映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

DISCO ディスコ

2009-08-02 19:57:59 | 映画(フランス映画 )

40過ぎの元のディスコキングが仲間二人を集めて、ダンスコンテストに挑戦する。70年代から80年代にかけてのディスコのヒット曲をバックに楽しく見れるコメディタッチのフランス映画である。

主人公は嫁さんに逃げられた冴えない中年。元はディスコで鳴らしていた。たまに行く街のディスコのマスターからダンスコンテスト開催を聞き、家電店で働くチビと港の荷役をしているハゲ男を仲間に加えてコンテストに参加する。ダンスの特訓のためにバレー教室の教師のエマニュエルベアールに3人で学ぼうとする。しかし、それぞれ何かと問題を抱えた三人だけになかなかうまくいかないが、ダンスコンテストの予選に参加するが。。。。

いきなりボニーMの「サニー」からスタートする。街の全景を鳥瞰的に映し出しクレジットが始まる。気分が高揚してくる。次にアースウィンドアンドファイアーの「ブギーワンダーランド」だ。時は1970年代もそろそろ終わろうとしているころだ。主人公はサタデーナイトフィーバーのジョン・トラボルタを思わせる姿で登場し、裸で鏡の前に立ってポーズをとる。主人公をはじめとして3人ともあまりダンスがうまい方ではないから、ダンスシーンがちょっと細切れの感じなのが若干不満。そのあとコンテストのシーンで亡くなったマイケルジャクソンのジャクソン5時代のヒット曲をグロリアゲイナーが歌った「ネバーキャンセイグッバイ」をバックにコンテストに登場する。この曲は大好きな曲だ。チャチャのリズムがよく似合う曲だ。

B級映画と見える作品だが、フランスきっての大女優エマニュエールべアールが登場する。ここでの彼女は美しい。バレーダンサーと3人のダンサーというと「シャルウィーダンス」を思わせる。草刈民代と役所広司をはじめとした3人の男たちというパターンと同じである。それでもドナサマーの「ラストダンス」をバックに主人公とエマニエルが踊るシーンはなかなかよかった。
戦前の名作ジャンギャバン「望郷」のラストシーンを思わせる汽笛のシーンもあり、いろんな映画からネタを得ている。

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トウキョウソナタ  小泉今日子

2009-08-02 19:44:07 | 映画(日本 2000年以降主演女性)
リストラされた香川照之とその妻小泉今日子を中心にある家族を描く黒沢清監督作品。お互い仮面をかぶったような生活をしている。せつないが、こういうことって最近あるのかな?とも思う。

会社の総務課長だった香川照之は突如会社にリストラされる。妻小泉今日子にはその話を言えずにいた。毎日背広を着て職場に向かうふりをして出て行く。職探しをしても希望の職にはありつけない。大学生の息子はアルバイト中心で自由に暮らしているが、ある日突然アメリカ軍に入りたいと言い出す。下の息子は小学校6年生、あるときマンガ本を持っているのを担任に見つかり教室内に立たされる。しかし、彼は教師に向かって、「電車の中でエロ雑誌を読んでいるのを見たよ」という。そのせいで学校内で非常に気まずい立場になる。そんな時ピアノ教室で美人教師井川遥が教えているのを見て、自分もピアノを始めたいとねだるが、両親は猛反対。。。。

バラバラな4人家族の偶像。リストラされてハローワークに通う主人公。失業者に配る配給の食事を並んで食べる。しんどそうな姿だ。最近の雇用情勢の悪化で、こういう人たちがあふれているのかと思うと心が痛む。主人公はそういう失業者たちがたむろするところで、ばったり昔の高校の同級生に会った。実は彼も同じリストラ組であった。その同級生は一時間に5回携帯の電話が鳴る設定にしていて、忙しそうなふりをしている。家族に偽りの姿を見せている。こういうことまでするのかと思った。自分も今回ボーナスずいぶん減ったけど、こういう目にあうよりはまだましかと思った。

小泉今日子が40を過ぎて、いかにも主婦らしい役を普通に演じれるようになった。別に派手な動きをするわけでない。それがいい。井川遥のピアノ教師も割りといい。素敵に年齢を重ねている。
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