映画とライフデザイン

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パブリック・エネミーズ  ジョニー・デップ

2010-06-12 20:52:54 | 映画(自分好みベスト100)
パブリックエネミーズは想像以上の傑作だ。

ジョニーデップがアメリカ大恐慌の時代に銀行強盗で名を上げた実在の人物デリンジャーを演じる。この悪役ぶりが実にかっこいい。捕らえようとする警察側のリーダーが「バットマン」のクリスチャン・ベールである。この両雄がそろって、アクション映画を熟知しているマイケルマンが監督となれば当然水準以上の出来を想像できる。でもそれ以上楽しめた。だれるところがない。さすがだ。

時代は1933年、大恐慌の真っ只中のシカゴである。いきなりジョニーデップの脱獄の場面が出てくる。
一度だけ脱獄するわけではない。逮捕されても再度脱獄していく。
そして銀行強盗の場面と繰り返される。脱獄が繰り返され、警察の権威は丸つぶれだ。
そこで抜擢されるクリスチャンベールが指揮を執り、名誉をかけてジョニーデップに立ち向かうがそう簡単にはへこまない。

マイケル・マン監督の作品でおもしろくないと思ったことがない。
一般にはロバートデニーロとアルパチーノの対決が激しい「ヒート」の銃撃戦の評価が高い。個人的には「コラテラル」が好きだ。トムクルーズを殺人鬼に仕立て縦横無尽に動かすあのテンポのよさはもう少し評価されてもいいと思う。
彼の作品には夜のムードが強い。「マイアミバイス」も夜のマイアミの匂いが強くでてよかった。

ここではジョニーデップの活躍が際立つ。
映画「ロードトゥパーディション」では主演トムハンクスに対決する殺人仕事人ジュードロウの薄気味悪い顔が印象に残った。この映画でのジョニーデップの薄気味悪い顔はそれを凌駕する。なんて役づくりがうまいんだろう。そこにマイケルマンのスリリングな演出が加わって、伝記映画なのにそうでないすばらしさがある。
ネタばれなので、ギリギリの話だけするが、ジョニーが映画の終り近くでシカゴ警察に現れる場面はヒッチコック映画でのドキドキ度を上回る心臓の響きを身体に感じた。

ジョニーの情婦役がフランス女優のマリオン・コティアールである。
「TAXI」の奥さん役で名を上げたあと、エディットピアフで若くしてオスカー女優賞をとってしまったという感じ。
彼女の作品も相性がいい。ラッセルクロウ競演の「プロバンスの贈り物」もよかった。ここでも相変わらずいい味を出している。
ジョニーデップの強引な口説きぶりに注目したい。


いずれにせよジョニーデップの怪演に脱帽である。

(参考作品)
パブリック・エネミーズ
稀代の殺人鬼を演じるジョニーデップ
コメント
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