アルベール・ラモリス監督「赤い風船」にオマージュを捧げた、中国の巨匠侯孝賢(ホウ・シャオシェン)の「レッド・バルーン」である。パリを舞台にして映像美に重点がおかれた映画だ。
7歳の少年が赤い風船をパリの街角で発見する。風船はふわりと空に浮かび上がった。風にのってパリの街の中を飛んでいく。メトロに乗った少年は、停車駅でさっきの赤い風船を見つける。
少年の母ジュリエット・ビノシュは人形劇の声優。公演を目前に控え、準備に忙殺されている。そのせいか情緒不安定となっている。その息子は、ベビーシッターの中国人・ソンと、パリの街を遊び歩く。ソンは映画を学ぶ大学生。シモンはソンに、別居中の父親や姉のことを話して聞かせる。。。。
静かなピアノとあわせた叙事詩のような映画だ。ある家族の日常を描いているのにすぎないが、ファンタジーを挟み込むことで普通の映画とは違う味わいをだす。パリの街をとらえた映像が素晴らしい。高架線を走るメトロ、カフェ、ジュークボックス、ピンボールマシーン、公園、人形劇……。パリの風景が、侯孝賢という異邦人の眼差しに応えて、新鮮な表情を見せている。
でもちょっと地味すぎるかな?刺激が少なすぎるのもさびしいところだ。
7歳の少年が赤い風船をパリの街角で発見する。風船はふわりと空に浮かび上がった。風にのってパリの街の中を飛んでいく。メトロに乗った少年は、停車駅でさっきの赤い風船を見つける。
少年の母ジュリエット・ビノシュは人形劇の声優。公演を目前に控え、準備に忙殺されている。そのせいか情緒不安定となっている。その息子は、ベビーシッターの中国人・ソンと、パリの街を遊び歩く。ソンは映画を学ぶ大学生。シモンはソンに、別居中の父親や姉のことを話して聞かせる。。。。
静かなピアノとあわせた叙事詩のような映画だ。ある家族の日常を描いているのにすぎないが、ファンタジーを挟み込むことで普通の映画とは違う味わいをだす。パリの街をとらえた映像が素晴らしい。高架線を走るメトロ、カフェ、ジュークボックス、ピンボールマシーン、公園、人形劇……。パリの風景が、侯孝賢という異邦人の眼差しに応えて、新鮮な表情を見せている。
でもちょっと地味すぎるかな?刺激が少なすぎるのもさびしいところだ。