映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

あの日、欲望の大地で  シャーリーズ・セロン

2010-06-28 20:55:25 | 映画(洋画:2006年以降主演女性)
自分の大好きなシャーリーズ・セロンとキム・ベイシンガーの共演となれば見るしかない。いきなり気前良く脱いでしまうシャーリーズ・セロンにドキッとする。キムは最近得意な中年の色きちがいな役柄だ。一瞬この二人が平行して交わらないのはどういうこと?と思うが、しばらくたって、そういうことか!とわかる。実際映画の内容はかなりきわどい内容である。同じように時間軸をぶれさせる湊かなえの「告白」を思わせる危険な匂いを感じた。

シャーリーズセロンはポートランドのレストランで働く女性。所帯持ちの厨房のシェフと付き合っているが、誰とでも寝てしまう尻軽女だ。そんな彼女の前にメキシコ人の男性が現われる。キムベイシンガーは子供4人いる奥さんだが、同じような所帯もちの男性と密会を重ねているが。。。。



いきなり真っ暗な部屋の中に入って、暗闇を模索しているうちにだんだん目が慣れていくということがある。この映画も二人の関係がしばらくわからなかった。時間軸を前後に思いっきり振り回す映画の手法は時おりある。「パルプフィクション」や「21グラム」などを連想させるなと途中で思った。そうして見終わったときキジェルモ・アリテガ監督の履歴を読んで、まさに「21グラム」や「バベル」といった時間軸を前後に大きく揺さぶる作品の脚本家と確認して「やっぱり!」と思った。犯罪に関する捉え方がショーンペン、ナオミワッツ主演の「21グラム」に実に良く似ているではないか。

セクシー女優と言ってもいいキムベイシンガーは、割と気前良く美しい裸体を見せてくれた。魚のようにベットで暴れる姿にはいつもドキッとさせられたものだ。でも彼女も50代も半ばになると、若干控えめになる。所帯持ちの男性とのからみもきわどいところまではさすがに見せない。
それに反して30台半ばの女盛りのシャーリーズセロンはやけに気前がいい。何でだろうか?キムの分までサービス精神を発揮しているのかとも思う。



舞台となるポートランドには一度いったことがある。花がきれいな港町で消費税がアメリカとしては珍しくゼロという街だ。勢いづいてたくさん買い物した覚えがある。
映画としてまあまあだと思う。バラバラになっている事柄が最後に向かって一つに収束していく過程づくりがうまいなあという気がした。
コメント
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