映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

映画「ブリングリング」 ソフィアコッポラ

2014-08-14 21:42:36 | 映画(洋画:2013年以降主演女性)
映画「ブリングリング」はソフィアコッポラ監督の2013年の作品

ソフィア・コッポラ監督が、ハリウッド・セレブの豪邸を襲ったティーン窃盗団という題材に取り組む。第66回カンヌ国際映画祭「ある視点部門」でオープニング上映された。


舞台はハリウッドスターや人気モデルが数多く暮らす、ロサンゼルス郊外の高級住宅地カラバサス。セレブリティの生活に憧れるニッキーたち5人の少年少女は、セレブの豪邸をインターネットで調べ、次々に侵入し、きらびやかなブランド服やジュエリーの数々を盗み出す。悪ふざけのつもりが次第にエスカレートしていくという話だ。


カリフォルニア州カラバサス。ニッキー(エマ・ワトソン)は学校へ行かず、養女である妹サム(タイッサ・ファーミガ)、末の妹エミリーと共に、母ローリー(レスリー・マン)の自宅授業を受けている。ローリーが教えるのは「ザ・シークレット」に書かれた“引き寄せの法則”について。
一方、マーク(イズラエル・ブルサール)は前の学校を退学した後、1年間自主学習を続けてきた。新しい学校への登校初日、周囲から「キモい」とバカにされる中、唯一優しい声を掛けてくれたのがレベッカ(ケイティ・チャン)だった。放課後、語り合ううち、ふたりは意気投合していく。
レベッカやクロエ(クレア・ジュリアン)と一緒にナイトクラビングに出掛けたマークは、そこでニッキーとサムに出会う。写真を撮り、フェイスブックにアップする彼ら。


パリス・ヒルトンがベガスでパーティーをするとインターネットを見て知ったマークとレベッカは、パリスの自宅周辺を地図検索サービスなどで調べ上げ、彼女の家に侵入する。豪奢な家の様子に圧倒されたふたりがそれを吹聴すると、ニッキーは言った。
「泥棒したい」


やがて、パリスがマイアミでパーティーと知り、今度はニッキーやサム、クロエを加えた5人で留守宅に押し入る。広いクローゼットを埋め尽くす服、靴、ジュエリー、サングラスの数々に目を輝かせ、邸宅に完備したクラブ・ルームではしゃぐ彼女たち。夢中になった5人はパリスの家にとどまらず、オードリナ・パトリッジやミーガン・フォックス、オーランド・ブルームとミランダ・カー夫妻などセレブの予定を次々に調べ、留守宅への侵入と窃盗をくり返していく。


しかし、彼女たちの悪ふざけがそう長く続くはずもなかった――。 (作品情報より)

主人公の男の子が、よくこんな三流学校に来たねと言われるシーンが出てくる。遊び人ぞろいの男女がそろっている。こういう犯罪をやったことを他の第三者に自慢げにペラペラしゃべっている。この馬鹿さ加減は信じられない。

でもちゃんとした家にみんな住んでいるから、下層階級というわけではない。
実際のセレブの家を使って撮影しているようだけど、どれもこれもすごい家だなあ!!
夜に車で徘徊するシーンはデイヴィッドリンチ監督「マルホランドドライブ」を連想させる。
こんなすごい家ばかり建ち並ぶ住宅街は日本にはない。


まず感じたのが、ロスのセレブ達が家のセキュリティーにここまで無防備なのかということだ。
昔はともかく、今の日本ではセコムやアルソックのホームセキュリティで周辺のカメラを装備するだけでなく、関係ない第三者が入ってきたらただちに感知して、周辺で待機している警備員がやってくる。

そう考えると、日本ではほとんどありえない犯罪と言える。
こんなすごい家なのに、玄関前のマットの中に合い鍵が置いてある。
ましてや高価な宝飾品が豪邸の中に無防備に置いてあるのをみると、あきれてしまうしかない。

盗まれる方が無防備すぎるよ。そう思っているうちに終わってしまう。
バカな奴らいるんだなあ。という印象をもつだけだった。

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映画「上京ものがたり」 西原理恵子&北乃きい

2014-08-14 05:13:37 | 映画(日本 2013年以降主演女性)
映画「上京ものがたり」は漫画家西原理恵子自身の体験に基づく作品の映画化
高知から上京してきて美大生のなったのもかかわらず、劣等生でしかも金がない。そこでキャバクラで働きながら絵で稼いでいこうと向上心を持って生きていく姿を描いている。


西原理恵子「怨ミシュラン」という本を読んだ後から、注目していた。女だてらに麻雀ギャンブル大好きな無頼派漫画家で、普通の少女漫画家と若干生き方のテイストがちがう。その彼女の上京したときの物語ということで、気になっていたが、ようやくDVDを手に取った。
映画自体はいかにもB級映画の色彩で、出来がいいと絶賛する作品ではない。でも主人公の北乃きいが、ういういしく素朴で好感が持てる。瀬戸朝香や岸部一徳、黒澤あすかの脇役陣も悪くない。


美大に通うため、田舎から上京した菜都美(北乃きい)は、憧れていた東京での暮らしをスタートさせるが、家賃を払うのに精一杯の毎日を過ごしていた。
そんな中、大学の友達から時給のいいバイトとしてキャバクラを紹介され、ホステスとして働きに出ることになる。やがて、菜都美は店で出会った良介(池松壮亮)と一緒に暮らし始めるが、良介は定職につかずごろごろしているプー太郎。拾ってきた猫の病院代に8万ものお金を平気で使い「命のほうが大事じゃないか」と言うようなヤツだった。菜都美は、働かない良介に徐々に苛立たしさが募ってくる。しかも毎晩バイト先でセクハラにさらされる菜都美は顔面神経麻痺になってしまう。子どもの頃から大好きだった絵も美大での成績は最下位。
それでも、キャバクラの先輩ホステス、吹雪(瀬戸朝香)と娘の沙希(谷花音)が、菜都美の絵を気に入ってくれる。吹雪の「最下位には最下位の戦い方があると思う」という言葉に勇気づけられた菜都美は、毎日のように出版社へ自分の絵を売り込み始める。やがて、念願の本が出版されることになった菜都美は、東京に出てきた頃、何も言わずにずっと東京の愚痴を聞いてくれていたのは良介だったと気付く。。。。(作品情報より)

映画を見ていて、主人公を応援したくなる気分になる映画である。岸部一徳が娘には優しいギャンブラー好きの義父を演じる。瀬戸朝香は子持ちの先輩キャバ嬢で、死に至る病にかかった設定。その親族を黒澤あすかが演じる。いずれも脇役の仕事をきっちり果たす。


1.西原理恵子
彼女の生きてきた道はまさに波乱万丈だ。早くして実父に死なれて、養父と母に育てられるが、父は極めつけのギャンブラーだ。この映画で養父を岸部一徳が演じている。そんな家庭環境の中彼女は頑張ったんだなあと感じる。
彼女が学生だった頃はまだキャバクラはない。スナックかキャバレーだったのか?生きていくためには必死である。自分の経験からすると、キャバ系には片親の女の子が多い。まさにそんな1人だったのであろう。


西原自身ここでカメオ出演している。主人公がエロ雑誌社に売り込みにいくときの掃除のおばさん、セリフはまさにエロだ。

2.北乃きい
東京に上京して、1人暮らしをする美大生の偶像をうまく演じている。イメージにぴったりだ。
貧乏学生なので、暮らし向きを良くするためにキャバクラにつとめる。そこでは全然ちがう世界があった。そういう探究心の強い女の子を上手に演じる。気がつくと、下宿にキャバクラ黒服がもぐりこんでくる。同棲生活を送るが、離れて暮らす母親が心配するわけではない。自立した人生を歩むのだ。

連載がスタートしたけど、読者の評判がいまいちで連載が途中で終了してしまう。全部書いたのにと編集者に泣きつく場面が印象的。ここであらわれたサディスト役得意な小沢真珠演じる売れっ子漫画家に、同情されながらも一喝されるところが心に残る。


3.名刺をもっての売り込み
働いているキャバクラでなんか心配事あったら相談してくれという顧客が名刺をだす。それを見ていいアイディアが浮かぶ。
名刺大の紙にイラストを書き、自らのイラストレーターとしての名刺にする。それを持って仕事をくださいと売り込む。健気である。雑誌社にいくけど、うまくいかない。絵を見てもまったく評価されない。こういう場面すきだなあ。向上心を持って生きていこうとする姿を見ると、こっちも頑張らなくてはという気持ちを感じてしまう。



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