映画とライフデザイン

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映画「ママはレスリングクイーン」

2014-08-15 21:07:33 | 映画(フランス映画 )
フランス映画「ママはレスリングクイーン」を映画館で見てきました。
これは面白かった!


女子プロレスといえば、ロバート・アルドリッチ監督の遺作で、「刑事コロンボ」のピーターフォークと2人の女子プロレスラー主演のカリフォルニアドールズという圧倒的に面白い映画がある。その連想もあり、絶対にこの映画見に行こうと思っていた。


少ない観客を想像していたら、最前列まで超満員でビックリした。右も左も自分より年上のおばさんで、年齢層が高い。まったくの予想外であった。基本的には現代フランス映画らしいコメディで、ひたすら笑える映画だ。まわりから絶えず笑い声が聞こえる快適な時間だった。

刑務所に服役していたローズ(マリルー・ベリ)は出所してすぐに息子のミカエルに会いにいくが、長いこと代理母に育てられた息子はローズのことを受け入れようとしなかった。


ローズはワンマン社長が牛耳る地元の大型スーパーマーケット、ハッピーマーケットに採用される。そんな中ミカエルがプロレスのファンであることを知り、プロレス選手になれば彼は心を開いてくれるのではないかと思ったローズは、昔地元で名を馳せたプロレスラーだったリシャール(アンドレ・デュソリエ)のいるジムへ足を運ぶ。リシャールは仲間を連れてくるように言うが、ローズは同じスーパーで働く女性たちにプロレスはいい気晴らしになると説得して引き連れてくる。


浮気を繰り返す夫に愛想をつかせたコレット(ナタリー・バイ)、男に飢えているジェシカ(オドレイ・フルーロ)、自分の外見にコンプレックスを持つヴィヴィアン(コリンヌ・マシエロ)は、レスラーが派手な演出の中思い思いの衣装をまといリングに現れ大暴れする様子を初めて目にし、やる気をみなぎらせる。
彼女たちの熱意に動かされ、リシャールは彼女たちを特訓。スーパーのレジ係たちがプロレスに挑戦するという噂が伝わっていっていた。メキシコの巨漢軍団との対戦が決まり、4人は猛特訓するが。。。。

女子プロレスといってもまったくの素人からのスタートだ。
しかもみんな若くはない。
でも勢いづいて本気になって、練習に取り組む。指導する元プロレスラーが連れてきたのが、彼女たちよりもっと年上のおばあさんレスラーだ。これには笑える。4人はおばあさんたちを見てなめてかかるが、素人と玄人の差があり、しっかり技をかけられる。


レスラーそれぞれに入場曲がある。ベテランのナタリー・バイは66歳にして女子プロレスラー役だ。頑張るねえ。
テーマ曲は「ワンダーウーマン」でカッコよく空中遊泳だ。


メキシコのタコス姉ちゃんには負けないよとばかり、威勢のいい4人だが、覆面の相手を見て少しはビビる。
しかも会場の広さにビックリだ。
当然相手の方が力上位だが、善戦する。


年をとっているだけにプロレス技に切れはない。そこが「カリフォルニアドールズ」に及ばないところかな?
あの映画のラスト20分は活劇のような楽しさで観客中が興奮のるつぼに入っていた。
ここでは最後に向けての高揚感も落ちる。でも女優たちの年齢を考えればよく頑張っている方だ。

勝敗はどうなるんだろう?そう思った瞬間。。。。。
いいんじゃないこれで。

ジョークも効いていて楽しい時間だった。
ハリウッドリメイクが決定しているらしい。どう料理するのか?楽しみだ。

コメント
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