映画「オートレーサー森且行 約束のオーバル 劇場版」を映画館で観てきました。
映画「オートレーサー森且行 約束のオーバル」はオートレーサーへの転身を果たした元SMAPの森且行に注目したドキュメンタリーである。穂坂友紀監督が3年間にわたって事故後の療養から復帰に向かう森且行を追い続ける。SMAPを抜けたのが1996年で今の若い人はもう1人のSMAPのメンバーがいた頃を知らない人も多いだろう。当時話題になった記憶がある。
そもそもオートレース場に行ったこともないし、車券も買ったことがない。川口オートレース場最寄駅の西川口駅にいるいかにもギャンブルおじさんは中央競馬などへ行く面々と雰囲気が違う。見ようによっては浮浪者にも見えるヤバい感じだ。ただ、カーブで靴を路上につけながらバイクが走るレースの場面を見ていると引き寄せられる部分がある。予告編を観て大画面で味わいたい気持ちになった。
1996年「SMAP」のメンバー森且行が「オートレーサーになる」夢を叶えるために、22歳でグループを脱退した。5人のメンバーに「絶対に日本一になる」と誓った森は、24年後の2020年11月3日、日本選手権で悲願の初優勝を勝ち取り、その約束を果たす。
ところが、その82日後、福岡の飯塚オートレース場での落車で選手生命が脅かされる大怪我を負ってしまう。その後5度の手術と壮絶なリハビリに2年間を費やす。足に麻痺がのこった状態で復帰戦に勝利して再びプロの第一線に返り咲く姿を描く。
よくぞ撮りきったと感じるドキュメンタリーだ。
若き日にオートレーサーに転身して、上位クラスのS級には長くいたが46歳にしてようやく日本一の頂点に立つ。元同僚のSMAPのメンバーから祝福されたと聞く。旧SMAPのメンバーは出演していない。ところが、それほどたたない時の大事故による悲劇である。カメラは負傷後の森且行を追っていく。
今回初めて知ったが、レース用のバイクにはブレーキがない。最大時速約150km/hだそうだ。競輪競馬のレースよりはるかに速いスピードだ。その危険度は高まる。森且行が落車するレース場面が映っていた。自ら転倒したわけでなく、他の選手がバランスを崩して転倒して背後にいた森が巻き添えを喰らったのだ。
幼い頃に父親とオートレース場に行った時の想い出が強いようだ。ただ、小学校の時に父親は亡くなり兄弟が多かった親の兄弟の家をぐるぐる回ったようだ。育ちがいいわけではない。ただ、明るく育った姿が写真からわかる。そして容姿淡麗だった森且行はジャニーズ事務所に入所して芸能界デビューする。SMAPのメンバーとして活躍する姿は映さない。もともと肖像権にうるさい事務所だったし、なくなったとはいえ余韻はあるだろう。退団後養成所に入って頭を丸刈りにした姿からオートレース界での頂点までの姿を見せてくれる。
何度も手術した結果、身体の中に250gものボルトが入っていたという。レントゲン写真での体内の金属がむちゃくちゃ多い。よく助かったものだ。しかも、強靭な意志を持ち続ける。ようやく復活して初めてバイクに乗っても足に力が入らない。とてもレースに出られる状態ではない。それでも踏ん張る。カメラがずっと追っていく。実兄や同期レーサー仲間、事故で絡んだ選手、担当医らの証言も織り交ぜ構成する。過去のレースの写真をずっとストックしている熱烈なファンがいるのが伝わる。その期待にも応える。
復帰後のレースで外からインに向けてスッと入っていくレース展開を見ながらレース巧者なんだろうなあと感じる。さすがに50にして限界もあるだろうが「強いやつとレースするのが楽しくてしょうがない。」という言葉にはすげえ奴だなと感動する。観てよかった。
映画「オートレーサー森且行 約束のオーバル」はオートレーサーへの転身を果たした元SMAPの森且行に注目したドキュメンタリーである。穂坂友紀監督が3年間にわたって事故後の療養から復帰に向かう森且行を追い続ける。SMAPを抜けたのが1996年で今の若い人はもう1人のSMAPのメンバーがいた頃を知らない人も多いだろう。当時話題になった記憶がある。
そもそもオートレース場に行ったこともないし、車券も買ったことがない。川口オートレース場最寄駅の西川口駅にいるいかにもギャンブルおじさんは中央競馬などへ行く面々と雰囲気が違う。見ようによっては浮浪者にも見えるヤバい感じだ。ただ、カーブで靴を路上につけながらバイクが走るレースの場面を見ていると引き寄せられる部分がある。予告編を観て大画面で味わいたい気持ちになった。
1996年「SMAP」のメンバー森且行が「オートレーサーになる」夢を叶えるために、22歳でグループを脱退した。5人のメンバーに「絶対に日本一になる」と誓った森は、24年後の2020年11月3日、日本選手権で悲願の初優勝を勝ち取り、その約束を果たす。
ところが、その82日後、福岡の飯塚オートレース場での落車で選手生命が脅かされる大怪我を負ってしまう。その後5度の手術と壮絶なリハビリに2年間を費やす。足に麻痺がのこった状態で復帰戦に勝利して再びプロの第一線に返り咲く姿を描く。
よくぞ撮りきったと感じるドキュメンタリーだ。
若き日にオートレーサーに転身して、上位クラスのS級には長くいたが46歳にしてようやく日本一の頂点に立つ。元同僚のSMAPのメンバーから祝福されたと聞く。旧SMAPのメンバーは出演していない。ところが、それほどたたない時の大事故による悲劇である。カメラは負傷後の森且行を追っていく。
今回初めて知ったが、レース用のバイクにはブレーキがない。最大時速約150km/hだそうだ。競輪競馬のレースよりはるかに速いスピードだ。その危険度は高まる。森且行が落車するレース場面が映っていた。自ら転倒したわけでなく、他の選手がバランスを崩して転倒して背後にいた森が巻き添えを喰らったのだ。
幼い頃に父親とオートレース場に行った時の想い出が強いようだ。ただ、小学校の時に父親は亡くなり兄弟が多かった親の兄弟の家をぐるぐる回ったようだ。育ちがいいわけではない。ただ、明るく育った姿が写真からわかる。そして容姿淡麗だった森且行はジャニーズ事務所に入所して芸能界デビューする。SMAPのメンバーとして活躍する姿は映さない。もともと肖像権にうるさい事務所だったし、なくなったとはいえ余韻はあるだろう。退団後養成所に入って頭を丸刈りにした姿からオートレース界での頂点までの姿を見せてくれる。
何度も手術した結果、身体の中に250gものボルトが入っていたという。レントゲン写真での体内の金属がむちゃくちゃ多い。よく助かったものだ。しかも、強靭な意志を持ち続ける。ようやく復活して初めてバイクに乗っても足に力が入らない。とてもレースに出られる状態ではない。それでも踏ん張る。カメラがずっと追っていく。実兄や同期レーサー仲間、事故で絡んだ選手、担当医らの証言も織り交ぜ構成する。過去のレースの写真をずっとストックしている熱烈なファンがいるのが伝わる。その期待にも応える。
復帰後のレースで外からインに向けてスッと入っていくレース展開を見ながらレース巧者なんだろうなあと感じる。さすがに50にして限界もあるだろうが「強いやつとレースするのが楽しくてしょうがない。」という言葉にはすげえ奴だなと感動する。観てよかった。