「夢駆ける馬ドリーマー」は2006年日本公開の作品
足を骨折して馬主に見捨てられた馬と調教師とその娘との触れ合いのドラマである。
単純な筋立てが意外にしっくりくる。躍動感のあるレースシーンのカメラワークとケンタッキーの田舎の田園風景を見ているだけですがすがしい感じにしてくれる映画だ。
ケンタッキー州レキシントン。主人公ベン(カート・ラッセル)は、牧場を細々と営んでいる。娘ケール(ダコタ・ファニング)の楽しみは、ベンについて馬の調教を見に行くことだ。しかし、ベンと祖父ポップ(クリスクリストファーソン)は牧場経営で対立していた。
彼が担当している馬の一頭がソーニャドール。走る姿を見て、娘は一目でその牝馬を気に入ってしまった。しかしレース当日、主人公はソーニャの足の異変に気づいた。オーナーに出走をやめるよう進言するが却下され、そのままレースに出走した。レース途中で足を骨折して騎手は落馬した。オーナーからは安楽死を命じられるが、主人公はギャラと引き換えにソーニャを引き取ることにするのだった。
牧場での療養でソーニャドールの骨折は徐々に良くなってきた。主人公はソーニャドールをメスの種馬として育てようとプランを立てるが、獣医から妊娠できないと聞き落胆する。家計は火の車であった。
そんなある時、娘がソーニャドールに乗ったとたん、ものすごいスピードで馬は牧場から逃げ出した。主人公はソーニャドールが素晴らしい走りをしていることに気づくが。。。。
同じようなタイプの作品に「シービスケット」がある。これも後味がいい映画だった。
今回もレースの場面での躍動感ある撮影が非常にうまい気がした。普通競馬中継だと、遠くからの映像しか見れない。これはこれで仕方ないが、騎手が騎乗している近くから映す映像は臨場感がある。
印象に残ったシーンとしては、娘がソーニャドールに乗っている時に馬が走りだして、主人公である父親が車に乗って懸命に追いかけていくシーンだ。あせった父親が追いかけていくのであるが、なかなかつかまらない。足を骨折してから、うまく走れなかったのに自分の予想を超えて本能のように走り回る馬がいじらしく思えた。長いシーンではないが印象に残った。
昔ギャロップダイナという馬がいた。クラッシック三冠を制した名馬シンボリルドルフに秋の天皇賞に先着して優勝した馬である。そのレースではギャロップは人気薄だった。
自分が印象に残るのは、その少し前にカラ馬になった後一着で駆け抜けてしまったレースである。ゲートをでたあとすぐに騎手が落馬してしまった。当然そのままレースが進むわけであるが、ギャロップダイナはなんと途中から騎手がいないままぐんぐん追いぬき、一番最初にゴール盤を駆け抜けた。落馬した時点で競走中止であるから、一番最初に駆け抜けても着はない。笑い話として話題になった。
でもこの話をスポーツニュースでみて、笑うと同時に凄いなあと思った。競馬ファンじゃないのにギャロップを少し追いかけてみた。その次のレースで一着をとって、勢いで出走した天皇賞では人気はなかったが、後方から怒涛の差し脚を見せてシンボリルドルフに先着した。単勝配当は81倍、まさにこの映画とにたような話だ。本能のままにカラ馬で一着でゴール盤を駆け抜けた時、馬に人知を超えたものすごいパワーが加わっていたのだと思う。
この映画で見せるソーニャドールにもそんなパワーが備わったような気がする。そもそも骨折になれば、安楽死するのが馬の運命である。それがそうならないで復活した時の凄さってなんか実人生でも同じような話があるような気がした。
足を骨折して馬主に見捨てられた馬と調教師とその娘との触れ合いのドラマである。
単純な筋立てが意外にしっくりくる。躍動感のあるレースシーンのカメラワークとケンタッキーの田舎の田園風景を見ているだけですがすがしい感じにしてくれる映画だ。
ケンタッキー州レキシントン。主人公ベン(カート・ラッセル)は、牧場を細々と営んでいる。娘ケール(ダコタ・ファニング)の楽しみは、ベンについて馬の調教を見に行くことだ。しかし、ベンと祖父ポップ(クリスクリストファーソン)は牧場経営で対立していた。
彼が担当している馬の一頭がソーニャドール。走る姿を見て、娘は一目でその牝馬を気に入ってしまった。しかしレース当日、主人公はソーニャの足の異変に気づいた。オーナーに出走をやめるよう進言するが却下され、そのままレースに出走した。レース途中で足を骨折して騎手は落馬した。オーナーからは安楽死を命じられるが、主人公はギャラと引き換えにソーニャを引き取ることにするのだった。
牧場での療養でソーニャドールの骨折は徐々に良くなってきた。主人公はソーニャドールをメスの種馬として育てようとプランを立てるが、獣医から妊娠できないと聞き落胆する。家計は火の車であった。
そんなある時、娘がソーニャドールに乗ったとたん、ものすごいスピードで馬は牧場から逃げ出した。主人公はソーニャドールが素晴らしい走りをしていることに気づくが。。。。
同じようなタイプの作品に「シービスケット」がある。これも後味がいい映画だった。
今回もレースの場面での躍動感ある撮影が非常にうまい気がした。普通競馬中継だと、遠くからの映像しか見れない。これはこれで仕方ないが、騎手が騎乗している近くから映す映像は臨場感がある。
印象に残ったシーンとしては、娘がソーニャドールに乗っている時に馬が走りだして、主人公である父親が車に乗って懸命に追いかけていくシーンだ。あせった父親が追いかけていくのであるが、なかなかつかまらない。足を骨折してから、うまく走れなかったのに自分の予想を超えて本能のように走り回る馬がいじらしく思えた。長いシーンではないが印象に残った。
昔ギャロップダイナという馬がいた。クラッシック三冠を制した名馬シンボリルドルフに秋の天皇賞に先着して優勝した馬である。そのレースではギャロップは人気薄だった。
自分が印象に残るのは、その少し前にカラ馬になった後一着で駆け抜けてしまったレースである。ゲートをでたあとすぐに騎手が落馬してしまった。当然そのままレースが進むわけであるが、ギャロップダイナはなんと途中から騎手がいないままぐんぐん追いぬき、一番最初にゴール盤を駆け抜けた。落馬した時点で競走中止であるから、一番最初に駆け抜けても着はない。笑い話として話題になった。
でもこの話をスポーツニュースでみて、笑うと同時に凄いなあと思った。競馬ファンじゃないのにギャロップを少し追いかけてみた。その次のレースで一着をとって、勢いで出走した天皇賞では人気はなかったが、後方から怒涛の差し脚を見せてシンボリルドルフに先着した。単勝配当は81倍、まさにこの映画とにたような話だ。本能のままにカラ馬で一着でゴール盤を駆け抜けた時、馬に人知を超えたものすごいパワーが加わっていたのだと思う。
この映画で見せるソーニャドールにもそんなパワーが備わったような気がする。そもそも骨折になれば、安楽死するのが馬の運命である。それがそうならないで復活した時の凄さってなんか実人生でも同じような話があるような気がした。