映画とライフデザイン

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デッドゾーン  クリストファー・ウォーケン

2011-11-30 22:21:26 | 映画(洋画 89年以前)
映画「デッドゾーン」は83年のスティーブンキングの小説のサスペンス映画だ。
ディアハンターで狂気に迫る兵士を演じた直後のクリストファーウォーケンの主演だ。若干古さを感じるが、恐怖感を掻き立てるのがうまい展開だ。デヴィッド・クローネンバーグ監督はその後カルトファンが好むキャリアを積んでいくが、そのラインをつくったのがこの映画だ。


高校教師の主人公ことクリストファー・ウォーケンは同僚の女性とデートから帰宅する途中交通事故にあった。5年後に画面が移る。主人公が診療所のベッドで目を覚ました。深い昏睡状態だったのだ。「彼女は他の人と結婚したよ」という母の言葉に絶望する。

ある朝、主人公が看護婦の腕をつかんだ。主人公の脳裏に異様な映像が映ってきた。部屋の片隅で火に包まれて少女が泣き叫んでいる光景である。「家が火事だ。今すぐ帰れ」という彼の言葉に看護婦が家へ駆けつけると、消火活動に入っている消防士に助けられ泣きじゃくる娘の姿があった。
主人公はこん睡状態の後で超能力を得た。自分が手を触れた人物の近未来に起こることが見えてしまうのである。主人公は実業家の息子の家庭教師を依頼された。息子の手を握った時、アイスホッケーのユニフォームを着たまま池のなかに沈む教え子の姿を見たのである。依頼主である父親がアイスホッケーの試合を企画していることを知る。強引に止める主人公にたいして、父親は憤慨して無理やり試合に行かせようとする。結局主人公になつく息子が行くのをやめる。その翌日、新聞で2人の少年が池で溺死したことがわかり呆然とする依頼主であった。
このようなことが続き、主人公の超能力は明らかになった。周辺の人物がその能力を利用しようとするのであるが。。。。


オカルトのようでオカルトと感じさせない。何でだろう。このくらいの超能力を持った人間が実在しそうな気がするかもしれない。そう感じるからか。こうやってこの映画を見ると、その後影響を受けた映画が多いというのがわかる。同じように近未来を予測する能力をもつ人間を描いたトムクルーズの「マイノリティリポート」や最近では霊能力者を描いたイーストウッド監督の「ヒアアフター」など。元ネタの一つとしてこの映画があったと思う。逆にヒッチコック映画からハラハラドキドキ感のスタイルを継承している。



クリストファーウォーケン「ディアハンター」でオスカー助演男優賞を受賞した。彼が演じた兵士はベトナム戦線で前線からはぐれて、アウトローの世界に入る役だ。ロシアンルーレットのシーンはどうしても目を閉じざるを得ない。その時に見せる狂気の表情が凄い。その杵柄で今も映画界の最前線で活躍している。この映画での彼は「ディアハンター」で見せた表情に近い表情を見せる。怖い。



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