映画「グランドイリュージョン」を劇場で見た。
これは想像以上におもしろかった。
出足からぶっ飛ばす。最初4人のマジシャンの腕を披露する場面でまずひきつけられる。その後、マジックショーでアッと驚いた。マジックが絡む映画って割と楽しい。ここではスケール感があり、大金をかっさらう。映像に躍動感があり、カメラワークもドキドキさせる。アクション映画の色彩も強く、逃走シーンやカーチェイスなど絶対日本ではつくれない見事なものだ。
かなり大満足であった。
ラスベガスで新たな伝説が生み出された。“ザ・フォー・ホースメン”と名乗る4人組のスーパーイリュージョニスト・チームが、巨大ホールを埋め尽くした大観衆の前で「今夜、銀行を襲います!」と高らかに宣言し、前代未聞のマジックに挑んだのだ。
客席からひとりのフランス人男性を無作為に選んだ4人は、ステージの装置に彼を乗せ、パリのクレディ・リパブリカン銀行の金庫室へのテレポートを実行。その驚くべき一部始終は、男性のヘッドギアに装着されたカメラを通して会場のモニターにリアルタイム中継されていた。さらに4人は金庫に保管されていた320万ユーロ紙幣を消失させ、会場に“札束の吹雪”を舞わせる完璧なフィナーレを達成。こうしてラスベガスにいながら遠く離れたパリでの金庫破りに成功したホースメンは、一夜にしてその名を全米に轟かせた。
実際にパリの銀行から320万ユーロが消失したため、FBI当局はホテルに滞在中のホースメンの身柄を拘束し、特別捜査官ディラン(マーク・ラファロ)に捜査の指揮を命じる。その相棒としてインターポールのフランス人捜査官アルマ(メラニー・ロラン)をあてがわれたディランは露骨に彼女を煙たがり、ケチな手品師どものトリックを暴く気満々で取り調べを開始。ところがホースメンは、ディランの想像をはるかに超えた手強い相手だった。4人の釈放を余儀なくされたディランとアルマは、マジックの種明かしを生業にしているサディアス(モーガン・フリーマン)に助言を求める。(作品情報より)
豪華メンバーである。
まずは4人組のリーダーであるジェシー・アイゼンバーグは「ソーシャルネットワーク」のマークザッカーバーグ役を思わせるごとくに早口でしゃべりまくる。映画のテンポにピッタリだ。
彼がいきなりカード手品をする。カードをサーと見せて、「一つのカードを思い浮かべて」という。自分もカードを見ていた。気になったカードがない。気がつくと高層ビルに「ダイヤの7」が映し出される。これって自分が思い浮かべたカードだ。ちょっとビックリだ。
催眠術の披露の後に、引田天功ばりの「水槽脱出マジック」をアイラ・フィッシャーが演じる。
いきなり水の中に飛び込む。手には鎖が。。。懸命に脱出しようとするが、うまくいかない。助けを求めて、観客が水槽のガラスを壊そうとするが割れない。1分たつと、ピラニアが水槽にぶち込まれる。血に染まる水槽だ。。。。ところが、観客の中にアイラフィッシャーがいる。絶妙のマジックである。これを見てドキドキしてしまう。
そこからは次から次へと驚きの連続だ。
取り調べを受けていると、手錠がいつの間にか捜査官の手に映っているではないか。
しかも、そこに追跡アクションが次から次へと繰り広げられる。ニューオリンズの街中での雑踏の中の追跡劇が刺激的で、ニューヨークのチャイナタウンからクイーンズ橋へ繰り広げられるカーチェイスには末梢神経を激しく刺激される。それを映し出すカメラワークはアクション映画を知り尽くしている見事な映像だ。マジックの会場を俯瞰的に映し出すカメラもいい感じだ。観客をイリュージョンの渦に陥れる色彩設計も抜群だ。ラストにかけてのメリーゴーランドはヒッチコックの「見知らぬ乗客」を連想した。
この映画はマジックの種明かしをしてしまうのが親切である。
それを見ると同時にこのからくりを考えた脚本家と監督の腕に感嘆した。ルイ・レテリエ監督は「トランスポーター」「ダニーザドッグ」と一連のリュックベッソン製作映画で鍛えられたのがよくわかる。ともに面白い映画だった。
これもまあ凄い映画である。
これは想像以上におもしろかった。
出足からぶっ飛ばす。最初4人のマジシャンの腕を披露する場面でまずひきつけられる。その後、マジックショーでアッと驚いた。マジックが絡む映画って割と楽しい。ここではスケール感があり、大金をかっさらう。映像に躍動感があり、カメラワークもドキドキさせる。アクション映画の色彩も強く、逃走シーンやカーチェイスなど絶対日本ではつくれない見事なものだ。
かなり大満足であった。
ラスベガスで新たな伝説が生み出された。“ザ・フォー・ホースメン”と名乗る4人組のスーパーイリュージョニスト・チームが、巨大ホールを埋め尽くした大観衆の前で「今夜、銀行を襲います!」と高らかに宣言し、前代未聞のマジックに挑んだのだ。
客席からひとりのフランス人男性を無作為に選んだ4人は、ステージの装置に彼を乗せ、パリのクレディ・リパブリカン銀行の金庫室へのテレポートを実行。その驚くべき一部始終は、男性のヘッドギアに装着されたカメラを通して会場のモニターにリアルタイム中継されていた。さらに4人は金庫に保管されていた320万ユーロ紙幣を消失させ、会場に“札束の吹雪”を舞わせる完璧なフィナーレを達成。こうしてラスベガスにいながら遠く離れたパリでの金庫破りに成功したホースメンは、一夜にしてその名を全米に轟かせた。
実際にパリの銀行から320万ユーロが消失したため、FBI当局はホテルに滞在中のホースメンの身柄を拘束し、特別捜査官ディラン(マーク・ラファロ)に捜査の指揮を命じる。その相棒としてインターポールのフランス人捜査官アルマ(メラニー・ロラン)をあてがわれたディランは露骨に彼女を煙たがり、ケチな手品師どものトリックを暴く気満々で取り調べを開始。ところがホースメンは、ディランの想像をはるかに超えた手強い相手だった。4人の釈放を余儀なくされたディランとアルマは、マジックの種明かしを生業にしているサディアス(モーガン・フリーマン)に助言を求める。(作品情報より)
豪華メンバーである。
まずは4人組のリーダーであるジェシー・アイゼンバーグは「ソーシャルネットワーク」のマークザッカーバーグ役を思わせるごとくに早口でしゃべりまくる。映画のテンポにピッタリだ。
彼がいきなりカード手品をする。カードをサーと見せて、「一つのカードを思い浮かべて」という。自分もカードを見ていた。気になったカードがない。気がつくと高層ビルに「ダイヤの7」が映し出される。これって自分が思い浮かべたカードだ。ちょっとビックリだ。
催眠術の披露の後に、引田天功ばりの「水槽脱出マジック」をアイラ・フィッシャーが演じる。
いきなり水の中に飛び込む。手には鎖が。。。懸命に脱出しようとするが、うまくいかない。助けを求めて、観客が水槽のガラスを壊そうとするが割れない。1分たつと、ピラニアが水槽にぶち込まれる。血に染まる水槽だ。。。。ところが、観客の中にアイラフィッシャーがいる。絶妙のマジックである。これを見てドキドキしてしまう。
そこからは次から次へと驚きの連続だ。
取り調べを受けていると、手錠がいつの間にか捜査官の手に映っているではないか。
しかも、そこに追跡アクションが次から次へと繰り広げられる。ニューオリンズの街中での雑踏の中の追跡劇が刺激的で、ニューヨークのチャイナタウンからクイーンズ橋へ繰り広げられるカーチェイスには末梢神経を激しく刺激される。それを映し出すカメラワークはアクション映画を知り尽くしている見事な映像だ。マジックの会場を俯瞰的に映し出すカメラもいい感じだ。観客をイリュージョンの渦に陥れる色彩設計も抜群だ。ラストにかけてのメリーゴーランドはヒッチコックの「見知らぬ乗客」を連想した。
この映画はマジックの種明かしをしてしまうのが親切である。
それを見ると同時にこのからくりを考えた脚本家と監督の腕に感嘆した。ルイ・レテリエ監督は「トランスポーター」「ダニーザドッグ」と一連のリュックベッソン製作映画で鍛えられたのがよくわかる。ともに面白い映画だった。
これもまあ凄い映画である。