山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

ウツギの仲間探索 三国山、ほか  令和5年6月13日

2023年06月17日 | 甲斐百山
 今週もまた富士吉田方面に出張があった。午後からは空模様が不安定のようだが、探し物のウツギの仲間があって、県境の三国山に行ってみることにした。この山は甲斐百山の一座になっている。


    出張先の駐車場脇に植えてあったウツギの仲間


    花弁は丸っこくて雌しべが花弁の外に飛び出している。これはハコネウツギであろう。


    三国山の登山口、三国峠に移動する。見ごろのミツバウツギが何本か咲いていた。


    こちらはコゴメウツギであろう。


    葉には大きな切れ込みがある。探しているのはこれに似たウツギの仲間だが見つかるかどうか??


    三国山へは明瞭な登山道が付いていた。


    木の根に苔が付いている。


    ツルシロカネソウが咲いていた。登山道脇に結構たくさんある。


    苔の付いた大きなブナの木。マツノハマンネングサが着生していそうだが、双眼鏡を忘れた。


    傾斜が緩くなってきた。もうすぐ山頂。


    分布域から見てヒコサンヒメシャラかもしれないが、特徴的な黒い横縞が見えない。


    三国山到着。展望はあまり無い。


    三国山の三角点。文字が刻まれている。

 予定ではここからアザミ平への稜線上を歩いて探すはずだったのだが、遠雷が轟いたかと思ったら山頂は真っ白な霧であっという間に視界が遮られてしまった。雷雲につかまってしまうやも知れず、探索は中止して急いで三国峠に戻った。三国峠はまだ霧がかかっておらず、悔しいので反対側の鉄砲木の頭中腹を探索してみる。


    鉄砲木の頭。霧がかかっているのは山頂付近だけのようである。相変わらず時々富士山のほうから遠雷が聞こえてくる。


    咲き残りの赤いウツギの花


    花弁にはほとんど毛が生えておらず萼には少しだけ毛が生えている。おそらくフジサンシキウツギであろう。


    まだ蕾のヒメウツギと思われる。


    サンショウバラが咲いていた。


    たくさん花を咲かせていたサンショウバラ


    グミの木があった。


    さて、これは何グミだろうか??


    葉を調べてみる。



    葉の表も裏も鱗状毛が付いている。おそらくこれはナツグミではないかと思う。


    蕾を見てみるとこれにも鱗状毛様の模様が付いていた。

 今回探していたのはカナウツギというウツギの仲間だったのだが、残念ながら発見出来なかった。県境の稜線あたりにあるのではないかと思ったのだが、天候がいまひとつで今回は十分に探索できなかった。今年は発見出来ないのではないかと思われ、来年に持ち越しになってしまうであろう。

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甲斐百山御殿山のパール富士は現れず  令和5年5月5日

2023年05月09日 | 甲斐百山
 ゴールデンウィーク後半の3日間はパール富士が狙える絶好の日だったが、残念ながら天候がいまいちである。その中でも最も天気予報が良かった5月5日の子どもの日に富士川町の御殿山からパール富士を狙ってみた。十谷峠まで車で行けば山頂までは1時間ほどの手軽な山であるが、峠まで行く車道が細くてつづら折りの面倒な道である。幸いにして出会った対向車は1台だけで、心配していた林道ゲートも解放されており、さほど苦労することなく十谷峠に到着した。パール富士は午後6時半ごろ、十谷峠は早めの3時に出発する。


    十谷峠。工事関係の車らしきものが1台止まっていた。


    ここから取り付く。


    道が不明瞭な悪路を想像していたが、以外にもしっかりした道で道標があちらこちらに付いていた。


    ハウチワカエデがたくさん生えている森


    道標


    セントウソウの群生


    コミヤマカタバミ


    咲き残りのトウカイスミレ


    これはミヤマスミレ。この山で出会えるとは思わなかった。


    ナガバノスミレサイシン


    1時間ほどで御殿山山頂に到着


    祠がある。


    木々がやや邪魔ではあるが富士山が見える。


    山頂を越えた先に三角点があった。

 時刻はまだ午後4時なので少し先まで行ってみる。


    富士見山に続く明瞭な尾根道が通っている。


    途中の大きなブナの木にヤシャビシャクが付いていた。


    花が咲いている。


    コブを2つほど越えた先のこんもりしたピークまで行ってみたが富士山の眺望はいまひとつ。午後5時になったので御殿山に引き返す。

 午後6時前に御殿山山頂に戻りカメラをセットする。富士山は見えているが裏側に雲が出ている。このくらいならば雲を透かしてこの季節らしいおぼろ月が見えるだろうと期待して月が昇って来るのを待つ。しかし・・・


    夕陽が差し込んで富士山が少し赤くなっている。


    月の出まで10分ほど。雲が少し虹色に染まっている。月の反射であろう。


    もう1台のカメラ。薄い月光彩雲であろう。


    富士山の左側にぼんやりとした光が現れた。


    月が昇って来た。想定していたよりも左から出た。


    しかしその後はあっという間に雲に隠れてしまう。


    その後は待てど暮らせど月は現れず。


    富士山は見えていたが後ろ側の雲に阻まれてパール富士は撮影成らず。

 甲斐百山の1座を制したが残念ながらパール富士は現れず。次の機会に期待しよう。

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難峰?いや、道を間違えた 神領山と蜂城山  令和5年3月28日

2023年03月31日 | 甲斐百山
 昨日から首の痛みは劇的に改善し始め、リンパ節の腫れも目に見えて小さくなってきた。体調は快調とは言えないがそこそこの状態まで戻ってきた。少しくらいなら山に登っても大丈夫そうである。
 午前中は笛吹市に出張があった。桃の花が見ごろを迎えており、出張先の近くに甲斐百山の一座である蜂城山があったので、桃源郷を眺めながら登ってみることにする。標高差は300mくらいなので足馴らしにはちょうど良さそうである。カーナビを使って登山口と思わしき場所には容易に到着した。持って来た地図とGPSを見ながら、文字が消えてしまっている看板を頼りに進むが・・・取り付く予定だった尾根に取りつけそうな道が見当たらない。林道を先まで進むと神社があったが・・・これはルートが違う。まあいいや、ここから登ってみよう・・・ということにしたが、想定していた以上に一苦労である。


    桃の花が見ごろを迎えていた一宮の桃源郷


    看板があったが文字が消えていて見えない。たぶんこれで良いのだろう。


    尾根に取りつく道が見つからず、林道を先に進むと鳥居があった。山宮大明神と書かれている。


    先に進むと、途中に看板があったが蜂城山とは書かれていない。


    神社の参道


    ミミガタテンナンショウを多く見かける。


    神社の手前にカタクリの群落があり、ちらほらと咲いていた。


    神社に到着。GPSで位置を確認すると蜂城山とは全く違う方向だ。


    神社の裏にあった杉の大木2本


    これは山宮神社の夫婦杉で、笛吹市指定の天然記念物だった。


    細い山道を辿ると沢沿いに出た。なんとなく道があるような無いような?


    ここで沢が分かれている。左側のほうが歩き易そうだ。


    この分岐点にもカタクリの群落があった。


    葉がたくさん出ている。


    これはオオハナワラビか?ちょっと感じが違うような?


    沢を登り詰めて尾根に取りつくと道らしきものがあった。歩かれている様子は全く無い。


    左手の林越しに見えるのが目指す蜂城山


    右手に見えるのは神領山だと思う。GPSで確認すると、この尾根を登って行くと神領山に登り着くようである。


    道があるのか無いのか?植林帯の急登をひたすら登る。


    途中で山腹を巻く道に出た。これを進んでみるが・・・どうみても山頂には行けなそうである。また急斜面を登る。


    今度はまともな道に出た。


    看板も付いていて一安心である。やっとまともなルートである。


    神領山はルートから外れて倒木だらけの尾根の先にあった。


    神領山山頂に到着。


    向こうに山並が見えるが、あれは達沢山の山塊か?小休止して今度は蜂城山を目指す。


    蜂城山のコル。ここからまた登りだが・・・急登では無くてジグザグに緩いルートが付いていた。


    やっと着いた蜂城山の山頂。


    ヒカゲスゲがたくさん生えている。


    蜂城山山頂に立つ蜂城天神社。これだけの社があるのだから立派なルートがあるはずだ。


    思った通り、良く整備された立派な道がある。


    見下ろす一宮の桃源郷と中央道


    もうすぐ出口


    どこに出るかと思ったら、歩き始めた場所よりも1本上にある林道だった。


    ここにも看板があったが、やはり字が消えている。


    見ごろを迎えている桃の花。なんとか無事に戻りました。

 道を間違えたために想定外の難ルートとなってしまった。病み上がりたての体にはちょっときつかった。GPSを持っているからこそ出来る登山だが、持っていなかったら山宮神社まで行ったところで撤退だっただろう。それなりに面白い登山だったが、あまり目ぼしい花に出会えなかったのはちょっと残念である。


    今回歩いたお勧めできないルート


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大月市に聳える山 菊花山  令和5年1月18日

2023年01月21日 | 甲斐百山
 大月駅の南側に三角錐を描いて立つ山があるのだが、その山の名前は知らなかったし、登ろうとも思っていなかった。ところが、甲斐百山の本を開いてみると、その山は菊花山という甲斐百山の一座であることを昨年知った。カシミール3Dや国土地理院の地図で見てもその名前は地図に記載されていない。ネットで少し下調べしておいて、ちょうど大月市に出張があったので午後から登ってみる。車は岩殿山の登山口駐車場に置いて桂川にかかる橋を渡ってお寺の脇を通り過ぎて進むと、中腹に東屋が立っているのが見えた。たぶんあれが登山道・・・と思って登ってみるが、途中から道が不明瞭になり最後は見上げるような急登に・・・??道を間違えたようだ。


    向こうに見える三角錐が菊花山。左側の山腹に東屋が見えるのでそこを目指して登ってみる。


    遊歩道があった。たぶんこれを登れば行けるだろう。しかし、菊花山の看板は右を指している・・・。


    少し急だが歩き易い遊歩道


    アカハナワラビ


    休憩ベンチのある東屋に到着。後ろに見えるのは岩殿山。


    百蔵山(左)と扇山(右)


    その上の鉄塔の脇を通り抜けて進む。


    一応道っぽいがあまり踏み跡は無い。


    岩尾根。歩かれている様子は無い。このあたりでこれはメインルートでは無いと思ったが、登ってみる。


    ちょい急登。山頂が見えてきた。


    右が菊花山山頂だが、斜面の傾斜がきつくて落ち葉で滑る。木の根元や根っこにつかまって登る。


    稜線まで登り着くと立派な登山道があった。


    岩のピーク、菊花山山頂が目前。


    岩壁に生えていたシュンラン


    シノブ


    菊花山山頂に到着。


    見下ろす大月の町並と岩殿山・百蔵山・扇山


    整備された登山道が付いているので簡単に登れる岩殿山だが、一見すると岩壁が立ちはだかる厳しい山に見える。


    笠雲を被っているようだが、富士山は見えなかった。

 バリアンスルートを登ってしまい予定外の苦労はしたが、1時間半ほどで菊花山山頂に到着した。持って来たGPSにはルートが出て来なかったが、自宅に帰ってからGPS軌道をカシミール3Dにダウンロードしてみると、山頂直下の急登の下で左手に巻く道があったようだが、全く気付かなかった。山頂で軽食をとって正規ルートを下山してみる。


    まともな正規ルートを下山する。


    見下ろす大月の街。向こうに見えるのは雁ヶ腹摺山と白谷ノ丸か?


    少し進むと富士山展望台があった。


    本日の富士山はご機嫌斜め。


    これがネットで見た危険個所のロープ場。滑りにくい岩でそれほど危険ではない。


    刈り払われた笹の中を抜けるとほどなく忠魂碑に出た。


    その近くに神社が立っていた。


    菊花山神社とでも呼ぶのだろうか?


    国道20号線バイパスに下りる階段道。下には墓地がある。


    紫雲山無辺寺の脇に抜け出た。

 20号線バイパスに抜け出てあとはテクテクと車道を歩いて駐車場に戻った。墓地の脇に菊花山の案内板が立っているのを見かけた。何本か登山道があるようである。道は良く整備されていて案内板も立っている登り易い山だが、今回のルートはとてもお勧めできるものでは無かった。3時間ほどで周回してきたが、この山に登るだけでは少し物足りない気がする。


    今回歩いたルート

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甲州市塩山の低山 塩ノ山を散策  令和4年1月6日

2023年01月07日 | 甲斐百山
 午前中甲州市塩山に出張があったのだが、午後からは天候が良ければ南部町まで移動してパール富士の撮影を考えていた。ところが、富士山は見えているものの空には雲が広がって月は見えてくれなそうである。そこで行き先を変更、出張先の近くにある塩ノ山に登ってみることにした。比較的名の知れた山ではあるが山というよりは丘に近いかも知れない。入り口には向嶽寺という立派なお寺があり、その駐車場に車を止めさせてもらい、午後2時半過ぎに入山する。


    入山口にある向嶽寺。立派な大きなお寺である。右手に見えるのが塩ノ山の一部。


    入山口のところにある案内板。ゆっくり周回して2時間くらいだろうか。


    随所に案内板や休憩所、ベンチが設置してある。


    階段を昇るが・・・すぐに林道のような広い道に合流する。


    ここから本格的な登り…だが、緩々のハイキングコース。


    階段道


    立派な休憩東屋


    綿毛になったコウヤボウキ


    赤い実を付けたヤブコウジ


    下部ではカニクサを多く見かける。こう見えてもシダの仲間。


    トラノオシダ


    ベニシダはどこでも見かける。


    オオイタチシダ


    鱗片を見ると黒くて細い。


    この山でこのシダを見かけるとは思わなかった。南方系のシダ、ウラジロ。


    アカマツがたくさん生える山なので、あるのではないかと上を見上げていたらあっさり見つかった。


    アカマツに寄生するマツグミ


    かなりたくさんあり、大株が多い。


    整備された良い道


    登山道脇にはシュンランがたくさん生える。


    山頂まであと5分


    東屋のある山頂に到着


    塩ノ山553m


    山頂から見る富士山


    南アルプスに夕陽が差しかかる

 腰に付けたポーチの中に水とおやつしか持って来ていなかったが、その程度でも十分に登ることが出来る軽いコースだった。山頂で小休止して反対側に下山する。山頂周辺のアカマツにもマツグミがたくさん寄生していた。


    反対側に下山して周回する。


    こちら側にも立派な東屋が立っていた。


    そしてマツグミもたくさん。


    大株のシュンラン

 甲斐百山の一座になっている塩ノ山であるが、登山というよりも軽ハイキングコースといって良いだろう。眺望が良く、マツグミやシュンランなどの植物も楽しむことが出来る良い山だった。季節を変えて歩いてみるとまた違う姿を見せてくれるのではないかと思う。

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新年初登りは烏帽子岳からパノラマ台  令和5年1月1日

2023年01月04日 | 甲斐百山
 早朝の富士本栖リゾートでのダイヤモンド富士は予定していた場所から撮影出来ず、新年初日から出鼻をくじかれた感がある。気を取り直して未だ登ったことが無い烏帽子岳に登ってみる。その先にあるパノラマ台には何度も登っているが、烏帽子岳はパノラマ台の先にあるおまけのピークといった感があって気が向いたら行ってみようかという程度でしか無かった。ところが、甲斐百山のリストを見てみるとこの烏帽子岳がその一座になっていたのである。これは一度行っておかなければならないだろうということで、本栖湖側のルートを登ってみることにする。


    本栖湖の駐車場から見る烏帽子岳。頂上に電波塔が立っている。


    車道を歩いてトンネルの手前に登山口がある。


    ここが入り口で、登りの斜面に入る。


    途中の切れ間から見る竜ヶ岳(左)と雨ヶ岳(右)


    林越しの富士山


    ほとんどが緩い登り。


    1時間半ほどで烏帽子岳に到着した。青空が映える。奥に見える三角錐がパノラマ台。


    樹海越しにドンと富士山が聳え立つ。


    なかなかの眺望である。樹海が雪化粧していたら、さぞかし素晴らしい景色であろう。


    御坂山塊と西湖が見える。


    後ろ側には樹林越しに南アルプスがずらり。

 小休憩して写真を撮った後にパノラマ台に向かう。一旦下ってからの登りとなるがこちらも傾斜は緩く、30分ほどでパノラマ台に到着した。


    広々としたパノラマ台。抜群の眺望である。


    パノラマ台から見る富士山。右下に見えるのが烏帽子岳。


    左手に見える三方分山。結構遠そうに見える。

 パノラマ台で大休憩して昼食をとる。天気が良くて風が無く、結構暖かい。山頂でお話しした何組かの登山者の方たちと仲良くなり、みかんの差し入れをいただいた。

 一旦烏帽子岳に戻って下山はやや遠回りにはなるが城山を経由して下りてみることにする。この界隈の山塊はた易いルートばかりと思っていたのだが、以外にもこの城山ルートは途中に細尾根があったり岩場があったりロープがあったりと、プチアルペンルートになっていた。


    烏帽子岳に戻り、城山ルートへ進む。


    途中までは広い尾根道


    ブナの木にヤドリギがたくさん寄生していた。


    そのうち岩交じりの細尾根に変わる。


    急斜面をロープで下りる。


    行く手を阻む岩


    その脇をロープで下りる。


    こんもりしたピークに到着するとそこは城山のろし台跡だった。


    そのすぐ先に城山の平坦地があった。


    ここは本栖城の城跡だった。


    やや広い平坦地になっている。


    もう少し良い眺望を期待していたのだが、富士山は樹林越しにしか見えない。


    城山から先は普通の登山道。道路脇に下り立った。


    入り口の看板


    車道を歩かずに樹海の中を短絡して歩こうとしたのだが、短絡したつもりがかえって遠回りになったようである。

 天候が良く青空が広がり風が無く、富士山の眺望も抜群だった。朝のダイヤはいまいちだったが烏帽子岳からパノラマ台は良い山歩きが出来たと思う。城山ルートのプチアルペン気分が楽しめたのも良かったと思う。

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2022年最後の山 荒倉山に登る  令和4年12月31日

2023年01月01日 | 甲斐百山
 朝は朝霧高原あたりからのダイヤの予定だったのだが、雲が多くてダイヤモンド富士は見られそうも無く、8時過ぎまで寝てゆっくりと起き出す。折角の休みにどこにも行かないのはもったいないので、以前から注目していたがなかなか行く機会が無かった韮崎市にある荒倉山に登ってみる。中腹にある龍珠院というお寺まで車で行くと近いのだが道が細くてカーナビを使っても何度か間違えるやや複雑な道である。11時前に到着して出発である。


    龍珠院。このお寺の駐車場をお借りする。


    駐車場。5~6台止められそうだがここまでのルートが細くて複雑。


    登山道を進むとすぐに祠が現れた。


    道は良く整備されていて案内板も多数あり。迷うところは無い。道に落ち葉が落ちておらず、清掃してくれているのではないかと思う。


    1時間弱で林道に抜け出る。ここは平川峠。


    左に進むと尾根を直登する分岐がある。左の林道を進んでも行けるがやや遠回りになる。


    これは熊の爪跡だろう。まだ新しそうである。


    再び林道に抜け出る。雪が少し積もっていた。


    林道終点。この奥に山頂への登山道がある。


    しっかり看板が立っている。


    ここからは100mおきにカウントダウンとなる。


    あと500mとみるか、まだ500mとみるか? ネガティブ思考な私はまだ500mもある、といった感じ。


    山頂が近くなり平らな道になる。あと300mほど。


    八ヶ岳の展望台があった。


    八ヶ岳が綺麗に見える。


    あと100m。このあたりは雪が多く、スリップに注意して登る。


    山頂到着。2時間少々かかった。


    ベンチの先には富士山の眺望。


    荒倉山山頂から見る富士山


    雲に浮かんだ綺麗な富士山が出迎えてくれた。

 ここのところあまりまともに歩いていなかったので標高差600m程度のこのくらいの登山がちょうど良い。2時間少々かかったが、ほとんど疲れることも無く山頂に立つことが出来た。昼食をとって下山である。帰りは林道を歩いてみることにした。


    探していたシモバシラを林道の途中で見ることが出来た。


    枯れた茎の間から漏れ出た液が凍り付いてシモバシラになる。植物は必ずしもシモバシラではなくとも出来るらしい。


    帰り際に円池に立ち寄ってみる。池というよりは湿地だった。何か変わった植物が生えるのかどうか?春にならないと分からない。


    悲しい不法投棄の跡。

 手ごろな登りで山頂からの眺望もそこそこに良く、なかなか良い山だった。どんな植生があるのか、花の時期に再訪してみたい気もするのだが、ヤマヒルが多いらしいので注意が必要であろう。

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神社が立つ山頂 苗敷山  令和4年12月12日

2022年12月17日 | 甲斐百山
 甲斐百山の一座でなければ名前すら知らなかった苗敷山を訪れてみることにした。午後から訪れたので登山口になる穂見神社里宮の出発は午後1時になってしまったが、道は明瞭なはずである。眺望が良ければ町灯りが灯るのを見てから下山するつもりで出発する。


    登山口の穂見神社里宮。数台車が止められる。


    神社の上の道からは富士山が見える。


    柵を開けて先に進むとテープが付いた山道が分かれていた。赤テープの方向に進む。


    落ち葉の積もる登山道。道は広くて明瞭。


    植林帯を通る。生えているシダはほとんどがオオバイノモトソウとベニシダ。


    その中に少しだけリョウメンシダが生えていた。


    これはオオイタチシダだと思うが・・・?


    鱗片を見ると黒い。またリョウトウイタチシダとの区別が分からなくなってきた。


    林道に抜け出て進むと分岐があった。下山してきた人が居たので道を聞くと、右に進んだほうが道が良いらしい。


    葉の辺縁に尖った鋸歯がありこれはオオハナワラビ。


    鋸歯の無いフユノハナワラビも生育していた。


    「苗敷山」と書かれた鳥居。山頂まではまだ距離がある。


    展望台、のようなもの。


    奥秩父山系が見渡せるが木が多くてあまり眺望は良く無い。


    こんもりとした山が見えてきた。あれが苗敷山山頂であろう。


    奥宮参道の看板


    途中でチラリと富士山が見える。


    植林帯の登り


    これがアスナロの木だろうと思ったのだが・・・


    葉を見てみるとこれはヒノキのようである。


    山頂直下の石碑


    その近くから富士山と甲府盆地が見えるのだが、笹や木が多くて眺望はいまひとつである。


    苗敷山から見る富士山。思ったほどの眺望は無く、夕暮れを待たずに下山することとする。


    石段が現れた。左右に立つのがアスナロの木であろう。


    すぐ上に看板が立っていた。自生では無くて植栽のようだが、ヒノキも混じっているようである。


    高野マキの柱が立つが・・・どれ?枯れて朽ちたのでは?


    随身門跡


    山頂への最後の石段。上に穂見神社奥の院が見える。


    穂見神社奥の院


    側面から見る穂見神社奥の院。うっすらと雪が積もっていた。


    モミ林が自然記念物になっているらしい。


    山頂付近のモミ林

 神社周辺の草地を散策してみたが、時期が時期だけに目ぼしい植物は見つからなかった。小休憩して下山を開始し、日没直後の午後4時50分ごろに穂見神社里宮に到着した。甲斐百山の一座を制覇したが時期が悪いうえに急ぎの登山となってあまり目ぼしい発見は無かった。

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八重山・能岳・虎丸山を周回 上野原市  令和4年12月6日

2022年12月09日 | 甲斐百山
 上野原市に出張があり、予定通りに午前中で仕事が終わった。近くには能岳という甲斐百山の一座があるのだが、朝から空模様がいまひとつで山の上には雲がかかっている。午後には回復してくるはずなのだがなななか青空が見えてこない。登山口だけ確認に行ってみることにしたのだが、雨が降りそうな空模様ではないので折角なので登ってみることにした。虎丸山を経由してのルートと八重山を経由してのルートの2本が出ており、どうやら周回出来るようである。しかし、虎丸山経由のルートはGPS上には出て来ないルートのようである。案内板が付いているということはたぶん普通にルートがあるのだろう。八重山経由のルートで入山する。


    上野原中学校の向かいにある八重山駐車場。綺麗なトイレが付いている。


    八重山ルートと虎丸山ルートに分かれていて八重山ルートを進む。


    これはマンリョウの実。


    小さくなっただけのように見えるのだが、こちらはヤブコウジ。


    このルートは上野原中学校の学校林の中を通っており、植物の解説板があちらこちらに立てられていて勉強になる。


    沢の脇を登るルートには様々なシダがたくさん生育している。


    オオハナワラビ


    これは大型のフモトシダであろう。


    たぶんハリガネワラビ


    シダのジャングル


    リョウメンシダが結構たくさん生えている。


    イノデの仲間。たぶん普通のイノデ。


    ベニシダであろう。


    南部町でした見たことが無かったが、ここにもキヨスミヒメワラビが生育していた。


    白くて幅広い鱗片がたくさん付くのが特徴である。


    道標が随所に設置されていて道も良い。


    ルート脇にはベンチが設置されていた。


    結実したツルリンドウ


    もう枯れているセンブリ


    タツナミソウがまだ咲き残っていた。葉が三角形をしていて、これはオカタツナミソウではないかと思う。


    シュンランはあちらこちらに普通に生えている。


    八重山展望台の分岐に到着。展望台に登ってみる。


    立派な建物の展望台。左側の三角錐が八重山。


    展望デッキ


    向こうには富士山が見えるはずだがこの日は見えず。


    その上には釣鐘がある。


    八重山山頂への登り。少し辛い。


    八重山山頂の休憩東屋。


    山頂の標柱。天気が良ければ富士山が見えるはずだ。


    さらに進んで能岳に向かう。石仏と能岳への登り道。


    能岳山頂。富士山側が切り開かれている静かな山頂で、休憩ベンチが設置されている。

 2時間で到着出来るだろうと思っていたのだが、想定外に様々な草花やシダ類が多く生育していたことと、途中で三脚を置き忘れてきて取りに戻ったりというアクシデントがあって2時間半ほどかかって能岳山頂に到着した。休憩して軽食をとって、今度は虎丸山を目指して下りる。


    夫婦岩。大きさは小さくて岩というよりも石といった感じ。


    途中にあった馬頭観音菩薩


    普通ならばオオイタチシダであろうがちょっと違うようである。


    鱗片を見ると真っ黒である。これはおそらくリョウトウイタチシダではないかと思う。この山全域がこのシダのようである。


    まさかのハカタシダに出会えた。さほど珍しいシダではないのだが、綺麗なシダなので出会えると嬉しい。


    虎丸山への分岐。


    虎丸山への登り。結構きつい。


    山頂には虎丸神社が立っていた。樹林の中で眺望は無い。


    ここから先はGPSに出て来ないルートだが、随所に看板がある普通の登山道。やや悪路だが、コブを2つほど越えて駐車場に到着した。

 能岳は甲斐百山の一座なので登ってみようと思ったのだが、そうでなければ名前すら知らない山だった。ルートは非常に良く整備されていて展望台や東屋が設置されている秀逸な登山コース(ハイキングコース)といって良いであろう。植物も豊富で花好きな人にとっても楽しめるルートではないかと思う。特にシダ類は豊富である。1ヶ月以上まともに歩いていなかったのだが、足馴らしにはちょうど良いコースだったと思う。

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甲斐百名山 釈迦ヶ岳を散策  令和4年5月1日

2022年05月05日 | 甲斐百山
 午後からまたしても雨の予報である。空は暗い雲で覆われていて山に登る気にはならない。この日は身延町の谷の奥にある自然記念物に指定されているヨコグラノキの下見に行ってみることにした。渓谷沿いに林道が走っており、上流部で左右に分かれている。右に進む林道はいかにも悪路だったので左に進んでみると、集落を過ぎたあたりから急に道が悪くなり落石で石が転がっているような場所もあった。沢沿いに自然記念物の案内板のようなものは見当たらず、こちら側では無いようである。さらに先に進むとまともな道に出た。その先は山を越えて精進湖線に抜け出るようだが通行止めになっていた。GPSを取り出して位置を確認すると、もう釈迦ヶ岳の山頂がすぐそこにあるようである。標高差を見ても300mほどしか無い。空模様はいまいちだが、折角ここまで来たのだから雨に降られるのを覚悟でちょっと登ってみよう。


    通行止めのゲートから車道を10分ほど歩き、ここから尾根に登る。


    ゲンジスミレの葉


    ヒゴスミレの葉。スミレはもう終わっているようだ。


    たぶんナガホナツノハナワラビ


    薄暗い植林帯の下を進む


    尾根の看板に出た。ここから右に進んで尾根筋を登る。


    ちょっと急な登り


    ミヤマエンレイソウが咲いていた。


    林道に出た。先ほどの林道をそのまま進んでもここに出るようだが、かなり遠回りになる。ハシゴを登る。


    その先はなだらかな尾根道が続く。思っていたよりも良い道が付いていた。


    釈迦ヶ岳と三方分山の分岐。このあたりで雨が降り出してしまいカッパを着る。


    間もなく釈迦ヶ岳に到着(芦川の釈迦ヶ岳ではないのでご注意)。


    その隣のピークに釈迦屋敷跡というのがあるので立ち寄ってみた。


    途中で見た桜の木。


    葉が茶色く花が小ぶり。これはヤマザクラであろう。


    このあたりはウリハダカエデが多い。


    ウリハダカエデの葉。三つ手のように見える。


    これだけ群生していると圧巻である。


    咲き残りのキブシであろう。葉が大きくなるとだいぶ感じが違う。


    変形ハート形の葉


    ボダイジュの仲間ではないかと思うのだが正体が分からない。


    ハウチワカエデの木


    真っ赤な花を付けていた。ひとつの花序に雄花と両性花が混じり、ウサギの耳のような形をしているのが両性花であろう。


    もうすぐ咲きそうなズミの花


    蕾の時は赤っぽく見えるが咲くと真っ白な花を付ける。

 帰りには本降り直前くらいの雨に見舞われたが、あまり長時間は降らなかった。花は少なかったが他にもたくさんの樹木を見てきた。普通に生えているものがほとんどだが、それでも樹木の名前は調べても分からないものばかりである。たくさん見て回れば、そのうち正体が分かって来ると思う。


    帰りの林道脇に咲いていたベニバナニシキウツギ


    霧に咲くベニバナニシキウツギ。今が真っ盛りであろう。


    これはミズキか?もうすぐ咲きそう。


    たぶんオニグルミの花

 ヨコグラノキはまた別の日に探索に出かけてみたいと思う。図鑑を見ても花を見てもこの木を見分けるのは難しそうで、秋に成る赤い実を確認しないと確定するのは難しいかも知れない。

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甲斐百名山 みみ石を周回(後編)  令和4年4月23日

2022年04月25日 | 甲斐百山
 黒平の林道から取り付いてみみ石山頂を越え、木賊峠側のピークまで来たところで昼食をとって休憩する。ここから先は明瞭な道は無いはずで、谷の中にあったはずの道はおそらく消滅しているだろう。ただ、谷の傾斜を見る限りでは滝があるような急峻な谷では無い。おそらくさほど難無く下りられるはずである。むしろハナネコノメやコガネネコノメソウが咲く綺麗な谷が楽しめるのではないかと期待している。さて、どうなっているか?


    木賊峠側の平らなピークで昼食をとる。さて、いよいよ谷に下降である。


    テープが付いていて以外にも道っぽい。


    向こうに見える無名峰。左端に見えるのが袴腰と思われる。


    この尾根筋でテープが消失。急峻な尾根だが、何となく道っぽい。これを下りる。


    尾根筋にはヒナスゲがたくさん生えていた。


    谷が見えてきたがかなり急である。右にトラバースして谷に下り立つ。


    下りた谷には赤テープが付いていた。これを辿れば木賊峠に至るはずである。反対側に下降する。


    谷の分岐に出た。素晴らしい美しい谷が広がっていた。


    ヤマネコノメソウ


    ツルネコノメソウ


    咲き残っていたハナネコノメソウ


    ピンク色のハナネコノメソウ


    コガネネコノメソウ


    ニッコウネコノメソウとコガネネコノメソウ

 思っていた通りに何種類ものネコノメソウが咲き誇る素晴らしい谷が広がっていた。傾斜はさほどきつく無く、滝は無い。水量もさほど多くは無く、靴を少し濡らす程度で歩くことが出来る。ところどころ道らしきものが現れるのだが、壊れていてすぐに消滅してしまう。


    ツルネコノメソウが群生する谷


    コガネネコノメソウの群生


    下りてきた渓谷を振り返る。滝は無く、水量もあまり多く無かった。崩落した斜面の上にテープが付いており、かつては道があったのではないかと思う。


    渓谷の分岐部。右側が下りてきた谷、左に登ると長窪峠に至るはずである。


    渓谷に咲いていたミツバツツジ


    堰堤に出た。


    その先には林道があった。


    こんなところにヤチボウズがある。


    花が咲いている。これは乙女高原にたくさん生えているタニガワスゲだ。


    ヤナギの木を見上げる。


    バッコヤナギではないかと思う。


    樹皮を見た時はウダイカンバだろうと思ったのだが・・・


    花を見るとちょっと違う。これはミズメ(カバノキ科カバノキ属)の雄花序らしい。


    本日歩いたルート

 渓谷の中のネコノメソウ属や樹木類をたっぷり楽しみながら歩き、予定時間を1時間以上オーバーして4時半にゲートに到着した。久しぶりのやや難しいルートの単独登山だったが、存分に楽しむことが出来た。体力の低下は否めず、翌日は軽い足の筋肉痛に悩まされることとなってしまった。

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甲斐百名山 みみ石を周回(前編)  令和4年4月23日

2022年04月24日 | 甲斐百山
 たまには山に登らねば、と、以前から行ってみたいと思っていたみみ石というほとんど聞いたことが無い山に登ってみることにした。この山は甲府市の北部、黒平の谷の奥に位置しており、道があまり明瞭では無くやや登りにくい山である。さほどの眺望があるわけでも無く、珍しい花が咲いているわけでも無い。ただ、山仲間の情報によるとシロヤシオツツジが稜線にあるらしいのだが・・・咲いていれば良いがどうなのだろうか?今回は黒平の林道から取り付いて山頂の稜線を縦走し、木賊峠側の谷に下りて谷沿いを下りて来る、甲斐百名山の本に書かれている通りのルートを歩いてみる。


    林道ゲート。冬季閉鎖となっているが、この先まで車で入ったとしてもほんの数百mしか変わらず、このゲート前の広場に車を止める。


    林道脇には蕾を付けたクリンソウが生えていた。


    ここから取り付く。このすぐ右側に取り付き口の林道があるのだが、藪っぽい。ここで取り付いて少し登ると合流する。


    立派な林道が中腹まで着いている。途中に夫婦木神社奥の院の祠があるらしいのだが見逃した。


    林道脇に咲いていたフイリフモトスミレ


    ヒナスミレ


    林道終点。


    その先は細い登山道になっているが、すぐ先で崩落している。右斜面を登って尾根に取り付くと道があるが、林道終点の手前から尾根道を進んだほうが楽。


    それなりにしっかりした登山道だが、ところどころ不明瞭なところもある。ひたすら尾根筋を登る。


    ここがこのルートの最大の難所、大岩の巻き道。岩を巻いて通過した先でルートが分かり難く、登れるところで尾根まで登ったほうが良さそうだ。


    上が見えてきたがなかなか山頂に付かず、尾根の脇をトラバースするように登って行く。


    みみ石に到着。小さな看板が二つ着いている。向こうには八ヶ岳と南アルプスが見えるが、眺望はいまひとつ。予定通り、2時間半で到着した。


    これがみみ石の由来となった石ではないかと思う。尾根筋をさらに先に進む。


    たぶんこれがシロヤシオツツジの木ではないかと思うのだが、残念ながら花はまだ咲いていなかった。


    隣のピーク。何か立っているかと思ったが何も無い。


    稜線上にはヒナスゲが生えていた。これは雄花。


    こっちは雌花。山梨県の絶滅危惧種ではあるが、結構たくさん生えていた。


    さらに進むとシャクナゲの林があった。


    まだ固い蕾。奥秩父山塊なので、ピンク色のアズマシャクナゲが咲くのではないかと思う。


    金峰山が見える。


    3つ目のピークに到着。ここは広くて平らな山頂である。時刻は1時半、ここで昼食をとる。

 期待していたのはシロヤシオツツジだったのだが残念ながらフライングでまだ咲いていなかった。代わりにヒナスゲを見つけることが出来たが、これは結構あちらこちらに生育しているようで、西沢渓谷、篠井山、黒富士農園近傍で発見しており、これで4ヶ所目である。他にも生育場所はたくさんあるのではないかと思う。

 3つ目のピークで昼食をとり、ここから渓谷に下降する。明瞭なルートは無いはずで、難しいのはここから先ではないかと思う。

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甲斐百名山の一座 たいら山を歩く  令和4年3月16日

2022年03月21日 | 甲斐百山
 中央市が力を入れて登山道を整備した、甲斐百名山の一座たいら山というあまり知られていない山がある。車で登山口は確認に行っており、いつ登ろうかと考えていたところ、偶然前日訪れていた渓谷で花仲間と出会い、本日案内してもらいながら一緒に歩いてみることとなった。折角なので山頂往復では無く、プチ縦走してみることにした。


    本日は山之神・千本桜コースから入山して関原峠コースを下山する。


    コンクリートの車道を進むと山之神の入り口に到着する。随所に看板や案内板が立っている。


    山之神の鳥居。林道のような広い道が続いている。


    桜並木の途中に開けた展望台。このあたりが千本桜公園になるのであろう。


    山之神社。山の中腹にひっそりと立っている立派な神社である。


    神社周辺の木にはヤドリギがたくさん着いていた。


    神社を通り過ぎたところで車道に合流する。ずっと上まで車で来られるのかと思うと、ちょっと興ざめしてしまう。


    車道の終点は広場になっていて、この先からやっと登山道らしくなる。


    車道終点の展望地。甲府盆地が見下ろせる。向こうには八ヶ岳や奥秩父山系が見渡せるはずだがこの日は霞んでいた。


    緩やかな登山道には至るところにテープや案内板が付いている。


    たいら山山頂に到着。まさに名の通り平らな山頂である。


    山頂西側が切り開かれていて甲府盆地が見下ろせる。向こうには八ヶ岳が見えるはずである。


    途中で見かけたヒカゲスゲ。もうスゲの仲間が花を咲かせる季節になった。


    ちらほらと見かけるエビネの葉。千切れているのは食害の痕かも知れない。

 ゆっくり歩いて2時間半ほどでたいら山山頂に到着した。大部分が車道と林道のような広い登山道で少し物足りない気がする。休憩した後、尾根を東側に縦走して関原峠に下りる。


    関原峠。尾根道は倒木のところもあるが比較的明瞭な道である。


    関原峠の谷にはかつて大きなエビネの群落があったが、台風で流出して倒木だらけとなり激減してしまっている。


    それに加えて鹿の食害である。葉のほとんどが千切れて消失している。


    昨年のガラが残っているが葉はほんのわずかしか残っていない。なんとか咲いてくれることを期待したい。


    別の場所で発見したエビネの葉だが、この株は花が咲かなかったようである。


    関原登山口近くに咲いていたダンコウバイ


    黄色が鮮やかなダンコウバイの花。良く似たアブラチャンは少し黄緑色がかっている。


    石垣の上に咲いていたイヌノフグリの大株


    こんな大きな株はなかなかお目にかかれない。


    イヌノフグリの花。小さくて接写がとても難しい。

 午後3時にもう1台の車を止めた場所に到着した。緩い登山ではあったが、久しぶりに山頂を踏んだような気がする。この山域のエビネは食害で危ない状況にあるのだが、その他にもそれなりに良い花を見て歩くことも出来た。付き合ってくれた花仲間に感謝である。

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