前日の25日、みちほさんからメールが入る。今日はなんと、山梨の山、蛾ヶ岳に登るそうで、明日は滝子山の予定だそうだ。一方、sanaeさんたちは丹沢の山に登っていて、距離的には山梨に近い位置にいた。私は富士山麓の花探しになるだろうと思っていたのだが、昨年花を確認できなかった杓子山のスズムシソウらしき葉がずっと気になっていた。その場所には他のランも咲くらしい。どうせ今シーズンいつかは行くのだろうから、ならば皆さんに連絡をとってみて・・・ということで、急遽26日の日曜日にいつもの花探し鈍足メンバーが終結することとなった。
7時に山中湖花の都公園に集合と思ったのだが、この日は山中湖マラソンがあって1万人を超える人たちが山中湖に集まることを前日の夜に知った。そこで集合場所を登山口の鳥居地峠に変更してもらう。2組は山中湖近くの道の駅に車内泊なので待ち合わせ時間には問題無く行けるが、問題なのは私のほうだった。マラソンの受付け開始時間は朝6時、もしも渋滞が始まってしまうと、集合時間に遥かに遅れてしまうこともあり得る。早起きは苦手なのだが、この日の朝は4時半に目覚ましをかけて5時に甲府の自宅を出発した。しかし、河口湖町に入っても渋滞は全く無く、6時半前に鳥居地峠に到着した。みちほさんに電話するとsanaeさんたちも同じ場所で車内泊しており、15分ほどで2組が到着した。今日は高座山・杓子山・鹿留山・立ノ塚峠周回のややロングコースで、まず私の車を立ノ塚林道の入り口にデポしてくる。そして7時半に鳥居地峠を出発。登山道に入ると、林の中にはササバギンランがたくさん咲いていた。高座山の草地は緑がすがすがしく、オオバギボウシの若葉やアマドコロ、おどろくほど大きなチゴユリなどの花が咲いていた。花を見つけると写真、わからない花があると集まって議論。コースタイム通りに歩けるはずも無い。滑り落ちそうな急登の土斜面を登り、8時50分、高座山に到着。
花が見たい花見隊、予定外の集結。
林の中にはササバギンランがたくさん。まずは今日の前菜。
高座山の草地と高座山。後続のグループには当然の如く追い抜かれ、またたく間に姿が見えなくなる。
アマドコロと富士山
驚くような大きさのチゴユリ。名前を大チゴユリに改めましょう。
高座山の草地と富士山
山頂直下の滑りやすい急登。
富士山をバックに記念撮影。まだ山頂じゃないですよ~。
杓子山に登る前にちょっと林の中に立ち寄らせてもらう。昨年スズムシソウらしき葉を見つけたところに入ってみるが、今年は葉っぱすら見つからない。その代わりに見つけたのがヤマシャクヤクの花。周辺を少し探したがやはり見つからず、踏み荒らすのも山に申し訳ないので止めて登山道に戻る。11時35分、杓子山山頂に到着、鈍足花見隊にしては速い!
ヤマシャクヤク発見。清楚で心が洗われるように美しい花。前菜その2。まだメインの料理ではありませんよ~。
この白いスミレは? おそらくエゾノタチツボスミレ。
杓子山山頂。富士山は雲隠れしてしまった。
キンポウゲと杓子山山頂
杓子山山頂で昼食後、鹿留山(ししどめやま)を目指す。この先の鹿留山までの稜線はご機嫌なブナ、ミズナラなどの広葉樹林の森が広がる。「山梨百名山から見る風景」などというブログタイトルにはなっているが、実はこの稜線を歩くのは今回が初めてだ。稜線には、もう終わってしまっているだろうと思っていたキスミレがまだ咲き残っていた。
心休まる新緑の広葉樹林帯
大きなブナの新緑
タチカメバソウ。初めて出会う花。
キスミレ。まだ残っていた。
キスミレ
ブナの巨木を囲んで
立派なブナの木
途中にある富士山の展望岩。残念ながら雲隠れ。
鹿留山山頂。みんなカメラ小僧。
山頂に立つミズナラ(?)の大木
午後1時50分、鹿留山山頂到着。予定通りの鈍足ハイピッチだ。休憩後立ノ塚峠に向かうがこの先の道は情報通りワイルドだった(望の富士山から引用)。スリップしそうな土の急斜面、そしてロープの付いた岩場・・・。鈍足ながら経験は豊富なので、順調にこの難所を通り抜け、午後3時45分、立ノ塚峠に到着する。
スリップしそうな土の急斜面
ロープのついた岩場。ワイルドだろ~。
こちらにも白いスミレ(たぶんエゾノタチツボスミレ)
もうひとつ白いスミレ。これはにょいっと出てきたニョイスミレ(意味わからん!)。
立ノ塚峠。決して真っ直ぐ進まないように、標識の方向ををしっかり見て歩きましょう。
あとは林道をゆっくりと歩いてデポした車のところまで行くだけだ。次週開催されるトレイルランニング競技のコースとなっているこの林道はきれいに整備されていて歩き易く。予定していた午後5時を少し過ぎた頃に車に到着した。
林道をゆっくり歩いてデポした車のところへ。
さて、メインディッシュはどこに行ったのか??予定していた場所では発見できなかったスズムシソウ、生育環境が似通っているので反対側にもあるのではと思っていたが、やはりあった。そしてヤマシャクヤクも。さらに、驚きの花を発見した。
ラン科クモキリソウ属スズムシソウ。これが本日のメインディッシュ。
その名の通り、まさにその花は鈴虫の翅。
ヤマシャクヤク。みちほさんはこの花がお気に入り。
驚きの花とはこれ。腐生植物サカネラン。
数日前にこの類のランを図鑑で見ていたばかり。本当に出会えるとは超ラッキー!私にとってはこれがメインディッシュ。
食後のデザートを忘れている。最後に、昨日訪れた富士山麓の森にちょっとだけ立ち寄った。そちらの記事は・・・「気楽に山歩き」「もっと花を訪ねて何度でも」をお楽しみください。
素晴らしき杓子山界隈の森。2,000人もの参加者があるトレランの大会が次週開催されるが、この豊かな自然を壊してしまわないように配慮をお願いしたい。
7時に山中湖花の都公園に集合と思ったのだが、この日は山中湖マラソンがあって1万人を超える人たちが山中湖に集まることを前日の夜に知った。そこで集合場所を登山口の鳥居地峠に変更してもらう。2組は山中湖近くの道の駅に車内泊なので待ち合わせ時間には問題無く行けるが、問題なのは私のほうだった。マラソンの受付け開始時間は朝6時、もしも渋滞が始まってしまうと、集合時間に遥かに遅れてしまうこともあり得る。早起きは苦手なのだが、この日の朝は4時半に目覚ましをかけて5時に甲府の自宅を出発した。しかし、河口湖町に入っても渋滞は全く無く、6時半前に鳥居地峠に到着した。みちほさんに電話するとsanaeさんたちも同じ場所で車内泊しており、15分ほどで2組が到着した。今日は高座山・杓子山・鹿留山・立ノ塚峠周回のややロングコースで、まず私の車を立ノ塚林道の入り口にデポしてくる。そして7時半に鳥居地峠を出発。登山道に入ると、林の中にはササバギンランがたくさん咲いていた。高座山の草地は緑がすがすがしく、オオバギボウシの若葉やアマドコロ、おどろくほど大きなチゴユリなどの花が咲いていた。花を見つけると写真、わからない花があると集まって議論。コースタイム通りに歩けるはずも無い。滑り落ちそうな急登の土斜面を登り、8時50分、高座山に到着。
花が見たい花見隊、予定外の集結。
林の中にはササバギンランがたくさん。まずは今日の前菜。
高座山の草地と高座山。後続のグループには当然の如く追い抜かれ、またたく間に姿が見えなくなる。
アマドコロと富士山
驚くような大きさのチゴユリ。名前を大チゴユリに改めましょう。
高座山の草地と富士山
山頂直下の滑りやすい急登。
富士山をバックに記念撮影。まだ山頂じゃないですよ~。
杓子山に登る前にちょっと林の中に立ち寄らせてもらう。昨年スズムシソウらしき葉を見つけたところに入ってみるが、今年は葉っぱすら見つからない。その代わりに見つけたのがヤマシャクヤクの花。周辺を少し探したがやはり見つからず、踏み荒らすのも山に申し訳ないので止めて登山道に戻る。11時35分、杓子山山頂に到着、鈍足花見隊にしては速い!
ヤマシャクヤク発見。清楚で心が洗われるように美しい花。前菜その2。まだメインの料理ではありませんよ~。
この白いスミレは? おそらくエゾノタチツボスミレ。
杓子山山頂。富士山は雲隠れしてしまった。
キンポウゲと杓子山山頂
杓子山山頂で昼食後、鹿留山(ししどめやま)を目指す。この先の鹿留山までの稜線はご機嫌なブナ、ミズナラなどの広葉樹林の森が広がる。「山梨百名山から見る風景」などというブログタイトルにはなっているが、実はこの稜線を歩くのは今回が初めてだ。稜線には、もう終わってしまっているだろうと思っていたキスミレがまだ咲き残っていた。
心休まる新緑の広葉樹林帯
大きなブナの新緑
タチカメバソウ。初めて出会う花。
キスミレ。まだ残っていた。
キスミレ
ブナの巨木を囲んで
立派なブナの木
途中にある富士山の展望岩。残念ながら雲隠れ。
鹿留山山頂。みんなカメラ小僧。
山頂に立つミズナラ(?)の大木
午後1時50分、鹿留山山頂到着。予定通りの鈍足ハイピッチだ。休憩後立ノ塚峠に向かうがこの先の道は情報通りワイルドだった(望の富士山から引用)。スリップしそうな土の急斜面、そしてロープの付いた岩場・・・。鈍足ながら経験は豊富なので、順調にこの難所を通り抜け、午後3時45分、立ノ塚峠に到着する。
スリップしそうな土の急斜面
ロープのついた岩場。ワイルドだろ~。
こちらにも白いスミレ(たぶんエゾノタチツボスミレ)
もうひとつ白いスミレ。これはにょいっと出てきたニョイスミレ(意味わからん!)。
立ノ塚峠。決して真っ直ぐ進まないように、標識の方向ををしっかり見て歩きましょう。
あとは林道をゆっくりと歩いてデポした車のところまで行くだけだ。次週開催されるトレイルランニング競技のコースとなっているこの林道はきれいに整備されていて歩き易く。予定していた午後5時を少し過ぎた頃に車に到着した。
林道をゆっくり歩いてデポした車のところへ。
さて、メインディッシュはどこに行ったのか??予定していた場所では発見できなかったスズムシソウ、生育環境が似通っているので反対側にもあるのではと思っていたが、やはりあった。そしてヤマシャクヤクも。さらに、驚きの花を発見した。
ラン科クモキリソウ属スズムシソウ。これが本日のメインディッシュ。
その名の通り、まさにその花は鈴虫の翅。
ヤマシャクヤク。みちほさんはこの花がお気に入り。
驚きの花とはこれ。腐生植物サカネラン。
数日前にこの類のランを図鑑で見ていたばかり。本当に出会えるとは超ラッキー!私にとってはこれがメインディッシュ。
食後のデザートを忘れている。最後に、昨日訪れた富士山麓の森にちょっとだけ立ち寄った。そちらの記事は・・・「気楽に山歩き」「もっと花を訪ねて何度でも」をお楽しみください。
素晴らしき杓子山界隈の森。2,000人もの参加者があるトレランの大会が次週開催されるが、この豊かな自然を壊してしまわないように配慮をお願いしたい。