山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

アズマイチゲ咲く 敷島カタクリロード  平成31年3月30日

2019年03月31日 | 花・花・花
 まだ時期が早いだろうし、空模様もいまひとつでたぶん咲いていないだろうと思うアズマイチゲだが、日没までまだ少し時間があったので林道の奥まで車で乗り付けてカタクリの生える小道を散策してみた。


    伐採作業のため作業道が拡大され一時は激減したカタクリだが昨年よりも目に見えて葉の数が多くなっている。


    まだ花は咲いていないが、葉の割に花芽が少ない。しかし増えてくれたことは良いことだ。


    アズマイチゲが咲く場所を訪れると・・・もう咲いている。


    葉がまだ十分に展開しておらず、咲いたばかりのようだ。


    周辺の木がだいぶ伐採されて斜面が乾燥化しつつあり、心配していたが今年もしっかりと咲いてくれた。


    嬉しい。


    少し離れた場所はまだ蕾だったが、数が少し増えていた。


    タチツボスミレ


    気の早いイブキスミレが咲き出していた。

 カタクリはまだ2~4週間先になりそうだ。ほとんど知られていないこの場所は2~3年前から大規模な伐採作業が行われてだいぶ環境が変わってしまった。作業道拡張作業でカタクリだけでなくアズマイチゲやイチリンソウもだいぶ減ってしまった。しかし、伐採作業が終わって作業道が使われなくなりカタクリをはじめとして少しずつ花が復活してきている。嬉しい限りである。
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ハナネコノメ三昧再び 黒富士農園を再訪  平成31年3月30日

2019年03月30日 | 花・花・花
 前日訪れた黒富士農園界隈のハナネコノメソウが素晴らしく、花仲間を呼んで再訪することにした。前日はEosM5を持って行き主に接写を中心に撮り歩いたので今回はカメラを変えて35mmフルサイズのEosRPに変えて撮影を行ってみた。こちらのカメラのレンズは広角では無くかつ近距離での撮影は出来ないので、100㎜マクロレンズも持って行く。主に花から離れた位置からの撮影になるので、前日とは少し違う雰囲気の写真が出来上がると思うのだがいかに?


    前日も撮影した株。少し離れた位置から撮影する。


    接写は出来ないが風景を撮るにはこちらのレンズとカメラのほうが向いている。


    満開


    沢の流れとハナネコノメソウ


    同上


    マクロレンズ


    さらに接近


    沢のほとりに咲いたハナネコノメソウ


    マクロレンズ


    さらに接写


    沢の流れに咲くハナネコノメソウ


    同上


    ズーム

 ブログではほとんど同じように見えるが、フルサイズのカメラで捉えた画像はパソコン上で拡大して見ても圧倒的な解像度で、ハナネコノメの茎に生える毛の1本1本までが綺麗に描出されていた。マクロレンズと組み合わせることで今までの広角レンズ接写とは一味違う映像の世界が描出出来そうに思う。それにしても、黒富士農園界隈のハナネコノメソウは素晴らしく、半日撮り歩いても撮り足りない。
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ハナネコノメ三昧 黒富士農園  平成31年3月29日

2019年03月30日 | 花・花・花
 高尾山のハナネコノメが咲いたことだし、そろそろこちらのハナネコノメも咲き出している頃だろう。1昨年群落を発見し昨年たくさんの花が咲いているのを見て感動した黒富士農園界隈のハナネコノメ、今年も出かけてみた。


    沢筋に入って間もなく見つけたハナネコノメはまだほとんど蕾。これはまだ早かったかと思ったが・・・


    そのすぐ近くではもう満開になっていた。


    この株は少しピンク色がかっている。


    別株。


    今年もたくさん花を咲かせてくれた。


    沢沿いに咲くハナネコノメ


    美しい。


    次々と現れるハナネコノメ


    写真を撮ってばかりでほとんど足が進まない。


    小滝とハナネコノメ


    ズーム


    沢の流れに咲くハナネコノメ

 これだけ咲いていても昨年に比べるとやや花付きが悪いように思える。周辺の木が伐採されて少し日当たりが良過ぎるようになってしまったのと、今年は雨が少なく干からびてしまったような株も散見される。あまりに素晴らしいので花仲間を呼んで翌日もまた訪問することに・・・。
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武田の杜に咲くゲンジスミレ  平成31年3月28日

2019年03月30日 | 花・花・花
 武田神社の桜が5分咲きになった。先日は葉も確認できなかった武田の杜のゲンジスミレにそろそろ出会えるかも知れない。


    武田神社の桜は咲き出したが標高が高いこの場所はまだ蕾だ。


    咲き始めたタチツボスミレ。まだ少しだけしか咲いていない。


    ニオイタチツボスミレも日当たりの良い場所で少しだけ咲いている。


    キジムシロも咲き出したばかり。


    咲き始めの小さなジュウニヒトエ


    小さなイカリソウ


    ヒメウズ。こちらは葉はたくさん見かけるが花はまだ少しだけ。


    ヒメウズ。


    さて、ゲンジスミレはどうだろうか?


    小さな葉は目にするが花は見つからない。まだ時期が早いかも知れないが花芽が見えない。


    このあたりに咲いていたはずだが倒木で斜面が崩れている。


    今日は無理か?とあきらめた頃に1株だけ咲いているゲンジスミレに出会うことが出来た。

 武田の杜のゲンジスミレは個体数が少なく咲いている場所もごく限られておりなかなか出会うのは難しい。まだ時期が少し早いのかも知れないが花芽がほとんど見当たらないところを見ると今年はあまり咲かないのではないかと思われる。
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『山と花と星の奏でる上映会 in Outdoorshop ELK 』開催します

2019年03月28日 | 番外編
 正式に開催が決定しました。昨年秋に山梨病院で上映したものを抜粋して行う予定です。



 5月大連休前の平日ですがお時間が許せばお越しください。
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今回も雪煙と薄雲に阻まれた朝霧高原ティアラ  平成31年3月28日

2019年03月27日 | ダイヤモンド富士
 もうすぐ4月である。春分の日を過ぎて日の出の位置もだいぶ北側に移動してきた。ダイヤモンド富士撮影の場所も静岡県のもちや付近まで移動してきた。剣ヶ峰の横幅が広くなってくるため、至近距離から狙わずとも富士宮道路沿いからでティアラ撮影が可能になって来るはずである。昨年はこの季節にもちや付近からあっさりとティアラ撮影に成功しているので本日は富士山にあまり近付かず富士宮道路沿いから狙ってみることにした。しかし、精進湖から見上げる富士山は霞がかかっていてスッキリとは見えていない。かつ、剣ヶ峰には雪煙が出てしまっている。朝霧高原の気温は-2℃だったが大気の様子はもうすっかり春である。おそらくこれからグングン気温が上がって来るのだろう。


    春霞でスッキリ見えないうえに富士山山頂は風が強いようで雪煙が出てしまっている。


    剣ヶ峰が輝いているがティアラは望み薄である。


    両側がチカリと輝いているように見えるのだが・・・?


    おそらく位置的にはピッタリ。


    しかしティアラは輝かず。


    今回も失敗。


    こちらは1,140㎜望遠だが、カメラは新調したEosRPというフルサイズミラーレスカメラ。ちょっとお高かったです。


    シャッター音が静かでブレが少ない。後ろ側にうっすらと太陽の形が見えている。


    ポジション的にはぴったりと思うのだが・・・


    ティアラは全く輝かず。


    残念。

 懲りずにまた挑戦。失敗には慣れている。


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ハナネコノメは咲いているか? 塔岩川を遡上  平成31年3月25日

2019年03月26日 | 花・花・花
 先日茅ヶ岳を登らずに撤退した日、以前から気になっていた塔岩川の入り口を確認しておいた。昇仙峡の近くにあるこの川は林道が川に沿って走っているが崩落の危険があり通年閉鎖されている。林道の奥には廃村となった集落の跡があるらしい。ほとんど人が入っていないはずの沢なので、環境的にハナネコノメソウをはじめとするネコノメソウの群落があるのではないかと注目していた沢である。午後からの入山なのでいちばん奥まで行けるかどうか難しいが、時間の許す限り行けるところまで行ってみることにする。


    上に昇仙峡ラインの道路が走る。


    林道脇に咲いていたエゾアオイスミレ。


    薄くて丸っこい葉の感じからおそらくイブキスミレと思われる。


    河原に咲いていたニリンソウはまだ蕾。


    沢沿いの日当たりの良い場所にはヒナスミレが咲いていた。


    フイリヒナスミレ


    ミヤマウズラの葉

 沢を遡上し始めて30分も経たないところでさっそく咲き始めたばかりのハナネコノメソウに出会えた。これは幸先良いと思ったのだが、その先ではほとんど見かけない。それもそのはず、この沢は至るところに砂防ダム工事が施されていて本来の沢の形では無くなってしまっているようだ。


    こんな感じの沢。


    さっそくハナネコノメに出会う。


    まだ咲いたばかりの新鮮なハナネコノメソウ。


    小滝。左の藪を突っ切る。


    今度は右を巻く。一応道らしきもの(林業作業道)があった。


    しかし、少し遡上すると次々に現れてくるのがこの砂防ダム。

 次々と砂防ダムが現われて花は望み薄のため一旦林道に乗り上げてしばらくは林道を歩くことにする。そしてしばらく歩いて適当な良さそうな場所から再び沢に入る。


    大きな砂防ダムもあった。


    沢の中に赤テープが見えた。ここから再度沢を遡上する。


    ため池の跡か?


    池のほとりに出ていた葉っぱ。スミレの葉のように見えるが・・・何だかわからない。


    こんなところにスイセンの葉?とこの時は思ったが。


    滝。これは越えるのに一苦労。左側を登った。


    滝の上部。綺麗な滝だったが遡上には少しスリルがあった。


    その滝を越えるとまたスイセンのような葉。こんなところにスイセンが生えているわけが無く、これはキツネノカミソリの葉だろう。


    さらに小滝が続く。


    居ました。ハナネコノメソウ。


    思ったほど数は多く無かったが沢の流れの脇に咲くこの花は美しく見える。

 まだ時期が早いことがあるのかも知れないが思っていたほどハナネコノメは数が無かった。それよりも収穫だったのはキツネノカミソリと思われる葉だった。静岡県では生育地を知っているが山梨県で見るのは初めてで、咲いている花はまだ見たことが無い。渓谷の中に生えているこの場所は雰囲気が抜群なので花の咲く季節にまた訪れてみたいと思うが、また滝を登るのかと思うとちょっと気が引ける。


    沢の中に境界見出し標が立っていた。ところどころ道らしきものがあるが途中で崩落していた。


    時刻は4時になった。沢から抜け出して尾根に取り付くが、下に見える林道は段差が大きくて下りられず。


    尾根を上に登って行くと下りられそうな斜面がありそこから林道に降り立つ。尾根の先には造林小屋があり作業が行われていた。


    林道脇に咲いていたエゾアオイスミレ。

 もっと上の源頭付近まで遡上したかったのだが距離的にまだ1時間以上かかりそうだったので本日は途中までで撤退とした。4時半に林道に降り立ち、テクテクと林道を歩いて約1時間で林道ゲートに到着した。面白いのは沢のもう少し上流のほうではないかと思っている。機会があればまた遡上してみたい。

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オキナグサ保護作戦 保護ネット修復に行く  平成31年3月24日

2019年03月25日 | 番外編
 前日も登山口までやって来たのだがどうにも登る元気が出ずに撤退している。しかし、シーズン前にどうにも片付けておかなければならない案件で、行かないわけにはいかない。前年設置した保護ネットは大半が風で倒れてしまい、昨年の秋に花仲間が全て撤去してある。今年もまたほぼやり直ししなけらばならない状態である。1回ではたぶん終わらない作業であろうが、昨年倒れてしまったことを反省して今回は新兵器を持って現地に向かう。


    天気は良好。花を見に行きたいがどうにもこちらの案件を片付けないと落ち着かない。


    土手には咲き始めたばかりのエゾアオイスミレが数株。


    アオイスミレに似ているがこちらは花が咲いた時にまだ葉が展開せず、茎や葉に毛が多い。


    後続の登山者たちには軽々と抜かれる。毎度のことだが・・・。

 目的は山に登ることでは無いので本番の作業までに疲れてしまわないように極力体力温存して登山道を登る。約3時間ほど、12時に現地到着しさっそく作業に取りかかる。


    現地到着。まだ何も出ていないと思ったが、良く見たら気の早いオキナグサの葉が数株出始めていた。


    今回持って来たのはポール10本にネット3枚、そして新兵器のインパクトドライバー。

 昨年はノミとハンマーで岩盤を叩いてポールを立てたがことごとく倒れてしまった。それでもなんとか花が種を付けるまで持ってくれたので食害からは守ることが出来た。今年はその反省を踏まえてインパクトドライバーで岩盤に穴を開けてポールを立てようという作戦である。さっそく穴あけに取りかかるが、ポール径が16㎜あり適当な太さのドリルが無く持って来たのは木工用の18㎜と20㎜のドリルである。うまく行くかどうか心配だったが、時間をかければなんとか20㎝くらいの深さまで穴を開けることが出来た。作業は順調に進んだが・・・7本目の穴を開けているところでドライバーが動かなくなってしまう。一旦穴から抜いてドリルの歯を掃除して再度作業するが、少しするとまた止まってしまう。残念、心配していた電池切れである。予定では10本立ててさらに支えになる斜めのポールも立てるはずだったが、行程の3分の1ほどで敢え無く作業不能となる。小休止して岩盤側でなく樹林側のネット張りに取りかかるが、撤去してあったポールとネットが絡み合ってしまっていて分離するのにまず一苦労である。さらに木の枝にネットの網目を通しながらポールを立てて行く作業にも多大な時間がかかり、4時間近く作業してようやく樹林側のネットを張り終えた。時刻は4時半になった。疲れたし、岩盤に穴が開けられなければネットを張ってもまた倒れてしまう。これにて本日の作業は終了とする。


    インパクトドライバーで岩盤に穴を開けてポールを立てる。作戦は良かったと思うが7本立てたところで電池切れ!


    撤去されていた昨年のネットを広げて樹林側のネットを張る。こちらのポールは地面に固定では無くて木の幹や枝に固定してある。


    電池切れで立て切れなかったポールはとりあえず仮補強しておくが倒れること必至である。


    手前側はネットを張らず、次回補強のポールを添えてからネット張りを行うことにする。

 山頂の標柱整備のためのニスも持って来たが立ち寄らずに下山することにした。登って来る途中で気付いたのだがヘッドライトを持って来るのを忘れ、いつ電池切れするかわからない予備のヘッドライトしか無い。明るいうちに下山したほうが良さそうなのでさっさと下りることにする。


    向こうの山に夕陽が沈んで行く。


    富士山の残照が美しかった。

 4月の中旬にはもう花芽が出そうな様子である。それまでにはこの場所の保護ネットを完成させなければならない。さらにあっちの山のカモメもやらないといけない。いよいよ忙しいシーズンが到来してしまった。
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雲に阻まれ・・・位置もずれて・・・ 朝霧高原ティアラ  平成31年3月24日

2019年03月25日 | ダイヤモンド富士
 再三狙っているが撮れない朝霧高原近距離からのティアラ撮影に懲りずのまた出かけた。今回は牧草地の中の小道だったのでおそらく誰も居ないはず・・・と三脚2本にカメラ2台を担いでメインの道路から歩いて現地まで行ってみると・・・先客が数人、しかも車が2台入って来ていた。小道の入り口にはゲートがあったはずだが、どうやらゲートを開けて入って来たらしい。そんなことが出来るのか?と思いつつも、その人たちの後ろ側に三脚を構えさせてもらって太陽の出を待つ。先日一緒に並んで撮影した人たちと同じメンバーのようだったが挨拶しただけで会話はしなかった。


    甲府を出発する時のライブカメラでは良さそうに見えたのだが、思ったよりも雲が出ている。


    1,140㎜望遠。このレンズでの超望遠画像が欲しいのだが、この時点でもう望み薄である。


    小さな光が現われたが今回は右から現れた。


    右から出現。


    位置を修正したつもりだったが右に寄り過ぎた。


    かつ、雲に阻まれて輝きもいまいち。


    山頂と左も光っているが・・・


    雲を透かして見える太陽の形から見て今回はポジションを右に取り過ぎた。


    またまた失敗、近距離のティアラ。


    いつになったら撮れることやら。

 今回は私を含めて4人のカメラマンが集ったが、いちばん左のポジションに構えた方がギリギリ真ん中に来たかどうかというところだろう。もっとも、この雲ではまともなティアラにはならなかっただろう。ティアラを狙うカメラマンがほぼ同じ場所に集結しているということは位置的には良い場所に迫っているということだ。あとは多少の高低の差を気にせず運の良さに賭けるしかない。

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越野の君を再訪する  平成31年3月21日

2019年03月22日 | 花・花・花
 本日は雨が降るだろうと思っていたのでお昼ごろまで布団の中に潜り込んで寝ていたが、外は雨が降っている様子は無くお昼近くになると陽が差し込んで来た。外を見れば青空が見える。折角の天候なのでちょっとだけ花を見に、10日ほど前に訪れてまだ蕾だった越野の君を再訪してみることにした。現地の林道脇駐車場に到着したのはもう午後4時を過ぎている。あまり時間は無いので真直ぐに現地に行く予定だったが・・・ついつい欲が出て、そちらにもあったと聞いている別の沢を登ってみた。


    落ちたら痛そうな沢の脇斜面をトラバースして行く。カタクリの葉はたくさんあったが越野の君は見つからず。


    滝の脇を通過する。


    ペンキマークがあるがここを登って行くのは結構大変そうだ。


    あきらめて沢から抜け出し登山道に登り上げる。お地蔵さんが立っていた。

 カタクリの葉がたくさんあったので同じような環境を好む越野の君が居ても良さそうなものだが、残念ながら出会えなかった。しかし、全く収穫が無かったわけでも無い。


    こんなところに固まって変な葉っぱが出ている。


    この季節にもう結実している花なんてそうは無い。


    散り残っていた花を見てみると・・・間違い無し、これはセツブンソウ。

 セツブンソウは石灰岩地に好んで咲くものだと思っていたが必ずしもそうでは無いようで、こんなところにも咲いていた。周辺の様子から見て自生のもので間違い無さそうである。範囲は狭いが密度が濃く、来年の花咲く頃が待ち遠しい。

 1時間ほどうろついたためにもう少し薄暗くなってきてしまった。急いで越野の君が咲く場所を訪問するが、薄暗いうえに風が吹いてなかなか撮らせてくれない。


    前回蕾だった株は満開。


    こちらも前回見た株。


    沢を見下ろして咲く花。


    幼弱な葉が何枚も出ている。


    下からのぞき込む

 ちょうど見頃の越野の君に出会うことが出来た。開花しているのは10株には満たなかった。幼弱な葉を含めても30株は無いだろう。限られた場所に限られた個体数しか無い大切な花である。 
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鉄塔の尾根からのパール富士 富士宮市猪之頭  平成31年3月20日

2019年03月22日 | 月富士
 本日の夕方は富士宮市猪之頭の農道からパール富士が観察できる。天候を心配していたが午後になっても富士山は雲に巻かれることなく姿を現している。これならば夕方になっても富士山は見えてくれそうである。農道から撮影するのがいちばん楽であるが日没後に月が現われるので残照富士と月を撮ることは出来ない。そこでカシミール3Dと航空写真を使って場所を探してみると、猪之頭のさらにずっと奥にある送電線鉄塔の立つ尾根中腹から残照のパール富士が見られそうである。確か鉄塔巡視路があったはずだが登ったことは無い。まあ、なんとかなるでしょう・・・と安易な気持ちで登ってみることにしたが・・・そんなに簡単では無かった。


    植林帯から見上げる本日の目標地点。草地になって開けている場所に送電線鉄塔が立っている。


    林道のいちばん奥から登れば良いのだろうと思っていたがそこに道は無し。


    GPSを頼りに登り口を探す。ピンクテープがあったのでそれに従って登るが・・・道は無し。


    強引に尾根に取り付く。こんなところにエビネの葉が・・・。


    やっと見えてきた鉄塔。しかしその途中は茨だらけ。

 鉄塔巡視路があるはずだが取り付き口がわからずピンクテープを追ったがこれは道では無く林業作業の目印だったようだ。強引に尾根まで登り上げるがその尾根も倒木だらけ、さらに樹林帯を抜けて伐採地に抜け出ると今度はイバラだらけだ。痛い思いをしながらなんとか予定地の鉄塔尾根に到着した。登って来た尾根とは別の方向に細い道が付いていた。帰りのことを考えてルートを探ってみると、尾根沿いでは無くて枯れた沢沿いにルートが付いていた。


    登って来た尾根とは別方向にルートが付いていた。


    これが鉄塔巡視路。下山してわかったが、土手のところが崩れていて入り口が不明瞭になっており、土手を登ると小さな看板が立っていた。


    防火帯のようになっているこの尾根はイバラだらけで使えそうも無い。

 帰りのルートは確認した。さて、パール富士の時間まであと30分ほどある。担ぎ上げてきたカメラ2台をセットして月の出を待つが、薄雲が広がってしまい残念ながら赤く焼ける富士山は見られなかった。


    残照の時間だが西に雲が出て焼けず。右側の電線が邪魔だがズームをかけてこれをカットすれば問題無し。


    山頂に月が現われた。予定ではこの時間は富士山が赤くなっているはずだった。


    雲もほとんど焼けず。


    もう1台のカメラ。200㎜望遠。


    残照のパール富士にはならなかったが見られただけでも上出来。


    鉄塔尾根のパール富士


    月は間もなく雲の中に突入してしまう。


    雲に隠れる月


    再び月が現われる。空は焼けずここまでで撤退する。

 帰りは下見しておいた鉄塔巡視路を使う。途中の植林帯の中の倒木でやや分かりにくい場所があったが至ってまともな道だった。登りの苦労は何だったのだろうか?

 車での帰りの途中、月暈が現われた。位置的に朝霧アリーナあたりからだと富士山の真上で月が輝いてくれそうである。ついでにちょっと立ち寄ることにする。


    月暈現る。朝霧アリーナ駐車場から。


    富士山と月暈

 早朝からダイヤモンド富士を追いかけ、寝不足と体力不足で疲れ切った感がある。天候が良ければこのまま三浦半島まで移動して下見しておいた衣張山からパール富士を見る予定だったが、月暈が出ていて天候はこれから下り坂である。明朝のパール富士は諦めて、明日は存分に寝ることにする。
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ミズバショウ咲く公園を訪れる 大窪いやしの森公園  平成31年3月20日

2019年03月21日 | 花・花・花
 笛吹市境側にある大窪いやしの森公園でミズバショウ祭りが開かれるらしい。山梨にもミズバショウがあることを最近知ったのだが果たしてどんなものだろうか?


    20台くらい駐車可能な駐車場が整備されている。


    藤垈(ふじぬた)の滝。滝というよりも庭園に引かれた用水のようだ。


    居ました、ミズバショウ。


    ちょうど見頃。


    それなりに数はある。


    しかし、整列して咲いているこの様子を見ると、どうやら植栽のようである。


    水際にネコノメソウ属の花。


    マクロレンズで覗いてみると、おしべが4本。これはネコノメソウだろう。


    ニリンソウが少し。


    オオイヌノフグリは近くの畑で満開。


    タネツケバナ。畑に普通に生えているが名前はすぐに忘れてしまう。


    見たかったのはミズバショウよりもこっちのスミレである。


    一見タチツボスミレのように見えるが花弁が波打っている。


    葉っぱもタチツボスミレよりも丸っこい。


    白っぽい花もありマルバスミレと間違えそうである。


    山梨にはエゾアオイスミレしか無いと思っていたのだが、これはアオイスミレ。

 アオイスミレが山梨県にもあることを花仲間のブログから知り、見に行ってみた。水際の土手にたくさん咲いているのを存分に楽しむことが出来た。高尾山や三毳山で見てきたが山梨県で出会うのは初めてである。

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今度は少し左にズレた 朝霧高原ティアラ  平成31年3月20日

2019年03月21日 | ダイヤモンド富士
 それなりに寝たつもりだったが週末の疲れがまだ抜け切らない。この日も天気予報が晴れだったので懲りずに朝霧高原にティアラ撮影に行く。前回の3月18日撮影時は富士山との距離がやや遠いようで太陽と剣ヶ峰のマッチングが悪そうに見えたためもう少し距離を縮め、さらにポジションをやや左側に取ってみた。牧草地の農道脇でカメラをセットしていると2台車がやって来て皆ティアラ狙いだった。ほぼ私が計算した場所と同じ位置で5人が縦や横に並んでカメラを構える。他の人も同じ場所に構えているということは今度こそは・・・と思ったのだが。


    距離を縮めた分だけ立ち位置も狭くなる。私の前方には4人がカメラを構えていた。


    予定通りに左側がチカリと輝く。


    さらに山頂付近が輝き出した。


    この位置で右からも光が出るはずだったが・・・


    山頂の光が融合した頃にようやく右から光が現われた。


    わずかにずれた。3~5mくらい右寄りのポジションだった。


    残念。


    こちらが200㎜望遠。


    左と山頂が輝く。


    一応割れるダイヤにはなっているが・・・


    全く満足できず。

 なかなか天候が晴れてくれないだけにそう何度もチャンスは無いだろう。かつ、立ち位置がまかいの牧場側に移動して行くため剣ヶ峰の横幅が次第に広くなって行くため距離も変わって来る。なかなかティアラの達人の領域には達せない。
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多分割ダイヤモンド富士ティアラ 成功?失敗? 朝霧高原  平成31年3月18日

2019年03月18日 | ダイヤモンド富士
 3月にしては冷え込んだ朝となった。朝霧高原の気温は-4℃だった。前日の夜から空が晴れ渡り、月齢11の月に照らされた富士山がどこのライブカメラを見てもスッキリと浮かび上がっている。久しぶりにまともなダイヤモンド富士が見られそうな天候である。秋田往復疲れと車中泊の寝不足疲れも重なっているのだが、こんな日を逃すと次はいつチャンスが巡って来るか分からない。早朝5時起きで朝霧高原に向かうが、GPSに本日の撮影場所が登録されていないのに気付き、職場に立ち寄ってカシミール3Dで位置を計算してGPSに登録してから出発する。出足が遅れたので甲府昭和から甲府南インターの1区間だけ高速道路を使って移動する。


    1,140㎜超望遠。本日の立ち位置はほぼ登録した座標点通りである。センサーは自力で清除したがまだゴミが目立つ。


    剣ヶ峰左から光が出た。予定通り・・・と思ったのだが。


    想定していたよりも早く右から光が現われた。かつ、雪煙が出てしまった。


    割れるには割れて多分割ダイヤになってくれた。


    しかし、雪煙が邪魔して思ったよりは輝かない、かつポジションももう少し左だった。おそらく3~5mくらい。


    撮るには撮ったが・・・これでは気に入らない。また挑戦。


    こちらは200㎜望遠。剣ヶ峰左右からチカリと光が現われたところ。


    割れるには割れたが右が大きい。


    雪煙が邪魔して輝きもいまいち。


    最大の失敗だったのはカメラに挿入していたメモリの転送スピードが遅く秒速1.5コマくらいしか撮れていないこと。これでは動画にならない。

 残念ながら今回も満足な画像は得られず、再挑戦である。4月25日(木)にアウトドアショップエルクで上映会を行うことが正式に決定した。それまでに1,140㎜超望遠レンズで撮影した割れるダイヤモンド富士の画像が間に合えば良いのだが、かなり難しくなってきた。
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春を迎える準備と咲き始めたシュンラン 湯村山  平成31年3月17日

2019年03月18日 | 花・花・花
 甲府市の桜の開花は3月25日あたりになりそうである。桜の花が咲き出すと他の花も咲き出して忙しくなる。その忙しい季節を迎える前に、設置してある保護柵の修復を行っておかなければならない。まずはいちばん近場の湯村山である。

 前日の3月16日、止むごと無き用事で日帰りで秋田往復を強行してきた。予定通りに夜11時に東京まで戻って来たのは良いが、想定外だったのはJR中央線が架線断裂のために止まってしまったことだった。一部復旧して新宿から先は豊田までは運行されていたが車は高尾に止めてある。京王線で高尾まで行くことにしたのだが、11時以降に高尾まで行く電車は無く八王子止まりだった。止む無し、八王子からタクシーで・・・と思ったのだが、タクシー待ちの行列は40人は軽く居ようかという長蛇の列だった。しかもほとんどタクシーが来ない。1時間ほど待ってあと20人ほどになったが、深夜1時を過ぎてからは極端にタクシーが少ない。順調に行ってもあと1時間は待つだろう、いや、下手をすると始発の電車の時間になってしまうかも知れない。ここでまさかの山用のGPSを使うとは思わなかった。おそらく八王子から高尾まで歩いたほうが早いだろう。意を決してGPS片手に未明2時から高尾駅まで歩くことにする。1時間45分ほどで高尾駅に到着したが慣れない革靴を履いてのアスファルト歩きで足首が痛くなった。車に乗って中央道で談合坂サービスエリアまで行き休憩と食事にする。朝霧高原のダイヤモンド富士を撮りに行きたかったが空模様がいまいち、かつ疲れ過ぎた。時刻はもう朝の5時を過ぎてあたりが白々と明るくなってきた。あきらめて談合坂で車中泊することに決める。そして目が覚めたのは10時、片付けておかなければならない湯村山に行く。


    1ヶ所目は一部ポールが倒れかけていたのみだった。柵内には笹が伸びてきている。


    笹を鎌で刈り取る。昨年のキンランの柄が残っていた。


    無事に種を実らせてくれたようである。


    キンランと一緒に囲い込んだシュンラン。


    今年は花芽を付けている。


    柵の外ではシュンランが咲いていた。少し笹を刈り取ってあげたことが功を奏したようだ。


    2ヶ所目は倒木でポールが折れていた。破損がひどい。


    向こう側にあった木が朽ちて倒れたらしい。


    昨年の秋に撤去した保護柵の一部が近くに置いてあったので、それを使って仮修復した。時間が許すなら後日新しいポールに換えたい。


    さらにもう1ヶ所は柵が撤去されていた。理由はわからないが柵の設置をあまり良しとしない人も居るのだろう。草刈りだけしておく。

 柵が倒れてしまう最大の原因は風では無くて倒木や木の枝が落ちてくることである。丈夫な金網の柵では無くて家庭菜園や畑作で使うポールとネットなのでこれは止むを得ないだろう。これからも毎年修復に行かなければならないのかと思うと、すこし荷が重い気がしなくもない。

 今年はシュンランが当たり年のようで例年に無く花芽がたくさん付いていた。スミレも少しだけ咲いており散策してみた。


    シュンラン


    ほとんどがまだ蕾だったが咲き始めたものがポツポツとある。


    まだ蕾のシュンラン


    こちらはたくさんの花芽を付けているが・・・気になるのは葉がちぎれていること。おそらく食害だろうと思う。花芽が食われなければ良いのだが・・・。


    咲き始めたスミレ。葉がまだ展開していない。


    エゾアオイスミレ。


    タチツボスミレもまだ咲き始めたものが少しだけ。


    気の早いニオイタチツボスミレが一輪。


    センボンヤリは日当たりの良い斜面で咲き始めていた。

 ひょっとしたらゲンジスミレがもう咲いているのではないかと探し歩いてみたがまだ葉も見えなかった。

 ラン科植物は増殖に時間がかかるため、キラキラキンラン保護作戦と称したこの保護柵設置がどの程度の効果があるのかまだ結果が出ていない。ただ、目に見えて減少している湯村山のキンラン、ギンランはこのまま放置しておけばいずれは見られなくなってしまうことはほぼ確実である。鹿の食害だけでなく手軽に入れる山だけに盗掘も著しい。保護柵の設置は在り処を教えているだけだという意見もあるのだが、何もせずに無くなってしまうよりは遥かに益しだろうと思っている。今年はどれくらい咲いてくれるのか、期待して開花を待ちたいと思う。それにしても、JRのおかげでクタクタになった1日だった。

コメント (2)
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