山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

甲斐百山 槇寄山に登る 上野原市  令和5年7月21日

2023年07月29日 | 甲斐百山
 上野原市に出張があったが、仕事は午前中の12時前には終わった。午後からでも登れそうな甲斐百山がいくつか上野原市にあり、今回は槇寄山という三頭山からの尾根伝いにある山に登ってみた。探している花がおそらくこの辺の山にあるのではないかと思うが、もう終わっているかも知れない。この日も気温が高く、大汗をかきそうだったので水は多めに2リットル持って登ることにする。


    びりゅう館の駐車場に車を止めさせてもらい出発。


    びりゅう館の脇にある水車


    学校前のバス停の坂を登る。


    川沿いにセリの花が咲いていた。


    これはノカンゾウか?


    さらに郷原バス停のところで右の道に入る。


    向こうの奥に見える平たい山が目指す槇寄山であろう。


    ヒオウギアヤメが咲いている。


    目立たないこの看板のところから登山道に入る。


    その先には柵があり、これを開けて先に進む。


    植林帯の単調な道が続く。


    大きなブナの木が現れ出すともうすぐ植林帯は終わる。


    これはクモキリソウの葉か?


    標高950mあたりで植林帯が終わり広葉樹林の森に変わる。傾斜も緩くなる。


    これはカシワバハグマではないかと思う。


    リョウブノ花が咲いている。


    途中の展望台。富士山が見えるはずだがこの日は雲隠れ。雲が出てくれたおかげで少し涼しい。


    この道標が見えると目指す山頂はすぐそこ。どちらからでも登れるが今回は右に進んで西原峠経由で山頂に登る。


    少し登ると西原峠に出た。


    西原峠からわずかに登って槇寄山山頂。


    富士山側の眺望が開けているがこの日は見えなかった。

 普通ならば2時間半もあれば山頂に到着するのであろうが、3時間半もかかってやっと山頂到着である。小休止して軽食をとり、下山は1時間半で日が暮れる前に駐車場に到着した。

 このあたりにバイカツツジという下向きに花を付ける綺麗なツツジの木が生えているはずである。三頭山のある東京都民の森では見られるのでこの辺りにもあるはずである。


    ツツジの木だが赤い花が咲き残っている。これはヤマツツジのようである。


    それよりも少し葉の幅が広いツツジらしき木があった。


    葉の下のほうに結実しかけた実が付いている。たぶんこれが探しているバイカツツジではないかと思う。

 残念ながら見たかったバイカツツジはもう終わってしまっているようである。花期は6月下旬から7月初旬ごろではないだろうか。また来年この辺りの山に会いに来てみたいと思う。

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夏の花咲く北岳(3日目)  令和5年7月19日 

2023年07月28日 | 高山に咲く花
 2泊3日でやって来た北岳は本日が下山の日となった。八本歯のコルからの下山も考えてはいたのだが、雪渓が不安定で落石の危険があり、最も安全に下山するには山頂を越えて下りたほうが無難であろう。朝食が朝4時半だったため、5時を過ぎた頃に北岳山荘を出発する。この日は天候が崩れてくるという予報で、朝から風が強く気温も低い。昨年の二の舞にならないように、しっかりと防寒して山頂を目指す。カメラは故障したままで復旧せず、本日もスマホの画像である。


    北岳山荘から見る日の出前の富士山


    雲海に浮かぶ富士山は絶景である。間もなく雲が湧いて富士山は見えなくなってしまった。


    北岳山頂を目指しながら朝日が昇って来た。


    雲が湧き出して富士山は隠れてしまった。


    帰り道でもまたキタダケナズナに出会った。風で揺れてしまう。


    アッと驚きの雷鳥が姿を現した。


    雌の雷鳥のようである。スマホでズームをかけて撮影すると画像が不鮮明である。


    結実したレンゲイワヤナギ


    オンタデと鳳凰山


    ヨツバシオガマ


    ちょっと変わった木を発見。


    これはクロツリバナではないかと思う。


    草すべりを白根御池に向かって下山。ハクサンフウロのお花畑。


    ヒメコゴメグサの群生


    ヒメコゴメグサ


    こちらでもオオハクサンサイコに出会った。


    しかし、スマホではフォーカスが合わずボケボケ。


    もうすぐ白根御池。ハンゴンソウがたくさん茂っている。

 白根御池小屋にお昼頃に到着した。ゆっくり昼食をとる。広河原のバスは午後2時だがちょっと間に合わなそうである。急がずゆっくりと下山し、3時前には広河原に到着した。その頃に雨が降り出し、乗り合いタクシーを待っている頃には本降りの雨になってきた。9人の乗客が集まったところでタクシーが出発し、無事に芦安バス停に到着した。

 1泊2日で行ける行程を2泊3日に刻んだことで今回はいつもよりも濃厚に植物探索が出来た。ホソバハナウド、キタダケナズナ、オオハクサンサイコ、そして念願だったチシマヒョウタンボクにも出会うことが出来て、探していたもので見つからなかったのはウメハタザオくらいではなかっただろうか。そういえばシロウマナズナらしきものも見つけたのだがスマホではうまく撮れていなかった。残念。天候に恵まれ事故も無く、仲間とガイドさんにも恵まれて、今回は最高の北岳花散策になったと思う。

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夏の花咲く北岳(2日目その3)  ~小太郎山分岐付近から北岳山荘~  令和5年7月18日 

2023年07月26日 | 高山に咲く花
 かなりゆっくりのペースで白根御池から北岳山頂を目指して登って来たが、それでもやはり北岳の登りはきつい。いつもならば1泊2日のところを2泊にしたがそんなに簡単には登らせてくれず、息絶え絶えである。しかも両俣小屋分岐を目前にして愛用していたカメラが故障してしまい使えなくなってしまった。あとはスマホで撮るしか無く、これでだいぶテンションが下がってしまった。まだ見たい植物がたくさんあるのだが、ここからは全てスマホで撮影した画像である。


    タカネマンテマは咲き始めで先端部の花弁がまだ開いていなかった。使い慣れないスマホはフォーカスがいまいち。


    ミヤマクワガタ(アカイシミヤマクワガタ)はまだ蕾のものが多かった。


    昨年もカメラが故障してきっちり撮影出来なかったクロボスゲは今年もスマホ撮影になってしまった。


    後ろの小穂にフォーカスが合ってしまったがそれなりに接写出来たクロボスゲ。綺麗なスゲだと思う。


    花の咲いている小穂も可愛らしい。


    こちらは普通に生えているミヤマアシボソスゲ。後ろに富士山が写るはずだったが雲が広がってしまった。


    あまり生き生きとはしていないが、これはヒモカズラであろう。


    シコタンソウの群生


    ミヤマゼンコだと思う。この仲間は判別が難しい。


    ウラジロキンバイの群生


    満開のキタダケキンポウゲ。それなりにうまく撮影出来た。


    シロウマナズナを探していたのだが・・・これはミヤマハタザオであろう。


    花仲間が見つけてくれたこのナズナ


    茎に毛がたくさん生えている。実(短角果)は長楕円形で先が尖り平べったい。これはキタダケナズナであろう。


    花の萼の部分に毛が密生しているのだが、残念、使い慣れないスマホではきっちり撮れない。


    ハゴロモソウはトラバース道の中で比較的良く見られる。


    元気で大きなタカネシダ


    こちらはキタダケデンダだが撮影いまいち。


    遠い位置にあるキタダケデンダはさすがにうまく撮れない。


    これはミヤマアカバナだと思ったのだが・・・


    図鑑で調べてみるとこれは花柄が長く、アシボソアカバナのようである。


    もう花は終わってしまっているだろうと思っていたクロミノウグイスカグラ


    幸運なことに1輪だけ咲き残っていた。


    そして探していたこの赤いほうのヒョウタンボクにも出会うことが出来た。


    チシマヒョウタンボク。おそらく山梨県では北岳にしか生育していないと思う。


    感動の出合い。スマホ撮影だが力が入った。


    テガタチドリと北岳


    ミヤマゼンコと北岳

 他にもたくさんの花たちと出会い、たくさん撮影したがほとんどがフォーカスの合っていないいまいちの写真となってしまった。特に小さな花はフォーカスを合わせるのが難しく、ズームをかけると画質が低下してしまうことも分かった。しかし、きっちりと撮れることもあるので、使い慣れればもっと綺麗に撮れるようになるのではないかと期待している。気合の入ったチシマヒョウタンボクは綺麗に撮れていて一安心である。

 夜は富士山側に現れる天の川や北岳近くを飛ぶ国際宇宙ステーションの撮影を予定していたのだが、カメラが故障してしまい撮れなくなってしまった。しかしその分、小屋でゆっくりしてぐっすりと眠ることが出来た。明日は山頂を越えて下山である。少し天気が崩れそうなので昨年の二の舞にならないように、慎重に下山したいと思う。

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夏の花咲く北岳(2日目その2)  ~小太郎山分岐付近から両俣小屋分岐付近~  令和5年7月18日 

2023年07月25日 | 高山に咲く花
 小太郎尾根分岐付近で写真を撮影していると昨年お世話になった北岳パトロール隊の人たちが登って来た。昨年の遭難騒ぎで多大な迷惑をかけてしまったが、今年もやって来たことには歓迎してくれているようである。大樺沢左俣の崩落情報や遭難情報などをいただきながら後を追うように我々も出発する。コースタイムよりだいぶ遅いが我々が計画した北岳肩の小屋11時到着時間からは若干遅れている程度である。


    チングルマが咲き残っていた。向こうには池山吊尾根越しに富士山が姿を見せている。


    北岳肩の小屋まであと少し。


    高山植物が咲く快適な稜線。イワツメクサの向こうには仙丈ケ岳。


    イワツメクサのブーケ


    ミヤマダイコンソウと仙丈ケ岳


    たくさん咲いているハハコヨモギ。向こうに見えるのは中央アルプス。


    ミヤマコウボウはたくさん生育している。


    ムカゴトラノオ


    コスギラン。個体数はあまり変わっていないようだ。


    茎に毛が無くキタダケトラノオだと思うのだが・・・


    天候が良いためか小穂が開いていてカニツリでは無いように見えてしまう。


    こちらはミヤマイチゴツナギ、ないしはキタダケイチゴツナギではないかと思っているが、もう少し調べないと分からない。


    北岳肩の小屋に到着。新築されて3階建てになった。昼食をとって大休憩する。

 昨年の遭難救助の際にたいへんお世話になった小屋番さんに挨拶に行く。昨年のお礼を伝えるとここでも歓迎を受けてコーヒーをご馳走になってしまった。昼食をとって大休憩する。


    肩の小屋のお花畑に咲いていたタンポポ、おそらくヤツガタケタンポポだと思う。


    ミヤマシオガマが満開


    チョウノスケソウがまだ咲き残っていた。


    チョウノスケソウの花


    コモチミヤマイチゴツナギは普通に見かける。これを撮っている時にカメラにトラブルが・・・!!

 タカネマンテマが咲く両俣小屋分岐を目前にして、突然カメラのシャッターが閉じたまま開かなくなってしまう。シャッターユニットのトラブルである。数年前にも雨で濡れて同じトラブルを起こしているカメラである。電池を入れ替えたり電源スイッチのオン・オフを繰り返したりカメラを叩いてみたりといろいろやったが復旧しそうもない。止む無し、ここから先はスマホで撮影することにする。

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夏の花咲く北岳(2日目その1)  ~白根御池から小太郎山分岐付近~  令和5年7月18日 

2023年07月25日 | 高山に咲く花
 白根御池小屋では快適に眠ることが出来た。朝食は朝5時だったのだが、足が遅いことを考慮して朝食は弁当にしてもらい、明るくなった朝5時に小屋を出発する。ちょうど北岳に朝日が差し込み赤く染まっていた。


    朝食は弁当にしてもらい早々に済ませて朝5時に白根御池小屋を出発。北岳に朝日が差し込んでいる。


    白根御池に映る雲。天気は良好、風も少ない。


    途中から見上げる北岳。真っ青な空に北岳が映える。


    少し雲が広がってきた頃にはうっすらと環天頂アークらしきものを見ることが出来た。


    シナノオトギリであろう。


    タカネシュロソウは咲き始め。


    タテヤマキンバイも咲き始めたばかりのようだ。


    オオバショリマの大群落。このシダも最近食害に遭うようになってきている。


    色の濃いハクサンチドリ


    黄緑色のランの花を探す。これはホザキヤドリギだが高度が高くなるほど小型になるようである。


    ミヤマチドリであろう。


    唇弁が細長くて先端が分かれず、距がきわめて短い。


    これが探していたタカネアオチドリ


    鈴生りに花が付き、唇弁の先端部が3裂する。1株しか見つからなかった。


    これはたぶんハナウドではないかと思う。


    葉の幅が広めで深くは切れ込んでいない。


    そしてこれが葉の幅が狭いほうのハナウド


    運が良ければ見られるかも知れないと思っていたホソバハナウド。


    花の直下の葉は細く根元近くまで深く切れ込む。


    少し下側にある葉も細くて切れ込みが深い。


    こちらはおそらくミヤマシシウド。


    サンカヨウの葉と実。ナナカマドの根元を好んで生育している。あるいは食害で残ったものがこういう場所にあるのかも知れない。


    至近距離で見たサンカヨウの葉と実。実が青くなるのはまだ先のようである。


    タカネヤハズハハコとその後ろはヨツバシオガマ


    シナノヒメクワガタはしばしば見かけるが少し減ったような印象を受ける。


    これはミヤマアワガエリの花


    このように花が咲いているのを見るのは初めてである。


    この場所はかつてはシナノキンバイがたくさん咲く黄色いお花畑が広がっていたが、ミヤマシシウドとミヤマバイケイソウがだいぶ増えている。

 花と景色を存分に楽しみながら、また分からない花が出てくると仲間とあれこれ話し合いながら小太郎尾根分岐のところまで登って来た。森林限界を超え、ここからは高山植物や見たかったイネ科、カヤツリグサ科の植物がたくさん見られる尾根道である。存分に楽しみながら歩きたいと思う。

    
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夏の花咲く北岳へ(1日目) ~広河原から白根御池~  令和5年7月17日

2023年07月24日 | 高山に咲く花
 昨年は重いテントを担いで池山吊尾根を登って2泊目に北岳山荘テント泊をしたのだが、その晩から大荒れの天候となり仲間の一人が3日目の移動途中で低体温症を起こしてしまい、山小屋の方に助けてもらうという遭難騒ぎを起こしてしまった。その時の反省をふまえて、今回はテント泊では無く白根御池に1泊し、翌日は北岳山荘に宿泊という2泊3日のプランを立てた。メンバーは昨年と同じ3人組(通称遭難隊)に加えて知人の美人ガイドさんを迎えて4人で行くことにした。天気予報では3日とも天候は良好である。下界は3日間とも猛暑日であろうが北岳では快適に過ごせるのではないだろうか?見たい花がたくさんあるが昨年は天候が荒れて探しに行けなかった花もある。今年こそは安全にリベンジしたい。


    広河原バス停脇に生えているカラコギカエデ。結実してプロペラ型の実がたくさん付いている。


    これはハナウドであろう。これと違うハナウドに運が良ければ出会えるかも知れない。


    ハナウドの花。注目すべきは葉の幅と形。もっと葉の細いものが北岳のどこかにあるはずだ。


    背の高いホザキイチヨウラン。風で揺れる。


    タカネフタバランはまだ蕾だった。


    コフタバランはあまり多くは無い。


    コイチヨウランもあまり多くは無い。


    これはコキンレイカ(ハクサンオミナエシ)であろう。


    キヌタソウであろう。


    細かいところまでは確認していないが、おそらくエゾノヨツバムグラであろう。


    茎に毛が生えていないようである。


    ミヤマハナシノブが咲いていた。美しい花に疲れが癒される。


    滝の脇に咲いていたヒロハコンロンソウ


    かつて大樺沢沿いで見かけたことがあるが、これを見るのは10年ぶりくらいになるのではないだろうか。


    北岳にだけ生育する花、オオハクサンサイコ。


    ホタルサイコにそっくりである。小総苞片に3~7本の脈があるところが違うらしいがそのような目では観察して来なかった。失敗。


    白根御池

 コースタイムの約2倍をかけて白根御池に到着した。時刻は予定通りの午後3時である。食事は5時ごろなので御池の周辺を散策してみる。


    小屋の脇に生えていたコマガタケスグリ。初めて見る植物である。


    結実したコマガタケスグリ。北岳には結構生育していることが後に分かった。


    これも小屋の脇に生えていたエゾシオガマ。食害を受けているのかあまり見かけなくなっている。


    御池の縁に生えていたミノボロスゲ。テント場では絨毯のようにたくさん生えている。


    ヌカボシソウは普通に生えている。


    こちらは少し珍しい絶滅危惧種のヒメカワズスゲ。湿ったところを好み、御池周辺にはたくさん生えている。


    特徴的なヒメカワズスゲの実

 5時に夕食をいただくが、出していただいた炒めた肉が疲れた体に染み渡るほどにとても美味しかった。消灯は8時だが、薄暗くなった頃にヘッドライトを点けて御池の縁に行きカメラを構える。夜10時ごろに北岳に天の川が立ち昇って来るはずである。星用レンズをセットしてタイマーリモートコントローラーを使い、夜の9時ごろからシャッターを切り始めるようにセットして小屋に戻って寝る。


    夕方7時半ごろに星撮り用のレンズを付けてカメラをセット。タイマーリモートコントローラーで9時ごろからシャッターを切り始めるようにセットする。


    9時半、北岳に立ち昇ってきた天の川


    もう少し遅い時間まで撮影して良かったのだろうが、ここで電池切れとなってカメラが止まっていた。

 テントの明かりが一緒に写るはずだったのだが、さすがに10時ではもう皆寝ていたようである。それでも、さすがに標高の高いところだけあって素晴らしい天の川が写ってくれた。明日がメインの花探しとなる1日である。メンバーは花に詳しい人たちばかりだし、きっと素晴らしい花山行が出来ることだろう。(2日目に続く)
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富士山麓に咲くフガクスズムシソウ  令和5年7月16日

2023年07月23日 | 山に咲く花
 本日は日曜日であるが午前中にワクチン接種の仕事が入っていた。しかし、接種希望者が少なかったようで1週間ほど前に中止の連絡を受け、休みになった。富士山御中道あたりを散策したかったのだが、3連休の中日など登山者があふれていてシャトルバスに乗るだけでも一苦労であろう。しかも明日からは2泊3日で北岳に行くのであまり体力を消耗したくない。そこで、少し遅いかも知れないが富士北麓に咲くフガクスズムシソウを見に行ってみることにした。


    今日も暑い。うんざりするような暑さである。


    保護柵で囲われた植林地にはヨツバヒヨドリがたくさん咲いていた。


    道無き急斜面をひたすら登る。サワギクがポロポロと咲いている。


    結実したヤマシャクヤクを時々見かける。


    上部のほうにはミヤマタニタデが群生


    クルマムグラであろう。


    白い花が満開。ツルアジサイかと思ったが・・・


    花をトリーミングしてみると装飾花の萼片は1枚で、これはイワガラミのようである。


    こんな苔がたくさん生えている木にフガクスズムシが着生しているはずである。


    陽を浴びて咲いているフガクスズムシソウ


    逆光で分かりにくいが、ここにも着生している。


    満開のフガクスズムシソウ。ちょうど良く陽が射してくれた。


    少し白っぽいフガクスズムシソウ


    こちらも白花に近い。


    固まって咲いてはいるが周辺の苔が脱落していて危ういフガクスズムシソウ


    もうすぐ咲きそうなモミジガサ

 もっと大株があるはずだが探しても見つからず、葉が生い茂って隠れてしまっているかも知れない。暑くて根性が出ず、熱心に探す気が起きなかったこともある。


    登りとは別方向の斜面を下山していて偶然出会ったこの花


    キバナノショウキラン。こんなところで出会えるとはラッキーである。


    もう終わりかけではあるがそれなりの大株に出会えた。


    林道に抜け出る。かつてはセイタカスズムシソウが生育していた林道であるが、拡張工事が行われて消滅してしまったようである。


    林道脇の林に生えていたウメガサソウ

 フガクスズムシソウに出会えたのは良かったのだが、以前よりも見つけにくくなっていて個体数が減少しているような印象を受ける。倒木に生えていた白花は脱落したらしく、マツノハマンネングサも見つからない。もうひとつ、ハコネグミという木がこのあたりにあるという話を耳にしたことがあったと記憶していたのだがこちらも見つからなかった。とにかく暑くて根性が出ず、明日からの北岳に備えて本日は体力温存である。

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オオバノトンボソウは消失していた  令和5年7月15日

2023年07月23日 | 山に咲く花
 5月初旬に見つけたオオバノトンボソウがそろそろ咲いている頃ではないかと思う。毎年葉は見つけるものの咲いている花はほとんど見ていない。盗掘なのか、それとも食害か?今年は10株以上発見し、そのうちの3株くらいはしっかりと咲いてくれそうなものがあった。期待して山を訪れてみる。


    シダを観察しながら現地を目指す。これはヤワラシダであろう。


    最下羽片のいちばん付け根のところにある上向き小羽片が突出して大きい。


    こちらはたぶんヤワラシダ。


    最下羽片は根元に近付くにつれて小さくなる。


    ナツノタムラソウであろう。


    大きなものも時々見かける。


    エビネの葉。春に花を確認しているが花穂が無く、結実しなかったようである。


    ここがたくさんのオオバノトンボソウを見かけた場所。ひとつも見当たらない。


    画像を良く探してみると倒れていた株が写っていた。


    こちらは葉が千切れて倒れている。


    その近くには食害に遭った葉があった。どうやら食害で無くなってしまったようである。残念。


    山頂で大休憩する。今年もオオバノトンボソウの花は見られなかった。かなりガッカリである。


    帰り道、かつてはこのあたりにハシゴシダが群生していたはずだが消失している。山肌がずいぶんと乾燥化して下草が生えていない。

 オオバノトンボソウに会えなかったことは残念だったが、ふと山肌を見てみると下草やシダが少なくなって乾燥化がさらに進行しているのが分かる。これも食害による変化なのであろう。植物が生育しにくい環境がさらに強くなっているように思う。

 時間があったので千代田湖に立ち寄ってみる。


    スイレンの葉が広がる千代田湖


    花が咲いているが時刻が遅く花は閉じ気味である。


    エビモと思わしき葉の他に細い葉の水草が浮いている。


    さて、これは何?


    種子が付いていないのではっきりとは判別できないが、これはオオトリゲモではないかと思う。

 山の上にあるマツグミの様子を見に行きたかったが日没時間となってしまい本日はここまで。さほど歩いたわけでも登ったわけでも無かったが、大汗をかいて撤退となった。

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たくさん咲いたフジチドリ  令和5年7月13日

2023年07月15日 | 山に咲く花
 秘密の場所に咲くフジチドリが今年はたくさん花を付けているらしい。昨年は訪れていないが一昨年はせいぜい5株くらいしか花を付けていなかったと記憶している。今年はとにかく凄いという連絡を花仲間から受けた。平日休みのうえに天気は良好だったので、さっそく秘密の場所を訪れてみる。


    ミズナラの木に着生したミヤマノキシノブ。フジチドリの葉と良く似ている。


    良く探してみるとミヤマノキシノブと違う葉質の柔らかそうな葉が着生している。


    100㎜マクロではこの程度しか観察できない。ピンク色の花がたくさん付いているようである。


    570㎜レンズを取り出して見てみると、フジチドリの花がたくさん咲いている。


    角度を変えて見てみると、5~6株咲いている。こんなにたくさん咲いているのを見るのは初めてである。


    こちらは至近距離で観察可能な場所。


    見事に満開、綺麗に咲いている。


    マクロ接写。可愛らしくて美しい花。


    別株を側面から撮影。


    別の場所でもたくさん咲いてくれていた。


    今年は大当たりだったフジチドリ。


    こちらが5年ほど前に脱落してしまった株を移植した場所。


    見事に2株開花している。元気な葉がほかに2~3枚ありそうである。我ながら大成功だったと思う。


    木の上のほうにはヤシャビシャクが着生していた。


    さらに他の木を覗き込んでみる。右側にヤシャビシャク、左上にはフジチドリらしき葉が付いている。


    ヤシャビシャクは毛の生えた実を付けていた。


    別の場所。白っぽい花が付いている。


    これもフジチドリのようだが、周辺のシダがいまひとつ邪魔をしていて見えにくい。


    トリーミング画像。色が白っぽくて唇弁に斑点が無く、これはシロバナのフジチドリのようである。


    角度を変えて撮影してみる。


    トリーミング画像。やはり白花のようである。


    1,140㎜望遠で撮影を試みるがf値が大きくシャッタースピードが遅くなるため、どうしてもブレてしまう。おそらく白花で間違いない。

 車のアクセスが遠いうえに登山道歩きもそれなりに長く、フジチドリの他にはあまり見るべきものが無い。しかし、これほどたくさんのフジチドリを見ることが出来たうえにシロバナまで見ることが出来た。撮影には2時間ほど時間を費やしたが、大満足して帰宅となった。

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イワタバコとイワナンテン 南部町  令和5年7月11日

2023年07月13日 | 山に咲く花
 イワナンテンの葉は南部町の渓谷を歩いていると良く見かけるのだが、まだ咲いている花を見たことが無い。以前から目を付けている場所があり、そろそろ咲いている頃ではないかと思う。現地まで車の移動が遠いうえにさらに2時間ほど歩かなければならない。出来れば1日かけてゆっくり探索しながら歩きたかったのだが日程がなかなかうまくとれず、午前中の仕事を片付けてから午後出発する。林道ゲートを歩き始めたのは午後2時になってしまった。


    林道ゲート。林業作業道のため通年閉鎖されている。


    斑入りのコミヤマスミレの葉


    群生していた。来年はこちらに花を見に来てみよう。


    林道脇にたくさん生えているのはイワヒメワラビ


    これもたくさん生えている。たぶんハリガネワラビだと思う。


    これは稀にしか見かけない。


    葉の切れ込みが細かく、コバノイシカグマと思われる。


    以前に比べるとだいぶ荒れたように見える林道の奥のほう。


    落石や土砂崩れがあちらこちらに見られる。


    ウチワゴケは南部町の渓谷では良く目にする。画像を見ると左側と下側にヒメサジランらしきものが写っていたが、この時は全く気付かず。


    イワタバコが咲いていた。


    さらに先まで進むと岩一面にイワタバコの群生


    花が咲いている。


    まだ咲き始めたばかりのようで、蕾が多い。


    このイワタバコの生える岩壁の中に目的のイワナンテンがぶら下がっている。


    岩壁からぶら下がるイワナンテン


    葉には光沢があり、先端部に白い花を付けている。


    残念ながら花は開いていない。


    少し時期が早かったか、あるいは到着時刻が4時を過ぎ陽が陰って閉じてしまったかも知れない。


    とりあえずは花が見られたので良しとしよう。


    支脈のガラガラな沢を登ってみる。


    この岩にはかつてヒメサジランがたくさん付いていたのだが苔の脱落とともに落ちてしまったようで、ひとつも見つからない。ガッカリである。


    右上はミツデウラボシ、左下にあるのがヒメサジランと思わしきもの。ウチワゴケの生えていた場所で改めて発見した。

 見たかったイワナンテンは花が開いておらず若干早かったかも知れないが、白い花を見ることが出来たのでひとまずは良しとしたい。もうひとつ見たかったヒメサジランは残念ながら消滅してしまっていた。林道沿いの岩壁にも少し生育しているが個体数は少ない。

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武田神社のハスが見ごろを迎えた  令和5年7月10日

2023年07月11日 | 番外編
 武田神社界隈を良く散歩している妻から神社の東側にある湿地のハスが綺麗に咲いているという話を聞いた。午後から内科の受診があるのだが、30分ほどお昼の時間が空いたので炎天下の中を見に行ってみる。クーラーを効かせた車から降りると熱風が体にまとわりついてくるような猛暑である。大月や勝沼ではこの日38℃を越える猛暑となり、この日の日本で最も暑い場所になっていた。甲府も軽く35℃を越えているだろう。


    武田神社。訪れる人たち皆暑そうにしている。


    神社の東側にある草地。かつては遺跡の発掘が行われていた。


    その向こうにある高台になった先に小さな湿地がある。


    たぶんこれはガマの葉


    これはスイレンのようである。


    セリの葉と思われる。


    ハスの花が咲いている。


    ちょうど満開の見頃。夕方になると散ってしまうか、あるいは閉じてしまうらしい。


    満開のハスの花


    別角度から見るハスの咲く湿地


    白いハスの花


    ピンク色のハスの花


    これはノカンゾウか?


    花が八重咲きになっている。どうやらヤブカンゾウのほうらしい。


    大型のヒレアザミ

 暑すぎて30分の散策でも大汗をかいた。見ごろのハスに出会えたのは良かったが、とにかく暑過ぎる。

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富士北麓の草原を探索  令和5年7月9日

2023年07月11日 | 山に咲く花
 久しぶりの富士北麓草原の探索である。本日はこのあたりを知り尽くした心強い花仲間が同行してくれ、午後からの探索だったが効率良く花探しが出来た。


    もうすぐ花が咲きそうなオオバギボウシ


    チダケサシは咲き始めたばかり


    道沿いにたくさん茂っているこのマメ科の植物


    これはクララという名の植物のようだ。別名クサエンジュ、キツネノササゲ。


    これはバアソブの葉のはずである。小さな蕾が付いている。


    こちらは蕾が膨らんでもうすぐ咲きそうなバアソブ


    探し物の前にちょっとヨモギの仲間を勉強する。これは普通のヨモギのはず。山中湖湖畔に生育しているのはこれである。


    葉は深く切れ込み、先端は尖っている。


    こちらはイヌヨモギという別のヨモギのはずである。葉の幅が広く切れ込みが浅い。


    こちらはオトコヨモギのはずである。


    葉は全体的に細くて先端部が切れ込む。このオトコヨモギに本日の探し物が寄生しているはずである。


    先行した花仲間が見事に探し当ててくれた。左側にオトコヨモギが生えている。


    少し時期が遅かったが、これはオトコヨモギに寄生する菌従属栄養植物オカウツボである。


    花や茎に毛が生えているが、これでもハマウツボに比べると毛が少ないらしい。


    もう1本あったが、こちらはもう枯れていた。左側にオトコヨモギが生えている。


    場所を移動して別のところを訪れてみる。こちらにはオニノヤガラが多く生えている。


    アオテンマに近いやや緑色がかったオニノヤガラ


    枯れてしまっているが、圧巻の5本並んで生えていたもの。


    シデシャジンが咲いていた。


    まだ咲き始めたばかりである。他にもたくさん見かけたがほとんどが蕾だった。


    ヤブツバキが咲いていた。何本も並んで生えており、植栽のものであろう。


    野生のものに比べるとひとまわり大きな花を咲かせていた。


    これはハシバミの木であろう。


    葉の辺縁がギザギザしていて先端部は亀の尻尾のような尖りがある。


    幸運なことに実が付いていた。なかなか実を付けてくれず、昨年別の場所を探したがひとつも実が見つからなかった。


    トゲトゲしい葉状の果苞に包まれて中に実が入っている。

 山中湖湖畔で探していたのはハマウツボという種類のものだが、こちらの草原ではほぼ同じものと思われるオカウツボが生育していた。最近この2種類は同一のものという扱いになったはずである。生育している様子から見て、これは普通のヨモギには寄生せずにオトコヨモギに寄生するようである。探索している山中湖周辺は普通のヨモギばかりなので、おそらくハマウツボを発見するのは困難なのではないかと思えてきた。探すならばオトコヨモギ、ないしはカワラヨモギが生育している場所を探す必要があるのだろう。

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キンセイラン満開  令和5年7月7日

2023年07月09日 | 山に咲く花
 午後から富士吉田方面に出張があり、予定よりも少し早く仕事が終わった。日没までには時間があるので急いで移動してこの季節の恒例となっているキンセイランを見に行ってみる。


    ナツノハナワラビは胞子穂が出ていなかった。


    キンセイランが咲いている。


    少し遅かったのか、それとも暑さに負けて立ち枯れか?


    下の花が咲いていて上はまだ蕾だが痛んでいる。これは立ち枯れのようである。


    満開の見頃の花もあった。


    キンセイランの花


    こちらも見ごろを迎えた花


    上品な黄色の花


    個体数も多く、花を咲かせていない小さな株も多く見かけた。


    コアツモリソウを見に行ってみる。


    既に時期が遅く、花は半分枯れている。


    コアツモリソウもそこそこに個体数はある。


    これはナツツバキの木であろう。


    花が咲いている。


    自生のものはなかなか良い位置に花が付いておらず、撮影出来るのはラッキーである。

 キンセイランは昨年と同様か、小型のものを含めるとやや増えているようにも見受けられる。これからもこのまま咲き続けてほしいものである。

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山中湖湖畔を探索  令和5年7月4日

2023年07月08日 | 番外編
 富士吉田方面に出張があったので山中湖に立ち寄ってみる。午後になると空模様が怪しくなり、真っ黒な雲が空に広がってきた。夕立が来るかも知れず、少し急ぎ足での探索となる。


    山中湖湖畔で植物を探してみる。既に何度か訪れているのだが全く手ごたえが無い。


    山中湖遊覧船


    水陸両用車のKABAちゃんがちょうど湖に入って行くところだった。一度乗ってみたいと思っている。


    ムシトリナデシコがたくさん咲いている。


    探しているのはヨモギ類に寄生する菌従属栄養植物。


    湖畔にはヨモギがたくさん生えている。砂地でヨモギの生えているところに生えるらしいので、山中湖が最も条件に適していると思うのだが・・・。


    別の場所に移動する。ネジバナがちらほらと咲いていた。


    これはナツツバキの木であろう。


    花が咲いている。自生のものは木が高くてなかなか花の写真がとれないが、植栽のものは容易に撮影出来る。


    ジョウロウスゲの群生。テキリスゲも混ざっているようである。


    もうそろそろ終盤で少し茶色くなっていた。


    こちらにもムシトリナデシコの群生


    オナモミは湖畔のあちらこちらで見かける。いずれは増水すると水没してしまう場所である。


    これは園芸種の植物か?


    こんなところに植えても良いものなのか?花壇になっている場所では無いので植生への影響が心配である。


    この辺りにもヨモギはたくさん生えている。しかし探し物は全く見つかる気配が無い。


    大物のジョウロウスゲ

 車に戻る途中で雨が降り出したかと思ったら雷鳴が轟き出し、大粒の雨が降り出した。車に到着する頃には土砂降りの雨となった。もっと先のほうまで探索に行っていたら、ずぶ濡れになるところだった。

 探し物はヨモギ類に寄生するハマウツボという植物である。ネットで調べると鳥取砂丘や千葉の海岸沿いの砂地に生育しているらしい。海の無い山梨県では河口湖や山中湖の湖畔が砂地になっており最も生育環境が近いのではないかと思ったのだが、そう簡単には見つからない。目撃情報は聞いていないのでひょっとしたら生育していないかも知れない。もう少し探索を続けてみたいと思う。

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高層池の水草訪問  令和5年7月3日

2023年07月08日 | 水辺に咲く花
 高層池に生育しているイトモの花が見たくて昨年何度か通ってみたが、それらしきものは偶然に1輪だけ写っていたのみでまだ自分の目では見ていない。撮影されたのは確か6月下旬ごろではなかったかと記憶している。昨年は池の水量が異常に少なく、生育条件が悪かったのであまり咲かなかったのではないかと推測している。今年こそは花が見られるだろうか?


    林道脇に生えていたトウダイグサの仲間


    ようやく大きくなって判別できるようになった。これはやはりタカトウダイだ。


    池の水量は普通か、やや少ない程度。昨年に比べるとだいぶ多い。


    ヒメナミキと思わしき草


    山梨県ではさほど珍しいものでは無いようである。


    たくさん生えているこのスゲ


    ずっと何だか分からなかったが、これはシラコスゲのようである。


    イトモが生育している池。湖面が反射して池の中が良く見えない。


    PLフィルターを装着して反射を和らげて見てみると、沼底に水草がたくさん茂っている。


    イトモの群落。今年もたくさん生えてくれている。昨年はあの場所まで水が無かったのだから、かなり水量が少なかったことが分かる。


    沼底一面がイトモだらけのようである。


    さて、花は咲いているだろうか?


    200㎜ズームレンズにPLフィルター装着して覗き込んでみる。


    トリーミング画像。茎の先端部に穂を出して水面近くに花の蕾のようなものを出している。


    別のもの


    トリーミング画像。まだ蕾のようだが、花で間違い無さそうである。たくさん付いているのが見える。

 ようやく見ることが出来たイトモの花であるが、まだ蕾のようで、観察には200㎜望遠では距離が足りず570㎜天体望遠レンズを持って行く必要がありそうである。PLフィルターがうまく装着できるのかどうか、ちょっと不安がある。いずれまた再訪してみたいと思っている。


    こちらはたくさん生育しているミズハコベ。これもあまり見かける草では無い。


    花は咲いているのだろうか?


    いちばん左側の葉とその隣の葉の先端部に角のようなものが2本見える。たぶんこれが雄しべであろう。その下の葉腋に白っぽい花のようなものがあり、これが雌花であろう。


    タヌキモの仲間を見に行ってみる。草や葉に囲まれていて見つけずらい。昨年よりはだいぶ少ないように思う。


    花を見てみたいのだがそれらしきものは見当たらず、咲きそうも無い気がする。


    コカモメヅルと思わしき草は順調に育っている。


    まだ固い蕾がたくさん付いている。7月下旬か8月初旬には咲きそうである。

 コカモメヅルを含めて7月下旬か8月初旬に再訪してみたいと思っている。9月になったらタヌキモと思わしき水草の沈水芽を調べるためにまた訪れるであろう。今年も何度も訪れることになりそうである。

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