山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

これがキレハマネキグサ?  令和5年8月

2023年08月26日 | 山梨百名山
 ほとんど図鑑やネットにも出て来ないキレハマネキグサという植物であるが、山梨県レッドデータブックでは絶滅危惧種として独立して記載されている。現在私が把握しているマネキグサの生育地は3ヶ所で、もう1ヶ所おおよその場所は分かっているところがあるが、現在登山道が崩落していて行けない状態にある。その中で最もキレハマネキグサらしいものが生えているのは1ヶ所であるが、昨年調べたところではもう1ヶ所にもキレハマネキグサらしいものが混在していた。さて、このマネキグサとキレハマネキグサは本当に別の種類のものなのかどうか、私自身としてははなはだ疑問に思っており、同一種の扱いで良いのではないかと思っている。今年もキレハマネキグサと思わしきものが生育している場所を訪問してみた。


    個体数が少なくやっと発見。


    葉が少し痛んでいる。


    こちらは葉は痛んでいないが花は大部分散ってしまっていた。


    「キレハ」というほど葉は切れ込んでいないように見えるが、葉の先端部は尖っている。


    新鮮な個体を発見


    こちらのほうが葉の先端部が鋭く尖っている。しかし、下側や左側に写っている葉は先端部が尖っておらず普通のマネキグサとあまり変わらない。


    こちらの個体は葉先が尖っておらずマネキグサとほとんど変わらない。


    これがキレハマネキグサなのかどうか?釈然としない。

 昨年は3ヶ所のマネキグサを巡って調べたが答えは保留となっている。そして今年も最も怪しい場所のマネキグサを見てきたがやはり確信は持てない。しかし、他の場所にこの植物が生えているとの情報は無く、レッドデータブックの分布域から見るとこの場所に生育しているものがキレハマネキグサとして良いのではないかと思う。ひとまずはキレハマネキグサとしておきたいと思う。


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残っていてくれたミズアオイ  令和5年8月19日

2023年08月23日 | 山梨百名山
 昨年の夏、ちょうどミズアオイが満開になっていた頃に河川清掃が行われ、河川に重機が入ったらしく茂っていたミズアオイやヒシがそっくり取り除かれてしまった。ヒシもミズアオイも1年草なので種を落とす前に除去されてしまうと大打撃は必至である。実際に下流域で数年前に行われた河川清掃によってその場所のミズアオイは激減してしまい、回復する様子が無い。さて、今年はどうなっているだろうか?そろそろ咲き始める頃であろうから、見に行ってみる。


    多年草のアメリカミズキンバイはたくさん咲いている。ヒシもそれなりに残っている。

    このあたりにかつてはミズアオイの群落があったはずだが、すっかり草むらになっている。

    ミズアオイは消失してしまったようである。河川の清掃にどれだけの意味があったのか、疑問を持たざるを得ない。


    折り返して対岸を戻る。ヒシは以前と変わらずたくさん茂っている。

    花はもう終わってしまったようであまり見かけない。


    ミズアオイがポツポツと生えている。

    これはクワイであろう。


    しっかりと残っているものもあった。

    花が咲き始めている。


    ここにはたくさん茂っていたのだが激減してしまっている。


    この場所は以前とあまり変わらずに生えている。


    それなりに残ってくれていて少し安心した。


    さらに上流域はヒシがたくさん茂っていた。この場所は昨年はミズアオイがたくさん茂っていた場所である。

    さらにその上流域はしっかりとミズアオイが残っていた。この場所はおそらく河川清掃が行われなかったはずである。

    花はまだ咲いておらず、2週間後くらいが見ごろになってくるのではないかと思う。

    道路を歩いていると畑の草むらに見慣れないスゲが生えていた。


    これは荒川河川敷を再三探して見つからなかったハマスゲであろう。

    小穂は細くて槍のように尖っている。


    結構たくさん生えていた。

 ミズアオイは減ってしまっているものの、思ったほどの大打撃は受けておらず少し安心した。2~3週間後に見ごろを迎えるであろうから、時間がとれればまた見に来てみたいと思う。探していたハマスゲは意外にも河川敷では無くて畑の草むらで見つかった。ネットでハマスゲを調べると畑の雑草で、駆除の方法がいろいろと書かれている。山梨県では絶滅危惧種であるが他県では普通にあるのかも知れない。荒川河川敷では水際の草むらばかり探していたが、ひょっとしたらもっと土手寄りのほうにあるのかも知れない。だが、もう再三探したのでまた探しに行く気にはなれない。


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渓谷散策 石空川渓谷  令和5年8月18日

2023年08月23日 | 山梨百名山
 連日暑い日が続いており午後になると雷を伴った夕立がやって来る。渓谷ならば少しは涼しいかと、植物を探索しながら石空川渓谷を訪れてみた。夕立の危険もあるのだが、この渓谷は途中の急な階段以外は道が整備されていて距離が短く、さほど難無く引き返せる。

    吊り橋を渡って渓谷に入る。

    ヤマアジサイ、であろう。


    一の滝、二の滝と吊り橋。暑いがそれでも渓谷を吹き抜ける風は涼しい。

    二の滝 昨年は2筋流れていたと思ったが水量の関係か今年は1筋。


    タマブキであろう。

    渓谷を見下ろすオシャグジデンダ

    竜洗峡の流れ


    葉の大きなカエデの仲間、テツカエデであろう。

    精進ヶ滝展望台に到着。

    何段にも豪快に落ちる精進ヶ滝


    滝の上部。紅葉の季節はさぞかし綺麗だろう。

 普通に歩けば1時間ほどで到着出来るであろうが、花を探しながらうろついていたので2時間以上もかかってしまった。以前にミヤマツチトリモチを発見したのだが、2~3往復して探したもののとうとう発見出来なかった。


    滝の脇に白い花が咲いている。

    シラヒゲソウ。個体数は少ない。

    咲き残りのギンバイソウ

    満開のキツネノカミソリ


    雌しべが花弁より短く花の中に納まっている。

    これは冬虫夏草の仲間か?

 空模様は悪くなってきたがなんとか雨に降られずに駐車場に戻った。甲府に戻った頃には夕立がやって来た。


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美し森に咲く花たち  令和5年8月17日

2023年08月22日 | 山梨百名山
 日没までにはまだ時間があったが空模様はあまり良く無い。夕立が来そうな曇り空である。簡単に行ける美し森に立ち寄ってみたところ、意外な花に出会えた。

    コオニユリがパラパラと咲いていた。

    これはコウゾリナと思われる。


    結実したエゾノコリンゴ


    アサマフウロが咲いていた。

    そろそろ終盤だが、たくさん咲いていた。

    タムラソウの花


    驚いたのがこの花


    これはヒメヒゴタイではないか。

    富士山麓や大蔵高丸周辺でしか見たことが無かったがこちらにも咲いていて感動した。

 あまり期待はしていなかったのだが、アサマフウロや驚きのヒメヒゴタイが咲いていてなかなか楽しめた。


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八ケ岳の湿地を探索  令和5年8月17日

2023年08月20日 | 山梨百名山
 先日訪れた北杜市の溜池ではオヒルムシロと思わしき水草が花穂をたくさん伸ばしていた。おそらく八ケ岳の湿地に生育しているフトヒルムシロと思わしき水草も花穂を出している頃ではないだろうか?他の花を見ながら八ヶ岳の湿地を訪れてみる。


    ここに生えていたイブキボウフウと思わしき植物は食害で無くなっていた。


    期待していたナガミノツルキケマンも食害か?茎が切れており花がほとんど咲いていない。


    別の場所ではしっかりと残っていた。


    花付きはあまり良くはないがしっかりと咲いてくれている。

    ナガミノツルキケマンの鮮やかな黄色の花。希少な植物である。


    トリカブトが咲いていた。

    花柄の毛を見てみると屈毛のようである。これはツクバトリカブトになるのか?

    黄色い花の大部分がキツネノボタンだったが種の形が違うダイコンソウがちらほらと生えていた。


    クサレダマは咲き始めたばかりだった。

    期待していたアサマフウロだったがほとんど終わっていた。

    濃いピンク色が鮮やかなアサマフウロの花


    湿地に到着。ここに浮かんでいる葉がフトヒルムシロの葉のはずである。

    花穂を期待していたのだが・・・


    穂のように見えていたのはまだ葉を展開していない若葉だった。

    フトヒルムシロの葉は波打つらしいがはっきりしない。

    やや幅のある水中葉が見えている。葉柄の有無までは確認出来ない。


    良く見てみると藻のようなものが水面下に浮かんでいる。


    捕食嚢のような球形のものが付いているようである。これはタヌキモではないのか?


    ストックを伸ばしてすくい上げて調べてみる。やはり捕虫嚢が付いている。

    これはタヌキモであろう。おそらくイヌタヌキモであろうが、秋に殖芽の形態を調べないと確信できない。


    別の湿地を訪れてみる。これはヒロハドジョウツナギではないかと思う。

    ここにもナガミノツルキケマンが少しだけ生育していた。

 水中葉の様子からこの湿地に生育しているのはフトヒルムシロで間違いないであろう。花仲間の情報だと既に確認出来ていると聞いている。花穂を出すのは4月~8月と記されているネット情報があるが、この場所に生育するものももっと早い時期の6月ごろに花穂を出しているかも知れない。タヌキモは新しい発見である。ひょっとしたらこちらの湿原では花を咲かせてくれるかも知れず、来年また訪問してみたいと思っている。


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ヤマゴボウの花はもう終わっていた  令和5年8月9日

2023年08月13日 | 山梨百名山
 6月ごろに花を咲かせるヤマゴボウは8月ならば当然終わっているはずである。しかし、あちらこちらにはびこっている外来種のヨウシュヤマゴボウを見ると結実した実を付けていて花が残っているものもある。ひょっとしたらヤマゴボウのほうも種が見られるのではないかと探しに行ってみる。しかし、この日は天候がいまひとつで、現地に到着するとすぐに小雨が降り出してしまう。傘を持って出発する。

    途中で見かけたヨウシュヤマゴボウ

    花が咲き残っているものもある。


    結実しているが先端部は花が残っている。この状態のヤマゴボウがまだあるのではないかと思ったのだが・・・


    神社のところで雨脚が強くなりしばし雨宿りする。しかしここでは見つからず車に戻って移動する。


    このあたりはどうか?


    生えているのはボロギクばかりで見つからない。

 傘を差して探索していたのだが雨脚が強くなってきたうえに頭上の近くで雷が鳴り出したため急斜面を急ぎ足で登って一旦車に退避する。20分ほど待ったところで雨脚が弱まり雷鳴も聞こえなくなったため、今度はカッパを着て傘をストックに持ち替えて別の斜面を探してみる。

    葉の感じからみてこれか?

    茎の色も探しているヤマゴボウのようである。


    茎が折れて無くなっているものがあった。


    たぶんこれがヤマゴボウで間違いないだろう。花が終わっていて消失しているようである。

 ヤマゴボウと思わしき葉は確認出来たが、花や種は残念ながら見ることが出来なかった。若い葉はそれなりに確認出来たので来年は花期を間違えなければおそらくこの花を見ることが出来るのではないかと思う。


    帰り際に林道脇に生えているこの木を見に行ってみた。


    春に見た時はハート型をした葉の形だったので気になっていた。

    葉はやや厚めで大きく、左右不対称なハート型をしている。


    幹は縦にひびが入る。おそらくこれはオオバボダイジュではないかと思っている。

 シナノキに比べると葉が大きくいびつなハート形をしており、おそらくオオバボダイジュではないかと思っているのだがまだ確信は持てない。もう少し他の木を見てから検討してみたいと思っている。


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長坂運動公園近傍の池を散策  令和5年8月8日

2023年08月12日 | 山梨百名山
 大深沢川遊歩道のキツネノカミソリを見てきたが時刻はまだ3時前である。暑くてあまり長距離を歩く気にはなれず、以前から気になっていた北杜市立長坂運動公園の裏側にある池を見に行ってみた。


    市立長坂体育館の前に車を止める。

    その裏側に大きな池がある。米山溜池という名前らしい。


     たくさん浮かんでいるこの水草は?

    ヒシだった。凄い群生である。


    小さな白い花がたくさん咲いていた。


    別の水草も花を咲かせていた。


    おそらくオヒルムシロであろう。水面下には藻が生えているようだが何だか分からない。

    おそらくハナショウブであろう。


    コシロネ?あるいはヒメシロネ?

    葉の幅が狭くて鋸歯が鋭く、ヒメシロネではないかと思う。

 ヒシがこんなにたくさん生育しているとは驚きである。北杜市の池には結構普通にヒシが最生育しているようである。近傍にはもうひとつ池があるので車で移動して散策してみる。

    こちらの池はまだ新しいようである。全周護岸工事が行われていて池のほとりには下りられない。越中久保溜池と言うらしい。

    こちらの池にもヒシが浮いていた。

    別の水草のようなものが見えるが??

    別の場所に生えていたヒシを見てみると、これは水中で伸ばしたヒシの根のようである。

    まだ実は付いていないがこれはオオオナモミであろう。

    オオオナモミの葉

    小型のこの花を見るとヤマゴボウのほうではないかと期待してしまうが・・・

    これは外来種のヨウシュヤマゴボウのほうである。ヤマゴボウを見てみたいがなかなか難しそうである。

 北杜市の池では普通にヒシが見られるようで、新しい池にも生育しているところを見るとこれは誰かが種を蒔いたものかも知れないと思えてくる。


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懲りずに甲府市荒川河川敷探索  令和5年8月7日

2023年08月11日 | 山梨百名山
 ハマスゲなるカヤツリグサ科の植物がたぶん甲府市荒川河川敷に生育しているのではないかと思い、昨年から探しているのだがまだ見つかっていない。昨年秋にもう枯れてしまっているそれらしきものを見つけて今年も何度か見に行っているが発見した場所には姿が見えない。あるとすれば、この季節ならば確実に見られるはずである。この日の午後も暑くて大気の状態が不安定で雨が降りそうな空模様である。傘を持って散策に出かける。


    水量は少な目である。草がたくさん茂っている。

    ハスの花が咲いていた。富士山が見えていれば良い絵になりそうだがこの日は見えず。

    ハスの花

    クレソン(オランダガラシ)とコカナダモ


     これはおそらくエビモ


    途中で枝分かれしているものがあり、おそらくイヌスギナと思われる。


    ガマの穂


    川のすぐ脇を歩いてみる。


    圧倒的に多いのがこのイグサ。ほとんどこればかりでハマスゲはやはり見当たらない。

    オオカワヂシャがまだ咲いていた。

    セリの花が咲いていた。

 いつものコースを2時間ほどかけて歩いたがやはり探しているハマスゲは見つからなかった。新たな発見もあった。


    これはいつも見ているヨモギ


    それとは違うヨモギも生えていた。手前になるのはオトコヨモギであろう。葉先が切れ込んでいる。


    オトコヨモギが群生している場所がいくつか見つかった。

    こんなツル性の植物も発見した。

     これはマメダオシ?それともアメリカネナシカズラ?


    小さな花を良く見てみる。右側の花は花弁が反り返っている。


    花弁の先端部は尖っていないが花弁が反転しているものがあり、これはアメリカネナシカズラであろう。

 アメリカネナシカズラとマメダオシの中間のような形をしていて判別が難しいが、生育場所から見ればこれはアメリカネナシカズラの可能性がきわめて高い。オトコヨモギが生えているとなると、探している寄生植物がひょっとしたら生えているかも知れない。来年の初夏にまた探してみたいと思う。


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圧倒的なキツネノカミソリ 北杜市  令和5年8月7日

2023年08月09日 | 山梨百名山
 2~3年前から花のシーズンになると訪れている北杜市のキツネノカミソリ群落であるが、今年もそろそろ見ごろを迎えている頃ではないかと思う。コカモメヅルを見てきた帰りで時刻は午後4時を過ぎてしまったが、さほど歩くわけでは無いので立ち寄れそうである。

    キツネノカミソリが咲いている。

    ちょうど満開である。


    昨年以上にたくさん咲いているように見える。


    圧倒的なキツネノカミソリ群生。こんなに咲くところは他に知らない。


    立ち寄って良かったと思った。


    川を見下ろす斜面にもたくさん咲いている。


    道らしきところの中にも

    その脇の斜面にも

    とにかくたくさん咲いているキツネノカミソリパラダイス!

 今年はキツネノカミソリは当たり年なのではないかと思う。圧倒的なキツネノカミソリ(たぶんオオキツネノカミソリだと思う)の楽園を存分に楽しむことが出来た。

 時刻は5時半を過ぎてしまったが、もう1ヶ所立ち寄ってみる。


    タヌキマメが咲く土手であるが、すっかり刈り取られていた。ショック!

    刈られ残ったものが少しだけある。

    近くに小さな株が数個あった。


    なんとか見られたのは良かったが、大打撃は必至であろう。

 この場所にはタヌキマメだけでなくアメリカネナシカズラも生育していたのだがいずれも刈り払われてしまっていた。タヌキマメは1年草なので刈り払われた時期が悪いと来年は生えて来ないかも知れない。なんとかならないものかと思うのだが、私有地であろうから難しいだろう。


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探し物の花は見つからず 富士山御庭・奥庭散策  令和5年8月1日

2023年08月06日 | 山梨百名山
 ムラサキモメンヅルなる花がそろそろ咲いている頃だと思う。富士山に行けばさほど難無く見られるであろうと思い、富士吉田に出張のあった午後からシャトルバスに乗って御庭バス停で下車し、周辺を散策してみた。天候が不安定で、バスから降りると目線から少し高い位置でゴロゴロと雷が鳴っている。あまり時間はとれなそうである。


    ここから入って、まずは御庭に行ってみる。


    涼しげな樹林の中の石畳を進む。結構暑い。


    ミヤマフタバランが満開になっていた。

    結構たくさん生育している。

    ヒメミヤマウズラはまだ蕾


    イタドリがたくさん生えている。


    赤い花はメイゲツソウという別名が付いている。


    御庭から見上げる富士山。こんな砂礫のところに生えていると思うのだが・・・。


    咲き残りのハクサンシャクナゲ

    花弁にピンク色の筋が入っている。


    御庭の休憩東屋


    こんもりした砂礫の上に登ってみるがムラサキモメンヅルは見当たらない。


    少し下りたところの砂礫地を探してみるがやはり見当たらず。

    方向を変えて奥庭に行ってみる。

    こちらの林の中にはコバノイチヤクソウが咲いていた。

    結構たくさんあるコバノイチヤクソウ

    奥庭展望台。真っ黒な雲が迫ってきて、雷鳴も近付いて来た。

 もう少し探索してみたかったのだが雷鳴が近付いて来るとともに雨が降り出した。もはや探索は無理そうなので御庭バス停に戻る。バス停に着くと同時に雨脚が強くなり、その数分後には土砂降りの雨となった。4時半に5合目出発のバスがあったのでそれに乗って本日は撤退である。バスは激混みだった。

 残念ながら目的のムラサキモメンヅルには出会えなかった。このあたりにきっとあるはずだが、御中道をもう少し先のほうまで行ったほうが見つけ易いかも知れない。今年のうちに見ておきたい花のひとつがこのムラサキモメンヅルである。


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これがメニッコウシダのはずだが・・・? 瑞牆山荘周辺を散策  令和5年6月25日

2023年06月30日 | 山梨百名山
 ニッコウシダ、メニッコウシダ、ハリガネワラビ、イワハリガネワラビの4種類は良く似ていてまだ判別が出来ず、あまり見ないようにしていたシダである。そろそろ見分けられるくらいの力を付けなければならないとは思っているのだが、どうにも難し過ぎる。特にメニッコウシダとハリガネワラビの区別はとても難しいように思う。本日はメニッコウシダが群生する場所に立ち寄って観察してきたいと思う。


    まずはこのシダ。ヤマドリゼンマイに良く似ているが・・・


    中間部に傷んだ黒い胞子葉が付いている。これはオニゼンマイである。


    こちらは群生しているヒメシダ


    ヒメシダはおおよそ真直ぐに立ち上がるようにして生える。


    裂片の形は三角形に近く、先端部はやや尖る。


    こちらは群生しているメニッコウシダ、のはずだ。


    メニッコウシダは株立ちして葉を斜めに出す。胞子葉は別に真直ぐに出すようである。


    メニッコウシダ。根元近くの羽片は若干縮小するようである。


    胞子葉であるがソーラスはまだ付けていなかった。


    こげ茶色の幅広な鱗片がまばらに付く。


    裂片はヒメシダに比べると細長い。小羽片の形は先端部にかけて徐々に狭くなって行く感じ。ハリガネワラビは先端部がもう少し細長くなっているように思う。


    スゲが生えている。さて、これは何?


    小穂が残っていた。先端部は雄小穂、その下に数個の雌小穂が付いているが雌小穂の先端部には雄が付いているようである。


    雌小穂だが先端部に雄が付いている。果胞と鱗片の形から見て、これはヤマアゼスゲではないかと思う。


    湿地を探索してみる。クリンソウはもう終わっていた。


    ここにもメニッコウシダと思わしきシダの大群落があった。


    スゲがたくさん生えている。これは乙女高原の湿地で見たものと同じであろう。


    穂の先端部に雄小穂と雌小穂を付けている。


    マクロ撮影してトリーミング。図鑑で調べてみると、これはシラコスゲというスゲのようである。

 メニッコウシダはまだ自信を持って判別出来るレベルには程遠い。また来る機会があるだろうから、今度はソーラスをしっかりと確認してみたいと思っている。

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石灰岩地に咲くイワシモツケ 北杜市  令和5年5月28日

2023年06月01日 | 山梨百名山
 伊那市側の南アルプス林道を花散策した帰り道、日没までにはまだ時間があったので石灰岩の露岩がある場所にちょっと立ち寄ってみる。今頃はイワシモツケが満開になっているはずである。そういえば、石灰岩地の伊那側南アルプス林道でも葉を見かけたが花はまだ咲いていなかった。


    ヤマブキソウが咲いている。


    ちらほらと咲いているが数は決して多くは無く、昨年よりも少ない気がする。


    石灰岩地の露岩の上に立つ。下に釜無川が見え、白い花が咲いているのがイワシモツケである。


    満開のイワシモツケ


    この場所は結構個体数がある。


    少し痛んでしまっているが満開のイワシモツケを堪能


    元気なイチョウシダにも出会えた。

 日没までまだ少し時間はあったのだが、本日は十分過ぎるほどに花を見てきたので明るいうちに撤退する。甲府市の駐車場に到着すると一気に睡魔が襲ってきて、1時間ほど爆睡して帰宅となった。

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敷島梅の里と夕暮れの矢木羽湖  令和5年2月28日

2023年03月09日 | 山梨百名山
 敷島梅の里公園では先週梅の里祭が行われたはずである。桜の季節が狙い目であるが、梅が咲くこの季節も矢木羽湖周辺は楽しめる季節である。日没後は敷島ヒルズカントリークラブに金星と木星が南アルプスに沈んで行くのを眺める予定であるが、その前に、満開であろう梅の花と夕暮れの矢木羽湖の景色を見に行ってみる。


    矢木羽湖の富士山。桜の季節はおすすめのスポット。


    梅の花がほぼ満開の敷島梅の里。斜面一面に梅が植えてあるが、富士山と一緒に撮るにはやや角度が厳しい。


    向こう側の敷島運動公園の高まりが邪魔になる。


    満開の梅と富士山


    上に昇ると展望台がある。


    展望台からは運動公園の上に富士山が見え、眺望は良好。


    紅梅と富士山

 梅畑に陽が陰ってきた頃に矢木羽湖のほとりに移動する。本日は天候が良く富士山がスッキリと見えている。おそらく紅富士が見られるであろう。矢木羽湖に写るダブル紅富士を狙ってみる。


    夕暮れ迫る矢木羽湖


    この池はダブル富士が映る。天気は良好、ダブル紅富士が楽しめるだろう。


    日没迫り、富士山が少しずつ紅色に染まってきた。


    もう1台のカメラはズームして富士山を狙う。


    期待していた通り、紅富士が現れた。


    期待通りのダブル紅富士


    綺麗な紅富士を眺める。


    残照紅富士


    最後の紅色

 天候に恵まれて空気が澄み、この季節にしては上出来過ぎる紅富士を堪能できた。ダイヤモンド富士や月富士はここのところ散々だったので、やっと良い景色が見られた気がする。

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パール富士ならず 篠井山  令和4年12月7日

2022年12月09日 | 山梨百名山
 この日の午前中は南アルプス市に出張があった。その場所からは南アルプスインター、ないしは増穂インターが近く、夕方に南部町の篠井山から狙うパール富士には十分に間に合うと思っていた。富士川道の駅に立ち寄って昼食をとって増穂インターから中部横断道に乗り、篠井山奥山温泉側登山口に向かうが、想定していたよりも移動に時間がかかり到着は1時半を過ぎてしまい、出発は1時50分になってしまった。パール富士の時間は5時半ごろだと思っていたのでなんとか間に合うだろうと思っていたのだが、手帳を見直すとそれはもっと富士山に近い石神峠あたりからのパール富士の時間で、篠井山だとそれよりも15分くらい早い時間に月が昇って来るはずである。だとすると、4時に到着しないとカメラのセットが間に合わないことになる。いつもならば3時間以上かけて登る篠井山に2時間10分で登らなければならないことになる。カメラ2台と三脚2本、レンズ4本を持ってそんなに早く登れるのだろうか?スタート時点で既にピンチである。


    篠井山奥山温泉側登山口。4時までに山頂に到着したいのだが、すでに時刻は1時50分。間に合うのか?


    晩秋の明源の滝


    白糸の滝。三脚を出して撮っている余裕無く、全て手持ちで撮影。


    中間点の橋を渡る。ここまで1時間弱、ここからが本番の登りになる。


    ジグザグ登りの植林帯を越えてミヤマシキミが生える樹林帯に突入。山頂までもう少し、しかしここで足が・・・。

 なんとか4時くらいに到着出来そうなピッチで登っては来たが標高1,200mを越えたあたりから太腿が痛くなってきた。さらに1,300mを越えたあたりからは痛みが激しくなり、半分足が攣ったような状態になってしまう。そんな痛い足を引きずるようになんとか4時に篠井山山頂に到着した。荷物を下ろして三脚をセットする前に、まずは痛み止めのロキソニンを1T内服する。

 既に若者4人がカメラをセットして月の出を待っていた。いちばん端に入れさせてもらってカメラ2台を構える。富士山は見えている。しかし、その後ろ側に出た雲は厚く、月は見えなそうな雰囲気である。


    篠井山山頂から見る富士山。中腹に雲を巻いた良い富士山だが後ろ側に厚い雲がある。


    紅富士になる時間だが、太陽が雲に隠れて焼けない。


    もう月が山頂を超えて昇っている時間だが残念ながら月は見えなかった。


    もう1台のカメラ。


    そろそろ月が昇っている頃であるが見えず。担ぎ上げた540mm望遠レンズは役に立たなかった。


    パール富士から20分ほど時間が過ぎた頃にようやく雲を抜け出て月が透けて見えるようになってきた。




    パール富士は不発に終わったが、十分に美しい月と富士山である。


    町灯りが灯り始めた。


    駿河湾の夕暮れと町灯り


    月が昇る美しい夕暮れの景色


    町灯りの景色を十分に楽しんでから下山する。

 苦労して登ったが残念ながらパール富士は不発に終わった。それでも、美しい夜景と月を楽しむことが出来た。下山時の足の痛みが心配だったがロキソニンが効いたようであまり苦労せずに無事に下山した。明日もう1度、南部町からのパール富士を狙ってみようと思っているのだが、筋肉痛が必至で撮影に行く元気が出るのかどうかが心配である。

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まだ色付いていなかったホザキヤドリギの実 三分一湧水(北杜市)  令和4年9月28日

2022年10月05日 | 山梨百名山
 そろそろホザキヤドリギの実が黄色く色付いているのではないかと思い、三分一湧水のハンノキに寄生しているホザキヤドリギを見に行ってみる。


    ホザキヤドリギが何株も寄生しているハンノキ


    ハンノキの枝よりもホザキヤドリギの株のほうが大きくて目立つ。


    葉がまだ青い。実もまだ緑色で色付いていない。


    たくさん実が付いており、ブドウの房のように見える。


    これだけたくさんの実を付けているのに生育数はあまり多い植物ではない。


    三分一湧水。水が3方向に分かれて流れ出る。


    ヤクシソウ


    ヤクシソウの群生


    アカハナワラビ


    これもアカハナワラビだと思うのだが・・・


    葉を見るとフユノハナワラビか、あるいはフユノハナワラビとアカハナワラビの中間型のように見える。


    胞子穂が落ちてしまっているがナガホナツノハナワラビと思われる。数はそこそこにあった。


    駐車場にあった植栽の木


    赤い実が成っている。これはイチイ(イヌガヤ科)の木と思われる。

 ホザキヤドリギの葉が落葉する11月ごろには実も黄色く色付いているのではないかと思う。近くに出張がある時に立ち寄ってみたいと思う。

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