平成21年8月17日 天候晴れ
ようやく青空が見えるようになってきた今日この頃の天候。しかし、日中の気温が高いため、夕方から夜になると雲が広がってなかなか富士山や星空が見えない。この日も日中は青空が広がり、夏の熱い陽が照りつける陽気だったが、夕立や雷は無さそうな予報だった。久々の夜景狙いで、芦川の新道峠から黒岳にかけて歩いてみた。といっても、ここはゆっくり歩いても黒岳山頂まで1時間半もあれば到着してしまう楽々コースだが、河口湖を眼下に見ながら富士山を眺めるこの稜線は御坂山塊有数の絶景地であり、カメラマンのメッカとなっている。
新道峠に咲くレンゲショウマ。 この季節、御坂山塊にはこの花がたくさん咲く。
新道峠から見る富士山 お気に入りの場所。
午後2時を少しまわった頃に新道峠駐車場に到着。林道沿いにはヒヨドリバナがたくさん咲き、アサギマダラやクジャクチョウ、ヒョウモンチョウなどが舞い、蜜を吸っている。御坂山塊の山の良さを改めて感じさせてくれる。夕暮れにはまだ早いので30分ほどあたりをブラブラして午後2時45分に駐車場を出発した。それでもまだ早いので、今回は新道峠の稜線から派生している撮影スポットへの横道を端から全て立ち寄ってみた。やはり私の好みでは黒岳側に15分ほど登った岩の上がいちばん良い。先日ローカル番組のUTYニュースの星に山の写真の事で5分間ほど出演させてもらったのだが、その際に山の写真を撮影しているロケとインタビューを行なったところがここである。カメラマンの中でも有名な撮影スポットである。
アザミと富士山 ツツジだけでなく花も豊富で、撮影素材はたくさんある。
コウリンカ 一輪だけ見つけた。なんとか富士山を背景に入れて撮影。
時間をつぶしながらゆっくりと歩いたのだが、4時半には黒岳山頂に到着した。日の入りにはまだ2時間もある。富士山は見えているが、相変わらずヴェールがかかったような霞んだ富士山だ。さて、星は出てくれるのか?じっと待っているのも苦痛なので、こんなこともあろうかと持っていったツエルトとマットを出してひとまず寝て待つ。午後6時過ぎ、携帯電話のiモードで三つ峠からの富士山の様子を見てみると、雲に巻かれた真っ白な映像だ。こちらは富士山が見えている。と思っていたらその5分後、あっという間に雲が湧き始め、眼下の河口湖は雲におおわれた。間もなく黒岳の展望台も雲に巻かれ、富士山は見えなくなってしまった。じっと待っていると、時折山頂の部分だけ雲間から姿を現す。日は西に沈んでしまったが、東の空に木星が昇っているのが見えたので、ここはじっと辛抱して待つ。
黒岳山頂からの富士山 霞のかかった富士山が立つ。
雲の上の富士 夕陽が沈む頃、あっという間に雲が湧き始める。
夕暮れの富士 30分ほど待つと、雲が切れて河口湖の夜景が見え始め、富士山が姿を現した。
午後7時過ぎ、眼下の河口湖の明りが見えるようになってきた。少し遅れて霞の向うに富士山の山頂に続く山小屋の明りが見え始めた。流れる雲の間から姿を出したり消えたりを繰り返しているが、時として雲の上にぽっかりと頭を出すこともあった。天の川とさそり座がみえてはいるものの、霞んでいて鮮明ではなく、それよりも河口湖の明りが明るすぎて星空を写しこめるような状況ではない。雲海が町明りをおおって減光してくれるような、よほどの好条件で無ければこの場所で満天の星空を撮影するのは難しそうだ。
夏霞に浮かぶ夕景富士 富士山がいちばん良く見えた一時。
星空撮影にカメラ設定を変えて撮影したが、河口湖の明かりが眩しすぎて星はほとんど輝かない。富士山の上ではさそり座が尾を巻いている。
頭上に輝く夏の大三角形。こちらは写すことができる。
8時過ぎまで粘ったが、その後は完全に霧に囲まれて視界は得られず、8時半に撤収。下りの稜線はずっと霧の中だったが、ここはルートがはっきりしているので心配なし。45分で無事に駐車場に到着した。
久しぶりの夜の撮影だったが、残念ながら期待していた星空にはならなかった。しかし、河口湖の夜景と雲の上に頭を出した富士山はなかなかの絶景だった。今後年をとってからも幾度も通うことになるであろう、お気に入りの山域である。
ようやく青空が見えるようになってきた今日この頃の天候。しかし、日中の気温が高いため、夕方から夜になると雲が広がってなかなか富士山や星空が見えない。この日も日中は青空が広がり、夏の熱い陽が照りつける陽気だったが、夕立や雷は無さそうな予報だった。久々の夜景狙いで、芦川の新道峠から黒岳にかけて歩いてみた。といっても、ここはゆっくり歩いても黒岳山頂まで1時間半もあれば到着してしまう楽々コースだが、河口湖を眼下に見ながら富士山を眺めるこの稜線は御坂山塊有数の絶景地であり、カメラマンのメッカとなっている。
新道峠に咲くレンゲショウマ。 この季節、御坂山塊にはこの花がたくさん咲く。
新道峠から見る富士山 お気に入りの場所。
午後2時を少しまわった頃に新道峠駐車場に到着。林道沿いにはヒヨドリバナがたくさん咲き、アサギマダラやクジャクチョウ、ヒョウモンチョウなどが舞い、蜜を吸っている。御坂山塊の山の良さを改めて感じさせてくれる。夕暮れにはまだ早いので30分ほどあたりをブラブラして午後2時45分に駐車場を出発した。それでもまだ早いので、今回は新道峠の稜線から派生している撮影スポットへの横道を端から全て立ち寄ってみた。やはり私の好みでは黒岳側に15分ほど登った岩の上がいちばん良い。先日ローカル番組のUTYニュースの星に山の写真の事で5分間ほど出演させてもらったのだが、その際に山の写真を撮影しているロケとインタビューを行なったところがここである。カメラマンの中でも有名な撮影スポットである。
アザミと富士山 ツツジだけでなく花も豊富で、撮影素材はたくさんある。
コウリンカ 一輪だけ見つけた。なんとか富士山を背景に入れて撮影。
時間をつぶしながらゆっくりと歩いたのだが、4時半には黒岳山頂に到着した。日の入りにはまだ2時間もある。富士山は見えているが、相変わらずヴェールがかかったような霞んだ富士山だ。さて、星は出てくれるのか?じっと待っているのも苦痛なので、こんなこともあろうかと持っていったツエルトとマットを出してひとまず寝て待つ。午後6時過ぎ、携帯電話のiモードで三つ峠からの富士山の様子を見てみると、雲に巻かれた真っ白な映像だ。こちらは富士山が見えている。と思っていたらその5分後、あっという間に雲が湧き始め、眼下の河口湖は雲におおわれた。間もなく黒岳の展望台も雲に巻かれ、富士山は見えなくなってしまった。じっと待っていると、時折山頂の部分だけ雲間から姿を現す。日は西に沈んでしまったが、東の空に木星が昇っているのが見えたので、ここはじっと辛抱して待つ。
黒岳山頂からの富士山 霞のかかった富士山が立つ。
雲の上の富士 夕陽が沈む頃、あっという間に雲が湧き始める。
夕暮れの富士 30分ほど待つと、雲が切れて河口湖の夜景が見え始め、富士山が姿を現した。
午後7時過ぎ、眼下の河口湖の明りが見えるようになってきた。少し遅れて霞の向うに富士山の山頂に続く山小屋の明りが見え始めた。流れる雲の間から姿を出したり消えたりを繰り返しているが、時として雲の上にぽっかりと頭を出すこともあった。天の川とさそり座がみえてはいるものの、霞んでいて鮮明ではなく、それよりも河口湖の明りが明るすぎて星空を写しこめるような状況ではない。雲海が町明りをおおって減光してくれるような、よほどの好条件で無ければこの場所で満天の星空を撮影するのは難しそうだ。
夏霞に浮かぶ夕景富士 富士山がいちばん良く見えた一時。
星空撮影にカメラ設定を変えて撮影したが、河口湖の明かりが眩しすぎて星はほとんど輝かない。富士山の上ではさそり座が尾を巻いている。
頭上に輝く夏の大三角形。こちらは写すことができる。
8時過ぎまで粘ったが、その後は完全に霧に囲まれて視界は得られず、8時半に撤収。下りの稜線はずっと霧の中だったが、ここはルートがはっきりしているので心配なし。45分で無事に駐車場に到着した。
久しぶりの夜の撮影だったが、残念ながら期待していた星空にはならなかった。しかし、河口湖の夜景と雲の上に頭を出した富士山はなかなかの絶景だった。今後年をとってからも幾度も通うことになるであろう、お気に入りの山域である。