山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

数は減ってしまったがミズアオイが咲いた 令和6年9月26日

2024年09月28日 | 水辺に咲く花
 例年ならば9月初旬には咲き始めるミズアオイであるが、今年の夏は暑過ぎて開花が遅れ、しかも特定外来種の水草を駆除するために昨年は大々的に河川清掃が行われたらしくミズアオイは激減してしまっていた。時期的におそらく咲いている頃であろう。

    三たびミズアオイが咲く河川を訪れてみる。

    手前は満開、向こう側はもう枯れ始めている。

    数は半分以下に減ってしまったが、咲いてくれて一安心である。

    消滅したと思われた場所にも少しだけ咲いていた。

    水面が見えないほどにびっしりとミズアオイが生育していた場所だが、見事に一株も見当たらなくなってしまった。

    わずかに残った株が咲いている。

    ヒシの花が今ごろ咲いている。これも暑さで開花が遅れたようである。

    支脈の用水路にはまだそれなりにミズアオイが残っていた。

    透明感のある青い花は美しい。

    ここは河川清掃を免れたようで、そこそこに咲いていた。

    葉が小ぶりであるが、おそらくこれから咲いて来るミズアオイであろう。

    別の支脈の用水路は全く様子が違う。ここにはミズアオイは生育していなかった。

    これはマコモか?

    こちらはアシだと思う。

    草むらは草刈りが行われていた。

    中に入ってみると、穂は出ていないがハマスゲの葉が群生していた。草刈りの時期によって生え方が変わるようである。

    数が減ってしまったミズアオイであるが、復活してたくさん咲く姿を期待したい。

 本流では激減してしまったミズアオイであるが、支脈の用水路にはそれなりに残っており、すぐに絶滅してしまうことは無さそうである。復活してたくさん咲いてくれることを期待したい。


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オオガンクビソウは遅かった 令和6年9月26日

2024年09月27日 | 里に咲く花
 昨年山梨市で偶然発見したオオガンクビソウは8月下旬で少し早かった。夏の暑さで今年は秋に咲く花の花期は少し遅れるだろうと予想して、9月下旬に訪問してみたのだが、さすがに遅いかも知れない。他の神社に立ち寄りつつ、昨年出会った場所を訪問してみる。

    別の神社にちょっと立ち寄り。境内が広い。

    何か面白い植物があるのではないかと探しながら歩いたが目ぼしいものは見つからず。

    本殿

    本殿の横には神社らしく曼珠沙華がたくさん咲いていた。

    こちらが本日の目的の神社

    あまり歩かれている様子は無く、手入れもされていないようである。

    昨年は花がまだ咲いていなかったシソ科の植物

    正体はヤマハッカのようである。

    このあたりに数本生えていたはずだが・・・


    ここにも何本か生えていたはず。何度も見なおしたが見つからない。

    草をかき分けて奥に進むと、壊れたベンチの残骸があった。荒れた遊歩道が付いていた。

    さらに先には東屋が立っていた。

    境内はアレチヌスビトハギがはびこっていた。

    もう一度昨年見つけた場所に戻ってみると、既に枯れた草が生えていた。

    花はもう枯れているが、たぶんこれが探しているオオガンクビソウの花であろう。

    周辺を探すと大株が倒れかけていた。

    それなりに花を付けてくれたようである。

    枯れる寸前の花がまだ残っていた。

    黄色い花が見たかったのだが、もう終わってしまったようである。

 訪問時期が遅すぎたようで目的のオオガンクビソウは既に大部分が枯れてしまっていた。個体数は昨年よりも少し増えているようで、5~6本見ることが出来た。来年はもう少し早い時期に訪問してみたいと思う。とりあえず残っていて良かった。


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タカアザミの咲く湿地を訪れる 令和6年9月24日

2024年09月26日 | 里に咲く花
 早朝から富士吉田に出張があり、仕事が終わったのは午後3時ごろだった。朝が早かったうえに2日前の彗星撮影の疲れが抜けきっておらずクタクタである。車の中で1時間ほど仮眠して、忍野にあるタカアザミが生える湿地を訪れてみる。

    湿地というよりも耕作されていない田んぼと言ったほうが良いかも知れない。

    このあたりにタカアザミがたくさん生えていたはずだが見当たらない。どうやら草刈りが行われたようである。

    だいぶ数が減ってしまっているが消滅してしまったわけでは無い。

    草に隠れて生き残っていてくれている。

    かなり遠くのほうに少し固まって咲いている。

    少し痛み始めているようである。

    もう花は終わっているが、群生していたチョウジタデ。実の鞘が赤く色付いている。

    胞子葉を伸ばしているコウヤワラビ

    キンエノコロと緑色のほうはアキノエノコログサか?

    ヒエガエリだと思う。

    黒いイヌビエのようだが・・・

    たぶん普通のヒエだろう。

    おそらくアゼガヤツリであろう。

    これはトネアザミと思われる。

    良い位置に咲いていたタカアザミ。富士山が見えなくて残念だが、その前に茎はアブラムシだらけである。

 湿地の水量調整用バルブを設置したらしく、タカアザミがたくさん生えていた場所は草刈りが行われたようでだいぶ数が減ってしまっていた。周辺にはまだそれなりの数が残っているので、また復活してくれることを期待したい。


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天候不良で全く見えなかった紫金山・アトラス彗星 令和6年9月23日

2024年09月25日 | 星空
 そろそろ夜明け前の東の低空に紫金山・アトラス彗星が姿を見せてくれる時期である。高度が低いために少し高い場所で東の低空が見渡せる場所に行かないと見えないであろう。それよりも問題なのは秋雨前線が停滞しているための天候不順である。この日は天気予報では朝の5時ごろから晴れになるはずだった。しかも仕事が入っておらず1日休みなので寝不足しても大丈夫である。富士川町の林道に深夜に車で乗り付け、車中泊して撮影する予定で出かけたが、夜12時に到着した時には霧に巻かれていて何も見えない。未明1時を過ぎた頃にやっと霧が晴れて一時ではあるが富士山が姿を現した。それからカメラや簡易赤道儀などをセットしているとあっという間に時間は3時を過ぎてしまった。ほとんど徹夜で彗星が姿を現す4時40分を迎えてしまう。しかし、天気予報とは裏腹に空は晴れず、雲が多くて富士山も姿を現さない。

    未明1時過ぎ、霧が晴れて一時だけ富士山が姿を現した。

    広めの視野で2台目のカメラをセットするが、その頃には富士山は雲に隠れてしまった。

    未明3時半ごろ、雲海が出たり消えたりしている。空は晴れず、彗星は難しそうな雰囲気である。

    そろそろ彗星が見えている頃のはずだが・・・

    この視野のちょうど真ん中あたりに居るはずだが・・・

    残念ながら雲が晴れず全く姿は見えなかった。

    もうすぐ夜明けだがまた霧が出たり消えたりである。諦めて撤退する。

    八雲池に立ち寄ってみる。

    たくさん浮かんでいる葉はヒルムシロである。

    花穂がまだ残っているが大部分は枯れている。

    これはフトイではないかと思う。

    フトイか、オオフトイかは不明である。

 予想では夜明けの東の低空で15分間くらい紫金山・アトラス彗星の撮影が可能であろうと思っていたのだが、なかなか天気予報通りには行かないもので東の空は全く晴れてくれなかった。9月中は夜明けの東の低空に見えるはずであるが、最も難敵は天候であろう。秋雨前線とおそらくこれから台風の接近もあるであろうから、撮影するにはかなりの困難を極めそうである。


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月と土星が接近した中秋の名月 令和6年9月17日

2024年09月22日 | 月富士
 今年の中秋の名月は月齢14の月で、すぐ上に接近した土星が居る注目の月だった。富士山剣ヶ峰の上に月を乗せてこの接近した土星と一緒に撮影しようと目論み、夕方朝霧高原に行ってみたのだが、途中の精進湖からは月が見えていたのに朝霧高原は曇っていて全く富士山が見えない。しかも小雨が降り出してしまい撮影は絶望的である。本栖湖に移動してみるがこちらも雲が多くて月も富士山も見えなそうであるが、一瞬の雲の切れ間を期待して月が昇って来るのを待ってみる。

    日没後の本栖湖。雲の切れ間から一瞬の富士山と月が出るのを期待して待ってみる。

    雲が明るく光っている。富士山は見えそうもない。

    一瞬だけ現れた中秋の名月

    雲の切れ間に現れた月

    土星が居るはずだがこの雲では見えそうもない。

    その後は厚い雲に覆われてしまい、撤退。

 ライブカメラで富士山をチェックしてみると、河口湖や山中湖では綺麗に富士山が見えていた。おそらく雲が巻いているのは富士山西側のほうだけで、おそらく甲府まで戻れば月が見えるはずである。曽根丘陵の公園に立ち寄ってみる。

    曽根丘陵風土記の丘公園。雲が出ているが月は良く見える。

    遊具と中秋の名月

    滑り台

    前景に手ごろな木を探すが良い木が見当たらず。

    土星がすぐ上に居るはずだが、写ってこない。肉眼でも確認出来ず。

    露出を変えて月の紋様が消えるくらいの明るさで撮影すると右上に土星が写ってきた。

    この土星をトリーミングしてみると、面白いことに土星の環が写っていた。

    トリーミングした中秋の名月

 期待していた富士山剣ヶ峰と中秋の名月・土星の写真は撮れなかったが、なんとか月と土星は捉えることが出来た。ここのところ天候が不順な日が続いており、なかなか狙った写真が撮れずに残念である。

     中秋の名月と土星(photoshopで合成)


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ミズオオバコが咲く田園地帯を散策 令和6年9月16日

2024年09月22日 | 里に咲く花
 8月下旬に訪問した際のミズオオバコはまだ咲き始めたばかりでたくさんの葉を広げており、今年は当たり年のように見受けられた。そろそろ稲刈りのシーズンが近付いており、田んぼの水を抜いているところもあるはずだ。おそらくミズオオバコはそろそろ終盤を迎え始めている頃ではないだろうか?前回とは違う場所を訪れてみる。

    もう稲刈りが済んでいる田んぼもある。ミズオオバコを観察できる期間はもうそれほど長くはない。

    数年前まではあまり手入れがされていなかった田んぼであるが、昨年あたりから柵が張られてしっかりと管理されている。

    そのため、ミズオオバコは少し観察しにくくなってしまった。


    たくさん咲いているのを期待したが、今年はこの場所は数が少なかった。

    ウキクサの中に埋もれているミズオオバコの花

    この田んぼはもう水が抜かれていた。

    それなりの大株が生えていたようである。結実した実も見える。

    周辺を散策してみる。田んぼに普通に生えているこの草。

    おそらくホソバヒメミソハギと思うが、花はもう終わっているようである。

    これはクサネムなのか、それともカワラケツメイ?

    花を観察してみると花弁の基部に赤褐色の斑点がある。 葉先は円くなっており、これはクサネムであろう。

    これはチョウジタデであろう。

    花が小さく結実した実は赤く色付く。

    こちらはウスゲチョウジタデであろう。

    午後になると花弁は散ってしまっている。結実した実は緑色で赤くならない。

    おそらくイヌホタルイ。

    小穂がホタルイよりも細長いと言われているが良く分からない。

    おそらくタマガヤツリであろう。

    球形の花穂を付けている。

    おそらくコゴメガヤツリ。小穂の先端部が尖らない。

    おそらくタイヌビエ。イヌビエとの区別はいまいち。

    小穂はまだ見えていないが、メリケンカルカヤであろう。

    ピンク色の花を付けたミゾカクシがたくさん花を咲かせていた。

    これはヤナギタデではないかと思う。葉が細長い。

    これはホウキギクか?

    これはノアズキであろう。

    荒れた田んぼの中にたくさん生えていた草

    これはメドハギであろう。

    まだ花は蕾であるが、これはアメリカネナシカズラであろう。

 たくさん咲いているミズオオバコを期待したのだが、こちらの田んぼは以前よりも整備が進んで少し生育しにくい環境になっているようである。他の植物も」見て回ったが、まだ分からないものが多数あり、花の同定もたぶん間違っているものが多いと思う。


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ほぼ満開のカリガネソウ 身延町 令和6年9月16日

2024年09月19日 | 山に咲く花
 身延町のカリガネソウは甲府市近傍のものと比べると花期が2~4週間遅い。昨年も訪れているが、そろそろ見ごろを迎えている頃ではないかと思う。

    林道脇にたくさん生えているマツカゼソウ。それなりに綺麗な花だが、はびこり過ぎている。

    もう終盤のダンドボロギク。これもこの界隈にはたくさんはびこっている。

    チヂミザサの花が咲いている。

    砂防堤に生えているカリガネソウ。昨年に比べると少し小ぶりである。


    ほぼ満開。散ってしまった花もあるがまだ蕾も多い。

    こちらの枝の花はもう盛期を過ぎていた。

    変わった形をした綺麗な花であるが、臭いは強烈である。

    個体数は大雨で流されてしまったようでだいぶ少なくなっている。

    こちらはあまり大きな株ではないが数株生えている。今後に期待したい。

    これはカヤの木ではないだろうか。

    着生ランを期待したが付いていないようである。

    生垣に白い花がたくさん咲いていた。

    葉に鋸歯が無く、これはセンニンソウのようである。

 カリガネソウは山梨県での自生地はきわめて少なく、個体数も減少しているので心配だったが、この場所は以前に比べると減少してはいるものの昨年と同じくらいの株数は生育してくれていた。


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今年の水草探索は失敗 河口湖 令和6年9月14日

2024年09月14日 | 水辺に咲く花
 昨年河口湖で見つけた水草がおそらくいちばん元気に育っている頃であろう。富士吉田に出張があり午後から訪問するはずだったが、この日は午後も仕事があり終わったのは午後3時半になってしまった。1ヶ所ならば立ち寄れそうである。

    何度も訪問している公園の湖畔を訪れてみる。雨が続いて水量が多い。

    ゴム長靴を履いてなんとかホッスモが生えているあたりまで行けるが目的の水草はさらに先で行けない。

    たぶんこれはホッスモであろう。

    一部を採取してみる。

    まだ若くて種子が熟していない。

    細い葉に棘状の突起が出ている。

    まだ若い種子。筋目は目立たない。

    葉鞘の部分はギザギザしていて茶色い小さな突起が付いている。おそらくホッスモで間違いないであろう。

 水量が多くてフラスコモの仲間と思わしき藻が生えている場所まではたどり着けなかった。別の場所を散策してみる。

    葦が茂っている。このあたりに自生のミソハギが生えているはずだが見当たらない。

    湖畔への下り口は草木が茂って見えなくなっていた。

    かき分けて湖畔に下りる。マメダオシを期待していたのだが水没している。

    池に立ち寄ってみる。相変わらずイヌタデで覆い尽くされている。

    スイレンは蕾が見えるが訪問時間が遅かったためか咲いていない。

    昨年は池にたくさん生えていたイトモの仲間は今年はとうとう確認出来なかった。

    夕暮れの大石公園に立ち寄ってみる。富士山は雲に隠れてしまっている。

   テッポウユリが咲いている。

    こちらのミソハギは満開になっていた。

    パンパスグラスと山頂がチラ見えする富士山

    コキアはまだ色付いていない。2週間後くらいだろうか?

 今年はなんとか確認したいと思っていたイトモの仲間(おそらくイトミズヒキモ)の花と、フラスコモの仲間(おそらくセイロンフラスコモ)の細かい形状は、5~6月の河口湖水位が低かったことによる草の増殖、および8月以降の雨による増水によって確認出来なかった。10月に水位が下がればもうワンチャンスあるかも知れないが、おそらく難しいであろう。来年に持ち越しである。


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激減してしまったミズアオイ 令和6年9月6日

2024年09月09日 | 水辺に咲く花
 8月中旬に様子を見に行った際のミズアオイはまだ若い葉を少し展開しているだけだった。そろそろ青々とした葉がたくさん生えている頃ではないかと思い見に行ってみる。ところが、前回見つけた若い葉の他には新たな葉はほとんど出てきていない。いつもは固まって葉が出ていたところにも今年はほとんど生えていない。

    ミズアオイがかつてはたくさん咲いていた河川だが、今年はほとんど見当たらない。

    オモダカがだいぶ増殖して花がたくさん咲いている。

    オモダカの花は葉と同じ高さかやや低い位置に咲く。葉は先端が尖るがなかなか良く見えない。

    この対岸には毎年ミズアオイがたくさん咲いていた場所であるか今年はひとつも見えない。

    この曲がり角の対岸にも群生していたのだが姿が見えない。

    わずかに残っているミズアオイ。かなり寂しくなった。

    花が咲くのはもう少し先のようで、まだ蕾も見えない。

    この河川沿いは水面が見えなくなるほどたくさんのミズアオイが茂っていた場所。

    この1株しか見当たらない。

    ここの中州にも固まって生えていたはずだが・・・

    草に埋もれてわずかに残っているのみである。

    満開になっているアメリカミズキンバイ(ヒレタゴボウ)

    葉が細くて先が尖る。結実した実はやや赤みを帯びてヒレがある。

    ほぼ同じ場所に生えているウスゲチョウジタデ

    花はアメリカミズキンバイよりも小さい。葉先は尖らず葉脈が目立つ。実は長い円柱形で黄緑色をしている。

    草地の中ではハマスゲを見つけるのは大変そうである。

    草地の端のほうに少しだけ姿を見せていたハマスゲ

    もう終盤だったが、なんとか姿は確認出来た。

    これはコゴメガヤツリであろう。河川敷にたくさん生えている。

 昨年の秋は河川清掃が行われないだろうと思っていたのだが、今年のミズアオイの様子を見ると大々的な清掃が行われたのではないかと思う。1年草であるミズアオイは種が熟して落ちる前の時期に除去されてしまうと大打撃を受けてしまう。昨年は開花した花を確認したはずだが、その直後に河川清掃が行われたのではないかと思う。山梨県のミズアオイは現在この河川の周辺にしか生育しておらず、まさに絶滅の危機に瀕してしまっている。


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湿地に生えるコマツカサススキ 令和6年9月3日

2024年09月06日 | 水辺に咲く花
 コマツカサススキは山梨県での生育地がごく限られており、北杜市の溜池の1ヶ所にしか生育していないと思っていた。ところがもう1ヶ所群生している湿地があると花仲間に教えていただいた。ちょうど北杜市の生育地近傍に出張があったので、午後から訪問してみる。

    花仲間に教えていただいた湿地。湿地というよりも耕作が行われていない田園といった感じだ。

    ガマの群生

    群生しているのはヒメクグであろう。

    こちらはカワラスガナであろう。

    ドクゼリがあるのではないかと探してみたが・・・

    これは普通のセリであろう。

    ツルボが生えていた。

    こちらはアカバナであろう。

    ツリフネソウとその向こうに垂れ下がっているのはコメのようである。

    ここにはコマツカサススキが一緒に生えていた。

    さらに別の場所ではコマツカサススキが群生していた。

    おそらく山梨県では最大の群生ではないかと思う。

    ちょうど見ごろになっていたコマツカサススキ。

    もう終わりかけているがサンカクイであろう。

    大部分が結実しているがオモダカの花が咲いている。その左にあるのはコナギだと思うのだが、ひょっとしたらミズアオイかも知れない。

    森の中の水辺にはオタカラコウが咲いていた。

 コマツカサススキは溜池の周辺に生育しているものよりもこちらのほうが遥かに個体数が多かった。別の溜池の周辺に生育していたドクゼリが池の改修工事で消滅してしまったため探しているが、そう簡単には見つからなそうである。


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リンボクはまだ咲いていない ではスダジイはどれ?? 令和6年9月2日

2024年09月04日 | 樹木類
 9月に入ったので、そろそろリンボクの花が咲き出しているかも知れない。昨年はようやくリンボクの木を確認出来たものの、花はもう終わってしまっていた。今年こそはリンボクの花を見てみたい。そしてリンボクの生える森にはまだ確認できていないスダジイの木も生えているはずである。寺院の裏にある森を訪問してみる。この森は藪蚊がたくさん居り、ヤマヒルも出ることから、頭に防虫ネットを被り、防虫スプレーを手と足に十分にスプレーしてから森に入る。

    これはサネカズラであろうが草刈りされて残ったもので、花は付いていなかった。

    森の中に入る。左の灰黒色の木がリンボク、真ん中の筋が入っているのはおそらくクスノキ、右がスダジイではないかと思ったのだが・・・

    これはリンボクで間違いない。

    リンボクの花はまだ咲いていないようである。

    葉の表側に光沢がある。

    葉腋に花芽のようなものが見えている。咲くのは3~4週間先になるのではないだろうか?

    右側の木はスダジイなのだろうか?図鑑を持って来なかったが、もう少し縦皺の溝が深かったように思う。左はクスノキであろう。

    下から見上げる。

    望遠で葉と枝先を見てみるが、葉には鋸歯が無く実が付いていない。

    冬芽のようなものが付いている。これはスダジイではないのは確実であろう。鋸歯が無くシラカシでも無さそうである。

    たぶんこれも同じ木。

    幹は鱗片状になっている。これは何だろうか?実を見れば分かるだろうが残念ながら付いていない。

 樹木類はまだ全く力不足で、見てもほとんど分からない。どこかにスダジイがあるはずで、この季節ならば特有の殻が付いた実が成っているはずである。周辺の森も含めて、再訪してじっくり観察してみたいと思う。


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なかなか撮らせてくれないサネカズラの花 令和6年9月2日

2024年09月03日 | 里に咲く花
 台風が去って青空が広がった。風もあまり強く無さそうである。台風がやって来る前にも訪れている南部町のサネカズラであるが、風が強くて花が揺れて撮影が出来ず、撤退してきている。もう満開を過ぎている頃だと思う。午後2時ごろ現地に到着してみると、サネカズラの咲いている場所は風の通り道になっているようでまたしても風に揺れてまともに撮らせてくれない。望遠レンズを装着して再三待って撮影したものの、ブレている写真ばかりになってしまった。

    新しく見つけたサネカズラ。しかしもう花が終わっているようである。

    既に結実していたサネカズラ

    いちばんの大株がこれだが、風の通り道になっているようで揺れまくり、ほとんど撮れない。

    花が咲いているのが見える。

    これは雄花。望遠レンズに変えて散々待ってやっと撮影したが、やはりブレてしまっていた。

    黄色い玉になっているのが雌花であろう。受粉すると花弁がすぐに脱落するようで、開花している雌花はとうとう見られなかった。

 もう満開の時期を過ぎており雌花はほとんど結実してしまっていた。残念ながら今年は開花した雌花を見るのは無理であろう。来年に期待したい。


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台風が去って虹が出た甲府市 令和6年9月1日

2024年09月03日 | 番外編
 それなりの雨が降ったものの台風というほどの風は吹かず大雨というほどでも無かった甲府市はほとんど被害を被らなかった。まだ雨雲が広がっていて小雨が時折降ったが、午後には日差しも見え始めた。夕方荒川の河川敷に行ってみると愛宕山の上に虹がかかっていた。

    台風が去って虹が出た甲府市

    雲間から一時だけ出た太陽で現れた虹は濃い部分と薄い部分がある。

    すぐに太陽は雲に隠れてしまい、10分ほどで消えてしまった。

 台風一過の晴れとはならないようで、まだしばらくは曇りや雨、そしてゲリラ豪雨の日々が続きそうである。猛暑日にもなるようで、秋が短くてあっという間に冬になってしまうのではないだろうか?


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カキラン (ラン科) Epipactis thunbergii A.Gray

2024年09月01日 | ラン科
 日当たりの良い湿地や山地帯の湿ったところに生育する多年草である。根茎は横に這う。茎は高さ30〜70㎝。葉は5~10枚つけ、狭卵形で互生し、長さ7~12㎝。花期は6 ~ 8月で、黄褐色の花を花茎に10個ほど横向きにつける。唇弁は関節によって上下 2 唇に分かれ、内部に紅紫色の斑紋がある。山梨県での個体数はきわめて少なく、植生遷移による絶滅の恐れが高い。

 2018年山梨県カテゴリー:絶滅危惧ⅠA 類(CR)  2005年山梨県カテゴリー :絶滅危惧Ⅰ A 類(CR)  2017年環境省カテゴリー:なし

 山梨県内ではまだ確認できておらず、画像は県境近い静岡県側で撮影したものである。


    カキラン 2024年7月 県境近い静岡県側で撮影

    黄褐色の花の色がカキランの名前の由来になっている。

    唇弁は関節によって上下 2 唇に分かれ、内部に紅紫色の斑紋がある。






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オオヤマカタバミ (カタバミ科) Oxalis obtriangulata Maxim.

2024年09月01日 | その他の絶滅危惧種
 低山の林内に生える多年草である。地下茎は地中を横に這い、 太い根茎がある。根茎の先に 1 ~ 2 本の花茎を付ける。葉は 3 小葉で倒三角形。幅 3 ~ 6㎝と大きく、裂片の先は鋭形~類鋭形で上縁は切れ込む。葉の展開より前に花が咲き、開花時には出ている葉は折りたたまれている。 花は白色で、紫色の脈がある。径 2.5 ~ 3.5㎝。 花期は 3~4 月。個体数は少なく点在する。

 2018年山梨県カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU)  2005年山梨県カテゴリー :絶滅危惧Ⅱ類(VU)  2017年環境省カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU) 

    オオヤマカタバミ  2024年4月 甲府市で撮影

    訪問時期が遅く、残念ながら花は終わっていた。


    点々と葉を展開しているオオヤマカタバミ


    しかし花を咲かせた個体は少ない。

    葉は3小葉で倒三角形、上縁は切れ込む。

    残念ながら花は半分散ってしまっていたが、開花時にはまだ葉が展開していない。

 4月初旬に訪問したが既に花が散っており、甲府市に生育するこの花は想定していたよりも開花が早いようである。






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