山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

姥子山周回  平成26年9月23日

2014年09月30日 | 山梨無名山
 姥子山は雁ヶ腹摺山の南東側に位置する標高1,500mほどの山で、大月市秀麗富岳十二景に指定されている富士山の眺望の良い山である。過去に一度だけ訪れたことがあるが、それはもう7年前の平成19年のことだ。雁ヶ腹摺山から下ってこの山をピストンしたが、その時に山頂の外れにある神社から下降できそうな道らしきものがあったが、かなり急な斜面で少し下ってすぐに引き返してきたことがあった。地図で調べてみると、破線のルートではあるがそこには登山道があるらしい。興味本位ともうひとつはこのあたりに咲くらしい黄色い小さなノギクにひょっとしたら出会えるかもしれないと思い、行ってみることにした。

 車で林道を行けると思っていたのだが、かなり手前でゲートが閉じており通行不能だった。時間は既に11時を過ぎており、林道をあてにして遅い時間の出発だったので、どうやら雁ヶ腹摺山まで行くのは難しそうだ。林道は舗装されているが、支脈のダートの道が分かれていたので興味本位でそちらに行ってみると途中で道は終わっていた。GPSで位置を確認し、最短で正規の林道にたどり着けそうな尾根を登って上にある正規の林道に出る。


    想定外に林道は閉鎖されていた。ずっと林道を行けば姥子山の直下まで行けると思ったのだが、あてが外れた。


    支脈の林道脇にはミソガワソウがたくさん。


    キンミズヒキはおしべが10本。ヒメは5本。


    支脈の林道は途中で終わっていた。右側の藪から尾根に取り付いて上を走る林道に抜ける。


    尾根の途中にあった腐ったバナナ?ではなくて種になったツチアケビ。


    どうやらここの崩落のため通行止めになっているらしい。


    林道脇のブロック塀にはイワタバコがたくさん。


    ホトトギスも咲いていた。

 歩き始めて1時間半ほどのところに左側に登る鉄塔巡視道らしきものがあった。姥子山の道標は立っていないが、GPSで見るとどうやらここが取り付き点らしい。急登を登ると鉄塔の下に抜け、その先に姥子山が姿を現した。


    左側の看板の立っているところに道が付いていた。


    鉄塔の巡視道らしい。


    これはフイリフモトスミレの葉か? 道に沿ってたくさんあった。


    鉄塔に抜け出る。その向こうの尖った山が姥子山東峰。雲がかかって霞んでいる山がおそらく雁ヶ腹摺山。

 鉄塔の下で昼食をとって休憩。姥子山まではもう少しだが、その先は少しばかり籔ルートになり、そして最後は見上げるような急登だ。そして、7年前に途中まで下りて止めた場所に抜け出た。


    テープが付いているが、少し籔っぽいルートになる。


    途中に咲いていたママコナ(おそらくミヤマママコナ)。


    イワカガミの葉がたくさん。


    最後は見上げるような急登。


    神社の祠のところに出た。


    ガクに棘が無いようなので、おそらくミヤマママコナ。


    少し先に行くと姥子山山頂(東峰)の展望地に出る。


    残念ながら富士山は見えず。

 姥子山東峰に到着したのは午後2時20分。3時間ほどかかったことになる。西峰を越えて林道に行くと、舗装工事が行われていた。7年前に来た時はかなりの悪路だったが、現在はほとんどが舗装されているようだ。しかし、工事中でダンプカーが行き来しているので、おそらくは通行止めになっているのだろう。いずれはその先まで全面的に舗装工事が行われるようだ。


    林道に出ると、舗装工事が行われていた。


    工事中の林道。ダンプカーがしばしば通過するのでおそらくは通行止めだろう。


    百間干場・金山峠側に下山。こちらは至って良い道。

 下山しながら沢沿いの岩壁や苔の生えた岩の上を覗き込みながら歩いたが、残念ながら会いたかった花は見つからなかった。林道の近くにあると聞いていたのだが、この林道では無かったのかもしれない。しかし、もしも林道が全面舗装されて法面が削られたりすると、ひょっとしたら自生地が荒らされることになるのでは?と少しばかり心配がよぎった。

 本日は時間が足りず、遭えなく敗退となった。これで花探しは3回連続の空振り、バッターアウト。でも懲りずにまた行くが・・・。



    今回歩いた地図(反時計回りに周回)。  累積標高差840m、距離9.2km
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山梨県にもあの花はあるのだろうか? 栃代川上流へ  平成26年9月21日

2014年09月24日 | 番外編
 渓谷の岩壁に垂れ下がるように咲くあの美しい情景、スルガ○○ロウ・ホト○ギスは山梨県側には咲かないのだろうか? 花仲間からもネット上でも見たという情報は無い。もしあるとすれば、ほとんど人が入らないこの沢が最も有望だろう。かつては毛無山に至る登山道があったらしいが、今では歩く人も無く登山道としては全く機能していない廃道である。沢を登るが、ほとんどは枯れた沢だと聞いている。果たしてどこまで行けるか?毛無山に登る尾根の入り口も確認しておきたい。

 朝8時半、栃代川の山神社に到着する。途中からはダートの荒れた道だが、なんとか山神社の直下まで車で入ることができる。あたりの様子をひとまわりして調べた後に出発。ところどころ赤テープが付いてはいるが、道らしきものはあったり無かったりだ。やがて沢の水は枯れて巨石がゴロゴロする枯れ沢になる。最初は左岸のテープを追っていたが、目的の花を探すために標高1,000mあたりのところから沢の中を遡上する。


    栃代川山神社。


    神社の周辺は水があちらこちらから湧き出している。伏流水がこのあたりで噴出しているようだ。


    間もなく枯れた沢に変わる。


    テバコモミジガサ群落。


    ところどころ赤テープが付いているが、道は不明瞭。沢を左に見ながら適当に登る。


    ミヤマウズラの葉。あたりを探すが、見つけたのはこの葉っぱだけ。


    ミヤマモジズリ。これもこの1株だけ。

 沢の中は巨石がゴロゴロしており、岩の間を縫うようにして登って行く。大岩にはイワギボウシがたくさん生えている。


    岩に付着しているイワギボウシ。


    少し時期が遅く、大部分は結実している。


    沢の中の岩、両岸の岩壁にイワギボウシがたくさん。


    イワギボウシ。


    こちらはイワヒバ。


    巨石ゴロゴロ。


    どこまでも続く枯れたゴロゴロの沢。イワギボウシが付着している。


    岩の壁にはダイモンジソウが咲いていた。


    ダイモンジソウ、イワギボウシ、そしてホトトギス。


    それらしき葉っぱ発見!と思って近付けば、こちらもホトトギス。


    トリカブト

 標高1,200mあたりのところで水の流れる音が聞こえ始めた。先に見える大岩の上を水が流れている。左側から岩の上に登ってみると、右側(左岸)から滝が流れ落ちていた。清涼な滝の流れを眺めながら、しばしここで休憩する。探し物の黄色いホトトギスはこんなところに咲いているのでは?と思いつつ、カメラのズームを最大にして、さらにモニター画像を拡大して探してみたが、この滝の脇に咲いていたのはやはり普通のホトトギスだった。


    大岩の上から水が流れ落ちている。


    左岸から落差のある清涼な滝が流れ落ちていた。


    そこに咲いていたのは・・・やはりホトトギス。黄色いのは見つからない。


    あれは!と思って近付いてみると、イワナンテン。


    ツルシロカネソウのように見えるが花期が全く違う。この季節の狂い咲きか?


    沢の脇にダイモンジソウ。


    イワタバコの葉がびっしり。

 さらに遡上して行くと、やがて枯れ沢は水が流れるようになってきた。GPSで見ると右岸に道が付けられていたようで、右岸を歩くが明瞭な道は無い。右岸から大きな枯れ沢が合流するところで赤テープと木に描かれたペンキの矢印を見つけたが、その先は全く道らしきものは見当たらない。GPSの示す軌道通りに右手に沢を見ながら急斜面をトラバースして行くが、その先は・・・いつものお決まりの崩落した崖。かつての道は既に崩落して消滅してしまっているらしい。止む無し、再び沢筋に下降する。


    鎖があったのでこのあたりが道だと思ったのだが・・・GPSもこのあたりに道を示していたがそれらしきものは無し。


    沢筋に下りて遡上すると、案の定滝に突き当たる。

 沢を遡上すると案の定滝に出てしまった。右側(左岸)を登ることはできそうだが、下りてくるのはそうた易くは無さそうだ。時間は午後1時45分、標高は1,350mあたりだ。尾根の取り付き点までは標高差で100mほど、あと20~30分ほどだろうが、本日はここであきらめることにする。ゆっくり昼食を撮って休み、下山にとりかかる。帰りは沢の中では無くてGPS軌道に沿って川岸を歩いて帰ろうと思う。しかし、そうは問屋が下ろさず、四苦八苦。


    GPS軌道通りに右岸を下降するが・・・とても道と呼べるものは無い。そしてまたお決まりの崩落した崖に出てしまい、沢に急下降。


    沢の脇に咲いていたレイジンソウ1株。


    左岸に渡り、ワイヤーと赤テープ発見!そして少しはまともな道!!と思ったのもつかの間。その先は背丈ほどの大笹籔。

 GPS軌道通りに歩いてみたがやはり道などと呼べるものは無く、それらしき痕跡があったかと思えばその先はまた崩落した崖になっていた。木につかまりながら急斜面を沢筋まで下り、沢を少し下ったところで左岸に赤テープが見えたので渡る。その先、ワイヤーに巻かれた赤テープと明らかに道(と思われる)があったのでそこを進むと、10分ほど進んだところで背丈ほどある笹籔に突入し、道は消失。強引に突き進むと、またしても崩落した崖に出てしまい。下りられそうに無いので上を巻いて崩落地を越えた。その先でなんとか沢まで下降できそうな斜面があったのでそこを下ってまた沢筋まで下降した。GPSは衛星の捕捉状況が悪く、左岸を歩いているのに右岸を歩いているように示しており、全く当てにならなくなっていた。斜面を下りると今度こそまともな赤テープがあった。ところどころわからなくなるところもあったが、沢から離れないように歩いて行くと、登りで見た赤テープの場所にたどり着いた。その先はなんとなく道っぽいものがあり、もはや迷うようなことは無く、午後4時15分、山神社に到着した。想定外に下りで苦労し、標高差600mほどを下るのに2時間以上もかかった。


    崩落地を高巻きし、この斜面を沢まで下降。遥か下に沢が見える。


    帰り道でもミヤマモジズリ発見。あたりには葉っぱも見つからない。


    全くわからないのがこの葉っぱ。これから咲くのだろうが、あまり見たことが無い葉の形。どんなのが咲くのか、どなたか教えてください。


 花を探しながらの沢の遡上なので苦労するのと時間がかかるのは覚悟していたが、下りでこれほど苦労するとは思ってもいなかった。GPSは最初から参考程度にしかしていないが、やはりこれだけを頼りに歩くのは危険であることが良くわかった。

 山梨県側で黄色いホトトギスを発見できれば新発見となったのだが、どうやらこの沢には無いようで、まだ他にも何本か疑わしき沢があるにはあるが、おそらくは発見は難しいのではないかと思われる。今回入山した栃代の界隈には、他にもあまり歩かれていない魅惑のルートがたくさんある。体力があれば、このルートを毛無山まで登ってみたいし、他のルートも歩いてみたいと思う。

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御坂山塊深部の山へ 大洞山(摺針山)  平成26年9月15日

2014年09月24日 | 山梨無名山
 山梨県の大洞山と聞くと、山中湖の外輪山、三国山から連なる大洞山を思い浮かべる人が多いかと思う。今回訪れた大洞山は御坂山系の中でもあまり知られておらず、訪れる人もあまりいない静かな山である。明瞭な道があるのかどうかもわからなかったが、最近ルート整備が行われたようで、新しい昭文社の地図では点線でルートが描かれている。興味本位が半分、ひょっとしたらめぐり会えるかもしれない花探しが半分で、当日の朝に行ってみることに決める。

 いくつかルートはあるが、今回は標高差が最も少ない笹子峠から入山する。なにせスタート時間がお昼の12時になってしまうので、あまり選択肢が無かったと言っても良い。峠の分岐から山梨百名山の笹子雁ヶ腹摺山と反対の方向に登る。


    笹子峠にある祠。


    峠の分岐点。向こう側から登って来て道標を撮影。「カヤノキビラノ頭」と書かれているが初めて聞く名前。


    いきなりの急登だが、途中にはシモバシラがたくさん咲く。


    シモバシラ

 標高差150mほどの急登を登ると道は平らになり、その先小さなアップダウンを繰り返して少しずつ高度を稼ぐ。藪道を覚悟していたが、以外にもルートは明瞭で良く踏まれていた。要所には新しい道標が立ち、危険個所にはロープが張られていた。これほどに整備されたルートがあるにもかかわらず、あまり知られていない理由のひとつは眺望があまり得られないということだろう。富士山を望むには1本向こう側にある黒岳から節刀ヶ岳の御坂山塊主脈が邪魔するために、おそらくは見えても山頂の部分しか見えないと思われる。ここを歩くのは静かな山歩きが好きなマニアということになるだろう。


    尾根には明瞭な道。


    中尾根の頭の小ピーク。


    いちばん左がカヤノキビラノ頭、中央が無名のピーク、そのずっと右が京戸山だと思う。


    途中にはベンチが設置されていた。


    ママコナがちらほら。


    崩落地にはロープが張られている。


    カヤノキビラノ頭に到着。道標には1時間半と書かれていたが、2時間以上かかった。

 道標にはカヤノキビラノ頭から山梨百名山の達沢山までは1時間20分と書かれていた。そちら方面にも行ってみたかったのだが既に時間は午後2時半。アップダウンを繰り返すルートだけに、帰りの時間を考えると厳しく、今回は大洞山だけ行くことにした。20分ほどでミズナラをはじめとする広葉樹林の美しい大洞山の山頂に到着した。おそらく探し物はこんな落葉が堆積した広葉樹林の林床に生えていると思われる。広い山頂をうろうろと探してみるが、予想通り見つからない。


    大洞山山頂。


    美しい広葉樹林の森が広がる。


    あるとすれば落葉が積もったこんな感じのところに生えていると思うのだが・・・

 次第に雲が巻き始め、霧におおわれ始めた。少し急いで下山する。下山はコースタイムよりやや早い、大洞山から1時間35分で笹子峠に到着した。

 思った以上に良いルートであることがわかった大洞山から京戸山・達沢山界隈のルート。静かに山歩きを楽しむには持って来いのルートで、これから始まる紅葉も存分に楽しめそうだ。花は見つからなかったが、なにせ相手が相手だけにそう簡単には姿を見せてくれないだろう。60数年前に三つ峠山塊で見つかって以来、御坂山塊では見つけられていない幻の花。いつか、山梨県で出会ってみたい。

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今年こそは・・・ クサ・ノオウ・バ・ノギク  平成26年9月14日

2014年09月14日 | 御坂・毛無・天子山系
 昨年沢を登ってようやく出会えたその花は、既に時期が遅く痛んでしまっていた。今年こそは・・・しかし、急登の沢を登る元気と勇気は無く、昨年は見つけられなかった尾根筋で探すことにする。おそらくはこの山に精通したあの方が登って来られるはずだ。9時半ごろに探し物がありそうな場所で合流する計算で、朝6時15分に登り始める。

 何度も登っている山だが、なにせ急登の連続の山、最近標高差700mほどの山しか登っていない私にはかなり堪えるだろう思っていたのだが、この日は比較的体調良く、ピッチこそ遅いもののあまり疲れずに登れる。滝を見ながら一休みして先に進むと、7時半ごろ後から登って来られた方に声をかけられた。この山の番人、ミスターKさんだ。既に2,000回の登頂を果たしたおられるこの方は、登山ルートのみならずバリアンスルートやそこに咲く花についても精通しておられる。予想よりもだいぶ早く登って来られ、いろいろと情報を聞きながらジン・バイ・ソウがまだ咲き残っているというのでその場所まで案内していただいた。御坂山塊のジン・バイ・ソウは今年夏の暑さに耐えられず開花する前に立ち枯れしてしまった。こちらも今年は花があまり咲かなかったとのことだ。


    咲き残っていたシデシャジン。昨年よりも少ない。


    ツリフネソウはしっとり朝露に濡れていた。


    まだ咲いていないが、キッコウハグマがこの山にもあった。


    滝を見下ろす。


    トモエシオガマ?と思っていたが、これはハンカイシオガマと教えていただいた。


    咲き残っていたジンバイソウ。


    ジンバイソウの花。別角度からも撮りたかったが、周りには葉がたくさん出ており、踏んでは申し訳ないのでこの角度のみ。

 ミスターKさんとはここでお別れ。だが、本命の花を探している頃にきっとまた出くわすことになるのだろう。登山道脇を覗き込みながら、後続の登山者にはことごとく追い抜かれながら、ほぼ予定時間の9時過ぎ、本命の花が咲くと聞いた場所に到着した。岩の上を覗き込んでみると、容易にその花に出会うことができた。その花の名前はクサノ・オウ・バ・ノギク。米粒のような小さな可愛らしい花で、不規則に切れ込んだ葉っぱが特徴の花だ。さらにその奥を覗き込んでみると、想像していた以上にたくさん咲いていた。しかもちょうど見頃だ。


    苔の生えた岩の上にひっそりと・・・


    ちょうど見頃です。


    と思ったら、ひっそりどころでは無い、どっさりと固まって咲いていました。


    葉っぱの形が面白い、クサノ・オウ・バ・ノギク。 小さな可愛らしい花。


    昨年の沢の源頭で見たものよりもこちらのほうがたくさんある。


    先日初めて見たコフウロがこちらの山にもあった。こちらのほうが遥かに山に咲く花の雰囲気が出ている。


    エクステンションチューブ装着して接写。紫色のおしべと赤いめしべがアクセントになっていてとても綺麗な花。

 撮影していると、予想通りミスターKさんが早くも下山してきた。他ルートの情報やバリアンスルートの情報もいただき、この日は山頂に行かずバリアンスルートを下りてみることにする。両側に谷があるその尾根は、谷の源頭に下りるとひょっとしたらノギクがあるかもしれない。そしてイワシャジンも。


    出会えました。イワシャジン。


    テープのついた尾根から外れて沢の源頭に下りてみるが・・・ノギクは見つからず。

 急斜面のバリアンスルートは直下りで早いものの、傾斜がきつく少し膝に堪えた。右側に見える沢に何度か下りてみたが、残念ながらクサノ・オウバ・ノギクには出会えなかった。

 大きな沢筋まで下りたところで、もうひとつのお目当ての花が咲く場所に行ってみた。こちらもちょうど見頃。昨年よりは若干花数が少ないように見えるのだが、元気に咲いている。心安らぐ黄色い花、スルガ・ジョウ・ロウ・ホトト・ギス。


    岩肌から垂れ下がるように咲く黄色い花。


    岩肌を見上げる。


    こちらもちょうど見頃。 スルガ・ジョウ・ロウ・ホト・トギス。


    下から失礼。


    風に揺れる


    沢に垂れ込んで咲くその姿がたまらなく美しい。


    沢沿いに咲いていたテバコモミジガサ。


 今年はちょうど見頃の時期に出会えたクサノ・オウ・バ・ノギク。情報を提供していただいたミスターKさん、そして何度も下見に行ってくれたうーさんに感謝したい。
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幻の花を探して御坂山系の某山へ  平成26年9月7日

2014年09月09日 | 山梨無名山
 この花が本当に御坂山系の山にあるのだろうか?なにせ60数年前に三つ峠山系で見つかって以来この山系では発見されていない花である。長野県では少なくとも3ヶ所の自生地が確認されているようで、咲いていそうな環境はある程度はわかるが、どこの山に行けば見られるのか皆目見当がつかない。花探しのツアーがあったので参加させてもらうことにしたが、花を確認しているわけでは無くそれらしき花の枯れたものを発見したのが7年前だそうだ。年数も経っており、発見できる可能性は少ないと見ているが、もし出会えれば歴史的な発見となる。

 メンバーはツアーリーダーの先生を含めて10人ほど、県外から来られた方がほとんどだ。しかも、山野草に関しては詳しい方ばかり、会話をしていて自分のレベルの低さがわかる。


    林道を歩いて目的地に向かう。


    本日探すのは広葉樹林帯の中。3つ葉が出た木が・・・? 何だか忘れました。


    この木の実は・・・?? これも忘れました。


    ????ヨモギ。 何だったか???


    ヒメキンミズヒキ。キンミズヒキはおしべが10本、これは5本。


    ママコナ。ミヤマママコナとの違いは花の付け根のところに棘があるかないかだそうだ。


    シモバシラはたくさんあったが、ことごとくピンボケとブレブレ。落ち着いて撮影しないとそんなもの。


    ゲンノショウコかと思ったがこれはコフウロと教えていただいた。ピンボケ写真。


    コフウロ。ゲンノショウコに似ているが、こちらは葉が全裂するところが異なる。

 花の勉強をしながら、2時間少々かかって山頂に到着し、ここで昼食となる。休憩しながらもずっと花談義が続くが、山梨県の花以外はほとんど話題に着いて行けない。先生からこれから咲く小さな野菊が意外な場所で数年前に見つかったことなど、情報をいただくことができた。

 さて、目的の花があったという場所はここから標高差にして200mほど下った尾根筋だそうで、急坂を下って目的地に到着するが・・・片側の斜面は伐採が進んでいて、以前に比べると山がだいぶ乾燥してしまっていると言う。10人、20の瞳で右、左の斜面を念入りに探すが、残念ながら目的の花は発見できなかった。


    稜線で見つけたジガバチソウと思われる花の葉っぱ。来年確認に来てみよう。


    同上


    タカオヒゴタイ? 葉の切れ込みが少し浅いように見えるが。

 標高差200mを登り返して山頂に至り、下山となる。予想していたよりもハードな花探しだった。もっとハードだったのは私の車。進入禁止の林道を強硬に昇った際に後輪が岩を踏んでパンクしてしまったのだ。下山後、スペアタイヤに履き替えて帰宅となった。


    話題になったのがこの花。全体に毛が多く、葉の感じもヤマハハコとは少し様子が違う。アキノ・ハハコ・グサ(絶滅危惧種)ではないかと言うが、花が咲いてみないとわからない。


    同じ花ではないかと思うが・・・? ハハコグサは春から初夏に咲くのに対してアキノハハコグサは名の如く秋に咲く。


 7年の歳月が流れ、環境がだいぶ変わって絶えてしまったか、あるいは時期が少し早かったか?いずれにせよ、この山塊にそれらしき花があったことは間違い無いようで、人のあまり入らない別の尾根を探せばひょっとしたらこの幻の花に出会えるかも知れない。その花の名は カ・イ・サ・カ・ネ・ラン。いつか出会ってみたい。



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ミッション、富士山麓の寅・トラ・とらきちを探せ!  平成26年9月7日

2014年09月08日 | 山梨無名山
 今季2度訪れている寅・トラが自生するとの情報がある富士山麓の森だが、目の良いうーさんが探しても発見できなかった。しかし、ブログで検索してみるとおそらくは同じ森と思われる場所で咲いている寅・トラの画像が掲載されている。しかも満開だ。私とうーさんが歩いたGPSの軌道を見ると、もはや探していない斜面は1ヶ所だけしかなく、ここを探して見つからなければ今季はこれであきらめるつもりで出かける。

 ところが、天候悪く、富士山麓の林道に入ると小雨交じりの深い霧で、視界は10mほどしか利かない。この視界の悪さでは花探しどころではないとあきらめて引き返し、別の花を見るために朝霧高原に移動する。しかし、そちらも雨。道の駅でしばらく休むも、目的地の山は黒い雲におおわれて小雨が続く。今日はイケてない、とあきらめて帰ろうとしたところ、富士山の裾野に青空が見え始めた。どうやらこの雲は中腹で厚くて上の方ではさほど酷い天候ではなさそうだ。もう一度富士山山麓の森に向かうと、目的の場所は小雨が降ってはいるもののところどころ青空が見えていた。これならばなんとかなりそうだ。2時間以上時間をロスしてしまい、入山は12時半になってしまう。


    林道脇に咲いていたフジアザミ


    入ってすぐのところの森は伐採されていて明るい森。


    奥に入って行くと倒木だらけの苔の生した少し薄暗い森になる。

 真直ぐ小高い山の上を目指して登るのではなく、花を探しながら大きく回り込んで側面から頂上に至り、そこから斜面をジグザグに下りながら探す作戦をとった。獣道だと思うが、細い踏み跡のようなものが森の中に続いている。


    今日もこれしか見つからないのか?


    ヒメミヤマウズラ


    撮ってくださいと言わんばかりのところに咲いているが、既に花期は過ぎている。


    あったか~!? と思えばギンリョウソウ。

 頂上で遅い昼食をとり、GPSで以前の軌道跡と本日歩いた軌道を見ながら、まだ歩いていない斜面を右往左往しながらジグザグに下る。しかし・・・なんとしても目的の花は見つからない。もうすぐ林道に至ろうかというところまで降りたところで、山腹を巻いて走る古い林業軌道跡らしきものを発見した。その道に従って歩いて行くと、途中から人の踏み跡らしき道が出来ていた。それに従って登って行くと、もう枯れかけたミヤマウズラ・・・と思って近付けば、それこそ探していた花、寅・トラ・キチ・ランではないか。時間はもう午後4時を回っているが、ようやく1株目に出会うことができた。本日初めて三脚を出して撮影する。あたりを歩いてみれば、大きな株が2株並んでいたが、既に花はしおれかけている。


    ようやくお目当ての花を発見。


    ト・ラ・キ・チ・ラン


    その近くに大きな株が2つ並んでいた。


    残念ながら花期はもう過ぎている。


    苦労しましたが、なんとか出会えました。


 GPS軌道を確認してみると、間に小さなガレ場を挟んで私が歩いたのが向こう側の斜面、ガレ場のこちら側を歩いていればもっと早く発見できたのだろう。時間は4時半を過ぎ、この斜面を頂上まで探しながら登るには時間が足りない。今日は(今年は)これで撤退とする。


    樹海の中で本日拾ったゴミ。昨日か本日捨てたと思われるアメやお菓子の袋も落ちていた。

 
 この森ならば高確率で出会えるだろうと思っていた寅さんだが、以外にも苦労した。ずいぶん森を踏み荒らしてしまい、森に申し訳ないと思う。来年来る時は、できるだけ最短の道で会いに来たいと思う。
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アオフタバランと白・雲・ラン 富士山麓の森  平成26年9月4日

2014年09月08日 | 番外編
 富士山麓の森にハク・ウン・ランが咲くと聞いたので出かけてみた。途中の林道は拡張工事が行われており、工事車両が行き交うために目的地よりかなり手前の林道脇スペースに車を止めて歩くことにした。準備して出発しようとすると、下山してきた人がいた。見れば・・・うーさん!。考えていることは同じなようだ。下山してきたばかりなのに誘ってもう一度登ってもらうことにして、花の在り処を案内してもらった。


    ここはアオフタバランの巣。快適な森らしく、このあたり一角だけたくさん咲いている。


    アオフタバラン


    足の踏み場もないほどたくさん咲く。


    接写

 お目当ての花が咲く場所にうーさんに案内してもらうと、小さな白い花を付けた花が咲いていた。葉っぱも小さく、これでは足元に気を付けても踏んでしまいそうだ。


    小さな花、初めて出会う花。


    ハク・ウン・ラン


    若干見頃を過ぎていたが、新鮮な花も見られた。


    接写


    ミヤマモジズリが一株。まわりにある小さな葉はアオフタバラン。


    花の終わったこちらの花。来年も元気に咲いてください。

 うーさんのおかげであまり森の中を踏み荒らすことも無く目的の花を見ることができた。探せばもっとあるのだろうが、出会えれば十分。この場所は撤退する。

 車に戻って場所を移動する。うーさんは別の場所を予定していたようだが、強引に誘ってもう1ヶ所、富士山麓の森に行ってみることにする。下見はしてあるが、果たして目的の花は見つかるかどうか?


    あるのはこれとキノコばかり。(と言ったらこの花に失礼だが・・・。)


    葉の模様が美しいヒメミヤマウズラ。


    あった~、と思ったらこれは咲き終えたシャクジョウソウ。


    倒木の森をさまようが、探し物は見つからない。


 夕方から仕事がある私は職場に5時までには戻らなければならず、うーさんにGPSを渡して先に撤退する。あっちの斜面、こっちの森とその後探し歩いたようだが、発見することはできなかった。後日再挑戦することにする。


 豊かな植生を持つ富士山麓の森は他にもまだ見ていない花たちがたくさん眠っている。しかし、林道が拡張され、又聞きではあるが公園ができるとの話も聞いた。だとすれば、いずれはこの奇跡の森も人に知れ渡ることとなり、植生が大きく変わってしまうこともあり得る。果たして、この花たちや森を守るために自分に何が出来るのか? 何も出来ないかもしれないが、ひとまずは山岳レインジャー隊に報告し、県庁緑自然課に保護をお願いするように働きかけてみたいと思う。

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オオビランジとビランジ? 日向山  平成26年8月31日

2014年09月02日 | 山梨百名山
 花見隊2日目は日向山散策。オオビランジが咲いているのは知っていたが、雁ヶ原の風化花崗岩砂の中に咲いているのは咲いている環境から見てもビランジなのでは? 茅ヶ岳のザレ場と良く似た環境にある。自分の目で確かめなければ・・・ということで、花見隊メンバーはあまり登りたく無かったようだが行くことにさせてもらった。他にも見たい花がある。


    大きなフシグロセンノウ


    岩肌にオオビランジが咲く。


    イワタバコの葉に混じって岩場から垂れ下がるように咲くこちらの花はオオビランジ。


    オオビランジ


    岩の隙間から生えたこの株は垂れ下がらないで横向き、ないし上を向いて花を付けている。こちらはビランジなのでは??


    キツリフネと沢の流れ


    メタカラコウ

 錦滝から先のルートは、入り口のゲートのところに台風の影響で崩落あり、下山は通行禁止という看板が付けられていた。錦滝のところではまだ雨は降っておらず、予定通り登ることにする。ところが、ちょうど切り立った崖のところを通過し終えたあたりで雨が降り出し、カッパを着ることになる。雁ヶ原に到着した頃には雨はあがっていた。


    林の中に咲いていたシャクジョウソウ。


    雁ヶ原の砂地に咲いていたもの。こちらは垂れ下がって咲くのと同じ葉っぱ、おそらくオオビランジ。


    こちらは垂れ下がらずに斜め横、ないし上を向いて茎を出している。葉の付き方も若干違うように見える。ビランジか?


    こちらもビランジのように見える。

 環境によって同じ花が変わるのか、それとも最初から別の花なのかわからないが、おそらくは別物なのでは?と思っていたが、下山してからネットで調べると花の付け根の部分に毛が生えているのがビランジで毛が生えていないのがオオビランジということを知った。そこまで詳細には見てこなかったし写真もそのつもりで撮影していないので、私の画像では判別不能。しかし、一緒に登ったsanaeさんが画像を調べたところ、全て毛が生えていなかったとのことで、この花はおそらく全てオオビランジであろうということで決着がついた。

 先日茅ヶ岳で計画的に合流した職場の同僚は、本日私たちより2時間半ほど遅れて10時半過ぎに下の竹宇駒ケ岳神社から出発し、標高差1,000m近くを1時間半かからずに登って来た。最近トレーニングを怠っているとは言っていたが、先日の茅ヶ岳以上のピッチ、おそらく来年の富士登山マラソンは5合目までのタイムはクリアできるだろう。一緒に昼食後、また走って下山していった。


    記念撮影。霧のおかげでハゲとシワが雲隠れ?!

 昼食をとって山頂で大休憩し、ハイキングコースを下山。


    タマガワホトトギス


    ヤマジノホトトギス


    こちらは白花のヤマジノホトトギス


    コバノギボウシ


 その他にも見たかった花を見ることができた。


    水のしたたる場所に咲く白い花。


    鳳凰小屋の裏に移植したものは見たことがありますが、自生の花は初めて見ます。


    シラヒゲソウ


    なんとも面白い形をした花です。


 目的のオオビランジとシラヒゲソウを見る事ができて満足な花山行だった。もう少し下調べと勉強をしていれば、ビランジとオオビランジをしっかり見分ける事が出来ただろうが、今回は勉強不足だった。

 
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トラ・寅・トラキチ 今年一番の課題の花  平成26年8月30日

2014年09月01日 | 番外編
 昨年もこの花を探しに花見隊出動したが、見事に敗退。今年は4ヶ所+αの自生地情報を複数の方からいただいていたので、きっと出会えるだろうと思っていたが、時期的にまだ早いと予想していたのでこの花を探すのは9月に入ってからと考えていた。ところが、花見隊のみちほさんから連絡が入り、八ヶ岳でもう咲いているらしいという情報をいただいた。急遽花見隊集結、八ヶ岳に行くことになる。

 仕事の都合で私は早立ちできず、遅れて現地に集合することにするが、到着した頃にはみちほさん、sanaeさんとも既に探し終えた後だった。予想通りこの場所はまだ時期が早く、見つけたのはまだ蕾の株1株のみだった。それでも見られただけでも上出来である。


    撮ってくださいと言わんばかりの場所にミヤマモジズリが咲く。


    他にもたくさん。


    ミヤマモジズリ群生


    ハナイカリ


    散った後のシャクジョウソウ


    薄紫色鮮やかなレイジンソウ


    ニョキニョキたくさん。キノコの仲間か?


    雨で若干沢は増水している。


    ようやく見つけた(見つけてもらった)1株はまだ蕾。まだ時期が早かった。

 残念ながらこの場所は時期が早かったようだ。もう1ヶ所、おそらくは自生しているだろうと予想される場所に車を飛ばして移動してみる。登山道を歩いていると、向こうから腕章をつけた女性が下りてこられた。格好からして明らかに監視員の方だ。「今日は何を探しに?」と聞かれたので、「あれです。」と答えたら、「あー、あれね。」と返事があり、この場所は観察・保護をしている場所で、やたらと踏み荒らされるのは困るので場所を教えるので踏み荒らさないようにと言われ、自生場所を教えていただいた。その場所に到着すると、先行していたsanaeさんとみちほさんたちはちょうど撮影中だった。咲いている株を見てびっくり!こんなにまとまって咲くものなのか!?あたりには小さな株も出ていて、細い踏み跡を外さないように、足元に十分注意しながらそっと花に近付いて撮影する。半透明で赤い模様の入ったその花は吸い込まれそうな魅力的な花だった。今年見たい花の筆頭に挙げていたト・ラ・キ・チ・ラン、遂にご対面である。


    地元の人たちが大切に保護している場所で見させていただきました。


    凄い! 吸い込まれそうな不思議な美しい花。


    1本だけのものが多いが・・・


    こんなにたくさん咲くものもある・・・! 驚きの初対面。


    ト・ラ・キ・チ・ラン

 
 場所を移動してもう1種類、ちょっと珍しいランをさがしに行く。しかし、小さくて緑色の保護色をしているそのランはなかなか見つからない。同じ場所を2~3周してようやく発見できた。


    タカネ・フタバ・ラン


    小さくて目立たない、地味なランですが、出会えるとうれしい。


 今年探したい花の筆頭だったのがこのトラ・寅・寅吉・ラン、2番目が紫の蝶舞うランだったが、いずれもこれでクリアできた。情報を提供していただいた多数の皆様に感謝したい。富士山麓にもこの寅が吠えているらしいので、折を見てそちらも探してみたいと思う。

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花を求めて山梨県東南部の山へ  平成26年8月29日

2014年09月01日 | 番外編
 静岡県の山、竜爪山に出かけていた日、花見隊メンバーは偶然に某道の駅で遭遇し、山梨の山に花探しに出かけていた。朝8時過ぎ、移動中に電話があったが、既に静岡県境近くまで来ていたので、私は合流せずに竜爪山に出かけた。そしてさらに偶然にも、山頂でお会いした花に詳しい女性2人組は前の週に同じ山で花を見てきたばかりだそうで、情報をいただくことができた。その花の名は、ヒ・ナ・ノ・キン・チャク。

 週末にでも見に行こうかと思っていたが、別の花探しで週末急遽花見隊集結することが28日木曜日に決まった。そちらの花はまだ少し時期が早いのでは?と思ったが、ネット上では既に開花したその花の画像が出ているらしい。となると、ヒ・ナ・ノを見るのはこの日以外に選択肢はほとんど無くなってしまう。寝不足で体調思わしくないが、午後出かけることにする。あいにくの曇り空、そして現地に到着すると小雨。傘をさして出発する。


    ハギ、ワレモコウなど、秋の花がたくさん咲く。


    どっさりのツリガネニンジン


    こちらは白花。


    タチコゴメグサ?と思ったが葉っぱがまるで違う。??


    イヌゴマ群生


    イヌゴマの花


    ?


    ?


    イブキボウフウ(と思う)


    ボタンヅル


    桔梗。山梨県では絶滅危惧種に入っている。

 写真は撮ったが名前のわからない花ばかり。
 複数情報をいただいたおかげで、一番会いたかった花、ヒナ・ノ・キン・チャクは容易に探し当てることができた。


    小さな小さな花。土の斜面にポツポツと咲く。


    情報をいただいたおかげで出会えました。


    これは一番大きかった株。


    ヒナ・ノ・キン・チャク


    エクステンションを装着して接写

 私が見た場所では盗掘らしき様子は無かったが、場所によっては掘られたようなところが見られたと聞く。いつ絶えるやも知れない稀少な花、大切に見守って欲しい。

 初めて聞く名前の花、初めて見る花、山梨県に住んでいながら知らないものは数知れず、そして見つけられない花も数知れず。JAFPAに入会したことだし、花探しだけでなく保護にも力を入れて行けたらと思う。
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