山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

甲府市北部の林道周辺を散策 令和3年4月28日

2021年04月29日 | 里に咲く花
 甲府市北部の里山にも春が訪れ、林道周辺を少し散策しただけでも様々な花が見られるようになってきた。少し珍しい花が咲いているという情報もいただいたので見に行ってみた。


    ヒメオドリコソウはどこでも普通に見られる畑の雑草。


    こちらの白いほうは少し珍しいのかと思っていたが、あちらこちらで見かける。


    オドリコソウ


    クサノオウ


    ムラサキケマンは普通にある。


    ミヤマキケマンはこの林道周辺では普通に咲いている。


    ハコベの仲間が群生してたくさん咲いている。


    茎に毛があり紫色。ウシハコベだろう。


    笹の花


    笹がカヤツリグサ科であることは最近になってから知った。


    沢沿いに咲いていたワサビ。周辺にワサビを栽培していた様子は無く、自生のものと思われる。


    沢の中の石に咲いていた花


    これは背の低いヤマジソか?


    新緑のシダ、キヨタキシダか、ミヤマシダか?葉の切れ込み方を見るとミヤマシダのようだ。


    新緑のクサソテツ


    ツヤの無いイノデ


    中腹の鱗片を見ると幅広い。ツヤナシイノデらしい。


    場所を間違えて通り過ぎてしまったが、なんとか出会えたこの白い花。


    コンロンソウ。見たいと思っていたのだがなかなか見つからず、花仲間からの情報でやっと見ることが出来た。


    鋸歯があって先端が尖る葉が特徴。

 北岳の大樺沢で見かけた白い花をずっとコンロンソウだと思っていたのだが、画像を見直してみると葉の形が違っておりおそらくヒロハコンロンソウなのではないかと思う。今度訪問する時は葉の形を良く観察して来たいと思っている。

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富士山樹海をプチ散策 令和3年4月27日

2021年04月29日 | 番外編
 本日夕方から行われる会合のためのスライド準備がまだほとんど出来ていないため、この日はあまり時間がとれない。樹海の中を歩いてみたいという妻のリクエストに応えて、プチ散策に出かける。


    先日花仲間に教えていただいたベニカヤランを見に行く。先客が一人、話をしてみるとその方も花仲間の仲間だった。


    満開のベニカヤラン。逆光に近い日の当たり方で鮮明には撮れない。


    緑色のベニカヤラン


    ミヤマシキミ


    ちょうど満開でたくさん咲いている。


    偶然発見した群落


    これはトガスグリ。


    花が咲いている。撮影に来ている人が居るようで、踏み跡があった。


    トガスグリの花


    地味な花だが、赤い実はそれなりに綺麗である。

 1時間半ほど散策して撤退する。花に興味など無い妻であるが、それなりに楽しめたのではないかと思う。



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春のパール富士 朝霧高原ふもとっぱら付近 令和3年4月26日

2021年04月27日 | 月富士
 朝から空気が澄んで綺麗な富士山が姿を現していた。午後になってもスッキリとした富士山が見える。本日は月齢14の月が昇って来る日で、ふもとっぱら付近からパール富士の撮影が可能となる。乙女高原まで花の観察に出かけたが観察し終えたのは午後4時。パール富士の時間は6時25分なので間に合いそうである。途中中央道を使いながら急いで朝霧高原に移動し、撮影地周辺まで行ってみると既に大勢のカメラマンがやって来ていて路上には車がずらりと並んでいる。しかし悪いことに、朝霧高原から見る富士山は雲に巻かれてほとんど姿が見えなかった。とりあえずは車の中で待機していると、6時を過ぎた頃から富士山の周辺だけ雲が晴れてきて山頂が見えるようになってきた。後ろ側の毛無山山塊には暗い雲がどんよりとかかっている。三脚とカメラを構えて時を待つがさて、どうなるのだろうか?


    一時は全く姿が見えなかった富士山だが、6時を過ぎた頃から姿を現した。


    少し焼けたが、西側の雲に阻まれて激焼けにはならず。


    こちらが300㎜望遠。焼けているが月の出の頃には色が消えてしまった。


    月が現れた。













 天候が良かったので夕焼けのパール紅富士を期待していたのだが、夕方になって雲が増えてしまい焼けなかったのは残念である。しかし、春霞が増えてなかなかスッキリとした富士山が見えにくいこの季節でこれだけのパール富士が見られれば上出来である。それなりに満足して撤退する。


    大勢のカメラマンがやって来ていた。

 来月5月26日(水)の満月はいよいよ皆既月食の月が昇って来る。しかもスーパームーンである。おおよその撮影場所は決めているが天候によっては距離を離したほうが良いのかも知れず、何ヶ所か候補を考えておかなければならない。晴れてくれることを期待したい。

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スミレと湿原のスゲを巡る 令和3年4月26日

2021年04月27日 | 花・花・花
 山梨県県営林道の大部分が本日から冬季閉鎖解除となる。例年ならば今ごろ甲府市北部の標高の高い林道周辺に咲くヒナスミレや交雑スミレは見ごろを迎えているはずなのだが、花期が早い今年はもう満開を過ぎているかも知れない。午後からさっそく訪問してみると、途中で花仲間の車とすれ違い、一緒に行くこととなった。


    1ヶ所目の交雑のスミレはもう終わっていた。


    こんな大きな株もあったのだが、花が咲いた様子が無い。


    これは葉の切れ込みが深く、まだ花が咲いたのを見たことが無い交雑スミレ。おそらく、キクバヒナスミレと思われる。


    もう1ヶ所の交雑スミレはまだ咲き残ってはいるものの、少し遅かった。


    今年は個体数が少ないうえに花の付きも悪い。こんな年もあるさ。

 時間はまだ早いので、乙女高原まで足をのばしてみる。湿地の中に生えているスゲの仲間がひょっとしたら穂を出しているかも知れない。


    山梨市指定天然記念物になっている乙女高原尾ヤチボウズ。


    まだ穂は出ていないと思ったのだが・・・。


    日当たりの良い場所では穂を出して花を咲かせていた。


    これはタニガワスゲというスゲらしい。


    別の湿地の中にあるヤチボウズ。枯れた葉の幅が広く別物であろう。まだ穂が出ておらず何だか分からない。


    こちらにもタニガワスゲがあった。


    ミヤマスミレは咲き始めたばかり。


    交雑のスミレもあるはずだが見つからず。踏み荒らすのは避けたいので無理に探さずに撤退する。

 花仲間に案内していただいたおかげで乙女高原のスゲのある場所はおおよそ把握できたが、穂が出たとしても見分けがつけられるほどの実力はまだ持ち合わせていない。高原の春はまだ早く、スミレが咲きスゲが穂を伸ばすのはまだ2~4週間早そうである。知識を付けて再訪してみたいと思う。

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コセリバオウレンか、ウスギオウレンか? 八ヶ岳を探索 令和3年4月24日

2021年04月26日 | 山に咲く花
 昨年夏に八ヶ岳を探索した際に3回3出複葉のセリバオウレンらしき葉を発見した。真っ白な花が咲いていればコセリバオウレン、薄緑色の花が咲いていればウスギオウレンということになる。山梨県の山上に咲くのはウスギオウレンだという話を聞いているが、もしも白い花が咲いていたら新しい発見ということになるかも知れない。そろそろ花が咲いている頃だと思う。リフトを使って楽して現地まで行こうとしたのだが、あいにくハイシーズンではなくリフトは運行されていなかった。止む無し、下から歩くことにするが、折角なのでクモイコザクラを見てから登ることにする。


    クモイコザクラが満開。


    ちょうど良い時期に訪問出来た。


    岩の隙間に咲くクモイコザクラ。


    花に比べて葉の大きさは大きくてクモイコザクラらしい。八ヶ岳の個体は葉脈の窪みが少ないと認識していたがそうでも無さそうだ。


    羽衣池。ミズバショウ以外はほとんど何も出ていない。


    樹林の中はシカの食害から守るため根元にシートが巻かれている。左の木の幹は食害を受けて樹皮の一部が無くなっているもの。


    リフト駅。土曜日だが本日は動いていない。


    誰も居ない展望デッキを独占。


    賽の河原から見る牛首山、赤岳、横岳。

 ヘロヘロになりつつ、やっと現地に到着した。斜面を探すと小さな花が咲いていた。さて、その花の色は・・・。


    花が咲いていた。これは2回3出複葉のタイプ。


    こちらも2回3出複葉。花の色は薄緑色だった。


    白花を期待していたがこれはウスギオウレンだ。これは雄花。


    こちらは3回3出複葉のタイプだが、花は薄黄色。やはりウスギオウレンだ。


    この花もたぶん雄花。


    緑色に近い花も咲いていた。雌花と思われる。

 確認に行ったセリバオウレンの花は白ではなくて薄黄色から薄緑色の花を咲かせており、ウスギオウレンだった。花は2回3出複葉と3回3出複葉のものが混在しており、どうやらウスギオウレンは両方のタイプのものがあるようである。おそらく、山梨県ではコセリバオウレンは確認されていないのではないかと思う。


    美森から見る茅ヶ岳と富士山。本日は薄雲が多く霞んでいる。

 
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川俣川上流部のスゲ探索 令和3年4月24日

2021年04月25日 | スゲの仲間
 前日に続いて渓谷沿いの探索である。今回は支脈上流部の流れが細くなるあたりを探索してみる。


    サクラソウが咲き始めていた。


    ヒメイチゲだろうが、ピンク色の筋が入っている。


    まだ小穂が出たばかりの小さなスゲ。ハリスゲの仲間だろう。


    先端が雄、下に雌がある。


    どんな実を付けるのか?楽しみである。


    前日も見かけたアゼスゲと思わしきもの。


    痩果を見ないと確定できないが、おそらくアゼスゲで間違いないと思う。


    何だか分からない花。


    カヤツリグサ科であろうが、スゲの仲間では無さそうだ。宿題。


    たぶんクサスゲ。


    痩果になりつつある。


    ヒメカンスゲかと思ったが雌小穂がこげ茶色で違うようである。


    さて、これは何?


    先端部の雄小穂


    下にある雌小穂。いずれも鱗片の幅が広く、ツクバスゲが近いのではないかと思う。


    ヤチボウズはまだ若葉が出始めたばかり。


    別株を近づいてよく見てみると・・・


    あっと驚きの小穂が出始めていた。大きくなってからでないと分からないが、探しているヒラギシスゲかも知れない。

 渓谷はまだ春が訪れたばかりである。スゲの仲間はこれから成長して実を付けて行くものがほとんどで、まだ同定できないものがほとんどである。山梨県ではほとんど見かけることが無いヒラギシスゲが八ヶ岳に生育しているのではないかという情報が舞い込んできて探索しており、やっとそれらしきものに遭遇した。別物の可能性が高いのだが、5月になったら再訪してみたい。

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吐竜の滝と川俣川東沢を散策 令和3年4月23日

2021年04月25日 | 渓谷
 まだ春早いころに一度途中まで散策している吐竜の滝近傍であるが、今回は清泉寮まで行ってぐるりと周回してきたいと思う。主な目的は渓谷沿いに咲く花とスゲであるが、たぶん同定できないものが多数出てくると思う。


    渓谷入り口に咲いていたこぶしの花


    吐竜の滝


    岩の上に群生したタチツボスミレ


    ヒナスミレ


    傷んでいるがエゾアオイスミレ


    フモトスミレ

 交雑のスミレもあると聞いていたのだが発見できなかった。


    渓谷の流れ。水量は結構ある。


    黄色いネコノメソウ


    近づいて見てみるとニッコウネコノメソウだった。


    渓谷沿いの岩の間にツルネコノメソウ


    こっちはヤマネコノメソウ。もう終わりかけである。


    まだ蕾のナツトウダイ


    ヤマエンゴサク


    岩壁に垂れ下がるように生えていたイタチシダの仲間。少し細長い。


    鱗片を見てみると細長いが跳ね上がってはいない。たぶんヤマイタチシダだと思う。

 スゲの仲間は思った通り何だか分からないものばかりだった。場所が変わると生えているスゲもだいぶ変わる。


    圧倒的に多いのがこの黄緑色のスゲ。たぶんシロイトスゲ。


    これは分かる。カンスゲ。果胞になり始めている。


    あちらこちらでよく見かけるが未だ確定できていないスゲ。


    クサスゲで良いのではないかと思う。


    水際に生えていたスゲ。


    アゼスゲ?それともめったに見かけないヒラギシスゲ?


    全体的に大きさが小さくアゼスゲと思われる。結実したときの柱頭が2岐まらばアゼスゲ、3岐ならばヒラギシスゲなので今後の宿題。


    これはイグサの仲間だろう。


    結実した果胞を見ないと何とも言えないが、エゾハリイが近そうである。これも実を見ないと分からず、宿題となる。

 始めたばかりのスゲの仲間はほとんどが分からないものばかり、そのうえ結実した実(痩果)を見なければ確定できない(たぶん見ても分からない)ものが多数あり、宿題がどんどん増えて行く。しかし、雄しべや雌しべを出しているこの時期のスゲも見て歩いてみたい。分からなことばかり、宿題ばかり増えて行くが、だからこそ面白いのかも知れない。中毒になりそうな不思議な魅力を持っているのがスゲの仲間ではないだろうか。


    清泉寮から見る茅ヶ岳と富士山

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今年こそはナガバノアケボノスミレ 令和3年4月23日

2021年04月24日 | 里に咲く花
 昨年は花の時期を逃してしまい、見ることが出来なかったナガバノアケボノスミレだが、そろそろ見ごろを迎えている頃ではないかと思う。天気の良い午後に会いに行ってみる。


    平日ということもあり人は少ない。


    まだシュンランが咲いていた。


    ヒメカンスゲと思われる。先日西沢渓谷で見てきたものとは感じが違う。雌小穂が離れて付いている。


    エイザンスミレ


    ナガバノスミレサイシン。少し痛み気味。ヒナスミレは葉しか見つからなかった。


    フデリンドウ


    青空に向かって万歳しているようだ。


    色の濃いイカリソウ


    居ました。ナガバノアケボノスミレ。


    ちょうど満開。個体数もそこそこにある。


    花はアケボノスミレに似るが葉はアケボノスミレとナガバノスミレサイシンの中間的な形をしている。


    今年は一番良い時期に訪問出来たと思う。

 良い時期に訪問出来て良い花を楽しませていただいた。

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西沢渓谷探索 令和3年4月21日

2021年04月23日 | 渓谷
 昨年は遊歩道崩落のため入山規制があって年間を通じて入れなかった西沢渓谷であるが、崩落した橋を迂回する道が完成しつつあり、今年は入山できそうな様相である。まだいつから入渓できるのかは不明であるが、今回は植物調査の目的があり市役所に許可をいただいての入山となった。


    ヒカゲツツジが咲く。


    日当たりの良いところではアズマシャクナゲが咲き始めていた。


    今回のいちばんの目的はこのクモイコザクラの状況である。


    まだ咲き始めたばかりで蕾が多かった。


    固まって咲いているところもあった。


    一番見たかったのはこの葉の形態と大きさである。予想では小さめの葉ではないかと思ったのだが意外と大きく切れ込みも深い。

 昨年奥秩父山系の乾徳山で見てきたクモイコザクラは、葉が小さくて毛が多く切れ込みも小さかった。同じ奥秩父山系の西沢渓谷も同じような形の葉をしているのではないかと予想していたのだが、意外と大きく切れ込みが深く、葉の辺縁の鋸歯も尖っていてクモイコザクラらしい葉の形をしていた。しかし、葉脈が窪んでいるところは八ヶ岳や南アルプスのものに比べて深く、コイワザクラに近い。


    驚いたことにこんな花が咲いていた。


    イワウチワ。山梨県では上野原近傍にしか無いと思っていたらこんなところにも生育していた。


    シダも見て巡る。オオクボシダ。


    胞子嚢が付いていた。一番多く着生していた岩は崩落して消滅していたのが残念。


    昨年は探したが見つからなかったヒメスギラン。


    今年はしっかりと出会うことが出来た。


    ヒメイワトラノオ。昨年よりも小ぶりである。


    昨年確認できなかった無性芽を確認する。黒い小さな塊が無性芽。


    探してみると、無性芽から小さな葉を出している個体にも出会えた。これでヒメイワトラノオであることが確定である。


    スゲの仲間も見て巡る。カンスゲのようだが少し違う。


    小穂は先端部が雄でその下に雌がある雄雌小穂の形である。小穂の赤紫色が濃い。コカンスゲというスゲらしい。


    雌雄異株のヒナスゲ。これは雌株。


    先端部の黒っぽいものが雄株。たくさん見かけるが、これでも山梨県では絶滅危惧種。


    まだ正体が不明なのがこのスゲ。ヒメカンスゲに非常に良く似ている。


    先端部の雄小穂は赤紫色が濃く、ヒメカンスゲとは違うようにも見える。


    根本の鞘は薄く赤紫色。


    葉が濃い緑色で、おそらくこれはスルガスゲではないかと思われるが、結実した実を良く見てみないと確定はできないだろう。

 いちばんの目的はクモイコザクラ、そしてヒメスギランとオオクボシダ、さらにヒメイワトラノオの無性芽を確認することだった。そのほかに余裕があればスゲを見て回りたいと思っていたのだが、予想をはるかに上回る植物に出会うことが出来た。たいへん有意義な山行となった。スルガスゲは確定に至らず宿題となり、また見に来てみたいと思う。


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河口湖湖畔を散策 令和3年4月19日

2021年04月23日 | 番外編
 明日は都留市に出張の予定である。早朝からの仕事が入っているので前日に山中湖まで行って泊り出張先に行こうと目論んだ。その前にそろそろ生えているかもしれない水草の仲間を探索に河口湖の湖畔を歩いてみた。


    天気が良くて午後になっても雲が巻かない富士山が見えている。


    一昨日の雨は富士山では雪だったようで、再び白くなった富士山。


    湖畔に生えていたスゲの仲間


    さて、これは何スゲ??


    先端が雄小穂、下が雌小穂。茶色い鱗片が見える。おそらくこれはアゼスゲであろう。


    アゼスゲと富士山

 期待していた水草は残念ながら見当たらず。まだ生えていないか、あるいは少し深い場所で水の中に沈んでいるのかも知れない。5月、6月で水が引いた渇水期の頃には姿を現してくると思う。

 この後山中湖に移動の予定だったが、重要な資料を持ってくるのを忘れたのに気付き、止む無く甲府の職場に戻ることとなってしまった。また山中湖まで行く気はせず、結局自宅に戻って寝て早朝出発することになってしまった。

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咲き始めたセンダイタイゲキ 令和3年4月18日

2021年04月23日 | 里に咲く花
 そろそろセンダイタイゲキが咲いている頃だろう。何ヶ所か花を巡り歩いてきたが日没にはまだ時間があるので訪問してみる。


    ニリンソウが咲いていた。


    ヒゴスミレ


    イブキスミレ


    センダイタイゲキ。まだ背丈が小さくて花は咲き始めたばかり。


    緑色のセンダイタイゲキの花


    こちらは赤いセンダイタイゲキ


    赤い花


    どういう構造をしているのか?


    どれが花弁でどれが萼?勉強不足で分からない面白い構造の花。

 センダイタイゲキは今年もたくさん生えてくれて生育範囲も少し広がっている。一部で草刈りされてしまっているところもあるのだが、個体数は十分すぎるくらいにある。他の場所にもあるのではないかと近隣を探しているが見つかっているのは1ヶ所のみである。よほどのことが無ければ消滅することは無いと思われる。

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胞子穂が伸びてきたヒロハハナヤスリ 令和3年4月18日

2021年04月23日 | シダの仲間
 先週も訪れたばかりのヒロハハナヤスリを再訪してみる。前回はまだ胞子穂が十分に伸びていなかったが、そろそろ見ごろになってきた頃ではないかと思う。草刈りされていないかどうか心配である。


    胞子穂が伸びてきたヒロハハナヤスリ。もう少し伸びたところで綺麗に撮影してやりたい。


    日当たりの悪いこの場所は型も大きめで胞子穂が伸びている。しかし残念なことに後ろ側の個体は草刈りされてしまっていた。


    ヒロハハナヤスリと胞子穂


    赤紫色のジュウニキランソウ。キランソウとジュウニヒトエの交雑種。


    紫色のジュウニキランソウ


    たぶんこれが片親のジュウニヒトエ


    たぶんアオスゲ


    先端部に少し大きめの雄小穂がある。

 同行した花の師匠がウラシマソウが見ごろになっていると案内してくれた。このウラシマソウが生き生きとしていてビックリ!甲府で見るウラシマソウは単発的にパラパラと咲いているがここは固まっていて仏炎苞が1.5倍くらい大きくて生き生きしている。


    群生しているウラシマソウ


    長い釣り糸を出している。仏炎苞が大きくて生き生きしている。


    ここは生育環境が良いのであろう。


    オドリコソウも咲いていた。

 8月に山梨のシダの写真展を開催する予定があり、今回の可愛らしいヒロハハナヤスリは是非展示したいと思っている。一応撮ってはあるがいまひとつ満足できない画像ばかりである。真っ青な青空の下で元気に葉を広げて胞子穂を伸ばしているような姿が撮れればと思っている。

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北杜市のリュウキンカを再訪 令和3年4月18日

2021年04月22日 | 里に咲く花
 4月初旬に発見したリュウキンカがそろそろ満開になっている頃だと思う。再訪してみる。


    葉はそれなりに見られるが花はちらほらと咲いている程度である。大きい葉はメタカラコウと思われる。


    ちょうど満開の見ごろになっていた。


    湿地に咲くリュウキンカ


    水辺に咲くリュウキンカ


    十分に楽しませていただいた。


    サクラソウが咲き始めていた。


    これはツルカコソウか?それとも園芸種?


    色が濃くて八ヶ岳で見ているケブカツルカコソウとはだいぶ違うように見える。


    少し痛み始めているがたぶんナガバノスミレサイシン。

 山梨県のリュウキンカは生育場所が限られており、今年初めて出会うことが出来た。濃い黄色の花は可愛らしくて美しい。宅地の造成がすぐ近くまで迫っており、環境の変化や水脈の変化では消滅の可能性が無きにしも非ずである。これからも咲き続けて欲しい。

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続小雨の中の花めぐり ベニカヤラン 令和3年4月17日

2021年04月21日 | 山に咲く花
 1日雨の予報だったが以外と天候は持ってくれていて、お昼近くになっても小雨が時々降る程度である。一緒に花めぐりをしていた花仲間が樹海の中のベニカヤランを案内してくれるとの事で行ってみる。


    100㎜マクロレンズで撮影。この場所は比較的低い位置にベニカヤランが着生していた。


    200㎜望遠。逆光でコントラストがいまいち。天候が悪いこともあってあまり鮮明に撮れない。


    ぶら下がるように着生しているベニカヤラン


    大きな個体はあまり見かけないがそれなりの数があることが分かった。


    これが一番大きな株だったが、悪天候で撮影はいまいち。


    場所を移動。至近距離で撮影できる個体だが花が小さい。


    マクロレンズで撮影。花が横向きに咲いている。

 ベニカヤランは満開直前だった。良い場所を案内してもらったので、天気が良くて風が無い日に再訪できればと思う。

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小雨の中の花めぐり ヒトツバテンナンショウ 令和3年4月17日

2021年04月21日 | 里に咲く花
 4月初旬の花探索の際に見つかったヒトツバテンナンショウがそろそろ見ごろを迎えているはずである。朝から雨の予報だったが外に出てみるとさほど降ってはいない。これならば傘を差せば近場ならば歩けるのではないだろうか?見に行ってみることにする。


    コクサギ


    葉が2枚ずつ交互に出るのが面白い。


    雌雄異株でこれは雄花。


    これは小さめの株だが、葉を展開している。仏炎苞に茶色い帯が入る。


    4月初旬に発見したときは少ししか無いように見えたが、それなりの個体数があることが分かった。


    面白い顔をしたヒトツバテンナンショウ。一度見れば忘れない。

 ヒトツバテンナンショウは2018年レッドデータブック書き換えの際にレッドリストの候補に上がったが登録にならなかった種で、山梨県で見かけることはあまり無いと思われるが、御坂山系のこの場所にあるということは探せば他にもある可能性が高い。これからはマムシグサの仲間を見たら仏炎苞の中を覗き込みながら歩いてみたいと思う。

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