山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

樹氷輝く 三ツ峠  平成27年1月31日

2015年01月31日 | 山梨百名山
 好都合に金曜日に雪が降ってくれた。夜9時過ぎに見上げた空には雲を透かして月が見え始めている。三つ峠ライブカメラを見ると富士山こそ見えないものの、雲を通して富士吉田の灯りが見え始めて来た。天気予報でも未明に天候回復するらしい。これは行くしかないだろう。早朝2時50分に目覚まし時計をセットして10時半に寝る。予定通りに目を覚ますが、まだかなり眠い。しかし、この絶好の機会を逃すと絶対に後悔するだろう。4時半、天下茶屋側の三つ峠登山口から歩き始める。既に10台以上の車が止まっており、トレースはしっかりと付いていた。

 順調に歩いて日の出前の6時に三つ峠山荘下に到着した。右に進んで展望台に向かう。夜明けを狙って何度か登っている三つ峠だが、今回が一番早く到着し、余裕をもって撮影の準備ができた。


    夜明け前の空


    休憩ベンチのところから見る夜明け前の富士山。穏やかに見えるが風が強い。


    夜明け前の富士山


    昨年はこのあたりで夜明けを迎えた。


    夜明け前に展望台到着。先客は2人だけ。


    朝日に染まる富士山


    樹氷に朝日が射し始める。


    朝日射す樹氷の森


    樹氷の輝きが眩しい。


    樹氷輝く朝  PLフィルターが良く効きます。

 展望台で45分ほど撮影に熱中し、もう満足だったが、折角なので山頂まで行ってみることにした。風はさらに強さを増し、先行者のトレースはあっという間に消えて行く。おかげで綺麗なシュカブラが造り出されていた。


    地吹雪舞う


    三つ峠山荘前から見る樹氷と富士山。


    こちらはさらに強風。


    おかげで綺麗なシュカブラ(風紋)が造り出されていた。


    この日はどこからどう撮っても絵になる景色。


    樹氷と富士山


    見下ろす甲府盆地は霧に巻かれていた。


    樹氷の尾根と富士山。山頂から。

 山頂に到着するとさらに激しい風が吹き、風に雪が舞い上げられ目も開けていられないほどだ。おかげで山頂には朝日を浴びてきらきらと輝く樹氷が出来ていた。風の止む間に写真を撮ってさっさと下山する。


    三つ峠山頂


    樹氷輝く


    山頂から見る御坂山塊と南アルプス


    中腹展望台から見る樹氷の尾根と富士山。いちばん人が多く集まる場所。


    今回も存分に楽しませていただきました。


 時間はまだ8時半だが、ほとんどのカメラマンはもう下山した後だった。富士山には少しずつ雲が巻き始めていた。9時下山開始。雪道は登りは大変だが下りは雪がクッションになって膝への負担が少なく、石ゴロゴロの道より楽だ。30分で登山口に到着した。

 三つ峠に写真撮影目的で登る時はいつも感じることだが、熱心なカメラマンが非常に多いということだ。重さ3kgはあろうかという三脚2本に大判フィルムカメラ、さらにデジタルカメラを担いで大荷物でやって来るカメラマンが何人もいる。私の装備も決して軽いものではないと思うのだが、全く勝負にならないほどの機材を持っている。あのような人たちを見ていると、私などまだまだひよっ子に過ぎない。修行が足りない!と思わざるを得ない。
コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

金星輝く夕暮れの空 石割山再び  平成27年1月25日

2015年01月27日 | 星空
 金星と水星が接近した1月9日の石割山は、金星の高度が低くていまいちだったが、十分に高度が上がった今ならば夕空に明るく輝いているところが見られるはずだ。雲がやや多い空模様だが、明るい金星ならばこの程度の雲はものともせずに姿を現してくれるはず。矢筈山展望地偵察の後、石割山に向かうことにするが、その前にこの日は平尾山から富士山右隅に夕陽が沈む日なので、先に平尾山に立ち寄ってから夕暮れの石割山に行くことにする。

 午後2時半に石割神社駐車場に到着すると、10台近い車が止まっていた。登り易いこの山は人気が高い。右回り(時計回り)にまずは平尾山を目指すが、富士山頂に夕陽が沈むのは4時20分ごろのはずだ。まだ時間が早いので、車内で少し時間をつぶしてから出発する。


    林の中の谷間斜面は凍りついていてアイスバーンになっていた。軽アイゼンを装着する。


    ところが、日当たりの良い稜線の道に抜けると霜と雪が融けて泥沼状態。アイゼンに泥がくっついて歩きにくい。


    平尾山山頂も泥沼状態。足元は最悪。


    午後3時40分山頂到着。ダイヤにはちょっと早いが、撮影の準備には手ごろな時間。


    富士山頂に傾く太陽。薄雲が出たのは良かった(狙い通り)だったが、飛行機雲は邪魔。


    富士山頂にかかる夕陽


    燃える富士山頂


    同上


    雲に残照を残しながら、右隅に沈んでいった夕陽。

 この日は富士山右隅に沈むダイヤモンド富士なので、雲が出ると富士山頂真ん中あたりに太陽が来た時に光が拡散して山頂が燃えるように見えるだろうと予想してやって来たが、まさにそのような景色になってくれた。しかし、欲を言うならば、この界隈は標高が低く、夕焼けの赤い空になる前に山頂に陽が沈んでしまうのはいまひとつだと思う。同じ頃にダイヤモンド富士になる大室山あたりからだと、もっと真っ赤に焼けた夕陽が富士山山頂に沈んで行っただろう。先週の週末が良かったのだが、彗星を優先したために計画倒れになってしまった。

 三脚を畳んで石割山に向かう準備をしていたところ、富士山を見ると面白い景色が広がっていた。うっすらとだが日暈が出ていた。また三脚を取り出してセットする。これが見えると、何か良いことが起こりそうな気がする。


    夕暮れの日暈


    日暈。(いまひとつ写りが悪くて申し訳ありません。)

 4時半過ぎ、石割山に向かって歩き始める。空にかかった雲が夕焼けでドラマチックに変化するのではと期待しながら、何度も富士山を振り返りながら歩くが、低空に広がった雲に遮られてあまり染まることなく日が暮れて行く。
 もう誰もいないだろうと思って山頂に登って行くと、私と同じような物好きな人が山頂に一人いた。カメラマンにはカメラマンだが、こちらは静止画ではなくて動画の撮影をしており、夕陽が富士山に傾き始めた頃からずっとビデオカメラを回し続けているそうだ。早送りにして編集するとなかなか面白い動画になるそうで、すっかりハマっているらしい。おかげで退屈せずに夕空と金星を眺めることができた。


    あまり染まらずに夕暮れとなってしまう。石割山山頂直下から。


    夕空に輝き始めた金星


    薄雲に全く負けない輝きを放つ金星。


    夕空に輝く六日月


    金星輝く夕暮れの空

 やがて金星は低空の雲の中に消えて行った。ラブジョイ彗星も探したのだが、次第に空は雲が厚くなり、星は見えにくくなってしまった。6時15分、撤収して下山する。石割神社側の道はほとんど雪が無くてアイゼン無しでも歩ける状態だった。7時10分、駐車場到着。

 雲が出たのは悪く無かったが、夕暮れの富士山周辺は飛行機が頻回に飛び過ぎるのがいまひとつ。飛行機雲が出なければ良かったかもしれない。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

撮影地の下見に 矢筈山展望地  平成27年1月25日

2015年01月27日 | 山梨無名山
 山梨県の矢筈山の名を知る人はあまりいないだろう。篭坂峠から富士山方向に向かって1時間ほどで行ける山だが、展望の無い林の中の地味なピークでほとんど訪れる人もいないはずだ。もうひとつ、今回初めて訪れて知ったことなのだが、この山域は自衛隊演習場の敷地内にあり、平日は入山が禁止されているのだそうだ。入山できるのは日曜と祭日に限られていることを途中でお会いした狩猟の猟師さんから聞いた。都合良くこの日は日曜日だったので入れてもらうことができた。


    篭坂峠


    加古坂神社の石柱のところから入る。雪があるので念のためアイゼンを装着したが、ほとんど必要無かった。


    すぐ上に神社がある。


    神社の裏手を林道が走っている。タイヤ跡が見えるが、ここを通れるのは自衛隊車と林業関係の人のみ。ゲートは鍵がかかっている。


    もう少し遠いかと思っていたが、20分ほどで展望地に到着した。


    雲がかかってしまっているが、眼前に大きな富士山が構える。見える平らな山は、右が目指す矢筈山、左が大根山。


    ここを下って林の中を進めば矢筈山は簡単に行けるのだが・・・


 加古坂神社のところでお会いした猟師さんに前述の入山できる日が限られていることを聞いた。本日は鹿の狩猟をしていて、銃声の音が聞こえるかもしれないので注意するようにとも言われた。展望地を越えて矢筈山に向かって行くと、その先に別の猟師さんがいた。この先のピークまで行ってみたいのだが行けるかどうかと尋ねたところ、本日は狩猟で既に犬を放っているので、できれば止めて欲しいと言われた。山頂には全くこだわっていないし、目的の展望地とGPS座標もしっかり記録したことだし、ここは引き返すことにした。丁寧な猟師さんで、帽子をとって一礼してくれた。

 インターネットで検索した通りの好展望地があった。遮るものも無く、撮影には好適地だ。3月7日土曜日はあっちの山だが、3月8日、都合良く日曜日に当たるその日、早朝6時ごろこの界隈をうろついていると、良い景色にめぐり会えるかもしれない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

自宅前の星空 プレアデス星団とラブジョイ彗星  平成27年1月24日

2015年01月25日 | 星空
 簡易追尾装置ナノ・トラッカーの使用練習中です。覗き穴から北極星に曲軸を合わせるのがきわめて難しく、工夫中です。


    プレアデス星団  200mm f2.8 Iso800 で20秒追尾。


    上記の画像を5枚重ねて合成し、トリーミングしたもの。


    ラブジョイ彗星  200mm f2.8 Iso800 で20秒追尾。


    上記を10枚重ね合わせた画像。


    トリーミングしてみると、斜め右上に伸びている尻尾がなんとなく見える。


 合成ソフトを持っていないので、version の古いphotoshop を使って不透明度50%で重ね合わせているだけの画像です。もう少しきちんとしたソフトを使えばもう少しすっきりと出力できるかもしれません。

 追尾装置もなんとなく使い方がわかって来た程度、もう少し使いこなさないと良い写真は撮れないと思っています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

晴れない御殿場の空、そして山中湖へ  平成27年1月24日

2015年01月24日 | 星空
 晴れ渡った甲府の空、冬型の気圧配置と強風、今夜は絶対いけると思って出かけたのだが・・・

 この日は夕方6時から内輪の新年会が予定されており、会場に行く途中で見上げる空には月齢3の細い月と金星が輝いていた。晴れ渡って澄み切った空、冬型の気圧配置と日中の強風、星空の撮影には絶好の条件が揃っていた。御殿場あたりから富士山に彗星が沈むのは未明1時半ごろ、新しく購入したアストロナビゲーターというソフトで彗星の位置を割り出してみると、箱根の大観山からちょうど富士山頂ど真中に彗星が沈んで行く計算になる。新年会は8時半に終了し、9時に甲府を出発。順調に2時間かからずに御殿場に到着したのだが・・・


    御殿場、乙女峠付近から見る富士山は完全に霞の中。これでは富士山と彗星を撮影するのは無理。


    まだ空の高い位置にいるプレアデス星団とラブジョイ彗星は撮れるには撮れるが霞んでしまっている。

 立ち寄ったコンビニから見上げる富士山は霞んでいて見えず、富士山の裾野に雲が湧いているのが見える。乙女峠方面に向かい、途中で右折して長尾峠に向かうが途中にあった展望地から見る富士山は霞んでいて全くダメだ。甲府の空とはこれほどまでに違うものなのだろうか?試し撮りしてみてこちら側は撮影困難と判断し、山中湖に向かう。

 山中湖の湖畔はあまり撮影に行ったことが無く、どこから撮れば良いのかわからない。湖畔の駐車場に何ヶ所か立ち寄りながら探すが、なかなか良い場所が見つからない。見つけた公園らしきところに行ってみると、大きな駐車場に車が7~8台止まっていた。いつもライブカメラで見ている場所だ。湖畔の道を散策してみるとここならば良さそうだ。カメラ機材を持って撮影に行く。


    山中湖に引き返す。こちらは満天の星空。富士山左裾野にかかっているのが御殿場の雲だろう。


    ラブジョイ彗星はもうかなり低い位置にいる。


    新兵器、簡易赤道儀(追尾装置)を取り出すが、光軸のズレとピントが甘い、彗星の位置が低くて霞んでおり、全くダメ。


    セットし直してオリオン座大星雲を狙う。 200mm f2.8 20sec, Iso1000。初めて使うにしてはこちらはまずまず。 


    オリオン座大星雲。6枚を重ね合わせて合成し、トリーミング。   


    オリオン座と冬の大三角形


    湖面に映る星たち


    広角レンズに変えると冬の大三角形が湖面に映る。


    沈み始めたオリオン座。リゲルはもう富士山の裾野に沈んでしまった。本日ここまで。


 数日後から月が夜空を照らすようになり、星空の観察には不向きな状態になる。今回が富士山とラブジョイ彗星を撮影する最後のチャンスと思っていただけに残念である。しかし、山中湖の星空は素晴らしかった。あの大きな湖でも風が止んで湖面に星が映ることがあるということに少しばかり驚いた。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

薄明に昇る月と蠍座 竜ヶ岳  平成27年1月18日

2015年01月20日 | 星空
 この日の朝は月齢27の細い月がさそり座の尻尾近くに昇って来る。うまくすれば天の川も見えるかもしれない絶好の日。乙女峠で撮影を終えた後に竜ヶ岳に向かった。

 未明3時半に本栖湖キャンプ場の駐車場に到着。1台だけ車が止まっている。見上げる空は澄んで満天の星空が広がっていた。霞んでいた御殿場の空が嘘のように山梨県側の空は澄んでいた。黙々と登って4時45分ごろ休憩ベンチのある展望所に到着する。小休憩しながら三脚を出していると、早くも富士山の裾野から月が昇り始めた。


    本栖湖キャンプ場の駐車場。満天の星空と竜ヶ岳。ひときわ明るい星は木星。


    途中の休憩ベンチまで登るともう月が昇り始めてしまった。


    登り始めた二十七夜の月


    同上

 予定では東屋の立つ展望地あたりで富士山頂に昇る月を見るはずだったのだが、思ったよりも早く月が昇ってしまったので、東屋の10分ほど手前の展望斜面で月を眺めることにした。山頂に月が来たあたりで地球照の月になるだろうと予想していたのだが、若干時間が早く、まだ輝いたままの月になってしまった。期待していた天の川は月のすぐ上あたりを流れているはずだが、薄明の空の明るさに負けて全く写ってくれない。


    東屋手前の展望地。このあたりで地球照の月になる計算だったが・・・


    薄明に昇る月と蠍座。 富士山頂で地球照の月にはならず。


    地球照の月と富士山


    200mmレンズで撮影した二十七夜の地球照の月。


    夜明けに昇る地球照の月

 山頂に行くと月がどんどん富士山から遠ざかる方向に移動することになるので、ここは登らずに戻ることにした。既に竜ヶ岳山頂からのダイヤは山頂から右側にずれてしまっている。


    林から見上げる月と富士山


    同上


    展望地から見る月と富士山


    アースシャドウの南アルプス


    間もなく朝日が射し出し、赤く染まった。山頂に行くべきだったか?とこの時に思った。


    駐車場到着。車が10台近く止まっていた。


 既にダイヤモンド富士の時期を過ぎた竜ヶ岳なので、登って来る人はほとんどいないだろうと思っていたのだが、以外にも10人以上の登山者とすれ違った。中にはまだ暗いうちにヘッドライト点灯して登って行く人の姿も見られた。また、私が三脚を立てて撮影していると、ダイヤの位置はこの辺かと聞いてくる登山者もいた。冬季の竜ヶ岳は登り易く展望も良いので、人気があるのかも知れない。

 富士山頂を斜めに横切って流れる天の川と細い月の撮影は何度か挑戦しており、昨年は1月下旬に精進山から撮影を試みたが失敗に終わっている。月と天の川を同時に撮影するのは難しい。

 (詳細は後日。)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

富士を舞うラブジョイ彗星(C2014 Q2) 乙女峠  平成27年1月18日

2015年01月20日 | 星空
 前日の金時山の夜は彗星不発に終わったが、この日の夜は雲が晴れてすっきりとした星空が広がった。夕方から5時間ほど寝て9時半に起床、外に出てラブジョイ彗星を試し撮りしてみると容易に撮影できた。今日ならば富士山山頂を舞う彗星が撮れるかもしれない。彗星は1日の移動距離が長く、昨日は金時山だったが今夜は乙女峠あたりになる。それほど何度も訪れるチャンスでは無いので、前夜に続いて再び御殿場に足を運ぶ。

 深夜0時20分ごろに乙女峠のトンネル手前の展望地に到着した。夜景を見に来ている車が何台かいたが、三脚を構えて彗星を狙っている人はいなかった。甲府の空は澄んでいたが、御殿場から見る富士山は白く霞んでいた。条件はいまいち、しかし、彗星を撮るのはなんとか可能だろう。Eos7DとEosM2 の2台のカメラをセットして彗星を追いかける。



    プレアデス星団の下に緑色の輝き。容易にラブジョイ彗星を捕捉できた。しかし、富士山は白く霞んでいて撮影条件は悪い。


    富士山とラブジョイ彗星(C2014 Q2)


    200mm望遠レンズ


    富士山に向かって沈んで行くラブジョイ彗星。

 自宅前で彗星捕捉の練習をしてきた通り、緑色に輝くラブジョイ彗星は容易に捉えることができた。しかし、それにしても霞んだ富士山だ。富士山頂付近で鮮明な彗星を捉えることは難しそうだ。200mmレンズ視野で捉えられる位置近くまで沈んで来たところでEos7Dに200mmレンズを装着して固定、オートインターバル撮影に切り替え、もう1台のEosM2 に17-55mmレンズを装着して彗星を追う。


    こちらはEosM2 画像。だいぶ富士山に近付いて来た。


    さらに接近。


    もうすぐ沈むところ。

 こちらはEos7D 200mm 望遠レンズの画像。


    視野の中にラブジョイ彗星が現れた。霞んだ画像をコントラストやトーンカーブを調整してやっとこの画像になった。


    富士を舞うラブジョイ彗星(C2014 Q2)


    富士山に沈むラブジョイ彗星


    既に彗星は沈んだ後。

 なんとか富士山に沈むラブジョイ彗星の撮影には成功したものの、富士山が想定した以上に霞んでいて画像としては全く満足できるものではなかった。チャンスを見て、再挑戦したいと思う。


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

自宅前から見上げるラヴジョイ彗星(C/2014 Q2)  平成27年1月17日

2015年01月19日 | 星空
 雲の無いすっきりとした星空が広がった深夜10時。この空ならば4等級の明るさの彗星を捉えるのはさほど難しく無いはずだ。目印になるのはプレアデス星団、スバルだ。オリオン座よりも高い位置に昇っているこの星団を見つけるのは簡単である。まずはレンズの焦点距離を33mmほどにしてプレアデス星団を撮影してみると、その真下に緑色の彗星を捉えることができた。


    33mmレンズで捉えたプレアデス星団とラブジョイ彗星。


    55mmレンズ。条件さえ良ければ撮影するのはさほど難しく無い。


    さらに200mm f2.8


    同上。


    3枚をフォトショップで合成してトリーミング。


    別画像3枚を同様に合成してトリーミング。合成することでノイズを軽減することができ、トリーミングしてもノイズが目立たなくなる。

 今回の彗星は尾があまり目立たないようで、ほうき星なのに私の持っているカメラとレンズではほうきの柄は写ってくれなそうだ。しかし、今の輝きならば条件さえ揃えば富士山山頂を飛んでいるところを捉えることは十分に可能だ。

 条件の良いこの日、再び御殿場に向かう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

深夜の星撮り歩き 金時山  平成27年1月16日‐17日

2015年01月17日 | 星空
 5等級以下の明るさにしかならないだろうと思っていた彗星が思いのほか光度を増し、4等級まで明るくなった。富士山の山頂を舞う彗星を撮影に御殿場まで出かけた。その彗星の名はラヴジョイ彗星(C/2014 Q2)。以前に来たものとは別のものだ。

 軌道を計算してみると、彗星の観察が可能となる午後7時ごろにはもう南東の空高く昇ってしまっていて、昇って来るラブジョイ彗星を富士山の山頂に捉えるのは困難である。ならば沈んで行く彗星を撮ろうと軌道を見ると、1月11日の未明1時15分ごろに金時山から見るとちょうど山頂あたりに沈みそうなことがわかった。既に地球から遠ざかりつつあり、少しずつ輝度を下げ始めているだけに、チャンスはそう何度もやって来るわけではない。天気予報と富士山ライブカメラを見て行くことにする。御殿場に宿をとって午後4時半チェックイン、10時まで寝て11時にチェックアウトし、金時神社に向かう。空模様は決して良くは無く、頭上の低空を雲が流れて行くのが見える。風もかなり強いが、雲の切れ間の空には星が輝いているのが見える。特に明るい木星は雲を透かしてその輝きが見通せるほどだ。一瞬だけでも富士山頂が現れてくれれば・・・という思いで深夜11時半、金時神社を出発。

 1時間半かかって予定通りの午前1時金時山山頂に到着する。山頂手前から霧が巻いていたのでほとんど望みはゼロだと思っていたが、予想通りの霧に巻かれた山頂は御殿場の町灯りすら見えなかった。待つこと10分ほど、霧が途切れて御殿場の町灯りが見え始めた。強風に煽られながら三脚を立てシャッターを切ってみると、幸運にも富士山が見えていた。しかしかなり霞んでいて富士山頂には雲が巻いている。


    凄い強風と霧。待っていると町灯りが見え始めた。


    幸運にも富士山の姿が見える。


    かなり霞んでいて、この霞では彗星を捉えるのはほとんど困難。


    今頃山頂あたりに沈みかけている頃だろうが、やはり無理。


    何度も撮影してモニターで確認するが、それらしきものはいない。


    富士山が見えてくれただけでも良しとしよう。


    強風に煽られて足早に雲が流れて行く。もう彗星は沈んでしまっている頃だ。


    箱根の町灯り。


    東京の町灯り。

 午後2時まで辛抱していたが、もはや彗星は沈んでしまっており、富士山もあまり期待できなそうだ。撤退することにする。夜の山歩きは登るよりもお下りるほうが気を使う。木の根っこや小石につまづき易いこと、そして浮き石を見抜けずに踏んで転倒するリスクが上がるからだ。1時間かけて下山、未明3時に駐車場に到着した。


 まだ時間は早い。彗星は残念な結果に終わったが、この日の朝は細い月と土星がさそり座の腕のあたりで接近しており、近くにはアンタレスも輝いている好条件の日だ。そのまま精進湖に向かう。湖畔に到着してみると・・・やはり富士山には雲がかかっていまいちだ。


    雲のかかる富士山と二十六夜の月


    この日は土星と月とさそり座アンタレスが接近した好条件の朝だった。


    解説図


    ますます雲が増え・・・


    折角凍った湖面に月が映るのに、富士山がこれでは・・・。日の出を待たずに撤退。


 精進湖湖畔には夜明けの富士山を待つカメラマンの車が5~6台止まり、三脚が立てられていたが、この様子では富士山は現れないだろう。午前6時前に日の出を待たずして撤退。7時、自宅に到着して寝る。


 折角の彗星なのでなんとか撮影したいと思っている。御殿場か、箱根までまた足を運ぶことになりそうだ。


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

金星と水星が接近した夕暮れ 石割山  平成27年1月9日

2015年01月14日 | 星空
 夕暮れの空で徐々に高度を上げつつある金星は1月11日に水星と大接近する。数日早いが、あまりにも晴れ渡って空気が澄んだ9日の午後、一足先に見に行ってみることにした。石割山山頂あたりからだと日没30分後くらいに富士山頂で見頃になると予想されるので、午後5時ごろに山頂到着を目指して午後3時20分、石割神社の階段を登り始める。


    石割神社鳥居をくぐる。


    いつ登ってもこの階段は長くて辛い。


    石割神社の手前で夕陽が富士山に沈んで行く。山頂にいれば、富士山左角に沈んだはず。

 いつも辛い階段だが、いつもに増して今日は辛い。突然行くことに決めたので冬用のズボンとジャケットを持っておらず、とりあえず車に積んであったスパッツを下着代わりに2枚穿いてその上にズボンを穿いた。スパッツの抵抗が大きくて足が上がらないのだ。おかげで手頃なトレーニングにはなったが、ちょっと上り坂になるとあっという間に息が上がってしまう。


    石割神社。本日は誰にも会わず。


    石割山山頂到着。


    既に日は沈んだ後。


    澄んだ空、夕暮れのグラデーションが美しい。

 夕方4時40分ごろ石割山山頂に到着した。既に日没の後で、澄んだ空気と夕暮れの空が美しい。暮れ行く夕暮れの空のグラデーションを楽しみつつ、待つこと45分ほど、5時15分ごろにようやく富士山頂に輝く星が見えてきた。


    暗闇の空が次第に富士山に迫って来た。そろそろ見えるはずだが・・・


    うっすらと光が見え出した。


    200mm望遠レンズ。2つの星の輝きが見える。


    上の明るいのが金星、下の小さいほうが水星。一眼レフのファインダー越しに見ると金色の素晴らしい輝きを放っていたのに、写真に撮るとショボい。


    通常レンズだとほんのわずかな輝きにしか見えない。


    再度望遠レンズ。あっという間に水星は富士山頂に沈んでしまい、金星だけになってしまった。


    剣ヶ峰で輝く金星。(焦り過ぎ、ピントが甘い!)


    夕暮れの富士山と山中湖。既に金星・水星は沈んだ後。

 ファインダー越しに見る金星と水星は黄金の輝きを放って凄い景色に見えたのだが、写真に撮ってみるとその輝きは全く表現できず、ただの点にしか写ってくれなかった。星は写らずとも、夕暮れの富士山の景色は素晴らしく、神々しさを感じた。

 隣の山からの夜景も見てみたくなった。夕闇の中を平尾山まで行ってみることにする。


    平尾山山頂。直下に山中湖を見下ろす。


    この季節のこの時間は富士山側の空に目ぼしい星は無い。


    富士吉田側(西側)の景色。白鳥座と夏の大三角形が沈み始めている。


    東側の空に昇って来たオリオン座。低空に輝く明るい星はおおいぬ座シリウス。飛行機が頻回に飛んで行く。

 時刻は6時半になった。さて、下山だ。


 夕暮れの月が金色に輝くように、金星や彗星などの惑星も金色に輝いていた。しかし、それを写真で表現するのは難しいことがわかった。星の輝きを表現するにはもう少し星が高度を上げた夕闇の時間に撮るか、あるいはもっと高い山の上から狙う必要がありそうだ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

さそり座アンタレスと土星、そしてしんぶんぎ座流星群 精進湖  平成27年1月4日 

2015年01月07日 | 星空
 星見隊第三弾は精進湖のほとりから見るしんぶんぎ座流星群。3大流星群のひとつではあるが、あまり飛んでいるのを見たことが無い。今年は夜明け近くまで月明かりがあるので観察条件はあまり良く無い。さて、撮れますかどうか?


    前夜10時の精進湖と富士山。月が明るく照らす。


    富士山の上に輝くのはおおいぬ座シリウス


    凍りついた湖面を車のライトが照らす。

 sanae隊とみちほ隊はいつもの車内泊、私は精進湖湖畔で車の横にテントを張って寝る。狙うのは未明4時半から5時半の1時間、この頃には明るい月が西に沈み、流星が観察しやすくなると予想される。携帯電話の目覚ましを未明4時にセットして寝るが、3時に目が覚めた。もう少し寝ようと思ったのだがもはや眠れず、3時半に起き出して撮影に取りかかる。しかし、富士山の空には雲が出て条件はかなり悪い。肉眼で見る限りでは流星が流れるところは全く見られない。


    1月4日未明4時。月明かりが明るいうえに雲が出てしまった。条件はかなり悪い。富士山の上高く輝いているのは牛飼い座アルクトゥールス。
        

    車のライトが凍った湖面を照らす。富士山左裾にさそり座アンタレスの赤い星が昇って来た。

 寒いので一旦テントに戻ってバーナーを炊き暖をとる。1時間ほどカメラ任せでオートインターバル撮影したが、流星は1個も写ってくれなかった。4時半過ぎ、カメラのところに戻って画像を見るとやけに霞んでいる。レンズが凍りついて表面に氷の幕が張っていた。レンズを拭いてさらに星を大きく輝かせるために作成したハーフ拡散フィルターを装着する。そろそろ月が沈む時間で、星の輝きが少し増してきた。星見隊メンバーもやって来て、並んで撮影する。   


    アンタレスと土星、そしてしんぶんぎ座流星群。なんとか狙った場所を1個だけ流れてくれた。富士山山頂だけ明るいのは月の残照。


    画面左側、光が途切れているが他のカットには写っておらず、流星と思われる。


    極小の流星。見えますか?


    トリーミング


    薄明に流れた流星(画面右下)。


    夜明け近くなり、星の輝きは消えて行く。もはや流星の撮影は困難。

 当初は日の出を狙って精進山の展望台に行こうと話していたのだが、この雲を見て行くのを止めた。ひょっとしたら日の出前に雲の様子がダイナミックに変化し、真っ赤に焼けるかも知れないと思ったからだ。山の斜面を登っている間に朝焼けの空が終わってしまうと、一番良い時間に撮影できなくなってしまう。しかし・・・残念ながら東の低空に出た雲が朝日を遮り、空の雲は少し焼けただけで終わってしまった。


    朝焼けの空。もう少し焼けるのを期待していたがこれで終わってしまった。


    もうすぐ日の出。だが、低空の雲ですっきりした朝日は現れず。


    毛糸の帽子を被ったような笠雲が現れた。


    雲の上から日の出。凍りついた精進湖を照らす。


  撮影後は写ば写ばが朝早くから営業を始めてくれたので、そちらに行っておしることお茶の時間になる。朝の雲の様子を見て今日はダメだろうと思っていたのだが、次第に雲が消え始め、富士山山頂にかかっていた笠雲の名残も次第に消えて来た。朝霧高原のフードパークに移動して昼食の時間となった頃にはすっきりとした青空に富士山がくっきりと見えるようになってきた。これならば・・・もう1か所、本日のパール富士撮影に絶好の場所がある。それは思親山の登山口、佐野峠からの富士山だ。私の計算では日没10分後に月が昇って来るはず、しかも富士山との距離があり、バランスも昨日に比べると断然良い。しかしながら・・・私は仕事で職場に戻らねばならず、残念ながら佐野峠には行けない。星見隊メンバーにこの日のパール富士は任せることにして、昼食後にメンバーとはお別れとなった。撮影技術向上の著しい星見隊、良い写真が撮れたと思う。

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

朝霧高原のパール富士  平成27年1月3日

2015年01月05日 | 星空
 星見隊第2弾はパール富士。時間と場所が特定できれば撮影はあまり難しくないが・・・しかし、月が富士山山頂に現れる時間が日没よりも10分ほど早く、おそらくは富士山が赤く焼ける前に月が出てしまうだろう。しかし、このような好天に恵まれる日はあまり無く、条件的には良い方だと言える。午後4時過ぎから朝霧高原まかいの牧場に行き、三脚とカメラを構えて待つ。既に大勢のカメラマンが待ち構えていた。中には600mmの天体望遠鏡のようなレンズを構えている人もいる。それなりの三脚とそれなりのカメラ、レンズを構えているカメラマンの中にあって、我が星見隊は・・・ちょっと見劣りするが、技術的にはそれなりにレベルアップしている(と思う)。


    テスト撮影。200mm望遠+Eos7D。こちらのカメラは完全固定で、タイマーコントローラーでオート撮影。


    セットを済ませて待っているとあっという間に出始めた。


    半分姿を現した十三夜の月


    朝霧高原のパール富士  やはり時間が早く、富士山はうっすらと赤くなったのみ。


    もう1台のEos40D+75mmレンズで捉えた画像。残照はまだ樹林帯にある。10分の差は大きい。


    拡大して見る月の輝きは秀逸。


    あっという間に月は昇って行く。


    同上


    少し染まり始めた。


    剣ヶ峰の上に月が昇った頃に富士山は残照でピンク色に染まる。    


    200mm望遠レンズ画像


    残照が消え、月も富士山頂を越えた。本日ここまで。


 朝の竜ヶ岳ダイヤモンド富士に続いて夕暮れのパール富士もゲットした。が、山の上からの写真を主体としている私からすると、どうしても下から撮るパール富士はあまり苦労が無くいまひとつに思えてしまう。金時山の時のような感動が無い。できれば、老後の山を歩けなくなった後の楽しみとして、このような撮影は残しておきたいと思う。

 ということで、次回は3月のパール富士を山の上から撮ってみたいと思う。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新春のダイヤモンド富士 竜ヶ岳

2015年01月04日 | 山梨百名山
 昨年の年末・年始、ばらばらに山梨にやって来て、そのたびに喫茶店写ば写ばに立ち寄っていた星見隊メンバーだったが、それならば今年は集まろうということで企画したのが今回の竜ヶ岳だ。今回は竜ヶ岳のダイヤの他に、しんぶんぎ座流星群、パール富士と盛り沢山の企画を用意したが、うまく行くかどうか?まずはオープニングの竜ヶ岳、早朝4時半に本栖湖キャンプ場に集結して出発する。



    途中の休憩所から見る富士山。薄明が始まり、星の輝きは少しだけ。


    薄明の青い空。東屋のあたりから。


    星の輝きはもう消えているが、北西の空に輝く木星だけは燦々と輝いていた。


    トシちゃん、浮気ですか??


    御坂山塊に朝日が射し出す。

 途中で星撮りに熱中していたこともあるが、3時間近くかかって展望地に到着した。正月の竜ヶ岳山頂は混雑するので、いつも手前の展望地(笹籔の中の切れ間)でダイヤモンド富士を眺めている。山頂の霧が輝いており、もうすぐダイヤモンドの始まる時間だ。


    今日は空気が澄んできれいなダイヤが見られそうだ。


    山頂が輝いている。


    このタイミングで、この場所を飛行機が! 早く行ってくれ~!


    直後にダイヤが始まった。


    新春のダイヤモンド富士


    同上  200mm f9.0 1/2500sec ( -2/3EV ) iso100


    同上  200mm f9.0 1/8000sec ( -1 2/3EV ) iso100  今年は富士山の雪模様を消してダイヤの輝きを強調して撮影。


    レンズを広角に変える。結露したらしい。


    再写。   


    ダイヤモンド富士をバックにバンザ~イ。 今年もよろしく。


    一応山頂に立ち寄る。

 今日は風も穏やかですこぶる良い天気。山頂でしばし休憩してゆっくり下山。さっさと下りて写ば写ばでお茶にするはずだったのだが、本栖湖キャンプ場到着は11時半になってしまった。これでこそ星見隊(花のシーズンは花見隊)山行だ。


    東屋付近から見る富士山。雲ひとつ無い好天。


    休憩ベンチからの富士山。


    裏側の南アルプス。


 12時頃に写ば写ばに到着すると都合で参加できなかった高山君が待っていた。2時間ほどお邪魔させていただき、夕方からのパール富士の備える。

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夫婦地蔵に会いに 雪の釈迦ヶ岳へ  平成27年1月1日

2015年01月02日 | 山梨百名山
 八王子神社で初日の出を拝んだ後、近場の山へと考えていたがなかなか決まらず、迷った時の第一候補、釈迦ヶ岳に行くことにした。一番心配なのは登ることではなくて芦川のすずらんの森に至る林道だ。ここは何度も痛い思いをしている。スタッドレスタイヤは履いているものの、かなり擦り減って劣化しておりまともに機能してくれるのかどうか?いざという時のためにタイヤチェーンを積んではいるが、これを使うようならばもはや登山は時間的に無理になる。

 精進湖ラインを走り、芦川に左折したところで恐れていた雪道になった。スリップしないで普通に走れそうなので一般道は大丈夫だが、林道に入るとさらに雪が多くなった。アイスバーンはほんの一部だけだったので、無事にスズランの森駐車場に到着できた。新雪が積もったばかりの駐車場は真っ白だ。山歩きには手ごろな雪だ。


    新雪で真っ白になったスズランの森駐車場。


    折角の新雪なので、登山道を外れて新雪の森の中を歩く。


    尾根に到着。


    尾根はトレースあり、駐車場で挨拶した2人組が先行している。


    目指す釈迦ヶ岳が見えてきた。


    中間点の府駒山。


    迫る釈迦ヶ岳。霧氷を期待していたのだが残念。


    ロープの急斜面。いつもならばロープに頼らずに登下降するが、さすがに雪で滑るので使わせてもらう。


    山頂下、最後のロープ場。先行者に追いついた。


    山頂到着。青空は消え、小雪が舞い始めた。

 急いでいたわけではないが、休憩するに良い場所(雪で座る場所)が無く、結局休憩せずに歩いて2時間弱で山頂到着した。出発の時は青空が見えていたが、山頂に到着した頃には雲が巻き、小雪が降り出した。富士山は全く見えない。例年だと冬衣裳を纏っている夫婦地蔵だが、今年は毛糸の帽子は被っているが体はエプロンだけで、寒そうに見えた。


    今年はエプロンだけしか纏っていない夫婦地蔵。寒そうだ。


    時折青空が見えるが一瞬だけ。


    芦川の谷


    歩いて来た尾根にも雲が巻き始めた。

 先行していた2人組のご夫婦は同業の医療関係の方で、私の勤務先を訪れたこともあるそうで、廊下の壁に写真が飾ってあったのを見たと言っていた。それは私が撮った写真。山と写真談義ですっかり盛り上がり、30分近くも話し込んでしまった。

 軽食をとって下山する。登り以上にロープ場の急斜面は滑って怖い。ロープに頼り切りで下りた。駐車場に到着した頃は空はすっかり灰色の雲に覆われていた。


    天候が悪化。帰り道で振り返ってみた別の山の山頂は霧氷になっていた。


 雪の御坂山塊は、車さえ入れればなかなか楽しい雪山歩きができる。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新春の日の出 八王子山  平成27年元日

2015年01月01日 | 番外編
 大晦日は年越し蕎麦を食べ紅白歌合戦を見て平凡に過ごしたが、それにしても出場しているグループは知らない人たちばかり、しかし歌を聞くと聞き覚えのある曲が多く、こんな人たちが歌っていたのかと驚くことばかりだ。一昨年は替え玉大車輪でビックリしたが、今年は本当に頭を丸刈りにしたあのグループ(名前忘れた)にはまたまたビックリ!!。年が明け、録画してあったドラマを見ているうちに眠りについてしまい、目を覚ませば未明の5時半。せっかく目を覚ましたのだから初日の出を見に行こうと思ったのだが、時間が時間だけに行ける場所は限られてしまう。今から山の上までは行けないので、短時間で行ける好展望地、ということで先日訪れた白山にある八王子神社にお参りを兼ねて初日の出を見に行くことにした。おそらく神社の周辺は人がいっぱいだろうから、その下の展望岩で初日の出を迎えることにする。

 千代田湖のほとりに到着すると、予想通り車が多いが駐車できないほどでは無い。「酒を持ったか?」などという声が聞こえて来るので、神社で初日の出を迎える地元の人たちがたくさん来ているようだ。ここから10分ほどで展望岩に到着できるが、何故にこんなに息が揚がるのか?たかが10分、されど10分。


    地元の人たちが神社にたくさん初詣に訪れるらしい。


    日の出にはなんとか間に合った。富士山にはもう日が当たっている。


    夜明けの甲府盆地と富士山


    200mm望遠レンズ画像。いまいち。


    あっという間に日の出になる。


    神社からは「バンザーイ!」という声が聞こえる。


    朝の南アルプス。右が鳳凰山、左が櫛形山。


    8時少し前、甲府の市街地に朝日が少し射し込んだところで撤収。


    大半の人たちが帰った後だったが、まだ残っている人たちがいた。その中にはアウトドアショップELKの店長の姿もあった。


    神社の先にある展望台に立ち寄り、下山。


    朝の千代田湖。向こうに見えるのは手前が羅漢寺山(昇仙峡)の岩峰群、その向こうは黒富士・曲岳山塊。


 今年は昨年撮影できなかった皆既月食が4月に再びチャンスが訪れる。既にシュミレーションを済ませて行く山もほぼ決めている。今度こそ晴れてくれるのを願うばかりだ。もうひとつ、11月にどうしても訪れてみたい3,000m峰がある。11月とはいえ、雪と岩のミックスした難しい登山となることは必須で、しかも山小屋は既に営業を終えているのでテントを担ぎ上げなければならない。今のレベルでは到底無理。11月に向けてレベルアップを図りたいと思っている。

 本年も良い年でありますように。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする