山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

キンラン保護作戦 囲い直し  平成30年4月26日

2018年04月28日 | 花・花・花
 昨年保護ネットで囲い込んだキンランを先日見回ってきたが狭く囲った場所はあまりうまく行っていない。何が悪いのかは分からないが、ただ単に囲えば良いというものでは無いようだ。まるで花に目が付いているかのように、狭い囲いではお気に召さないらしい。1ヶ所は葉と花芽が鹿に食べられたような痕跡があるため、今回は高く、広く囲い直しである。


    本日は天候も良く植栽のツツジが咲き出している。


    問題の狭く囲った場所。


    花芽が消失し、葉に食べられたような跡がある。


    周辺の笹を刈ってさらに広く、高いネットで囲い直す。


    ここは昨年同様に2株が綺麗に咲いてくれた。


    天候が良く全開しているキンラン。美しい。


    ポリネーターと思われる虫もやって来ている。


    周辺の笹を刈りこんでさらに広く囲う。笹の中に埋もれていたシュンランも囲い込んだ。


    さらにもう1ヶ所。ここのキンランは既に痛んで散り始めている。


    ネット際で倒れながら蕾を持っていた株も開花したが、相変わらず倒れたままだった。


    周囲にはびこったつる性植物を除去してさらに広く囲い込んだ。

 あと2ヶ所やりたかったが時間切れと資材切れになってしまい、ここまでで終わりとなってしまった。後日再訪して作業を終えたいと思っている。さて、これで来年はきちんと咲いてくれるのだろうか?この方法で良いのかどうか、植物の保護はわからないことだらけである。ひとつ分かっているのは、何もしなければ消滅する可能性がきわめて高いということである。
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キンラン保護作戦の成果はいかに?  平成30年4月23日

2018年04月23日 | 花・花・花
 昨年数ヶ所に保護柵を設置してキンラン保護作戦に乗り出した秩父多摩甲斐国立公園の一角にある山であるが、先日山仲間が訪問した報告を聞くと、どうもあまりうまくは行っていないようである。そろそろキンランが咲き出している頃だろうし、カザグルマも咲いている頃だ。鎌を持って保護柵内の草刈りもしてきたいところだが、鎌は修理中の車の中に置いてきてしまった。止む無し、とれるだけ手でむしり取ることにする。


    見ごろを迎えていたカザグルマだが、今年は花数がかなり少ない。


    盗掘ではないと思われる。


    地面を這うように咲いたカザグルマ。


    紫色のほうは例年と変わらず咲いている。


    見入ってしまう美しさ。


    こちらはまだ開き切っていない。

 カザグルマの白花が目に見えて少ないが、まだ痛んでいる花が無いところをみるとこれから咲くのかも知れない。

 さて、目的地のキンラン保護柵の場所に行ってみる。


    柵は一応倒れてはおらず、キンランも生えてはいるが花は無し。


    良く見てみると花穂がちぎれており葉先もちぎれている。どうやら鹿の食害に遭ったらしい。


    次の場所。昨年は2株咲いたが今年は1株だけ。問題なのはツル性の植物に囲まれてしまっていること。保護ネットはツルが絡みつくのに持って来いである。


    手で引き抜いて出来るだけツルを除去する。


    昨年花を咲かせた株もしっかり残っていた。


    嬉しいことにネット際にもう1株出ていた。ネットの位置を変えて中に囲い込む。


    この場所は昨年と同様に2株咲いた。はびこっていた笹を除去した後である。


    頑張って種を付けて株を増やしてくれ!


    問題なのが小さく囲ったこの場所。何も出ていない。


    さらに遊歩道脇の鉄柵の中も何も出ていない。

 5ヶ所のうち高めの保護柵で広めに囲った2ヶ所は昨年と同じく株は出たが、姑息的に低いネットで囲った場所は鉄柵を含めて3ヶ所のうち2ヶ所が何も出ず1ヶ所は鹿の食害に遭っている。もう1ヶ所あるのだが時間が足りず回り切れなかった。おそらく、低いネットで狭く囲うだけではこのキンランにとって良い環境が造り出せないのではないだろうか?出ないのであれば柵を解除するか、あるいはもっと広く囲うかを検討しなければならないと思う。単純に今年が外れ年で出ないだけならば良いのだが、全く何も出ないというのはやはりおかしい。作戦はまだ始まったばかりだ。さらなる観察と工夫を重ねて、いつかキンランがたくさん咲く山にしてみたいと願う。


    ギンランも目に見えて数を減らしている。危うし、〇〇山!
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早春の櫛形山を訪れる  平成30年4月22日

2018年04月23日 | 花・花・花
 4月も下旬となり、この日の気温は甲府では30℃近くまで上がった。早春というには遅すぎるかも知れないが、標高2,000mの櫛形山はまだ春と言うには早すぎる。林道ゲートがまだ冬季閉鎖になっているこの時期は、ヴィレッジ伊奈ヶ湖から中尾根を山頂まで登るには単純な標高差だけで1,100mあるロングコースになる。かつ、目的地である池の茶屋まで行くとなると山頂を越えてそちらまで下りるか、あるいは管理歩道を通って回り込むかのいずれかになる。どちらにしても、私の足ではかなり遠いということは間違い無い。それでも、この時期にどうしても確認しておきたい花があった。

 朝7時ごろから歩き始めたかったのだが、どうにも夜に寝付くことが出来ず、寝たのは深夜1時過ぎになってしまう。もはや早起きは困難、目を覚ませば7時だった。伊奈ヶ湖のほとりから歩き始めたのは9時近くになってしまう。山頂まで4~5時間はかかるだろう。予定ではほこら小屋を過ぎたところから分岐する管理歩道を歩いて池の茶屋まで行く予定である。予定時間は10時間、下山時にヘッドライト装着となるのは覚悟の上である。


    中尾根登山道。良く整備されている。


    アケボノスミレ


    エイザンスミレ


    ナガバノスミレサイシン。葉はたくさんあったがまだ時期が早く花は少ししか咲いていなかった。


    カタクリが咲いていたのはちょっと嬉しかった。


    櫛形山林道に出る。

 櫛形山林道までの標高差が約550mで、ここがほぼ中間点になる。かかった時間は2時間弱、まだまだ先は長い。


    林道を過ぎた登山道脇にもカタクリが咲いていた。天気が良く花が反り返っている。


    標高1,700mあたりはまだ何も花は咲いていない。バイケイソウの葉だけが目立つ。


    ほこら小屋にやっと到着。


    ほこら小屋の水場で水を補給する。


    水場の脇にあったハナネコノメソウ。まだ咲き始めたばかりだ。


    やっと管理歩道分岐に到着。ここまでかかった時間は4時間。ここからが本番だが、既に足がクタクタ。

 4時間かかってやっと(というよりも予定通りに)管理歩道分岐に到着した。ここで標高は約1,900mである。目的の花はこの管理歩道の途中と池の茶屋の周辺にもあるはずだ。昨年は葉を見ただけで花は既に種になっていた。本当にその花なのかどうかは行ってみないと分からない。


    殺伐としたカラマツ林を行く。ここはいずれマルバタケブキだらけの林床に変わる。


    出始めたばかりのマルバタケブキの葉。


    富士山が見える。この斜面はいずれはクサタチバナに覆い尽くされる。


    まだ残雪が残る管理歩道。これは少し早すぎたのではないかと思ったが・・・


    ネコノメソウが咲いている。赤紫の葯が8本、花が平開している。ニッコウネコノメソウ。


    別のネコノメソウ。葉っぱが茶色。


    赤紫色の葯が8本だが花が開かない。ヨゴレネコノメソウ。

 GPSに登録しておいた場所の手前でお目当てだった花が現われた。昨年は葉っぱしか見ていなかったが、予想していた通りの花が咲いている。


    居ました。思っていた通りのこの花。


    セリバオウレン。この場所の花は蜘蛛の巣だらけ。


    さらに進むと、残雪の脇の斜面に咲いていた。


    不思議な形をした花。

 90分と書かれた管理歩道を2時間半かけて通過する。さらに池の茶屋の保護柵の周辺と柵の中を散策してみると、やはりそこにもセリバオウレンが咲いていた。


    不思議な形をした美しい花。


    真ん中に雌しべのようなものが5本、その外に雄しべが10本、その外のスプーンのような10本が花弁で、5本の花びらのように見えるのが萼ではないだろうか?


    緑色っぽい花のほうが多かったが、時期による違いなのかどうか?不明なことが多い。


    コセリバオウレンか、あるいはウスギオウレンを期待したが、2回3出複葉のこの葉はセリバオウレンで良さそうだ。

 時刻は5時になった。これから山頂を越えて長い道のりを下山である。もはや日没を過ぎるのは確定なので、急いで歩く意味も無し。足の疲れを増やさないように、かつ夜道で転倒しないように気をつけながら、7時15分にヴィレッジ伊奈ヶ湖に到着した。長い行程だったが昨年種になった葉を見つけておそらくはセリバオウレンだろうと予想していた花に出会えたことは大きな収穫だった。


    展望台から見る白根三山


    櫛形山山頂から見る富士山

 早春の櫛形山で咲くこの花は林道ゲートが開く前に開花することと、咲いている場所が池の茶屋に近い場所であるためほとんどネット上には出て来ない。池の茶屋林道が開く5月15日だと既にこの花は終わっている可能性が高いからである。櫛形山林道が開く4月26日だとまだ咲いているであろうが、池の茶屋は裸山やアヤメ平とは方向が違うために訪れる人も少ないであろう。セリバオウレンは山梨県では絶滅危惧種に入っていないが、さほどお目にかかれる花では無い貴重なものである。
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湯村山エビネパトロール  平成30年4月21日

2018年04月23日 | 花・花・花
 湯村山のエビネが見当たらないという連絡が入った。その場所は登山道から外れた藪の中なのであまり知っている人は居ないはずである。昨年は開花した花を見ているが、秋には時間が足りず確認には行っていない。またしても盗掘か?訪れてみることにするが、時刻がもう4時を過ぎている。最短コースで入山する。


    本日は1日を通して青空が広がった。


    期待していたタカサゴソウはまだ蕾。あと2~3日で開きそうだ。


    別の場所では満開になっていた。


    タカサゴソウ。絶滅危惧種に指定されている貴重な花。


    ガマズミ満開。    


    藪をかき分け、現地に到着。無事に咲いてくれている。


    湯村山らしいピンク色のエビネ。


    いちばんの群生地。数は出ているが笹に飲まれ始めて危険な状況にある。


    頑張れ!湯村山のエビネ。

 年々笹が生い茂って来たこの場所のエビネは若干株が小さくなったようにも見える。周辺には小さな株もあったのだがそれらは消滅してしまっている。草刈り等の処置が必要な状況にあると思われる。

 まだ日没には1時間ほど時間がある。さらに藪をかき分けて別の場所を見に行く。そちらの場所はGPSを持って探しに行っても毎度のようになかなか見つからずに苦戦する場所である。またしても見つからず、GPS片手に藪の中をうろうろしてやっと発見。谷間になっていてGPS座標が正確に出ないようだ。


    毎年のように見に来ているエビネ。まだ蕾だ。


    別株


    さらに別株。この株は少し大きくなったように見える。人が入らず笹が生えていないところが良いのかも知れない。

 時刻は6時近くになり、藪を脱出して登山道に抜け出る。とりあえず例年見回りしている場所は大丈夫のようだ。連絡をいただいた方に後日お会いして話を伺ったところ、どうやら笹に飲まれて消滅してしまった場所のようだ。


    ジュウニヒトエ。紫色の園芸種は?


    シラン満開。


    こんなところにもタカサゴソウ。こちらはもう終わっている。

 エビネが咲く場所は、来年の花芽が出る前のタイミングで笹刈りを検討したいと思う。


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朝霧高原のスミレを散策  平成30年4月21日

2018年04月21日 | 花・花・花
 3月下旬に訪問した時にはまだ野焼きが行われる前で、何も花は咲いておらず、キスミレ1輪だけしか出会えなかった霧高原である。その後野焼きが行われてそろそろキスミレが咲いている頃だろう。富士本栖リゾートの芝桜祭りで道路の混雑を覚悟していた朝霧高原だったが、以外にも渋滞しておらずすんなりと目的地に到着できた。


    空は快晴。キジムシロと富士山。


    野焼きを待っていたかのように咲き出すキスミレ。


    焼け野原の跡に咲き出すキスミレはたくましさを感じる。


    こんな焼け野原に咲くからこそ美しいのかも知れない。


    この場所はキスミレを保護するために野焼きが行われない特別な場所。


    驚くほどにたくさん咲いていた。


    キスミレ


    焼け野原を散策して存分に楽しませていただいたキスミレ。

 場所を移動してもう1ヶ所訪問してみる。


    道路の脇にミヤマカタバミが咲いている。


    と思ったら、その先にはこれでもかというくらいにたくさん咲いていた。圧巻。


    ナガバノスミレサイシン。少し赤紫色がかっていて葉を見ないとヒナスミレのように見える。


    スポットライト浴びるナガバノスミレサイシン


    咲き残っていたヒナスミレ。もうほとんど終わっていた。


    お目当てだったギザギザの葉をしたこのスミレも終わっていた。

 見たかったのはギザギザの葉をしたオクタマスミレだったのだが、今年は花期が早くもう花は枯れていた。別の場所で見てきたばかりだから良しとしよう。

 満開のキスミレを思う存分楽しませてもらった朝霧高原スミレ散策だった。


    何テンナンショウ?いつものマムシグサ(カントウマムシグサ)が葉を開いていないだけか?この種は今後の課題だ。
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ベニカヤラン咲く 富士北麓の森  平成30年4月21日

2018年04月21日 | 花・花・花
 今年の3月下旬に一度訪問しているベニカヤランだが、その時はまだ固い蕾だった。そろそろ咲いているはずだ。

 この日は朝から快晴で風も穏やかで、ベニカヤラン撮影には絶好の条件となった。朝の8時ごろから撮影を始める予定だったのだが、目を覚ませばもう7時半になっていた。目覚まし時計をかけ忘れた。現地到着は9時を過ぎてしまう。20m~30mほど高い木の上に着生しているこのランは、300㎜以上の超望遠レンズで撮影しないと撮れないため、風で木が揺れるとブレてしまってうまく撮れない。前回訪問時に試し撮りしてみたBorg570mm が良い感触で撮影出来たのだが、今回はエクステンダーを修理中の車の中に置き忘れてきてしまい、1140㎜の超望遠は使えなくなってしまった。それでも、以前のBorg300mmよりは高解像度の画像が得られるはずだ。


    開花しているベニカヤラン。ほとんどBorg570mm 1本で撮り歩く。


    この木がいちばん多く着生している。


    ほぼ満開。


    トリーミング


    別株トリーミング


    角度を変えて下から撮影。


    トリーミング


    同じ木の別株トリーミング


    別の木


    さらに別の木


    上と同じ木の別株トリーミング

 近距離で見られる株は見当たらず、全てBorg570mmで撮影した画像である。撮影条件が良かったこともあるのだが、それ以上に新調したレンズは解像度が高い。エクステンダーを装着すればさらに詳細な部分まで撮影出来たかも知れないが、とりあえずはこのくらい撮れれば上出来である。ベニカヤラン(別名マツラン)は2005年の山梨県レッドデータブックでは記載されていなかったが、今年発刊された2018年版では絶滅危惧種ⅠB類に分類されている貴重な花である。
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ネコノメソウ属とスミレの咲く沢を行く 敷島町北部  平成30年4月20日

2018年04月20日 | 花・花・花
 甲府市から敷島町にかけての北部山沿いの沢では、ハナネコノメはもう終盤であるがコガネネコノメソウは今ごろ花盛りである。スミレはヒナスミレが見ごろを迎えエイザンスミレも咲き出している。林道のゲートはまだ閉じているので、ゲートから沢沿いを歩いて峠まで行ってみることにする。


    この斜面を下って沢に入る。


    シロバナエンレイソウ


    さっそく居ました。コガネネコノメソウ。


    もうそろそろ終焉ながら、まだ咲き残っていたハナネコノメソウ。


    鮮やかな赤紫色のヒナスミレが点々と咲いている。


    別のネコノメソウ属の花も居る。


    黒紫色の葯が8本、花は平開している。


    ニッコウネコノメソウ。


    この半島のように突き出た場所は足の踏み場が無いほどのコガネネコノメソウが咲いている。踏み込むのはもったいないので撤退。


    沢沿いはコガネネコノメソウがたくさん咲いていた。


    コガネネコノメソウ。


    ヤマエンゴサクもたくさん。


    エイザンスミレ


    こちらも群落。


    赤紫色のヒナスミレ


    ヒナスミレも群落で咲いている。


    ご機嫌な美しい沢。


    ハナネコノメ

 沢を詰めたかったのだが出発時間が遅く夕暮れまでに峠に到着できなくなりそうなので、途中で沢から出て林道に登る。林道沿いにはまた別のスミレが咲いていた。


    アカネスミレ


    夕陽を浴びるアケボノスミレ


    アケボノスミレ


    そして本日のお目当てのスミレ。


    葉っぱがギザギザのピンクのスミレ。


    オクタマスミレ。


    細長いエイザンスミレの顔をしている。

 オクタマスミレはヒナスミレとエイザンスミレの交雑種である。この界隈にはこの2種類のスミレがたくさん咲いているので、あるのではないかと目を付けていた地域ではあるが、核心部からだいぶ離れた場所で発見された。発見してきたのは私ではなく相棒のうーさんである。静岡県ではお目にかかったことがあるが、山梨県でこのスミレに出会うのは初めてである。株数は4株、花を咲かせているのは2株だけで、いつ無くなってもおかしくない状況にある。ひとまずは、山梨県でこのスミレに出会うことが出来てバンザイである。発見してくれたうーさんに感謝したい。
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東京都山岳連盟自然保護グループの植物調査に参加 奥多摩御前山  平成30年4月14日

2018年04月17日 | 圏外編
 東京都山岳連盟の自然保護グループによる奥多摩御前山のカタクリ調査があり、山梨県山岳連盟の自然保護グループ有志も参加させていただくこととなり出かけてきた。

 朝8時半に奥多摩駅の前に集合ということだったので、6時半に甲府市内某所に参加メンバーが集まり出発する。この日は雨の予報だったので天候が心配だったのだが、朝は青空も見えていた。奥多摩湖が見えてきたあたりで先日遭難事故があった三頭山らしき山が見えてきたので、カーナビで山名を確認していると前を走っていた仲間の車が信号で停車しているのに気付かず急ブレーキを踏んだが間に合わず見事に追突。幸いにして怪我人無く車も普通に走れるのでそのまま集合場所に向かう。調査終了後、夕方になってから事故届を出すために警察に行ったところ、思い切り怒られた。朝から大当たりである。

 本日は奥多摩湖のほとりから標高差950mほどを登るややロングコースを覚悟していたのだが、山頂付近のカタクリ調査が主体ということで特別に栃寄の林道ゲートを開けてもらい中腹まで車で入れさせてもらった。この場所からだと山頂までは標高差700mほどになる。


    林道終点の清涼な沢。かつてはワサビ田があったらしい。


    標高700mくらいの林道終点から様々な花が咲いていた。コチャルメルソウ。


    ニリンソウ。周辺には咲き終えたアズマイチゲの葉がたくさん。


    ネコノメソウ(?)とフイリヒナスミレ。


    花が終わってしまっているが、茶色い葯が4本(に見える)。ネコノメソウだろう。沢沿いにはこのネコノメソウがたくさん生えていた。

 3チームほどに分かれて調査が行われたが、山梨県のチームは東京都山岳連盟自然保護グループのメンバーの方に案内していただいて山頂の周回コースを廻ることとなった。打ち合わせをして下山後の集合場所と時間を確認して出発である。


    少しピンク色がかったナガバノスミレサイシン。後ろにはエイザンスミレ。


    白花のナガバノスミレサイシン


    このあたりには白花が群落を形成していた。


    フタバアオイ


    まだ蕾だった。


    アズマイチゲはあちらこちらに葉がたくさん出ている。天候が悪く花は開いていない。


    高度を上げると・・・


    カタクリ出現。


    ところどころ保護柵が設置されているが、囲われてからまだ年数が経っていないらしく、幼弱な葉が多かった。


    山頂で記念撮影。

 山頂手前で軽食をとった後、さらに山頂で休憩してから周回コースを進む。かつてはもっとたくさんカタクリが咲いたそうだが、山梨の山と同様に鹿の食害でかなり数を減らしているそうだ。確かに山肌が乾燥していて下草が少ない。


    良く整備された登山道。


    こちら側の保護ネットの中はカタクリがたくさん咲いている。ようやく再生してきたというところだろう。


    バイケイソウに覆われたこの景色を見ると・・・鹿の食害が酷いと言わざるを得ない。


    沢筋を下る。


    今度はネコノメソウ属がたくさん。ツルネコノメソウ。


    葉の汚れ方からヨゴレネコノメソウだと思うが、周辺には普通のネコノメソウもたくさん咲いている。


    葯の数を接写して確認してみると、8本ある。やはりヨゴレネコノメソウ。


    コガネネコノメソウもあちらこちらに群落を形成している。


    コガネネコノメソウ


    そしてさらに、ハナネコノメソウ。これで5種類のネコノメソウ属を見たことになる。


    ここで広い道に合流する。少し下って出発点に戻る。


    法面の上にあったコチャルメルソウ林。

 東京都山岳連盟自然保護グループのカタクリ調査を手伝うはずだったのだが、ほとんど役に立てず後ろを付いて歩いて花を観賞して下山してきた感じになってしまった。山梨県とは違ったGPS座標を使っての調査は面倒ながらも定点で調査するには有効な方法であろうと勉強させていただいた。下山後奥多摩駅前の餃子屋で意見交換会が行われ、おいしい餃子をいただいてから解散となった。雨の予報だったが、1日天気が持ってくれて幸いだった。さらには、追突した車が仲間の車であったことも不幸中の幸いだった。自損事故で車が大破したことはあったが、車にぶつかったのは初めてである。



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北杜市スミレ街道のゲンジスミレ  平成30年4月13日

2018年04月13日 | 花・花・花
 尾白川のシハイスミレを見るために白州町までやって来たので、日没までの1時間ほどの時間を使って北杜市のスミレ街道を再訪してみた。前回訪れた場所とは別の道を歩いてみる。


    ゲンジスミレが咲いている。日当たりの良いこの場所は白っぽいゲンジが多い。


    向こう側は圧倒的なノジスミレだったがこちら側はスミレが多い。手前にゲンジスミレが咲いている。


    ゲンジスミレ。

 2年前に初めて訪れた時は圧倒的なゲンジスミレの数に驚かされたのだが、その時に比べると今年はかなり数が少なく葉の数も少ない。田んぼ側の縁に咲いていたゲンジスミレは消滅してしまっており、斜面の踏み跡がかなり目立つ。この場所は少し有名になり過ぎたように思う。さらに別の場所を歩いてみる。


    マルバスミレ


    大株のアカネスミレ


    イチリンソウが一輪だけ咲いていた。


    先に進むと階段になった遊歩道。


    少し上まで登ってみたが、ずっと先まで続いているようだ。時間は5時50分、ここまでで撤退。


    大株のゲンジスミレにも出会えた。


    角度とレンズを変えて同じ株。


    近くにもうひとつ、大株。

 ゲンジスミレ今が盛りとなったが、思っていたほどに株数は多く無かった。歩道を歩くのは問題無いと思うが、花の咲く斜面に踏み込んで写真を撮るのは反則であろう。数が減ってしまっているのはちょっと残念である。

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尾白川の斑の入ったシハイスミレ  平成30年4月13日

2018年04月13日 | 花・花・花
 今年はシハイスミレが当たり年のようで、帯那山では今までに見たことが無いほどのたくさんのシハイスミレが咲くのを見てきた。ではこちらのシハイスミレはどうなのだろうか?昨年は訪問時期が若干早かったこともあるが数は少なかった。山梨県ではこの場所にしか生育していない葉に斑の入ったシハイスミレである。


    それほど登るわけでは無いが、それでもこの登りは辛い。


    居ました。葉に斑の入ったシハイスミレ。


    花も葉も美しいこのスミレ。


    ほれぼれする。


    昨年よりもかなりたくさん咲いてくれた。


    時期もちょうど良かった。


    山梨県ではここにしか咲かない貴重なスミレ。


    今年は特に楽しませていただきました。

 登山道沿いはやや斜面の乾燥化が進んで数が減っているように見えなくもない。しかし分布域は変わっていないようだ。これからも咲き続けて欲しい貴重なスミレ。
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帯那山のシハイスミレとゲンジスミレ  平成30年4月12日

2018年04月13日 | 花・花・花
 9日前に訪れた時はまだ咲いていなかった尾根筋のシハイスミレだが、そろそろ咲いている頃ではないだろうか?昨年足の踏み場が無いほどたくさんの葉が出ているのを見つけたが、花は終わっていて咲いているのをまだ見ていない。今年はどうしても見ておきたいのがこの帯那山のシハイスミレである。さて、咲いていますかどうか?


    いつもとは違うルートで入山する。


    咲いている。


    シハイスミレ。


    結構咲いているが、昨年はもっと葉が出ていたはず。


    それでも、今まで見てきた中ではここがいちばんたくさん咲いている。


    濃い紫色が美しいお気に入りのスミレ。


    場所を移動してみると・・・これでもかというくらいに咲いていた。まさにシハイスミレに支配されている。

 ちょうど良い時期に訪問出来てたくさんのシハイスミレに出会うことが出来た。時間はもう4時半近いがもうひとつ見ておきたいスミレがある。昨年たくさん葉が出ているのを見つけたが花が終わってしまっていたゲンジスミレである。場所が離れており30分ほど歩かなければならず、日没になるのを覚悟で訪問してみる。


    途中のタチツボスミレは満開。


    これだけ咲くと圧巻。


    現地に到着。GPSで座標を見て発見したがこれはまだ蕾。


    上を向いて咲いていたゲンジスミレ。


    開花していたゲンジスミレ。


    近くに咲いていたアカネスミレ。


    なんとなくゲンジっぽい葉だが、やはりアカネスミレ。

 昨年は固まってかなり多くの葉が出ていたので期待していたのだが、見つけたのは5株ほどだった。期待していたほどの花には出会えず、残念だった。

 ならば、数年前にゲンジスミレを見つけた急斜面はどうなのだろうか?その後2度探しに行っているがいずれも見つけることは出来なかった。斜面が脆いので崩れて消滅したのか?それとも探し方が悪かったのか?


    この先のザレた急斜面を下降する。


    脆い斜面を避けるように木の根元あたりに居る葉を何株か発見。さらに、斜面の中でも咲いている花に出会うことが出来た。


    ゲンジスミレ。この斜面で出会うのは5年ぶりくらいではないだろうか?残っていて良かった。

 林道まで下りるともう時刻は5時45分になっていた。もうすぐ陽が沈む。この林道沿いにも様々なスミレが咲くので撮り歩きながら車の場所まで戻る。


    もうすぐ日没。桜の木はもう陽が陰っている。


    エイザンスミレの大花


    マルバスミレ


    色の濃いアケボノスミレ。


    アカネスミレとタチツボスミレ。


    カクマかどうか不明だった場所のスミレだが、やはりアカネスミレのようだ。しかし、一番上に出ている円い葉はゲンジスミレの葉。花は咲いていないが交雑してもおかしくない条件にある。

 すっかり日が暮れた6時半に車を止めた場所に戻った。今年はゲンジスミレは外れだが、シハイスミレは当たり年のように思う。想定していた通りのシハイスミレ大群に出会うことが出来て満足である。
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4種類のネコノメソウが咲く沢 マウントピア黒平  平成30年4月12日

2018年04月12日 | 花・花・花
 環境的にこちらの沢にもハナネコノメが咲くだろうと訪れてみたかったのがマウントピア黒平の脇を流れる沢である。登山道が整備されてそろそろ7年くらいになるだろうか。昭文社の新しい地図にもルートが載っているがあまり人が入らずに静かなルートである。沢沿いに整備された登山道がついているが、今回は出来るだけ沢の中を歩いてネコノメソウ属を探してみる。


    マウントピア黒平の駐車場と建物。桜が満開。


    橋のたもとをのぞき込んでみると黄色い花が咲いていた。近付いてみればこんなところにコガネネコノメソウがたくさん。


    コガネネコノメソウ満開。


    一緒に葯の黒っぽいネコノメソウが咲いている。ヨゴレネコノメソウ?葉っぱが綺麗でちょっと雰囲気が違う。


    斜面を覆い尽くす大量のこの葉っぱは?


    たぶんレンプクソウだと思う。


    ヒナスミレもちらほらと咲いている。

 橋のたもとをのぞき込んだだけでこんなに花が咲いている。おそらく登山道の中もコガネネコノメソウがいっぱい咲いているのだろうと期待しながらルートに入る。


    道路脇に咲いていた紫色のスミレ。エゾアオイスミレ。


    沢沿いの登山道を行く。


    倒木もあるが基本的に整備された良い道。


    やっぱり居ました、コガネネコノメソウ。


    あちらこちらにたくさん咲いている。


    登山道の中までコガネネコノメソウが咲いている。道にはびこる葉は出始めたばかりのニリンソウ。5月連休頃には足の踏み場も無いほどのニリンソウの咲く道になっているだろう。


    ヤマエンゴサクはちらほらと咲き始めたばかり。


    花はまだ少ないがこちらも足の踏み場が無いほどの葉が生えている。


    3種類目のネコノメソウに出会う。


    ツルネコノメソウ。


    そして橋のたもとで見たこのネコノメソウの正体は?


    暗紫色の葯が8本、花(愕)が平たく開いている。葯が黄色ならばイワボタンだが、どうやらこれはニッコウネコノメソウ。初見の花だ。


    そして4種類目のネコノメソウ属。


    やっぱり居ました、ハナネコノメ。数は少ない。


    コガネネコノメ、ニッコウネコノメ、ツルネコノメの3種揃い踏み。


    この沢では圧倒的に多いのがこのコガネネコノメソウ。


    これもまた可愛らしくて美しいネコノメソウ属の花のひとつです。

 沢の源頭まで行く予定だったのだがその手前で雨が降り出してしまう。カッパを着てザックカバーを着けるが空は真っ暗な雲におおわれている。本降りになるとやっかいなので途中で撤退することにする。


    帰りは山腹の登山道を使う。フイリヒナスミレが咲いていた。

 この沢にもハナネコノメソウが咲いているのを確認したが、むしろこちらでの見ものは圧倒的なコガネネコノメソウだろう。そして山梨県ではあまり見たことが無いニッコウネコノメソウも楽しむことが出来て、十分に花が楽しめる良い場所だと思う。あと2週間もすれば、今度は黒富士から鬼頬山の界隈にかけて驚くほどのエイザンスミレが咲き出す。そしてヒメスミレサイシンやヒゴスミレも咲いているだろう。時間が許せば、再訪してみたい。
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山梨県に咲く黄色いハナネコノメ  平成30年4月8日

2018年04月08日 | 花・花・花
 2年前に黄色いハナネコノメが咲くという県境の山を訪れ、たくさん咲いているのを見て感動した。その場所はGPSで座標を見る限りでは山梨県側に咲いているのだが、尾根が崩落して山梨県側まで削り取られて県境を越えただけで、地形的には山梨県に咲いているとは言い難かった。しかし、その花を見てきた後に別の場所で山梨県側に咲いている場所があるというのを耳にした。もともとは沢沿いを好む花なのでどこかの沢にあるのだろうというのは想像していたが情報が少なすぎる。しかもこの時期はほとんどの林道が冬季閉鎖されており現地へのアクセスも容易では無い。しかし、本当に咲くなら見てみたいとかねがね思っていた。県境に延びている疑わしき沢は何本かあるが、最も疑わしき沢へ長い林道を歩いて入ってみることにした。


    空は青空、桜が満開。


    沢の対岸にはイワユキノシタがたくさん付着している。


    滝の周りをのぞき込んでみるがここにはネコノメソウは居ない。もっと上流へ行く。


    斜面にはヒカゲツツジが点々と咲いていた。


    ややピンク色のヤマイワカガミが数輪咲いていた。


    下に良さそうな沢が見えてきた。

 林道を使ってだいぶ上流まで登って来た。下には良さそうな沢が流れている。沢沿いに下降してみると、ネコノメソウに出会うことが出来た。


    まず目に付いたのがこちらのネコノメソウ。


    雄しべが8本ある。イワボタン。


    その近くに、居ました。黄色いハナネコノメ。


    山梨県の沢にも生育していた。


    県境の山ほどの圧倒的な群落では無いが、感動の出合い。


    心配なのはこれ。花柄の先端がちぎれている。鹿は食べないと思うのだが?


    この沢のずっと上流まで咲いているのだろう。これ以上遡上する元気も勇気も無し。ここまでで撤退。

 出会える可能性は低いだろうと思っていたのだが、運良く出会うことが出来た。これは昨日茅ヶ岳の保護ネット張りを頑張ったご褒美なのだろうか?大きな感動を胸に、下山する。
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もうオキナグサが咲いている 茅ヶ岳  平成30年4月7日

2018年04月07日 | 花・花・花
 3月11日にオキナグサ保護柵の損傷状況を確認に行ったが、一冬過ぎても思っていたほど損傷はひどく無く、4本のポールが倒れていただけだった。鉄杭を担ぎ上げてその4本を修理すれば良いだろうと軽く考えていたのだが修復に行く日程が問題で、例年よりも10日から14日ほど花の開花が早い今年は4月20日にはもうオキナグサが咲いている可能性が高い。それまでには何としても柵の修復作業を終えておかなければならない。都合良く前日は少し雨が降ってくれた。オキナグサの咲くザレ地は乾燥して砂地になっている状態だと作業がしにくく、少し湿っている時のほうが良い。林道ゲートはまだ閉じているので、大明神林道のゲート脇に車を止めて修復に向かう。


    林道はまだ開いておらず、倒木が何本かある。


    ずいぶん伐採したもんだ・・・と思う。


    ヤマザクラ満開。


    スミレはまだ早いだろうと思っていたが、林道脇にアカネスミレが咲いていた。


    エゾアオイスミレも咲いている。


    驚いたのがこのヒゴスミレの大株。咲いていたのはこの1株だけだった。


    尾根道の登山道脇にも小さなエゾアオイスミレが数輪咲いていた。


    アケボノスミレは下のほうで少しだけ咲いていた。


    色の濃いアケボノスミレ


    ミツバツツジは咲き始めたばかり。


    何度登ってもきついと思う尾根道の急登。

 荷物が重く3時間近くかかってようやく現地に到着した。前回訪問時に簡単に修復しておいたがおそらくまた倒れているだろうとは思っていたのだが・・・今度は4本だけでは無くて7本も倒れている。これは修復が大変そうだ。それよりももっと驚いたのが日当たりの良い上部のほうで既にオキナグサが咲いていることだった。幸いにして食害の跡は全く無く、元気に咲いてくれている。


    やっぱり倒れている。


    なんと、7本も倒れている。しかも手前の1本は折れている。昨年の残ったポールが3本あるのでそれを使って修復にとりかかる。


    驚いたのはもうオキナグサが咲いていることだった。数は昨年よりも確実に増えている。しかしこんなに早く咲くとは想定外。


    本日の荷揚げした荷物。ポールとペグが見た目以上に重い。ノミは硬い岩盤を削ってポールを立てる孔を開けるために持って来た。

 食事も忘れて作業に熱中する。倒れたポールからネットを一旦取り外した後、岩盤をノミでたたいて削って孔を開けポールを立てる。そして鉄杭を打ち込んでポールを固定してネットを張り、さらにワイヤーを張ってポールの固定を強化する。2時間程度の作業を想定していたのだが3時間かかっても作業は終わらず、時間は4時半になってしまう。一休みして遅い昼食、さらに作業を行い、5時半にやっと作業を終えた。


    岩盤にノミで孔を開けてポールを立てて鉄杭とワイヤーで固定する。


    つなぎ目の部分は2本の鉄杭で固定する。結んである紐を外せば中に入れる。


    時間はかかったが、我ながら上出来。90点。しいていえばワイヤーが黒だったのが失敗。誰かがつまずくかも知れない。


    修復を終える前にオキナグサを撮らせてもらう。


    正面から見るオキナグサ


    上を向いて笑っているように見えるオキナグサ


    よくぞこれだけ咲いてくれた。連休の頃に再訪してみたい。

 本日訪れたのは大正解だった。もう少し遅かったら鹿にやられていた可能性もある。

 山頂の標柱整備のための資材も持って来たのだが、時間はもう6時近く、ハンマーで再三たたいたために右腕の手首が痛いし、鉄杭を支えていた左手親指も痛い。山頂を踏まずして下山することにした。10分ほど下山したところで、2ヶ所のつなぎ目のうち1ヶ所が仮固定しかしていなかったことに気付き、また登り返して固定し直すことになる。途中でヘッドライト点灯し、7時10分に下山となった。慣れない作業なので手こずりはしたが、昨年よりも遥かに丈夫な保護柵が完成したと思う。さあ、オキナグサよ、思う存分咲いてくれ!
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ゲンジスミレ三昧 北杜市明野  平成30年4月6日

2018年04月07日 | 花・花・花
 3月25日に訪れた時はまだ蕾だった明野のゲンジスミレだが、もうそろそろ咲いている頃だと思う。夕方からは雨が降りそうなので傘を持って再訪してみた。


    アケボノスミレが咲き始めたばかり。


    こちらはまだ蕾のアケボノスミレ。


    エゾアオイスミレも咲き出した。


    この場所だけしか見つからなかったが、何株も咲いていた。


    沢を見下ろすように咲いていたイブキスミレ。だいぶ咲いているが盛期はもう少し先のようだ。


    タチツボスミレ


    居ました、ゲンジスミレ。しかしまだ蕾。ちょっと早かったかと思ったが・・・


    その先で次々と姿を現した。


    ゲンジスミレ


    歌っているようなゲンジスミレ


    アカネスミレと一緒に咲いている。


    こちらも仲良く共生。


    昨年に比べると花数は少ないが葉っぱはたくさん出ている。


    4つ並んで


    同上


    3輪エグザイルトレイン


    マクロレンズで接写

 林業作業道の中は気を付けないと踏んでしまいそうなくらいにたくさんのゲンジスミレに出会うことが出来た。昨年に比べて大株は少ないが、葉の数は昨年よりも多いように思う。もっとも、昨年は驚くほどにたくさんの花を咲かせて多大なエネルギーを使ったであろうから、今年は葉を出して栄養を蓄える年になるのは普通の現象であろうと思う。またそのうち、驚くほどの花を咲かせて見せてくれることだろう。


    雨が降り出した。濡れるイブキスミレ。





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