山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

月と土星が接近した中秋の名月 令和6年9月17日

2024年09月22日 | 月富士
 今年の中秋の名月は月齢14の月で、すぐ上に接近した土星が居る注目の月だった。富士山剣ヶ峰の上に月を乗せてこの接近した土星と一緒に撮影しようと目論み、夕方朝霧高原に行ってみたのだが、途中の精進湖からは月が見えていたのに朝霧高原は曇っていて全く富士山が見えない。しかも小雨が降り出してしまい撮影は絶望的である。本栖湖に移動してみるがこちらも雲が多くて月も富士山も見えなそうであるが、一瞬の雲の切れ間を期待して月が昇って来るのを待ってみる。

    日没後の本栖湖。雲の切れ間から一瞬の富士山と月が出るのを期待して待ってみる。

    雲が明るく光っている。富士山は見えそうもない。

    一瞬だけ現れた中秋の名月

    雲の切れ間に現れた月

    土星が居るはずだがこの雲では見えそうもない。

    その後は厚い雲に覆われてしまい、撤退。

 ライブカメラで富士山をチェックしてみると、河口湖や山中湖では綺麗に富士山が見えていた。おそらく雲が巻いているのは富士山西側のほうだけで、おそらく甲府まで戻れば月が見えるはずである。曽根丘陵の公園に立ち寄ってみる。

    曽根丘陵風土記の丘公園。雲が出ているが月は良く見える。

    遊具と中秋の名月

    滑り台

    前景に手ごろな木を探すが良い木が見当たらず。

    土星がすぐ上に居るはずだが、写ってこない。肉眼でも確認出来ず。

    露出を変えて月の紋様が消えるくらいの明るさで撮影すると右上に土星が写ってきた。

    この土星をトリーミングしてみると、面白いことに土星の環が写っていた。

    トリーミングした中秋の名月

 期待していた富士山剣ヶ峰と中秋の名月・土星の写真は撮れなかったが、なんとか月と土星は捉えることが出来た。ここのところ天候が不順な日が続いており、なかなか狙った写真が撮れずに残念である。

     中秋の名月と土星(photoshopで合成)


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登山道の灯とパール富士 忍野村 令和6年7月22日

2024年07月25日 | 月富士
 この季節のパール富士は登山道の光跡とともに月が撮影出来るのだが、天候と日程に恵まれずまだ撮影に成功したことは無い。この日も平日で仕事があるのだが、パール富士の時間が早朝4時なので撮影してから出勤しても十分に間に合う時間である。前日は河口湖にホテルをとって夜9時に寝て、未明2時半起床で撮影に出かける。雲が多くて富士山はスッキリとは見えてくれていないが、さて、どうなるだろうか?現地に行くと既に10人以上のカメラマンが撮影の準備をしていた。

    雲が多くて霞んでいるがなんとか富士山は見えている。パール富士は撮影出来そうである。

    月が富士山に迫るが、少し時間が早く富士山が暗く写ってしまう。

    10分ほどパール富士の時間が早かったが撮影には成功した。

    もう1台のカメラは570㎜天体望遠レンズ。フルサイズカメラに装着したら周辺にケラレが出てしまっていた。

    月が明る過ぎてゴーストも出てしまう。

    平日で登山者が少なかったためか、登山道の光跡は少なかった。

 やや霞が入っていて撮影条件は決して良いとは言えなかったが、なんとか登山道の光跡とパール富士は撮影出来た。平日で登山者が少ないことと、弾丸登山を防止するために富士吉田登山口の規制が入ったことが影響してか、光跡はあまり綺麗には写ってくれなかったのがちょっと残念だった。

    夜明け前の富士山

 日の出の前に二十曲峠に移動する。先客が2人ほど居たが、静かに撮影が楽しめた。

    雲海の広がった二十曲峠の朝富士

    朝日が当たり始める。

    久しぶりの赤富士を楽しむことが出来た。

 5時半に撤収して甲府に戻る。途中のサービスエリアで40分ほど仮眠して出勤したが、やはり眠い1日になった。かつては車中泊して撮影していたが、翌日仕事があると、もはや体力に自信が無くそのようなことは出来なくなってきた。


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棚田に昇る黄金のパール富士 富士川町平林 令和6年6月21日

2024年06月22日 | 月富士
 朝から雨が降っておりこの日は1日ダメだろうと思い、ずっと撮り貯めていた絶滅危惧種の記事を書いていた。午後になってから雨が上がり、午後4時過ぎにふと富士山のライブカメラを見てみると、まだ雲を纏っているものの富士山が姿を現しはじめていた。ウェザーニューズの衛星画像をチェックしてみるともうすぐ雲が晴れてきそうである。急いでカシミール3Dで本日のパール富士の撮影場所を調べてみると、富士川町平林あたりでパール富士になりそうである。氷室神社だとちょうど日没の頃に富士山剣ヶ峰にかかる月が見られるはずである。出発が少し遅くなってしまったが、午後5時過ぎに自宅を出発し、中部横断道を使って平林に向かう。氷室神社の手前、平林の集落は棚田でも有名な場所で、ちょっと下見してみると棚田を前景にパール富士が見られそうである。地元の方も撮影に来られている。予定変更、平林の棚田と富士山を撮ることにする。

    平林の棚田と富士山。田んぼに映るダブルパールも考えたが良い場所が見つからず。

    残照の富士山

    2台目のカメラ。月が昇って来るのは日没後5分くらいのはずである。

    3台目のカメラは望遠で月を狙う。

    富士山に巻いていた雲が次第に晴れて来た。パール富士はいただきだろう。

    アースシャドウの富士山。この季節にこれだけ綺麗に見えるのは珍しい。

    富士山頂に月が現れた。

    綺麗なパール富士を見ることが出来た。

    2台目のカメラは中望遠レンズを装着。このレンズは口径が小さくやや解像度が悪いのが難点。

    3台目は400㎜望遠レンズ。見事な黄金の月が昇って来た。

    棚田に輝く黄金の月

 本日から関東地方は梅雨入りした。この季節はパール富士を撮影するには難しい季節である。富士山ライブカメラをチェックする時間があと1時間遅れていたらこの景色を見ることは出来なかったであろう。とてもラッキーな日だったと思う。しいて言うならば、パール富士を意識し過ぎてズームをかけ過ぎて棚田の雰囲気が消えてしまったのが残念である。


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忠霊塔の三日月 新倉山公園  令和6年2月13日

2024年02月21日 | 月富士
 山中湖でダイヤモンド富士を撮影した後は新倉山公園に移動する。この日は夕空に月齢3の月が輝くはずで、忠霊塔の展望台からだとちょうど塔の上あたりで輝くはずである。午後5時半ごろに展望台に到着したかったのだが長い階段が思ったよりも難敵で、寄り道しながら歩いたら6時を過ぎてしまった。

    神社の鳥居のところから見る富士山と三日月

    中腹から見る富士山と月。木星も輝いている。

    さらに上から見る月と富士山

    忠霊塔の展望台の上に到着。地球照の月になるはずだったのだが少し時間が遅かったようだ。

    忠霊塔の上で輝く三日月

    予想していたよりも月の位置は忠霊塔から遠かった。

    月の上には木星が輝いているのだが、遠過ぎて木星を入れると空の空間が広くなって間が抜けた写真になってしまう。

    あっという間に夜がふけて富士山が暗くなってしまう。

    おおいぬ座とシリウスが昇って来ていたがライティングの明かりに霞んでしまう。

 夕空に浮かんだもう少し感動的な地球照の月になるのを期待していたのだが、月の位置が高く時間も少し遅かった。この場所で地球照の月と忠霊塔を撮影するならば11月か12月のもっと低い位置に沈む細月を狙ったほうが良さそうである。天気が良ければまた撮影に訪れてみたい。


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六地蔵に昇る月 南部町六地蔵公園  令和5年12月26日

2023年12月30日 | 月富士
 植物の散策もしてきたが、本日南部町にやって来た一番の目的が六地蔵公園から眺める夕暮れの月である。一応はパール富士になるのだが、少し右側から現れるはずだ。この近隣で撮影地を探せば富士山真ん中あたりから月が出る場所があるのかも知れないが、六地蔵とパール富士を撮影する機会はそう滅多にあるものでは無い。午後3時半に六地蔵公園に移動する。カメラマンが来るかと思ったが誰も来ず、私一人で独占である。

    南部町六地蔵公園

    六地蔵の後ろに富士山が見える。

    心配していた通り、陽が陰ってしまうとお地蔵さんの姿が写らなくなってしまう。

    いろいろ画像調整してやっとこの程度。

    想定していたよりもさらに右側から月が現れた。富士山中心部は外したが綺麗な月だった。

    紅富士と月

    富士山残照の頃からやっと六地蔵が写るようになってきた。

    六地蔵とアースシャドウに昇る月

 六地蔵が暗くなってしまうのでヘッドライトで照らすかフラッシュを焚くという手段もあっただろう。このような撮影の機会があったら試してみたいと思う。パール富士とは少し違うが、綺麗な紅富士と月とお地蔵さんを堪能して満足して帰路につく。


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細月昇る富士山 南部町佐野峠  令和5年9月13日

2023年09月17日 | 月富士
 9月13日の未明4時ごろに月齢27の細月が富士山の上に昇って来るところを南部町の佐野峠あたりから観察できるはずである。この日は仕事が午後からなので、前日に車で佐野峠の駐車場まで行って車中泊し、未明3時に起きて撮影するプランを立てた。しかし、前日の出張先は逆方向の富士吉田で、しかも午前・午後と仕事がある。3時過ぎに仕事が終わり南部町に移動するが、朝霧高原あたりで眠気が強度となり道の駅で2時間ほど仮眠する。峠に着いたのはすっかり暗くなった8時半になってしまった。

    午後9時過ぎ、林の上に天の川が立ち昇った。

    到着したばかりの頃は富士山が見えていなかったが、次第に雲が晴れてきた。

    富士山の右上に昇って来た明るい星は木星である。

    天の川がうっすらと立ち昇る。真ん中にボヤけて輝いているのはアンドロメダ大星雲。明日の朝は期待できそうである。

 天の川が富士山の上に傾いて来るであろう2時間後あたりにタイマーリモートコントローラーをセットして寝たのだが、セットを間違えたようで写真が撮れていなかった。

 目覚ましのタイマーは3時にセットしたのだが、未明2時前に同じく月の撮影にやって来た5~6人のグループが外でガヤガヤと騒いでいて目が覚めてしまう。4時間も寝ていないのでまだかなり眠いがもはや寝ていられるような状況では無く、2時半に起き出してカメラをセットする。いつもならばカメラ2台を標準的に使うのだが、EosM5とM6は現在修理中で80Dは自宅に置き忘れてきてしまった。使えるのはEosRP1台のみで、三脚2台を使って570㎜望遠は三脚にセットしておいて月が出る時間だけ使用し、その他はもう1台の三脚を使って撮影することにする。

    未明3時、富士山の右側にオリオン座と冬の大三角形が昇って来た。

    さらに富士山の右裾から明るい金星が姿を現した。

    富士山と金星

    月が姿を現した。しかし・・・心配が的中。フォーカスが甘い。

    急いでフォーカスを合わせ直す。


     なんとか剣ヶ峰に輝く月を撮影。この前のカットが欲しかったのだが焦ってうまく撮れていなかった。

    剣ヶ峰に輝く細月。焦り過ぎていまいちの写真になってしまったのは否めない。

    富士山に昇る月と金星

    地球照の月を狙ったが少し時間が早く、月が明るくなり過ぎた。

    薄明の細月と金星、そして冬の大三角形


    空が明るんできたところで撤収する。

 暗い中で望遠レンズのフォーカスを合わせるのはとても難しく、今までに何度も失敗している。今回は木星を使ってフォーカス合わせをしたのだがやはり月にはきっちりと合ってくれなかった。夕方のうちに富士山の剣ヶ峰にフォーカスを合わせておけば良いのであろうが今回は到着時間が遅くそれも出来なかった。いろいろと反省点が多かった今回の細月であった。


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スーパームーンのパール富士 鉄砲木の頭  令和5年9月1日

2023年09月02日 | 月富士
 山中湖きららで車中泊し、未明3時に目が覚めた。予想はしていたのだがきららでは霧が出てうっすらと月が見えるものの富士山は見えそうもない。車で移動してパノラマ台を越えて三国峠まで行く。パノラマ台およびそこから上の道路沿いは既にパール富士狙いのカメラマンでいっぱいである。パノラマ台あたりではまだ霧が多かったがそこを越えると富士山がスッキリと見えている。今朝の撮影予定地は三国峠から鉄砲木の頭に少し登ったあたりで、富士山の真ん中に沈むパール富士を狙う。草むらの中であるがたぶん撮影できる場所は確保できるはずである。展望の良い開けた場所は既にカメラマン数人がスタンバイしていて入れず、登山道脇の土手の上を確保してカメラをセットする。前景にススキが入って秋らしい雰囲気で撮影が出来そうである。

    撮影予定地の鉄砲木の頭中腹に到着。富士山が姿を見せている。


    スーパームーンのパール富士はバッチリ撮れそうである。


    空が明るくなり、月が富士山に迫ってきた。

    空が朝焼けで赤く染まった。

    朝焼けの空に輝くスーパームーン


    間もなく富士山に朝日が射し始め、赤富士になった。

    赤富士に迫るスーパームーン

    スーパームーンのパール赤富士  少し雲に邪魔されたが撮影に成功。

    望遠レンズで富士山山頂を捉えた画像

    トリーミングして見ると鳥居が立っているのが見える。


    パール富士が終わった後の赤富士。素晴らしいショーを見せてもらった。

 パール富士も良かったが、最も感動したのは朝焼けの空に輝いたスーパームーンだった。この季節はなかなか富士山が姿を現してくれないだけにひときわ感動したスーパームーンのパール富士だった。


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アヤメ咲く櫛形山裸山に月が昇る・・・はずだったが?  令和5年7月2日

2023年07月06日 | 月富士
 この日は月齢14の月が昇って来る日で、富士川町平林や氷室神社あたりからパール富士が狙える日だった。そちらのほうが移動が少なく撮影が楽だし、時間的にも残照の赤く染まった富士山と月が狙える好条件ではあるのだが、今回は敢えて櫛形山裸山から月と富士山とアヤメのコラボレーションを狙ってみることにした。月は日没35分ほど前の6時半ごろに富士山の左裾から現れるはずである。残照で富士山が赤く染まる頃には富士山頂を少し超えて右に寄った頃に金色の月になっている・・・という狙いである。そううまく行くものかどうか?なにせこの構図で撮影出来る機会は本日と明日のみ、明日の月は日没30分後に現れるのでもう真っ暗になっている時間である。やはり、本日がベストである。


    もうすぐ月が昇って来るはずである。


    富士山の左裾に何か白いものが見えてきた。


    月が昇って来た。しかし、雲で霞んでいてはっきりとは見えない。


    アヤメにフォーカスを合わせると月と富士山にフォーカスが合わず、霞んでしまう。


    あっという間に月は雲に吸い込まれてしまい見えなくなってしまった。


    残照で富士山が赤く染まっている。


    しかし、この時間の月は雲に隠れて姿を現さず。いちばん良い時間の月は見えなかった。


    裸山山頂から見る夕焼けの白根三山


    夜富士を見ながら下山する。


    櫛形山山頂から見る夜富士。ようやく雲から月が抜け出して輝き出した。


    月と夜景と富士山


    富士川町の夜景と富士山


    この場所からだと富士山の真上に月が現れたはずだったが、たぶんあまり良いパール富士にはならなかったであろう。


    金星輝く白根三山

 夜9時に池の茶屋に下山した。なんとか月と富士山とアヤメは見られたものの、薄雲に阻まれて月はスッキリとは見えてくれなかった。ちょっと残念な結果になってしまった。おそらくは平林や氷室神社からパール富士を狙ったとしても雲に阻まれてパール富士は不発だったであろう。見えただけでもまだ良かったかも知れない。秋になると今度はマツムシソウの大群落が広がっているはずである。タイミングが合えば、また狙ってみたいと思っている。

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先月に続いてパール富士は失敗 高下  令和5年6月3日

2023年06月09日 | 月富士
 台風2号の南岸通過に伴って大雨が降った後だったので、本日のパール富士は絶対に撮れるだろうと思って撮影地の高下に出かける。場所取りが大変ではないかと心配したのだが、パール富士の45分ほど前に到着するとカメラマンは場所を分散して5~6人居る程度だった。到着した頃には富士山周辺に少し雲が湧いているもののしっかりと見えている。先月は御殿山まで登ってパール富士を狙ったが、富士山の裏側に出た雲に阻まれて月は見えなかった。きっと今日こそは・・・。


    パール富士まではあと40分ほど。今日はいただき・・・とこの時は思った。


    もう1台のカメラをセットする。


    雲が赤く染まってきた。月が現れるまであと10分ほどだが・・・雲がだいぶ増えてきた。


    これはヤバそうな雰囲気である。


    そろそろ月が現れる頃だが・・・


    もう出ているはずである。


    シルエットくらい見えるかと思ったが何も見えず。


    今回もパール富士は撃沈。

 隣に居た東京から来られた方はかなりガッカリされていた。私は甲府なのでさほど遠いわけでは無いので、次があるさと思うのだが、遠征して何も見えないとさすがに痛いのであろう。ガソリン代が高くなったのも遠出には辛い。

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田貫湖のパール紅富士  令和5年3月6日

2023年03月11日 | 月富士
 本日は夕方月齢14の丸い月が昇って来る日である。田貫湖だと少し左にずれるがパール富士の撮影に出かけてみる。午前中は雲がかかっていてご機嫌斜めな富士山だったが、午後になると次第に雲が晴れてきた。移動する途中の本栖湖付近では富士山は雲の中だったが、田貫湖まで行ってみると雲の上に富士山が顔を出している。一旦は岬の先端部でカメラを構えたのだが、混雑しているだろうと思った湖尻の展望台は思ったほど人が居らず、そちらに移動して撮影することにした。


    田貫湖の富士山。雲が多いが富士山が見えている。


    一旦は岬の先端部でカメラを構えた。しかしこの場所は湖面が揺れてダブル富士にはならなそうである。


    湖尻の展望台を見に行ってみると、天候がいまいちだったためか思ったほど混雑していない。


    休憩ベンチの場所は富士山の眺望いまいち。


    鴨がスイスイ


    湖尻の展望台から見る富士山。湖面が揺れずこの場所からならばダブルパール富士が狙える。


    カメラを取りに岬先端部に戻り、湖尻に移動して2台のカメラをセットする。雲が出たり消えたりのハラハラな天気。


    富士山頂から少し左に外れて月が現れた。


    少しずつ富士山が紅色に染まり始めた。




    月は富士山から離れてしまったが、美しいパール紅富士が見られた。




    時として雲の中に月が隠れたが、そんなパール富士も悪く無い。


    残照ダブルパール富士

 集まったカメラマンは7~8人ほどで、平日のうえに天候がいまひとつだったことがあり少なかった。この景色を見るために日帰りで京都や愛知から来られた方たちが居り、その熱心さには頭が下がる。カメラマンが皆撤収した後もしばらくこの月を眺めていたが、やがて雲が広がって富士山も月も雲隠れしてしまった。なんとか天候が持ってくれて幸いだった。

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月と金星は現れず 山中湖  令和5年2月22日

2023年02月25日 | 月富士
 この日の夕暮れは西空で月と金星が接近し、その上に木星が輝く良い夕暮れになるはずだった。ちょうど富士吉田市に出張で出かけていて、4時過ぎに仕事が終わったので急いで山中湖に移動する。山中湖のダイヤモンド富士はもう終わってしまっているのだが、きららから出来るだけ左側に寄って撮影すれば富士山頂の上を通過して行く夕陽は撮影できるはずである。カメラ2台を担いで急いで湖畔を南に移動して撮影に取りかかるのだが、残念ながら富士山は雲に巻かれてしまっている。


    山中湖のダイヤモンド富士モドキになるはずだったのだが・・・


    太陽は輝いたものの富士山は姿を見せなかった。


    富士山が見えてくれれば、ダブルダイヤモドキになったはずである。


    雲を透かして太陽が見える。


    一瞬富士山頂が見えた頃にはもう太陽は富士山の脇に沈みかけていた。


    夕焼けの山中湖。相変わらず富士山は姿を見せず。

 一旦車の中に戻って日暮れを待つが、ますます雲が増えて富士山は姿を現しそうもない。それどころか、月と金星も全く姿を見せてくれない。少し雲が切れた7時ごろに湖畔に行ってみる。


    少し雲が切れているが富士山は相変わらず雲に巻かれているようである。


    一瞬オリオン座が見えたがカメラを構えた時にはもう半分が雲の中だった。


    見えそうで見えない富士山


    一瞬だけ見えた木星。


    木星の下の雲が明るくなっている。おそらくあそこに月と金星が居るのであろう。

 7時半過ぎまで待ってみたが富士山も月も金星も姿を現さず、撤退となる。最近は天候に恵まれない日が多く、撮影に出かけてもまともに撮れないことが続いている。そのうち良い日がやって来るのを期待して待ちたい。

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思親山のパール富士は失敗  令和5年2月5日

2023年02月09日 | 月富士
 未明からZTF彗星を追いかけ、自宅に朝帰りして寝たのは8時ごろだった。11時半に目を覚まして空を見ると雲の多い空である。富士山ライブカメラを見ると一応富士山は姿を見せているようではあるが、富士宮では雲の中である。この日の夕方は思親山あたりでちょうど日没の頃に富士山の山頂近くから月が昇って来る日である。雲が多くて富士山が見えない可能性が多分にあるのだが、うまくすれば焼けた雲の間に富士山と月が姿を見せてくれるかもしれない。ダメなのを覚悟の上で思親山に向かう。


    佐野峠から見る富士山は完全に雲の中。これは厳しそうだが、ひょっとしたら姿を見せるかも知れないと、思親山に登ってみる。


    春にはカタクリやキクザキイチゲが咲く斜面だが、この季節は殺風景である。


    階段の登り。しばらく歩いていなかったので結構辛く感じる。


    カギガタアオイの葉。パラパラと散在しているが大株は見当たらない。


    花を付けた株があったが、花はもう痛んでいた。


    山頂への最後の階段


    開けている思親山の山頂。


    もう10回くらい登っているのではないかと思う。佐野峠からだと1時間くらいで到着出来る手軽な山だが、佐野峠までの林道が厳しい。


    富士山は・・・完全に雲の中。月が現れる時間まであと30分ほどである。


    もうそろそろ富士山山頂あたりに月が昇っている頃であるが、何も見えない。


    あきらめて撤収しようとした頃に雲間から月が現れた。


    雲間に現れた黄金の月。すぐ下に富士山山頂があるはずだがとうとう見えなかった。


    撤収して佐野峠に到着。


    月は見えたが富士山はとうとう雲の中から姿を現さず。

 雲間に現れた黄金の月は美しく、一瞬でも富士山が姿を現してくれれば面白い写真になったかも知れないが、とうとう姿を見ることは無かった。またチャレンジしよう。

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夕暮れの細月は姿を現さず 石割山  令和5年1月23日

2023年01月25日 | 月富士
 夕暮れの西の空で金星と土星が接近している頃であるが、この日はそれに加えて月齢1の細月が接近する日である。天気予報ではずっと曇りであまり期待は出来なそうだが、ライブカメラで富士山をチェックしていると午後1時を過ぎた頃から少しずつ富士山が姿を現し始めている。衛星画像を見ても北側から雲が薄くなってきており、ひょっとしたら月が見えるかも知れない空模様になってきた。午後2時に甲府を出発して二十曲峠に向かう。最短距離で石割山に向かうにはこの場所が最適である。4時前には峠に着いたのだが、いろいろと準備をしていると出発は4時半になってしまった。


    午後4時半ごろの二十曲峠から見る富士山。富士山は姿を現したが空には雲が多く、太陽は見えない。


    石割山へのルートは修理されていて歩き易くなっていた。


    中間地点の鉄塔。ここまで約20分。


    西から北の空は雲が晴れて南アルプスが見えている。しかし富士山側はまだ雲が晴れない。


    上に見える鉄塔のところまで行けば山頂はすぐそこ。ここで時刻は5時5分。


    5時15分に石割山に到着。誰も居ない。


    富士山は見えているが相変わらず雲が多い。月が見えるようになるまであと15分ほどだがちょっと厳しそうである。


    うっすらと夕焼けに染まった雲


    もう1台のカメラをセットする。


    時刻は午後5時半を過ぎた。今頃富士山の上に月と金星と土星が輝いている頃だが・・・


    残念ながら見えなそうである。


    もう月は沈んでいる頃だろう。


    肉眼ではあまり赤く見えないがカメラで撮影すると雲が焼けていた。


    月と星は見えないがそれなりに良い景色である。この景色を見て撤退。


    二十曲峠のテラスはライトアップされていた。誰も居ないのはもったいない気がする。

 狙っていた細月と金星・土星のコラボレーションは残念ながら見られなかったが、それなりに良い夕焼けの空と町灯りを楽しんでの帰宅となった。

    
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剣ヶ峰に昇るウルフムーン、のはずだったが?? 白糸の滝  令和5年1月7日

2023年01月08日 | 月富士
 本日は1月の満月ウルフムーンが昇って来る日である。午後からはコロナワクチン接種の手伝いがあり、撮影には行けないだろうと思っていたのだが、予定よりも早く午後4時半には接種が終了した。白糸の滝までは1時間以上移動時間がかかるであろうが、富士山頂に月が昇って来るのは6時10分ごろなのでなんとか間に合いそうな時間である。行ってみることにするのだが、ガソリンが足りないのに気付いて立ち寄ったりしていると時間がギリギリになってしまった。なんとか6時10分前に白糸の滝に到着したものの、予定していた場所に行ってみると駐車場が閉鎖されていて車が止められない。周辺を探してなんとか車を止めたがもはや予定の場所まで移動する時間が無く、車を止めた場所でカメラをセットすることにする。しかし1台目のカメラのセットに手こずり、2台目のセットが終わった頃にはもう月の出の時間となってしまった。超望遠レンズで捉えるはずだった月と剣ヶ峰はとうとうセットが間に合わなかった。


    富士山の上に出た雲が輝いている。もう間もなく月が現れる。


    山頂が輝き出した。


    月の輝きが現れた。







    月光ダイヤモンド富士 こうなるはずでは無かったのだが、いろいろと考えている時間が無かった。


    もう1台のカメラ。ピンボケが多くて使えない画像ばかり。剣ヶ峰に昇った月。


    これはトリーミング画像。本来は超望遠レンズでこの画像を撮影する予定だったが間に合わず。


    剣ヶ峰に昇った月


    折角の良い月だったのに残念。月と富士山に申し訳ない。

 予定では剣ヶ峰の真上に月を重ねて月光ティアラを狙うはずだったのだが、撮影予定地まで行けずにこのような画像になってしまった。仕事の都合でこれは止むを得なかったと思うが、折角の綺麗な月だったのに月に申し訳なかったと思う。

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夕暮れの地球照の月と水星・金星 陣馬山  令和4年12月25日

2022年12月29日 | 月富士
 早朝から高下でダイヤモンド富士を撮影し、そのあと柚子の里を散策、さらに孫のクリスマスプレゼントを買いに行ってから家族で昼食となり、食事を終えたのは午後1時過ぎになった。空には少し雲が増えてきたものの、富士山は綺麗に見えている。本日は高尾山からダイヤモンド富士とキャッツアイが撮影できるはずではあるが、時間的にやや難しく、休日なので人出が多くて場所の確保も難しいであろう。もうひとつ、狙っているのは夕空に輝く地球照の月とその右下に輝く水星・金星である。金星と水星は夕空の低空に輝いており、少し高いところに行かないと観察は難しいであろう。カシミール3Dとステラナビゲーターを使って月と星の位置を計算し、陣馬山が撮影に良さそうである。眠い体をたたき起こして陣馬山山頂に最も近い登山口の和田峠に向かう。
 午後2時半に和田峠に到着する。駐車料金800円を支払って車の中で着替えるが、強烈な睡魔に襲われてシートを倒して休むと1時間ほど眠ってしまったようである。目を覚まして時計を見ると3時半になっていた。急いで準備して出発する。


    和田峠駐車場。ここまで行ってしまうと陣馬山はすぐそこ、といった感じである。駐車料金は1日800円である。


    林道開通の記念の石碑が立つ。


    巻き道もあるが、直登コースはいきなりの長い階段。


    登り切ると平坦になる。目の前に見えるのが陣馬山。


    またまた階段道。これを登り切れば山頂はすぐそこ。


    陣馬山山頂の有名な馬の像が見える。


    山頂の馬


    陣馬山山頂の石碑


    日没にはなんとか間に合った。


    向こうに見えるのは生藤山。夕陽で木々が赤く染まる。


    夕陽で焼けた雲


    空に雲が増えてしまったが、ちょうど良い具合に富士山上空は空いている。


    すっかり暗くなった頃に、雲を抜けて月が姿を現した。


    右側の雲の上に金星が輝いているのだが、夕焼けの中で輝きが薄い。


    雲に隠れて金星は見えない。薄く水星が輝いている。


    雲が流れて金星・水星が輝いているのが見えるのだが、夕焼け空に負けて写真写りはいまいち。この構図を狙っていたのだが、富士山山頂が雲に隠れてしまった。


    頭上には明るい木星が輝いている。さらに後ろ側には赤い火星が輝き、この日は金・水・月・木・火星が夕空で一緒に観察できる良い夕暮れだった。


    雲が流れ富士山が姿を現す。夕暮れの地球照の月と富士山。


    金星はもう沈んでしまっている。良い夕暮れの空を見させていただいた。


    明るい東京都の明かりを見ながら下山する。

 初めて訪れる陣馬山であるが、素晴らしい夕暮れの景色を楽しませていただいた。初めての山でこれだけの景色が見られれば出来過ぎである。満足して撤退する。眠気と闘いながら慎重に車を運転し、9時前には自宅に到着した。撮影データをパソコンに落としただけで本日はギブアップ、11時過ぎには眠りについた。

コメント (2)
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