山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

侮るなかれ積翠寺東山 令和6年4月7日

2024年04月12日 | 山梨無名山
 昨年見つけた花を確認するため自宅から近い東山の中腹あたりまで行くつもりだったのだが、途中で気が変わって山頂まで登ってみることにした。登りで使ったルートはおそらく現在はほとんど歩く人が居ないであろう西側からの直登ルート、そして下山はこれまた現在はほぼ廃道になっていて、通行止めになっているルートである。10年くらい前に何度か歩いているはずなのだが、ほとんど記憶にない。さて、無事に歩けますかどうか?

    農道脇のスペースに車を止めて歩き出す。ここはかつて畑だったのだろうが現在は植林地になっている。

    途中から道が無くなり、歩き易そうな斜面を適当に上に向かって登る。

    ところどころ林業の軌道跡のようなものがある。登って行くと武田の杜遊歩道に出る。

    遊歩道沿いではミツバツツジが満開である。

    カイイワカガミの群生

    花はまだ咲き始めたばかりだった。

    そこそこに花が付いているが当たり年とは言えない。

    カイイワカガミの花

    遊歩道から尾根に取りつく。テープが付いているが歩かれている様子はほとんど無い。

    途中の平坦地にある境界見出し標

    クロモジが満開になっていた。

    クロモジの花。枝が緑色で光沢がある。

    道は無いが広い尾根をひたすら登る。ずっと赤テープが付いている。

    傾斜が緩くなると間もなく平らで広い東山山頂に到着。

    今度はまともな登山道を北側に向かって下る。

    途中の分岐点。道標が完全に壊れている。GPSで位置を確認して左に折れて進む。

    そのすぐ下にある道標も壊れている。下に落ちている道しるべの案内板も全くあてにならない。いちばん歩けそうな左側のルートに入ってみる。

    いきなりの倒木。またいで通り過ぎる。

    時折まともな道があるのだが・・・

    ほとんどが道だか斜面だか分からないような道。転倒とスリップに気をつけながら進む。

    抜け出たところは・・・思った通りロープが張られていて通行止めになっていた。

    道標に通行止めと書いてある。確かに、行かないほうが無難である。

    カタクリが咲いていた。

    満開の積翠寺の桜を見ながら車に戻る。

 4時間ほどの散策だったが道が悪かったので結構足に堪えた。10年くらい前に歩いた時はもっとまともな道だったはずだが、斜面の崩落や倒木でだいぶ荒れてしまっていた。修理する人も居ないのであろう。

 さて、今回見に行ったのはオオヤマカタバミという花である。葉に特徴があって、先端部に角がある三角形をしている。

    オオヤマカタバミの葉。3枚で葉の先端部が角ばっている。

    葉はたくさんあるのだが花が見当たらない。

    やっと見つけた小さな花

    これは蕾なのか、それとも終わっているのか?

    別の花を発見

    しかしもう終わっていた。

    花弁が散っている花を発見。葉はまだ展開していない。

    残念ながら訪問するのが少し遅かったようである。

 オオヤマカタバミの花期は4月と書かれている本やネット情報が多いが、3~4月と書かれているものもある。地域によって差があるであろうが、甲府市界隈ではおそらく3月下旬に咲いているのではないかと思う。葉を展開する前に花が咲くようである。葉はたくさん出ていたが花数はとても少なく、見つかったのは1ヶ所の谷筋のみだった。探せば要害山の周辺にもあると思うのだが、それほどたくさんあるものでも無さそうである。来年は花期を逃さずに花を見に行ってみたいと思う。


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櫛形山近傍の山を初訪問  令和5年6月27日

2023年07月02日 | 山梨無名山
 櫛形山の近傍にある標高1,100mほどの山に以前から登ってみたいと思っていたのだがなかなか機会が無い。本日は都合良く登山口まで20分ほどの場所に出張があり、午後から訪問してみた。この界隈は最近ヤマヒルが出るようになったと聞いていたのでそれなりに足回りを固めていったが、全く会わなかった。


    森林学習歩道が整備されている。この道を行けば山頂に行けるのだろうと思ったのだが・・・


    学習歩道の入り口


    東屋が立っていた。


    このあたりはシラネワラビよりもこのホソバナライシダと思わしきシダが多く生えていた。


    こちらはヒメワラビのようである。茎に毛が少ない。


    湿地があった。


    これはカサスゲではないかと思うのだが、小穂がひとつも見つからない。


    道を先に進むと・・・


    道路に抜け出てしまった。山頂に行く道はこれでは無いようである。


    車道を先に進むと、今度は山頂に至る道標が立っていた。


    立派な道が付いている。ユルユルの登山道である。


    山頂直下は少し急登になっている。


    ここが一番高いところ。


    この場所は中野城があった城跡らしい。


    三角点は稜線から外れて少し下ったところにあった。


    稜線を先に進むと展望台があった。


    ここからは富士山を望むことが出来る。


    展望台でたくさん花を咲かせていたのはイヌシデと思われる。


    樹林の中に生えていたラン科の植物、根生葉の葉先が丸まっており、オオヤマサギソウと思われる。


    ミヤマウズラの葉


    ヒトツボクロを見つけたがもう花は終わっていた。


    ジガバチソウが咲いていた。これは唇弁が黒いタイプ。


    こちらは緑色のタイプ。


    それなりに個体数はあった。


    下りはルートを変えて桜池に下りてみる。


    池の中に何か水草が浮かんでいる。これはヒルムシロではないかと思う。


    帰り際の道路脇にユキノシタがたくさん咲いていた。


    これだけ咲いていると圧巻である。

 櫛形山の近傍の山なのでひょっとしたら珍しいものが生育しているのではないかと期待していた場所である。さすがにホザキツキヌキソウには出会えなかったが、オオヤマサギソウらしきものやジガバチソウに出会うことが出来た。登山と言えるほどの山では無いが、それなりに楽しめる山だった。

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甲府市の愛宕山界隈を散策 夢見山と大笠山  令和4年2月14日

2022年02月19日 | 山梨無名山
 昨年の冬にも愛宕山界隈を散策しているが、その時に見たトキワトラノオと思わしきシダがずっと気になっていた。あれは本当にトキワトラノオなのか、それとも少し変わり者のコバノヒノキシダなのか?確認のために散策に出かけてみる。ところが、現地に行ってみると遊具が設置してある愛宕山の子どもの国は改修工事中のため立ち入り禁止になっていた。トキワトラノオらしきシダがあるのはその中である。入れないので行き先変更し、愛宕山の裏側にある大笠山に登ってみることにする。


    愛宕山子どもの国はリニューアル工事中のため閉鎖中だった。


    トキワトラノオらしきシダはこの先にあるのだが、残念。行き先を変える。


    反対側にある夢見山。山というほどのものでは無い。


    夢見山山頂。これは甲府名山に指定されている。後ろに見えるのがこれから行く大笠山。


    たぶんシュンランだが、花芽は確認出来なかった。


    オオハナワラビ


    夢見山の近傍に群生していた。


    たぶんオオベニシダ。


    オオベニシダのようだが、ちょっと感じが違う。全体に大き目で葉の光沢が強い。


    裂片の形もベニシダやオオベニシダよりも切れ込みが深い感じがする。


    ソーラスはほぼベニシダと同じ。


    鱗片は赤茶色で、これは明らかにベニシダやオオベニシダとは違うようである。


    おそらくこれはサイゴクベニシダという山梨県ではあまり見ないシダではないかと思う。


    遊歩道を登る。


    山頂までもう少し。


    振り返って見る甲府盆地と富士山。電線がちょっと邪魔である。


    大笠山に到着。この山も甲府名山だったとは知らなかった。


    山頂にある水路?あるいは花壇か?


    下りはルートを変えて芝生広場のほうに下りてみる。


    気の早いタンポポがひとつだけ咲いていた。総苞片が開いておらず、おそらくはシナノタンポポと思われる。


    劇場広場に立ち寄る。


    劇場広場から見る富士山。市街地の雪はもうすっかり解けて消えている。

 自宅から近場なのであまり目にかけていない山域であったが、歩いてみるとサイゴクベニシダ(たぶん)のような新たな発見があるものである。これからも気をつけて歩いてみたいと思う。

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石神峠から白水山へ  令和4年1月30日

2022年02月03日 | 山梨無名山
 稲子川から石神峠を越えて上佐野に抜け出たが、石神峠から尾根沿いに西に歩くと白水山というあまり知られていない山がある。富士山の展望地が何ヶ所かあるらしく、以前から一度歩いてみたいと思っていた山である。1時間半くらいで山頂まで行けそうなので、ちょっと行ってみよう、と思ったのだが、立ち寄る予定は無かったのでコンビニに立ち寄って来なかったため食料がほとんど無い。チョコレート1かけらとアメ玉1個、半分食べ残したマジックライスのカレーピラフ・・・。これしか無く、山頂に付くのはちょうどお昼頃になりそうだ。とりあえずあるものを少しずつ分割して食べることにして行ってみることにする。


    石神峠の看板。左側が白水山登山道。


    道は良く整備されており随所に看板がある。


    歩き始めて少し行くと第一展望台があった。展望台というよりは林の切れ目といった感じ。


    天候悪く富士山は見えず。


    植林帯の中の単調な登りが続く。目ぼしい植物は見つからず、ベニシダとイノデくらい。


    時々カンアオイの仲間の葉を見かけるが、どれも小さくて花は付いていなかった。このあたりに生息しているギフチョウの食草だが個体数は少なそうだ。


    北側が開けた展望地があった。その先に白水山山頂が見え出した。


    休憩地になっていた。


    これが見晴台。向こうに見える山は思親山の山並。七面山から南アルプス深部の山並が見渡せる。


    山頂へのゆる登り。


    白水山山頂。約1時間で到着した。


    山頂からは富士山の一部が見えた。この場所からは普通に富士山が見えそうである。


    山頂から10分ほど下ったところに第2展望台がある。


    若干木が伸びて邪魔になりそうだ。

 第2展望台までで折り返して下山する。12時を過ぎてだいぶ空腹になってきたが、アメ玉とチョコレートで我慢してカレーピラフは食べずに残してきた。この先の道もコンビニのある場所まではまだ遠く、全部食べてしまうと予定地まで行かずに撤退となってしまう恐れがある。予定が変更になったことはあるが、予備食を車に積んでおく必要性を感じた。

 白水山の富士山展望地は月に位置によってはパール富士の撮影地となる可能性があるため、是非とも下見しておきたい山域だった。山頂からの富士山の眺望が一番良さそうである。

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三窪高原散策  令和3年12月5日

2021年12月13日 | 山梨無名山
 レンゲツツジが有名な三窪高原であるが、未だ歩いたことが無い。さほど難しい山域では無く、いつか星空を眺めにナイトハイクしてみたいと思っているのだが、一度は昼のうちに歩いておかないとどうなっているのか分からない。柳沢峠から入山して散策してみる。


    柳沢峠のゲートから入山する。


    この看板を曲がって尾根道を行く。傾斜は思ったほどきつくない。


    落ち葉で道が分かり難いところがあるが、真直ぐ進んでみる。


    東屋が立つ分岐に出た。

 分岐を真直ぐに進めば鈴庫山に行けるようだが、出発時間が遅かったために時間が足りず、行けなかった。右に曲がってハンゼノ頭に登ってみる。


    本日見ておきたかったのはこのハンゼノ頭。広場になっている。


    眺望が良く、雲の上に富士山が顔を出している。


    ハンゼノ頭から見る富士山


    向こうの山は大菩薩嶺


    先に進んで電波塔に行ってみる。


    窪地に東屋が立っており、その向こうにはトイレがあった。


    電波塔。残念ながらここからの眺望はいまいち。

 電波塔からは林道を歩いて戻ったが、回り込んでおり距離は遠くなる。


    ヤドリギが寄生している。


    葉が少なくてホザキヤドリギではないかと思ったのだが、どうやら普通のヤドリギらしい。


    こっちも葉が少なくて落葉しているように見えたのだが・・・


    成っている実を見ると枝の分岐部に実が付いている。これはヤドリギ。

 ハンゼノ頭からだとカノープスが良く見えるのではないかと思う。登るのは難しくないが、あとは夜中に歩くだけの勇気が出るかどうか・・・というところだろう。この冬のシーズン中に歩ければ良いかと思っている。

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夢見山界隈をプチ散策  令和3年1月31日

2021年02月01日 | 山梨無名山
 前日の強風は収まって穏やかな好天の朝となった。早起きできれば朝霧高原のダイヤモンド富士と思っていたが目を覚ませばもう時刻は7時半だった。良く寝た気がする。自宅の出発時間が10時近くになってしまったのでもはや行く先は限られてしまう。山梨市の渓谷でスギランが見つかりGPSの軌道も送っていただいたのでそれを見に行ってみることにする。愛宕山付近を走っている時に、甲府盆地に雲(野焼きの煙か?)が棚引いていてその向こうに綺麗な富士山が見えていた。ちょっとばかり愛宕山に立ち寄ってから山梨市の渓谷に行くことにする。

 愛宕山科学館の駐車場に車を止めて土手を覗き込んでみるとカンスゲと思われるスゲにまだ穂が残っていた。そういえばこの近傍に夢見山という素晴らしい名前の付いた山(?)があったのを思い出した。これは甲府名山の一座に指定されたはずである。ついでに登ってみることにする。


    雲の棚引いた甲府盆地と富士山


    シュンランの葉をたくさん見かけるが花芽は見つからない。今年は外れなのか?


    カンスゲだと思うが自信を持って同定できない。今年はこのカヤツリグサ科の仲間に手を広げるので少し勉強しておかなければならない。


    散策と撮影しながら歩くとあっという間に夢見山入り口に到着。裏のこんもりしたところが山頂だが、これは山なのか?


    夢見山山頂。少し平らになっている。登った気は全くしない。


    裏側に見えるのが大笠山。あっちは一応山っぽい。


    夢見山周辺は遊歩道が整備されている。


    カンスゲと思わしきシダはあちらこちらにたくさん生えている。


    スゲの仲間は雄花と雌花と種類によっては両性花が付くらしい。まだ勉強不足でその構造も良く理解していない。


    こちらは綿毛になっていた。


    綿毛になった花の部分。綿毛の部分は雌花になるのだろう。


    オオハナワラビが生えていた。葉の辺縁が紅葉している。


    群生していたオオハナワラビ


    青々としていたベニシダ


    カニクサは半分以上枯れていた。


    多目的広場


    その傍らにメタセコイアの木があった。


    愛宕山科学館とその向こうの南アルプス。ここからは北岳は見えない。


    石垣にゴッソリと生えていたシダ。コバノヒノキシダかと思ったが・・・


    葉に厚みがあり光沢がある。


    根元近くの羽片を見ると扇形をしている。これはトキワトラノオだ。こんなにたくさん生えているのは初めて見る。

 ちょっとばかり立ち寄った愛宕山と夢見山だが、オオハナワラビの群生やトキワトラノオの群生など、想定していなかったものに出会うことが出来た。近場にもこんな面白いところがあるということを改めて認識した。きっとまだまだ面白いものが眠っているはずである。

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探索失敗 富士山麓の山  令和2年12月27日

2020年12月29日 | 山梨無名山
 富士山麓の寄生火山で以前に一度だけ見たことがあるスギランという木に着生するシダがあるのだが、その後いくら探しても発見出来ずにいる。最近になって別の寄生火山で花仲間がそのシダを探し出してきてくれた。常緑性のそのシダは木の葉が落ちたこの季節のほうが探しやすい。おおよその場所は教えていただいたのでたぶん見つかるだろう・・・と、望遠レンズをザックに詰め込んで探索に出かける。しかし自宅では妻と娘が年末の大掃除をしていて、少しだけ手伝っていると出発時間が遅くなってしまった。さて、探し出せるかどうか?


    さすがにこの季節は何も生えていない。殺風景な急斜面をひたすら上を目指して登る。


    頂上近くなると傾斜が緩くなって来る。主にブナの森だがまだ細くて若いブナの木がほとんどである。


    山頂到着。既に午後2時を過ぎている。


    山頂は展望が無く、木々の向こうに富士山が少し見える。


    しかしその先の展望地まで行くと目の前に聳える素晴らしい富士山の姿を見ることが出来る。


    午後になってもこれほどスッキリと立つ富士山が見られる日はあまり多く無い。


    さて、現地に到着したが既に午後2時半を過ぎた。登り返して下山を考えると残された時間は1時間有るか無いか・・・。


    スギランが生えているとすればこんな苔の生えた木の上のはず。


    これは冬期で葉を丸めているオシャグジデンダ。


    苔の生えた大きな木の幹を探すが見つからず。


    木の又のあたりが怪しいかと思ったがやはり見当たらない。


    着生しているのはオシャグジデンダばかり。

 双眼鏡片手に木の幹の上の方を探してみたがとうとうスギランは発見できず、時刻はあっという間に午後3時半になってしまった。残念、斜面を登り返して撤退である。

 駐車場に到着した頃にはもう日没を過ぎて暗くなっていた。私の車の横に出発した時とは別の車が止まっており、なんと、今回のスギランを発見した花仲間だった。私の車を見つけて下山して来るのを待っていてくれたようである。詳細な場所を聞いてみると、どうやら探した場所と木は間違っていなかったようであるが、想定していたよりも高い位置に着生していたようである。今度はもう少し時間の余裕を持って探索に行ってみたいと思う。

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甲府名山 天狗山に登頂? 令和2年11月25日

2020年11月26日 | 山梨無名山
 11月3連休はあまり歩く気がしなかったり、微妙な時間に予定が入ったり、プチスランプ状態に陥っていたりと、どこにも登らずどこも歩かずに過ごす怠惰な休日を過ごした。体重がレッドゾーンまで増えてしまい、これではいかんと午後から休みをとってプチ散策に出かける。甲府盆地周辺の山はもう紅葉の盛りは過ぎてしまったが湯村山の周辺は盛りは過ぎたもののまだ十分に楽しむことが出来る。富士山が姿を現したことだし、晩秋の恒例となっている白山と武田健康の森界隈の散策に行ってみる。久しぶりに行ってみると初めて見る案内板が立っていて、そこには「天狗山」と書かれていた。甲府名山なるものが新たに指定されたことは知っていたが、この山がその1座であり名前は聞いたことがある。まだ行ったことが無かったし、時間もあることだからちょっと立ち寄ってみることにするが・・・登るというよりもどんどん道を下ってその先にちょっとした高台があった。


    千代田湖のほとりから白山にいつもの道を登る。もう晩秋の気配が漂っている。


    見たことが無い道標と案内板が立っていた。「天狗山」と書かれており、まだ行ったことが無い山である。20分と書かれていた。


    初めて歩くが意外とまともな道だった。しかしどこまで下るのかというくらいにどんどん下る。


    何か山らしきものが見えてきた。


    この小高い丘(?)の上に何か立っている。


    祠と石碑、鉄剣が立っていた。森の中で残念ながら眺望はあまり無い。


    これが噂に聞いていた天狗山。武田健康の森の奥にあるのかと思っていたが勘違いだった。


    鉄剣


    一段低いところに甲府名山の標柱が立っていた。


    生えていたシダはシノブだった。


    行きよりも帰りの登り返しのほうが辛い。道無き斜面を東側にトラバースして防火帯の尾根を登る。結構な急登である。

 1時間ほど寄り道して目的地の白山展望台に到着したのは3時半だった。日没前のちょうど良い時間だが、健康の森まで行く時間は無くなってしまった。ここで日没頃まで景色を眺めることにする。


    3時半に白山展望台に到着。もう太陽はだいぶ西に傾いている。


    湯村山の紅葉の尾根と甲府盆地。紅葉の盛りは過ぎているがまだ見ごたえは十分である。


    もう少し夕焼けで尾根が赤くなるのを期待したが、西空の雲に阻まれてあまり焼けなかった。


    日没迫る甲府盆地。ここまでで撤退。


    空を映す千代田湖


    ツルウメモドキ?? たぶん違うが?

 毎年のように晩秋にこの紅葉の湯村山尾根と富士山を撮りに来ているがなかなか満足な画像は撮れないものである。そのうちいつか、良い日が来るだろう。

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市川大門町碑林公園から大畠山へ  令和1年12月28日

2019年12月31日 | 山梨無名山
 四尾連湖まで車で乗り付けると大畠山はもう目の前であるが、今回は未だ歩いたことの無い麓から登る大畠山、さらにはその先にある蛾ヶ岳のメインコース、碑林公園からのルートを歩いてみた。花は終わってしまっているがこの界隈には面白いシダが生育していると伺ったがこの季節は常緑性か冬緑性のシダでなければ見られないため、おそらくはあまり種類は無いのではないかと思う。下見とちょいトレーニングを兼ねて入山してみる。高下でダイヤモンド富士を撮り、ガストに立ち寄って朝食を済ませてからの入山だったので出発は10時近くになった。


    池と碑林公園の建物。休館中で中には入れなかった。


    碑林公園奥に登山口がある。このすぐ先でアスファルトの道は終わり登山道になる。


    立派な登山道が伸びていた。道に迷いそうな場所は無かった。


    トラノオシダ。この先も岩のあるところには点々と生育していた。


    ハナワラビの仲間も点々と生えていたが胞子穂はひとつも確認できず。


    葉の辺縁がギザギザしているが棘は無い。これはおそらくアカハナワラビであろう。(➡オオハナワラビの間違い)


    少し登った斜面はオオバイノモトソウの群落になっていた。


    葉に光沢のあるイタチシダの仲間。やや大型である。


    先日武田神社近傍で見てきたものと同じ形のソーラス。おそらくオオイタチシダ。


    岩壁にはハコネシダの群落。


    2時間ほど歩いて、ずいぶん登って来た気がしていたがまだ半分しか来ていなかった。


    見えてきた山並のいちばん奥がおそらく大畠山だろう。まだ遠い。

 地図を良く検討せずに登り始めたが、碑林公園から四尾連湖までは途中にある看板を見て5.2㎞ほどあるということが分かった。大畠山は四尾連湖の北側に立つ山なのでもう少し近いが、それでも5㎞くらいはありそうである。ちょっとそこの山に登ってくるつもりが思ったよりも遠かった。


    中間点からやや四尾連湖寄りにある展望台。左の階段を登る。


    烽火台


    東屋


    右に八ヶ岳、左に南アルプスが見える。画像の左端に北岳がチラリと見えている。


    雪の少し残る斜面を進む。


    立派な橋がかかっていた。岩壁に生えているシダを見たがハコネシダが主で目ぼしいものは見当たらず。


    林道のような広い道に抜け出る。これを登り切れば目的地の大畠山のはずだが、結構長い。


    大畠山到着。午後1時半。

 1時までには到着出来るだろうと甘く見ていた大畠山だったが意外と遠く、碑林公園からの標高差は800mほどあった。蛾ヶ岳まで行くには時間が足りず、休憩せずに即下山開始する。しかし、今年の春にもこの山頂に登っているはずだがこのような長い林道のような道を歩いた記憶が無い。おそらくは尾根にある登山道を歩いたはず・・・と思って大畠山山頂から尾根筋を進んでみるとやはりテープの付いた登山道があった。そしてその道は右手の尾根に繋がっており、ロープが付けられていた。GPSで位置と方向を確認すると、どうやら登って来た道の途中で左に分かれていた登山道に下りられそうである。急斜面ではあるがスリップに注意しつつそちらの道に進むと、予想通りに尾根伝いに登山道があり元の道に抜け出た。


    尾根にあった登山道。雪があり人があるいた様子は無し。


    右に派生する尾根にロープが付いていた。尾根道を行く登山道である。


    細尾根と登り返しがあるが、危険な道では無かった。


    元の登山道に合流。

 下りは約1時間半、3時10分に碑林公園駐車場に到着した。期待していたシダはあまり目ぼしいものは見つからなかったが、それなりのトレーニングと下見は出来た。四尾連湖周辺では変わったスミレが咲くように、おそらくは変わったシダも生育しているのではないかと思う。季節を変えて、また、コースも変えて歩いてみたいと思う。
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春霞のダイヤモンド富士 毛無山  平成31年2月24日

2019年02月26日 | 山梨無名山
 今年の冬の毛無山のダイヤモンド富士はもう終盤である。例年ならば凍える寒さの中を撮影に行く毛無山ダイヤだが今年は暖かく下から見上げる限りではほとんど雪が付いていない。空模様も雲が増えてもう春の霞んだ空の様相を呈している。この日の毛無山ダイヤモンド富士は7合目展望岩、ないしは9合目展望台からの撮影になる。7合目だと少し右寄り、9合目だと少し左に寄るという微妙な位置から昇るダイヤだが、9合目に間に合わなければ7合目からでも狙えるという時間的なメリットもある。しかし撮るならできるだけ上から撮りたい。未明2時半にスタートの予定だったが途中でGPSを持って来るのを忘れて取りに戻ったりしていたら出発は3時近くになってしまった。9合目のダイヤに十分間に合う時間ではあるが、途中での撮影時間やルートの状況によっては間に合わなくなってしまうかも知れない。


    毛無山駐車場から見る月と飛行機雲。いざ、出陣!


    月光の不動滝。滝の音が聞こえて来ない。凍っているのか、水量が少ないのか?帰りに見てみるとその両方だった。


    4合目レスキューポイントから見る富士山と星空。金星が右側に現れているはずだったが雲の中に入ってしまったようだ。


    8合目で日の出の時刻を迎える。東の空が赤く焼けており、富士山が見えるところで撮影しておく。ダイヤまであと40分ほど、急がねば!

 途中の7合目あたりから見る富士山は山頂裏側に大きな雲が出てダイヤは危ういのではないかと思われたが、次第に雲が小さくなりやがて朝焼けが始まった。真っ赤に焼けた雲だったがなかなか撮影に良い場所が無く、8合を越えたあたりでようやく富士山山頂が見える場所を見つけここで数カット撮影する。ダイヤは6時57分ごろ、あと40分ほどだがまだ展望台まではひと登りしなければならない。急いで登り、ダイヤの20分前に展望台に到着した。春霞と薄雲が広がっているがダイヤモンド富士は十分に見られそうである。


    9合目展望台から見る富士山。ダイヤまであと5分ほど。


    こちらはもう1台のカメラ。135㎜。


    ダイヤモンド富士が始まる。


    同上


    春霞のダイヤモンド富士


    135㎜


    同上。渋いダイヤモンド富士。


    チカリとは輝かなかったがこんなダイヤモンド富士もなかなか良い。

 苦労して登って来た甲斐があって、毛無山らしい高度感のあるダイヤモンド富士を堪能させてもらった。願わくば樹氷と一緒にこのダイヤを撮りたかったのだが天気予報が変わって前日は雨か雪の予報から曇となり樹氷は出来ていなかった。毛無山の山頂まで移動するが雪は稜線上の樹林帯の下に少し積もっているだけだった。この季節の毛無山にしては物足りない。


    アルプス展望台から見る南アルプス。


    木が伸びて白根三山は見えにくくなってきた。


    毛無山山頂。雪が無い。


    山頂から見る春霞の富士山


    日暈が出た。

 本日の毛無山山頂は一番乗りだった。30分ほど休憩して下山開始すると、9時ごろに8合目付近を通過する頃にはもう続々と登山者がやって来た。その中にはもちろんミスター毛無山さんも居た。あと100回くらいで毛無山登頂3,000回になるそうで、今年中には達成できるだろう。いろいろお世話になっているので何かお祝いを考えなければならない。


    7合目展望岩に立ち寄る。ここもなかなか良い展望地だが足場が悪くて三脚が固定しにくいのが難点。

 4合目レスキューポイントあたりから疲れが出始め、膝に力が入りにくくなってきた。かつ、眠い。最近きつい山には登っていなかったので心配はしていたのだがやはり少し厳しかったようだ。しかし帰り際に上九の湯に立ち寄って風呂の中で足をマッサージしておいたら、ほとんど筋肉痛にはならなかった。まだまだ登れそうだ(という気がする)。なかなか良い味のあるダイヤモンド富士が見られたと思う。
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360度の展望 北杜市の中山展望台  平成31年2月17日

2019年02月21日 | 山梨無名山
 八ヶ岳を真北に見る良い展望地が無いかどうか探していたところ、山仲間のブログで北杜市の白州道の駅近傍に中山という眺望の良い山がありそこに展望台が立っていることを知った。カシミール3Dで位置を確認してみると八ヶ岳をほぼ北に見ることが出来ることがわかり、今後の星空撮影のための下見を兼ねて登ってみることにした。国土地理院の地図にはルートが載っていないが整備された登山道が何本かあるようで、最も簡単に展望台まで行けそうな中山峠から登ることにする。


    中山峠。道路脇スペースに数台駐車できる。


    中山峠の登山口。


    いきなりロープの付いた急登になるがここを登ってしまうと傾斜は緩くなる。途中に倒木があるが登山道は良く整備されている。


    40分ほどで中山展望台に到着。展望台周辺は伐採されていて眺望が良い。


    展望台には休憩所も付けられている。ここで休みながら星空の撮影が可能となる。


    伐採地から見る八ヶ岳。


    GPSのコンパスで見るとほぼ真北に八ヶ岳が聳え立つ。

 展望台の上のほうがもちろん眺望は良いのだが、星空撮影の際には風や歩く際の床の微妙な振動が星のブレに繋がってしまう。数時間に及ぶインターバル撮影を行う際にはこのブレが問題で、後に比較明合成した際に星の軌跡がギザギザになってしまう可能性があるため出来るならば地表からの撮影が好ましい。この中山伐採地ならば展望台に登らずとも八ヶ岳の空を廻る星空は問題無く撮影可能である。


    展望台の上から見る八ヶ岳。屋根が空の撮影の邪魔になるのではないかと思ったのだがうまく設計されている。


    南アルプス


    甲斐駒ケ岳


    金峰山と奥秩父の山々


    富士山。360度の大展望が得られる中山展望台。

 GPSの地図で見ると中山の山頂はここでは無くその隣に見える樹林の中にある。その場所はかつて中山砦という山城があった場所らしい。立ち寄ってみることにする。


    別ルートの分岐あり。


    中山砦跡。武川州という地域武士団によって守られていたらしい。


    解説の看板。


    その傍らに三角点がある。


    中山展望台と甲斐駒ケ岳。この景色を見て下山。

 これほど素晴らしい展望を有し、さらには登山道も良く整備されているのにほとんど無名というのももったいない。手軽に展望を楽しみたい方にはおすすめの山である。ただ、山に登るというにはちょっとお手軽過ぎて物足りないかも知れない。
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霧氷を期待したが・・・明野から金ヶ岳・茅ヶ岳を周回(後編)  平成31年2月10日

2019年02月13日 | 山梨無名山
 金ヶ岳山頂で大休憩して茅ヶ岳に向かって出発したのは10時半になった。10人ほどの健脚者が茅ヶ岳を越えて金ヶ岳までやって来ていたが、アイゼンやチェーンスパイクを装着している人は皆無だった。登山道の様子を複数の方に伺ってみたが少しだけ雪が積もって固くなっているところがあるがアイゼンは必要ないだろうとのことだった。例年だと茅ヶ岳と金ヶ岳のコルは凍り付いていてスリップし易く特に金ヶ岳側の急斜面は危険なことが多かったが今年は大丈夫なようだ。確かに実際に歩いてみると茅ヶ岳側の日陰の登山道が一部凍り付いているくらいで危険というほどの場所は無かった。


    金ヶ岳北峰から見る茅ヶ岳と富士山。少しだけ霧氷が残っていた。


    奥秩父山塊


    コルの金ヶ岳側にある展望岩。雪に足跡があまり付いておらず、この時期に登っている人は少ないようだ。


    展望岩から見る茅ヶ岳と富士山。


    この展望岩は南アルプスの眺望が抜群である。紅葉の季節のここからの眺めは素晴らしい。


    石門をくぐる。

 1時間ほどで茅ヶ岳山頂に到着した。積雪や凍り付いている場所ではスリップしなかったのだが雪解けで少しぬかるんだ土の場所でスリップして転倒、左側の前胸部を盛り上がった土のところに強打した。普通ならばなんということは無いのだがこの季節の土の斜面は凍り付いていて石のように固く、うずくまるほどの痛みが走った。深呼吸しても痛みがあるが折れてはいないようで普通に歩ける。予定通りのコースを進むが、そこから先は凍り付いていない場所でもスリップに十分に注意して歩くことになる。


    茅ヶ岳山頂から見る奥秩父山塊。


    金峰山。標高が高い向こうの山は樹氷が綺麗である。


    八ヶ岳と金ヶ岳


    富士山

 人気の高い茅ヶ岳山頂はこの季節でも15人ほどの登山者が山頂で休憩していた。標柱がだいぶ痛んでいてメインテナンスしなければならないのだが、ニススプレーを切らしていてこの日は道具を持って来ていない。春になったら整備に来なければならないだろう。小休憩して出発する。


    防火帯尾根の途中から右に曲がって千本桜を目指す。


    下り始めの道は夏でもやや分かりにくいが雪が積もるとさらに道は不明瞭になる。歩かれた様子も無いが下に見える尾根を目がけて真直ぐに下りる。


    尾根の平坦地で昼食。木の隙間から垣間見る富士山。


    少しばかり岩尾根のアップダウンがある。ちょっとした細尾根を通過する。


    岩を越える。


    右に茅ヶ岳、左に金ヶ岳。ここから先は千本桜公園への土の斜面の急下りになる。スリップし易く要注意して下りる。


    千本桜公園。展望台は朽ちて立ち入り禁止。


    展望台の脇から見る富士山。


    南アルプス。桜の名所であるが桜の時期に訪れたことが無い。出来れば、夜桜と星、あるいは月を眺めに来てみたい。


    大明神林道に出る。あとはこの林道をテクテクと歩いて明野ふれあいの村に戻るのだが・・・意外と長くて疲れる。

 しばらくまともな登山をしていなかったのでちょっと長めのコースは少しばかり不安があった。歩く分には問題無かったのだがスリップして胸を打って3日過ぎてもまだ痛いこと、その後のスリップに注意してかなり余計な力が入ったことで下山してから軽い筋肉痛になった。一晩で改善したがずいぶん弱くなったものだと思う。しかし、狙っていた白い茅ヶ岳と白い富士山は見られなくともやはり山の上の景色のほうが性分に合っていると思う。今後の撮影はいかに機材を軽量化して体力に見合った登山をするかということにかかってくるだろう。
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割れないダイヤモンド富士 今季最後の高下へ  平成30年12月28日

2018年12月28日 | 山梨無名山
 冬型気圧配置となり空がスッキリと晴れた。しかし風が強く割れるダイヤモンド富士を撮るにはあまり条件が良いとは言えない。しかしこれほどスッキリと晴れる日はそうめったに来るものでは無い。この日も早朝5時半起きで高下に出かける。激混みとまでは行かないがそこそこにカメラマンが来ている。しかし割れるダイヤのポジションには誰も居らず楽勝で場所を確保できた。準備していると冬用の重装備の服を纏ったお嬢様(??)が近付いて来た。るたんさんが撮影にやって来ていた。前日の夜にメールを送ってくれていたようだが気が付いたのが深夜10時半だったので返事をしていなかったのだがこの好天の機を逃さずにやって来た。


    空気の透明度が良く(とこの時は思った)、今日のダイヤはいただき!と思ったが・・・


    雪煙も思ったほど出ていないように見える。

 例のごとく3台のカメラをセットするが、1,140㎜超望遠レンズはセッティングに時間がかかりダイヤの約2分前にようやくセットが完了する。さて、今日こそはきっちりと割れてくれる・・・かどうか?


    使い慣れた200㎜。雪煙はあまり出ていないように見える。


    しかし・・・ダイヤの輝きがいまひとつで上方に光芒が出ない。


    割れるには割れたが光芒がいまいち。


    本日も満足な画像は得られず。


    絞り改良した300㎜。左右から光芒が出始めた頃。


    やはり上方への光芒は出ない。


    雪煙が出ているようだがそれ以上に富士裏側に薄雲がかかっていて光り方が少ないようだ。


    さらに1,140㎜超望遠。


    これで見ると結構な雪煙が出ている。


    かつ、後ろ側に薄雲が出ていて透明度が悪いようだ。ファインダーを覗いて様子を見てみたところ、ダイヤが輝かず太陽の形が見えていた。


    輝いて見えるのはダイヤでは無くて太陽の輪郭。

 目で見る限りでは澄んでいるように見えた空だが、どうやら薄雲か水蒸気が広がっていて透過性が悪く太陽が輝かなかったようである。今期いちばん期待した朝だったが今回も割れるダイヤは失敗である。あと2日間チャンスはあるのだが明日からの高下の割れるダイヤは混雑するポジションの中に入ってしまうので、3台のカメラをセットするのは他のカメラマンの邪魔になってしまう。本日で高下は撤退することにする。また来年。


    本日のベストショットはこの普通のダイヤモンド富士。これで見ると後ろ側に薄雲が広がって太陽の輝きが減弱しているように見える。

   
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甲府市白山から見る紅葉の湯村山  平成30年11月30日

2018年12月01日 | 山梨無名山
 早いものでもう11月もこの日で終わり、明日からは12月である。いろいろと行事があったり頚椎症が悪化して腕が痛かったりと、山を歩かなくなって1ヶ月半が過ぎたがまだ荷物を担いで歩くにはまだ腕に不安がある。しばらくはあまり登らずに写真を撮ることになりそうである。

 ようやく湯村山の紅葉が真っ盛りとなった。なかなかスッキリとした富士山が姿を現さずなかなか撮影に行く機会が無かったがようやくこの日は富士山が現われてくれた。西から陽が差し込む午後の時間を狙って千代田湖の上にある白山を訪れる。


    紅葉真っ盛りの湯村山の尾根。富士山は少し霞んでしまったがこれだけ見えてくれれば上出来。


    湯村山と富士山


    別角度から


    黄葉と垣間見る富士山


    場所を変えて甲府盆地の見晴らし台に行く。


    駐車場のすぐ脇にあるこの見晴らし台は甲府市の夜景を見るには絶好の場所。


    見晴台から見る湯村山と富士山

 しばしば訪れている白山であるが紅葉越しの富士山は未だに撮れずにいた。抜群の紅葉とは言えないがひとまずは課題をクリアできた。
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冬越しの準備に 御坂の山へ

2018年11月19日 | 山梨無名山
 1ヶ月ほど山を訪れていなかった間に御坂の山はもうすっかり紅葉が終わり晩秋の景色になってしまった。春に設置した保護柵が放置状態になっていたのでどうなっているのかずっと気になっていた。直撃こそは免れたもののいくつかの台風も通り過ぎて行った。そしてこれから訪れる冬に備えて保護ネットは一旦解除する必要があるだろう。おそらく倒れてしまって使えなくなっているポールもあるだろうから、片手に7本ずつ、計14本のポールを荷揚げする。


    御坂の山はもうすっかり晩秋の気配である。


    倒れたものもあるがなんとか生き残っていてくれた保護柵。


    倒れてしまう原因はどうやら雨風では無くこの倒木や枝が落ちてくるためのようだ。


    この場所はネットを全解除する。来年設置する際の目印のためにポールは残しておく。


    頑丈に作成したもう1ヶ所は倒木でもポールは倒れていなかった。


    こちらは部分的にネットを解除しておく。

 さらにもう1ヶ所設置した場所は数本のポールが折れていたために新しいものに変えておいた。嬉しいことにこの保護柵を気にかけている方がおられるようで、折れたポールに針金を巻いて補強してくれてあった。山の植物が無くなって行くのを心配して協力してくれる味方が居るということで、感謝に絶えない。


    空は曇り空。ちらりと姿を現した富士山。


    またそのうち綺麗な姿を見に来よう。

 2時間ほどで作業を終えて下山となった。

 この保護柵は個人的に設置したもので地権者や山梨県の許可を得ていないものなので(そもそも許可を得る手段がわからず、また許可を申請する時間的余裕も無かった)、来年は許可を得る手順を詳しい方から聞いて書類を申請し、大手を振って保護柵の設置が出来るようにしたいと思っている。ちょっと聞いた話ではかなり面倒な書類申請が必要なようで、面倒なことが嫌いな私にとってはかなり手ごわそうだが、植物保護のためには通らなければならない道なのだと思う。
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