山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

数は減ってしまったがミズアオイが咲いた 令和6年9月26日

2024年09月28日 | 水辺に咲く花
 例年ならば9月初旬には咲き始めるミズアオイであるが、今年の夏は暑過ぎて開花が遅れ、しかも特定外来種の水草を駆除するために昨年は大々的に河川清掃が行われたらしくミズアオイは激減してしまっていた。時期的におそらく咲いている頃であろう。

    三たびミズアオイが咲く河川を訪れてみる。

    手前は満開、向こう側はもう枯れ始めている。

    数は半分以下に減ってしまったが、咲いてくれて一安心である。

    消滅したと思われた場所にも少しだけ咲いていた。

    水面が見えないほどにびっしりとミズアオイが生育していた場所だが、見事に一株も見当たらなくなってしまった。

    わずかに残った株が咲いている。

    ヒシの花が今ごろ咲いている。これも暑さで開花が遅れたようである。

    支脈の用水路にはまだそれなりにミズアオイが残っていた。

    透明感のある青い花は美しい。

    ここは河川清掃を免れたようで、そこそこに咲いていた。

    葉が小ぶりであるが、おそらくこれから咲いて来るミズアオイであろう。

    別の支脈の用水路は全く様子が違う。ここにはミズアオイは生育していなかった。

    これはマコモか?

    こちらはアシだと思う。

    草むらは草刈りが行われていた。

    中に入ってみると、穂は出ていないがハマスゲの葉が群生していた。草刈りの時期によって生え方が変わるようである。

    数が減ってしまったミズアオイであるが、復活してたくさん咲く姿を期待したい。

 本流では激減してしまったミズアオイであるが、支脈の用水路にはそれなりに残っており、すぐに絶滅してしまうことは無さそうである。復活してたくさん咲いてくれることを期待したい。


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今年の水草探索は失敗 河口湖 令和6年9月14日

2024年09月14日 | 水辺に咲く花
 昨年河口湖で見つけた水草がおそらくいちばん元気に育っている頃であろう。富士吉田に出張があり午後から訪問するはずだったが、この日は午後も仕事があり終わったのは午後3時半になってしまった。1ヶ所ならば立ち寄れそうである。

    何度も訪問している公園の湖畔を訪れてみる。雨が続いて水量が多い。

    ゴム長靴を履いてなんとかホッスモが生えているあたりまで行けるが目的の水草はさらに先で行けない。

    たぶんこれはホッスモであろう。

    一部を採取してみる。

    まだ若くて種子が熟していない。

    細い葉に棘状の突起が出ている。

    まだ若い種子。筋目は目立たない。

    葉鞘の部分はギザギザしていて茶色い小さな突起が付いている。おそらくホッスモで間違いないであろう。

 水量が多くてフラスコモの仲間と思わしき藻が生えている場所まではたどり着けなかった。別の場所を散策してみる。

    葦が茂っている。このあたりに自生のミソハギが生えているはずだが見当たらない。

    湖畔への下り口は草木が茂って見えなくなっていた。

    かき分けて湖畔に下りる。マメダオシを期待していたのだが水没している。

    池に立ち寄ってみる。相変わらずイヌタデで覆い尽くされている。

    スイレンは蕾が見えるが訪問時間が遅かったためか咲いていない。

    昨年は池にたくさん生えていたイトモの仲間は今年はとうとう確認出来なかった。

    夕暮れの大石公園に立ち寄ってみる。富士山は雲に隠れてしまっている。

   テッポウユリが咲いている。

    こちらのミソハギは満開になっていた。

    パンパスグラスと山頂がチラ見えする富士山

    コキアはまだ色付いていない。2週間後くらいだろうか?

 今年はなんとか確認したいと思っていたイトモの仲間(おそらくイトミズヒキモ)の花と、フラスコモの仲間(おそらくセイロンフラスコモ)の細かい形状は、5~6月の河口湖水位が低かったことによる草の増殖、および8月以降の雨による増水によって確認出来なかった。10月に水位が下がればもうワンチャンスあるかも知れないが、おそらく難しいであろう。来年に持ち越しである。


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激減してしまったミズアオイ 令和6年9月6日

2024年09月09日 | 水辺に咲く花
 8月中旬に様子を見に行った際のミズアオイはまだ若い葉を少し展開しているだけだった。そろそろ青々とした葉がたくさん生えている頃ではないかと思い見に行ってみる。ところが、前回見つけた若い葉の他には新たな葉はほとんど出てきていない。いつもは固まって葉が出ていたところにも今年はほとんど生えていない。

    ミズアオイがかつてはたくさん咲いていた河川だが、今年はほとんど見当たらない。

    オモダカがだいぶ増殖して花がたくさん咲いている。

    オモダカの花は葉と同じ高さかやや低い位置に咲く。葉は先端が尖るがなかなか良く見えない。

    この対岸には毎年ミズアオイがたくさん咲いていた場所であるか今年はひとつも見えない。

    この曲がり角の対岸にも群生していたのだが姿が見えない。

    わずかに残っているミズアオイ。かなり寂しくなった。

    花が咲くのはもう少し先のようで、まだ蕾も見えない。

    この河川沿いは水面が見えなくなるほどたくさんのミズアオイが茂っていた場所。

    この1株しか見当たらない。

    ここの中州にも固まって生えていたはずだが・・・

    草に埋もれてわずかに残っているのみである。

    満開になっているアメリカミズキンバイ(ヒレタゴボウ)

    葉が細くて先が尖る。結実した実はやや赤みを帯びてヒレがある。

    ほぼ同じ場所に生えているウスゲチョウジタデ

    花はアメリカミズキンバイよりも小さい。葉先は尖らず葉脈が目立つ。実は長い円柱形で黄緑色をしている。

    草地の中ではハマスゲを見つけるのは大変そうである。

    草地の端のほうに少しだけ姿を見せていたハマスゲ

    もう終盤だったが、なんとか姿は確認出来た。

    これはコゴメガヤツリであろう。河川敷にたくさん生えている。

 昨年の秋は河川清掃が行われないだろうと思っていたのだが、今年のミズアオイの様子を見ると大々的な清掃が行われたのではないかと思う。1年草であるミズアオイは種が熟して落ちる前の時期に除去されてしまうと大打撃を受けてしまう。昨年は開花した花を確認したはずだが、その直後に河川清掃が行われたのではないかと思う。山梨県のミズアオイは現在この河川の周辺にしか生育しておらず、まさに絶滅の危機に瀕してしまっている。


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湿地に生えるコマツカサススキ 令和6年9月3日

2024年09月06日 | 水辺に咲く花
 コマツカサススキは山梨県での生育地がごく限られており、北杜市の溜池の1ヶ所にしか生育していないと思っていた。ところがもう1ヶ所群生している湿地があると花仲間に教えていただいた。ちょうど北杜市の生育地近傍に出張があったので、午後から訪問してみる。

    花仲間に教えていただいた湿地。湿地というよりも耕作が行われていない田園といった感じだ。

    ガマの群生

    群生しているのはヒメクグであろう。

    こちらはカワラスガナであろう。

    ドクゼリがあるのではないかと探してみたが・・・

    これは普通のセリであろう。

    ツルボが生えていた。

    こちらはアカバナであろう。

    ツリフネソウとその向こうに垂れ下がっているのはコメのようである。

    ここにはコマツカサススキが一緒に生えていた。

    さらに別の場所ではコマツカサススキが群生していた。

    おそらく山梨県では最大の群生ではないかと思う。

    ちょうど見ごろになっていたコマツカサススキ。

    もう終わりかけているがサンカクイであろう。

    大部分が結実しているがオモダカの花が咲いている。その左にあるのはコナギだと思うのだが、ひょっとしたらミズアオイかも知れない。

    森の中の水辺にはオタカラコウが咲いていた。

 コマツカサススキは溜池の周辺に生育しているものよりもこちらのほうが遥かに個体数が多かった。別の溜池の周辺に生育していたドクゼリが池の改修工事で消滅してしまったため探しているが、そう簡単には見つからなそうである。


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今年は当たり年?ミズオオバコが咲いた 令和6年8月21日

2024年08月24日 | 水辺に咲く花
 南部町を訪れた際に何度か見に行こうとしたのだが、猛暑や雷雨に阻まれて見に行っていなかったミズオオバコを訪れてみる。時期的にまだ少し早いのではないかと思うが、咲き始めているはずである。

    植栽のものだが、ミソハギが咲いている。ほぼ同じ頃にミズオオバコが咲いているはずである。

    思った通り、ミズオオバコが咲いている。

    花は咲き始めのようで、周辺にたくさん葉が出ている。

    まだ新鮮なミズオオバコの花

    ここはもう見ごろを迎えていて、例年に無くたくさんの花を咲かせている。葉がたくさん出ている。

    花と元気な葉

    今年のミズオオバコは当たり年ではないかと思う。

    ミゾカクシが咲いている。

    さほど珍しい花ではないがたくさんある花でも無い。

    オモダカがたくさん咲いているが、こちらはちょっと違うヘラオモダカであろう。

    田んぼでは普通に見かけるこの草

    これはキカシグサであろう。小さな花を咲かせている。三角形の萼片の間に小さな花弁が付く。

    ホソバヒメミソハギであろう。田んぼに普通に生えているが、南北アメリカ原産の帰化植物である。

 ミズオオバコはまだ咲き始めのようであるが、見ごろを迎えている場所もあった。水面下にたくさんの葉が出ており、今年は当たり年なのではないかと思う。稲刈りが始まる前に再訪できればと思う。


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アギナシが咲いた 椹池 令和6年8月8日

2024年08月10日 | 水辺に咲く花
 そろそろサワギキョウが咲いている頃ではないかと思い、椹池に立ち寄ってみる。すると、サワギキョウと一緒に白い花が咲いている。これは何年も咲いていなかったアギナシの花ではないか。

    椹池。水量は普通である。

    手前に群生しているのはヒロハドジョウツナギではないかと思う。

    たぶんヒロハドジョウツナギ。この池には結構生えている。アブラガヤが混じっている。

    新鮮なサワギキョウが池に浮かんでいる。

    サワギキョウ。紫色の美しい花である。

    結実しているナガエミクリ

    浮島の中に白い花がポツポツと咲いている。

    これはアギナシの花ではないか。葉は確認していたが花を見るのはずいぶん久しぶりである。

    アギナシの花。下から順に上に向かって咲いて行く。

    アギナシの葉。細長いものが多いが幅の広いものもある。

    葉の先端部はやや鈍頭で、辺縁が内側に巻くのが特徴である。時として筒状になる。

    アギナシの葉と花。花穂は葉よりも長く伸びて花を咲かせる。

    サワギキョウと一緒に咲いていたアギナシ。こちらのものは葉が細い。

    たくさん咲いていて驚きである。

 アギナシを初めて見たのがこの椹池で、他の場所ではまだ見たことが無い。何年か見に来ているが、葉は確認しているが花はしばらく見ていなかった。ブログの記録を見直してみると平成30年(2018年)9月以来花は確認できていなかった。葉の数も少なく、このまま絶えてしまうのではないかと心配していたのだが、今年はたくさん咲いてくれた。葉もたくさん出ている。花が咲くのに周期性があるのかも知れないが、生き残っていてくれて、しかもしっかりと咲いてくれてほっとした。今日はこの池に立ち寄って良かったと思った。


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水草はあまり育っていなかった 河口湖 令和6年7月30日

2024年08月05日 | 水辺に咲く花
 富士吉田方面に出張があったので既に何度か立ち寄っている河口湖の水草を観察に行ってみる。現地に到着すると間もなく空模様が怪しくなり始め、雨がぱらつき出したかと思ったらあっという間に強い雨が降り出した。車の中で昼寝しながら待機していると30分ほどで雨が上がって少し青空が見え始めた。長靴を履いて傘を持って散策に出かける。

    雨が上がったばかりの公園。少し水たまりが出来ている。

    この黄色い花はオグルマであろう。

    イヌゴマが群生

    葉の幅が広く、これはコシロネであろう。

    水草が生育する場所まで水位は到達しているが、水位が低い時に生えた草がはびこっている。

    昨年見たホッスモやフラスコモの仲間などはまだ姿が見えない。

    ツツミズヒキモと思わしき水草が昨年たくさん生えていた池を訪れる。こちらもイヌタデなどがたくさんはびこっている。

    スイレンはまだ蕾

    この池にも藻類の姿は見えていない。

    場所を移動する。昨年見つけたボートの中の水たまりに生えている藻類。

    これはコカナダモではないかと思う。

    見に来たのはこの葉が細いほうの藻類。

    イトモの仲間だと思う。残念ながら花は付いていない。

    葉の付け根の部分を調べてみる。

    ロール状になっている。これはツツイトモないしはツツミズヒキモのいずれかではないかと思う。

    メドハギがたくさん生えている。

    そろそろマメダオシが生え始めているのではないかと思ったのだがまだ早かったようである。

 葉の細い水草はツツイトモないしはツツミズヒキモのいずれかではないかと思っているのだが、見分けるには花ないしは結実した実の形を見ないと判別するのは難しいと思う。今年は花を見てやろうと6月ごろから何度か訪問しているのだが、河口湖の水位が異常に低かった今年は元気な藻類の姿はあまり期待できなそうである。まだチャンスはあるので、また訪問してみたいと思っている。


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ヒツジグサが咲いた 令和6年7月22日

2024年07月26日 | 水辺に咲く花
 未明からパール富士の撮影を行っていたので疲れが出て来た。午前中の仕事を終えて車の中で寝ようかと思ったのだが、暑過ぎてクーラーをかけても汗が出て眠れそうもない。遠出する元気も出ないのであまり歩かないで済む場所に花を見に出かけてみる。

    池の水量はほぼ満水。だいぶ水が濁っている。

    池の中を覗いてみるともうヒツジグサが咲いていた。

    2輪並んで咲いたヒツジグサ

    見ごろはもっと先になるであろうが、それなりに咲いていたヒツジグサ

    岸に近いところに咲いていたヒツジグサ。570㎜望遠で撮影しているがこんなに近い場所は初めてである。

    見に来たのはこの草。

    そろそろ咲いているかと思ったのだが・・・

    咲くのはまだ1週間以上先になりそうである。

    こちらはまだ固い蕾

 期待していたコカモメヅルは残念ながらまだ花が開いていなかった。他にも見たい藻があったのだが、水量が多いことと濁っていることで発見できなかった。

 帰り際に釣竿を持った人と出会った。何が釣れるのかと尋ねたところ、この池にはブラックバスが居るらしい。数年前まではそんなものは居なかったはずである。誰かが放流したということであろう。大きな鯉も居るらしい。かつて椹池にもヒツジグサがたくさん咲いたらしいのだが、鯉や鮒を放流したことで水質が変わってしまい、今では絶滅してしまっている。この池もその二の舞にならないことを願うばかりである。


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まだ水草は育っていない 河口湖 令和6年7月2日

2024年07月06日 | 水辺に咲く花
 1ヶ月ほど前に河口湖を訪問した際は水位が低くて見たい水草が生育する場所までまだ水が達していなかった。梅雨に入り何度かそれなりの雨が降った日があったので、そろそろ水位が上がっているのではないかと思う。

    6月初旬に訪れた時は水位が低く普通に行けた六角堂が水に浮かんでいる。
    湖のほとりに生えていたジョウロウスゲとミコシガヤ

    コキツネノボタンが結構生えていた。

    集合果が楕円形をしている。

    茎を触ってみたがやはり筋が無い。しかしヌマハリイにしては少し小さい気がする。

    このあたりにホッスモとともにフラスコモの仲間が生えていたはずだが、まだ見当たらない。

    いちばん見たかった池の中の水草だが、水位は達している。

    スイレンはまだ蕾が見えていない。

    そして見たかったミズヒキモの仲間はまだ姿を見せていなかった。

    アジサイが満開になっていた。

    白い花が満開になっている。

    アジサイに似ているが葉に切れ込みがある。これはテマリカンボクというカンボクの仲間か?

    ラベンダーが満開になっていた。

    花壇の花も綺麗。曇り空だったがなんとか富士山が見えていた。

 ツツイトモか、ツツミズヒキモか?それとも別物なのか?花を見れば正体が分かるのではないかと何度か見に来ているのだが、今年は5~6月の河口湖の水位が異常に低くて生育している場所まで水位が達していなかったために成長が遅れているようである。咲いてくれるかどうかも危うい雰囲気である。また見に来てみたいと思う。


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バイカモが満開 令和6年7月2日

2024年07月04日 | 水辺に咲く花
 富士吉田に出張があったので仕事を終えた午後から以前から訪問してみたかったバイカモが咲くという用水路を訪れてみる。

    バイカモが泳ぐ用水路

    群生して満開になっていたバイカモ

    凄い数である。

    たくさん咲いているバイカモの花

    満開のいちばん良い時期に訪問出来たのではないかと思う。

    小さな白い花をたくさん咲かせたバイカモ。水草であるがキンポウゲ科の花である。

    神社をお参りして撤退。

 生育範囲は狭かったが固まってたくさんのバイカモが咲いていた。山梨県では生育地が限られている貴重な水草である。


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これがフトヒルムシロの花 令和6年6月6日

2024年06月08日 | 水辺に咲く花
 今年の5月に小田貫湿原を散策していた時に湿地の水たまりのところに生えていたヒルムシロの仲間が花を咲かせているのを目撃した。ヒルムシロとオヒルムシロは夏から秋ごろに花を咲かせるのに対してフトヒルムシロは5~6月ごろに花が咲くということを最近になってから知った。おそらくあの湿原に生育しているものはフトヒルムシロであろう。一方、八ヶ岳の池に生育しているヒルムシロの仲間の花を見たくて8月に何度か足を運んでいるが花は確認できていない。その池に生育しているのはフトヒルムシロの可能性がきわめて高く、小田貫湿原で5月に花を咲かせているとすればそろそろ八ヶ岳の池でも咲いている頃であろう。ホザキヤドリギを見てから移動してきたので少し時間が遅くなってしまったが、日が長くなったので観察するには十分に時間がある。他の花や木を見ながら池に行ってみる。

    白い花が咲いている。

    密集して咲くこの花はカマツカと思われる。

    似ているが花の付き方の感じが違う白い花が咲いている。

    たくさん生えており、まだ蕾のものが多い。

    カマツカと違って花序は長い柄を持っている。これはサワフタギないしはタンナサワフタギであろう。

    湿地にはオニゼンマイが群生

    これはクルマムグラであろう。

    良く見ると葉の先端部が短く尖っている。これはオククルマムグラかも知れない。

    咲き残りのサクラソウの花

    クリンソウが満開

    別の場所のクリンソウ

    池に到着

    ヒルムシロの仲間の葉が水面に展開している。良く見ると花穂が水面に出ている。

    やはり咲いていた。これはフトヒルムシロで間違いないであろう。

    個体数がそれほど多いわけでは無いようである。

    たくさん花穂が出ているわけでは無いがそれなりに咲いている。

    濁った紅色の花が咲いている。

 思った通り、6月に花が咲いていた。花期から見て、これはフトヒルムシロで間違いないであろう。いつ花が咲くのかと首をかしげていたが、やっと花を見ることが出来て、これにて一件落着である。


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水位の低い河口湖の湖畔を散策 令和6年6月4日

2024年06月08日 | 水辺に咲く花
 昨年河口湖で発見したイトモの仲間らしい水草がそろそろ花を咲かせる頃ではないかと思う。富士吉田方面に出張があったので午後から見に行ってみるが、到着した途端に空に真っ黒な雲が広がり始めて夕立が来そうな空模様になってきた。雨具を持って長靴を履いて散策に出かける。

    水位が低く、いつもなら湖面に浮かんでいるお堂のところまで歩いて行ける。

    これはクサヨシであろう。

    お堂の名前は六角堂と言うらしい。ぐるり一周回ったが明瞭な上り口が見当たらない。

    石が積まれていて賽の河原のようになっていた。

    これは花が小さく、ノイバラか?

    スイカズラが咲いていた。

    たくさん茂っているスゲはアゼスゲであろう。

    こちらはヌマハリイと思わしき群生

    スジヌマハリイもあるはずだがこれは背が高く、茎に稜が無い。

    水位が低く、いつもならば水が溜まっている場所にキケマンが生えていた。

    こちらはコキツネノボタンであろう。

    瘦花が楕円形をしている。

    メドハギがたくさん生えている。昨年は水位が高くて見られなかったマメダオシが今年は見られそうである。

    このあたりに何だか分からない水草が生えていたはずだが草むらになっていた。

    ミヤコグサとアカツメクサのお花畑になっている。

    イトモの仲間がたくさん生えていた池だが、水位が低くて水が溜まっていなかった。残念。

 観察の途中で雨が降り出し雷も鳴った。カッパを着て傘を差しての散策となったが、30分ほどで雨は上がってくれた。今年の富士五湖の水位は異常に低く、期待していた水草が生育する場所までは水位が到達しておらず、残念ながら観察が出来なかった。梅雨に入ると水位が上がって来るであろうから、また見に来てみたいと思う。


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ヒメマツカサススキとアブラガヤ  令和5年10月13日

2023年10月17日 | 水辺に咲く花
 そろそろ枯れ始めているのではないかと思うのだが、ヒメマツカサススキが生育している池に立ち寄ってみる。

    池の水はだいぶ少なく、かなり先のほうまで行ける。

    やはり枯れかけている。この状態になると遠目ではヒメマツカサススキなのかアブラガヤなのか判別が難しい。

    たぶんこれはヒメマツカサススキであろう。

    望遠レンズで撮影。花序が球形をしているように見える。これはヒメマツカサススキであろう。

    たぶんこれもヒメマツカサススキであろう。

    望遠で撮影。やはりヒメマツカサススキのようである。

    これがアブラガヤであろう。花序は球形にはならない。

    至近距離で撮影したアブラガヤ。穂の途中から小穂が付く。

    こちらが至近距離のヒメマツカサススキ。小穂は穂の先端に固まって付く。

    しかし、分かり難いものもある。

    花序が開くとどちらか分かり難くなるが、小穂は主に穂の先端に付いておりこれもヒメマツカサススキであろう。

    群生していたアケボノソウであるが花はもう終わっていた。

    咲き残りのアケボノソウ

    森の中に咲いていた花

    センブリ。もう陽が陰っていて花はほとんど閉じていた。

    池の中を覗いていると何か藻が生えていた。

    一部を採取して調べてみる。これはイトモであろう。

 当初はいちばん小さな池にしか生育していないだろうと思っていたイトモであるが、他の2つの池にも生育していることが分かってきた。今年は花と種を確認出来たが、来年はもう少し至近距離で観察が出来るのではないかと期待している。


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これはイヌタヌキモで良いのか?  令和5年10月13日

2023年10月16日 | 水辺に咲く花
 昨年も10月に訪問している高層池であるが、その際に浮かんでいたタヌキモと思わしき水草の殖芽を調べてみたところ、おそらくはイヌタヌキモであろうと推測された。調べた殖芽は1個だけだったので今年はもう少し調べてみたいと思っている。そろそろ捕虫嚢が脱落して殖芽を付けている頃であろう。

    水量がだいぶ少ない高層池

    10月に入ってもまだヒツジグサが咲いていた。

    2輪並んで咲いていたヒツジグサ

    光の当たり方が悪く葉や花が白飛びしてしまった。

    このあたりでそれなりに個体数を確認していたタヌキモであるが、ほとんど見当たらない。

    ほとんどが沈水したようである。残っていたタヌキモをすくい上げて調べてみる。

    捕虫嚢はほとんど脱落していて沈水する直前であろう。先端に楕円形の殖芽が付いている。

    マクロ撮影。毛が生えているのが見えるが中軸がどうなっているかは不明。

    別株。こちらはまだ捕虫嚢が少し残っている。

    殖芽は楕円形をしている。色は茶色がかかった緑色であるが、これからこげ茶色になってくるのではないかと思う。

 タヌキモはイヌタヌキモとオオタヌキモの雑種と言われており、実は個体数が少なくあまりお目にかかれるものでは無い。イヌタヌキモがタヌキモの仲間の中では最も多く目にするのではないかと思う。タヌキモの殖芽は球形で大きく緑色をしているのに対してイヌタヌキモは楕円形で茶色い色をしていると言われている。この池に生育しているタヌキモの殖芽は楕円形をしており、おそらくはイヌタヌキモで間違いないと思っている。分解して中軸の形態を調べればもっとはっきりと分かるのであろうが、個体数が少ないのに分解するのはあまりにも可哀そうである。自信をもって確定は出来ないが、この高層池に生育しているタヌキモの仲間はイヌタヌキモとしておきたいと思う。


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満開!ミズアオイのパラダイス  令和5年9月10日

2023年09月17日 | 水辺に咲く花
 甲斐市、身延町、そして南部町と回った後に、本日最後の訪問場所は既に今期2度訪れているミズアオイが生育する河川である。おそらく満開の見ごろを迎えているはずである。

    思った通り、ミズアオイが満開になっている。

    ケイヌビエがたくさん茂ってしまっているが、負けじとミズアオイも咲いている。

    素晴らしい!ミズアオイのパラダイス!

    少し痛み始めているものが多いが、それでも見ごたえは十分である。

    昨年の河川清掃で数が減ってしまってはいるがそれでもそれなりに咲いてくれた。

    一安心である。

    たくさん咲生えている場所もある。

    ケイヌビエに負けず、来年もたくさん咲いて欲しいと思う。

    こちらはウスゲチョウジタデのはずである。

    この花は午前中に咲いて午後には散ってしまう。午後4時半ではもう花は散ってしまった後である。

    こちらはハマスゲが群生していた畑。予想はしていたが草刈りが行われて花はほとんど刈られてしまった。

    道路脇に残っていたハマスゲ

    ハマスゲの穂。種を飛ばす前に刈られたので増殖は難しいだろうが、葉は残っているのでたぶん来年も生えてくれるであろう。

 思っていた以上にミズアオイの花は咲いてくれていた。続けて刈り取りが行われなければ、来年も咲いてくれるであろう。


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