前日小田貫湿原でハコネグミを確認しておこうと思ったのだが、どの木だったか分からなくなってしまい、見てきたグミの木は葉表に鱗状毛が生えておりハコネグミでは無かった。しかも花がもう大部分散っており、ひょっとしたらもうハコネグミの花も咲いてしまっているのかも知れない。ゴールデンウィークの最終日は丹沢山系の山にハコネグミを見に行ってみることにした。
空模様はいまひとつでいつ雨が降ってきてもおかしく無い。しかも風が強い。
登山道脇に咲いていたシロバナノヘビイチゴ
こちらはヘビイチゴではないかと思う。
蕾のヤマシャクヤク。あと1週間もすれば咲いていそうである。
明日にも開きそうな花もあった。
谷筋の登山道を登る。
ミヤマキケマンがたくさん咲いている。
ミツバコンロンソウ
セントウソウであろう。
ツル状に広がっているので何だか分からなかったが、これは盛期を過ぎたユリワサビであろう。
おそらくミヤマハコベ
茎は緑色で、萼や茎に毛が生えている。
谷から稜線に抜け出るとそこはブナの森になっている。
着生しているオシャグジデンダはまだ葉を丸めている。
丹沢山系なので、おそらくこれはヒメシャラであろう。
これが特徴的とされる横縞か?
昨年の種が残っている。花の時期に来れば、撮影は難しく無さそうである。
富士山にかかる笠雲が大きくなっていた。雨はなんとか大丈夫そうである。
グミが生えている場所に到着。
結構たくさん生えているがこれが皆ハコネグミとは思えない。花はまだ咲いていなかった。
葉の撮影を試みるが風で揺れてまともに撮影出来ず。
止む無し、葉をとって調べてみる。
これは鱗状毛ではないかと思う。ハコネグミではないだろう。
葉裏も鱗状毛で、茶色いものが混じる。
別の木
これも鱗状毛。たぶんマメグミではないかと思う。
さらに別の木
今度の木の葉はちょっと様子が違う。毛が多くて白っぽく見える。
これは星状毛で良さそうである。しかも密生している。
葉裏は星状毛のようだが茶色いものが多く混じっている。
これが探しているハコネグミなのかどうか?全く確信が持てず、もう少し勉強してから再訪してみたいと思う。
富士山の笠雲はさらに大きくなっていた。観察と撮影に多大な時間を費やし、午後6時に下山。
予想していた通りではあるが、やはりグミの木の判別にはまだ力不足である。この場所に行けばほとんどがハコネグミだろうと思っていたのがそもそもの間違いだったようで、他のグミの木もたくさん生えていた。もう少し勉強してから再訪してみたいと思っている。