山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

月と金星は現れず 山中湖  令和5年2月22日

2023年02月25日 | 月富士
 この日の夕暮れは西空で月と金星が接近し、その上に木星が輝く良い夕暮れになるはずだった。ちょうど富士吉田市に出張で出かけていて、4時過ぎに仕事が終わったので急いで山中湖に移動する。山中湖のダイヤモンド富士はもう終わってしまっているのだが、きららから出来るだけ左側に寄って撮影すれば富士山頂の上を通過して行く夕陽は撮影できるはずである。カメラ2台を担いで急いで湖畔を南に移動して撮影に取りかかるのだが、残念ながら富士山は雲に巻かれてしまっている。


    山中湖のダイヤモンド富士モドキになるはずだったのだが・・・


    太陽は輝いたものの富士山は姿を見せなかった。


    富士山が見えてくれれば、ダブルダイヤモドキになったはずである。


    雲を透かして太陽が見える。


    一瞬富士山頂が見えた頃にはもう太陽は富士山の脇に沈みかけていた。


    夕焼けの山中湖。相変わらず富士山は姿を見せず。

 一旦車の中に戻って日暮れを待つが、ますます雲が増えて富士山は姿を現しそうもない。それどころか、月と金星も全く姿を見せてくれない。少し雲が切れた7時ごろに湖畔に行ってみる。


    少し雲が切れているが富士山は相変わらず雲に巻かれているようである。


    一瞬オリオン座が見えたがカメラを構えた時にはもう半分が雲の中だった。


    見えそうで見えない富士山


    一瞬だけ見えた木星。


    木星の下の雲が明るくなっている。おそらくあそこに月と金星が居るのであろう。

 7時半過ぎまで待ってみたが富士山も月も金星も姿を現さず、撤退となる。最近は天候に恵まれない日が多く、撮影に出かけてもまともに撮れないことが続いている。そのうち良い日がやって来るのを期待して待ちたい。

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セツブンソウとマツバラン  令和5年2月21日

2023年02月25日 | 里に咲く花
 寒い日が続いていて大量飛散が予想されているスギ花粉はまだ本格的な飛散は始まっていない。おそらく三珠のセツブンソウもまだ満開にはなっていないのではないかと思うのだが、天気が良かったので訪れてみた。


    道路脇の車を止めるスペースにはまだ雪が残っていた。


    セツブンソウは思った通りまだあまり咲いていない。


    日当たりの良い場所でもまだあまり咲いていなかった。


    満開ではないが、今年は数が少ないのかも知れない。


    セツブンソウの花


    斜め側面から見るセツブンソウの花

 もう1ヶ所、場所は離れているのだがずっと気になっていたマツバランがどうなっているか、約1年ぶりに見に行ってみる。


    水桶跡の中に生えていたマツバラン。2~3株あったはずだが枯れかけた1株しか見つからない。


    真ん中の一枝が青いが周辺はもう枯れてしまっている。湿度が低いので心配していたがやはり生育条件が悪かったようである。


    竹林の中を探してみる。個体数が減っているようでなかなか見つからない。


    見つかった中ではこれでも大きなほうである。


    小さなものばかり。


    やっと見つかった少し大きな株はこの場所でも枯れかけていた。


    葉っぱ全体が紅葉していてこれはアカハナワラビと思われる。


    これもアカハナワラビか?オオハナワラビとの区別がまだいまひとつで、中間型のようなものを見かけることがある。


    シュンランはまだ蕾が見えていない。

 なかなか気温が上がらないうえに雨量が少ない今年の冬は春に咲き出す花たちに悪い影響を与えそうな気がしている。セツブンソウもマツバランもあまり状態は良く無い。

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山中湖ダイヤモンド富士は現れず  令和5年2月14日

2023年02月15日 | ダイヤモンド富士
 山中湖きららの近傍でダイヤモンド富士の季節となった。この季節は湖面の大部分が凍り付いているのだが、氷の裂け目や河口の近傍は氷が解けておりうまくすればダブルダイヤモンド富士の撮影が可能となる。都合良く午前中は鳴沢村に出張があったので午後から山中湖きららに行ってみる。午後1時半に到着したが富士山は雲の中に隠れてしまっている。車の中で待機していると午後3時ごろから雲が切れて富士山が姿を現した。ダイヤの時間は4時半だが、撮影場所の下見と確保のために少し早めに撮影場所に向かう。


    凍り付く山中湖。富士山がやっと姿を現した。


    氷の解けている場所ではダブル富士の撮影が出来る。


    水面が風で揺れてしまっているが、このあたりならばダブルダイヤモンド富士の撮影が出来そうである。


    時折風が止んで水面が静かになることもあるのだが・・・


    肝心の富士山が・・・


    一瞬だけ富士山頂が姿を現したがその後はまた雲の中。


    そろそろダイヤモンド富士の時間だが・・・


    残念ながら姿を見せてくれなかった。


    周辺の山にも雲が巻いた。


    それなりにカメラマンはやって来ていたし、駐車場には大型観光バスが2台止まっていた。


    鳥も寒そうだ。

 天気予報は晴れだったが雲画像を見ると日本上空は雲が多く、本日のダイヤは運試しといった感じだった。思親山パールに続いて山中湖ダイヤも失敗。そのうち良いこともあるだろう。

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甲斐駒ケ岳に沈む月 赤坂台公園付近  令和5年2月6日

2023年02月12日 | 番外編
 ZTF彗星の撮影も考えてはいたのだが、さすがに仕事があるのに未明3時起きは難しい。目を覚ませば5時になっており、沈む月を撮影するには間に合いそうな時間である。本日は甲斐市の赤坂台公園(ドラゴンパーク)付近から見ると甲斐駒ケ岳あたりに月が沈んで行くのだが、赤坂台公園だと山頂の左側に沈んでしまう。そこでもう少し北側に寄った場所に行ってみるが、そこでは電線がかなり邪魔になる。電線の下をくぐった場所も考えたのだがそちらは下見をしておらず撮影場所が確保できるのかどうかも不明である。もう月が甲斐駒ケ岳に迫っており時間的にも厳しく、電線の間に甲斐駒ケ岳山頂が確保できる場所を探してカメラを構える。


    位置的にはこのあたりで甲斐駒ケ岳山頂に月が沈んで行くのだが電線が邪魔である。


    甲斐駒ケ岳に月が迫り、もはや場所を探している余裕は無く、この場所でカメラを構える。


    甲斐駒ケ岳に迫る月。うっすらとアースシャドウが見える。


    甲斐駒ケ岳に接触


    山頂に沈んで行く月


    金色の美しい月だった。


    もう1台の望遠レンズで捉えた甲斐駒ケ岳。何とか上側の電線をカットしたかったが難しかった。






    甲斐駒ケ岳に沈む月


    赤く焼けた甲斐駒ケ岳


    南アルプスが赤く染まった。


    朝日に映えた八ケ岳

 素晴らしい夜明けの月と夜明けの景色だったのだが、電線が邪魔になってしまったのは残念だった。撮影を終えた後に赤坂台公園周辺を散策してみると、電線の先の民家の間に撮影可能な空き地があった。下見を十分に行っていなかったことと、現地到着時間が遅かったことが失敗だった。また挑戦したいと思う。

コメント (4)
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思親山のパール富士は失敗  令和5年2月5日

2023年02月09日 | 月富士
 未明からZTF彗星を追いかけ、自宅に朝帰りして寝たのは8時ごろだった。11時半に目を覚まして空を見ると雲の多い空である。富士山ライブカメラを見ると一応富士山は姿を見せているようではあるが、富士宮では雲の中である。この日の夕方は思親山あたりでちょうど日没の頃に富士山の山頂近くから月が昇って来る日である。雲が多くて富士山が見えない可能性が多分にあるのだが、うまくすれば焼けた雲の間に富士山と月が姿を見せてくれるかもしれない。ダメなのを覚悟の上で思親山に向かう。


    佐野峠から見る富士山は完全に雲の中。これは厳しそうだが、ひょっとしたら姿を見せるかも知れないと、思親山に登ってみる。


    春にはカタクリやキクザキイチゲが咲く斜面だが、この季節は殺風景である。


    階段の登り。しばらく歩いていなかったので結構辛く感じる。


    カギガタアオイの葉。パラパラと散在しているが大株は見当たらない。


    花を付けた株があったが、花はもう痛んでいた。


    山頂への最後の階段


    開けている思親山の山頂。


    もう10回くらい登っているのではないかと思う。佐野峠からだと1時間くらいで到着出来る手軽な山だが、佐野峠までの林道が厳しい。


    富士山は・・・完全に雲の中。月が現れる時間まであと30分ほどである。


    もうそろそろ富士山山頂あたりに月が昇っている頃であるが、何も見えない。


    あきらめて撤収しようとした頃に雲間から月が現れた。


    雲間に現れた黄金の月。すぐ下に富士山山頂があるはずだがとうとう見えなかった。


    撤収して佐野峠に到着。


    月は見えたが富士山はとうとう雲の中から姿を現さず。

 雲間に現れた黄金の月は美しく、一瞬でも富士山が姿を現してくれれば面白い写真になったかも知れないが、とうとう姿を見ることは無かった。またチャレンジしよう。

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ZTF(ズィーティーエフ)彗星の撮影はいまいち 甲府市千代田湖  令和5年2月5日

2023年02月07日 | 星空
 コタツで寝てしまい目を覚ませば未明3時だった。折角目を覚ましたのだから未明のZTF彗星を見に行ってみようと町灯りの影響をあまり受けない千代田湖の湖畔に行ってみる。明るい月明かりがかなり邪魔になるが、千代田湖から見ると茅ヶ岳の脇あたりにZTF彗星が沈んで行くはずである。カメラ2台を使い、1台は簡易赤道儀に乗せて追尾してみる。やや広角気味のレンズで茅ヶ岳のあたりを撮影してみるとあっさりと彗星を捉えることが出来た。ちょうど八ヶ岳の上あたりを飛んでいる。何カットも撮影したのだが・・・このデータは誤って全て消去してしまい、幻の撮影となってしまった。一方、赤道儀で追尾したものは300㎜望遠レンズで撮影したが、さらにエクステンダー装着して600㎜にした画像は全てピンボケになってしまい、とうとうフォーカスが合ってくれなかった。そういえば昨年の年末・年始にやって来た彗星撮影も同じような失敗をしていた。なかなかうまく撮れないものである。


    何度も撮影してやっと視野の中に入ってきたZTF彗星。左上のボヤッとした光が彗星。


    月明かりが明る過ぎるためか緑色には写ってくれない。300㎜望遠レンズ、かつAPS-Cサイズカメラでこの大きさだと、景色と一緒にワンショットで撮影は難しそうである。


    2倍エクステンダー装着して600㎜で撮影。


    何度もフォーカスを合わせ直したがとうとう最後までピンボケ


    どんどん高度を下げて行く。


    そして山の裾野に沈んでしまう・・・

 折角の八ヶ岳や茅ヶ岳と一緒に撮影したデータをパソコンに落とさずに初期化してしまったミスはちょっと痛かった。画像は一応確認しているが、思ったよりも小さな彗星でワンショットでは尻尾が見えずボヤッとした光しか見えていなかった。期待していたよりも暗い彗星のようである。

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舞い降りる国際宇宙ステーションISS 甲府駅夢小路と舞鶴城公園  令和5年2月4日

2023年02月06日 | 星空
 前日と本日は夕方の空で国際宇宙ステーションの観察をするのに良い日だったが、前日は空模様が悪く本日は勤務の都合で撮影は難しいだろうと思っていた。想定していたよりも早い時間に仕事が終わってくれたので、仕事場の近くの舞鶴城公園に行って撮影しようと思ったのだが、一番近い駐車場が満車で車が止められない。甲府市北口の駐車場に移動するがもはやISSが飛んで来る時間になってしまい舞鶴城公園は間に合わず、夢小路で撮影することになる。1台目のカメラのセットが終わって空を見上げるとを、もうISSが頭の上を越えて舞い降りてきていた。


    先日も訪れた甲府駅北口の夢小路。路上駐車の車が邪魔で視野がいまいち。塔の上に輝いている星がおおいぬ座シリウス。


    塔の左上に見える白い筋がISS。肉眼でもはっきり見えてとても明るい。シリウスの右に下りてくると思っていたが記憶違いだった。


    比較明合成したISSの軌跡。線路の明かりが眩しいがそれにも負けずきっちりと写ってくれた。


    縦位置で切り抜くと良い感じである。


    舞鶴城公園に行ってみる。この主郭とISSを狙っていたがライティングが明る過ぎるうえにシリウスが見えず、夢小路で撮影して良かったようだ。


    主郭と月


    謝恩碑と鉄門。左上にカシオペア座が見え、北極星は謝恩碑のほぼ真後ろ位置する。


    謝恩碑を廻る北天の空


    城門と月

 舞鶴城公園からは木星と西空に沈んで行く金星が綺麗に見え、謝恩碑を挟んでこの2つの惑星が輝く姿をもう1台のカメラで撮影したのだが、撮影データを確認したもののパソコンにデータを落とすのを忘れてしまい、そのまま初期化してしまったためデータが吹き飛んでしまった。残念。こんな失敗も時には起こる。話題になっているZTF彗星も1カットだけ写っていたのだがそれも消えてしまった。また撮影に行きたいと思う。

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