山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

咲き始めたミズアオイ そして大量のハマスゲが・・・  令和5年8月29日

2023年08月31日 | 里に咲く花
 まだ満開には少し早いのではないかと思うのだが、ミズアオイが咲いている頃ではないかと思う。近くに出張があってお昼過ぎに仕事を終えて見に行ってみる。


    ヒシはこれでもかというくらいに大増殖していた。

    ひしめき合って盛り上がっている。下に水が流れているとは思えないほどに密生している。


    日当たりの悪いところではまだ花が咲き残っていた。


    期待していたミズアオイであるがまだ少し早かったようである。


    10日ほど前に訪れた時はまだ咲いていなかった場所だが、まだ咲き始めたばかりである。


    見ごろになるのは1週間ほど先になりそうである。


    綺麗に咲いている場所もあった。

    水辺に咲くこの花は綺麗である。


    一番の群生株


    まだ咲き始めである。


    もう少しで満開の見ごろになりそうである。

    ハマスゲはだいぶ穂を出して増殖していた。


    さらに奥のほうを見渡してみるとたくさん生えていた。


    超驚き!なんだこの大群生は!!


    この一画だけハマスゲが大群生していた。


    赤茶色のハマスゲの小穂


    これだけ群生していると他県では駆除が大変な畑の雑草と言われるのも分かる気がする。

 ミズアオイはやはり少し早かった。昨年の河川清掃の影響があって個体数は半減している。花付きはそこそこに良い気がするが、満開の頃に時間がとれれば再訪してみたいと思っている。ハマスゲはそれなりに葉が出ているのは確認していたがこれほどにたくさん穂を出すとは思ってもいなかった。良いものを見られたと思うのだが、近傍の草地は草刈りが行われて穂がほとんど無くなってしまっていた。周辺を散策してみたが生育していたのはこのあたりだけで他には見当たらなかった。山梨県では絶滅危惧種になっており、駆除されずに生育し続けてくれることを期待したい。


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山梨市の大石山を散策  令和5年8月27日

2023年08月30日 | 星空
 乙女高原での花の観察を終えた頃には小雨が降り出した。それほどの大降りにはならずすぐに雨は上がった。高原から下りてくると甲府盆地はうだるような暑さである。時刻は午後4時になったがまだ日没には少し時間がある。以前から道路沿いの看板が気になっていた大石山というところに立ち寄ってみる。

    大石山。4~5台止まれる駐車場とトイレがある。

    ここには色々な奇岩があるらしい。


    階段を昇る。


    何だか分からないシソ科と思わしき植物


    これはイブキボウフウであろう。


    階段の脇に岩が現れた。

    苔とシノブが着生している。

    良く見るとこれはウチワゴケ、シダの仲間だ。

    奇岩 名前は付いていないようである。

    階段の上に建物が見える。


    本堂が立っていた。

    その直下に祠があった。


    立烏帽子石

    浮舟石

 ぐるりと周回して車に戻ると汗びっしょり、しかも藪蚊の大群に襲われて4~5ヶ所刺されていた。帰路の途中の道から虹が見えた。


    畑の向こうに虹が現れた。

    大きな虹で持って行ったレンズでは1視野に収まらなかった。

 あまりお目にかかれない植物にも出会った。

    背丈は70~80cmほど、ガンクビソウにしては背丈も花も大きい。


    これは探しているがまだ出会ったことが無かったオオガンクビソウではないのか?

    根生葉は花の時期には散っていることが多いがまだ残っていた。


    花の横顔。2cmくらい大きさがある。

    正面の顔。まだ黄色くなっておらず開花はしていないようである。

    別株。こちらは背丈も花のサイズも少し小さ目


    ガンクビソウにしては花が大きい。たぶんこれもオオガンクビソウだと思う。

 オオガンクビソウは生育地の情報を花仲間からいただいており、近日東部富士五湖方面に見に行く予定だった。これがオオガンクビソウかどうかはまだ見たことが無いので自信は無いが、これから見に行くものと比べてみて確定したいと思っている。


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乙女高原のホタルサイコ 北岳のオオハクサンサイコとの違いは??

2023年08月30日 | 山に咲く花
 7月に北岳を訪れた際に久しぶりにオオハクサンサイコと呼ばれている植物に出会った。しかしこの植物はホタルサイコにそっくりである。ネットで調べてみるとホタルサイコとの違いは花序の付け根のところに付いている葉(小総苞片)に3~7本の脈が有ることと匐枝を出さないということらしい。残念ながら北岳ではそこまで細かくは観察していない。では乙女高原に咲いているホタルサイコはどうであろうか?


    乙女高原のホタルサイコ。背丈以上の大きさの大株をしばしば目にする。


    ホタルサイコの花。黒くなっているのは結実した種であろう。


    少し遅かったようである。


    葉脈が有るか無いかはこの部分のことか?


    葉脈ははっきりしているがこれを脈と言うのかどうか?


    これを脈と言うのかどうかは分からない。


    真ん中に写っているこの葉のことだと思っていたのだが・・・


    どうやら花の直下に付いている車輪状に付く小さな葉のことを言うらしい。トリーミング画像だが、これで見る限りでは脈はあまり目立たない。

 では北岳で見てきたオオハクサンサイコはどうであろうか?細かくは観察して来ておらず、しかも2日目にカメラが故障して画像もあまり多くは撮れていない。トリーミングして見てみる。


    北岳のオオハクサンサイコと呼ばれている植物。背丈はせいぜい膝上くらいであまり大きくは無い。


    小総苞片はどうであろうか?


    ホタルサイコに比べると幅が広いように見える。


    脈が入っているように見えなくもないが・・・それほど大きな違いには見えないように思う。

 小総苞片に脈が有るかどうかは今回の画像では釈然としないが、幅はオオハクサンサイコのほうが広いように見える。ホタルサイコとオオハクサンサイコは明瞭に分けられるものなのかどうか?もう少し細かな観察が必要であるが、分ける必要は無いのではないかとも思う。


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花咲く乙女高原  令和5年8月27日

2023年08月30日 | 山に咲く花
 保護柵を設置したおかげで乙女高原の草地は花々が復活し、季節を変えて様々な植物を楽しむことが出来る。この時期はアザミやキクの仲間がたくさん咲いていて楽しませてくれる。

    白い花が群生して咲いている。


    これはゴマナのようである。


    ゴマナ。葉が細長い。


    花は良く似ているがこちらはシラヤマギク。茎が茶色くて葉が三角形~ハート形をしている。

    ウスユキソウが群生している。

    こちらはヤマハハコの群生


    これはアキノキリンソウであろう。


    マツムシソウがたくさん咲いている。

    今が花盛りのマツムシソウ

    もう終盤だったヒメトラノオ、だと思う。


    葉の幅がやや狭く見え、短い葉柄がある。しかし、ヤマトラノオとの区別はいまひとつ。


    ツリガネニンジンがたくさん咲いていた。

    ヤナギランはもう終わっていた。

    咲き残りのヤナギラン。鹿の大好物で、食害のためあまり見られなくなってしまっている。


    タムラソウは散り始めていた。

    このあたりはかつてはタムラソウの大群落になっていたが、イタドリなど他の植物が入り込んで減ってしまっていた。

    ヤエガワカンバ。木の幹や枝の樹皮が剥げ落ちるのが特徴。

    種を付けていたヤエガワカンバ

    ツノハシバミがたくさん実を付けていた。

    ツノハシバミの実

    フユノハナワラビらしきものが生えていたが時期的にまだ早いはずである。

    葉はフユノハナワラビそっくり。

    茎を見てみるとわずかではあるが白い毛が生えている。これはエゾフユノハナワラビであろう。

    湿地ではツリフネソウが咲いていた。

    白いツリフネソウが混ざっていた。

    シロバナツリフネソウ。出会えてラッキーである。


    頂上近くの展望台

    残念ながら富士山は雲隠れ。この季節は午後に富士山を見るのは難しい。

    山頂。ヨモギ頭という名前が付いているようだ。

 恒例の夏の乙女高原を存分に楽しんだ。いつ訪れてもこの草原は新鮮な出会いがある。


    見たかったのがこのホタルサイコであるが枚数が多くなるので別に記載したいと思う。


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クモマスズメノヒエ(イグサ科) Luzula arcuata (Wahlenb.) Sw. subsp. unalaschkensis (Buchenau) Hultén

2023年08月27日 | 絶滅危惧種
  高山帯の草地生育する多年草。高さ15~25㎝。葉身の先は尖る。花序は頂生し、枝は細く先は垂れ下がる。 花は 1〜 3 個頭状に集まる。花被片は濃赤色。蒴果は花被と同長で濃赤褐色 。花期は7~8月。北岳には比較的多く生育している。

 2018年山梨県カテゴリー: 絶滅危惧Ⅱ類(VU)  2005年山梨県カテゴリー: 絶滅危惧Ⅱ類(VU)   2017年環境省カテゴリー:準絶滅危惧(NT)


    クモマスズメノヒエ  2022年7月 北岳で撮影


    岩場に生えたクモマスズメノヒエ


    花序は頂生する。


    花柄は細くて先端部が垂れ下がるのが特徴。


    森林限界を超えたあたりの北岳の草地には多く生育している。





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ハマスゲ (カヤツリグサ科 ) Cyperus rotundus L.

2023年08月27日 | カヤツリグサ科
 空き地や河岸の日当たりのよい砂地に生育する多年草。地下茎は細く硬く、横に伸びその先に小さな塊茎がつく。葉は細くて長く、幅3mm程度、長さ15 cmほどで、深緑で強い光沢があり、ざらつかない 。茎の高さ15~40㎝ほどで 茎頂に 1 ~ 3 個の長い苞がつく。苞の間から枝が伸びその先に濃赤褐色の小穂をつける。小穂は線形で細く、 20 ~ 30 個の少花からなる。 花期は8~9月。

 2018年山梨県カテゴリー: 準絶滅危惧(NT)   2005年山梨県カテゴリー: 絶滅危惧Ⅰ B 類(EN)   2017年環境省カテゴリー:なし


    ハマスゲ  2023年8月 甲府市で撮影


    畑の中の草むらに生えていた。


    ハマスゲの花序。1~3個の苞が付きその先に花序を付ける。


   小穂は線状で細く、赤褐色で光沢がある。


    たくさん生えているのがハマスゲの葉。濃い緑色で幅は細く光沢がある。

    2023年8月下旬 甲府市で撮影

    ブドウ畑の下に大群生していたハマスゲ

    畑の雑草と見られても仕方がないくらいにたくさん生えていた。





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コカモメヅル (キョウチクトウ科) Tylophora floribunda Miq.

2023年08月26日 | キョウチクトウ科
  山地帯の林縁を好んで生育する多年草。茎は根元から蔓となり、他物に絡んで斜上する。葉は対生し、柄があり、三角状の卵形~卵状披針形で、長さ3 〜 7㎝、幅 1 〜 3㎝、基部は浅い心形となる。花序は良く分技し葉よりも長く、花冠は星形、暗紫色で直径5ミリほど 、副花冠は小さく蕊柱に隠れて目立たない。花期は 7 〜 8 月。個体数は少ない。

  2018年山梨県カテゴリー: 絶滅危惧ⅠB 類(EN)   2005年山梨県カテゴリー :絶滅危惧Ⅰ B 類(EN)   2017年環境省カテゴリー:なし


    コカモメヅル  2023年8月 韮崎市で撮影

    花は5弁で大きさは5mmほどと小さい。暗紫色で花弁には毛が密生する。


    ツル性の植物で他のものにからみ付いて延びる。


    花序は良く分枝して多数の花を付ける。

    葉は対生し卵形ないし披針形で柄があり、先端部が尖るものが多く、基部は浅い心形となる。




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ゴマノハグサ (ゴマノハグサ科) Scrophularia buergeriana Miq.

2023年08月26日 | 絶滅危惧種
  やや湿った草原に生える多年草。根の一部は紡錘形に肥大する。茎は直立し、角ばった稜が4つあって四角形をしており、 90 ~150㎝の高さになる。葉は対生し、長さ1 ~ 2㎝の柄があり葉身はやや厚く卵形、縁にやや尖った鋸歯がある。茎の先に長さ20 ~ 40㎝の細長い総状花序をつくり、やや密に多くの花をつける。花冠は黄緑色でふくらんだ壺形をしており、先は唇形になって5裂し、上唇は2裂、下唇は3裂する。 花期は7~8月。生育地での個体数はあまり多く無い。

  2018年山梨県カテゴリー: 絶滅危惧ⅠB 類(EN)   2005年山梨県カテゴリー :なし   2017年環境省カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU)

    ゴマノハグサ  2023年7月 東部富士五湖方面で撮影


    富士山をバックに良い位置で咲てくれていた。


    高さ90㎝~150㎝になる背の高い植物である。


    ゴマノハグサの花序。花冠はつぼ型で5裂し、形はオニノヤガラに似ている。

    葉は対生する。


    葉は短い柄があり、辺縁には細かい鋸歯がある。




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これがキレハマネキグサ?  令和5年8月

2023年08月26日 | 山梨百名山
 ほとんど図鑑やネットにも出て来ないキレハマネキグサという植物であるが、山梨県レッドデータブックでは絶滅危惧種として独立して記載されている。現在私が把握しているマネキグサの生育地は3ヶ所で、もう1ヶ所おおよその場所は分かっているところがあるが、現在登山道が崩落していて行けない状態にある。その中で最もキレハマネキグサらしいものが生えているのは1ヶ所であるが、昨年調べたところではもう1ヶ所にもキレハマネキグサらしいものが混在していた。さて、このマネキグサとキレハマネキグサは本当に別の種類のものなのかどうか、私自身としてははなはだ疑問に思っており、同一種の扱いで良いのではないかと思っている。今年もキレハマネキグサと思わしきものが生育している場所を訪問してみた。


    個体数が少なくやっと発見。


    葉が少し痛んでいる。


    こちらは葉は痛んでいないが花は大部分散ってしまっていた。


    「キレハ」というほど葉は切れ込んでいないように見えるが、葉の先端部は尖っている。


    新鮮な個体を発見


    こちらのほうが葉の先端部が鋭く尖っている。しかし、下側や左側に写っている葉は先端部が尖っておらず普通のマネキグサとあまり変わらない。


    こちらの個体は葉先が尖っておらずマネキグサとほとんど変わらない。


    これがキレハマネキグサなのかどうか?釈然としない。

 昨年は3ヶ所のマネキグサを巡って調べたが答えは保留となっている。そして今年も最も怪しい場所のマネキグサを見てきたがやはり確信は持てない。しかし、他の場所にこの植物が生えているとの情報は無く、レッドデータブックの分布域から見るとこの場所に生育しているものがキレハマネキグサとして良いのではないかと思う。ひとまずはキレハマネキグサとしておきたいと思う。


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北杜市の牛池を散策  令和5年8月22日

2023年08月26日 | 水辺に咲く花
 暑い中を午後から2ヶ所を散策し、汗だくになってバテたのでもう帰ろうと思ったのだが、日没までにはまだ1時間以上時間がある。折角なので以前から気になっていた牛池という溜池に立ち寄ってみることにする。ここは春の桜の名所らしい。


    牛池。水は濁っていて透明度は低い。池のほとりに3~4台車が止められる駐車場がある。

    この池にもヒシの葉が浮かんでいた。

    ちらほらと花が咲いているがもう終盤のようである。

    赤紫色の花が咲いている。

    車に超望遠レンズを取に戻って撮影してみると、これはミソハギのようである。

    おそらく植栽のものであろう。

    春の桜の名所で知られており、向こうに八ヶ岳が見えるはずである。

    オオオナモミであろう。

    まだ種が色付いていないが、おそらくムラサキシキブ

    勉強不足でイネ科の植物はまださっぱり分からない。

    植栽のものが広がったのであろう。これはハッカのようである。

 かつては釣りの名所だったようだが、現在は釣り禁止になっている。あまり綺麗な溜池では無く、鯉の死骸が浮いていたりしてやや悪臭が漂っている。ヒシ以外はあまり目ぼしい水草は無さそうである。


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コマツカサススキが生える溜池を散策  令和5年8月22日

2023年08月25日 | 水辺に咲く花
 昨年ようやく出会ったコマツカサススキに会いに、今年もこの草が生える溜池を訪れてみる。きっとヒシの花が咲いて見ごろになっている頃であろう。ここにはまだ正体が分かっていない藻が生えており、それも調べてみたいと思う。


    池に浮かんでいる水草がヒシ、手前に生えているのがカンガレイ。


    群生して浮かんでいるヒシの葉。花がたくさん咲いているようである。


    ヒシの花がたくさん咲いている。


    ヒシの花。ちょうど満開。


    たくさん生えているのはカンガレイ。


    カンガレイの花には花茎が無く、茎から直接小穂が出る。


    これは普通に見られるアブラガヤ

    その根元にコマツカサススキが生えていた。昨年よりも数が多い。


    少し離れた場所にも群生していた。


    思っていたよりもたくさん生えていたコマツカサススキ。

    コマツカサススキの花穂。なんということはない雑草のように見えるが見慣れてくると可愛らしい(と思う)。


    水際からあまり遠く無いところに正体不明の水草が生えていた。


    一部を採取して観察してみる。


    葉は細く棘のような突起が付いている。

 
    種はまだ付いていない。経験不足でイバラモの仲間はまだ判別が出来ない。

    別の藻が生えていた。


    車輪のように枝が伸び、そこにオレンジ色の種が付いている。これはシャジクモであろう。


    セリの仲間が生えていた。

    今度こそドクゼリか?と思ったが、これもセリのようである。残念。

 コマツカサススキは昨年よりもたくさん生えてくれたようである。ただ気になるのは近日この溜池周辺の草刈りが行われるらしい。刈られずに残ってくれることを祈るばかりである。また、正体不明の藻は判別するのはもう少し観察が必要である。他の場所に生えている似たような藻も見て歩かないと答えを出すのは難しそうである。9月中旬にまた近場に出張で行くのでこの溜池を再訪してみたいと思う。


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これがドクゼリか?いや、これは・・・  令和5年8月22日

2023年08月24日 | 番外編
 花仲間からドクゼリが生育しているという川を教えていただき、6月に訪問しているのだがそれらしきものは見つからなかった。ドクゼリの葉ではないかと撮影したものは別物のようである。1mくらいの大きさになる植物なので、この季節ならば生えていれば容易に見つかるはずである。ちょうど近場に出張があったので、午前の仕事を終わらせて現地に行ってみる。

    川の土手に生えていたこの植物は?


    葉が丸っこくてどうみてもドクゼリでは無い。しかも食害か刈られたか茎が千切れている。


    川沿いをいくら散策しても見つからず周辺を歩いてみる。これはツリガネニンジンであろう。

    キキョウが咲いている。


    コバノギボウシであろう。たくさん生えていた。

    キツリフネが少し咲いていた。

 ドクゼリらしき植物は見当たらず、周辺を散策して気分を変えて、今度は川の対岸を歩いてみる。すると草むらの中に白い花が咲いていた。


    セリらしき白い花が咲いている。


    しかし、背が低い。これはドクゼリなのか?


    近くに別の株が数株あった。どれも背が低く、せいぜい50㎝といったところであろう。

    花。花茎はあまり長く無い。


    茎も根元から分かれているわけでは無い。

    葉の幅は広い。


    これはドクゼリでは無くて普通のセリであろう。

 見つけた時は場所が場所だけにこれがドクゼリだと思ったのだが、撮影してきた画像を調べてみるとこれは普通のセリであろう。残念。今年はドクゼリを見ることなくシーズンが終わってしまいそうである。


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残っていてくれたミズアオイ  令和5年8月19日

2023年08月23日 | 山梨百名山
 昨年の夏、ちょうどミズアオイが満開になっていた頃に河川清掃が行われ、河川に重機が入ったらしく茂っていたミズアオイやヒシがそっくり取り除かれてしまった。ヒシもミズアオイも1年草なので種を落とす前に除去されてしまうと大打撃は必至である。実際に下流域で数年前に行われた河川清掃によってその場所のミズアオイは激減してしまい、回復する様子が無い。さて、今年はどうなっているだろうか?そろそろ咲き始める頃であろうから、見に行ってみる。


    多年草のアメリカミズキンバイはたくさん咲いている。ヒシもそれなりに残っている。

    このあたりにかつてはミズアオイの群落があったはずだが、すっかり草むらになっている。

    ミズアオイは消失してしまったようである。河川の清掃にどれだけの意味があったのか、疑問を持たざるを得ない。


    折り返して対岸を戻る。ヒシは以前と変わらずたくさん茂っている。

    花はもう終わってしまったようであまり見かけない。


    ミズアオイがポツポツと生えている。

    これはクワイであろう。


    しっかりと残っているものもあった。

    花が咲き始めている。


    ここにはたくさん茂っていたのだが激減してしまっている。


    この場所は以前とあまり変わらずに生えている。


    それなりに残ってくれていて少し安心した。


    さらに上流域はヒシがたくさん茂っていた。この場所は昨年はミズアオイがたくさん茂っていた場所である。

    さらにその上流域はしっかりとミズアオイが残っていた。この場所はおそらく河川清掃が行われなかったはずである。

    花はまだ咲いておらず、2週間後くらいが見ごろになってくるのではないかと思う。

    道路を歩いていると畑の草むらに見慣れないスゲが生えていた。


    これは荒川河川敷を再三探して見つからなかったハマスゲであろう。

    小穂は細くて槍のように尖っている。


    結構たくさん生えていた。

 ミズアオイは減ってしまっているものの、思ったほどの大打撃は受けておらず少し安心した。2~3週間後に見ごろを迎えるであろうから、時間がとれればまた見に来てみたいと思う。探していたハマスゲは意外にも河川敷では無くて畑の草むらで見つかった。ネットでハマスゲを調べると畑の雑草で、駆除の方法がいろいろと書かれている。山梨県では絶滅危惧種であるが他県では普通にあるのかも知れない。荒川河川敷では水際の草むらばかり探していたが、ひょっとしたらもっと土手寄りのほうにあるのかも知れない。だが、もう再三探したのでまた探しに行く気にはなれない。


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渓谷散策 石空川渓谷  令和5年8月18日

2023年08月23日 | 山梨百名山
 連日暑い日が続いており午後になると雷を伴った夕立がやって来る。渓谷ならば少しは涼しいかと、植物を探索しながら石空川渓谷を訪れてみた。夕立の危険もあるのだが、この渓谷は途中の急な階段以外は道が整備されていて距離が短く、さほど難無く引き返せる。

    吊り橋を渡って渓谷に入る。

    ヤマアジサイ、であろう。


    一の滝、二の滝と吊り橋。暑いがそれでも渓谷を吹き抜ける風は涼しい。

    二の滝 昨年は2筋流れていたと思ったが水量の関係か今年は1筋。


    タマブキであろう。

    渓谷を見下ろすオシャグジデンダ

    竜洗峡の流れ


    葉の大きなカエデの仲間、テツカエデであろう。

    精進ヶ滝展望台に到着。

    何段にも豪快に落ちる精進ヶ滝


    滝の上部。紅葉の季節はさぞかし綺麗だろう。

 普通に歩けば1時間ほどで到着出来るであろうが、花を探しながらうろついていたので2時間以上もかかってしまった。以前にミヤマツチトリモチを発見したのだが、2~3往復して探したもののとうとう発見出来なかった。


    滝の脇に白い花が咲いている。

    シラヒゲソウ。個体数は少ない。

    咲き残りのギンバイソウ

    満開のキツネノカミソリ


    雌しべが花弁より短く花の中に納まっている。

    これは冬虫夏草の仲間か?

 空模様は悪くなってきたがなんとか雨に降られずに駐車場に戻った。甲府に戻った頃には夕立がやって来た。


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美し森に咲く花たち  令和5年8月17日

2023年08月22日 | 山梨百名山
 日没までにはまだ時間があったが空模様はあまり良く無い。夕立が来そうな曇り空である。簡単に行ける美し森に立ち寄ってみたところ、意外な花に出会えた。

    コオニユリがパラパラと咲いていた。

    これはコウゾリナと思われる。


    結実したエゾノコリンゴ


    アサマフウロが咲いていた。

    そろそろ終盤だが、たくさん咲いていた。

    タムラソウの花


    驚いたのがこの花


    これはヒメヒゴタイではないか。

    富士山麓や大蔵高丸周辺でしか見たことが無かったがこちらにも咲いていて感動した。

 あまり期待はしていなかったのだが、アサマフウロや驚きのヒメヒゴタイが咲いていてなかなか楽しめた。


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