山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

黒熟していないクロモジ 令和6年11月19日

2024年11月23日 | 樹木類
 11月中旬に紅熟したカナクギノキの実を期待して南部町に見に行ってみたがまだ青いままだった。では、黒熟するというクロモジの実はどうだろうか?クロモジは甲府市やその近傍の山にも多く生育しており、今回は出張の帰り際に韮崎市にある林道を訪れてみる。

    これがクロモジの木だったはずだが、ボタンヅルがからみ付いている。

    枝先に付いている実を探して見てみると、黒くはなっていないようである。

    カナクギノキと同じくまだ青色ないしは黄色である。

    これが本当に実なのか?と疑問を持ってしまいたくなるが、間違いないだろう。

    紅葉している別のクロモジ。林道脇には他にもたくさん生えていた。

    おそらく多くの実が脱落した後であろう。しかし、実は黒くなっていなかった。

 今年は暑い夏が続いてほとんど秋らしい爽快な日が無く急に寒くなってしまったことが実の熟成に影響を与えているのかも知れないが、クロモジもカナクギノキと同様に色付いてはいなかった。今年が特別なのか、それともいつも色付くのはもっと後なのか、今後も経過を見て行きたいと思う。


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黄色い実をたくさん付けたホザキヤドリギ 令和6年11月12日

2024年11月18日 | 樹木類
 毎年この季節に北杜市泉郷近傍に出張があり、帰りがけに三分一湧水のホザキヤドリギを見て来るのが恒例となりつつあり、昨年もほぼ同じ頃に見に来ている。おそらく今年もたくさんの黄色い実を付けている頃であろう。


    三分一湧水の遊歩道入り口。今年の紅葉はあまり赤く染まっていない。

    ビオトープは花が終わっていて殺風景である。

    葉がだいぶ散っているハンノキ

    ブナやコナラの黄葉

    三分一湧水

    咲き残ったアザミの仲間であるが、細くてやや長い総苞片の形からトネアザミではないかと思う。

    咲き残りのシデシャジン

    結実してもう種も脱落しているコバノギボウシ

    咲き残りのヤクシソウ

    公園の黄葉はまだ少し早い

    目的のハンノキに寄生しているホザキヤドリギ


    今年もたくさん黄色い実を付けている

    今年は暑い夏が長かったためか、まだ青い葉が残っている。

    ハンノキの実とホザキヤドリギ

    空は青空が広がったが、八ヶ岳は雲に隠れていた。

 ホザキヤドリギは今年もたくさんの黄色い実を付けてくれた。この季節には葉がほとんど散ってしまっていることが多いのだが、今年は青い葉を付けたままの黄色い実を見ることが出来た。いつもは火曜日が定休日になっている三分一湧水館のソバ屋が今年はやっており、初めて湧水館のそばを食べることが出来た。抜群に、とは言えないが、普通においしい蕎麦だった。


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未だ紅熟していなかったカナクギノキ 令和6年11月11日

2024年11月16日 | 樹木類
 赤く色付くカナクギノキの実を見て見たくて10月中旬に見に行ってみたがまだ色付いていなかった。1ヶ月が過ぎてもう赤くなっているのではないだろうか。南部町のカナクギノキが多く生育している林道を再訪してみる。

    向こうに見えるのは篠井山

    カナクギノキ。まだ葉が紅葉していない。

    赤い実を期待していたのだが・・・

    この木の実はまだ熟していなかった。

    林道脇の岩壁に咲いていた白い花

    ジンジソウ

    法面の上のほうに生えていたカナクギノキ

    望遠レンズで覗き込んでみるが、やはり赤くなっていない。

    林道脇に生えていたこの木もまだ熟していないようである。

    この林道内ではいちばん大きなカナクギノキ

    葉が枯れ始めて少し黄色くなっている。

    この木ならば実が紅熟しているだろうと期待したのだが・・・

    残念ながらまだ青い。

    こちらの木は紫色の小さな実が付いている。これはムラサキシキブか?


    結実したカラスザンショウの実

    色が鮮やかなイノデの仲間

    普通のイノデのようである。

 期待していたカナクギノキの赤い実であるが、この季節になってもまだ赤くなっていなかった。ではクロモジの実は今ごろどうなっているのだろうか?近々見に行ってみたいと思っている。
 
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まだ紅熟していなかったカナクギノキ 令和6年10月13日

2024年10月17日 | 樹木類
 10月も中旬になり、5月に花を見てきたカナクギノキがそろそろ赤い実を付けている頃ではないかと思う。クロモジとそっくりな葉と花を付けるカナクギノキは、秋に実が紅熟するのに対してクロモジは黒い実を付けることで区別が出来る。枝の色がクロモジは緑色なのに対してカナクギノキは茶色いことでも区別できるはずだが、緑色をしたカナクギノキも時として存在するようである。やはり実を見たほうが確実であろう。

    春にも訪れている南部町の林道を訪れる。

    これは枝が緑色をしていたカナクギノキ。実はまだ熟しておらず、緑色だった。

    しばしば目にするこの木はクサギであろう。

    結実しているクサギ

    岩壁に咲いているのはヤマハッカであろう。

    臭いをかぐとレモンの臭いがする。これはレモンエゴマであろう。

    やや大きなカナクギノキ

    この木もまだ実が熟していなかった。

    このあたりでいちばん大きなカナクギノキ

    葉が少し色付いている。

    まばらだが、たくさん実を付けている。

    しかしまだ早かったようで、実は色付いていなかった。

    これはカラスザンショウの木であろう。南部町では比較的良く見かける。

    枝に棘が生えている。

    結実したカラスザンショウ

 赤くなっているカナクギノキの実を見たかったのだが少し早過ぎたようである。時間がとれるようであれば、再訪してみたいと思う。


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リンボクの花はもう終わっていた 南部町 令和6年10月1日

2024年10月02日 | 樹木類
 昨年は10月下旬に見に行った時には既に結実し始めていたリンボクであるが、今年の9月初旬に見に行った時はまだ花芽が確認出来なかった。おそらく咲くのは9月下旬から10月初旬であろうと予想して今回訪れてみた。他の草も見て回ってみる。

    草刈りされて姿が見えなかったコヒロハハナヤスリが葉を展開している。

    数はあまり多く無い。胞子穂が出ていなかった。

    これはアマクサシダであろう。青々として元気である。

    それなりに多く生えている緑色鮮やかなこのシダ。

    イワヒメワラビかと思っていたが茎に毛が生えていない。

    小羽片を観察してみるとヒレが付いており裂片には短い柄がある。これはミドリヒメワラビであろう。

    ササクサがちらほらと生えている。

    今が盛りで触れると強烈に服に引っ付いて来る。

    これはカゴノキ。数本生えている。

    何度も見に来ているリンボク

    見上げてみると花が咲いていない。もう終わってしまっているようである。

    望遠レンズで覗き込んでみると、それなりに花は咲いたようだがもう終わってしまっていた。

    わずかな咲き残り。

    1週間ほど遅かったようである。見たかった花は来年に持ち越しになってしまった。

    祠のある山上に生えている御神木

    これはスダジイなのではないかと思って見に来てみたが・・・

    種らしきものが見当たらない。

    見えているのは越冬する新芽であろう。

    葉の辺縁に鋸歯があり葉質はやや柔らかそうである。

    そして表面がツルッとした枝の感じ、これは桜の仲間ではないだろうか?木の大きさから見てエドヒガンザクラではないかと思う。

 なかなか花期を逃さずに花を見に行くのは難しいものである。リンボクはおそらくパッと咲いてすぐに散ってしまったのではないかと思う。残念ながら来年に持ち越しになってしまった。探しているスダジイはこの辺りにあるはずなのだが見つからず、山頂の祠のところにある御神木はおそらく桜の仲間であろう。春の花が咲く頃に確認出来ればと思う。この周辺にはまだ何だか分からない木がたくさんある。


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リンボクはまだ咲いていない ではスダジイはどれ?? 令和6年9月2日

2024年09月04日 | 樹木類
 9月に入ったので、そろそろリンボクの花が咲き出しているかも知れない。昨年はようやくリンボクの木を確認出来たものの、花はもう終わってしまっていた。今年こそはリンボクの花を見てみたい。そしてリンボクの生える森にはまだ確認できていないスダジイの木も生えているはずである。寺院の裏にある森を訪問してみる。この森は藪蚊がたくさん居り、ヤマヒルも出ることから、頭に防虫ネットを被り、防虫スプレーを手と足に十分にスプレーしてから森に入る。

    これはサネカズラであろうが草刈りされて残ったもので、花は付いていなかった。

    森の中に入る。左の灰黒色の木がリンボク、真ん中の筋が入っているのはおそらくクスノキ、右がスダジイではないかと思ったのだが・・・

    これはリンボクで間違いない。

    リンボクの花はまだ咲いていないようである。

    葉の表側に光沢がある。

    葉腋に花芽のようなものが見えている。咲くのは3~4週間先になるのではないだろうか?

    右側の木はスダジイなのだろうか?図鑑を持って来なかったが、もう少し縦皺の溝が深かったように思う。左はクスノキであろう。

    下から見上げる。

    望遠で葉と枝先を見てみるが、葉には鋸歯が無く実が付いていない。

    冬芽のようなものが付いている。これはスダジイではないのは確実であろう。鋸歯が無くシラカシでも無さそうである。

    たぶんこれも同じ木。

    幹は鱗片状になっている。これは何だろうか?実を見れば分かるだろうが残念ながら付いていない。

 樹木類はまだ全く力不足で、見てもほとんど分からない。どこかにスダジイがあるはずで、この季節ならば特有の殻が付いた実が成っているはずである。周辺の森も含めて、再訪してじっくり観察してみたいと思う。


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ヒコサンヒメシャラ (ツバキ科) Stewartia serrata Maxim.

2024年08月26日 | 樹木類
 山地帯の雨量の多いところに生育する落葉高木である。幹が灰褐色で横に輪ができるが目立たないものもある。葉は互生し、楕円形~卵状楕円形で両面とも無毛である。朔果にも毛がない。7月ごろに葉腋に3~4㎝の白い花をつける。花は5弁で外面に白い絹毛が密生する。本種の品種にトウゴクヒメシャラがあるが、葉の表面は無毛で、裏面と特に中肋に毛の多いものをいうが、 識別困難なものもある。分布限界種。

 2018年山梨県カテゴリー :絶滅危惧Ⅱ類(VU)  2005年山梨県カテゴリー :絶滅危惧Ⅱ類(VU)   2017年環境省カテゴリー:なし


    新緑のヒコサンヒメシャラ  2024年5月 東部富士五湖方面で撮影

    昨年の蒴果が残っている。

    横線が目立つが、無いものも多い。

    林立するヒコサンヒメシャラ。赤褐色の幹は目立つ。2024年7月 同じ場所で撮影。

    花を期待していたのだが残念ながら既に結実していた。

    結実した実。毛が生えていない。

    葉は互生し楕円形で毛が無く、辺縁に鋸歯がある。葉脈が目立つ。





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ミヤマビャクシン (ヒノキ科) Juniperus chinensis L. var. sargentii A.Henry

2024年08月25日 | 樹木類
 日当たりがよい亜高山帯の岩場に生育する匍匐性の常緑針葉樹である。幹は立ち上がらず、地表に沿ってうねりながら伸び、枝は斜上する。葉は鱗片葉と針状葉があり、若い段階では針葉が多いが、 老木になるとほとんど鱗片葉となる。 個体数は少なく、山梨県内では希少種である。

  2018年山梨県カテゴリー: 絶滅危惧ⅠB 類(EN)  2005年山梨県カテゴリー :絶滅危惧Ⅰ B 類(EN)  2017年環境省カテゴリー:なし

 山梨県内で自生のものはまだ発見に至っておらず、画像は植栽のものである。

    ミヤマビャクシン(植栽のもの)  2024年7月 サンメドウズ清里スキー場で撮影

    地表に沿って伸び、枝は斜上する。

    葉は鱗片葉と針状葉があり、これは先端部が丸くなる鱗片葉。

    枝先に球果をつける。

    まだ若い緑色の球果




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結実したモクゲンジ 令和6年8月6日

2024年08月09日 | 樹木類
 雷鳴が轟いたかと思ったら雨が降り出してしまった。南部町から身延町に移動したが雨が降っており、しばらく車の中で寝ながら待機する。ほぼ止んだところでそろそろ実を付けているであろうモクゲンジを見に行ってみる。変わった形の実が付くらしい。


    結実しているモクゲンジ。黄色っぽい実が付いていて一見花が咲いているように見える。

    花では無くてこれは実である。

    たくさん付いている。

    結実したモクゲンジ

    ホオズキのような実を付ける。割れた実の隙間から球形の種が見えているものもある。

 モクゲンジは小さな可憐な黄色い花からは想像できないような大きな実を付けていた。実が割れて種が見えてくる頃にはまた違う姿を見せてくれるのであろう。


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ヒコサンヒメシャラの花はもう終わっていた 令和6年7月21日

2024年07月24日 | 樹木類
 5月に何度かハコネグミを探索に出かけた山にはヒコサンヒメシャラが多く生育している。その時にはまだ蕾も付けていなかったが、そろそろ咲いているか、もう遅いかも知れない。たぶん咲き残っている花があるだろうと思うので、まだ見たことが無いヒコサンヒメシャラの花を見に行ってみる。

    登山道を外れて谷の中を歩いてみる。左にあるのは大きなカツラの木。

    あまり目ぼしいものは見つからない。斜面を登ると森の中はフタリシズカだらけ。

    登山道ではなくこれは獣道

    ミツバウツギの実

    もう終盤のシナノキの花

    結実したアブラチャンであろう。花に比べてだいぶ大きな実を付けるようである。

    森の中にたくさん咲いていた白くて小さな花

    ヨツバムグラであろう

    細の踏み場も無いほど群生していた。

    ヒコサンヒメシャラがたくさん生育している場所に至る。

    幹に横縞が入ると言われているがはっきりしないものが多い。

    花を期待していたのだがもう終わってしまっていた。

    残念。2週間以上遅かったようである。

    別の場所。ここには大きなヒコサンヒメシャラの木があった。

    大きな木の幹にははっきりと横縞が入っている。

    ハコネグミの木を見に行ってみる。

    赤い実が見たかったのだが付いていなかった。木が1本だけでは結実しないのかも知れない。

    一方、マメグミはまだ結実し始めたばかりだった。

    まだ花を付けているものもあり、ハコネグミとは花期が1ヶ月以上違うようである。

 たくさん生育しているのを確認したヒコサンヒメシャラは今年のうちに花を確認しておきたいと思っていたのだが、想定外に花期が早かったようで残念ながら終わってしまっていた。来年に持ち越しである。赤い実を見たかったハコネグミも残念ながら見られなかった。また来年見に来てみよう。


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ハコネグミ (グミ科) Elaeagnus matsunoana Makino

2024年07月13日 | 樹木類
 山地の低木林の林内や林縁に生育する落葉低木である。高さ1 〜 3m。葉は互生し、楕円状卵形ないしは広披針形で辺縁は波打つ。葉の表面には淡黄緑色星状毛、裏面は銀色の鱗状毛と星状毛が生える。花柄は長く、葉腋に1個ずつ付く。萼筒の外面には銀色と淡褐色の星状毛と鱗状毛が密生する。花期は 5 ~ 6 月。富士、箱根一帯の林縁や低木林内に生育しており、富士箱根要素の植物である。山梨県での個体数は少ない。

 2018年山梨県カテゴリー :絶滅危惧ⅠB 類(EN)  2005年山梨県カテゴリー :情報不足(DD)  2017年環境省カテゴリー: 絶滅危惧Ⅱ類(VU)

    ハコネグミの花 2024年5月 東部富士五湖方面で撮影

    山地の低木林の林内や林縁に生育する。

    あまり目立たない木で、発見しにくい。

    葉腋から長い花柄を出して花を付ける。

    ハコネグミの花

    花筒には銀色と淡黄褐色の星状毛と鱗状毛が密生する。

    葉は楕円状卵形ないしは広披針形で辺縁は少し波打つ。

    葉の表面には淡黄褐色の鱗状毛が生える。

    葉の裏は銀色の星状毛の中に鱗状毛が混じる。

 果実はまだ確認できていない。
 県境からわずかに静岡県側に生育していたもので、正確には静岡県に生育していたものであるが県境なので掲載させていただいた。





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モクゲンジ (ムクロジ科) Koelreuteria paniculata Laxm.

2024年07月13日 | 樹木類
  低山帯の斜面沿いの砂礫を好んで生育する落葉高木である。高さは10m ほどになる。葉は互生し、長さ25 ~ 35㎝の奇数羽状複葉卵形で縁には不揃いの粗い鋸歯がある。裏面の脈上には軟毛が生える。7 ~ 8 月、枝先に長さ15 ~ 40 ㎝の大型の円錐花序を直立し、黄金色の花を多数つける。花は直径 1㎝ほどで花弁の基部に赤いハート形の付属体がある。樹皮は灰褐色で縦に割れ目が入る。日本全土に点在して分布するが、山梨県での生育地は限られており、1カ所は、県自然記念物に指定されている。 

 2018年山梨県カテゴリー:絶滅危惧ⅠB 類(EN)  2005年山梨県カテゴリー:絶滅危惧Ⅰ B 類(EN)  2017年環境省カテゴリー: なし

    モクゲンジの花 2024年6月 身延町で撮影

    高さ10mほどになる落葉高木

    枝先に大型の円錐花序を出し、黄金色の花を多数つける。

    黄金色の美しいモクゲンジの花

    花弁の基部には赤い付属体がある。

    葉は互生し、奇数羽状複葉、小葉は卵形で不揃いな荒い鋸歯があり、3~7対出る。小葉がさらに全裂するものがある。

    若葉は黄赤色ないし黄緑色をしている。

    樹皮は灰褐色で縦に割れ目が入る。





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カナクギノキ (クスノキ科) Lindera erythrocarpa Makino

2024年07月13日 | 樹木類
 広葉樹林帯の林内や林道脇に生育する落葉高木である。雌雄異株。葉は互生し有柄、葉身は長さ6~13㎝の倒披針形、表面は無毛である。花は葉と同時に開き黄緑色、散形状につき、雄花は長さ3㎜くらい、雌花はやや小さい。新枝は黄褐色や灰褐色、2年目以降は淡褐色で皮目がある。緑色の枝を出すクロモジと区別できるはずであるが、カナクギノキにも緑色の枝のものがある。幹は淡褐色で縦方向の縞が入るが、老木になると皮が剥がれ落ちる。果実は径 6 ~ 7㎜の球形で秋に紅熟する。類似のクロモジは果実が黒紫色に熟す。花期は 4 ~ 5 月。箱根以西の暖地に分布し、県内では南部町以南に生育しており、個体数は少ない。

 2018年山梨県カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU)  2005年山梨県カテゴリー: 絶滅危惧Ⅱ類(VU)  2017年環境省カテゴリー :なし

    林道脇に生えるカナクギノキ 2024年5月 南部町で撮影

    花は葉の展開と同時に咲く。

    カナクギノキの花

    雄花と雌花があるはずであるが・・・

    観察不足で不明

    幹は淡褐色で縦向きの皺が目立つ。

    大型のカナクギノキ

    黄色い花をたくさん付けている。

    カナクギノキの花

    老木になると樹皮が剥がれる。

 秋になると赤い果実を付けるはずだが、まだ確認できていない。






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清里の森をプチ散策 令和6年7月7日

2024年07月12日 | 樹木類
 清里界隈の森にフウリンウメモドキという少し珍しい木が生えているらしい。おおよその場所は分かるのだが詳細は知らない。図鑑でしか見たことが無い木なので木の高さや葉の大きさなどはイメージが湧いてこない。この季節は葉腋に小さな白い花が咲いているはずであるが、果たして見つかるかどうか?ちょっとだけ散策してみる。

    アジサイの仲間が咲いている。

    装飾花が4弁。これはノリウツギであろう。

    やや大きな木

    サクランボのような丸い実が成っている。これはズミであろう。

    これもやや背の高い木

    不規則な形の実が付いている。

    実は翼が3つ出ているようである。これはヒロハツリバナと思われる。

    たくさん実を付けている木があった。

    これはタンナサワフタギの実であろう。

    樹皮が剥げ落ちている大きな木

    ヤエガワカンバであろう。

    咲き終えたミヤマガマズミと思われる。

    これはミヤマイボタであろう。

    ミヤマイボタの花。葉先は尖っている。

    あまり背が高く無い木

    葉腋から柄を出して花を咲かせている。これが探しているフウリンウメモドキではないかと思ったのだが・・・

    花が風鈴型をしていない。枝も茶色では無く緑色。これはコマユミという木のようである。

 コマユミを見た時はこれが花を終えたフウリンウメモドキであろうと思ったのだが、自宅に帰ってから調べてみると残念ながら違った。今回のプチ散策では残念ながらフウリンウメモドキには出会えなかった。秋になるとサクランボのような赤い実を付けているはずなのでその頃のほうがおそらく探しやすいであろう。また探索に来てみたいと思う。


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咲き始めたオオバボダイジュ 令和6年6月29日

2024年06月30日 | 樹木類
 10日ほど前に訪問した際にはまだ蕾だったオオバボダイジュがそろそろ咲いている頃ではないかと思う。午後から再訪してみる。

    ナツツバキはほとんどが蕾だが、一部が咲き出していた。

    ナツツバキの花

    気になっているこの草、まだ花茎が伸びていない。

    根元を見てみると小さな花芽が出ていた。これはイヌショウマであろう。

    オオバボダイジュはどうだろうか?

    まだ蕾のようである。

    まだ固い蕾である。咲くのは1週間ほど先であろう。

    別の木を見てみる。こちらは少し咲き出しているようである。

    咲き始めたばかりのオオバボダイジュの花

    まだ蕾が多い。

    トリーミング画像。花弁は5枚のようである。

    蜂が吸蜜に訪れていた。

    オオバボダイジュの幹。縦に浅く溝が入る。

 満開にはなっていなかったが今年の課題のひとつであったオオバボダイジュの花はなんとか見ることが出来た。たくさん蕾を付けていて今年は当たり年なのではないかと思う。


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