10月21日 天候晴れ
朝4時半に目が覚める。日の出にはまだ1時間少々あるのでそのまま毛布を被って寝ていたが、もったいないので5時に起き出して三脚を持って外に出る。既に2~3人三脚を構えて日の出を待っている。私が狙うのは朝焼けに染まる雪の北岳斜面を入れた富士山。他の人たちが富士山と日の出に焦点を合わせている中、私一人だけ右側の北岳にカメラを向けている。5時55分、日の出を迎える。鮮やかな日の出だったが、思ったほど斜面は焼けずちょっとがっかり。6時過ぎに小屋の中に戻ると、すでに朝食が終わっていてあとかたもなく片付けられた後だった。朝食食べそびれたので、持ってきたパンを食べて済ませる。
北岳の朝焼けと富士
昨日一緒に登って来た美女3人組はアイゼンを持って来なかったらしく、雪の斜面を山頂まで登るのは危険なため、私たち3人組の軽アイゼンを貸してあげることにした。そのうちの1人は雪の斜面はどうにも苦手らしく、私たちと一緒に小太郎山に行くこととなった。広河原1時25分のバスで待ち合せにしたが、小太郎山は道がわかりにくいのでひょっとしたら間に合わないかもしれない。6時30分、小太郎に向けておっさん3人+美女1人で出発。ところどころ雪で通過しにくいところはあるものの、難なく小太郎尾根分岐に到着。
朝の仙丈岳
ここで余計な荷物をデポして小太郎山を目指す。ここから先は下りに若干の雪があるだけで尾根の大半は雪がない。尾根道はやはりわかりにくく、岩を巻いて行くところを岩の上を越えてみたり、上を行くところをハイマツの上を通過したりと、何か所か間違えたものの、結局どの道を行っても同じ場所に出る。いちばん低いあたりから小太郎山手前のコブを越えて行くあたりはハイマツの薮になっていて歩きにくい。さらに小太郎山目前のハイマツ帯は道に大きくハイマツの枝が被っていて、道が途中で無くなっているように見えた。ここで道を捜してしばしウロウロ、そんなことでコースタイム1時間20分のところを2時間近くかかって小太郎山に到着した。振り返って見る北岳は朝日で白く輝き、南アルプスの王者の威厳を放っている。大きな山体の仙丈岳、格好の良い三角錐を描くアサヨ峰越しの甲斐駒ケ岳、そして池山吊尾根の左に聳える富士山。360度のすばらしい眺望、訪れる人が少ないのも私の好みだ。
小太郎山から見る初冠雪の北岳
北岳初冠雪 実に壮大、王者の風格。
さて、予定よりも30分ほどオーバーしているので早く戻らねば、と逸るのは気持ちだけでやはり小太郎尾根は歩きにくい。それでも順調に1時間30分で分岐点まで戻り、時間は10時30分だった。1時25分のバスにはぎりぎり乗れるかどうかといったところだ。腹が減ってきたが、ここはソイジョイとチョコレートで済ませて早々に下山する。右俣を足早に下り、約50分で二俣到着。ここで時間は11時30分、順当に下れば広河原までは1時間30分で到着できる。10分休憩してややペースダウンし、30分に1回の休憩を入れて歩き、無事1時10分、広河原に到着した。北岳に登った美女2人は先にバス停に到着していた。貸したアイゼンを返してもらい、そのうえ絵葉書のお礼までつけてくれた。たぶん、みなさん翌日は筋肉痛だったでしょう。私も2日間筋肉痛、しかも風邪をひく始末。
美女とおやじ三人衆 小太郎山での記念撮影。楽しかったです。
参考(にならない)タイム
1日目:広河原7:00-大樺沢二俣10:30-(右俣経由)-小太郎尾根分岐14:00-肩の小屋15:30
2日目:肩の小屋6:30-小太郎尾根分岐7:00-小太郎山9:50-小太郎尾根分岐10:30-(右俣経由)-大樺沢二俣11:30-広河原13:10
朝4時半に目が覚める。日の出にはまだ1時間少々あるのでそのまま毛布を被って寝ていたが、もったいないので5時に起き出して三脚を持って外に出る。既に2~3人三脚を構えて日の出を待っている。私が狙うのは朝焼けに染まる雪の北岳斜面を入れた富士山。他の人たちが富士山と日の出に焦点を合わせている中、私一人だけ右側の北岳にカメラを向けている。5時55分、日の出を迎える。鮮やかな日の出だったが、思ったほど斜面は焼けずちょっとがっかり。6時過ぎに小屋の中に戻ると、すでに朝食が終わっていてあとかたもなく片付けられた後だった。朝食食べそびれたので、持ってきたパンを食べて済ませる。
北岳の朝焼けと富士
昨日一緒に登って来た美女3人組はアイゼンを持って来なかったらしく、雪の斜面を山頂まで登るのは危険なため、私たち3人組の軽アイゼンを貸してあげることにした。そのうちの1人は雪の斜面はどうにも苦手らしく、私たちと一緒に小太郎山に行くこととなった。広河原1時25分のバスで待ち合せにしたが、小太郎山は道がわかりにくいのでひょっとしたら間に合わないかもしれない。6時30分、小太郎に向けておっさん3人+美女1人で出発。ところどころ雪で通過しにくいところはあるものの、難なく小太郎尾根分岐に到着。
朝の仙丈岳
ここで余計な荷物をデポして小太郎山を目指す。ここから先は下りに若干の雪があるだけで尾根の大半は雪がない。尾根道はやはりわかりにくく、岩を巻いて行くところを岩の上を越えてみたり、上を行くところをハイマツの上を通過したりと、何か所か間違えたものの、結局どの道を行っても同じ場所に出る。いちばん低いあたりから小太郎山手前のコブを越えて行くあたりはハイマツの薮になっていて歩きにくい。さらに小太郎山目前のハイマツ帯は道に大きくハイマツの枝が被っていて、道が途中で無くなっているように見えた。ここで道を捜してしばしウロウロ、そんなことでコースタイム1時間20分のところを2時間近くかかって小太郎山に到着した。振り返って見る北岳は朝日で白く輝き、南アルプスの王者の威厳を放っている。大きな山体の仙丈岳、格好の良い三角錐を描くアサヨ峰越しの甲斐駒ケ岳、そして池山吊尾根の左に聳える富士山。360度のすばらしい眺望、訪れる人が少ないのも私の好みだ。
小太郎山から見る初冠雪の北岳
北岳初冠雪 実に壮大、王者の風格。
さて、予定よりも30分ほどオーバーしているので早く戻らねば、と逸るのは気持ちだけでやはり小太郎尾根は歩きにくい。それでも順調に1時間30分で分岐点まで戻り、時間は10時30分だった。1時25分のバスにはぎりぎり乗れるかどうかといったところだ。腹が減ってきたが、ここはソイジョイとチョコレートで済ませて早々に下山する。右俣を足早に下り、約50分で二俣到着。ここで時間は11時30分、順当に下れば広河原までは1時間30分で到着できる。10分休憩してややペースダウンし、30分に1回の休憩を入れて歩き、無事1時10分、広河原に到着した。北岳に登った美女2人は先にバス停に到着していた。貸したアイゼンを返してもらい、そのうえ絵葉書のお礼までつけてくれた。たぶん、みなさん翌日は筋肉痛だったでしょう。私も2日間筋肉痛、しかも風邪をひく始末。
美女とおやじ三人衆 小太郎山での記念撮影。楽しかったです。
参考(にならない)タイム
1日目:広河原7:00-大樺沢二俣10:30-(右俣経由)-小太郎尾根分岐14:00-肩の小屋15:30
2日目:肩の小屋6:30-小太郎尾根分岐7:00-小太郎山9:50-小太郎尾根分岐10:30-(右俣経由)-大樺沢二俣11:30-広河原13:10