山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

ハナミョウガ (ショウガ科) Alpinia japonica (Thunb.) Miq.

2024年08月31日 | その他の絶滅危惧種
 関東以西から奄美諸島にかけて分布し、暖地のやや湿り気のある林床に生育する常緑の多年草である。草丈は 40 ~ 60cm。葉は長さ15 ~ 40cm の広披針形、両面、特に裏面に細軟毛を密生する。花は偽茎の中心より出る花茎の上部に穂状につき、白色で紅色の条線を生じる。果実は1~2cmの広楕円形で初冬に紅熟する。花期は5~6月 。県内では南部町以南に生育する分布限界種。個体数はそこそこにあるのだが、食害が著しく花を咲かせている個体は少ない。

 2018年山梨県カテゴリー :絶滅危惧Ⅱ類(VU)  2005年山梨県カテゴリー :絶滅危惧Ⅰ B 類(EN)  2017年環境省カテゴリー:なし

    ハナミョウガ 2024年6月 南部町で撮影

    鹿の食害が著しく、花は観察できなかった。

    2024年6月 南部町の別の場所で撮影

    やっと見つけた花が付いた個体はもう終わっていた。

    咲き終えたハナミョウガの花

    2023年11月 南部町の別の場所で撮影 紅熟した実が付いている。

    2023年12月 南部町で撮影。 個体数はそこそこにある。

 残念ながら咲いた花はまだ確認できていない。






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ハンカイシオガマ (ハマウツボ科) Pedicularis gloriosa Bisset et S.Moore

2024年08月31日 | ハマウツボ科
 関東、東海地方に分布し、深山の林縁などに生育する多年草である。茎は数本出し、草丈は 30 ~ 90㎝。根生葉および下部の葉は大形で有柄、葉身は長さ10 ~ 30㎝で卵形から広卵形、羽状に全裂する。さらに各裂片は不規則に裂ける。上部の葉は苞状になる。花は紅紫色で長さ2.5 ~ 3㎝、茎の上部につく。花期は 8 ~ 9 月。鹿の食害と斜面の乾燥化により個体数は減少している。

 2018年山梨県カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU)  2005年山梨県カテゴリー :絶滅危惧Ⅱ類(VU)  2017年環境省カテゴリー:なし

    2015年7月 三ツ峠で撮影したハンカイシオガマ

    まだ蕾。2023年9月訪問時には消滅していた。

    ハンカイシオガマの葉。羽状深裂し、裂片はさらに切れ込む。茎には白い毛が密生する。

    2017年8月 三ツ峠の別の場所で撮影したハンカイシオガマ。数株見かけている。

    2023年9月訪問時にはこの場所のものも消滅していた。

    2014年9月 毛無山の静岡県側で撮影したハンカイシオガマ

    花は紅紫色で茎の上部に付く。花茎が長く風で揺れて撮影が難しい。

 9月に三ツ峠に行けば、簡単に見られるであろうと思っていたハンカイシオガマであるが2023年9月訪問時には発見出来なかった。激減しているのではないかと推定される。開花している花はまだ山梨県では見ていない。






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サネカズラ (マツブサ科) Kadsura japonica (L.) Dunal

2024年08月26日 | その他の絶滅危惧種
 日当たりのよい暖地の林内を好んで生育する常緑つる性植物である。雌雄異株。葉は互生し有柄、葉身は長楕円形で長さ4 ~ 10㎝、やや革質、表面は光沢があり、低い鋸歯がある。花は広鐘状、葉腋より垂れ下がる。花被片は 8 ~ 17 枚あり、黄白色。果実は集合果で径 2 ~ 3㎝の球形、秋に紅熟する。花期は 8 月。関東以西に分布し、県内では身延町以南に分布している。

 2018年山梨県カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU)  2005年山梨県カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU)  2017年環境省カテゴリー :なし

    ツル性の植物サネカズラ  2024年8月 南部町で撮影

    まだ蕾のサネカズラ

    もうすぐ咲きそうな蕾

    黄色い花が咲いているのは雄花

    サネカズラの雄花。中心部分は赤い。

    結実しかけたサネカズラの雌花。花弁はもう脱落している。小さな雌しべが見える。

    結実したサネカズラ 令和4年10月 南部町で撮影

    左が赤く熟したサネカズラの実、右はまだ熟していない。

    紅熟した実





コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

イタビカズラ (クワ科) Ficus nipponica Franch. et Sav.

2024年08月26日 | その他の絶滅危惧種
 日当たりのよい暖地の林内を好んで生育する常緑つる性植物である。雌雄異株。茎より不定根を出し着生、よじ登る。葉は互生し有柄、葉身は長さ6 ~ 13㎝、披針状長楕円形から卵形で先端が尖り、革質で光沢があり全縁である。花はイチジク状花序(花嚢・かのう)に多数つき、花嚢は径 5 ~ 7㎜の球形で有毛。果実は秋に黒熟する。花期は 7 ~ 8 月。福島県、新潟県以西に分布し、山梨県内では身延町以南に分布している。 個体数は比較的多い。

  2018年山梨県カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU)  2005年山梨県カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU)  2017年環境省カテゴリー:なし 

    岩壁に着生して生育するイタビカズラ 2022年1月 身延町で撮影

    岩に張り付くように生育している。

    石垣に着生したイタビカズラ 2022年2月 南部町で撮影

    葉は互生し、披針状長楕円形から卵形で先端は尖り、光沢がある。

    葉は全縁で葉脈が目立つ。

 花と果実はなかなか付かず、まだ確認できていない。





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

モウセンゴケ (モウセンゴケ科) Drosera rotundifolia L.

2024年08月26日 | その他の絶滅危惧種
 日当たりのよい酸性の湿地に生育する多年草である。葉は根生し、長い葉柄の先に卵状円形の消火腺毛のある葉を広げる。基部は細くなって柄になる。花茎は高さ6~20cmで無毛。花は最初はワラビのように巻いた巻散花序(けんさんかじょ)で、ほどけながら順次下方から開花してゆく。花弁はふつう白色で5 弁である。花期は 6 ~ 8 月 。山梨県では八ケ岳周辺に生育している。

 2018年山梨県カテゴリー:絶滅危惧ⅠB 類(EN)  2005年山梨県カテゴリー :絶滅危惧Ⅰ B 類(EN)  2017年環境省カテゴリー :なし 

    蕾を付けたモウセンゴケ  2024年7月 八ケ岳山麓で撮影

    湿地帯の草むらに生えているモウセンゴケ

    ヘラ状の葉の先端に消化腺毛を付けて虫を捕食する食虫植物である。

    葉と腺毛の拡大

    花穂は最初はワラビのようにくるりと巻いて伸び始め、下から順に花を咲かせて行く。

    蕾のモウセンゴケの花。残念ながら開花した花は確認出来なかった。





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヒコサンヒメシャラ (ツバキ科) Stewartia serrata Maxim.

2024年08月26日 | 樹木類
 山地帯の雨量の多いところに生育する落葉高木である。幹が灰褐色で横に輪ができるが目立たないものもある。葉は互生し、楕円形~卵状楕円形で両面とも無毛である。朔果にも毛がない。7月ごろに葉腋に3~4㎝の白い花をつける。花は5弁で外面に白い絹毛が密生する。本種の品種にトウゴクヒメシャラがあるが、葉の表面は無毛で、裏面と特に中肋に毛の多いものをいうが、 識別困難なものもある。分布限界種。

 2018年山梨県カテゴリー :絶滅危惧Ⅱ類(VU)  2005年山梨県カテゴリー :絶滅危惧Ⅱ類(VU)   2017年環境省カテゴリー:なし


    新緑のヒコサンヒメシャラ  2024年5月 東部富士五湖方面で撮影

    昨年の蒴果が残っている。

    横線が目立つが、無いものも多い。

    林立するヒコサンヒメシャラ。赤褐色の幹は目立つ。2024年7月 同じ場所で撮影。

    花を期待していたのだが残念ながら既に結実していた。

    結実した実。毛が生えていない。

    葉は互生し楕円形で毛が無く、辺縁に鋸歯がある。葉脈が目立つ。





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミヤマビャクシン (ヒノキ科) Juniperus chinensis L. var. sargentii A.Henry

2024年08月25日 | 樹木類
 日当たりがよい亜高山帯の岩場に生育する匍匐性の常緑針葉樹である。幹は立ち上がらず、地表に沿ってうねりながら伸び、枝は斜上する。葉は鱗片葉と針状葉があり、若い段階では針葉が多いが、 老木になるとほとんど鱗片葉となる。 個体数は少なく、山梨県内では希少種である。

  2018年山梨県カテゴリー: 絶滅危惧ⅠB 類(EN)  2005年山梨県カテゴリー :絶滅危惧Ⅰ B 類(EN)  2017年環境省カテゴリー:なし

 山梨県内で自生のものはまだ発見に至っておらず、画像は植栽のものである。

    ミヤマビャクシン(植栽のもの)  2024年7月 サンメドウズ清里スキー場で撮影

    地表に沿って伸び、枝は斜上する。

    葉は鱗片葉と針状葉があり、これは先端部が丸くなる鱗片葉。

    枝先に球果をつける。

    まだ若い緑色の球果




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アリノトウグサ (アリノトウグサ科) Haloragis micrantha (Thunb.) R.Br.

2024年08月25日 | その他の絶滅危惧種
 山帯の丘陵地や山地の草原に生育する多年草である。高さ10 ~ 30㎝になり、茎は 4 稜形でしばしば赤褐色を帯び、下部は分枝して地を這う。葉は対生し、長さ0.6 ~ 1.2㎝、幅 0.4 ~ 1㎝、楕円形で鈍い鋸歯がある。花は茎の上に点々とつき、雄性先熟で下向きに咲く。萼筒は長さ約 1㎜の球形で萼片は 4 個。花弁は 4 個で反り返る。柱頭は紅色で羽毛状、花弁が脱落した後に見えるようになる。花期は 7 ~ 9 月。生育箇所、個体数とも少ない。

 2018年山梨県カテゴリー :絶滅危惧ⅠB 類(EN)   2005年山梨県カテゴリー :絶滅危惧Ⅰ B 類(EN)   2017年環境省カテゴリー:なし

    アリノトウグサ  2024年7月 南部町で撮影

    茎の上に点々とつくアリノトウグサの花。まさに蟻が這っているようである。

    花弁は4個で下向きに付く。

    花弁が反り返り雄性の花が先に咲く。黄色い雄しべが見えている。

    花弁が脱落した後に雌しべ(柱頭)が見えてくる。

    紅色で羽毛状の雌しべ(柱頭)


    葉は対生し、楕円形で鈍い鋸歯がある。





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヒロハノハネガヤ (イネ科)Stipa coreana Honda var. japonica (Hack.) Y.N.Lee

2024年08月25日 | イネ科
 山地の林内を好んで生育する多年草である。茎の高さ60 ~ 100㎝。葉は長さ10〜30㎝、幅7〜15㎜、下面は灰緑色で微毛がある。 円錐花序で、長さ10 ~ 25㎝、数個の枝がでる。円錐花序ではあるが、小穂は軸に圧着して総状花序のように見える。小穂は1つの小花からなり、長さ8 ~ 11㎜で淡緑色~淡褐色。護穎の背面に軟毛があり、先はくぼみ、その間から2 ~ 3㎝の直立した太い芒が出る。日本では北海道~九州の山中の林地に分布するが個体数は少ない。県内でも本種は群落を作らず、個体が点在し、稀な植物である。東部富士五湖方面の山地を主に生育している。

 2018年山梨県カテゴリー: 絶滅危惧ⅠB 類(EN)  2005年山梨県カテゴリー :絶滅危惧Ⅱ類(VU)  2017年環境省カテゴリー: なし

    登山道脇に生えていたヒロハノハネガヤ  2024年7月 東部富士五湖方面の山地で撮影

    まだ花序が開いていない状態

    円錐花序であるが、小穂が軸に圧着して総状花序のように見える。

    黒い髭のようなものが雌花、白いものが雌花である。

    護穎 の背面に軟毛があり、先端から直立した太い芒が出る。

    節は無毛である。

    葉耳(葉の付け根の部分)にはわずかに毛が生える。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今年は当たり年?ミズオオバコが咲いた 令和6年8月21日

2024年08月24日 | 水辺に咲く花
 南部町を訪れた際に何度か見に行こうとしたのだが、猛暑や雷雨に阻まれて見に行っていなかったミズオオバコを訪れてみる。時期的にまだ少し早いのではないかと思うが、咲き始めているはずである。

    植栽のものだが、ミソハギが咲いている。ほぼ同じ頃にミズオオバコが咲いているはずである。

    思った通り、ミズオオバコが咲いている。

    花は咲き始めのようで、周辺にたくさん葉が出ている。

    まだ新鮮なミズオオバコの花

    ここはもう見ごろを迎えていて、例年に無くたくさんの花を咲かせている。葉がたくさん出ている。

    花と元気な葉

    今年のミズオオバコは当たり年ではないかと思う。

    ミゾカクシが咲いている。

    さほど珍しい花ではないがたくさんある花でも無い。

    オモダカがたくさん咲いているが、こちらはちょっと違うヘラオモダカであろう。

    田んぼでは普通に見かけるこの草

    これはキカシグサであろう。小さな花を咲かせている。三角形の萼片の間に小さな花弁が付く。

    ホソバヒメミソハギであろう。田んぼに普通に生えているが、南北アメリカ原産の帰化植物である。

 ミズオオバコはまだ咲き始めのようであるが、見ごろを迎えている場所もあった。水面下にたくさんの葉が出ており、今年は当たり年なのではないかと思う。稲刈りが始まる前に再訪できればと思う。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サネカズラの花が咲いたようだが・・・? 令和6年8月21日

2024年08月24日 | 里に咲く花
 何度も見に行っているサネカズラの花だが、なかなか咲きそうで咲いてくれない。もうそろそろ咲いている頃だと思う。富士川町に出張があったので南部町まで足を延ばして見に行ってみる。しかし、思ったよりも風が強くてなかなか撮影させてくれない。

    サネカズラの木

    ほとんどが蕾だが少しだけ咲いた花が見える。

    たくさん蕾を付けているサネカズラ

    200㎜望遠でやっとこのくらいしか写らない。

    トリーミング画像。中心部が赤くなっており、これは雄花であろう。

    別株。たくさんの蕾と、咲いた花と球形の実が見えているが、風に揺れてまともに撮らせてくれない。

    サネカズラの黄色い花。これも雄花であろう。上のほうには球形の実が見える。

    別株。実になっている。

    これが実になりかけている雌花であろうが花弁はもう脱落している。

    新鮮な開花している花を見たかったのだが、なかなか良い花が見つからない。

 サネカズラは雄花と雌花が別に咲く。中心部が赤いものが雄花で、雌花は緑色をしているはずである。雄花は確認出来たが、雌花はどうなっているのだろうか?実になっているものや、なりかけているものは見かけるが花が見当たらない。おそらく受粉が終わると早いうちに花弁が脱落してしまうのではないだろうか。手に届くような近場の花は咲いておらず、遠い場所のものは風で揺れて撮影がままならなかった。近いうちに再訪してみたいと思っている。

 他にも見たい花があったので立ち寄ってみる。

    なかなか見に行く機会が無く遅くなってしまったこの草。もう枯れる寸前である。

    真っ赤な花を付けているマルミノヤマゴボウ

    赤くなったマルミノヤマゴボウの花。なんとか間に合った。実になった花はもう脱落しているようである。

    一部だけ実になっている。

    痛んだ実と真っ赤な花

 マルミノヤマゴボウの花は結実せずに残った花が真っ赤に色付くようである。それなりに美しいのだが、赤過ぎて毒々しいようにも見える。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

八ケ岳山麓の森を散策 令和6年8月20日

2024年08月24日 | 山に咲く花
 7月下旬に訪問した際にはまだ咲いていなかったアサマフウロがそろそろ咲いている頃ではないかと思う。他にもいくつか見たい花があり八ケ岳山麓の森を訪れてみる。この日は暑さが少し和らいで八ケ岳山麓は快適に散策が出来た。

    青空が見えているがさほど暑く無く、さわやかな風が吹き抜ける。

    マツムシソウが咲いていた。

    ヨツバヒヨドリとノコギリソウ

    ヨツバヒヨドリで蝶が吸蜜している。これはジャノメチョウだろう。

    久しぶりに見るクジャクチョウ。かつては甲府市の我が家の近くでも飛んでいたが今は見当たらない。

    これはハナウドであろう。葉が細長い。

    こちらはシシウドであろう。葉の幅が広い。

    これはコバノギボウシであろう。オオバギボウシの花はもう終わっている。

    咲き始めのタムラソウ

    こちらは見たかった花のひとつヒメヒゴタイ。まだほとんどが蕾である。

    こちらは満開のヒメヒゴタイ

    それなりに数はあるが生育場所は限局的である。

    ピンク色のフウロソウの仲間、これはタチフウロであろう。

    こちらは色の濃いフウロソウの仲間、アサマフウロ

    アサマフウロの花

    こちらもそこそこに個体数はあるが生育場所は限られている。

    これも見たかった花のひとつ、ナガミノツルキケマン。この場所は花がもう終わっているようである。

    結実しているナガミノツツキケマン。実は捻れない。

    もう1ヶ所のナガミノツルキケマンはほぼ見頃になっていた。個体数が減っており花付きは悪い。

    ナガミノツルキケマンの鮮やかな黄色い花

    なかなか正体が分からなかったのだがようやく分かってきたこのシダ

    下側に付く羽片が次第に小さくなっている。これはニッコウシダであろう。ハリガネワラビはこのように小さくならない。

 ほとんど写真撮影ばかりであまり歩いてはいないが、いろいろな花が見られてとても楽しい散策になった。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マツグミは少し遅かった 令和6年8月19日

2024年08月23日 | 山に咲く花
 この日も甲府市は猛烈に暑く、あまり長時間散策する気にはとてもなれない。あまり歩かないで観察できる甲府市のマツグミがもう咲いているか、少し遅いかも知れない。

    湯村山の尾根と甲府の町並。富士山は雲に隠れている。

    マツグミの花が咲いている。

    もう痛んでいて半分くらい散っている。

    大株のマツグミ

    ここはまだ比較的花が残っている。

    期待していた至近距離で見ることが出来るマツグミの木。残念ながらほとんど散っていた。

    残っていたマツグミの花

    少し遅かったのは残念。花付きはあまり良く無かったようである。

    これはネズミサシであろう。

    丸い実をたくさん付けている。

    赤い実を付けたこの木はアオハダであろう。

    こんなところにヒキヨモギが生えていた。

    向こう側にある大株はもう倒れていた。

    ミヤマウズラが咲いていた。

    カイイワカガミの中に咲いたミヤマウズラ。この山域で葉は見かけていたが花を見るのは初めてかも知れない。

 マツグミの花は少し遅かった。花付きはあまり良いとは言えなかったようである。ヒキヨモギは富士山周辺の草地でしか見られないものかと思っていたのだが、まさか甲府市にも生えている場所があった。先日タヌキマメを見に行った北杜市の草むらでも見かけており、意外と広く生育しているのかも知れない。

 さて、もう1ヶ所見に行ってみよう。

    カリガネソウが生育している用水路脇。今年は大株が生えている。

    昨年は伐採作業が行われていて倒れてしまっていたが、今年は元気である。用水路手前にあった株は残念ながら消失。

    もう大部分散ってしまっているカリガネソウ

    花は綺麗だが臭いはきつい。

 カリガネソウは元気に生えていたが用水路手前側の株は刈られて無くなってしまったようである。さらに道路の向こう側の斜面にあった株も見当たらなくなっており、全体的な個体数は減ってしまっている。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミズアオイはまだ早かった 令和6年8月17日

2024年08月22日 | 里に咲く花
 おそらくまだ咲いていないであろうが、近くに出張があったのでミズアオイが生育する河川沿いの様子を見に行ってみる。

    水量が少なく岸沿いはまだ草があまり茂っていない。

    ヒシはたくさん生えており、河川敷の清掃作業が行われたわけでは無さそうである。

    たくさん生えているヒシ。花はまだあまり咲いていないようである。ミズアオイはまだ葉も見えていない。

    たくさん生えるはずのアメリカミズキンバイはまだ小さい。

    まだ咲き始めたばかりのアメリカミズキンバイ

    この場所にもミズアオイがたくさん生えるはずだがまだ姿が見えない。

    これはオモダカであろう。

    オモダカの花は葉よりも低い位置か同じくらいの高さのところに咲く。アギナシは葉よりも高い位置に花を咲かせる。

    少しだけ生えていたミズアオイの葉

    まだ出始めたばかりのようで、花芽が見えていない。

 夏が暑過ぎて秋に咲く花は開花が遅れそうである。ミズアオイがたくさん咲いてくれることを期待したい。

 昨年見つけたハマスゲが群生する場所を見に行ってみる。

    ここには見渡す限り一面にハマスゲが生えていたはずだが、今年はだいぶ様子が違う。

    ここにもあったはずだが、草ボウボウでハマスゲは葉も見えない。

    圧倒的にたくさん茂っているこの草はメヒシバであろう。

    こちらはオヒシバと思われる。

    これはイヌビエであろう。

    このあたりはコゴメガヤツリが多いようである。

 ハマスゲが穂を伸ばしてくるのはこれからであろうが、これだけ他の草が茂ってしまうと昨年のような大群落を見ることはさすがに難しいのではないかと思う。昨年はハマスゲの種が落ちる前に草刈りされて除去されてしまったことが影響しているかも知れない。ミズアオイが咲くであろう9月中旬以降にまた見に来てみたいと思う。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

タヌキマメが咲いた 令和6年8月15日

2024年08月18日 | 里に咲く花
 昨年はちょうど花が盛りの頃に草刈りされてしまい、個体数の減少を心配していたタヌキマメであるが、今年から花の時期を避けて草刈りするように配慮されている。生育地はおそらく草ボウボウになっているのではないかと思う。さて、タヌキマメは無事に咲いてくれているだろうか?

    かつては道路脇のこの場所にも生えていたのだが今では見当たらない。

    細い葉の草が生えている。

    葉腋に小さな白い花が咲いている。これはカナビキソウ(ビャクダン科)という草だと思う。

    丈夫なアメリカネナシカズラは復活している。

    葉緑素を持たず他の草に寄生して養分を吸い取る寄生植物アメリカネナシカズラ。蔓と花しか無い。

    花弁は先端が尖っており、水平ないしは反転するくらいに花が開く。

    かつてはこのあたりにタヌキマメの大群生が見られたのだが??

    探してみると数は少ないながら草に埋もれてタヌキマメが生えていた。

    復活してまた群生しているところを見たいものだが、他の草が茂り過ぎていて難しいかも知れない。

    完全に草に埋もれているタヌキマメ

    この環境で生き残って行けるのかどうか、心配である。

    草むらを避けて日当たりの良い場所に逃げてきたものもある。

    タヌキマメの花

    畑のネットの脇にも結構生えていた。

    1年草ではあるが、それなりに繁殖力は旺盛のようである。

    白花のタヌキマメを見に行ってみる。

    日当たりの良い場所では満開になっていた。

    やや日当たりの悪い草むらの中のものはまだ蕾だった。周辺の草に負けずたくさん生えていた。

 1年草のタヌキマメは結実して種が地面に落ちる前に草刈りされてしまうと致命的になってしまう。秋まで待って草刈りしてもらうのは良いことであるが、反面ほかの草が生い茂った中に生えてくるタヌキマメは生育環境があまり良く無いように見える。タヌキマメが生えてくる前の初夏に草を刈っておくのも生育環境を保全するための手段ではないかとも思える。


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする