山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

キジノオシダの仲間を中心にシダ探索 南部町  令和5年12月30日

2023年12月31日 | シダの仲間
 花仲間から貴重なシダの情報をいくつかいただいた。その中でタカサゴキジノオの情報をいただき、画像を見せてもらったところ間違い無さそうである。タカサゴキジノオは南方系のシダで数年前に山梨県でも発見されたと聞いてはいたのだが、私が発見したものはどうやら全て普通のキジノオシダのようである。判別にいまひとつ自信が無くずっと気になっていたのだが、今回のシダ探索で決着が着きそうである。もっと早く出発の予定だったのだが自宅を出るのが12時近くになってしまい、歩き始めたのは1時半になった。

    道路脇の斜面に生えていたコシダ(下側)とウラジロ(上側)。南部町らしい南方系のシダが生えている。

    ヒカゲノカズラが土手にたくさん生えている。

    ホラシノブ。南部町では良く見かけるがその他の場所ではあまり見かけない。

    紅葉しているホラシノブ

    コモチシダも生えていた。

    これはコハシゴシダであろう。

    最下羽片の第一上向き小羽片が大きく、隣の小羽片と融合しない。

    森の中を通る林道に入ってみる。コンテリクラマゴケが群生していた。

    コンテリクラマゴケ。もともとは観賞用に輸入された外来種。

    奥に進むとキジノオシダの仲間がたくさん生えていた。

    これはオオキジノオであろう。

    羽片の根元が葉軸と融合せず、短い柄がある。

    大群生していたオオキジノオ。

    奥に進むとオオキジノオに混じって別のキジノオシダの仲間が生えていた。

    これが見たかったタカサゴキジノオであろう。

    頂羽片があまりはっきりと分かれていない。

    羽片は葉軸の上下に流れて付着している。

    まだ胞子穂が残っていたタカサゴキジノオ。

    タカサゴキジノオも驚くほどに群生していた。

    これはハカタシダであろう。この場所では数は少ない。

    これはおそらくナガバノイタチシダであろう。

    オニトウゲシバの群生

    林道の先の藪を抜け出ると別の林道が通っていた。

    こちらにはまた別のキジノオシダの仲間が生育していた。

    頂羽片がはっきりしている。これはキジノオシダであろう。

    頂羽片ははっきりと分かれている。

    羽片は葉軸に融合するが特に上側が大きく融合する。

    キジノオシダも群生していた。

    林道の先に進むと道が無くなってしまったが、沢に下りられそうである。

    沢に下り立つ。もう源流の近くである。

    キヨスミヒメワラビ

    これはオニカナワラビであろう。葉を触ると固い。反転しているのが胞子葉である。

    胞子葉。ソーラスは小羽片の中間部に付く。

    倒木だらけの沢。源頭まで行けそうだったが、時刻が3時を過ぎてしまったので斜面を登って戻ることにする。

 気になっていたタカサゴキジノオの本物に出会うことが出来た。3種類のキジノオシダが生育しており、しかもいずれも群生している貴重な場所を巡り歩くことが出来て、たいへん勉強になった。いつも貴重な情報を提供してくれる花仲間に感謝である。


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高下の白山岳ダイヤモンド富士は失敗  令和5年12月29日

2023年12月30日 | ダイヤモンド富士
 冬至を過ぎて太陽が折り返してきた頃から高下での白山岳で割れるダイヤモンド富士を狙っていたのだが、なかなか天気の良い日が無かったり出張で行けなかったりだったが、ようやく天気の良い日がやって来た。しかし、年末・年始の休暇に入った後だし、土曜日ということもあっておそらく高下はダイヤモンド富士狙いで大混雑であろう。いつもよりも30分以上早く家を出て、まだ薄暗いうちに高下の富士山撮影地に到着する。案の定、駐車場はあと数台しか空きスペースが無かった。富士山は良く見えていて風が少なく雪煙も舞っていないが、少し霞が入ってしまっている。さて、うまく白山岳で太陽が割れてくれるかどうか?

    まだ薄暗いうちに高下の撮影地に到着。空にはまだ金星が輝いていた。

    富士山は良く見えているが少し白っぽくて霞が入っているようだ。

    雪煙がほとんど無く、撮影条件はまずまずであろう。

    うっすら影富士が出た。

    白山岳の脇が輝き出した。

    綺麗に光芒が出てくれたが立ち位置が5mほど右に寄ってしまい、白山岳左側の光芒が現れず。

    もう1台のカメラも残念ながら割れるダイヤは撮れなかった。残念。

 最近はあまり立ち位置のミスは無かったのだが、左側の光芒を少し小さくしようとしていつもよりも右寄りのポジションで位置を計算したのが失敗で,少し寄り過ぎてしまったようである。光芒がしっかりと出て好条件の撮影日和だっただけに、この日の失敗はだいぶガッカリした。さっさとカメラを片付けてこれから仕事である。

    高下のダイヤモンド富士。白山岳で割れるダイヤはまた来年頑張りましょう。


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六地蔵に昇る月 南部町六地蔵公園  令和5年12月26日

2023年12月30日 | 月富士
 植物の散策もしてきたが、本日南部町にやって来た一番の目的が六地蔵公園から眺める夕暮れの月である。一応はパール富士になるのだが、少し右側から現れるはずだ。この近隣で撮影地を探せば富士山真ん中あたりから月が出る場所があるのかも知れないが、六地蔵とパール富士を撮影する機会はそう滅多にあるものでは無い。午後3時半に六地蔵公園に移動する。カメラマンが来るかと思ったが誰も来ず、私一人で独占である。

    南部町六地蔵公園

    六地蔵の後ろに富士山が見える。

    心配していた通り、陽が陰ってしまうとお地蔵さんの姿が写らなくなってしまう。

    いろいろ画像調整してやっとこの程度。

    想定していたよりもさらに右側から月が現れた。富士山中心部は外したが綺麗な月だった。

    紅富士と月

    富士山残照の頃からやっと六地蔵が写るようになってきた。

    六地蔵とアースシャドウに昇る月

 六地蔵が暗くなってしまうのでヘッドライトで照らすかフラッシュを焚くという手段もあっただろう。このような撮影の機会があったら試してみたいと思う。パール富士とは少し違うが、綺麗な紅富士と月とお地蔵さんを堪能して満足して帰路につく。


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南部町植物探索あちらこちら  令和5年12月26日

2023年12月30日 | 里に咲く花
 シダを中心に南部町に植物探索に出かけたのは良いのだが、早朝からダイヤモンド富士を追いかけたために寝不足で強烈に眠い。途中で仮眠をとりながら移動すると時刻は12時近くになってしまい、あまり時間が無くなってしまった。見て回りたい場所が3~4ヶ所あったのだが結局2ヶ所しか回れなかった。

    林道を車で走りながら良さそうな場所で車を止めて散策

    この林道脇斜面にはハナミョウガがたくさん生育していた。

    大型のシダが倒れている。

    これはナチシダであろう。勢力範囲をどんどん拡大しているようである。

    これはオオバノアマクサシダであろう。草刈りされたのかこの場所はだいぶ少なくなっていた。

    林道から富士山の見える場所があった。

    もう1ヶ所。

    茶畑。南部町らしい景色だと思う。

    場所を移動。ヒトツバが群生する場所に行ってみる。

    時期が悪いのか、いつもよりも密度が低い気がする。

    葉裏のソーラスもあまり見えない。夏場のほうが元気が良いようである。

    近くの木にカヤランが着生していた。

    こちらはヨウラクラン

    結構たくさん着生していた。

    葉の根元に棘が生えている。これはアリドオシであろう。狭い範囲に4種類の絶滅危惧種が生育していた。

    大きなイチョウの木

    下から見上げる。

    木に何か着生している。

    これはセッコクであろう。花が咲く時期にはたぶん手前の枝の葉が邪魔して見えないのではないかと思う。

 他にノコギリシダやコモチシダの生える場所を廻りたかったのだが時間が無くなってしまった。冬の間にまた散策に来てみたいと思う。


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今度こそ剣ヶ峰で割れるダイヤモンド富士 富士川町林道  令和5年12月26日

2023年12月28日 | ダイヤモンド富士
 自身の過去のブログ記録を見直してみると、富士川町林道からの剣ヶ峰で割れるダイヤモンド富士は12月26日に撮影に成功していることが分かった。うるう年で少し太陽軌道が変わるが、おそらく同じ場所から同じ日に撮影すれば割れるダイヤの撮影は出来るであろう。天候にも恵まれたことだし、早起きして撮影に出かける。

    夜明け前の富士川町林道から見る富士山

    風が穏やかで空気が澄んでいる。


    撮影予定地でカメラを構える。雪煙が少ない。


    立ち位置さえ間違えなければ今日はイタダキだろう。

    少し右側が大きかったが綺麗に割れ、しかも光芒を放ってくれた。

   左右均等ではないが、もう1台のカメラも綺麗に割れてくれた。

    おまけのダイヤモンド富士は気合が入っていない。

 やっと富士川町林道から、剣ヶ峰で割れるダイヤの撮影に成功した。なかなか空気が澄んでくれて雪煙が舞っていない好条件の日が少なく、この日の割れるダイヤは格別だったと思う。眠いので昼寝(朝寝?)して今日は南部町に行ってみたいと思う。

 
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薄雲に阻まれた山梨県最北端のキャッツアイ 鳥井立  令和5年12月23日

2023年12月27日 | ダイヤモンド富士
 冬至を挟んで3日間は竜ヶ岳山頂で剣ヶ峰で割れるダイヤモンド富士が撮影出来るが、同じく道志村にある鳥井立というマイナーな山からは夕暮れの白山岳に沈むキャッツアイの撮影が可能となる。この場所が山梨県でキャッツアイ撮影可能な最北端となるであろう。数年前にも撮影に訪れたことがあったが、道志から秋山に抜ける林道が閉鎖されていて登山口の厳道峠まで行けず、断念したことがあった。しかし、反対側の上野原から秋山を通って厳道峠までは行けるはずである。

    厳道峠。4~5台駐車が可能なスペースがある。

    登山口。赤鞍ヶ岳まではちょっと遠い。

    登るとすぐに鉄塔がある。

    鉄塔のところから見る富士山。左の山は大室山。

    この場所からもキャッツアイが狙える日がある。

    鉄塔を越えると急登の斜面になる。道はやや分かり難いがとにかく上に登れば良い。

    急斜面を登ってしまえばあとは緩い登りである。

    鳥井立が見えてきた。1時間はかかっていない。

    鳥井立への最後の登りだが、展望地は途中にある。

    かつてはこの岩の上から富士山が見えたのだが、前方の松の木が伸びていまひとつ。

    以前は撮影出来た登山道沿いも木の枝が伸びていまいちである。

    急斜面を少し下りて木の隙間から富士山を狙う。なんとかなりそうである。

 1台のカメラをセットしてもう1台のセットをしていると・・・いつも腰に付けているポーチを持って来るのを忘れた。その中には望遠レンズ用の絞りフィルターが入っており、絞りが付いていない天体望遠レンズはこのフィルターを装着しないとダイヤの撮影は困難である。さて、どうする??とっさに思いついたのはこの場でフィルターを作ることである。手帳の裏紙をはぎ取り、真ん中に穴を開けてフィルターを作り、装着してみる。穴が円形にはならないので変なフレアが出てしまうが、なんとかなりそうである。

    絞りフィルター無しで太陽を撮影するとシャッタースピード最速にしても吹き飛んでしまう。

    手帳の裏紙をはぐってその場で作成した絞りフィルター装着。変なフレアが出るがなんとかなりそうである。

    たぶん均等なキャッツアイになっていると思うが、薄雲で光が拡散してしまいはっきりとは写らず。

    もう1台のカメラ。綺麗なダイヤモンド富士だった。

    下向きの光芒は出たが上部は薄雲に阻まれて太陽の輪郭は見えず。それでも十分に美しい夕暮れのダイヤだった。

    美しかった鳥井立の夕暮れ富士

 ヘッドライトを持って来るのを忘れたが、最悪の場合は携帯電話のライトが使える。いつもならば予備のヘッドライトをザックの中に入れておくのだが、しばらく山に登っていなかったことがあって気分が弛んでおり、この日は入っていなかった。折角なので鳥井立山頂に登ってから下山する。

    電波塔が立つ鳥井立山頂

    木々が邪魔して眺望はいまひとつ。

    見たかったのはこの看板。名台詞だと思う。以前とは違う場所に置かれていた。

    夕暮れの厳道峠の富士山。ライトを点灯することなく無事に下山。

 前日の冬至の日のキャッツアイを狙っていたのだが、早朝の竜ヶ岳ダイヤモンド富士で疲れ切ってしまった。しかも、久しぶりの登山靴が少しきつく、右足親指の爪の下に出血斑が出来てしまい親指が腫れあがって痛く、とても午後から歩く気にはなれなかった。本日は別の登山靴を履いての登山であるが、痛みはだいぶ改善していた。想定していたキャッツアイにはならなかったが、十分に美しい夕暮れのダイヤモンド富士を眺めることが出来て満足だった。


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たまには山に登らねば 竜ヶ岳ダイヤモンド富士  令和5年12月22日

2023年12月26日 | ダイヤモンド富士
 忙しかった10月、11月が過ぎて12月は比較的休みの日が多い。しかし、忙しかった日々が過ぎて気が緩んだのか、腰から大腿部、鼠蹊部にかけて痛みが出て、その後背中から腰にかけて発疹が出始めた。これは帯状疱疹であろう。さほど酷い状態では無かったので抗ウィルス薬は使わずに痛い時に痛み止めだけ飲むようにして対処することとした。触るとまだ痛いが歩くには支障なく、久しぶりにダイヤモンド富士を見に冬至の竜ヶ岳に登ってみることにする。狙うのはもちろん、剣ヶ峰で割れるダイヤモンド富士である。
 本栖キャンプ場の駐車場に到着すると、今年も駐車場は閉鎖されていて車が止められない。湖畔の駐車場に止める手段もあったのだが、静岡側の根原に回ってそちらから登ることにする。歩き始めたのは5時、ダイヤの時間は7時40分なので、楽勝で間に合うと思ったのだが・・・。

    A沢貯水池あたりから見る富士山。明るい金星が昇っている。

    ひときわ明るい金星。白い筋は人工衛星。

    端足峠に到着したのは6時半。しばらく歩いていなかったこともあるがだいぶ時間がかかっている。

    端足峠は木の枝が伸びてだいぶ富士山が見えにくくなった。

    別の場所から見る富士山。金星の輝きはもう消えている。

    迫る竜ヶ岳。まだ結構ある。

    ここからまた急登。

    やっと笹原の尾根に出た。時刻は7時15分。ギリギリ間に合うかどうか??

    竜ヶ岳山頂に到着したのは7時25分。カメラのセット時間を考えるとギリギリである。

    スッキリとした富士山が見えている。雪煙も少なく、これはイタダキだろう。急いでカメラをセットする。

    それなりに雪煙が待っているがこれくらいならば大丈夫だろう。

    剣ヶ峰で綺麗に割れてくれた。久しぶりの割れるダイヤモンド富士。

    もう1台はこの視野でセットしたのだが、途中で電池切れを起こして交換した際に位置がずれてしまう。

    この視野での撮影となってしまった。

    剣ヶ峰で割れるダイヤモンド富士、撮影成功。

    今回は登って来て良かったと思った。

    笹原を照らす朝日

    後ろ側の南アルプスは雲の中。

    途中の休憩トイレから見上げる竜ヶ岳。こうしてみると結構遠い、と思う。

 やっと撮影に成功して割れるダイヤモンド富士である。今年はことごとく失敗しているだけにひとしお達成感がある。しいていえば、ポジションをもう少し左寄りにとっても良かったかと思う。冬至を挟んで3日間だけ、撮影し易い竜ヶ岳の山頂からこの剣ヶ峰で割れるダイヤモンド富士の撮影が可能となる。これを過ぎると、笹原の中での撮影となり、ポジション取りが難しくなってしまう。天候に恵まれて、やっと冬至のダイヤモンド富士に出会えた。


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富士川町高下のダイヤモンド富士  令和5年12月21日

2023年12月25日 | ダイヤモンド富士
 毎年恒例の高下ダイヤモンド富士、もちろん狙うのは白山岳で割れるダイヤモンド富士である。現地に到着すると富士山周辺には雲が出ていて空気の透明度が悪く、割れるダイヤが撮影出来るような条件ではない。一旦は富士山の真ん中あたりから太陽が出る場所に移動はしたものの、たぶん面白く無いのでやはりダメなのを承知で白山岳ダイヤを狙う。しかし、以前と比べて撮影地前方の木々が成長して予定していた場所では撮影出来ず、やや右寄りのポジションになってしまう。

    雲が出ていて雪煙も多い。白山岳で割れるダイヤの撮影はかなり難しそうである。

    さて、どうなりますか。

    少しポジションが右寄りだったが止む無し。左側の光芒は雪煙に阻まれて現れず。

    もう1台のカメラ。やはり雪煙に邪魔されたのとポジションが右に寄り過ぎた。

    一応は今季初の高下ダイヤモンド富士

 撮影には失敗したもののこういうダイヤを撮影しているほうがスリルがあって私には向いているようである。なかなか撮影条件の良い日が訪れないが、そのうち良いこともあるだろう。


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西峯七面堂(小室山奥之院)を訪れる  令和5年12月13日

2023年12月24日 | 番外編
 富士川町林道でダイヤモンド富士を撮影した帰り道で気になっていた看板のある場所に立ち寄ってみる。この道を行ったことは無いのだが、おそらく行き着く場所は以前に下から登って到着した場所なのではないかと思う。

    林道脇に立っている以前から気になっていた看板。林道脇のスペースに車を止めて歩いて行ってみる。

    軽トラかRV車ならばなんとか行けそうな道であるが、危険を犯してまでして行かなくても・・・。

    見えてきた七面堂。10分ほどで到着。

    やはりここは以前に来たことがある。増穂町ゆずの里の林道を登り詰めてさらにその上にあったのがこの場所である。

    鐘楼跡地

    その裏側に富士山の展望地がある。

    周辺の木がやや邪魔だが十分に撮影出来る。

    少し外れた場所からも富士山が見える。

 この場所からのダイヤモンド富士撮影は困難であるが、月ならば撮影する機会があるはずである。また新たな撮影場所が増えたことになる。


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富士川町林道からのダイヤモンド富士  令和5年12月13日

2023年12月23日 | ダイヤモンド富士
 富士川町林道からのダイヤモンド富士撮影に再び訪れてみる。今回狙ったのは白山岳から昇るダイヤで、高下よりも距離が遠いこの林道からだとおそらく太陽が2つ割れするのではないかと思っている。しかし、風が強いこの日は富士山頂に雪煙が巻き上がっている。これでは白山岳で割れるダイヤを撮影するのは無理であろう。場所を変えて富士山の真ん中あたりから太陽が現れる場所に移動する。

    白山岳で割れるダイヤモンド富士撮影予定地に到着。この日は雲がやや多く、空気の透明度が低い。

    しかも風が強くて富士山山頂には雪煙が舞いあがっている。これでは割れるダイヤの撮影は困難であろう。

    場所を移動し、富士山の真ん中あたりから太陽が昇る場所に行ってカメラを構える。

    雪煙が舞い上がる富士山

    山頂が輝いている。もう太陽が見えているのか?雪煙が多くて良く分からない。

    雪煙に邪魔されてチカリと輝く光芒は出なかった。

    もう1台のカメラ

    こちらは一応ダイヤモンド富士っぽくはなってくれた。

    しかし、空気の透明度と雪煙が多くて思うようなダイヤモンド富士にはなってくれない。

    なによりも、撮影していて感動しないのがいちばん問題かも知れない。

 一応はダイヤモンド富士ではあるが、贅沢かも知れないが撮影していて感動しない。失敗しても剣ヶ峰や白山岳で割れるダイヤモンド富士を撮っているほうがずっと面白いのである。今年の冬は暖かく、空気中の水蒸気が多いようでなかなか良い撮影条件の日が訪れない。懲りずにしつこく、また撮影に来たいと思っている。


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八雲池のヒルムシロと新たな伐採地  令和5年12月10日

2023年12月22日 | 番外編
 富士川町林道にダイヤモンド富士を撮影に来たついでに八雲池に立ち寄ってみる。池は水量が少なく氷が張っているが、以前から気になっていたヒルムシロの仲間が水量が少ないため手の届く位置まで岸に近付いている。もうほとんど枯れてしまっているが、一部を水から引き抜いて水中葉を調べてみる。

    水量がだいぶ少なくなっている八雲池

 
    ヒルムシロの仲間はもう枯れてしまっているが場所によっては手の届く位置まで岸に近付いていた。

    まだ一部青い葉が残っている。

    氷を破って水中に手を入れ、一部をむしり取って水中葉を調べてみる。

    これが水中葉のはずである。長い柄があってその先に細い葉が付いている。これはヒルムシロであろう。

 八雲池は標高が約1,000mのところにあるのでこれはオヒルムシロではないかと思っていたのだが、どうやらヒルムシロのようである。

 八雲池の近傍に新たに伐採された場所があり、展望が開けたようである。たぶん富士山が見えるはずである。立ち寄ってみる。

    八雲池近傍の新たな伐採地。上に登ればたぶん富士山が見えるはずだ。

    適当に斜面を登ったらちゃんと道が付いていた。

    ここが頂上付近。

    振り返って見る富士山

    それなりに綺麗に富士山が見える。

    伐採地の東の外れから見る富士山

 GPSで展望地の座標を記録し、家に帰ってからカシミール3Dでダイヤモンド富士が撮影出来るかどうか調べてみたが、残念ながらこの場所ではギリギリでダイヤにはならないことが分かった。しかし月ならば、この位置からもパール富士が狙える日があるはずである。チャンスがあれば撮影に来てみたいと思う。


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剣ヶ峰ダイヤモンド富士を狙うが・・・  令和5年12月10日

2023年12月20日 | ダイヤモンド富士
 富士川町からダイヤモンド富士が狙える季節になってきた。あと1週間もすれば高下からのダイヤも撮影可能となる。まずは富士川町林道の上にある伐採地から剣ヶ峰で割れるダイヤを狙ってみることにするが、植林した木がだいぶ成長しているであろうから視野が確保できるかどうか、現地に行ってみないと分からない。何度も行っているところだからGPSを持たずに現地に行くが・・・木が伸びて様子が変わり、場所が分からない??

    富士川町林道沿いから見る夜明けの景色。この日は月と金星が接近していた。

    接近した細月と金星。地球照の月の時間には少し遅かった。

    斜面を登り、視野が開けている伐採地に到着したが・・・予定していた撮影地はたぶんここでは無い。

    富士山の左側が明るくなっている。たぶんこの場所でも大丈夫だろうとカメラを構えるが・・・

    だいぶ明るくなってきた。


    太陽が出たと思ったらかなり位置がずれた右側から現れてしまった。

    もう1台のカメラ。かなり位置を外してしまった。

    一応は剣ヶ峰で輝くダイヤモンド富士だが、割れるダイヤにはほど遠かった。

    毎度のことだが久しぶりに割れるダイヤを狙うとたいてい失敗する。

    別の斜面を登ってみる。たぶんこっちが予定していた撮影地であろう。

    だいぶ木が伸びてきたが視野は確保できる。

    冬至を過ぎて太陽が折り返してきた頃にもう一度狙うチャンスがある。

 剣ヶ峰で割れるダイヤは予定していた場所にたどり着けずに完全に失敗に終わった。何度か撮影には成功しているが、今シーズンもまたこの界隈から撮影してみたいと思っている。


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夜明けの甲府市八王子山  令和5年11月29日

2023年12月03日 | 番外編
 湯村山から八王子山に至る尾根の紅葉がいよいよ見ごろになった。満月を過ぎたばかりの月が早朝に西の空に沈んで行く日を狙い、この月をライティングに使って月光の湯村山尾根と甲府の夜景が写るのではないかと目論んで、まだ暗いうちに甲府市八王子山の展望台に行ってみる。

    千代田湖に映る未明の月

    八王子山展望台からの夜明け前の景色。金星が輝いている。

    月光に照らされて紅葉の湯村山尾根が撮れるのではないかと思ったが、町灯りに負けてしまって写らず。

    目論見は失敗に終わったが、夜明けの富士山と町灯りは十分に美しかった。

    夜明け前の富士山と市街地の明かり

    西に傾く月とうっすらアースシャドウ

    だいぶ明るんできた。

    南アルプスに朝日が射し出した。

    ピンク色に染まる鳳凰山と甲斐駒ケ岳

    八王子山山頂に移動する。

    朝日が射す富士山

    日の出

    木々に朝日が射しこむ

    朝日が射す紅葉

    下に見える湯村山尾根の紅葉が朝日に染まっている。

    再び展望台に移動する。

    朝日射しこむ湯村山尾根の紅葉

    東側からの光だと尾根の一部にしか陽が差し込まず、やはりこの場所は夕方のほうが良い。

    南アルプス側の紅葉。今が見ごろであろう。

    白山の展望台に立ち寄ってみる。

    千代田湖越しの片山の紅葉

    月はもううっすらとしか見えない。

    片山の紅葉と甲斐駒ケ岳。だいぶ雲がかかってきた。

    茅ヶ岳から黒富士の山塊

    紅葉と茅ヶ岳。左側の八ヶ岳には雲がかかってしまった。

 朝5時起きで散策してきた八王子山から白山にかけての景色である。月明かりで湯村山尾根の紅葉を撮影するには難があったが、美しい朝の景色を堪能した。


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南部町シダ探索 令和5年11月28日

2023年12月01日 | シダの仲間
 久しぶりに南部町万沢のシダを見に行ってみる。確実なミドリカナワラビがまだ見つかっておらず、過去にミドリカナワラビだと思って観察してきたシダの多くはオニカナワラビではないかと思えてきた。どちらかはっきりと区別できないものがあって、今回はそれを確認に行こうと思ったのだが・・・。荒れた林道を車で進んで行くと倒木があってそこから先には進めなかった。車を回すだけのスペースが無く、長い距離をバックして戻ったためにかなりの時間と労力を費やしてしまった。やっと抜け出て来たのは午後3時を過ぎていた。4時半には暗くなってしまうので散策できるのはあと1時間くらいである。舗装された林道脇に車を止めて急ぎ足でシダ探索に出かける。

    相変わらず元気に生えているクリハラン

    用水路脇に群生しているクリハラン

    別の用水路にはメヤブソテツが生えている。

    ヤブソテツの仲間ではひときわ格好良くて美しいメヤブソテツ

    葉に突起があることと辺縁に細かい棘状の突起がある。

    渓谷沿いに生えていたメヤブソテツ

    これはイワガネソウであろう。

    葉脈は網目をつくる。葉脈の端は辺縁までは届かない。

    これはキジノオシダであろう。

    頂羽片がはっきりとしている。

    良く似たタカサゴキジノオは頂羽片がはっきりしないのだが、いまひとつ確信は持てない。

    長い胞子穂を伸ばしている。

    長い葉柄を持っているシダ

    ミヤマイタチシダに良く似ているがこれはナガバノイタチシダであろう。

    これはオニカナワラビであろう。右側の黄緑色鮮やかな葉が栄養葉、左上の深緑色の葉が胞子葉である。

    オニカナワラビの胞子葉。裏側のソーラスの形が透けて見える。

    このあたりにたくさん生えているのはヤブミョウガだと思っていたのだが・・・

    赤い実が付いているものを発見。ヤブミョウガの種は青紫色で花穂が長いがこちらは花穂が短い。これはハナミョウガであろう

 短時間ではあったが何度も訪れている場所だったので効率良く観察することが出来た。風が強く撮影には少し苦労した。同じ日に同じ場所を花仲間たちが巡っていたのを後に知って驚いた。考えていることは同じようである。


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満開のキチジョウソウ 南部町  令和5年11月28日

2023年12月01日 | 里に咲く花
 もう花は終わってしまっているであろうキチジョウソウであるが、南アルプス市に出張があったので午後から足を延ばしてみる。

    キチジョウソウが群生している神社を訪れる。左側の木はカゴノキ。

    鳥居の上にかぶさるように枝を伸ばしているのがタブノキの大木

    タブノキの幹。神社の御神木になっている。

    あまり特徴の無いタブノキの葉。この葉だけ見てこの木を見分けるのは私には困難。

    もう1本の大木、こちらはカゴノキ。幹の模様に特徴があるので一目で分かる。

    キチジョウソウを見に行ってみると、まだ花が咲いていた。

    しかもほぼ満開である。

    まだ蕾の花もあった。

    葉の根元に隠れるように咲くキチジョウソウの花

    11月ももうすぐ終わろうとしているこの季節に満開になっていた。

 もう花のシーズンは終わりだと思っていたのだが、この季節でもまだ楽しめる花があった。カンアオイやカギガタアオイの花も今が見ごろかも知れない。


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