山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

探索失敗 奈良倉山 令和6年7月15日

2024年07月17日 | 甲斐百山
 梅雨の季節にバイカツツジという地味に下向きに花を咲かせるツツジがある。ネットで検索してみると記事が出て来るのはほとんどが三頭山のある東京都民の森である。その場所は東京都で、山梨県の記事はほとんど見かけない。三頭山にあるならば、近傍の奈良倉山にもあるのではないかと思い、探しに出かけてみる。この日も梅雨時らしいスッキリしない天気で、雨が降り出しそうである。行こうかどうしようか迷っているうちに出発時間が遅くなってしまい、10時ごろに自宅を出発し、登山口の鶴峠から歩き出したのは12時を過ぎてしまった。

    鶴峠の黄色いキクの花の群落。これはキンケイギクか?

    鶴峠バス停の後ろに登山口がある。

    驚くほどに整備された道が付いていた。

    途中にイベント広場なるものがあった。

    イベント広場。木のステージが造られているがあまり使われている様子は無い。

    その上の広い平坦地

    ナツツバキの木があった。

    花が散って地面に落ちている。

    咲き残りのナツツバキの花

    咲き終えたオオバアサガラの花

    林道のような大きな道の途中から登山道が分かれている。登って行くとまた林道を横切る。

    山頂に近付くと霧が巻いていた。視界が悪く森が暗くて花を探すには難しい条件である。

    山頂下の分岐点。左に行った方が奈良倉山山頂は近いが、今回はバイカツツジ探索が目的なので右に進んで森を探索する。

    霧が深く暗い森の中。花が見つかる気がしない。

    松姫峠から続く林道に出る。これを左に曲がって奈良倉山に進む。

    立派な林道が付いていた。

    林道を外れて小ピークに登ってみると壊れたトラックが放置されていた。

    これはノリウツギであろう。

    イヌブナの樹であろう。

    こちらはブナの樹。イヌブナに比べると幹の肌が白っぽい。

    森の中を歩いていると足元でガラガラと音がした。見れば危ないヘビが臨戦態勢で構えていた。危ない危ない!

    霧の山頂に到着。それなりに探したがバイカツツジは見つからず。

    もちろん富士山は見えず。

 奈良倉山は大半が植林帯の中を歩き山頂周辺が広葉樹林の森になっていた。松姫峠から林道を歩けば簡単に到着出来るであろうが、松姫峠に至る車道は通行止めになっていた。探していたバイカツツジであるが、見たことが無いので木の大きさや葉の感じがイメージできず、ひたすらに花を探して歩いた。霧が多くて視界が悪かったこともあるだろうが、それなりに森の中をさまよってみたものの、それらしき花は見つからなかった。
 山頂で軽食をとって休憩し下山する。ポツポツと雨が降り出し、足早に下山した。甲斐百山の一座である奈良倉山は制覇したが探し物の花は見つからず残念だった。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

青々と茂ったタニヘゴ 令和6年5月25日

2024年05月29日 | 甲斐百山
 期待していたニシキゴロモ探索は失敗に終わり、気分は下向きである。日没までにはまだ時間があったので、帰り際にタニヘゴを見に行ってみる。4月下旬に訪問した際はまだ葉を展開し始めたばかりだったが、今頃は新鮮な葉を展開している頃だろう。

    湿地の中に生えているタニヘゴ

    期待していた通り、青々とした葉を展開している。

    スリムで流線型のボディが格好良い。

    ソーラスはまだ熟していない。胞膜があり馬蹄形をしているようである。

    幅広くて茶色い鱗片

    近くの森の中を散策してみるともうすぐ咲きそうなササバギンランに数株出会った。

    途中で出会った猟師さんに害獣を捕獲する罠が仕掛けてあるので注意するように言われた。奥に入らずここで撤退。

    水際に生えるラン科と思わしき葉を見に行ってみる。

    群生している様子からカモメランかと思っていたが花穂が付いていない。葉も細いようである。

    葉が2枚付いているものを多く見かけ、カモメランとは違う。

 ランと思わしき葉はまだ花穂が出ておらず、咲くのはだいぶ先になりそうである。どんな花が咲くのか、それとも花を咲かせないのか?今後の経過を追って見て行きたいと思う。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アラゲヒョウタンボクは遅かった 観音峠から金ヶ岳 令和6年5月2日

2024年05月06日 | 甲斐百山
 予定ではこちらではなく天子ヶ岳に行くはずだったのだが、自宅を8時半に出発したところ精進湖で既に渋滞しており、本栖湖までたどり着けない。これは富士本栖リゾートの芝桜渋滞であろう。このまま渋滞に巻き込まれて進むとおそらく田貫湖到着は午後になってしまうであろう。あきらめて精進湖で折り返し、ならば芦川のオオバボダイジュの花でも見に行こうかと思ったら、こちらもスズランの森駐車場が満車になっていて途中で進めなくなってしまっていた。考えに考えて決めたのが観音峠から金ヶ岳へのルート上に咲くアラゲヒョウタンボクである。昨年は5月6日に登ってみたが花がもう痛んでいた。それよりも数日早いので、うまくすれば新鮮な花が見られるかも知れない。出発は12時半になってしまったが、花の咲くところまでならばなんとか行けるであろう。

    目指すのは前方に見えるピークのその向こう側。

    ツクバネウツギが咲き始めたばかりだった。

    ヤドリギがいくつか寄生している。花はまだ見えない。

    これはジゾウカンバの木と思われる。

    雄花がぶら下がっている。いちばん右の雄花の上に小さな雌花が上向きに咲いている。

    シライヤナギ。向こうに見えるのは金峰山。

    ツクバキンモンソウは少し蕾が膨れている。咲くのは2週間くらい先だろうか。

    ミヤマハタザオであろう。

    たくさん生えているのはヒナスゲ

    雌雄別株でこちらは雄花

    こちらは雌花

    似ているが少し違うスゲが生えていた。

    先端部に雄花、その下に雌花が付いている。これはサナギスゲであろう。

    船首岩と曲岳

    船首岩からの眺望

    新緑の太刀岡山と富士山

    急登に付けられた鎖。このルートは岩登りのあるアルペンルートである。

    足場の悪い急斜面。登りよりも下りが怖い。

    茅ヶ岳は金ヶ岳を越えてその先。遠い。

    茅ヶ岳と富士山

    金ヶ岳直下の岩の上からの眺望。太刀岡山がずっと下に見える。

 金ヶ岳まではもうさほど遠くは無いのだが探しているアラゲヒョウタンボクの花が見つからない。探すのに時間がかかりそうなので金ヶ岳は諦めて花を探しに行く。

    ヒメイチゲが見ごろを迎えていた。

    これがアラゲヒョウタンボクのはずである。

    葉に毛がたくさん生えている。葉はたくさん見かけるのだが花が付いていない。

    これもアラゲヒョウタンボクのはず。

    良く探してみるともう花が散っていてヒョウタンのようになった青い実が付いていた。

    こちらもアラゲヒョウタンボクだが・・・

    やはり結実していた。残念。

 アラゲヒョウタンボクは想定していたよりも早く咲いたようである。おそらく林道の冬季閉鎖が解除された直後に登ったとしても間に合わなかったのではないだろうか。林道が開通する前に、金ヶ岳山頂を経由してこの場所まで下りて来ないと、状態の良い花は見られないのかも知れない。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

高原に咲くフギレミヤマスミレ 令和6年5月2日

2024年05月06日 | 甲斐百山
 そろそろ高原のミヤマスミレが咲いている頃だと思う。おそらく交雑のスミレも咲いているのではないだろうか?空模様がいまひとつだが、午後の仕事を終わらせて急いで現地に向かう。

    空模様がいまひとつで高原は寒々しく感じる。

    タチツボスミレが咲いている。

    ミヤマスミレがほぼ満開だが、今年は数が少ない。

    満開のミヤマスミレ

    こちらはシコクスミレ

    花はあまり付いていなかった。

    フタバアオイの群生

    咲き始めたばかりのフタバアオイの花

    目的のスミレが咲いているが、少し痛み始めていた。

    交雑種のフギレミヤマスミレ。葉がギザギザしている。

    別株。草に隠れるように咲いていた。

    花弁が少し痛んでいるが見られただけでも良かった。

    もう1ヶ所の生育場所を訪れてみる。こちらも今年はミヤマスミレが少ない。

    やっと見つけた小さな株はもう花が傷んでいた。

    こちらは少し大株だが、閉鎖花がひとつ付いている。茎が切れてしまっているのは食害だろうか?

    湿地に咲いていたオオカメノキ

    カヤツリグサの仲間はまだ穂を出していない。時期になったら今年もまた見に来てみたいと思う。

 今年はスミレが全体的にハズレ年である。ミヤマスミレがこんなに少ない年は珍しいのではないかと思う。フギレミヤマスミレも昨年出会ったような大株には出会えなかった。しかし、いつ無くなってもおかしく無い交雑種なので、出会えて良かったと思う。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クゲヌマランがいっぱい 令和6年4月30日

2024年05月05日 | 甲斐百山
 韮崎市方面への出張があり、午後までかかったのだが午後3時を少し回った頃に仕事は片付いた。近くにある公園に立ち寄って散策してみることにする。

    仕事を終えて公園に立ち寄ってみる。


    ハーブが咲いていた。これはビーグルという花らしい。

    こちらはコモンタイムという看板が付いていた。

    ヒュウガミズキ。花はもう終わっていた。

    遊歩道を歩いてみる。

    スズメノエンドウがたくさん。

    カラスノエンドウのほうが少ない。

    クサフジは咲き始めで、これから増えてくるのであろう。

    遊歩道脇に咲いていたアマドコロはもう終盤である。

    これはギンラン??

    その近くには大型のものが生えていた。いつも見ているギンランの2倍以上背が高い。

    花を見てみると距が無い。これはクゲヌマランであろう。

    別株

    花が少し開いているものもある。

    こんなにたくさん生えているとは驚きである。

    葉が少し波打っていてクゲヌマランで間違いないであろう。

 全く想定していなかったたくさんのクゲヌマランに出会うことが出来た。散策してみないと何が出てくるかわからないものである。今日はとても良い散策が出来たと思う。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

花探索あちらこちら 令和6年4月13日

2024年04月18日 | 甲斐百山
 武田健康の杜の植物観察会は午前中で終わった。午後は気になっている花を何ヶ所か、あまり歩かないで済む場所に見に行ってみる。

 まずは何度か見に行っているイヌノフグリを懲りずに見に行ってみる。たぶん結実した実が見られるはずである。
    イヌノフグリ まだ花が咲き残っている。

    大部分は花が終わっている。

    見たかったのは結実したこの実。毛が生えていてまさに犬の〇〇タマ。

 次にまだ花は咲いていないであろうが、カヤランの様子を見に行ってみる。
    カヤランが着生している渓谷沿いの木

    今年も大株が着生している。

    丸い蕾がたくさん付いている。開花まであと2週間くらいだろうか、今年も期待できそうである。

 次に沢沿いに咲くハナネコノメとコガネネコノメを覗いてみる。

    沢に咲くハナネコノメソウ

    そろそろ終盤のはずだが、まだ葯が残っている。

    コガネネコノメソウはちょうど満開

    ヤマエンゴサクは咲き出したばかりである。

    苞には切れ込みがあるが、3裂ではなく細かく切れ込んでいる。

 さらに個体数が少なくて咲いてくれるかどうか毎年気になっている黄色いアマナを見に行ってみる。

    今年も咲いてくれたキバナノアマナ

    個体数は昨年とほぼ同じ。咲いているのは5~6株くらいである。

    華奢なキバナノアマナの花

    茎が弱く、花が咲くと自力で立っていられない。

    虫が吸蜜にやって来ていた。

 山梨県に生育しているエンゴサクの仲間はヤマエンゴサクとジロボウエンゴサクの2種類ではないかと思っていたのだが、キンキエンゴサクというのもあるらしい。苞の切れ込みが多いものをキンキエンゴサクとしているようだが、そういう目でエンゴサクを見てみると山梨県はほとんどキンキエンゴサクになってしまうのではないだろうか。では本物のヤマエンゴサクはどこにあるのだろうか?そもそも分ける必要があるのかどうかも疑問である。

 天気が良く花たちも春の日差しを満喫しているようだった。効率良く花探索が出来たのではないかと思う。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大株のイヌノフグリを発見 甲府市 令和6年4月5日

2024年04月07日 | 甲斐百山
 曇りの予報だったが想定していたよりも天気が悪い。カイコバイモに会いに行くか、それとも近場の山を散策するか迷ったが、まだ咲いたところを見たことが無い花を探して近場の山を散策しようと入り口まで車で移動する。しかし、今にも雨が降り出しそうな空を見て入山するのを止めて、イヌノフグリが生育している甲府市内の石垣のところを見に行くことにする。2年ほど前から株数が減少して昨年は1株しか確認出来ていない。今年はどうだろうか?

    桜の花も凍えそうなひんやりした空気と曇り空である。

    お寺のしだれ桜はもうすぐ満開である。

    石垣の隙間から生えていたスズメノエンドウ

    小さな地味な花

    こちらはカラスノエンドウ

    花が派手で大きい。スズメもカラスも普通に見かける花である。

    ホトケノザ

    普通に生えている雑草だがそれなりに可愛らしい顔をしている。

    ヒメウズが生えていた。

    ヒメウズの花。それほど珍しいものでは無いが出会えると嬉しい。

    目的地の石垣に到着。念入りに探してみる。

    石垣の隙間にキランソウが咲いていた。

    キランソウの花。それなりに綺麗である。

    探していたイヌノフグリは今年も1株だけ。しかも小さい。

    花はもう散っていた。

    周辺を散策してみる。これはイヌノフグリに似ているが別の花。

    こっちは本物のようである。

    天気が悪くて花が開いていないが、この小さなピンク色の花弁はイヌノフグリで間違いないであろう。

    石垣の隙間から数株顔を出していた。

    こちらもそれなりに大株である。花はほとんど終わっていた。

    さらにこんな巨大な株にも出会えた。おそらく山梨県最大の株ではないだろうか。

    これは桃の花か?想定外の良い花散策が出来た。

 ほとんど期待していなかったイヌノフグリであるが、歩いてみないと分からないものである。昨年も一昨年も同じ場所を歩いてイヌノフグリを探したはずであるが気がつかなかったようである。今まで出会ったことが無いような大株のイヌノフグリに出会えて想定外の良い花散策が出来た。


コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

見えなかったポン・ブルックス彗星 中央市農村公園 令和6年3月22日

2024年03月24日 | 甲斐百山
 今年話題の彗星のひとつ、ポン・ブルックス彗星が5等級近くまで明るくなっているらしく、うまくすれば彗星の尾も写るかもしれない。鳳凰山の上を舞うこの彗星を撮影するために夕方7時ごろ中央市農村公園を訪れてみる。
 到着した頃には車は4~5台しか止まっていなかったのだが、だんだん車が多くなってきたと思ったら、グランドのナイターの明かりが点灯した。どうやらサッカー少年たちの練習が行われるようである。眩し過ぎるナイターの明かりが邪魔になる中での撮影となるが、その前に日没とともに雲が厚くなってきたようで星の輝きがほとんど見えない。

    中央市農村公園から見る南アルプス。この時間にはまだナイターの明かりは灯っていなかった。

    薄雲がかかってしまっている。これで彗星が写るだろうか?

    鳳凰山の上に星が輝いている。なんとかなるかどうか??

    もうそろそろポン・ブルックス彗星が見えてくる時間だが・・・

    雲の厚みが増したようで何も写らない。

    もう1台のカメラも同様で星は全く見えない。

    観音岳の上あたりに舞い降りてくるはずだったが空模様がいまいちだった。

    北岳も霞んでしまっている。

    ナイターの明かりが木々を照らしている。空には雲が広がって明るい木星も見えなくなってしまった。

 日中は快晴の空が広がっていたがさすがに夜までは持たなかったようである。雲に阻まれてポン・ブルックス彗星の撮影は失敗に終わってしまった。2週間後にはこの場所から北岳の上を舞うこの彗星の撮影が可能となるのだが、ナイターの明かりが邪魔になりそうで、他の撮影場所を検討してみたいと思っている。

    本日午後8時10分ごろのポン・ブルックス彗星の位置
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

たまには山に登らねば 甲斐百山新倉山  令和6年3月19日

2024年03月22日 | 甲斐百山
 忍野に出張があり、予定通りお昼頃に仕事が終わった。早朝からの移動で寝不足となり、昼食をとると睡魔に襲われてしまい車の中で寝込んでしまう。たぶん30分ぐらい寝た頃だと思うが、コンビニの見回り員なのか、寝ている私に声をかけてきて早く車を移動しろという。2,000円くらい買い物したのだから30分くらい駐車したってかまわないと思うのだが、せっかく気持ち良く寝ていたのに運転していてちょっと腹が立って来た。
 新倉山の登山口になる新倉山公園の駐車場に行くと、まだ桜は咲いていないというのに駐車場はほぼ満車に近いくらいの混雑である。おそらく忠霊塔の展望台は人だかりになっているだろう。忠霊塔には立ち寄らずにそのまま登山道に入り、山頂を目指すことにする。

    富士浅間神社。人が少なくなったところでシャッターを切る。

    階段は人がいっぱいだが、車道を歩いている人もたくさん居た。

    富士山は雲がかかってご機嫌斜めである。

    桜はまだ固い蕾である。

    忠霊塔の展望台に立ち寄らずに上に登ると展望台があった。

    展望台から見る富士山。ここの景色もなかなか良い。

    鉄塔の立つあたりからアカマツの樹林帯になる。目指す新倉山山頂は向こうに見える山のさらに先であろう。

    道は良く整備されていて傾斜もあまりきつくない。

    亀石

    ゴンゴン石

    ここを過ぎるとその先は傾斜が緩くなる。

    ほどなく新倉山山頂に到着。何も無くて眺望も無い単調な山頂。

    その先の御殿に行ってみる。

    熊避けの鉄管がぶら下がっている山頂

    杓子山方面の眺望

    展望台がある。

    展望台からは富士山の眺望が抜群である。

    下山しながら立ち寄った忠霊塔と富士山。夕暮れが迫りだいぶ人が少なくなっていた。

 新倉山は登山とまでは言えないかも知れないハイキングコースの山だった。眺望は無いだろうと思っていたのだが、山頂の先にある御殿からは抜群の富士山が見えることを登って初めて知った。それなりに楽しめたと思う。

 セリバオウレンが咲く場所に立ち寄ってきた。

    セリバオウレンがちょうど見ごろを迎えていた。

    今年はそれなりに咲いていたがそれでも決して数が多いとは言えない。

    木の間に咲いていたセリバオウレン

    保護柵に囲われた別の場所のセリバオウレン

    ここにはたくさん群生していた。

    両性花が多く、その中に雄花が混じっている。

    左が両性花、右が雄花。雌花は見当たらなかった。

 ちょうど満開のセリバオウレンに出会うことが出来てラッキーだった。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

南部町シダ探索あちらこちら  令和6年1月3日

2024年01月09日 | 甲斐百山
 富士川町で素晴らしい朝焼けとダイヤモンド富士を堪能した後に南部町まで足を延ばす。いつも訪問している場所とは別のところで珍しいシダが見つかったらしい。まずは良く行っている場所を訪問してみる。

    まずは行き慣れている渓谷を訪問してみる。

    橋の上から見る景色。木の枝が伸びて少し視野が悪くなった。

    岩にアオネカズラが着生している。川の流れと一緒に撮影出来るこの景色が気に入っている。

    木に着生したアオネカズラ

    冬緑性のこのシダは冬の季節にたくさんのソーラスを付けている。

    たくさん着生しているアオネカズラ

    サジランも着生している。

    こちらの木にはもっとたくさんアオネカズラが着生していた。

    今度はカタヒバがたくさん着生した木

    山盛りのカタヒバ。サジランも着生している。

    本日いちばんの目的がこの大型のタキミシダ

    編状のソーラスが付いている。

    このあたりでは一番大きなタキミシダだが、いつか脱落してしまうのではないかと心配している。

    この岩の下のほうにも数株小さなタキミシダが付いていたのだが見当たらない。苔と一緒に脱落したようである。

    良く探してみると別のところに小さな株が残っていた。ちょっと安心。

    これはイワトラノオ。根元から放射状に生える。

    真ん中が脱落してしまっているがこちらは別のシダ。

    放射状では無く折り重なるようにたくさん生える。

    葉を良く見てみると細かい毛が生えている。これはカラクサシダである。

 さて、今度は情報をいただいた場所に移動してみる。石垣の間に生えている珍しいシダが見つかったというのだが本物だろうか?

    大型のシダ、コモチシダ。

    こちらも比較的大型のシダ、オニヒカゲワラビ。

    線形のソーラスが付く。

    さて、これが問題のシダである。

    林道脇の石垣の間に生えているのがとても奇妙である。

    だが、この少し葉にシワが寄ったような感じ、タキミシダで間違い無さそうである。

    ソーラスを確認する。小型なので網目は作っていないがタキミシダで間違い無さそうである。

    数株生育しているのを発見した。

    似ているがこれにはシワが無い。幼弱なサジランと思われる。

 驚きの林道脇に生えていたタキミシダである。通常は渓谷脇の苔の多い岩壁に着生しているので、こんなところには生育しないであろうという先入観を持っていた。だから私には発見出来ないのであろう。情報を提供してくれた花仲間に感謝したい。おそらく、本体が渓谷の中に生育しているのではないかと思われる。機会を見て、探索してみたいと思う。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

星の輝く年越し 富士川町林道  令和5年12月31日ー令和6年1月1日

2024年01月05日 | 甲斐百山
 元旦の朝は天気が良さそうで、初日の出が拝めそうである。激混みの高下や竜ヶ岳は行く元気が無く、撮り慣れている富士川町林道で初日の出のダイヤモンド富士でも拝もうかと思う。しかし問題があって、私の住む積翠寺からだと初詣の交通規制があって武田神社界隈の道路は大晦日の夜9時から道路が通行止めになる箇所があり、通り抜けるのに一苦労となる。朝のダイヤを見ようとしてもそう簡単には武田神社を抜けられないのである。そこで、交通規制の始まる前に出発して林道脇で車中泊することにした。昼間は雲が多くて富士山はいまひとつ見えていなかったが、天気予報では夕方から晴れてくるはずである。夜9時ごろに富士川町林道に到着すると、先客は誰も居らず写真撮影にいちばん良い場所の脇に車を止められた。空にはオリオン座と冬の大三角形が輝き、雲が巻いているが富士山も見えてきている。さっそくカメラを出してインターバル撮影する。

    山頂部に少し雲を纏っているがスッキリした富士山が姿を現していた。空にはオリオン座と冬の大三角形が輝く。

    少し雲が増えてきた。カメラをセットしてインターバル撮影したまま、車の中で寝るが・・・

    どんどん雲が増えて星も富士山も隠れてしまっていた。

 深夜12時半、私の車の前にもう1台車がやって来て目が覚めた。フロントガラスを見ると水滴が付いていた。外に出てみると小雨が降っている。カメラを一旦撤収してまた寝る。目覚まし時計を3時20分にかけたが、アラームが鳴る前の3時に目が覚めた。3時半ごろに富士山の裾野から金星が昇って来るはずである。雨は上がっていて富士山が見え、星も輝いている。今度はカメラ2台をセットしてインターバル撮影する。

    未明3時ごろの富士山。半月くらいの月が照らしていて空が明るく見える。もうすぐ金星が昇って来るはずである。

    雲を抜けて金星が姿を現した。


    もう1台のカメラはもう少し広角でセットする。

    富士山を越えて昇って行く金星

    富士山を越えて昇る金星  インターバル撮影した380枚を比較明合成。

 久しぶり、かつ車を変えてから初めての車中泊であるが、それなりに眠れたと思う。3時間ずつ、計6時間近く寝たのではないだろうか。しかし、たぶんダイヤの撮影を終えて朝ご飯を食べた頃には睡魔が襲ってくるのであろう。

    空が明るんで金星以外の星は輝きが消えた。

 さて、これからが本番のダイヤモンド富士である。レンズや装備をダイヤモンド富士撮影仕様に変えてその時を待つ。狙うのは白山岳から昇るダイヤモンド富士である。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2024年 新年おめでとうございます

2024年01月02日 | 甲斐百山
新年あけましておめでとうございます

    富士川町林道から新春のダイヤモンド富士

 いつもブログをご愛読いただきありがとうございます。

 よりパワーアップして今年も新しいものをお届けしたい、とは思っていますが、気ばかりで体力も気力も衰えてきたことは否めません。無理せずに出来る範囲で風景も月と星も、そして植物も撮り歩いて行きたいと思っています。

 ことしもよろしくお願いします。


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雲に阻まれたオベリスクの細月  令和5年10月17日

2023年10月19日 | 甲斐百山
 空は晴れていたが鳳凰山には少し雲がかかってしまっている。本日の夕暮れは西の空に月齢2の細月が沈んで行く。鳳凰山オベリスクにこの細月が沈んで行くところを捉えるため、北杜市明野に出かけてみる。GPSに登録してある場所に着いてみると、高架線の電線が邪魔で撮影には不向きである。農道の中の良さそうな場所を探してカメラを構えるが、2台のカメラをセットし終えた頃にはもう細月が鳳凰山の上に輝き出していた。

    鳳凰山の上に輝き出した月齢2の細月

    鳳凰山に月が迫る。だが、肝心の鳳凰山オベリスクの裏に雲がかかってしまっている。

    肝心のオベリスクと月が接触するシーンは雲がかかって捉えられず。

 もう1台の超望遠レンズをセットしたカメラはシャッターのブレを防ぐため三脚2台で固定し、シャッターはブレの少ない電子シャッターを使って撮影する。



 雲に阻まらなければ超望遠レンズで捉えた大きな月と接触するオベリスクが撮影出来たであろうが残念ながら肝心な時に月は雲隠れして見えなかった。しかし、雲の上に半分だけ姿を見せている細月もそれなりに良い作品になっているのではないかと思っている。また挑戦してみたい。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マツバランは元気にしているか? 南部町  令和5年10月7日

2023年10月09日 | 甲斐百山
 南部町の大きな桜の木にマツバランが着生している。その後どうなっているか、しばらくぶりに会いに行ってみる。

    大きなシダレザクラの木

    この木の幹にマツバランが着生している。一見して今までで一番元気そうである。

    青々としていて株も大きくなっているように見える。

    球形の胞子嚢をたくさん付けている。元気そうで一安心である。

    別の大きな桜の木を訪問してみる。

    シノブがたくさん着生している。

    良く見ると隠れるようにマツバランが着生している。胞子嚢はあまり付けていないようである。

    さらに良く観察してみると、溝のところにも数株着生していた。

    青々として元気なマツバラン。まだ若いのか胞子嚢は付いていないようである。

    近くの梅の木に着生していたクモラン

    大部分は夏の暑さに負けて枯れてしまったようである。

    民家の庭に植えてあるカヤの老木

    この木にはムギランがびっしりと着生している。

    青々として元気なムギラン。たくさんある球形の粒がムギランの名の由来となっている偽球茎。種では無くて茎の一部である。

    偽球茎の脇に既に種を飛ばしたガラが出ている。

 ムギランはカヤの木を好んで生育しており、南部町界隈にある大きなカヤの木を探すとそれなりに見ることが出来る。まだ開花している花はきっちりと撮影出来ておらず、この木は観察し易いのでタイミングが合えば、来年見に来てみたいと思っている。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

甲斐百山 槇寄山に登る 上野原市  令和5年7月21日

2023年07月29日 | 甲斐百山
 上野原市に出張があったが、仕事は午前中の12時前には終わった。午後からでも登れそうな甲斐百山がいくつか上野原市にあり、今回は槇寄山という三頭山からの尾根伝いにある山に登ってみた。探している花がおそらくこの辺の山にあるのではないかと思うが、もう終わっているかも知れない。この日も気温が高く、大汗をかきそうだったので水は多めに2リットル持って登ることにする。


    びりゅう館の駐車場に車を止めさせてもらい出発。


    びりゅう館の脇にある水車


    学校前のバス停の坂を登る。


    川沿いにセリの花が咲いていた。


    これはノカンゾウか?


    さらに郷原バス停のところで右の道に入る。


    向こうの奥に見える平たい山が目指す槇寄山であろう。


    ヒオウギアヤメが咲いている。


    目立たないこの看板のところから登山道に入る。


    その先には柵があり、これを開けて先に進む。


    植林帯の単調な道が続く。


    大きなブナの木が現れ出すともうすぐ植林帯は終わる。


    これはクモキリソウの葉か?


    標高950mあたりで植林帯が終わり広葉樹林の森に変わる。傾斜も緩くなる。


    これはカシワバハグマではないかと思う。


    リョウブノ花が咲いている。


    途中の展望台。富士山が見えるはずだがこの日は雲隠れ。雲が出てくれたおかげで少し涼しい。


    この道標が見えると目指す山頂はすぐそこ。どちらからでも登れるが今回は右に進んで西原峠経由で山頂に登る。


    少し登ると西原峠に出た。


    西原峠からわずかに登って槇寄山山頂。


    富士山側の眺望が開けているがこの日は見えなかった。

 普通ならば2時間半もあれば山頂に到着するのであろうが、3時間半もかかってやっと山頂到着である。小休止して軽食をとり、下山は1時間半で日が暮れる前に駐車場に到着した。

 このあたりにバイカツツジという下向きに花を付ける綺麗なツツジの木が生えているはずである。三頭山のある東京都民の森では見られるのでこの辺りにもあるはずである。


    ツツジの木だが赤い花が咲き残っている。これはヤマツツジのようである。


    それよりも少し葉の幅が広いツツジらしき木があった。


    葉の下のほうに結実しかけた実が付いている。たぶんこれが探しているバイカツツジではないかと思う。

 残念ながら見たかったバイカツツジはもう終わってしまっているようである。花期は6月下旬から7月初旬ごろではないだろうか。また来年この辺りの山に会いに来てみたいと思う。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする