山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

富士山頂に舞い降りるレナード彗星(C/2021 A1) 九鬼山  令和3年12月28日

2021年12月31日 | 星空
 本日のレナード彗星は九鬼山(都留市)の富士見平あたりから見ると富士山の山頂に沈んで行くはずである。昨日も狙い目ではあったが天候がいまいちで富士山には雲が巻いてしまった。本日は天候が良く青空が広がり、富士山もスッキリ見えている。しかし問題なのは風が強いことである。強風に煽られると望遠レンズが揺れてしまい画像がブレてしまうのが心配である。午後になると少しずつ風が弱まってきた。では、九鬼山に登ってみよう。おそらく15年ほど前に一度登っただけで記憶が定かではないが、山頂から少し下ったところの富士見平展望台からは富士山が良く見えたと思う。


    札金沢コースと池ノ山コースの分岐点。周回する予定だが、夜の下山に備えて池ノ山コースの渡渉点を確認してから札金沢ルートを登る。


    しばらくは沢沿いの林道歩き。


    林道終点。ここから登山道に入る。


    良い道が尾根まで続いている。


    1時間ほどで尾根に到着。ここからがまだ長い。


    見えてきた九鬼山。


    途中に富士山が見える展望地があった。


    沢を大きく巻いて隣の尾根に取り付く。


    最後の登り…と思ったらその先に九鬼山のピークがあった。


    九鬼山山頂。なんとか日没前に到着した。ここからは富士山が見えない。

 2時間半ほどかかって九鬼山山頂に到着した。道は明瞭で、この山周辺のルートは良く整備されているようである。休憩せずにその先を下り、富士見平の展望地を目指す。ところが、以前には展望があったはずの富士見平は木が伸びて富士山は少ししか見えなくなってしまっていた。


    富士見平の富士山。15年ほど前に来た時は下の町並も見えたと思ったが、木が伸びてだいぶ眺望が悪くなっていた。

 さて、困った。富士山だけ撮るのならばここでも良いのだが、どうせなら町灯りも楽しみたい。確かもう少し下に下りたところに展望台があったはずだが・・・。標高差で100mほど下りたところに「天狗岩 眺め良し」という看板があるのを見つけ、そこに行ってみる。


    天狗岩。ここは山腹の斜面で風がほとんど吹かない。レンズのブレの心配はほとんど無い。


    確かに眺めが良い。スペースは狭くせいぜい2人しか入れない。


    日没を過ぎて木星と金星が輝き出した。


    レナード彗星が見えてきた。






    富士山頂に舞い降りるレナード彗星


    もう1台のカメラはこの画角で固定してレナード彗星が舞い降りてくるのを待つ。


    富士山頂に迫るレナード彗星。シャッタースピード4秒で切ると星が流れてしまう。


    シャッタスピード3.2秒。星が少し流れるがこれくらいは止む無し。


    2.5秒で切ったものはノイズが多くて画像がいまいち。4枚を加算処理して作成した画像。

 レナード彗星はひとまわり小さくなってきたように見受けられる。本日は簡易赤道儀を持って来ておらず、全てワンショットで撮影してみた。400㎜望遠レンズにAPS-Cサイズのカメラを搭載して撮影すると、Iso感度6400に上げてもシャッタスピード2.5秒で切るのは難しく、4秒を越えると明らかに星が流れてしまう。追尾してコンポジットした方が良いのかとも思う。現在自分の持っている装備でベストな撮影は400㎜望遠レンズ(f 5.6くらい)+フルサイズカメラ、あるいは200㎜f2.8+APS-Cサイズカメラの組み合わせがベストと思われる。それ以上の望遠をかける時には赤道儀に載せる必要がありそうだ。


    都留市の夜景と木星が輝く空を眺めながら下山である。

 下山は池ノ山コースを下りてきたが、こちらも良く整備されたルートで道迷いや危険な箇所は無く、1時間少々で下山した。

 光度を下げてきているレナード彗星はおそらく新年1月3日ごろが見納めとなるであろう。なかなか天候が晴れず、もう1チャンスあることを期待したい。

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富士山頂を舞うレナード彗星(C/2021 A1) 不老山  令和3年12月25日

2021年12月26日 | 星空
 この日と翌日は上野原市の不老山山頂から夕方6時ごろに富士山山頂に舞い降りるレナード彗星が見られるはずである。登ったことが無い山なのでルート状況などネットでだいぶ調べていったつもりだったが、樹林の中の細い登山道に結構苦戦する。


    公園横の駐車場に止めて案内板に従って歩き出す。


    その上の東光寺というお寺のところにも駐車場があり、地元の方にここに止めても良いと教えていただいた。


    林道終点近くの案内板に従って登山道に入る。


    想定していたよりも急登、道が細く倒木もあって歩きにくい。


    やっと山頂が見えてきた。


    裸の不老山山頂にやっと到着。


    駐車場から標高差は約500mほど、さほど登ったわけでは無いが結構苦労した。2時間弱で到着。


    さて、富士山は・・・・・雲がかかっている。


    これは望み薄だろう、と思い、さっさと下山しようかとも考えたが・・・。

 中腹あたりから雲が増えてきて見上げる空は青空が少ししか見えない。ネット情報だと稜線に抜けると富士山が見える場所があるらしいのだがそんなものはどこにも見えない。どうやら調べてきたルートとは別の道を登って来たようだ。重い簡易赤道儀スカイメモSも担ぎ上げてきたので、だいぶ足が疲れた気がする。

 さて、富士山は雲がかかっている。ウェザーニュースの上野原の天気を見ても衛星画像を見てもあまり回復してくれそうには見えない。少し明るいうちにさっさと下山しようか、とも思ったのだが、パンをかじって待っていると雲が晴れ始めた。


    奇跡的に日没を過ぎた頃から空が晴れてきた。


    あっさりとレナード彗星を捉えることが出来た。


    富士山頂に向かって舞い降りるレナード彗星




    Iso4000で彗星が流れないようにシャッタースピード2.5秒で撮影するとさすがにノイズが多い。

 飛行機が写っていない10数枚の画像を加算処理して合成してみる。


    星の部分の加算処理画像


    富士山の部分の加算処理画像


    この2枚をフォトショップで切り貼りして合成して出来上がったのがこの画像である。


    同様に10秒間追尾した画像を加算処理したもの


    別に撮影した富士山を貼り付けて合成した画像。

 最近の星空の画像はほとんどがこのようにコンポジットして合成した画像になっている。ナチュラルな画像を造り出すのにはそれなりのテクニックが必要で、不慣れな私はこの2枚の画像を作成するだけで丸1日かかってしまった。見た目には良いのであるが、写真を撮るものの立場から言わせてもらうと、レンズの選択やIso感度、シャッタースピードの調整などを考えに考えてワンショットで撮影した画像のほうが遥かに思い入れが強いように思う。


    木星が輝く。


    東京の町灯り。オリオン座が昇って来た。


    相模湖とレジャーランドの観覧車が見える。

 さて、すっかり暗くなったところで下山である。登って来た細い道を下りる気にはなれず、たぶんメインルートと思われる不老下バス停に至るルートを下山してみる。ところどころ斜面のトラバースで細いところがあるものの、至って道は明瞭で歩き易かった。金毘羅宮という神社があって展望台もあった。ネットで見たルートはこちらだったのだろう。1時間少々で車を止めた駐車場に到着した。

 年明けまで楽しめそうなレナード彗星をもう少し追いかけてみたいと思う。次に狙っているのは九鬼山の富士見平である。

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甲斐駒ケ岳の上を彗星が舞うはずだったが・・・ 清泉寮  令和3年12月25日

2021年12月26日 | 星空
 前日は甲府市郊外の自宅からレナード彗星を狙ったが、町灯りと霞に飲まれて彗星は写ってくれなかった。今回は高度を上げて八ケ岳清泉寮に行ってみる。この場所からならば甲斐駒ケ岳の上を舞い降りるレナード彗星が見られるはずである。


    長坂インターチェンジあたりから甲斐駒ケ岳の上に彩雲が現れた。


    彩雲彩る甲斐駒ケ岳


    本日訪れたのは清里の清泉寮。後ろに見えるのは権現岳。


    虹色に輝く彩雲が出たのだが、撮影した時にはもうほとんど終わってしまっていた。


    夕暮れの南アルプス


    甲斐駒ケ岳。この上をレナード彗星が舞い降りてくるはずだ。

 さて、3台のカメラのセッティングを終えてあとは彗星が輝き出すのを待つだけだ。ところが、日没とともに南アルプスの山の上には大きな真っ黒な雲が現れてきた。甲斐駒ケ岳にも雲がかかってしまう。


    雲が現れてしまった甲斐駒ケ岳


    雲の間に隙間が空いている。うまくあそこで彗星を捉えられるかどうか?


    なんとか彗星を捉えることが出来た。


    一応甲斐駒ケ岳とレナード彗星


    こちらは簡易赤道儀に載せて追尾したレナード彗星の画像


    10秒×27枚をステライメージで加算処理


    トリーミング画像。うっすらと長く伸びた尾が見える。


    夕暮れの八ヶ岳の空。雲が出て来たが空の透明度が凄い。


    甲府盆地の町灯り。うっすらと富士山が見える。

 夕空を東に移動してきたレナード彗星はそろそろ移動が少なくなり、年明けには高度を下げて観察しにくくなってしまう。清泉寮から甲斐駒ケ岳を見ると、夕方6時10分ごろに甲斐駒ケ岳に沈んで行く様子が1月3日ごろまで観察できるはずである。天候を見ながら再訪してみたいと思う。

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写らなかったレナード彗星 甲府市自宅から  令和3年12月22日

2021年12月25日 | 星空
 前日の杓子山、および前々日の石割山から見たレナード彗星(C/2021 A1)の様子から見て、甲府市郊外にある自宅からも見えるのではないかと思う。空模様はあまり良いとは言えないが、我が家は標高約450mの甲府盆地を見下ろす高いところにある。夕方の景色を見る限りでは見えそうだが・・・


    我が家のベランダから見る甲府盆地の町灯りと夕空。この空ならばきっとレナード彗星が・・・と思ったが。


    真ん中が笊ヶ岳、右の三角錐が偃松尾山(はいまつおやま)。本日のレナード彗星は笊ヶ岳の上を通過して沈んで行くはず。


    右の偃松尾山の中腹に沈むはずである。

 さて、2台のカメラをセットし、もう1台は簡易赤道儀を載せて追尾するようにセットする。ところが・・・


    日没を過ぎて空が暗くなると、空が真っ白になってしまう。左上ギリギリに見える白っぽい光がたぶんレナード彗星。


    山の形も写らなくなってしまった。真ん中あたりの左上のぼんやりと白っぽいのがレナード彗星だろう。


    トリーミング画像


    これでは見えたとは言えないのでは・・・


    もう1台のカメラはさらに低空を狙っていたのでもっと見えない。上のほうにうっすらと白いものが・・・


    どれ?といった感じにしか写らず。

 追尾しようとしたもう1台のカメラはとうとう彗星の姿を捉えることが出来なかった。

 霞が多かったこともあるのだが、甲府盆地の明かりが明る過ぎて低空の星は消えてしまうようである。今回のレナード彗星のような低い位置でしか捉えられない彗星は甲府盆地から見上げるのは難しそうである。やはり少し高いところで光害の少ない場所に行かないと撮影は難しそうである。

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白山岳で割れるダイヤモンド富士 増穂町高下  令和3年12月22日

2021年12月25日 | ダイヤモンド富士
 冬至の頃の太陽は軌道のずれが少なく、割れるダイヤモンド富士が撮影しやすい。竜ヶ岳山頂の剣ヶ峰で割れるダイヤ撮影に絶好の日であるが、前日の夕方に杓子山に登り、下山してから画像処理等を行うと時刻は深夜1時になってしまった。さすがに4時前に起きて竜ヶ岳に登るのは辛い。朝6時に起きて毎年恒例の高下のダイヤを撮影に行ってみる。ちなみに杓子山から撮影した富士山を舞うレナード彗星の画像を山梨日々新聞に投稿してみたが、残念ながら不採用だった。


    若干霞が出ているが天候は良好。白山岳の雪煙が多いのがちょっと心配である。








    100㎜程度の望遠では割れるダイヤは写らないだろうと思っていたのだが、この日は写ってくれた。









    使い慣れた200㎜望遠レンズの画像。








    手製の前面装着型絞りを装着した570㎜望遠レンズの画像。センサーにゴミが入ってしまっていたのは失敗。

 初回の撮影はたいてい失敗するものだが、冬至の日という撮影日が良く、空気も比較的澄んでくれてまずまずの割れるダイヤモンド富士の撮影が出来た。新聞やテレビで紹介されていることがあって、この日の高下北側駐車場はほぼ満車となる混雑だった。これから正月3が日まで混雑する日が続くのであろう。

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富士山頂を舞うレナード彗星 杓子山  令和3年12月21日

2021年12月24日 | 星空
 前日石割山に見に行ったレナード彗星は思っていた以上に明るかった。あの明るさならば、追尾せずにワンショットでも十分に写ってくれるはずである。ステラナビゲーターで良さそうな場所を割り出し、午後から杓子山に登る。車で林道ゲートまで行けるかどうかが心配だったが、案の定、林業作業のため不動の湯の上で通行止めになっており、30分ほど余計に歩かなければならなかった。午前の仕事が片付かず午後1時までかかってしまい、歩き始めたのは2時45分になってしまった。山頂まで2時間半から3時間くらいと見ているが、間に合うのかどうか?


    林道ゲート。不動の湯から歩いてここまで30分かかった。


    林道途中から見る富士山。


    ハングライダー発着所あたりで日が暮れる。


    夕方5時、杓子山山頂に到着。金星が輝いている。


    山頂の鐘と金星


    凄い夜景が広がっている。これだけの景色が見られればもう十分、という気になってしまい、しばしこの景色に見とれる。


    金星輝く夕暮れの富士山


    ズームレンズを装着して富士山山頂を撮影してみると、あっさりとレナード彗星を捉えることが出来た。






 もう1台の400㎜望遠レンズにフルサイズのカメラを装着した画像。





 前日の石割山と違って月明かりがまだ照らし始めておらず、レナード彗星はより鮮明に写ってくれた。尻尾が伸びている様子も見える。双眼鏡で観察しようと服のポケットに入れておいたのだが、撮影に夢中になって見るのを忘れてしまった。


    金星輝く富士山。富士山の右脇に小さくレナード彗星が写っている。


    レナード彗星が沈んだ頃に月明かりが照らし始め、富士山山頂周辺が明るくなってきた。


    オレンジ色の月が昇って来た。そろそろ撤退である。


    林道途中から見る月光の富士山と木星

 夜の登山は登りよりも下りのほうが遥かに怖い。石や木の根につまずかないように、斜面でのスリップに気を付けながら慎重に下山する。林道途中の富士山が見える展望地で座り込み、月光の富士山を眺めながら夕食をとる。今日は良い景色が見れた。満足だ。

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光度を増したレナード彗星 石割山  令和3年12月20日

2021年12月24日 | 星空
 ステラナビゲーターの彗星情報を更新してみると、レナード彗星は予定していた光度よりも一等級ほど明るくなり、3等級まで光度を上げているらしい。近日点を通過した頃にバーストしたようである。ではどれくらい明るいのだろうか?実際に撮影してみないと様子が分からない。二十曲峠から登り始めようとすると、大きな赤道儀をセットしているカメラマンが居た。レナード彗星狙いであることは明らかである。様子を聞いてみると、まだ高度が低くて夕焼けの空と月明かりに邪魔されて鮮明には写ってくれないらしい。尻尾が短くなっているという話もうかがった。さて、どんなものだろうか?捉えられれば良いが、あまり明るく無いと写らないかも知れない。


    二十曲峠から見る夕暮れの富士山。日没を過ぎた頃に登り始める。


    中腹の展望地から見る富士山


    夕焼けがいちばん綺麗な頃には山頂までたどり着けず。


    1時間ほどで石割山山頂に到着。金星と木星が輝いている。


    空気が澄んで素晴らしい眺望である。これだけでもう十分に満足である。


    金星が輝く夕空


    富士山頂に金星が近付く。この視野でレナード彗星が写るだろうと思っていたのだが写ってこない。


    富士山頂で輝く金星。レナード彗星は失敗かと思ったが、左裾に白い光が現れ出した。


    これがレナード彗星。富士山を月明かりが照らし明るくなってきた。


    月明かりにも負けず、予想していたよりも明るいレナード彗星。


    もう1本の400㎜望遠レンズ。


    レナード彗星をきっちりと捉えることが出来た。


    追尾せずにワンショットでこれくらい写ってくれれば上出来である。


    富士山の中腹に沈んで行くレナード彗星


    2.5秒24枚を加算処理。


    トリーミング画像。尻尾がなんとなく見える。

 試し撮りのつもりで石割山に登ってみたが、想定していた以上にレナード彗星は明るいことが分かった。月明かりがあっても十分に写ってくれるが、月明かりの影響が無くなればもっとはっきりと尻尾が写ってくれるのではないだろうか。富士山の上を飛んでくれそうな場所を計算して撮影に出かけてみたいと思う。


    月光に照らされた富士山と木星が輝く空


    満足して二十曲峠に下山。
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リベンジ 忍野農道キャッツアイ  令和3年12月20日

2021年12月23日 | ダイヤモンド富士
 今年は鳥ノ胸山、二十曲峠、忍野農道とキャッツアイを狙って撮影に出かけているがいずれも失敗に終わっている。特に撮り慣れている忍野農道は想定外の失敗である。太陽軌道を少し修正して立ち位置を計算し、リベンジに出かける。風が穏やかで空気も澄み、絶好の撮影日和と思ったのだが、白山岳は思っていたよりも雪煙が多く舞っている。


    今季2度目の忍野農道キャッツアイ狙い。






 この程度の中望遠ではキャッツアイは捉えられない。


    ボーグ200㎜望遠レンズ。










 おそらく今回はど真中のキャッツアイになったと思われるが、雪煙に阻まれて左側の目があまり輝かなかった。まあ、とりあえずはリベンジ成功ということにしておこう。

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剣ヶ峰ダイヤモンド富士 竜ヶ岳  令和3年12月19日

2021年12月22日 | ダイヤモンド富士
 この季節の恒例の竜ヶ岳ダイヤモンド富士である。12月22日の冬至を含めて3日間は竜ヶ岳山頂広場の右端に寄ってダイヤを狙えば剣ヶ峰で割れるダイヤモンド富士が撮れることが分かっているのだが、夕方のレナード彗星を追いかけていると早起きできずに撮りに行けない可能性が高い。そこで少し早目の19日に狙ってみることにした。笹薮の中でポジションがとれれば良いが、おそらく藪が深く無理であろう。山頂の右端から狙うとたぶん少し左寄りの割れるダイヤとなる可能性が高い。

 こたつでうたた寝してしまい目が覚めたのは深夜1時だった。寝ようとするがなかなか寝付けず、3時に起き出す。座標とダイヤになる時間を再確認して4時前に自宅を出発する。ところが、登り口の本栖湖キャンプ場に到着すると、驚いたことにキャンプ場が閉鎖となっており広い駐車場に入れなくなっていた。年末年始の混雑する頃はどうなるのだろうか?停めるに良いところを探すが登山口まで少し遠くなってしまうため、あきらめて朝霧高原側の根原から登ることとする。レンズの準備やら防寒具の準備やらとやっていると、あっという間に時刻は5時半になってしまう。ダイヤの時刻は7時38分ごろ、ここから竜ヶ岳山頂までは約2時間である。急がねば!


    途中の端峠から見る富士山。だいぶ明るくなってもうヘッドライトはいらない。


    竜ヶ岳が迫るが、ここから急登。


    笹原の緩斜面に登り付く。


    影富士が迫るが、なんとか間に合いそうだ。

 我ながら必死に歩き、ダイヤの15分前になんとか山頂に到着した。2台のカメラをセットするとダイヤの5分前となった。なんとか間に合った。


    結構な混雑だが、皆さんどこに車を止めてきたのだろうか?





    やはり広角気味のレンズでは割れるダイヤモンド富士は捉えることが出来ない。


    使い慣れたボーグ200㎜に前面装着型絞りを装着したレンズ。風は穏やかだったが雪煙が多い。








    割れるには割れたが、やはり左に寄り過ぎていて左側が大きい割れるダイヤとなってしまった。

 そう言えば、昨年は冬至の日に登って絶好の撮影日和だったが、1台のカメラを忘れてきてもう1台は撮影直前にシャッターユニットが故障して撮影出来なくなり、スマホで撮った画像しか残っていない。今回は約2年ぶりの竜ヶ岳山頂からの割れるダイヤということになるのであろう。少し位置はずれたが、まずまずといったところであろう。本栖キャンプ場の駐車場がどうなるのか分からないが、たぶん晴れた年末年始のどこかで再訪する機会があるだろう。


    結構楽しめた竜ヶ岳ダイヤモンド富士。


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流れなかったふたご座流星群 精進湖  令和3年12月13日-14日

2021年12月22日 | 星空
 ふたご座流星群は3大流星群の中でも最も安定して流れる流星群で、空気が澄む12月という季節も良く撮影し易い流星群と言えるであろう。翌朝は神奈川県相模原まで出張で行かねばならず、あまり夜更かしして撮影してもいられない。撮影しながら車中泊して寝やすい場所を考えて、精進湖の湖畔まで車を乗り付けて車のすぐ後ろにカメラをセットする。


    日没迫る精進湖。3台のカメラをセットする。左側は簡易赤道儀スカイメモSを搭載する。


    精進湖の富士山。左上に半月近い月が昇る。


    スッキリと空が晴れて絶好の流星群観察日和である。期待が高まる。


    夕暮れの富士山


    紅富士

 陽が沈み星が輝き出した。簡易赤道儀の極軸合わせをしっかりと行ってセット完了である。ふたご座が空高く昇って月明かりの影響が無くなるのは未明2時過ぎごろ、そこから朝までがいちばんの狙い目となる時間帯であろう。しかし、オリオン座と冬の大三角形が昇って来る9時ごろは月明かりに照らされた富士山がくっきりと映るはずで、大きな流星が流れてくれれば良い写真になるだろう。インターバル撮影にセットして撮影を開始する。


    星が輝き始めた。もう少し暗くなってから撮影を開始する。


    オリオン座と冬の大三角形が昇って来た。ここを横切る流星を期待したが、全く流れてくれなかった。


    おおいぬ座が富士山山頂に立ち昇った頃、小さな流星が流れた。


    左上を流れた流星


    未明4時ごろに流れた流星


    同じ頃の別のカメラが捉えた流星


    雲が出たり消えたり。流星はほとんど流れず。


    夜明けが迫ってきた。


    合成してみたが、大きな流星は流れず数も少なく・・・今年は期待外れだった。

 起きていた時間よりも寝ていた時間のほうが長かったかも知れないが、2~3時間おきに目を覚まして電池交換を行った。その時に空を眺めるが、ほとんど流星は目撃できず、深夜12時を過ぎた頃からは雲も多かった。撮影した枚数は4000枚を超えたが流星が写っていたのは20カットも無く、例年に無く寂しいふたご座流星群だった。


    日の出

 日の出を見てすぐに出発し、出張先には集合時刻の30分ほど前に到着した。あまり疲れた感じは無かったが、この日の夕方から再びふたご座流星群の撮影チャンスがあったものの、出かける気にはなれなかった。次の流星群に期待したいと思うが、その前にレナード彗星をなんとかリベンジしたい。

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またしてもレナード彗星撮影失敗 猪之頭林道  令和3年12月12日

2021年12月22日 | 星空
 前日は出発が遅れて折角の晴れた撮影日和だったのにレナード彗星は撮影失敗に終わった。12月12日は彗星が近日点を通過する日で、この日を過ぎると夜明けの空の明るさに飲まれてしまい早朝の撮影は困難となる。次は12月18日あたりから夕暮れの西の空に現れてくるはずである。早朝撮影するならば、この日が最後となってしまう。今度は出遅れないように、しっかりと起きて猪之頭林道に向かう。既に先客の車が4~5台止まっている。現地に到着すると彗星待ちのカメラマンが数人三脚を構えていたが・・・雲が湧いて富士山が見えない。


    雲が湧いている。


    このあたりに富士山が居るはずだが・・・


    もう富士山山頂を通り過ぎている頃だ。


    残念。レナード彗星は見えず。

 予想では4等級まで光度を上げているはずである。近日点通過後も明るいままでいてくれると良いのだが、夕暮れのレナード彗星に期待することにしよう。


    帰り際に精進湖に立ち寄る。車の中から一瞬朝もやの上に富士山が見えたのだが、その後はまた靄の中。


    朝日が昇り始めた。富士山見えず。


    スマホのライブカメラで見ると他の富士五湖は全て富士山が見えているのに精進湖だけ見えていない。

 この日は精進湖の富士山にも嫌われてしまった。その後は家に帰って1日中ふて寝する。

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富士山頂に沈む金星 二十曲峠  令和3年12月11日

2021年12月17日 | 星空
 早朝からレナード彗星(撮影失敗)、竜ヶ岳林道ダイヤモンド富士、忍野農道キャッツアイと撮り歩いてきたが、今日は満足の行く画像は撮れていない。そして予定していた最後の撮影地、二十曲峠に向かう。狙うのは富士山頂に沈む金星であるが、そのほかにも撮りたいものがある。


    夕暮れの二十曲峠から見る富士山。上の送電線が邪魔になるのが難点。


    やがて金星が輝き出す。


    そして木星も輝き出す。


    金星の脇を大きな流星が流れた。方向から見てふたご座流星群では無い。


    金星が富士山に近付く


    少し左に寄ったが富士山頂で輝く金星


    もう1台のカメラ。クロスカットフィルター装着した金星の輝き。


    こちらは手製の前面装着型フィルター


    富士山頂に近付く金星


    何故にこんな良い時間に飛行機が・・・


    沈む直前のダイヤモンド金星富士

 いちばん良いところで飛行機が飛んでしまったが、それなりのダイヤモンド金星富士の撮影が出来た。さらにもう一つ、狙っていたものとは・・・。


    富士山と金星の上を飛んで行く白い筋は国際宇宙ステーションISS。前澤さんが乗り込んでいるはずだ。


    比較明合成した富士山頂を越えるISSの軌跡。上の2本の線は飛行機。


    こちらはステライメージでコンポジットしたISSの軌跡。


    肉眼で見えてきたISSに見とれているうちにシャッターを切るのが遅くなってしまったもう1台のカメラ。

 抜群の画像というわけでは無いが、やっと狙い通りの画像が撮れたかと思う。気分を取り直して帰路につく。


    忍野の町灯りと富士山

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忍野農道からキャッツアイを狙うが・・・ 令和3年12月11日

2021年12月15日 | ダイヤモンド富士
 竜ヶ岳林道のダイヤモンド富士を撮影後に精進湖の湖畔に立ち寄る。寝不足なので仮眠をとるのがひとつの目的だが、もうひとつは12月13日から14日にかけてのふたご座流星群の下見もある。14日は出張で相模原まで行かねばならず、睡眠不足では行けないため車中泊し易い場所が良い。河口湖大石公園も下見してあるが、こちらの精進湖のほうが車を湖畔まで乗り入れられる分だけ撮影はし易い。


    精進湖の富士山。オリオン座と冬の大三角形は左に見える山裾の上に昇って来る。


    ここがいちばんふたご座流星群が撮影し易そうである。

 3時間ほど車の中で寝て午後の撮影地、忍野の農道に移動する。この場所は何度も撮影に訪れており、キャッツアイも撮影にも成功している。先客はおらず、GPSに登録した撮影点ピッタリの場所に三脚を構える。















 わずかに位置が左にずれてしまったようだが、それよりも強風で舞った雪煙に阻まれて太陽の輪郭が見えなかったことが大きく影響した。二十曲峠に続いてまたしてもキャッツアイ撮影失敗である。ここのところなかなか狙った通りの画像が撮れないでいるが、そのうちきっと良い写真が撮れる日が来ると信じて、撮影を続けたいと思う。

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竜ヶ岳林道ダイヤモンド富士 その前に・・・ 令和3年12月11日

2021年12月15日 | ダイヤモンド富士
 以前から狙っていた竜ヶ岳林道途中の展望地からのダイヤモンド富士狙いであるが、その前に朝霧高原に光度を上げているレナード彗星を撮影に行く・・・はずだった。未明3時半に起きるはずだったが前日寝付いたのは12時を過ぎており、起きられるはずが無い。それでも4時に目を覚まして出発するが・・・完全に遅刻し、空が明るくなってきてしまう。目的地の手前でカメラを構えるが、時既に遅くほとんど彗星は写ってくれない。


    目的地よりも手前の国道沿いでカメラを構える。左上隅っこに辛うじてレナード彗星が写っている。


    たぶん左下のボヤッとした輝きがレナード彗星であろう。夜明けの空に飲まれてほとんど見えない。


    トリーミング画像。出遅れたために撮影失敗である。


    残念、撤退。

 この日富士宮から撮影された富士山頂に現れたレナード彗星の画像がウエザーニュースのサイトに投稿されていた。早起きしていれば、きっと良い画像が撮れたのであろう。残念。

 気を取り直して次の目的地、竜ヶ岳林道の展望地に向かう。楽をして富士本栖リゾートの竜神池も考えたのだが、既に休園となっており、次は12月27日からの開園予定のようだ。


    かつては倒木が多く草も多かったが、綺麗に取り除かれていた。


    途中から見る日の出前の富士山


    下に見える池が富士本栖リゾートの竜神池


    この堰堤の上が本日の目的地


    富士山の眺望

 ダイヤモンド富士の予定時刻よりも30分ほど早く目的地に到着し、軽食をとりながらダイヤを待つ。


    山頂が輝き出した。















 もう少しチカリと輝くダイヤを期待していたのだが、風が強く山頂に舞った雪煙とやや霞んだ空に阻まれて思っていたようなダイヤにはならなかった。少しばかりがっかりして撤退となった。もう竜ヶ岳でもダイヤモンド富士が撮影出来る季節となった。そして高下のダイヤも始まる。早起きは苦手だが、あまりゆっくり寝てもいられない季節になってきた。


    竜神池に反射する朝日

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三窪高原散策  令和3年12月5日

2021年12月13日 | 山梨無名山
 レンゲツツジが有名な三窪高原であるが、未だ歩いたことが無い。さほど難しい山域では無く、いつか星空を眺めにナイトハイクしてみたいと思っているのだが、一度は昼のうちに歩いておかないとどうなっているのか分からない。柳沢峠から入山して散策してみる。


    柳沢峠のゲートから入山する。


    この看板を曲がって尾根道を行く。傾斜は思ったほどきつくない。


    落ち葉で道が分かり難いところがあるが、真直ぐ進んでみる。


    東屋が立つ分岐に出た。

 分岐を真直ぐに進めば鈴庫山に行けるようだが、出発時間が遅かったために時間が足りず、行けなかった。右に曲がってハンゼノ頭に登ってみる。


    本日見ておきたかったのはこのハンゼノ頭。広場になっている。


    眺望が良く、雲の上に富士山が顔を出している。


    ハンゼノ頭から見る富士山


    向こうの山は大菩薩嶺


    先に進んで電波塔に行ってみる。


    窪地に東屋が立っており、その向こうにはトイレがあった。


    電波塔。残念ながらここからの眺望はいまいち。

 電波塔からは林道を歩いて戻ったが、回り込んでおり距離は遠くなる。


    ヤドリギが寄生している。


    葉が少なくてホザキヤドリギではないかと思ったのだが、どうやら普通のヤドリギらしい。


    こっちも葉が少なくて落葉しているように見えたのだが・・・


    成っている実を見ると枝の分岐部に実が付いている。これはヤドリギ。

 ハンゼノ頭からだとカノープスが良く見えるのではないかと思う。登るのは難しくないが、あとは夜中に歩くだけの勇気が出るかどうか・・・というところだろう。この冬のシーズン中に歩ければ良いかと思っている。

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