中・低山の植物ばかりを追いかけていたので、森林限界を超えた高山植物を見に行くのはずいぶんと久しぶりのような気がする。天気予報は晴れのはずだったが見上げる八ヶ岳の山腹から上は黒い雲がかかっている。おそらくは霧か小雨が降っている状態だろう。足が遅いうえに花を探しながら登るので相当時間がかかると予想され、朝6時から歩き始める。
八ヶ岳の中腹から上には黒い雲がかかっている。
笹原の急登。傾斜がきついうえに斜面が滑る。えらいこっちゃ!
ミヤマカラマツがたくさん。
これは痛そう、ハリブキ。
カモメ様は葉はあるものの、今年は1株しか咲いていなかった。
展望地に出た。富士山はなんとか見えている。
標高2,200mあたりから高山植物が次々と現れる。しかし、その後はずっと霧の中、しかも風が強くて時折小雨が降り、かなり寒い。カッパを着てレンズの結露を拭き取りながら、時として草むらの中やザレた斜面の上を歩いて花を探しては撮り、思う存分に花と戯れながら歩く。
キバナノコマノツメはあちらこちらに咲いている。
ハクサンチドリのお出まし。
ミヤマハンショウヅル。強風で揺れまくり、ほとんどのカットはブレブレ。
緑色のゴゼンタチバナ。
露に濡れるミヤマシオガマ。若干早かったかと思ったが・・・
たくさん咲いている。しかも咲き始めたばかりでどれも新鮮。
う~ん、露に濡れた花も美しい。
ミヤマキンバイはもう終わりかけ。
ミヤマダイコンソウはもうすぐ満開。
ハクサンイチゲは見ごろだが、悪天候と風に揺れてなかなか撮らせてくれない。
匂ってきそうな満開のミヤマクロユリ。
イワベンケイ(雄株)と山頂付近の岩。
3種揃い咲き。
岩の間に咲くムシトリスミレ
良い場所に数株咲いていた。この山のムシトリ君は岩にへばり付くように咲いている。
普通に歩けば山頂まで4~5時間ほどだろうが、到着したのは午後2時過ぎ、なんと8時間もかかった。山頂付近に咲くと聞いていた珍しい花をうろうろと探してみたがとうとう発見できず残念。まだ時期が早かったようだ。そしてもう一つ探していたのがこの花。図鑑やインターネットの記事では南アルプス特産と記されているのだが、5年ほど前の八ヶ岳で偶然発見してずっと正体がわからずにいた花だ。富士山麓の植物観察会の際に偶然にこの花を知っている方と出会い、ようやく決着がついた。残っているかどうか心配だったが、数はかなり少ないながらも残っていてくれた。
これか?いや、ちと違う。これはキソチドリだろう。
発見。草むらの中に隠れるようにひっそりと咲いている。
久しぶりのご対面。残っていてくれて良かった。
唇弁の先が3つに割れており、アオチドリの仲間。これは唇弁が赤紫色のタイプ。
こちらは緑色のタイプ。
ヒメムヨウランと仲良く並んで
この花の正体はラン科アオチドリ属の高嶺ア・オ*チドリ。南アルプス特産と言われてきたが、八ヶ岳にも生育していることがわかった。そしてさらに、私の花仲間が日本海側にある山でこれと同じものと思われる花を探してきた。全体的に緑色で目立たないだけに、意外と見つけられていないだけなのかも知れないが、かなり数が少ない花であることは間違いない。今後分布域は書き換えられることが予想される。この場所も笹がはびこりつつあり、今後の存続が危ぶまれる。
八ヶ岳の中腹から上には黒い雲がかかっている。
笹原の急登。傾斜がきついうえに斜面が滑る。えらいこっちゃ!
ミヤマカラマツがたくさん。
これは痛そう、ハリブキ。
カモメ様は葉はあるものの、今年は1株しか咲いていなかった。
展望地に出た。富士山はなんとか見えている。
標高2,200mあたりから高山植物が次々と現れる。しかし、その後はずっと霧の中、しかも風が強くて時折小雨が降り、かなり寒い。カッパを着てレンズの結露を拭き取りながら、時として草むらの中やザレた斜面の上を歩いて花を探しては撮り、思う存分に花と戯れながら歩く。
キバナノコマノツメはあちらこちらに咲いている。
ハクサンチドリのお出まし。
ミヤマハンショウヅル。強風で揺れまくり、ほとんどのカットはブレブレ。
緑色のゴゼンタチバナ。
露に濡れるミヤマシオガマ。若干早かったかと思ったが・・・
たくさん咲いている。しかも咲き始めたばかりでどれも新鮮。
う~ん、露に濡れた花も美しい。
ミヤマキンバイはもう終わりかけ。
ミヤマダイコンソウはもうすぐ満開。
ハクサンイチゲは見ごろだが、悪天候と風に揺れてなかなか撮らせてくれない。
匂ってきそうな満開のミヤマクロユリ。
イワベンケイ(雄株)と山頂付近の岩。
3種揃い咲き。
岩の間に咲くムシトリスミレ
良い場所に数株咲いていた。この山のムシトリ君は岩にへばり付くように咲いている。
普通に歩けば山頂まで4~5時間ほどだろうが、到着したのは午後2時過ぎ、なんと8時間もかかった。山頂付近に咲くと聞いていた珍しい花をうろうろと探してみたがとうとう発見できず残念。まだ時期が早かったようだ。そしてもう一つ探していたのがこの花。図鑑やインターネットの記事では南アルプス特産と記されているのだが、5年ほど前の八ヶ岳で偶然発見してずっと正体がわからずにいた花だ。富士山麓の植物観察会の際に偶然にこの花を知っている方と出会い、ようやく決着がついた。残っているかどうか心配だったが、数はかなり少ないながらも残っていてくれた。
これか?いや、ちと違う。これはキソチドリだろう。
発見。草むらの中に隠れるようにひっそりと咲いている。
久しぶりのご対面。残っていてくれて良かった。
唇弁の先が3つに割れており、アオチドリの仲間。これは唇弁が赤紫色のタイプ。
こちらは緑色のタイプ。
ヒメムヨウランと仲良く並んで
この花の正体はラン科アオチドリ属の高嶺ア・オ*チドリ。南アルプス特産と言われてきたが、八ヶ岳にも生育していることがわかった。そしてさらに、私の花仲間が日本海側にある山でこれと同じものと思われる花を探してきた。全体的に緑色で目立たないだけに、意外と見つけられていないだけなのかも知れないが、かなり数が少ない花であることは間違いない。今後分布域は書き換えられることが予想される。この場所も笹がはびこりつつあり、今後の存続が危ぶまれる。