黒戸尾根の刀渡りの岩場にコメツツジが咲いているが、これはハコネコメツツジなのかチョウジコメツツジなのか?南アルプスに生育しているコメツツジはチョウジコメツツジでハコネコメツツジは無いはずだという話を耳にした。これは確認に行ってみるしかないのだが、なにせ標高差1,500mほどある長い尾根を往復するには気合を入れて行かないと行き着けない。しかもこの猛暑の中を登るとなると水も多めに持って行かななければならない。撮影時間と花探しの時間を考慮して往復12時間を想定して約2.5リットルの水を持って朝7時から黒戸山を目指す。
竹宇駒ケ岳神社を通り過ぎていざ出陣。
トリアシショウマだと思う。トリアシ、ヤマブキ、アカのショウマ類の区別がいまひとつ自信無い。
横手山付近のジンバイソウは数が減っており花穂がほとんど出ていない。出ていてもこのようにちぎれているものがあり、食害かも知れない。
気の早いタマガワホトトギスが咲いていた。
標高1800m付近で広葉樹林から針葉樹林の森に移行して行く。
針葉樹林帯に入るとこの花が現われる。キソチドリ。
ヒメミヤマウズラの花穂。一瞬マッチ棒、ことミスズランかと思って驚いた。
山梨県では富士山麓でしか見たことが無いこんな花も咲いていた。
アリドオシラン。出会えてビックリ!
5時間ほどかかって午後1時過ぎに目的地の刀渡りに到着した。岩の間を探すと容易にコメツツジを発見することが出来た。花期を少し過ぎて痛み始めているが十分に観察可能である。さて、雄しべの数は何本だろうか?
目的地、刀渡りのコメツツジ。
花弁の先端はあまり開いておらず、形から見てもこれはチョウジコメツツジだろう。
花弁の中を覗き込んでみると・・・予想通り雄しべは4本である。
別株。やはり雄しべは4本。これはチョウジコメツツジである。
これで課題はクリアであるが、その上の黒戸山ではそろそろコイチヨウランが見ごろを迎えている頃だと思う。途中にもたくさん咲いていたが固まった群落は黒戸山のほうが圧巻である。予定通りに黒戸山まで足を延ばしてみる。
厳しい刀利天狗への登り。
黄色いママコナ、タカネママコナ。
登山道脇に咲いたキソチドリ
刀利天狗の界隈にもコイチヨウランがたくさん咲く。
刀利天狗。ここから先は傾斜が緩くなるが、黒戸山の尾根筋は距離が長い。
ギンリョウソウ
山盛りのコイチヨウラン
コイチヨウラン群落
コフタバラン満開だが、数は少ない。
これも目的の花のひとつだったがちょっと遅かった。オサバグサ。
イチヨウラン咲き残り。標高2200m付近だが白花では無かった。
確認しておきたかったのがこのミヤマフタバラン。
葉の数は結構あるが今年は花芽がほとんど付いていない。ハズレ年なのだろう。
ミヤマフタバランは花芽が出ていないだけでなく他の場所は葉もあまり出ておらず、GPSで登録してあった場所を探したが見つからない場所もあった。黒戸山周辺は距離が長く、想定していた以上に時間がかかり午後4時に折り返して下山開始する。
刀渡りの岩壁に咲いていた花。アカショウマだと思う。
登りは足が疲れないようにかなりゆっくり登ってさほど堪えた感じではなかったが、下りは膝と足首に堪えた。入山時間が12時間を超えて水もそろそろ無くなりかけ、日没後の午後8時半にやっと駐車場に到着した。想定していた通りにヘロヘロ、かなりの脱水状態になったようで、帰りの車の運転で両手の親指が攣ってしまった。体重は3.5㎏も減っていたが、もともとの体重が重いので割合にすると大したことは無い。水を飲めば3~4日で元に戻ってしまうだろう。毎度大変な思いをする黒戸尾根であるがそれに見合うだけの魅力的な尾根だと思う。
竹宇駒ケ岳神社を通り過ぎていざ出陣。
トリアシショウマだと思う。トリアシ、ヤマブキ、アカのショウマ類の区別がいまひとつ自信無い。
横手山付近のジンバイソウは数が減っており花穂がほとんど出ていない。出ていてもこのようにちぎれているものがあり、食害かも知れない。
気の早いタマガワホトトギスが咲いていた。
標高1800m付近で広葉樹林から針葉樹林の森に移行して行く。
針葉樹林帯に入るとこの花が現われる。キソチドリ。
ヒメミヤマウズラの花穂。一瞬マッチ棒、ことミスズランかと思って驚いた。
山梨県では富士山麓でしか見たことが無いこんな花も咲いていた。
アリドオシラン。出会えてビックリ!
5時間ほどかかって午後1時過ぎに目的地の刀渡りに到着した。岩の間を探すと容易にコメツツジを発見することが出来た。花期を少し過ぎて痛み始めているが十分に観察可能である。さて、雄しべの数は何本だろうか?
目的地、刀渡りのコメツツジ。
花弁の先端はあまり開いておらず、形から見てもこれはチョウジコメツツジだろう。
花弁の中を覗き込んでみると・・・予想通り雄しべは4本である。
別株。やはり雄しべは4本。これはチョウジコメツツジである。
これで課題はクリアであるが、その上の黒戸山ではそろそろコイチヨウランが見ごろを迎えている頃だと思う。途中にもたくさん咲いていたが固まった群落は黒戸山のほうが圧巻である。予定通りに黒戸山まで足を延ばしてみる。
厳しい刀利天狗への登り。
黄色いママコナ、タカネママコナ。
登山道脇に咲いたキソチドリ
刀利天狗の界隈にもコイチヨウランがたくさん咲く。
刀利天狗。ここから先は傾斜が緩くなるが、黒戸山の尾根筋は距離が長い。
ギンリョウソウ
山盛りのコイチヨウラン
コイチヨウラン群落
コフタバラン満開だが、数は少ない。
これも目的の花のひとつだったがちょっと遅かった。オサバグサ。
イチヨウラン咲き残り。標高2200m付近だが白花では無かった。
確認しておきたかったのがこのミヤマフタバラン。
葉の数は結構あるが今年は花芽がほとんど付いていない。ハズレ年なのだろう。
ミヤマフタバランは花芽が出ていないだけでなく他の場所は葉もあまり出ておらず、GPSで登録してあった場所を探したが見つからない場所もあった。黒戸山周辺は距離が長く、想定していた以上に時間がかかり午後4時に折り返して下山開始する。
刀渡りの岩壁に咲いていた花。アカショウマだと思う。
登りは足が疲れないようにかなりゆっくり登ってさほど堪えた感じではなかったが、下りは膝と足首に堪えた。入山時間が12時間を超えて水もそろそろ無くなりかけ、日没後の午後8時半にやっと駐車場に到着した。想定していた通りにヘロヘロ、かなりの脱水状態になったようで、帰りの車の運転で両手の親指が攣ってしまった。体重は3.5㎏も減っていたが、もともとの体重が重いので割合にすると大したことは無い。水を飲めば3~4日で元に戻ってしまうだろう。毎度大変な思いをする黒戸尾根であるがそれに見合うだけの魅力的な尾根だと思う。