山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

初見の花 カリガネソウ咲く  令和1年8月28日

2019年08月29日 | 里に咲く花
 カリガネソウは山梨県絶滅危惧ⅠB類であり、かつ山梨県希少野生動植物の保護に関する条例で指定野生動植物種に指定されており採取が禁止されている。山梨県では個体数が少なく分布も極限られている。昨年生育地の情報をいただき探しに行ったのだが当たらずとも遠からずの場所を歩いていたようで発見できず、今年再度探しに行ってみた。


    ようやく出会えたカリガネソウ。用水路の脇に咲いており草刈りで一部が傷んでいた。


    大部分がまだ蕾。


    一斉に咲くのではなくて少しづつ咲いて行くようだ。


    長い雄しべと雌しべをぶら下げる面白い形をした美しい花ではあるが・・・


    噂に聞いていた通り便のような悪臭がする。


    情報を提供していただかなければおそらく出会えなかったであろう。個体数も10本に満たない。


    近くにあったツル性の植物。


    2種類あるのかと思っていたが、帰って来てから調べてみるとカニクサ(フサシダ科カニクサ属)というシダの仲間。こちらが栄養葉、ギザギザしたほうが胞子葉。


    近くにある普通に見かけるこのシダは?


    胞子嚢群配列。何だか分からない。まだまだ勉強不足。

 今年こそはなんとかカリガネソウに出会うことが出来た。もっとたくさん咲いているものかと思ったのだが個体数が少なく周辺を少し歩いてみたがここしか見つからない。他の場所でも元気に生育していることを期待したい。

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八ヶ岳に生育しているシダの仲間たち  令和1年8月25日

2019年08月26日 | 番外編
 シダの仲間はまだ全く勉強不足で8割は何だかわからないというレベルである。その中でも高山の岩場に付着しているシダは少しだけ勉強したので特徴のあるものだけは少し分かるようになってきた。今回訪問した八ヶ岳でもシダを探しながら不審者の如く岩の隙間を覗き込みながらカメラを構えて写真を撮りながら登った。通りがかりの登山者に「ヒカリゴケですか?」と聞かれたが、秘密の草だと答えてやり過ごす。(実際には何のシダだか分からなくて答えられなかったこともある。)


    中腹にあったシダの仲間。ヒカゲノカズラ(ヒカゲノカズラ科ヒカゲノカズラ属)。この科のシダは特徴的な形をしているので調べ易い。


    良く似ているが胞子葉が柄を出さずに葉の先に付く。マンネンンスギ(ヒカゲノカズラ科ヒカゲノカズラ属)。


    こちらは葉が細くて平べったい。アスヒカズラ(ヒカゲノカズラ科ヒカゲノカズラ属)。山梨県絶滅危惧Ⅱ類。


    岩にたくさん着生したシダ。山中の岩場で良く見かけるシダ、ミヤマウラボシ(ウラボシ科ミツデウラボシ属)。


    胞子嚢群


    北岳で出会ったトガクシデンダに良く似ているが葉の尖り方が少し違うような気がする。


    胞子嚢群


    裏から透かして見た感じ。おそらくこれはナヨシダ(イワデンダ科ナヨシダ属)だろう。北岳にもあるらしく前回訪問時に見たものの中に混じっているようだ。


    普通に見かけるシダに混じってこれだけ葉の形が違っていた。(普通に見かけるシダも名前が分からないのだが・・・)


    おそらくヤマヒメワラビ(イワデンダ科ナヨシダ属)と思われる。マイナーなシダらしいが全く確信持てず。


    探していたのはこのシダ。


    平成23年に登った際にそれらしきものが写真に写り込んでいた。


    ヤツガタケシノブ(ホウライシダ科リシリシノブ属)。特徴的な形をした小さなシダ。


    胞子嚢群は巻き込んだ葉の辺縁に付く。

 他にもたくさんのシダを見てきたがほとんど何だか分からない。特に普通に生えているシダほど同じようなものが図鑑やインターネットにたくさん載っておりむしろ分からない。まずは分かりやすい特徴的なシダの仲間から少しずつ知識を広めて行きたいと思う。

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八ヶ岳に咲くミヤマアケボノソウ  令和1年8月24日

2019年08月26日 | 高山に咲く花
 今年から山梨県の特定指定種に指定されたミヤマアケボノソウであるが山梨県での生育地の情報はほとんど無く、八ヶ岳キレットあたりが怪しいかと思って権現岳からキレット小屋の尾根を探したが発見できなかった。もう1ヶ所ありそうな場所を花仲間が調査に行ってくれ、見事に探し出してきてくれた。間近で見られる場所では無く近付き難い急斜面の草地の中だと聞いたので200㎜望遠レンズを持って出かける。


    登山口付近から見上げる赤岳。山頂小屋が見える。


    尾根まで登って見上げる赤岳。「聳え立つ」といった感じの格好良い雄姿である。


    天候に恵まれたこの日は雲に浮かぶ富士山を望むことが出来た。


    眼前に赤岳が迫る。いよいよここからが本格的な登りになる。


    途中に立っているお地蔵さんは何者かに頭を持ち去られて代わりに石が置いてあった。


    おそらくこちらの尾根にもあるだろうと探していた花。もう結実しているがミヤマフタバラン。


    急斜面の尾根脇にもあった。


    コフタバランも結実して既に種を飛ばした後のようだ。

 核心部の登りは急峻な岩の斜面に長い鎖が取りつけられている。前回この尾根を訪れたのは記録を見ると平成23年7月だった。しばらくぶりに訪れるとこんな急峻なところがあったことをほとんど覚えていない。ミヤマアケボノソウが咲くという草地はその上にあるはずだ。


    急峻な鎖場を何本か登る。登りよりも下りのほうが怖い。


    その急峻な岩場にこんな贅沢なクロクモソウが咲いていた。


    クロクモソウとミヤマダイモンジソウ


    ハナイカリと咲き終えたムラサキタカネアオヤギソウ


    タカネコウリンカ


    トリカブト。高度的にホソバトリカブトだと思うが葉の幅はやや太め。


    花穂の毛は直毛だった。キタダケトリカブトはどうなっているのか、見に行ってみたいが行けるかどうか?


    岩場に付着したムシトリスミレの群落


    こんな変わったシダにも出会えた。

 さて、目的の草地に到着した。急斜面で下りるのは命がけになりそうなので、双眼鏡を使って草地の中を覗き込む。草むらから顔を出して咲いている黒い花が何株か見える。間違い無し、探していたミヤマアケボノソウだ。しかし距離が遠過ぎて200㎜望遠レンズでも追い切れない。


    探していた花は赤岳山頂直下の切れ立った草地の中に生育していた。


    ここを下りて探す気にはとてもなれない。


    黒い花が何本か草むらから顔を出して咲いている。200㎜望遠レンズでやっとこのくらいの距離。


    トリーミング。間違い無し、探していたミヤマアケボノソウだ。


    いちばん近い場所に咲いていた株だが、100㎜マクロレンズでは歯が立たない。


    200㎜望遠でやっとこれくらい。


    トリーミング。これならばなんとか来年の山岳レインジャー説明会で使えそうだ。

 ようやく出会えたミヤマアケボノソウだがそう簡単に近付けるような場所には咲いておらず、これが山梨県でこの花が発見されない理由であろうと思われる。斜面がきつく鹿もそう簡単に登って来そうな場所では無く、この花は地理的な条件で出来た天然の要塞に守られている花という印象を受けた。満足な撮影が出来たとは言えないが、とりあえずは今年の課題であった山梨県に咲くミヤマアケボノソウに出会うことが出来た。持つべきは良き花仲間である。

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富士山麓の寅探し  令和1年8月24日

2019年08月26日 | 山に咲く花
 何年ぶりかで訪問する富士山麓のトラキチランだが、訪問するたびに数を減らしているように見え、かつ、毎回いちばん良い時期を過ぎた頃に訪れているために新鮮な株を見ていない。今回は少し早いかも知れないこの時期に訪れてみた。


    古い作業道らしき道は倒木だらけで歩きにくく、これを上に巻いて尾根筋を行こうと目論むが・・・


    さらに倒木だらけの斜面に突入してしまい突破に一苦労する。


    林床に咲いていたギンリョウソウ。時期的にギンリョウソウモドキのほうか?


    シャクジョウソウの咲き残り。


    探し物の花と紛らわしい咲き終えたギンリョウソウ。


    ヒメミヤマウズラ


    森が乾燥化して苔が減りこの花もだいぶ少なくなったような気がする。

 GPSの登録地点に到着し周辺を念入りに探すがなかなか見つからない。やっと見つけた1本はまだ開花していなかった。これはフライングだったか?と思ったが・・・。


    やっと見つけた1本。


    しかしまだ開花直前の蕾。


    さらに探してみるとようやく開花したばかりの個体に出会うことが出来た。


    見つかったのは先ほどのものとこれの2つのみ。


    以前訪問した際は10本以上固まって咲いている株があったが、今回は見当たらず。


    見られただけでも良かったのだろう。

 山梨県では極限られた場所でしか見ることが出来ないこのトラキチランだが、いずれの場所でも個体数はかなり少なく咲かない年もあるようだ。この富士山麓の場所は山肌が乾燥化しつつあり、確実に個体数を減らしている。入山者の踏み荒らしだけが原因とは考えにくく、気象の変化の影響とシカ食害の2次的な影響が大きいだろうと考えている。


    本日は天候が良く暑さもそれほどでは無かった。森の中から見上げる富士山。


    クルマバナの咲く草原


    ヨツバムグラ?枝分かれが多いような?


    ミゾソバ

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沢筋に咲くキツネノカミソリ 塔岩川  令和1年8月22日

2019年08月23日 | 山に咲く花
 春にハナネコノメソウを探しに沢を遡上した際に偶然出会ったキツネノカミソリと思われる葉がずっと気になっていた。キツネノカミソリは春先に一旦葉を出した後に枯れてこの季節に花だけを咲かせる。おそらくそろそろ咲いている頃だろう。甲府市の気温は35℃まで上がってとにかく暑い。塔岩川は甲府市から少し山の上に登るもののさほど高度は高く無く、入り口の気温は30℃だった。暑い中を汗だくになりながら沢筋を登る。


    林道脇にはイヌトウバナがたくさん咲いていた。


    沢の脇にあった湿地は春先には草地だったがこの季節は泥沼化していた。その中に咲いていたちょっと変わった花。


    ヘラオモダカ。山梨県では準絶滅危惧種。ヘラ型の葉が付いているらしいが泥沼で近付き難く分からず。


    沢筋を登って行くと突然現れたオレンジ色の花。


    キツネノカミソリ。しかしこの場所はもう終わりかけていた。

 最初の場所は数が少ないうえに大部分がもう散ってしまっていた。もう少し上流にもあったはずと遡上してみると、今度は大きなオレンジ色の塊が見えてきた。


    ありました。キツネノカミソリの群落。


    満開の見ごろを迎えていた。


    森の中にオレンジ色が映える。


    マクロ

 さらにその上にある滝の脇にもあったはずだが、その滝は越えるのがやや難しく前回は危うく落ちそうになったなった場所である。そこで今回は前回確認してあった滝の上を越える巻き道を使い上流側から下降する作戦に出る。


    春に比べるとだいぶ水量が多く濁っている。


    あの滝か?ちょっと雰囲気が違うような?

 滝の上流から回り込んでその下を覗き込んでみるがキツネノカミソリの群落は見当たらない。さらに上流まで行ってみるがやはり分からず、どうやら巻き道を使った際に核心部を通り過ぎてしまったようだ。時間は午後4時半になり、戻って探すには時間が足りなそうである。今回は諦めて沢から抜け出し、林道に下りるのだがこの林道への下降もまた崩落していて一苦労だった。


    沢筋に咲くキツネノカミソリ。林道をぐるりと回ってまたキツネノカミソリの場所に戻る。

 もっと良い感じで沢の流れとキツネノカミソリが撮れるはずだったが今回はこれで辛抱である。2段の滝の巻き道を使ったこともあるが、2台あるGPSのうち前回のデータが入っていないほうを持って行ってしまったのも失敗の原因である。今年は無理としてもまたいつかこの沢筋に咲く美しい花を見に行ってみたい。

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富士北麓の草原にある岩に付着していたシダ 令和1年8月18日

2019年08月21日 | 番外編
 北岳に生育する高山性シダを見るようになってからシダ植物の知識の必要性を感じている。しかしこのシダの仲間は種類が多いうえに分類を見ても複雑多岐に渡っており読んでもさっぱりわからない。大きな図鑑を買ったものの見てきたシダがどの分類に入るのか分からないため使いこなせないでいる。いつか分かるようになるのだろうか?前途多難である。富士山麓の花散策をした際に岩の隙間を覗き込むと何種類か岩に付着したシダが見つかった。


    草むらの中に飛び出していた岩に付着していたシダ。


    これはいったい何?


    胞子嚢群は葉の辺縁に並んでいる。


    トリーミング。毛が生えているように見える。

 富士山の植物図鑑(東京書籍)という本に何種類かシダが載っている。それを見てみるとどうやらイワデンダ(イワデンダ科)というシダが近い。さらにシダ植物の検索の際に参考にさせていただいている「ノパの部屋」というサイトで見てみると、どうやらイワデンダで間違い無さそうである。


    別の岩。ここには2種類のシダが付着している。


    まずは下側にあるシダから見る。


    胞子嚢群は小葉の真ん中に配列。


    トリーミング。袋状になっているこの胞子嚢、フクロシダだろうか?


    上側に付着していたシダ。


    胞子嚢群は葉の辺縁寄りに配列。


    トリーミング。毛が生えていてキタダケデンダに似たような感じ。正体は何だか分からない。

 まだ始まったばかりのシダ類の勉強、分からなくて当然である。いろいろ観察しているうちにいつか見分けがつくようになることを期待している。


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富士山麓の草原を散策  令和1年8月18日

2019年08月20日 | 花・花・花
 毎年の恒例になっているこの季節の富士山麓に広がる草原の花散策である。花仲間5人とさらに途中でバッタリ合流した2人が加わって7人での散策となった。


    タチコゴメグサ。そろそろ終盤。


    クルマバナ


    まだ蕾も見えないムラサキセンブリ


    この草原で見るのは初めて。結実したヒメイズイ。


    ヒキヨモギももう終盤である。


    ムカゴソウ


    もう花は終わりかけている。


    初めて見る花、コケオトギリソウ。


    オトギリソウに似た小さな花、雄しべは10本以下。


    こちらも初めて見る花、スズサイコ。花は開いていなかった。


    ミヤコグサ


    ヒロハノカワラサイコ


    昨年に比べて花付きが悪い。土砂が流れて無くなってしまった場所があった。


    この季節のこの草原の名物と言っても良いこの花。


    ヒナノキンチャク。数は増えているが大株は少なめである。


    可愛らしい小さな花


    こんなに群生している場所もあった。


    息の長いハナハタザオはまだ咲き残っていた。


    薄紫色のアブラナ科の花、ハナハタザオ。

 もう1種類探していた花があったのだが残念ながら今年も見つからず。一昨年まで見かけていた場所ではもう絶えてしまったようである。ヒメヒゴタイとキクアザミも全く見かけず、シカの食害を受けた可能性が高い。午後から雨の予報だったがお昼を過ぎた頃から空には黒い雲が広がり出し、時折雷鳴が轟き出した。3時半でこの草原の花散策を止めて最後に昨日見たハクウンランをもう一度見に行く。途中で雨に降られたが局所的に降っただけでハクウンランが咲く場所は雨は降っていなかった。


    ハクウンラン


    前日とは趣向を変えて中望遠マクロレンズで撮影。


    それにしてもこの株は凄い!

 毎年様相が変わって行く富士山麓の草原だが、特に鹿の好むオオバギボウシやアザミ類が年々減ってきているように見える。探していたマツバニンジンも鹿の食害を受けているのを確認しているが、もともと数が少なく、無くなってしまった場所は有名になり過ぎて人に踏まれて消滅した可能性が高いと思っている。どこか別の場所で生育していることを期待したい。

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ハクウンラン満開 富士山麓の森  令和1年8月17日

2019年08月19日 | 花・花・花
 先週咲き始めたばかりだったハクウンランがそろそろ見ごろを迎えている頃だろう。花仲間とともに再訪してみた。


    まだ咲き残っていたコイチヨウラン。


    今年は見られないだろうと思っていたが最後の咲き残りに出会えた。


    予想通りハクウンランは満開。


    このくらい咲いていれば例年ならば大株で万歳なのだが・・・


    今年はさらにたくさん咲いた株があった。


    こんなのは今までで初めて。これからももう見られないかも知れない。

 さらにもう1ヶ所咲いている場所を訪問してみる。


    咲いている。ちょうど見頃。


    蕾の株と並んで咲いている。


    コケの中に咲いた花。


    個体数は例年とあまり変わらないが今年は花付きが良い。

 可愛らしい白花を満喫した1日となった。今年は当たり年のように見えるのだが毎年咲く場所なのに咲いていない場所もあった。

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花と星の権現岳へ 令和1年8月11日ー12日(2日目 天女山に下山編)

2019年08月15日 | 八ヶ岳・秩父山系
 早朝から星撮りのために早起きし、さらにキレット小屋に看板を届けて権現岳小屋に戻って来たのは11時になった。予定では10時に戻るはずだったのだがそんなに甘くは無く、暑さと眠気も混じってヘトヘトである。1リットル持って行った水も帰りの途中で飲みつくしてしまい、権現岳小屋に戻ってから500mlほどの水を飲んで体を潤す。昼食にラーメンをいただき(500円は安い!)大休憩して12時に天女山に向けて下山開始する。入山したのは観音平だが天女山に仲間の車がデポしてあり、こちらのルートで確認しておきたい花がある。


    権現岳山頂付近に咲いていたタカネナデシコ


    タカネサギソウ。あまり株は見つからず、疲れてあまり探す元気も無くなった。


    ヒメシャジンと権現岳


    ヒメシャジンがたくさん。下に見えるのは雲が巻く三ツ頭。


    ムラサキタカネアオヤギソウ


    こちらは大株。


    蕾のオヤマリンドウ。この花が咲き出すと秋が来た感じがする。


    三ツ頭付近のハイマツの下に咲いていたミヤマフタバラン。こちらの尾根にもそこそこに数がある。


    ヒメハナワラビは胞子嚢がはじけて胞子が放出されているようだ。


    このハート形の葉、花の付き方、これはカイタカラコウではないかと思われる。南アルプス特産と思っていたが?


    確認しておきたかった花のひとつ、マツムシソウ。であるが、標高は2,200mを越えており小型なのでタカネマツムシソウと思われる。山梨県絶滅危惧DD類(情報不足)になっている。


    そして一番確認しておきたかったのがこの花。


    数年前に見た時には花筒に毛が生えておりビランジと思っていたが・・・


    この花の花筒には毛が生えていない。とすればオオビランジなのか?


    こちらの花筒には毛が生えている。


    さらに別株。これにはたくさん毛が生えている。

 同じ場所で同じ環境に生えているのでビランジとオオビランジが一緒に生えているとは考えにくい。砂礫帯の中の岩の付け根あたりを好んで咲いているこの花、環境的には鳳凰山のタカネビランジに似ている。小型、かつ茎には明らかに毛が生えており、花筒は毛の生えているものと生えていないものが混在している。おそらくはビランジと見て良さそうだが、他の場所のオオビランジをもう少し良く観察してみてから結論を出したいと思う。

 天女山駐車場の到着目標時間は午後4時だったが植物探しや写真撮影に時間を費やしたため5時を少し過ぎた頃に到着した。私は疲れと眠気が強くなりメンバーよりも少し遅れての到着となった。暑さとキレット小屋が思ったよりも遠かったことで疲れたが、3ヶ所の小屋に看板を届け初見の花にもいくつか出会うことが出来た。ミヤマアケボノソウが見つからなかったことは残念だったがなかなか良い花と星の山行だった。

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花と星の権現岳へ 令和1年8月11日ー12日(2日目 キレット小屋編)

2019年08月14日 | 八ヶ岳・秩父山系
 ペルセウス座流星群は撮影出来なかったが権現岳の朝は山々が雲海に浮かぶ素晴らしい夜明けだった。小屋に戻って朝食をいただいた後、キレット小屋に向かって出発する。ひとつは植物調査のため、そしてもうひとつは山梨県から依頼を受けた蝶類保全のための看板を小屋に届けるためである。


    権現岳小屋に設置してもらった蝶類保全のための看板。これをキレット小屋にも届けるのが今回のミッション。


    朝の権現岳と富士山


    赤岳と阿弥陀岳。その手前に立ちはだかるのが旭岳。あれを超えてさらにその先のコブを2つ超えた先にキレット小屋がある。遠い!


    まずは難関の長いハシゴを降りる。帰りにまた昇り返すかと思うと先が思いやられる。


    旭岳と赤岳。旭岳のピークは巻いて超える。


    ヤマハハコの群生


    チョウジコメツツジ


    あの看板のところがツルネ。キレット小屋はもう少し先だ。見えている山は左が阿弥陀岳、右が赤岳。


    ツルネからの眺望は素晴らしい。間近に見える赤岳と阿弥陀岳。


    鋭い岩が突き出している赤岳が格好良い。


    コマクサがたくさん咲いていた。


    振り返ってみるツルネ。帰りはあれを登り返す。下に生えているのはシコタンハコベ。


    以外にもたくさん生えていたシコタンハコベ。こんなにたくさんあるとシコタマハコベだ。


    まだ赤い葯を付けている新鮮なシコタンハコベ。


    気難しいトウヤクリンドウが花を開いていた。


    タカネニガナと奥秩父山塊


    こんなところに奇怪な腐った花が・・・


    もう花は終わってしまっているがオニク。これでも絶滅危惧種。


    そして今回の調査対象種のムシトリスミレ。もう結実している。


    キレットで見かけたクモマベニヒカゲ。ベニヒカゲは普通に見かけるがクモマはあまり見かけない。

 なんとかキレット小屋まで降りて小屋番さんに看板を渡し、さっそく小屋の中の壁に看板を設置していただいた。今回探していた別の花の情報を伺ったがどうもキレットの周辺には生育していないようだし、草地の中を覗き込みながら歩いてきたがやはりそれらしき葉や花は見つからなかった。探していたのは今年から新たに特定指定種に登録されたミヤマアケボノソウである。八ヶ岳の長野県側では見かけているが山梨県側では見たことが無く情報も無い。探すには苦労しそうな気配である。

 ヘロヘロになって権現岳小屋に戻ったのは予定時間を1時間ほどオーバーした11時だった。昼食に小屋でラーメンをいただき、水を十分に補給して休憩後、天女山の登山口に向かって下山である。

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花と星の権現岳へ 令和1年8月11日ー12日(2日目の夜明け編)

2019年08月14日 | 星空
 未明2時50分に目覚まし時計をセットしたが2時半ごろに目が覚めてしまう。布団からそっと置きだして小屋の外に出てみると雲海の上に南アルプスが浮かんでいるのが見える。月は沈んでいて月明かりの影響は無いが霞と薄雲が出ていて満天の星空というわけには行かない。しかしこれだけの空が見られれば上出来である。昨年と一昨年も同じ8月連休に権現岳小屋に泊まっているがいずれも悪天候で星の撮影には失敗している。今回がいちばん良い星空だ。さあ、ペルセウス座流星群は見られるだろうか?流れたとしてもカメラ1台での撮影ではほとんど運試しで捉えることは難しいであろう。


    雲海に浮かんだ南アルプスと中央アルプス。権現岳小屋の前から。


    展望台に移動する。赤岳(右)と阿弥陀岳(左)。阿弥陀岳の上に輝くのが北極星。カメラ2台持って来れば1台はこの構図で流星群狙いだが今回は1台なので出来ず。


    ギボシの空を流れる天の川。右上で切れてしまっているのがペルセウス座流星群。画角に入らず残念。


    権現岳と富士山、そして東の空に昇って来たオリオン座。


    オリオン座と奥秩父山塊。


    権現岳と富士山、そして甲府盆地の町灯り。


    再びギボシと天の川。今度は夏の大三角形がきっちりと画角に入る。左上の白い線は残念ながら人工衛星。


    水平線と雲が明らみ出し、薄明の青い空が始まる。


    10分間この画角で固定してインターバル撮影。権現岳の上に1個だけ小さな流星が写っていた。


    赤岳と薄明の空


    星の輝きは次第に消えて行く


    権現岳と南アルプス


    雲海の富士山


    朝焼けの空と雲海の富士山


    権現岳と雲海の富士山


    朝焼けと赤岳


    朝日が昇る


    朝焼けの権現岳


    朝日差す雲海と富士山


    朝日差す雲海の南アルプス

 朝食は5時半なので日が昇った5時に撮影を切り上げて小屋に戻る。雲海の広がった山並と町明かり、そして星空を存分に楽しむことが出来た。ペルセウス座流星群は1時間で10個近く肉眼で見ることが出来たが満足な流星はカメラの視野で捉えることは出来なかった。カメラ2台を担ぎ上げて夜通し撮影を行えばそれなりに撮れるのであろうがとてもそんな体力は無い。

 小屋で朝食をいただいて、いよいよ難関のキレット小屋に降りる。往復4時間を想定していたが・・・そんなに甘くはなかった。


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花と星の権現岳へ 令和1年8月11日ー12日(1日目)

2019年08月14日 | 八ヶ岳・秩父山系
 今回の権現岳山行は植物観察(調査)もあるのだがそのほかに夜の星空とペルセウス座流星群、さらには山梨県からの依頼を受けて特定指定種蝶類保護のための看板を3ヶ所の山小屋に届けるというミッションがある。巨大な台風10号が遥か南の海上をゆっくりと北上して日本に近付きつつあるが8月3連休の山梨県にはまだ影響は及ばなそうで、むしろ空が晴れて星が期待できそうである。問題なのは猛暑だろう。山仲間4人で観音平から青年小屋を経て権現岳小屋に1泊の予定で入山する。


    朝7時半、観音平の駐車場はほぼ満車で道路まで車があふれていた。


    雲海展望台は雲が出て展望は無し。木がだいぶ伸びてきて展望が悪くなっている。


    押手川の編笠山分岐点。たくさんの登山者が休憩中だった。

 編笠山を越えても良かったのだが自分たちの体力とスピード、さらに暑さを考慮してここは編笠山に登らず巻き道を使って青年小屋まで行くことにした。お目当ての花の一つであったミヤマフタバランはそれなりの個体数が見つかった。


    ミヤマフタバラン。風に揺れてなかなか撮らせてくれない。


    次々と見つかったミヤマフタバラン。昨年以上にたくさんの個体に出会えた。


    接写


    ミヤマフタバランの近くにはたいていキソチドリが咲いている。


    探していたが見つからなかったこの花、まさかここで出会えるとは。


    リンネソウ


    別の場所でも群生していた。


    木陰にひっそりと咲いていたミヤマシグレ。県によっては絶滅危惧種に指定されているが山梨県では指定無し。

 お昼頃に青年小屋に到着しコーヒーをいただきながら大休憩する。ここでまず1枚目の看板を小屋に届ける。ここから先は本日のハイライト、権現岳ザレ場のお花畑が待っている。途中から三脚を出して登山道を登る。


    ヒメシャジン。後ろに見えるのはギボシ(左)と権現岳(右)。


    タカネナデシコ


    ギボシ斜面とイブキジャコウソウ


    ヒメコゴメグサ


    岩の隙間に生えたタカネツメクサ


    ミヤマダイモンジソウ


    ミヤマヒゴタイ。後ろの編笠山は雲に隠れてしまった。


    そして見たかった花の2つ目、シコタンハコベ。


    こんな岩ゴロゴロの場所を好んで咲く。


    ミヤマアキノキリンソウと権現岳小屋。

 同行したメンバーから1時間近く遅れて4時半に権現岳小屋に到着した。他のメンバーは山頂付近のお花畑の観察に出かけていた。まずは脱水の補正に水を買って水分を十分に補給して休憩する。かなりのゆっくりペースだったので足はさほど疲れていないが水分が足りないようでなんとなく体がだるい。問題なのは明日のキレット小屋往復である。

 6時に夕食となり、おいしいカレーをお腹いっぱいいただく。日が暮れた7時過ぎに小屋の外に出ると明るい月が昇ってきていた。右に木星、左に土星を従えている月だが、明るすぎて天の川は見えない。


    権現岳の月。右に見えるのが木星でその斜め下にいる星がさそり座アンタレス、月の左に輝く星が土星である。天の川はちょうど月の位置に重なっていて見えない。


    権現岳小屋の上に輝く夏の大三角形


    ギボシと北斗七星、さらに春の大曲線。ギボシ左上の明るい星はうしかい座アルクトゥールス。月が明るすぎて星の輝きはいまひとつである。

 存分に花を楽しみながら登ってきた権現岳。山梨県では初見のリンネソウにも出会えて大満足である。明朝は月が沈んだ未明3時ごろからが星の観察に好条件になる。1日早いペルセウス座流星群も期待できるだろうし、薄明の空に昇って来るオリオン座も富士山と一緒に撮れるはずである。目覚まし時計は2時50分にセットして8時半に寝る。



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マツノハマンネングサは少し遅かった 富士山麓の森  令和1年8月10日

2019年08月14日 | 山に咲く花
 この季節の富士山麓は午後になると雷雲が発生することが多く、何度かこのマツノハマンネングサを見に行こうとしたのだが雷鳴が轟き引き返している。この日も甲府を出発した時は晴れていたのだが登山口に到着した頃には霧が出始めていた。そして山の中腹あたりまで登ったところでゴロゴロと遠雷が轟き始める。急いで登って急いで写真を撮って・・・と思いつつも気が焦るばかりで傾斜のきついこの山はなかなか目的地に到着できない。幸いなことに雷雲の直撃は避けられ、1時間ほどで雷鳴は止んだ。


    この倒木に着生しているマツノハマンネングサを期待していたのだが・・・


    もう大部分が散ってしまっていた。


    咲き残りの花。


    もう1ヶ所、木の高いところに着生している株は見頃だったが・・・


    蜘蛛の巣がたくさん張っていていまいち。


    とりあえず見られただけでも良かった。


    オシャグジデンダが着生する木。真ん中あたりには別のシダが着生している。


    イワオモダカ。胞子嚢はまだ見えない。

 なんとか雨に降られずに撮影を終えて山から下りる。林道脇の草むらをのぞき込みながら歩いていると、まだセイタカスズムシソウが咲き残っていた。


    林道脇に咲いていたセイタカスズムシソウ。


    この場所に咲く株は大きくて立派である。


    上から接写

 もっと濃い黄色の花を期待していたのだがマツノハマンネングサの花の色はこんなものなのだろうか?来年にまた期待したい。


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白雲のラン咲く 富士山麓の森  令和1年8月9日

2019年08月13日 | 花・花・花
 まだ少し時期が早いかも知れないがそろそろ咲いているかも知れないハクウンランを覗きに富士北麓の森を訪れてみた。


    もう咲き始めていたハクウンラン


    まだ咲き始めたばかりの大株


    今年は大きな株が目立つが咲いていたのは日当たりが比較的良いこの周辺だけだった。


    接写


    マクロ撮影

 日当たりの良い場所だけ咲き始めていたが樹林の中はまだほとんど株が見当たらずこれから出てくるようだ。例年に無い大株がいくつかあり当たり年なのかとも思うのだが盛期になってみないと分からない。

 もうひとつ気になっていたツリシュスランも覗いてみるが、こちらはもう花が終わっているように見える。


    ツリシュスラン。花が見えない。


    別角度から。


    トリーミング画像。枯れている穂は昨年の遺残だと思っていたのだが今年の葉に繋がっているように見える。もう終わってしまっているようだ。


    同じ木のベニカヤラン。


    だいぶ数が増えたように見える。

 ツリシュスランの花は今年も咲いているのを見ることなく終わってしまったようだ。残念。別の木に着生していないか探してはいるがこの株しか発見できない。

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花と星の北岳へ 令和1年8月3日‐4日(2日目 後編)

2019年08月06日 | 高山に咲く花
 北岳2日目の朝、日の出前から東の空に昇るオリオン座を眺め、日の出を見てから山頂を目指して登り始めた。交換電池を3本持って来たと思っていたのだが1本は車の助手席に忘れてきてしまったようで、北岳山頂を目前にしてカメラの電池切れを起こしてしまった。途中で遅れて出発してきた山岳レインジャー隊のメンバーが追いついて来た。山頂で集合写真を撮ろうと思っていたのだがそれもままならず。さて、どうするか?


    残った電池でなんとか撮影したキタダケキンポウゲ。このカットを最後に撮影不能となる。高山性シダ撮影目的で持って来たマクロレンズで撮った唯一のカット。

 山岳レインジャー隊は北岳山荘まで下りるというので山頂で一旦別れ、私は山頂からトラバース道周辺の花と高山性シダの観察に行く。途中でもうキタダケトリカブトが咲き始めている姿を目にしてなんとか撮れないものかと考えに考えて・・・今まで一度も使ったことが無いスマホのカメラを使ってみることにした。電池残量は40%、何枚撮れてどのくらいの画質が得られるのかも全く分からず、その前に使ったことが無いので操作が分からない。スマホのカメラを起動すると何故か自分の顔が画面に写っている。これはどうやって切り替えるのか?そんなことから始まって、いろいろいじっているとなんとか撮影の仕方が分かってきた。ここから先は全てスマホで撮影した画像である。


    中腹の八本歯コルと北岳山荘分岐付近から見る間ノ岳。そこそこに写るじゃないか。


    キンロバイのお花畑


    タカネシュロソウ(ムラサキタカネアオヤギソウ)咲くお花畑


    シナノキンバイ


    キタダケトリカブトと間ノ岳


    ミヤマムラサキ


    タカネナデシコ


    咲き始めたシラネヒゴタイ


    ハゴロモグサ

 スマホのカメラだと風景はそれなりに写ってくれるが花の接写はなかなかうまく行かないことが分かってきたが撮れるだけ増しである。

 高山性のシダは予想では4種類見られるだろうと思っているがそれを確認するため不審者の如く岩の隙間や岩の下を覗き込みながら探してみると、やはり思っていた通りの4種類が確認された。


    昨年の秋にキタダケデンダだと思って撮影してきたシダはタカネシダだった。


    胞子嚢群は葉の中央付近に寄って配列している。


    葉の切れ込みが深いトガクシデンダ


    胞子嚢群は切れ込んだ葉の真ん中あたりに配列している。


    いちばん確認したかったのがこのシダ。昨年はタカネシダだろうと思っていたのだが画像を見直してみるとどうも違うようだ。


    胞子嚢群の配列を確認。やはり線状の胞子嚢群が葉の中央付近に配列している。これはアオチャセンシダだ。


    そしていちばん見たかったこのシダ、キタダケデンダ。


    胞子嚢群は葉の辺縁付近に配列し毛が生えている。

 山岳レインジャー隊と別行動にしてもらったのはこの4種類のシダを確認したかったからで、レインジャー隊のスピードで歩くととてもではないが岩の隙間に咲くこのシダを見て歩くのは不可能だったからである。胞子嚢群の配列は確認できたがまだ未熟なので出来れば9月に再確認に訪れることが出来ればと思っている。キタダケトリカブトと思っている個体の中にはキタザワブシやホソバトリカブトが混ざっているらしく、それらを見分けるのも今後の課題である。

 トラバース道の北岳山荘側で待っていると予定通りに山岳レインジャー隊が10時前にやって来た。合流して4種類のシダを案内しつつ下山の途につく。足の遅い私は寝不足の疲れが出たのもあって途中でペースに付いて行けず、1時間ほど遅い4時半の最終タクシーに乗って芦安駐車場に戻った。


    シロウマオウギ。リシリオウギもあったそうだが判別できず見落とした。まだまだ勉強不足。


    モミジカラマツがこんなに咲いているとは今まで気がつかなかった。普通のミヤマカラマツだと思って通り過ぎていた。

 カメラの電池切れで目的のひとつだった高山性シダの撮影はままならなかったがひとまず確認は出来た。星の撮影は想定していた以上の星空が広がってくれてそれなりに撮れたと思う。ミッションはコンプリートとは言えないが、ほぼ達成である。日差しが強くて顔と首が激しい日焼けを起こして痛くなり、少しばかり速足で歩いたので翌日は筋肉痛を起こした。しかし、今回も北岳は期待を裏切らず素晴らしい姿を見せてくれた。


コメント (2)
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