10月20日の深夜から空が晴れて甲府盆地の町灯りに負けないくらいの星が輝いた。翌日の21日は少し雲が広がったものの夕方にはまた空が晴れて美しい12夜の月が昇って来た。オリオン座流星群が極大を迎えるのは22日の未明から早朝にかけてで、特に明るい12夜の月が沈んだ未明2時ごろが見ごろになるはずである。前日も朝まで北天の空の撮影を行っていたが昼近くまで寝ていたのでさほどの寝不足では無い。しかし22日の朝からの勤務を考えるとある程度寝ておかないと支障が出てしまう。そこで、夕方に撮影予定地の精進湖湖畔に行ってカメラをセットしておき、深夜まで寝て未明から撮影開始する作戦に出る。夕方6時に精進湖湖畔に到着すると既にずらりと車が止まっている。半分は月と富士山を狙っている人、半分はその後のオリオン座流星群を狙っている人たちだった。今後も車で乗り付けてくる人が居るであろうから、車のライトを避けるために湖の左端にカメラと三脚をセットして予定通り7時に車の中で寝る。
精進湖に昇る月
目が覚めたのは深夜の11時半だった。未明1時まで寝るはずだったのだが少し早く目が覚めてしまった。オリオン座と冬の大三角形が昇って来ていたのでセットしていたカメラのインターバル撮影を開始する。さらに簡易赤道儀をセットしてオリオン座から冬の大六角形を含めた構図で放散するオリオン座流星群を狙って追尾撮影を開始する。さらにもう1台をセットして3台のカメラを使ってオリオン座流星群を迎撃することにした。セットが終わればあとはカメラ任せなのでもう一寝入り・・・となるはずだったのだが、そうは問屋が卸さなかった。空に雲が出始めたかと思ったら今度は湖畔に霧が出始めた。そして恐れていたレンズの結露が始まってしまった。
おおいぬ座が昇り始め、17㎜レンズの画角ではもうオリオン座は入り切らない。
次第に雲が出始め、さらには湖畔に霧が出始めてしまう。
11㎜レンズで捉えた富士山と冬の大三角形。
富士山の上におおいぬ座が昇り、月の残照で雪を被った富士山が白く輝く。この時間に上から降って来るオリオン座流星群を狙っていたのだが・・・
雲が増えてきた。
遂に富士山の空は雲に隠れてしまう。1時間15分ほど撮影を行ったが流星はひとつも写らず、肉眼でも全く確認できなかった。
こちらは赤道儀で追尾した画像。
雲が多くしかもレンズの結露が酷く全く撮影にならなかった。
未明2時半で撮影をあきらめて撤退、自宅に戻る。ところが、甲府まで戻るとそこは雲ひとつない星空が広がっていた。自宅近くの高台に行って追尾装置をセットしてから寝ることにする。しかし肉眼では全く流星群は流れてくれない。前日の未明には大きな流星1個と小さな流星1個を目撃していたので極大日のこの日を期待していたのだがどうやらダメなようだ。
朝まで追尾した画像の中に1個だけ写っていた流星。あまり大きいものでは無い。
トリーミング。横向きに処理してあるが実際の空では下から上に向かって流れた。
オリオン座流星群はもともとそれほどたくさん流れるわけでは無く、1時間に10個程度と予想されている。しかし放射点がオリオン座とふたご座の間あたりと位置が良く、冬の大三角形の中を横切るように流れる流星が期待できる。かつ、大きな流星が流れ易いとも言われており、期待していたのだが残念な結果に終わってしまった。スライド上映会では主にふたご座流星群であるが『流星の空』という映像を準備しており、うまく撮れれば今回のオリオン座流星群の画像も入れようと思っていたのだがなかなか思ったようには行かない。
精進湖に昇る月
目が覚めたのは深夜の11時半だった。未明1時まで寝るはずだったのだが少し早く目が覚めてしまった。オリオン座と冬の大三角形が昇って来ていたのでセットしていたカメラのインターバル撮影を開始する。さらに簡易赤道儀をセットしてオリオン座から冬の大六角形を含めた構図で放散するオリオン座流星群を狙って追尾撮影を開始する。さらにもう1台をセットして3台のカメラを使ってオリオン座流星群を迎撃することにした。セットが終わればあとはカメラ任せなのでもう一寝入り・・・となるはずだったのだが、そうは問屋が卸さなかった。空に雲が出始めたかと思ったら今度は湖畔に霧が出始めた。そして恐れていたレンズの結露が始まってしまった。
おおいぬ座が昇り始め、17㎜レンズの画角ではもうオリオン座は入り切らない。
次第に雲が出始め、さらには湖畔に霧が出始めてしまう。
11㎜レンズで捉えた富士山と冬の大三角形。
富士山の上におおいぬ座が昇り、月の残照で雪を被った富士山が白く輝く。この時間に上から降って来るオリオン座流星群を狙っていたのだが・・・
雲が増えてきた。
遂に富士山の空は雲に隠れてしまう。1時間15分ほど撮影を行ったが流星はひとつも写らず、肉眼でも全く確認できなかった。
こちらは赤道儀で追尾した画像。
雲が多くしかもレンズの結露が酷く全く撮影にならなかった。
未明2時半で撮影をあきらめて撤退、自宅に戻る。ところが、甲府まで戻るとそこは雲ひとつない星空が広がっていた。自宅近くの高台に行って追尾装置をセットしてから寝ることにする。しかし肉眼では全く流星群は流れてくれない。前日の未明には大きな流星1個と小さな流星1個を目撃していたので極大日のこの日を期待していたのだがどうやらダメなようだ。
朝まで追尾した画像の中に1個だけ写っていた流星。あまり大きいものでは無い。
トリーミング。横向きに処理してあるが実際の空では下から上に向かって流れた。
オリオン座流星群はもともとそれほどたくさん流れるわけでは無く、1時間に10個程度と予想されている。しかし放射点がオリオン座とふたご座の間あたりと位置が良く、冬の大三角形の中を横切るように流れる流星が期待できる。かつ、大きな流星が流れ易いとも言われており、期待していたのだが残念な結果に終わってしまった。スライド上映会では主にふたご座流星群であるが『流星の空』という映像を準備しており、うまく撮れれば今回のオリオン座流星群の画像も入れようと思っていたのだがなかなか思ったようには行かない。