かねてから歩いてみたかった甲斐駒ケ岳黒戸尾根の長い道。秋の紅葉シーズンを考えていたのだが、日程調整が難しそうなので出発前日に意を決して七丈小屋1泊で行ってみることにした。3連休なのだが、2日目の夕方から天候が崩れそうだ。
1日目(9/22) 竹宇駒ケ岳神社~七丈小屋 天候:晴れ時々曇
妻がまだ退院したばかりで体調がいまひとつのため、朝子供を学校まで送り届け、折り返して竹宇駒ケ岳神社に向う。到着したのは9時半過ぎ、神社からの登りはじめは10時になってしまう。コースタイムでは七丈小屋まで7時間ほどで、トラブルがあると到着できないこともあり得るので、今回は途中ビバークを考えてシュラフとツエルトを持って行った。尾白川の橋を渡り、尾白川渓谷への道を右に分けて甲斐駒ケ岳登山道に入る。20分ほど登ると、竜神平(尾白川神蛇の滝方面)からの道と合流し、さらにやや急な広葉樹林帯の道を登って行くと、2時間ほどで横手駒ケ岳神社からの道と合流する。このあたりから登山道周辺は熊笹の生い茂る緑鮮やかな道となる。登山道周辺は笹が刈られていて整備が行き届いている。やや平らな道となりさらに行くと再びやや急な道となる。林は広葉樹林からツガやトドマツの林となり、笹原はやがて苔の生した道に変わる。刃渡りという、クサリのついた痩せ尾根を通過するが、左右がそぎ落ちてはいるものの、雨や雪で岩が滑る状況でなければ通行には支障ない。ここを越えると間もなく祠のある刃利天狗に到着。時間は午後2時20分、ほぼコースタイム通りだ。この尾根を歩く人は健脚者が多く、既に4~5人の人が私を軽く追い抜いて行って、もう全く姿が見えない。
先はまだ長い、休憩して軽食をとり、また歩き始める。一旦下りとなり、5合目小屋跡を通過。5合目小屋は古くなり、倒壊が心配されて今年の春に撤去され、現在材木が若干残っているのみできれいに片付けれれていた。橋を渡り、屏風岩というハシゴとクサリの連続する急登となる。中には垂直に近いハシゴもあるが、驚くほど良く整備されていて、導かれるままに登って行けば良いようにできている。午後3時半過ぎ、屏風岩を登ったところで遅い昼食をとる。もうひと頑張り、と思ったら、間もなく七丈小屋に到着、時間は4時20分だった。
小屋のまわりは何やらたくさんの人で大賑わいだ。七丈小屋はこんなに混雑するものなのか、と思いつつ、小屋に入って宿泊をお願いすると、本日はもういっぱいで寝場所の確保が難しいという。夕食は45人分までしか準備できず、もちろん私の分まではなし。ツエルトとシュラフを持ってきていることを話すと、テント代はいらないからテント場を使って休んでくれというので、下に敷くマットを借りてテント場で寝ることとなった。ビバークではないが、とりあえずシュラフとツエルトを持ってきて良かった。
テント場のいちばん外れに、片方を材木に、片方をストックに紐を結びつけツエルトを張る。ふと隣にテントを張っている若者2人を見ると、なんと、私が常連としている店、ELKのビニール袋を持っているではないか。ということは山梨の人。話しかけると南アルプス市在住で、医療機器を作成する会社に勤務しているという。私と半同業者。山登りはまだ始めたばかりというが、テント持ちで黒戸尾根を登って来るとは関心だ。いつものように山の話で盛り上がり、私の山用名詞を渡して(押し付けて)ホームページを見てくれるようにお願いした。この日の夜は風も無く、雨も降らず実に静かな夜だった。結露で若干ツエルトの中が濡れた他は至って快適。明朝、雲海の上に浮かぶ鳳凰山越しの富士山を期待しつつ、眠りにつく。
焼失後、新築されてきれいになった竹宇駒ケ岳神社
笹原とブナの林の登山道。笹の緑が鮮やかだった。
痩せ尾根、刃渡り尾根の下部。鎖が張られている。
刃利天狗の祠
1日目(9/22) 竹宇駒ケ岳神社~七丈小屋 天候:晴れ時々曇
妻がまだ退院したばかりで体調がいまひとつのため、朝子供を学校まで送り届け、折り返して竹宇駒ケ岳神社に向う。到着したのは9時半過ぎ、神社からの登りはじめは10時になってしまう。コースタイムでは七丈小屋まで7時間ほどで、トラブルがあると到着できないこともあり得るので、今回は途中ビバークを考えてシュラフとツエルトを持って行った。尾白川の橋を渡り、尾白川渓谷への道を右に分けて甲斐駒ケ岳登山道に入る。20分ほど登ると、竜神平(尾白川神蛇の滝方面)からの道と合流し、さらにやや急な広葉樹林帯の道を登って行くと、2時間ほどで横手駒ケ岳神社からの道と合流する。このあたりから登山道周辺は熊笹の生い茂る緑鮮やかな道となる。登山道周辺は笹が刈られていて整備が行き届いている。やや平らな道となりさらに行くと再びやや急な道となる。林は広葉樹林からツガやトドマツの林となり、笹原はやがて苔の生した道に変わる。刃渡りという、クサリのついた痩せ尾根を通過するが、左右がそぎ落ちてはいるものの、雨や雪で岩が滑る状況でなければ通行には支障ない。ここを越えると間もなく祠のある刃利天狗に到着。時間は午後2時20分、ほぼコースタイム通りだ。この尾根を歩く人は健脚者が多く、既に4~5人の人が私を軽く追い抜いて行って、もう全く姿が見えない。
先はまだ長い、休憩して軽食をとり、また歩き始める。一旦下りとなり、5合目小屋跡を通過。5合目小屋は古くなり、倒壊が心配されて今年の春に撤去され、現在材木が若干残っているのみできれいに片付けれれていた。橋を渡り、屏風岩というハシゴとクサリの連続する急登となる。中には垂直に近いハシゴもあるが、驚くほど良く整備されていて、導かれるままに登って行けば良いようにできている。午後3時半過ぎ、屏風岩を登ったところで遅い昼食をとる。もうひと頑張り、と思ったら、間もなく七丈小屋に到着、時間は4時20分だった。
小屋のまわりは何やらたくさんの人で大賑わいだ。七丈小屋はこんなに混雑するものなのか、と思いつつ、小屋に入って宿泊をお願いすると、本日はもういっぱいで寝場所の確保が難しいという。夕食は45人分までしか準備できず、もちろん私の分まではなし。ツエルトとシュラフを持ってきていることを話すと、テント代はいらないからテント場を使って休んでくれというので、下に敷くマットを借りてテント場で寝ることとなった。ビバークではないが、とりあえずシュラフとツエルトを持ってきて良かった。
テント場のいちばん外れに、片方を材木に、片方をストックに紐を結びつけツエルトを張る。ふと隣にテントを張っている若者2人を見ると、なんと、私が常連としている店、ELKのビニール袋を持っているではないか。ということは山梨の人。話しかけると南アルプス市在住で、医療機器を作成する会社に勤務しているという。私と半同業者。山登りはまだ始めたばかりというが、テント持ちで黒戸尾根を登って来るとは関心だ。いつものように山の話で盛り上がり、私の山用名詞を渡して(押し付けて)ホームページを見てくれるようにお願いした。この日の夜は風も無く、雨も降らず実に静かな夜だった。結露で若干ツエルトの中が濡れた他は至って快適。明朝、雲海の上に浮かぶ鳳凰山越しの富士山を期待しつつ、眠りにつく。
焼失後、新築されてきれいになった竹宇駒ケ岳神社
笹原とブナの林の登山道。笹の緑が鮮やかだった。
痩せ尾根、刃渡り尾根の下部。鎖が張られている。
刃利天狗の祠