山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

キバナノショウキラン観察会 富士山麓他  平成28年7月23日

2016年07月29日 | 花・花・花
 昨年富士山麓をこの花を探して歩いてみたが、花期のちょうどど真中であったにもかかわらず発見することが出来なかった。今回は植物観察会が開催されたのでそちらに参加させてもらうことにした。

 まずは富士山の樹海の森を訪れる。


    コイチヨウランはまだ蕾。と思ったが周辺にはちょうど見頃の株が多数あった。


    まだ蕾のコイチヨウラン。


    こちらは開花していた株。


    接写してみると、通常は唇弁が全縁のはずなのだがこの株はややギザギザしていて、ハコネランに近いような形をしている。

 お目当てのキバナノショウキランを手分けして10人ほどの参加者で探すが、全く見つからず、どうやら今年は外れらしい。運良く斜面に横たわる倒木の脇を覗き込んでみたところ、1株だけ発見することが出来た。若干痛んではいたが満開状態、見られただけでも良かった。


    ようやく出会えたキバナノショウキラン。


    若干痛んでいるが、咲く環境がおおよそわかったので、来年はもっと出会えると思う。


    シャクジョウソウ


    同上。


    木に着生するヤドリギだが、これはホザキヤドリギ。山梨県では絶滅危惧種。


 樹海の中で昼食をとった後、静岡県の湿原に移動する。山梨県にはあまり湿原が無く、ここで見る花はほとんど知らない花ばかり、特にカヤツリグサの仲間はほとんど名前も知らないものばかりだが、この観察会はレベルが高く、知識が豊富な方が多いことには毎回驚かされる。


    静岡県の湿原に移動。黄色い花は・・・??


    チダケサシ(乳茸刺 ユキノシタ科チダケサシ属)。 チダケ(乳茸)というキノコをこの茎に刺して運んだことが名の由来。


    ヌマトラノオ(サクラソウ科オカトラノオ属)。 オカトラノオに比べて花穂が直立し、葉が細い。


    ミズチドリ(ラン科ツレサギソウ属)


    まだ咲いていないサワギキョウ。意外と数は少なかった。

 そしてここから先は全く会話について行けないカヤツリグサの類の花たち。


    沼地で良く見かけるが名前を聞くのは初めて。カンガレイ(カヤツリグサ科フトイ属)。


    良く見れば面白い花。葉の脇から花が咲いているように見えるが、実は葉では無くて三角形の茎。


    これもたぶん、普通に見ているのだろうが・・・アブラガヤ(カヤツリグサ科クロアブラガヤ属)。


    漠然と眺めていると上と同じもののように見えるが、良く見ると花の付き方が全く違う。


    ヒメマツカサススキ or コマツカサススキ(いずれもカヤツリグサ科クロアブラガヤ属)。

 カヤツリグサ科は最近、属の分類が変わったらしく、図鑑のものとネット上のものでは属分類が異なっており、情報の新しいインターネットの記載を使用したが、花の名前も分類も間違っているかも知れない。ご指摘いただければ幸いである。

 今回も自分の知識と実力の無さを思い知った観察会であった。まあ、植物学者になりたいわけでは無いので焦らずゆっくり知識を付けて行きたいが、そんなに流暢にやっていると覚えるより忘れるほうが多くなってしまうのかも知れない。





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羽・蝶・のラン三昧  御坂山系  平成28年7月17日

2016年07月20日 | 御坂・毛無・天子山系
 今年は八ヶ岳の谷にこの花を探しに行ったが、見つかったのは1株だけで寂しい思いをした。比較的簡単に登れる御坂山塊の某山では手厚く保護されていて見られるのは確実だが、昨年探索した別の山の花がどうなっているのかずっと気になっていた。南アルプスの沢から下りて来たばかりで足が痛いが、この日を逃すともう今年は時期が過ぎてしまって見られなくなってしまうだろう。ゆっくり歩けば(いつも以上に・・・)、登れる・・・かな??

 標高差200mを1時間かけて登ってひと休み。やっぱり足が痛いがなんとか行けそうだ。その後はさらに失速して40分に1回休憩しながら登ってなんとか現地に到着した。少し遅いのでは?と予想していたが、まだ見頃の花が残っていてくれた。


    若干遅かったが・・・


    まだ見頃の花も残っていてくれた。


    羽・蝶・のラン


    岩場の草地に咲く可憐な薄紫色の花。


    草に隠れてひっそり咲いている株


    高い岩の上で見下ろしている株。

 この場所は昨年に比べると若干数が減っているような気がする。花を見たらなんとなく元気が出た気がした。さらに上にある岩場を訪れてみる。


    5株固まって咲いていた。この場所は昨年よりも増えている。


    心安らぐ美しい花。


    ここにも固まって5株くらい。


    おそらく御坂山塊最多の花付きの株だろう。

 さらにもう1ヶ所、今度は崖を下った谷の岩壁に咲いているので、慎重に進む。


    この株は崖の先に咲いておりこれ以上近付けない。


    よじ登るとその上にも咲いていた。

 この場所の株は昨年とほぼ同じくらいだった。さらに登り返して別の岩壁にもあるのだが・・・時間が午後4時近くになってしまい、ここで撤退する。帰り際に最初の岩壁の下を覗き込んでみたところ、そこにも数株咲いているのを発見できた。全体的にはおそらくは昨年と同程度の株数だと思う。おそらく隣の山周辺の岩場にも咲いている可能性が高いと思われるが、そちらの調査は来年にしたいと思う。
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花を探しに南アルプスの沢へ(2日目)  平成28年7月16日‐17日

2016年07月20日 | 南アルプス
 1日目に沢を遡上してカール地形の場所まで登り、マルバタケブキ、ヤマガラシ、タカネコウリンカ、イブキジャコウソウの大群落を見てきた。一見の価値はある大群落ではあるが、それらはみな鹿が食べない花ばかりで、この花園は鹿の食害を受けた成れの果てを見ているのではないだろうか。目的だった2種類のラン科植物は跡形も無く、その花が咲くような環境の場所は残っていなかった。

 北岳が見える場所にテント設営してビバークしたが、期待していた星空は雲が多くて不可、9時半には眠りについた。未明2時過ぎ、テントを打つ雨音で目が覚めた。土砂降りというわけではないが、このまま降り続けると渡渉がまずいなと思いつつ、また寝て起きたのは5時半。雨は止んでいたが空模様はあまり良くない。朝食をとって周辺に咲く花を撮ってテント撤収、午前7時から下山を始める。


    深夜の雨は上がったが空模様はいまひとつ。北岳は雲がかかっている。


    タカネナデシコ。少しだけ朝日が射し込んだ。


    マルバタケブキ。下の平坦地がテント設営した場所。


    雪渓の脇は通りにくいので草むらの上部を通過。しかし今度は沢に下りるのに一苦労。


    渡渉点。あまり増水していなくて幸いだった。前日の失敗を踏まえて今回は片足を犠牲にして渡渉。

 雨が降ったので増水して渡渉を心配したが、(予定通り)片足を濡らしただけで難無く渡渉でき、対岸で足を拭いて靴下を履き変えた。林道に抜け出て長い林道歩きだ。


    花に斑が入っている普通のクルマユリ。


    紫色濃いヤマホタルブクロ。


    谷に流れ落ちる急峻な滝

 バス停に到着したが、次のバスに乗ってもその先の乗り換えで2時間近く待たなければならないので、ここはバスに乗らずに渓谷の景色や花を楽しみながら歩いて乗り換え所まで行くことにした。


    コオニユリがたくましく防護ネットから顔を出して咲いている。


    花はクルマユリに似ているが葉の出方が違う。


    キバナノヤマオダマキ


    シラネニンジンと沢の流れ


    谷を見下ろすクガイソウ


    欲張りなクガイソウ


    ?? ハギ?


    キリンソウ


    石灰岩質の岩に咲いていて白っぽかったのでトダイハハコかと思ったが・・・


    やはりヤハズハハコだろう。


    久しぶりに見る小ぶりなナデシコ


    シナノナデシコ


    キツリフネが少し


    今日の北岳はずっとご機嫌斜めだった。

 途中で小雨が降り傘を差したがすぐに雨は止んだ。林道を歩きながらバス2台に追い抜かれ、1台は満席だったが後から来たバスはかなり空いていた。本来のバス時刻とは違う時間に走って行ったので、おそらく臨時のバスが出たのだろう。バス乗り換え場所に到着し、痛い足を抑えて乗ったほうが楽だったかとちょっと後悔したが、いろいろな花を見られたことだし、これで良しとしよう。バス時間の20分前に到着したが、ジャンボタクシーが次々に出ているらしく、5分待ちで乗ることが出来た。

 
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花を探しに南アルプスの沢へ(1日目後編)  平成28年7月16日‐17日

2016年07月19日 | 南アルプス
 南アルプスの沢に花探しのために単独で入山した。道の無いバリアンスルートの沢で距離もあるため、ビバークを想定してテント持ちで出かけた。途中の平坦地にテントや食料を置いて身を軽くして登ったが、目的地のカール地形の場所に到着したのは既に午後4時45分、これではとてもではないがテント場のある山小屋までは行けそうもない。この時点でビバーク決定である。

 人の入らない沢の中は、稀少植物こそあまり見つからないものの、ヤマガラシ、タカネコウリンカ、マルバタケブキ、イブキジャコウソウが大群落を形成していた。特にマルバタケブキの群落は規模が広く、これほどの大群落は他の場所ではお目にかかったことが無い。北岳を見るのにはこの沢は抜群の眺望で、一時雲隠れしていた北岳が再び見え隠れするようになってきた。GPSを見ながら、下りは距離が近そうな別の斜面を下る。


    脆い石屑の急斜面に悪戦苦闘したが、なんとか目的地のカールに到着した。時間は4時45分。


    かつて稀少なランの花が咲いていたというのはこのあたりのはずだが、既に草地は消滅しその花が咲くような環境では無くなってしまっていた。


    イブキジャコウソウのお花畑と見え隠れする北岳。


    シコタンソウとカール


    チシマギキョウがちらほら。


    チシマギキョウ


    ホソバトリカブト

 登って来た場所とは別の斜面だが、こちら側にもマルバタケブキの大群落があった。かつてはお花畑が広がっていたと思われる標高2,400m付近のこの斜面はすっかりマルバタケブキに置き換わってしまっているようだ。ヤマガラシの群落はマルバタケブキ大群落の少し下から始まり、その周辺にタカネコウリンカの群落がある。


    マルバタケブキ大群落と北岳


    同上。縦位置でフラッシュ発光。


    ヤマガラシと北岳


    沢の両脇はヤマガラシだらけ。


    圧倒的なヤマガラシ群落。


    ミヤマハナシノブと北岳 フラッシュ発光。


    雲巻く残照の北岳

 北岳の残照が消える頃、午後6時半にビバーク地点に到着した。テントを設営する。

 夕食の前に北岳を見ると月が昇っていた。夕焼けの赤く染まる空を期待したのだが、わずかに染まったのみで日が暮れた。この日は月と土星が接近している日で、近くに火星とさそり座アンタレスが輝いている空の観察には良い日だったが、この場所からだと北岳と月の位置がいまひとつであまり良い構図にはならず、また雲が多くて星の写りもいまいちだった。


    夕暮れの空に月が輝いた。


    北岳の夕焼け空と月。北岳の上に出た雲が焼けてくれると面白かったが、全く焼けずに夕闇に変わった。


    月と土星・アンタレス・火星接近。北岳から月の位置が遠いうえに雲が多くて星の移りがいまいち。

 月が右側の山裾に隠れて天の川が見えないかと期待したが、月が明る過ぎるうえに次第に雲が増えて見えそうもない。夜9時半に就眠する。

 この日に撮った写真の枚数は700枚を超えていた。これだけ撮影するとさすがに歩くのに時間がかかる。しかしそれでもなお撮り足りない気がする。もう少し三脚でしっかり固定して綺麗に撮ってあげたかったカットも多数ある。翌日天候が良ければもう一度登って、日の当たるお花畑を再写しようとも考えたが・・・足が疲れすぎておそらくは無理だろう。


    

  
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花を探しに南アルプスの沢へ(1日目前編)  平成28年7月16日‐17日

2016年07月18日 | 南アルプス
 かつてこの沢の上流に今ではほとんどお目にかかれない稀少なランが咲いていたらしい。また、この沢にはここと北アルプスの某所にしか生息していないセセリチョウの仲間がいたはずなのだが、乱獲が著しく数年前の環境省の調査で絶滅とされているらしい。人がめったに入ることが無い場所ではあるが動物にとっては天国だったらしく、標高3,000m近い稜線まで鹿が出没し、徹底的な食害に遭っていると聞いた。おそらくその花が残っている可能性はきわめて低いのだが、3年後の山梨県レッドデータブック書き換え作業のための調査が行われている真最中で、調査の依頼を受けた。なにせ道の無い沢だけに、私の鈍足で稜線まで登り上げるのは容易ではないだろうと判断し、ビバークを想定してテントを担いで入山した。

 バス停から沢の入り口まで1時間ほど歩き、いよいよ沢に入るのだが、水量が多くて靴を濡らさずに渡るのは容易では無さそうだ。良さそうな場所を選んで岩飛び・・・したが岩のぬめりで滑っていきなり川にドボン。両足が膝まで浸かってしまったが転倒しなかったのが幸いだった。靴下を絞ってまた靴を履いて歩き出す。


    林道から見る南アルプスの深い谷。


    沢に入る。この先の渡渉で失敗、両膝まで水に浸かってしまう。


    濡れた靴下を絞って再出発。天気は良好、目的地はまだ遥か彼方。


    沢沿いの草むらに咲いていたホザキイチヨウラン。


    三兄弟、沢をバックに。


    倒木がゴロゴロ、石もゴロゴロ、歩きにくいが、なんとも素晴らしい沢だ。


    これは実になったシロバナノヘビイチゴの大群落。


    草むらの中にナデシコが咲いている。


    花弁の切れ込みが浅い。このあたりはまだカワラナデシコのようだ。


    紫色鮮やかなタカネグンナイフウロ。


    島状に点在するイブキジャコウソウの花にはウラギンヒョウモンがたくさん吸密に訪れていた。


    雪渓が残る。ここの通過はちょっと怖かった。


    スノーブリッジ。斜面の傾斜がきつく、間違ってスリップすると雪渓の下に滑り落ちてしまう。帰りは上の草地をトラバースした。


    シロバナノヘビイチゴ


    キバナノコマノツメ


    振り返って見る雪渓と北岳。三角錐が格好良い。


    標高を上げるとナデシコの花弁の切れ込みも深くなってくる。タカネナデシコで良いだろう。


    アサマフウロが現れ始める。このあたりから上はタカネグンナイフウロとアサマフウロが混在。


    オトギリソウと沢の流れ

 標高2,100mあたりのところで平坦地に出た。すぐ脇には支脈の沢が流れ込んでおり、水を取るにも都合が良い。北岳も見えるし、ビバークするには良い場所だ。なによりもクモマベニヒカゲという蝶が舞っているのが気に入った。ビバークするならここ、もし早い時間の下山が可能ならば小屋のある場所まで移動してテント泊だ。この場所にテントと食料を置いて荷物を軽くして先に進む。


    マルバタケブキの群落が現れ始めた。


    その中にタカネコウリンカが混在。しかしここはまだ序の口だった。


    今度はヤマガラシの大群落


    沢の中州はハンゴンソウの藪。


    見渡す限りヤマガラシ。


    今度はタカネコウリンカの大群落。


    踏まずに歩くのは困難。


    まだまだ続く、ヤマガラシ群落。


    イブキジャコウソウ群落


    水の流れの脇にはクロクモソウ。


    タカネナデシコ。その向こうに見える黄色いお花畑は?


    見渡す限り、マルバタケブキの大大群落。


    これでもかというくらいの圧倒的な数。

 圧巻のマルバタケブキ大群落だが、おそらくかつてこの場所は豊かなお花畑が広がっていた場所なのだろう。徹底的な食害に遭って鹿の食べないマルバタケブキが大繁殖したことが推測される。しかしここまで凄いと・・・これはこれで良いのではないかと思ってしまう。マルバタケブキの群落を避けてその脇の斜面をさらに上に登って行くが、石屑のこの斜面は踏むと容易に崩れてしまいなかなか登らせてくれない。かなり体力を消耗し、時間もかかってしまった。


    石屑の急斜面は踏むと足元が崩れてしまい、悪戦苦闘。


    イブキジャコウソウの大群落。


    イブキジャコウソウの向こうにはマルバタケブキの大群落。


    林の脇に咲いていたクルマユリ、だが、ちょっと違う。


    花に模様が入っていない。これはフナシクルマユリ。初見です。


    一株だけトリカブト。葉の形から、これはホソバトリカブトか?


    今度は黄色と白の花の大群落。


    黄色はミヤママンネングサ、白はミヤマミミナグサ。


    ミヤマアカバナ?


    ようやく目的の場所に到着。

 あまりにも凄い景色が広がっていたので、写真を撮り過ぎた。時間がかかったうえに体力も消耗し、稜線まで抜け出る体力も時間も無い。探していた花は草地が消滅したのとともに全て無くなってしまっているようだ。ここで小休止して撤退するが、テントを置いてきた場所に戻るまでにもまたまたお花畑とその後ろに北岳が見え隠れしていたため、すんなりとは下りられない。(1日目後編に続く。)
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花を探しに南アルプスの沢へ  平成28年7月16日‐17日

2016年07月17日 | 花・花・花
 かつてこの沢の上流には今ではほとんどお目にかかれない花が咲いていたらしく、3年後の山梨県レッドデータブック書き換えのための調査に行ってきました。景色を見れば、どこの沢かは知っている人なら一目瞭然と思いますが・・・。ハイライトシーンだけひとまず掲載します。(詳細は後日。写真多量なので3部作になる予定。)

















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山岳プロガイド 花谷泰広さん写真展 「ヒマラヤキャンプ2015 ~後輩たちと喜怒哀楽を共にした日々~」を開催します。

2016年07月17日 | 番外編
 2012年に登山のアカデミー賞とも言われているピオレドール賞を受賞し、乗りに乗っている花谷泰広さんの写真展が開催されます。

 花谷さんは山岳プロガイドですが、かつて山岳写真家白籏史郎先生のポーターのアルバイトをされていたこともある方で、写真撮影にもたいへん長けています。花谷さんは昨年有志の学生さんたちとチームを組んで、ヒマラヤの未踏峰ランダック(標高6,620m)登頂、およびランシャール(6,224m)第2登を果たしました。今回の写真展はこの「ヒマラヤキャンプ2015」と称して行われた若手登山家育成を目的として行われたヒマラヤ山行の時のものです。花谷さんの紹介プロフィールや写真の解説等はヒマラヤキャンプに同行した山岳ライターの柏澄子さんが全面的に書いてくださいました。私の役割は写真の画像調整とプリントアウト、全て自分のプリンターで行っています。こんなところを登れるのかというような凄い写真の数々、そして仲間との楽しい集いなどが写真と文章で綴られています。8月1日から1ヶ月間アウトドアショップエルクで開催されますので、是非お越しください。






 花谷さんの紹介(文章:柏澄子)

よく笑う人、よく食べる人、たいがいの場においてリーダー役を引き受けている人、もちろん親分肌、タフでしぶとく山に食らいつく人、優しすぎてトランプゲームが弱い人、ちょっと天然入っている人、身体能力が高い人、少年のような人、超ポジティブ思考の人、けれど意外に繊細な面もある人。

そんな花谷泰広さんのプロフィールは、コチラです。

山梨県北杜市在住。山岳ガイド。
1976年に兵庫県神戸市に生まれる。幼少から祖父や家族に連れられ六甲の山々を歩く。神戸市少年団登山教室で登山を覚え、神戸高校在学中は山岳部に所属。信州大学に進学後も山岳会(部)で登山を続ける。こうやって日々登り続けたことが、花谷の登山の根幹にある強さ。1996年、20歳でヒマラヤ登山へ。信州大学山岳会の遠征隊でラトナチュリ(ネパール・7035m)に初登頂。以来、ヒマラヤや南米、アラスカなどの海外登山を続ける。2012年にキャシャール峰の南ピラー初登攀によりピオレドール受賞。


ヒマラヤキャンプについて
主宰、花谷泰広。今回の写真展示のある2015年からスタート。
花谷は、信州大学山岳会という恵まれた母体をもち、早くからヒマラヤに通い続けてくることができた。しかもその登山の内容が未踏峰やあまり人の通わない山域での充実したものであった。一方で、現代は山岳会や大学山岳部の活動が停滞気味であり、先輩が後輩に登山を教える場が少なくなってきた。ガイド登山は充実してきたけれど、それと仲間同士の登山は性質を異にする。花谷は、自分が先輩から教わったことを次の世代にも引き継ぎたいと考えた。それはヒマラヤの登り方であり、楽しみ方であり、ひいては登山の魅力であり、登山そのものだ。それが、ヒマラヤキャンプという場。本人の自覚はどこにあるかは別として、ヒマラヤキャンプでは花谷の生きざまを、次世代の彼らは感じ取るだろう。
全国から応募したメンバーたちによって1年限りのチームを作り、月例の国内登山やミーティングを繰り返しながら、秋のヒマラヤへ向かう。
今年は、ロールワリン山域にある未踏峰へ。花谷たちが昨年、ランシャールに登った時に目にした山だ。
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穂先の一ッ葉のランを探しに県境の尾根へ  平成28年7月12日

2016年07月14日 | 花・花・花
 長野県との県境の山で昨年花見隊のメンバーがホザキの一ッ葉ランを探してきた。そして先日2株が開花しているとの連絡を受けた。週末の予定は既に数週間先までいっぱいなので、たまった書類書きを夜に回して時間を空けて見に行ってみることにした。道は明瞭(なはず)なので、下山は日没後になっても大丈夫(のはず)だ。


    笹薮の登山道。ところどころに草地があって、そのあたりに咲いているはずだが・・・


    見つかったのはクモキリソウ。この季節で満開のクモキリにお目にかかれるとは思わなかった。


    ナデシコ(カワラナデシコ)


    ススキ野原の中に咲いていたアヤメ


    草むらに咲いていた白い花


    ミズチドリ。


    初見では無いと思うが、花に興味を持つようになってからじっくりと見るのは初めてだ。

 草むらをかき分けて丁寧に探したつもりだったが、探し物に出会えないうちに稜線のススキ野原に抜け出てしまった。止む無し、花見隊のメンバーにメールを送り、別メンバーに電話をかけて直接聞いてみる。どうやら場所を過ぎてしまったようだが、この先にもあったらしい。時間はもう5時、この先の稜線で見つけたとしても登って来た登山道で探す頃には夕暮れになってしまい見つけるのは困難である。戻りながら再度草むらを探してみることにする。戻り始めた頃に今年の開花を確認したメンバーから電話があり、おおよその場所はわかった。そして良く探しながら歩くと、ようやく一株発見することが出来た。


    草地の中でようやく発見。


    緑色で草むらと一体化しており、なかなか発見できない。穂先一葉ラン。


    小さな虫がたくさん付いているかのような、精巧な作りをした花。


    周辺には花を付けていない葉が何枚かあった。

 教えていただいた場所とは別の場所だったので、その後も草むらの中を念入りに探したが発見できたのはこの一株だけだった。既に時間が午後6時を過ぎてしまい、森の中は薄暗くなってしまい、探すのも容易では無くなってしまっていた。ヘッドライト点灯するギリギリの時間で下山した。

 このホザキ一葉ランは御坂山塊やこの山塊、さらに南アルプスの山々でも見ることが出来るのだが、いずれの場所も数が少なく絶滅が心配される花である。実際に今回発見した場所もすぐ脇にあったキク科と思われる花の茎は鹿に食べられた痕跡があった。保護柵で囲う必要があるのだろうが、存在がわかってしまって盗掘の餌食になる可能性がきわめて高い。良い手立ては無いものだろうか。
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渓谷の岩壁に咲く花を探して 八ヶ岳  平成28年7月10日

2016年07月12日 | 花・花・花
 かつては渓谷の岩壁にたくさん咲いていただろう花を探しに八ヶ岳の某谷に入ってみた。盗掘により現在は激減しており、見つけることは容易では無くなってしまっている。目撃情報をいただいているが、数はかなり少ないらしい。


    途中の草地にはアヤメが咲いていた。この辺りも鹿の食害が酷いようで、ススキと笹の野原に変わりつつある。


    ウツボグサがたくさん。


    以前からあちらこちらの山で見かけてはいたがなかなか名前がわからなかった花。カワラマツバ(アカネ科ヤエムグラ属)。


    登山道の脇に咲いていた花。イヌゴマかと思っていたが少し様子が違う。


    登山道を外れて林の中を探すとたくさん咲いていた。


    花はイヌゴマに似ているが葉の形が全く違う。ネットで調べてみるとこれはどうやらミヤマタムラソウ(別名ケナツノタムラソウ)らしい。(シソ科アキギリ属)


    普通に見かけるサワギクだがこれだけ咲いていると圧巻。


    サワギクの大群落。


    花弁が細かく切れ込んでいるこのナデシコはタカネナデシコ。


    コオニユリとミヤマカラマツのコラボレーション

 さて、尾根筋の登山道からいよいよ沢に降り立ち、岩壁を見上げながら花を探す。これからが本番である。


    イワキンバイ


    コキンレイカ、別名ハクサンオミナエシ


    トリアシショウマ


    イワシャジンがもう咲くのか?と思ったが・・・良く見れば花の形も葉も違う。


    鐘型の花冠で花柱が長く、葉はイワシャジンほど長く無く鋸歯がついている。さらに針型の萼には鋸歯がついている。これはヒメシャジン(キキョウ科ツリガネニンジン属)。


    こんな岩壁に咲いていると思うのだが・・・


    ズームをかけて岩壁を覗き込むが居ない。


    紫色の花を見つけたが、これもヒメシャジン。


    やや湿った岩壁にはクモイコザクラの葉がたくさん生着していた。


    こんな渓谷の岩壁に生着していると思うのだが・・・


    盗掘を逃れてどこかで生き残っていてくれることを願う。

 支脈の沢や岩壁も探してみたが見つからない。時間は午後4時を過ぎてしまい、撤退となる。結局咲いているのが見つかったのは一株だけだった。その岩壁も念入りに探したつもりだがこの一つだけ、しかし周辺に花を付けていない葉が数株出ていることが救いかも知れない。


    見つかったのはこの一株だけ。


    見つかっただけでも良かったのかも知れない。盗掘により激減してしまったこの美しいラン。


    この谷のどこかで元気に生き残ってくれていることを願う。

 もっとたくさん咲いていることを期待していただけに今回の花探しは敗退感が強かった。昨年数ヶ所で生育しているのを確認した御坂山塊とはだいぶ環境が違うので、この谷で元気に咲いているのも見ておきたかったのだがちょっと残念であった。


    帰り際に見たオオバギボウシと富士山。

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沢を登り詰めて稜線へ・・・しかしまたもや空振りの櫛形山  平成28年7月3日

2016年07月06日 | 南アルプス
 かつてはこの山にも紫色のエビネの仲間の花が生育していたらしい。しかしそれは15年も前の話である。環境の変化と鹿の食害によって著しく植生が変わってしまった櫛形山は、その花が咲き残っている可能性はきわめて低い。しかし、そこはまず人が入ることが無いルートの無い沢の中、ひょっとしたら残っていてくれているかも知れない。わずかな可能性にかけて、またしても櫛形山の沢を詰める。


    沢の雰囲気はかなり良い。これならばひょっとしたら・・・と期待を抱きながら登る。


    やがて沢は枯れて苔とシダの茂る沢に変わる。


    フタバアオイがたくさん。


    元気の良い大きなクジャクシダ。


    コアジサイ


    この付近はハリブキが群生。これは鹿も食べないだろう。


    ハリブキの種


    苔の生した倒木とシダ。こんな雰囲気の林床にそっと咲いているのだと思うが・・・


    太古の森に迷い込んだような雰囲気。


    苔生した岩の間から水が流れ出ていた。


    その周辺はシダの天国。しかし探し物は見つからず。


    見つけたのはこの葉っぱ、カモメラン。数株花帆が出ている。


    こんな感じの森の中のどこかで生き残っていることを願う。

 上部で沢は2~3本に分かれており、その沢を尾根を越えて行ったり来たりして歩いたためかなりの時間を費やしてしまった。稜線まで3時間程度と見ていたのだが4時間半もかかってしまった。時間はもう午後3時。折角なのでアヤメ平と裸山に立ち寄ることにする。


    稜線に近付くとそこはバイケイソウの森。


    このあたりは何も生えていない。新しい熊の糞に4~5個遭遇した。


    稜線に出た。ヘトヘト。


    アヤメ平のキンポウゲお花畑。あふれんばかりに咲いている。


    テガタチドリもたくさん。


    エゾスズランは花芽を付けて頭を持ち上げ始めている。


    あと2~3週間ほどだろうか?


    昨年とは場所を変えて1株だけ発見した。


    女峰・チドリ。

 さらに裸山へ。前述のページに書いたようにアヤメがかなり復活していて驚いた。


    アヤメがかなり増えてきた。


    復活した裸山のアヤメ。


    稜線から垣間見る富士山

 予定では別の沢を下りるはずだったが時間的に無理になってしまい、普通の登山道を下りることにした。午後6時50分、車を止めた林道脇のスペースに到着。櫛形山バリアンスルートはかなり慣れたつもりだったがそれでもヘトヘトに疲れ、汗だくになった。残念ながら探し物には出会えなかったが、原始的な櫛形山の沢の雰囲気は楽しめたように思う。この山のどこかに生き残っていることを願う。木曾のえびね。
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アヤメの復活著しい櫛形山へ  平成28年7月3日

2016年07月05日 | 山梨百名山
 鹿避けの保護柵が設置されてから復活が著しい櫛形山の裸山とアヤメ平だが、平成25年から毎年訪れており今年で4年連続となる。訪れるたびにアヤメが増えていることに驚かされる。


    櫛形山裸山。昨年の秋にボランティアを募り、新たに右側の斜面も保護柵で囲まれた。


    訪れるたびに増殖しているアヤメ。


    昨年の倍以上花を咲かせているのではないだろうか。


    見事な復活を遂げている櫛形山のアヤメ。


    新たに囲まれた保護柵の中で、キンボウゲで吸蜜するコヒョウモンモドキ。周辺にすらりと伸びる葉はアヤメで、数年のうちには花を咲かせるだろう。

 コヒョウモンモドキはクガイソウを食草としている蝶で、一時は激減して櫛形山で見かけることはごく稀になってしまっていたが保護柵の効果が現われクガイソウがたくさん咲くようになってから復活を遂げた蝶である。これもまた櫛形山の植生が蘇って来たからこその嬉しい産物である。

 裸山のほぼ同じ場所で撮影してきた過去の写真を振り返って見ると植生の再生とアヤメの復活してきた様子が良く分かる。


    平成17年6月18日撮影。 昨年咲いたアヤメの穂は残っているが、この年はほんの数本しか咲かなかった。翌年からはほとんどアヤメの花は咲かなくなった。


    平成25年6月22日撮影。 保護柵が設置されて2年目になると思う。キンポウゲの復活が著しく、山肌の保湿力が回復してきた頃だが、まだアヤメはほとんど見当たらない。


    平成26年7月21日撮影。 驚くほどにテガタチドリが咲いていた。アヤメも散見されるようになってきた。


    平成27年7月12日撮影。 テガタチドリがさらに増え、アヤメも目立って増えてきた。元気なアヤメの葉がたくさん出ている。


    平成28年7月3日撮影。 今回見てきた裸山。テガタチドリが減ったのはちょっと残念にも思うが、代わりにアヤメの復活は著しい。

 このように年数を追っての植生の変化を見る限りでは、まずはキンポウゲが増殖して山肌の保湿力が回復した後、残っていたラン科植物の根、特にテガタチドリが復活し、その後にアヤメが復活してくるという変化を辿るようだ。アヤメは思っていた以上に根が強いように思う。これは先に保護柵が設置された裸山の変化であるが、アヤメ平もおそらくは同じような経過をたどってアヤメが復活して来るだろうと予想している。キンポウゲに加えて現在テガタチドリやキソチドリなどが再生している段階であるが、それに混じって元気なアヤメの葉が伸びてきている。櫛形山のアヤメ復活には何十年という歳月がかかるだろうと思っていたのだが、意外とアヤメの増殖力は強そうで、数年のうちにはまた紫色のお花畑が見られるようになるかも知れない。私が登山を始めた頃にはもう櫛形山のアヤメはほとんど見られなくなっていただけに、復活したアヤメお花畑を期待している。


    平成17年6月に撮影したアヤメ平のキバナノアツモリソウ。この翌年は枯れた花を見たが、それを最後にその場所からは消失した。


    同じく平成17年6月に撮影したクモマツマキチョウ。この蝶との出会いこそが私が山に登るきっかけとなったが、乱獲著しくこの年以降は見かけていない。復活してくれることを願う。

    
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ニョホウチドリを求めて 山梨県東部の山へ  平成28年7月2日

2016年07月02日 | 山梨無名山
 大菩薩嶺界隈のニョホウチドリは山梨県山岳連盟主催で昨年調査と観察会が行われたが、鹿の食害と笹の増殖で激減しており、まさに絶滅寸前というところまで来ている。今回は調査を兼ねて別の場所を訪れてみた。登るのはルートの無い笹薮だ。


    林越しに富士山が見えた。


    足元に黄色い花。コナスビ(サクラソウ科オカトラノオ属)


    別の黄色い花。ミゾホオズキ(ゴマノハグサ科ミゾホオズキ属)


    また別の黄色い花が岩に張り付いて咲いている。


    イワキンバイ(バラ科キジムシロ属)


    ここからいよいよバリアンスルート。膝から腰のあたりまである笹薮をひたすら登る。


    時折開けた場所があるが、そこは鹿の踏み跡だらけ。遊び場らしい。


    まだまだ続く笹薮。この藪の中では花は咲きそうも無い。


    ようやく開けた場所に出た。上のほうは笹の中に草むらが混じっているようだ。


    笹薮をかき分け、ようやくお目当ての花にご対面。


    ニョホウチドリ。


    ちょうど咲いたばかりのようだ。良い時期に訪れることが出来た。


    首をかしげてお出迎え。


    岩の根元に咲いた花。


    赤紫鮮やかな花。思わず見入ってしまう。


    この場所はそこそこに数はあったが、この笹薮の中で大丈夫なのだろうか?


    いずれは笹に埋もれて消滅してしまうのではないかと心配になってしまう。

 そのまま笹の混じる草むらを足元の花に気を付けながら強引に突っ切り、稜線の登山道まで抜ける。笹薮の突破に苦戦し、時間はもう午後4時を過ぎてしまった。少し場所が離れているが、以前にこの花を見たもう1ヶ所別の場所に行ってみることにする。


    このあたりに7~8株咲いていたはずだが・・・笹に飲まれて消失している。葉も発見できない。


    さらにその上の斜面を探してみると、数株だけ咲いていた。しかし、笹の生い茂るこの斜面、かなり危ない状況にありそうだ。


    笹薮の中に咲いたニョホウチドリ。


    背高ノッポのこの株は元気そうに見える。


    笹薮に囲まれながらなんとか咲いてくれている。


    これだけ笹に覆われてしまっていると・・・もはや消滅を待つだけ・・・という気がする。


    もうすぐ夕暮れ。

 時間は午後6時を過ぎてしまった。本日はこれまで。まだ日が残るうちに明瞭な登山道のある場所まで下りて、あとは薄暗い中をテクテクと下山した。

 今回この花を探しに行った場所も大菩薩嶺と同様に鹿の食害に加えて笹の増殖が著しく、いつ消滅してもおかしくない場所と言っても良いだろう。救いなのはこの場所が強風が吹きあげる風衝地で、笹の背丈が低く露岩とザレ地が少し混ざっていて笹が伸びにくい環境にあるということだろう。しかし大菩薩嶺の雷岩付近も同じような環境にあるにもかかわらず、あの界隈のニョホウチドリは減少の一途をたどっている。やはり手放しで安心できるとは到底思えない。盗掘が心配なのはもちろんだが、それ以上に環境の変化にこの花が対応して行けるのかどうかが心配である。





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