山梨県の山の上からの撮影を狙っていたのだが、連休中も職場に行かねばならず、未明の南部町の山からの撮影は難しくなってしまった。そこで、今回出かけたのは静岡県富士宮市白糸の滝付近。おそらく未明4時ごろに富士山山頂の左側付近にラブジョイ彗星が姿を現すはずだ。
未明2時に自宅を出発し、精進湖線を行くと右左トンネルを過ぎたあたりから雪景色になった。路面にも少し雪が積もっている。この景色を見て行き先を変更して御坂山塊の黒岳か三つ峠あたりに変更しようかとも思ったのだが・・・10時までには職場に行かねばならないこと、雪景色はまだこれからもチャンスはあるが、ラブジョイ彗星はもう2度と見る機会が無いことを考えて、予定通り白糸の滝に行くことにする。3時、精進湖湖畔の道路から富士山を見上げると、雲でもかかっているかのように月光に照らされた富士山が白く浮かび上がっていた。精進湖湖畔に立ち寄り、しばしこの美しい月光富士を撮影して楽しむ。
月光照らす富士山と精進湖。風が穏やかでダブル富士が綺麗に映る。
同上
西に沈んで行くオリオン座と愛車
20分ほど精進湖で富士山を楽しんだ後、目的地の白糸の滝に向かう。駐車場近くに富士山の好展望地があったような記憶があるが定かではない。到着してみると、大きな駐車場は鎖で閉鎖されていて普段は有料の駐車場に止めることになるが、この時間では管理人さんはいない。もう時間は4時に近く、もうすぐ彗星が昇って来るかもしれない。急いで三脚とカメラと交換レンズを持って場所を探しに行くが、閉鎖されていた駐車場の端のほうで好位置が確保できた。さっそくレンズを焦点距離55㎜でセットして撮影してみるが、まだ彗星は見えていない。
白糸の滝駐車場から見上げる月光富士
ラブジョイ彗星はまだ現れていない。
200mmレンズに変える。予想では山頂左側から現れるはずだ。
しかし、待てど暮らせど彗星は現れない。時間は4時半を回った。軌道計算を間違えたのか?それとも地球から遠ざかって小さくなってしまったのか?しかし、今頃は太陽からの距離はあるものの、近日点を通過している頃のはずだ。右を狙っても左を狙ってもそれらしき緑色の光はいない。とりあえずは5時まで粘ってみようと思ったその時・・・! 4時40分、想定していた時間よりも30分ほど遅れて富士山頂にラブジョイ彗星が現れた。しかも、山頂の左側ではなくて右側、剣ヶ峰近くから姿を現した。
4時40分、富士山剣ヶ峰付近に姿を現したラブジョイ彗星
富士山頂を舞うラブジョイ彗星
月光に照らされた白い富士山とラブジョイ彗星をイメージしていたが、月明かりがやや明る過ぎる。
55mmレンズに変える。月が明るいためこの視野では彗星はかなり小さく見える。
富士山左裾に現れた明るい星はこと座のベガ。
富士山を照らした月齢19の明るい月。明るい星は木星。斜光線が富士山を照らすのも計算済みの撮影。
思ったよりも月明かりが明るく、彗星はやや暗くなってしまったが、ほぼイメージ通りの撮影となった。残念なのは山梨の山の上では無かったことだ。年内中にもう1チャンスあるが、果たして行けるかどうか?そして空が晴れてくれるかどうか?
再び精進湖に戻る。冬至の頃で太陽がいちばん低い位置(南寄り)に来るこの季節、精進湖から見る日の出はちょうど富士山の裾野から昇って来る。空がすっきりと晴れ過ぎてしまった感はあるが、日の出を見るには絶好の条件だ。星の輝きがそろそろ消える朝6時少し前に精進湖湖畔に到着する。既に湖畔にはカメラマンの車がずらりと並んでいる。大きなカメラとレンズを装着して三脚を2本、3本と立てて待っている人の姿も見られ、私のカメラと三脚では少し見劣りしてしまう。まずはラブジョイ彗星を狙ってみるが、この時間ではもはや写らない。そして、この場所からでは富士山と一緒に写すのは困難と思われる。
薄明の富士山と精進湖。午前6時を過ぎると明るい星でももうほとんど写らない。
湖面に映るダブル富士山
モヤが湧いて良い雰囲気となった精進湖
湖に湧くモヤとダブル富士山
雪を纏った三方分山に朝日が射す。こんな日にあの稜線を歩いたらさぞかし美しくて楽しいだろう。
もうすぐ日の出。
朝日現れる。
冬至の頃の精進湖の日の出
こういう撮影は年をとって山に登れなくなってからと思っていたのだが、彗星は次はいつになるのか予想がつかないために条件が良かったこの日は狙い通りに撮影を終えた。しかしまだ満足しているわけではない。山梨百名山なる山の上からなんとか富士山とこの彗星を撮影できたらと願っている。
この季節の精進湖湖畔はカメラマンがたくさん。朝日の昇って来る位置が良い。
未明2時に自宅を出発し、精進湖線を行くと右左トンネルを過ぎたあたりから雪景色になった。路面にも少し雪が積もっている。この景色を見て行き先を変更して御坂山塊の黒岳か三つ峠あたりに変更しようかとも思ったのだが・・・10時までには職場に行かねばならないこと、雪景色はまだこれからもチャンスはあるが、ラブジョイ彗星はもう2度と見る機会が無いことを考えて、予定通り白糸の滝に行くことにする。3時、精進湖湖畔の道路から富士山を見上げると、雲でもかかっているかのように月光に照らされた富士山が白く浮かび上がっていた。精進湖湖畔に立ち寄り、しばしこの美しい月光富士を撮影して楽しむ。
月光照らす富士山と精進湖。風が穏やかでダブル富士が綺麗に映る。
同上
西に沈んで行くオリオン座と愛車
20分ほど精進湖で富士山を楽しんだ後、目的地の白糸の滝に向かう。駐車場近くに富士山の好展望地があったような記憶があるが定かではない。到着してみると、大きな駐車場は鎖で閉鎖されていて普段は有料の駐車場に止めることになるが、この時間では管理人さんはいない。もう時間は4時に近く、もうすぐ彗星が昇って来るかもしれない。急いで三脚とカメラと交換レンズを持って場所を探しに行くが、閉鎖されていた駐車場の端のほうで好位置が確保できた。さっそくレンズを焦点距離55㎜でセットして撮影してみるが、まだ彗星は見えていない。
白糸の滝駐車場から見上げる月光富士
ラブジョイ彗星はまだ現れていない。
200mmレンズに変える。予想では山頂左側から現れるはずだ。
しかし、待てど暮らせど彗星は現れない。時間は4時半を回った。軌道計算を間違えたのか?それとも地球から遠ざかって小さくなってしまったのか?しかし、今頃は太陽からの距離はあるものの、近日点を通過している頃のはずだ。右を狙っても左を狙ってもそれらしき緑色の光はいない。とりあえずは5時まで粘ってみようと思ったその時・・・! 4時40分、想定していた時間よりも30分ほど遅れて富士山頂にラブジョイ彗星が現れた。しかも、山頂の左側ではなくて右側、剣ヶ峰近くから姿を現した。
4時40分、富士山剣ヶ峰付近に姿を現したラブジョイ彗星
富士山頂を舞うラブジョイ彗星
月光に照らされた白い富士山とラブジョイ彗星をイメージしていたが、月明かりがやや明る過ぎる。
55mmレンズに変える。月が明るいためこの視野では彗星はかなり小さく見える。
富士山左裾に現れた明るい星はこと座のベガ。
富士山を照らした月齢19の明るい月。明るい星は木星。斜光線が富士山を照らすのも計算済みの撮影。
思ったよりも月明かりが明るく、彗星はやや暗くなってしまったが、ほぼイメージ通りの撮影となった。残念なのは山梨の山の上では無かったことだ。年内中にもう1チャンスあるが、果たして行けるかどうか?そして空が晴れてくれるかどうか?
再び精進湖に戻る。冬至の頃で太陽がいちばん低い位置(南寄り)に来るこの季節、精進湖から見る日の出はちょうど富士山の裾野から昇って来る。空がすっきりと晴れ過ぎてしまった感はあるが、日の出を見るには絶好の条件だ。星の輝きがそろそろ消える朝6時少し前に精進湖湖畔に到着する。既に湖畔にはカメラマンの車がずらりと並んでいる。大きなカメラとレンズを装着して三脚を2本、3本と立てて待っている人の姿も見られ、私のカメラと三脚では少し見劣りしてしまう。まずはラブジョイ彗星を狙ってみるが、この時間ではもはや写らない。そして、この場所からでは富士山と一緒に写すのは困難と思われる。
薄明の富士山と精進湖。午前6時を過ぎると明るい星でももうほとんど写らない。
湖面に映るダブル富士山
モヤが湧いて良い雰囲気となった精進湖
湖に湧くモヤとダブル富士山
雪を纏った三方分山に朝日が射す。こんな日にあの稜線を歩いたらさぞかし美しくて楽しいだろう。
もうすぐ日の出。
朝日現れる。
冬至の頃の精進湖の日の出
こういう撮影は年をとって山に登れなくなってからと思っていたのだが、彗星は次はいつになるのか予想がつかないために条件が良かったこの日は狙い通りに撮影を終えた。しかしまだ満足しているわけではない。山梨百名山なる山の上からなんとか富士山とこの彗星を撮影できたらと願っている。
この季節の精進湖湖畔はカメラマンがたくさん。朝日の昇って来る位置が良い。