山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

昇仙峡仙娥滝と周辺のシダたち 令和7年1月28日

2025年01月31日 | シダの仲間
 寒い日が続いていてひょっとしたら昇仙峡の仙娥滝が凍っているかも知れない。シダを見ながら仙娥滝を訪れてみる。

    昇仙峡仙娥滝。

    少しは凍っているかと思ったのだが全く凍っていなかった。

    岩壁にぶら下がるように生えているオサシダ

    これはオオイタチシダであろう。

    トウゴクシダは緑色が鮮やか。

    アカハナワラビ

    これは紅葉していないアカハナワラビであろうが、一見オオハナワラビのように見える。

    探していたのはこの小さなシダ

    オオクボシダ。毛が生えている。

    冬期は乾燥から身を守るために葉を丸めるようである。

    もう1ヶ所確認しておきたかったのが覚円峰の眺望と角度

    このV字の谷がほぼ北側になる。星を撮影すると回る星空が撮影できるはずである。

 今年は暖冬のようで滝は全く凍っていなかった。覚円峰の上で廻る星空は月の位置を考えながらそのうち撮影に来てみたいと思っている。


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韮崎平和観音を見上げる 令和7年1月27日

2025年01月30日 | 星空
 韮崎平和観音に月をからめて撮影するのに良い場所が無いかどうか、航空写真を使って検索していたが、やはり実際に歩いて確かめてみないとうまく行かないであろう。ちょうどそちら方面に出張があって午後4時過ぎに仕事が終わったので散策してみた。

    韮崎駅北口から見る平和観音。ライトが眩しいがズームをかければカットできそう。右上高い位置に金星が輝いている。

    北口にある居酒屋魚民。この駐車場が良いかと思っていたのだが・・・

    電線が多くて撮影にはあまり向かない。

    距離を離してオギノなどのショッピングモールの片隅。暗くて不明だが、向こうにある南アルプスの山が邪魔になるのではないかと思う。

    駅の地下道を抜けたところ。ここは良く見える。

    200㎜望遠レンズ縦位置でちょうど全体が入る大きさ。

    その近くの駐車場からも良く見える。

    道沿いから見る建物の上に立つ平和観音

    下から照らすライトだと平和観音の顔が不気味に見えてしまう。

    さらに回り込んで本町通りから見る平和観音

    ズームをかければ下の建物はカットできる。

    さらに回り込んで側面から見る

    韮崎市役所駐車場から見る平和観音だが、電線が引っかかってしまいいまいち。

    本日歩いたコースと撮影可能な場所。

 カシミール3Dに今回の座標を登録して月や星の角度を見ながら平和観音と絡めて撮影を考えているのだが、平和観音の高さと月の軌道を合わせるには実際に撮影してみないと分からないことと、ライトアップされた観音像と月や星の露出がうまく合ってくれるかどうかも分からない。課題は山積みで、これからいろいろ試して行きたいと思っている。


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夕暮れのアトラス彗星(C/2024 G3) 勝沼ぶどうの丘 令和7年1月17日

2025年01月26日 | 星空
 中央市に出張で午後まで仕事だったが、想定していたよりも早く午後4時に仕事が片付いた。高速を使って移動すればなんとか勝沼ぶどうの丘でアトラス彗星(C/2024 G3)が南アルプスに沈む時間に間に合いそうである。おそらく日没後25分ごろの5時25分ごろにその姿が捉えられるのではないだろうか。午後5時少し前に到着して急いでカメラをセットする。


    午後5時過ぎに勝沼ぶどうの丘から見る南アルプスの夕暮れ

    本日はこのあたりにアトラス彗星が沈んで行くはずである。

    そろそろ見えてくる時間のはずだが??


    この視野の中に居るはずだ。


    トリーミングしてみる。尖った偃松尾山(ハイマツオヤマ)の上に小さな白い輝きが見える。

 
    偃松尾山の右脇でもう沈みそうなアトラス彗星


    もう1台の望遠レンズの画像


    偃松尾山の右上に小さな白い光が見える。


    トリーミング画像


    ぼんやりと写ったアトラス彗星

    彗星が沈んだ後の夜景と南アルプス

    白根三山と鳳凰山


    5時25分ごろのアトラス彗星シュミレーション 推定光度-0.8等級

 なんとかうっすらと撮影は出来たが想定していた通り夕暮れの空が明る過ぎて明瞭な画像は得られなかった。加算処理でなんとかなるかと思ったが、明るさが足りずうまく行かなかった。おそらくこれがこの彗星を捉える最後の画像となるであろう。周辺を山に囲まれた山梨県からはこの彗星を捉えるには難しかった。



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稲子川上流のシダ 令和7年1月13日

2025年01月20日 | シダの仲間
 芝川を経由して石神峠に行く際に稲子川上流の脇を通過する。そこには山梨県ではあまり見られないオオバノハチジョウシダが群生している。石神峠のパール富士の前に、ちょっと立ち寄ってシダを観察してみた。

    林道脇に生えているオオバノハチジョウシダ

    群生しているが少し減った気がする。

    先端部の小羽片はあまり長く無く、オオバノアマクサシダに比べるとかなり短い。

    胞子葉が枯れてしまっているがこれはタチシノブであろう。

    ジュウモンジシダ

    ハカタシダはちらほらと見かける程度

    リョウメンシダはたくさんあるが、この時期は葉が傷んだものばかりである。

    光沢のあるホソバヤブソテツ

    光沢の無いヤブソテツと混在している。

    ホソバヤブソテツは葉の光沢が強いことと鋸歯が明瞭であることが特徴であろう。

 山梨県ではオオバノアマクサシダの増殖が目立ち、オオバノハチジョウシダはほとんど見かけない。両者の中間型のようなものもあり、判別に苦慮するものが存在する。


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パール紅富士 南部町石神峠 令和7年1月13日

2025年01月18日 | 月富士
 月齢14のパール富士を狙って南部町石神峠に出かけるが、この峠までは悪路の上に峠から富士山は見えない。南側の白水山に登る途中に展望地があるのだが、そこからだと月が富士山山頂から右に外れてしまう。そこで、石神峠から北側の斜面を登って植林帯の隙間で富士山が見える場所を探して狙ってみることにする。良い場所があれば良いのだが、無ければ白水山側の展望地から狙うことにする。

    石神峠。ここからは富士山は見えない。

    北側の植林帯を登って展望できる場所を探す。

    隙間はあるのだが、向こう側の木の枝が邪魔になってなかなか見つからない。

    かなり狭い視界だが、展望できる場所を発見。

    これならばなんとかなるだろう。ここからパール富士を狙う。

    富士山が赤く染まった。

    月が姿を現した。

    視界は狭かったが結構良いパール紅富士になってくれた。

    もう1台の望遠レンズのほうは木々に邪魔されずバッチリ撮れたと思う。

 撮影場所が確保できるかどうか心配だったが、なんとか植林帯の隙間から綺麗なパール紅富士を見ることが出来た。天候に恵まれたのも良かった。


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富士川町林道奥からのダイヤモンド富士 令和7年1月11日

2025年01月15日 | ダイヤモンド富士
 アトラス彗星(C/2024 G3)撮影の後は昨日と同様にダイヤモンド富士を見に行くが、今回は林道の奥の林を登った植林帯からダイヤを狙う。しかし、その位置からでも太陽は白山岳の少し左にズレてしまうであろう。うまくしたら白山岳で割れるダイヤが撮れるかも知れないが、まずは撮影場所があるかどうかが問題である。

    この作業道を登った上に植林帯がある。

    植林した木が伸びて視野を確保できる場所がほとんど無くなってしまっている。

    太陽が現れたが、予想通り白山岳の左から出た。

    なんとか白山岳から昇るダイヤモンド富士になってくれている。

    望遠レンズの画像では一瞬だけチラ割れのダイヤになっていた。

 伐採されたばかりの頃はどこからでも富士山が見えたが、あと数年するとこの場所からのダイヤは難しくなってしまうだろう。日程を選べば、次のシーズンで剣ヶ峰や白山岳で割れるダイヤの撮影が可能かも知れない。

    本日の丸いダイヤモンド富士


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なんとか写ったアトラス彗星(C/2024 G3) 令和7年1月11日

2025年01月13日 | 星空
 前日に撮影に行ったアトラス彗星(C/2024 G3)は全く写ってくれず惨敗だった。これは写らないのではないかと思っていたところ、伊豆からこの彗星を撮影した画像がアップロードされているのを目にした。日の出前40分ごろの画像なので、昨日私が撮影していた時間よりも15分ほど早い時間ということになる。本日も同じ場所から富士山の裾野に現れるはずの彗星を狙うのだが、時間は5分ほど早くなるうえに彗星の光度ももう少し明るくなっているはずである。懲りずにまた富士川町の林道を訪れるが、今回は先客が1人居て、同じくアトラス彗星を狙って静岡から来られたカメラマンだった。

    1月11日 午前6時20分のアトラス彗星。日の出30分前、推定光度-2.4等。

    水平線は明るいが昨日よりも遥かに空気が澄んでいる。

    さて、本日はアトラス彗星(C/2024 G3)が見えてくれるだろうか?

    そろそろ昇って来ている時間だが・・・?

    本日もダメか?と思ったのだが・・・


    トリーミング画像。自宅に帰ってからパソコンで良く見てみると、小さな光が写っていた。

    富士山の裾野を狙ったもう1台のカメラ。これだと居るかどうか分からない。

    しかし、トリーミングしてみると尾を引く小さな光が写っていた。

    別画像

    強トリーミング

    どこに居るのか??

    うっづらと写っているが、あっという間に夜明けの光に飲まれてしまった。

    朝焼けが富士山の上まで広がったこの時間にはもう写らない。

 朝焼けの光の中にわずかに写ってくれたが、200㎜望遠レンズでもトリーミングしないと見えないような小さな光だった。しかし、0等級の輝きを持つ水星が写らなくなった頃でもうっすらと写っているということは、それなりの光度があるということであろう。さらに、日の出の25分前ではほとんど見えないということも分かってきた。これから太陽を廻り込んで1月16日頃から今度は夕暮れの南東の空にこの彗星が姿を現す。先日下見してきた勝沼ぶどうの丘からだと日没後25分にはもう沈んでしまっていることも分かった。果たして夕空で輝くこの彗星を捉えることが出来るのかどうか?午後まで仕事が入っている日がほとんどなので、どこでどう狙うか、算段中である。


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富士川町林道からのダイヤモンド富士モドキ  令和7年1月10日

2025年01月13日 | ダイヤモンド富士
 何度も訪れている富士川町の林道からのダイヤモンド富士はもう終わってしまっていて、山頂からは完全に外れてしまう。しかし、1月4日に撮影した際に思いもよらぬサンピラーを見ることが出来たので、また見られるのではないかと期待してしまう。今朝も冷え込んでおり、車の温度計を見ると-6℃で、しかも少し霞が出ている。アトラス彗星は見えなかったが、ひょっとしたら日の出は・・・という思いで、場所を移動して日の出の富士山の撮影に行く。

    雲が赤く焼けている。少し霞が広がっていて富士山の上がうっすら染まっている。

    太陽が現れたがサンピラーは立ち上がっていない。

    太陽の現れたところは山頂からだいぶ左に外れたが、太陽が山頂に登った頃にはダイヤモンド富士モドキになった。

    もう1台のカメラもサンピラーは立ち昇らず。そう簡単に撮れるものでは無い。

 折角なので撮っておこうという感じの日の出の富士山であるが、何となくダイヤモンド富士になったのではないかと思う。そのうちまたサンピラー(太陽柱)を見られる日が来ることを期待したい。



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見えなかったアトラス彗星(C/2024 G3) 令和7年1月10日

2025年01月13日 | 星空
 昨年見つかったばかりのアトラス彗星(C/2024 G3) は軌道の方向が悪く、水平線からほんのわずかしか上がって来ないために夜明けや夕方の明かりの中に入り込んでしまい撮影がかなり難しそうである。何度も通っている富士川町の林道は標高が1,100mほどあるが、そこから見てもせいぜい日の出30分前に姿を見せるかどうかといったところである。ステラナビゲータによるこの日のシュミレーションでは富士山の中腹から6時23分ごろに姿を現すはずで、日の出の約25分前になる。おそらく-1等級くらいまで明るくなっているはずなので、運が良ければ見えてくれるかも知れない。自宅を5時前に出発して富士川町の林道に向かう。

    ステラナビゲータによる1月10日朝6時25分アトラス彗星(C/2024 G3) 日の出22分前

    朝6時ごろ。水平線はかなり明るくなっている。しかも霞が多い。これは難しいだろう。

    かろうじて水星が富士山右上に見えていた。

    もうそろそろ姿を見せる時間だが??

    全く何も写ってこない。

    富士山のみを狙ったもう1台のカメラにも何も写っていない。

    トリーミングしてみたがやはりその姿は見えなかった。

    この場所からの撮影は難しいのか?あるいはさほど光度が上がっていないのか??

 霞が多くて条件が悪かったこともあるのだが、夜明けの光に飲まれてしまってもっと高いところから水平線のあたりを狙わないと難しいのではないだろうか?明日はもう少し早い時間に現れるはずなので再チャレンジしてみたい。富士山と絡めて夜明けのこの彗星を撮影出来るのは明日が最後になる。


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南アルプスの撮影地探訪 勝沼ぶどうの丘公園 令和7年1月7日

2025年01月13日 | 番外編
 甲州市塩山に出張があったので午後から勝沼ぶどうの丘公園を訪れてみる。この場所は35年くらい前に職場の仲間と花見とバーベキューに来て以来訪れたことが無く、どうなっていたかほとんど記憶にない。現在アトラス彗星(C/2024 G3) が太陽に近付いており、マイナス等級までなるのではないかと話題になっているのだが、太陽に近過ぎて見えるかどうかはかなり難しい。この勝沼ぶどうの丘からだと南アルプスに沈んで行くのが見えるかも知れないので、その観察地の下見の意味も含めている。

    勝沼ぶどうの丘の施設案内。それなりに広い。

    車を止めさせてもらったのは天空の湯の駐車場で、本来は止めてはまずい場所だった。

    天空の湯の温泉施設

    駐車場からだと電線が邪魔になる。雲が少しずつ晴れてきた。

    上に昇ると恋人の聖地の鐘があった。

    その脇にはテラスがある。

    テラスからの眺望。南アルプスがずらりと見える。

    宿泊施設の建物の脇を通り抜けて進むと大きな駐車場があった。

    いちばん高いところにあるくぬぎ園

    ブドウ畑の中には展望台が設置されていた。

    ここからの眺望は抜群。南アルプスが良く見える。

    北側には雪化粧した奥秩父の山々

    駐車場から見る南側の景色。車を止めたのは真ん中に見える建物の向こう側。

    木にはヤドリギが寄生していた。

    水の流れる池

    ぶどうの丘の看板

    乙女の像の噴水

    天空の湯の下にもRVパークという展望地があった。

    桜の木の間から南アルプスが見える。

 朝はもっと深い霧に包まれていたが、お昼過ぎから晴れ始めて雲が多いながらも南アルプスの姿を見ることが出来た。さて、この位置からアトラス彗星(C/2024 G3) は見えてくれるのだろうか?シュミレーションして撮影を検討したいと思う。


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自製の2025年カレンダー

2025年01月08日 | 番外編
 毎年の恒例となっているブログ記事から抜粋した画像を使用して作成している自製カレンダーである。A4版と2L版を作成して親しい知人や職場でお世話になっている同僚たちに配布している。

 表紙:1月3日にダイヤモンド富士を撮影に出かけたが、その前に広がった朝焼けが凄かった。


 12月31日から車中泊で日の出を拝みに行った時に撮影した白山岳で割れるダイヤモンド富士である。元日にはこの場所からでは割れないだろうと思っていたのだがうまく割れてくれた。


 鳴沢村に出張があり、午後の仕事が予定よりも早く終わったので急いで山中湖に向かった。湖畔は既にカメラマンでいっぱいだったが、親切な老夫婦がスペースを譲ってくれて撮影が出来た。全く凍っていない2月の山中湖は珍しいが、これからは温暖化の影響でこのような現象が多くなるのかも知れない。


 3月に入ると春霞が増えて夕暮れの富士山は霞んでいることが多い。しかしこの日は1日中スッキリとした富士山が姿を見せてくれた。


 月は見えていたが甲斐駒ケ岳は雲に隠れて姿が見えなかった。月が甲斐駒ケ岳山頂にかかる直前から月明かりで甲斐駒ケ岳のシルエットが浮かび上がってきた。


 ツツジを見に長者ヶ岳・天子ヶ岳を訪れた。この山域ではタイミングが良ければミツバツツジ、シロヤシオツツジ、アシタカツツジの3種類が咲き乱れる姿を楽しむことが出来る。しかしこの日は既にミツバツツジが終盤でシロヤシオツツジは咲き始めたばかりだった。アシタカツツジはちょうど見ごろで、赤紫色の花を存分に堪能してきた。


 毎年の恒例のように訪れている西沢渓谷である。七つ釜五段の滝の手前で崩落していた遊歩道に橋が完成し、今年から通行できるようになったのでさっそく歩いてみると、頑丈な鉄の橋がかけられていた。渓谷の景色も素晴らしいが植物も豊富なこの渓谷はいつ歩いても新しい発見がある。


 富士山頂に月が沈むパール富士を狙って忍野村に出かける。登山者の光跡と月を狙っていたのだが、今年から登山規制があって夜間の登山者が少なく、光跡がだいぶ薄くなってしまっていて残念だった。


 富士山に降り注ぐペルセウス座流星群を見るためにテントを担いで思親山に登った。夜9時ごろに山頂到着した時は霧が出ていて空も富士山も見えず、未明2時ごろからやっと富士山が姿を見せた。カメラをインターバルタイマーにセットして撮影し、テントで寝ていたところ、レンズが結露して大半の写真は使えなかった。画像は3個写ったものを合成したものである。


 この月は天候と日程がうまく合わず、良い景色が撮れなかった。中秋の名月のパール富士を狙って朝霧高原に出かけたが、小雨が降っていて富士山も月も見えず、あきらめて甲府に戻る。こちらでは空が晴れていて土星が接近した中秋の名月が良く見えていた。土星の環も写っているのだが、この大きさの画像で見るのは難しいであろう。


 長い尾を引いた紫金山・アトラス彗星がやって来たが、なかなか空が晴れずに撮影するチャンスは数回しか訪れなかった。この日も雲が多くてダメではないかと思っていたのだが、薄雲をものともしない大きな彗星の姿を捉えることが出来た。撮影してきた画像を5枚ほど加算処理して作成した画像である。


 10月は2種類のカレンダーを作成しており、前述の鳳凰山に舞い降りるものは主に2L版、こちらの富士山の上を舞うものはA4版に使用している。登り始めた午後3時ごろは、富士山は雲隠れしていて姿が見えなかったが、陽が沈んですっかり暗くなった6時半ごろからようやく富士山が姿を現し、その上に紫金山・アトラス彗星が舞い降りてきた。彗星が沈む頃にはまた雲が広がって富士山は雲隠れしてしまった。奇跡的に撮れたと言っても良い画像である。


 南の低空に現れるカノープスは空が澄んで条件の良い日でないとなかなか姿を見ることは出来ない。日没の頃は雲が出ていたが日没後はスッキリと空が晴れて肉眼でもはっきりとその姿を見ることが出来た。中国では南極老人性という名が付いており、一目見れば長生きできる星と言われている。


 冬至の頃の竜ヶ岳山頂から剣ヶ峰で割れるダイヤモンド富士の撮影が可能となる。空気が澄んで風があまり吹いていない日でないとなかなかうまく撮影出来ないがこの日は見事にチカリと割れてくれた。左側にもう1個輝くはずだったが撮影ポジションがやや右寄りだった。


 空気が澄む冬場は比較的風景写真は撮り易いが、夏は雲が多くてなかなか狙った写真は撮れなくなってしまう。さて、今年はどんな景色に出会えるだろうか?カレンダーの左脇に注目の天体現象が書かれているので参考になればと思う。

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サンピラー立ち昇るダイヤモンド富士 令和7年1月4日

2025年01月07日 | ダイヤモンド富士
 しぶんぎ座流星群はいまひとつ飛んでくれなかった。夜明けの頃には富士山に雲が巻いてダイヤモンド富士の撮影にもいまひとつの様相である。同じくしぶんぎ座流星群の撮影にやって来ていた知り合いのカメラマンとともにダイヤモンド富士の撮影地に移動する。

    雲が巻いていまひとつの富士山だが、山頂と雲の隙間に陽が昇れば面白いダイヤモンド富士になるかも知れない。

    しかし、だいぶ雲が増えてしまった。山頂の上にオレンジ色の光が見えるが??

    ダイヤが始まった。このオレンジの光はサンピラー(太陽柱)ではないか。

    驚きのサンピラーが立ち昇ったダイヤモンド富士

    もう1台のカメラ。

 いつか見られる日が来るのではないかと思っていたサンピラーのダイヤモンド富士であるが、この日に見ることが出来るとは全く思っていなかった。サンピラーは氷の結晶が輝く現象で、湿度が高くて風が少なく、冷え込んだ日にごく稀に起きる現象である。それなりの条件が揃った日ということであるが、しいて言えばもう少し富士山山頂が姿を見せて欲しかった。


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あまり流れなかったしぶん儀座流星群 令和7年1月3日-4日

2025年01月07日 | 星空
 今年のしぶん儀座流星群は1月4日の未明0時ごろに極大を迎える。しかし、その時間にはまだ放射点が北東の空の下で昇って来ておらず、いちばん多く飛んでくれそうなのは未明2時から明け方になるであろうと予想されている。
 仕事を終えて接近した細月と金星を眺めた後に食事会があって、予定していた通り午後8時ごろに終わった。南部町まで行けば放射点が富士山の上に昇って来るがそこまで遠出する元気は無く、通い慣れている富士川町の林道に車中泊して流星群を狙ってみることにする。9時半ごろに林道に到着し、一休みしてからカメラ3台をセットし、そのうちの1台は簡易赤道儀に載せて追尾撮影を行ってみる。

    空気が澄んで凄い星空が広がっていた。

    上が木星、左下が火星、右下がおおいぬ座シリウスで、正三角形を形成しておりその中に冬の大三角形が居る。豪華な星空である。

    こちらは簡易赤道儀に載せて30秒追尾した画像。正三角形の中を冬の天の川が貫いている。しばらく追尾したが流星は流れなかった。

    深夜0時ごろに北斗七星が北東の空に昇って来た。カメラを向けたところ流星が流れたが画角に入り切らなかった。

    0時半ごろに流れた流星。これは肉眼で確認した。

    別のカメラで撮影した同じ流星

    未明3時半ごろに流れたこの夜一番大きかった流星。車内で寝ていて見ていない。流星の下に輝く星はアルクトゥールス。

    簡易赤道儀に載せたカメラは北斗七星・うしかい座アルクトゥールス・おとめ座スピカが入るこの画角で追尾を開始。

    アルクトゥールスの上を流れた流星だが、前述のものと同じもの。

    右下に小さな流星らしきものが写っているがこれは人工衛星と思われる。

    これも人工衛星。その周辺に小さな人工衛星が多数写っている。

    富士山の上を流れた小さな流星

    同じく富士山の上を流れた流星

    薄明の空が始まった明け方5時過ぎに流れた流星

    水平線が明るくなってきた頃。ここで電池切れになっていた。

 カメラ3台で2,000カットほど撮影を行ったが、写っていた流星は10個に満たなかった。月明かりが無くて良い観察条件の日だったが、残念ながら期待していたほど流れてくれなかった。ちなみに目視したのは4個ほどで、画角に入ったのは2個だった。未明3時ごろにもう1台車がやって来て撮影を行っていたが、夜が明けて話をしてみたら知り合いのカメラマンだった。この後場所を移動して2人でダイヤモンド富士の撮影に行ってみる。


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月と金星が接近した夕暮れ 令和7年1月3日

2025年01月05日 | 星空
 昨日・本日とイオンモール甲府昭和で終日仕事があった。本日は予定していた仕事量が片付かず、30分ほど時間延長して働いたため、終わった頃にはもう暗くなっていて西の空の雲間に金星が輝いていた。その下に月齢3の細月が居るはずだが雲に隠れてまだ見えていない。モール内で買い物を済ませて外に出ると、今度は雲が晴れて綺麗な月と金星が輝いていた。

    イオンモール甲府昭和の上に輝いた月齢3の細月と金星

    月が綺麗だがその上にある金星の輝きも素晴らしい。

    月齢3の地球照の月と金星

    綺麗な月と金星を見ることが出来た。

 もう少し良い場所での撮影も考えてはいたが、この後6時半から食事会の予定が入っていてもう時間ギリギリになってしまった。この日の深夜から未明にかけてしぶん儀座流星群が極大を迎える。明日は休みなので、食事会の後はどこかに車中泊して流星群を狙ってみたいと思っている。


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地蔵岳オベリスクにかかる極細の月 令和7年1月1日

2025年01月05日 | 星空
 甲府市武田通りの交通規制は元旦の午後になれば解除されているはずである。しかし、武田通りは初詣の車で交通渋滞してとてもではないが走れない。地元の人たちが使う脇道であれば、さほど渋滞しないはずなので、午後3時を過ぎた頃に自宅を出発して北杜市須玉町に向かう。

    本日の撮影地はこの信光寺塩川禅寺

    門のところに釣鐘がある大きくて立派なお寺である。

    甲斐駒ケ岳は見えないが鳳凰山、特に地蔵岳オベリスクの眺望は抜群である。

    夕暮れの鳳凰山。そろそろ月齢1の極細の月が見えてくるはずだが・・・

    ズームをかけるとオベリスクの左上に月が見え始めている。

    もう1台の望遠レンズ。細い月がレンズ視野に入って来ていたが肉眼では見えず。

    地蔵岳オベリスクを細月が通り抜けていったが、投稿したこの画像だとほとんど見えてこない。

    地蔵岳にかかる極細の月

 今年の元旦は初日の出では無く極細の初月となった。なかなか良い景色が見られたと思う。さて、今年はどんな景色が見られるのだろうか?夏から初秋の頃の南アルプスに登ってみたいのだが、体力・気力が持つかどうか不安がある。
 翌日の月齢2の月も狙っていたのだが、仕事が終わるのが遅くなったうえに南アルプスは雲に隠れて山が見えずに不発に終わってしまった。


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