山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

渓谷に咲くチチブシロカネソウ  令和5年4月28日

2023年04月30日 | 山に咲く花
 この渓谷に咲くチチブシロカネソウを訪れるのは5~6年ぶりではないかと思う。その間に大きな台風が何度かやって来て、おそらく渓谷内は荒れてしまっていてこの花もだいぶ打撃を受けてしまっているのではないかと思っている。さて、どうなっているだろうか?他に見たい花もあり、渓谷のさらに上まで行ってみようと思う。


    荒れて倒木だらけになっているのではないかと思ったのだが、以外にも以前とあまり変わっていなかった。


    ヒゲネワチガイソウが咲いている。


    ミツバコンロンソウはたくさん見かける。


    コチャルメルソウはまだ咲き始めたばかり。葉はたくさんある。


    たぶんツルネコノメソウの群生


    ツルネコノメソウであろう。葉は対生している。


    こちらはイワネコノメソウと思われる。


    葉は対生している。


    ニッコウネコノメソウであろう。そろそろ終盤である。


    たくさん生えているこのスゲはヒナスゲのようである。


    雌雄別株でこれは雌花


    こちらは雄花である。


    お目当てのチチブシロカネソウが咲いていた。


    少しピンク色が混じる白花がとても可愛らしくて美しい。


    葉はたくさん見かけるが花はまだ咲き始めたばかりのようであまり多くは見かけなかった。


    美しいチチブシロカネソウの花

 渓谷は思ったほど荒れてはいなかったが、チチブシロカネソウは以前に比べると少なくなっているように見受けられた。特に渓谷の水際近くにあったものはほとんど見かけられない。

 いろいろなスミレがちらほらと咲いていた。


    シコクスミレ。もともとこの渓谷ではあまり多くは生育していない。


    エイザンスミレ。これもちらほらと咲いている程度。


    渓谷を登り切って尾根道に出ると、このミヤマスミレがちらほらと姿を現す。


    会いたかったのはこのスミレ。花の色はミヤマスミレに似ているが葉がギザギザしている。


    エイザンスミレとミヤマスミレの交雑種、フギレミヤマスミレ。


    以前に訪れた時と同様に群生していた。小さな葉もたくさんある。


    花の色はミヤマスミレに似ているが形はエイザンスミレに似ていてふっくらとしている。

 フギレミヤマスミレはまだ少し時期が早いのではないかと心配だったが、咲き始めの新鮮な花をたくさん見ることが出来た。若葉がたくさん出ておりこれからもう少し咲いてくるのではないかと思う。以前と変わらずに咲いていてくれて一安心である。
    
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春の湯村山花散策  令和5年4月27日

2023年04月29日 | 山に咲く花
 そろそろ湯村山のキンランやギンランが咲いている頃だろう。花仲間からの情報だとエビネも見ごろになっているらしい。保護柵の中のキンランが咲いたかどうかも心配だし、午後から湯村山の花散策に出かけてみる。


    コゴメウツギが八分咲き


    保護柵は周辺が伐採されて日当たりが良くなり過ぎた。柵内ではキンランが無事に咲いてくれたようである。


    保護柵内のキンラン。今年も2株咲いたが、増える気配は全く無い。


    満開のキンラン


    天気が良くて花が全開しているが、内部まではなかなか見えない。


    もう1ヶ所の保護柵内のキンランは花芽が付いておらず今年は咲かなそうである。この場所は日当たりが悪過ぎる。


    裏道を通って山頂に至る。


    富士山が良く見えている。


    新しく造られた烽火台


    ちらほらとギンランを見かけるが数は少ない。


    いちばん背が高かったギンラン


    花が開いているが、こちらも花の中まではなかなか見せてくれない。


    常連さんのおばさまに教えていただいた林の中のキンラン。


    石の遊歩道を登って法泉寺山に向かう。


    法泉寺山山頂。林の中の静かなピーク。


    オトコヨウゾメだろう


    ツクバネウツギはまだ咲き始めがおおかった。


    オオバノトンボソウの葉


    数株確認したが、なかなか咲いてくれないことが多い。


    エビネの咲く場所に立ち寄る。満開になっている。


    うっすらピンク色のエビネ


    こちらは白花


    毎年恒例の大株のところに立ち寄る。


    これもうっすらピンクの株だが、森の中は薄暗くて発色がいまひとつ。


    タカサゴソウはもう終盤である。道路脇のこんな場所を好んで咲いている。


    綿毛になったタカサゴソウ


    竹藪の中のキンラン。昨年よりも少し小さくなってしまった。


    カザグルマはほぼ満開のようだが、花数が少ないように見受けられる。


    木にぶら下がって3株咲いていた。

 湯村山をホームグラウンドとしているおばさまたちが何人も散策に歩いていて、いろいろと情報を提供していただいた。キンランが群生している場所を教えていただいたが、それでも花の咲かない株を入れても10株に満たない。湯村山全体では20~30株程度ではないかと推定しており、毎年のことではあるが危機的な状況にあると思っている。カザグルマも年々減っているように見受けられる。

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春浅い三ツ峠を散策  令和5年4月23日

2023年04月26日 | 山に咲く花
 御坂山系のクモイコザクラ(コイワザクラ)がそろそろ咲いている頃であろう。その他にも見ておきたい花がいくつかあり、お昼頃から三ツ峠の散策に出かける。もう林道ゲートが開いているだろうと思ったのだがまだ登山口の駐車場までは行けず、道路沿いに車がずらりと止まっている。だいぶ下の道路脇スペースに車を止めて出発する。途中で三脚を出して写真を撮ろうとしたところ、持って来たはずの三脚が無い。どこかに置き忘れてきたようで探しに戻ると、林道ゲートよりもさらに下の岩壁に立てかけてあった。30分ほど時間を費やしてしまい、痛手である。


    林道ゲートはまだ閉じている。解放されるのは4月26日頃ではないかと思う。


    ミヤマウラジロは葉を展開したばかりだった。


    たぶんニッコウネコノメソウ


    ワチガイソウの群生


    咲き始めのナツトウダイ


    咲き始めのツルシロカネソウ


    ヒナスミレはちらほらと咲いている。


    ヒガンマムシグサを探していたのだが、あったのはこのミミガタテンナンショウだった。


    岩場を好んで生えるこのヤナギの仲間。これはシライヤナギで良いのかどうか?


    花芽が出ている。これは雌花か?


    若い葉の葉裏を見てみると葉柄と葉の裏側に毛がたくさん生えている。先日見たコマイワヤナギの若葉には毛が無く、これはシライヤナギで良いだろう。

 大幅に時間をオーバーして三ツ峠山荘に到着し、昼食をとって休憩させていただく。毎度のようにコーヒーをご馳走になり、花情報を伺ってみるとクモイコザクラが見ごろになっているらしい。屏風岩の根元に降りてクモイコザクラを見に行ってみる。


    草むらにはエイザンスミレとタチツボスミレの群生


    黄色い花が一面に咲いている。


    花の中央部が鮮やかなオレンジ色をしており、これはツルキンバイか?


    たくさんあるこのスゲはシロイトスゲだと思う。


    もう1種類、岩壁に好んで付いているこのスゲは?


    昨年十二ヶ岳や瑞牆山で見ているものと同じだと思う。


    まだ結実していないので同定は難しいが、雌鱗片の幅が広く先が急に細くなって尖っていることから、これはショウジョウスゲではないかと思っている。


    急峻な斜面にクモイコザクラが咲いている。


    三ツ峠のクモイコザクラ


    花よりも葉のほうが小さい。


    葉や茎には毛が多く、葉の切れ込みが深いものもあれば浅いものもあり、全体的には3分の1までは切れ込んでいなそうである。


    山頂に登るが、登り返しが結構大変で太腿が攣りそうになった。富士山はとうとう姿を現さず。

 山梨県は全域がクモイコザクラということになっているようであるが、御坂山系のものは花よりも葉が小さくて切れ込みが浅く、コイワザクラに近いのではないかと思っている。葉の切れ込みや毛の多さは株によって違うし相対的なものなので線引きは難しいであろう。個人的には御坂山系はコイワザクラで良いのではないかと思っている。


    いちばん見たかったのがこの木の花だったが・・・


    まだ蕾も見えていなかった。咲くのは2~3週間先になるだろう。

 見たかったヒョウタンボクの仲間の花はまだ咲いていなかった。5月連休を過ぎた頃に再訪してみたいと思う。

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満開のカヤラン 昇仙峡散策  令和5年4月20日

2023年04月21日 | 渓谷
 昨年昇仙峡で見つけたカヤランがそろそろ咲いているかも知れない。ヤシャゼンマイも葉を展開して胞子穂を伸ばしている頃であろう。


    切り立つ岩壁を見上げながら昇仙峡を散策する。


    この赤紫色のツツジはダイセンミツバツツジであろう。結構数はある。


    満開のヒメウツギの白い花が新緑の中で生える。


    対岸に群生するヤシャゼンマイ


    胞子葉を伸ばすヤシャゼンマイ


    ヤシャゼンマイの葉は柄があって流線型をしている。


    こちらはゼンマイ


    ゼンマイの葉は柄が無くてヨットの帆状の形をしている。


    これが交雑種のオオバヤシャゼンマイ


    葉には柄があってややいびつな長三角形に近い形をしている。


    お目当てのカヤラン。ちょうど見ごろになっている。


    この木には固まって着生している。


    結構な大株で花をたくさん咲かせている。


    満開のカヤラン


    別株。午後の遅い時間だと光が入らず撮影が難しい。


    後ろの薄紫色はフジの花


    これだけの大株だが、ずっと以前から人知れずひっそりとこの場所に咲いていたのだろう。

 満開のカヤランを存分に楽しませていただいた。午後になるとこの場所は光が入らず半逆光になってしまい、撮影が難しかった。

 さて、他にも確認しておきたかった植物がある。


    渓谷の岩に生えているのはナルコスゲであろう。


    これは普通に見かけるカンスゲであろう。渓谷内では大型のカヤツリグサ科植物。


    こちらはヒメカンスゲであろう。


    他にもよく似たカヤツリグサ科植物があり、スルガスゲなど他のカヤツリグサ科植物と見分けるのはなかなか難しい。


    確認しておきたかったカヤツリグサ科植物がこれである。葉の辺縁にザラつきがあり、おそらくコカンスゲであろうと思っていたが・・・


    小穂は先端に雄、手前に雌がある雄雌小穂で複数の小穂を付けている。これはコカンスゲで間違い無さそうである。

 他にも多くのシダが生育している昇仙峡は季節を変えて歩くとまた違う姿を見せてくれる。少し長い距離を歩いて他にカヤランが着生していないか探してみたが、既に発見してあった2本の木以外には発見出来なかった。


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クマガイソウはまだ蕾だった 忍野散策  令和5年4月18日

2023年04月21日 | 里に咲く花
 クマガイソウが咲いたという情報を耳にしたのだが、クマガイソウ園のネット情報を見ると開園するのは4月27日からで、まだ咲いていないようである。都留市に出張があったので忍野の神社に植えてあるクマガイソウを見に行ってみる。


    神社の境内には大きなトチノキが生えている。


    大木の枝にはイワオモダカとビロードシダが着生していた。


    結構たくさん付いている。


    別の木に寄生していたヤドリギ


    コブシの花


    ミヤマエンレイソウの群生


    白い花が咲いている。


    ヤマエンゴサクと思われる。


    托葉を調べてみると切れ込みが深い。


    さて、クマガイソウはどうだろうか?


    まだ葉を展開し始めたばかりである。


    蕾の膨れたものもあるが、咲くにはまだ1週間以上かかりそうである。

 やはりクマガイソウは開花するにはまだ早く、ゴールデンウィークごろが見ごろになるのではないだろうか。

 空模様がいまひとつで時折雨粒がポツポツと落ちて来るが、もう1ヶ所立ち寄ってみる。


    この山は火入れのため4月29日は入山禁止になるらしい。


    目的の植物はこれだと思うのだが、まだ葉が展開し始めたばかり。


    亀の尻尾のような独特な形をした葉っぱ、ハシバミで間違いないはずである。


    ほとんどがまだ葉を展開していなかったが、少しだけ葉を付けたものがあった。


    見たかったのはこの花である。葉を展開する前にもっとたくさんの雄花が付くと思っていたのだが少ししか見当たらない。


    これがハシバミの雄花


    毛が生えていて辺縁がギザギザしている。


    雌花が全く見当たらない。この先端部が雌花なのだろうか??


    富士山はご機嫌斜め。

 ハシバミの雄花と雌花を見たかったのだが、たくさん付いているだろうと思った雄花は意外と少なく雌花は確認出来なかった。自宅に戻って図鑑を調べてみると、ハシバミの雌花は葉を展開する前に花芽の先端に小さな雌しべを付けるようである。葉を展開していない枝の芽を見てみたがそれらしいものは見当たらず、図鑑に掲載されているものよりも雄花の数が非常に少ない。時期が悪かったか、それとも今年はあまり花を咲かせないのか?年を変えてまた観察に訪れてみたい。

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積翠寺東山をプチ散策  令和5年4月16日

2023年04月20日 | 山に咲く花
 急ぎで提出しなけいけない書類があって、朝からその書類作成でお昼近くまでかかってしまった。折角の平日休みで天気も良く、このまま家で寝て過ごすのももったいなく、午後3時ごろから近場の積翠寺東山を散策に出かけた。カイイワカガミの群落があり、そろそろ咲いている頃であろう。


    我が家の前から見る積翠寺東山。不明瞭なルートと通行止めが多くて道迷いし易い。


    山腹に生えているリョウメンシダはまだ新しい葉を展開し始めたばかり。このあたりでは冬に枯れるようである。


    斜面を短絡して遊歩道まで直登するが、ところどころ道がある。


    イチリンソウの葉


    遊歩道に抜け出た。


    カイイワカガミの群落に向かう。


    八王子山以上の大群落があるのだが・・・


    花はもう大部分終わってしまっていた。


    咲き残りのカイイワカガミの花


    葉がたくさんある割にはそれほどたくさん咲いたという感じではない。


    この赤紫色のツツジはダイセンミツバツツジであろう。


    満開のダイセンミツバツツジ。ミツバツツジに比べてやや赤みが強い。


    尾根筋にはそれなりの数があり、まだ蕾のものが多かった。


    雌しべの付け根部分に毛が生えているのが特徴。


    アカマツが多く生えており、この寄生植物もたくさん見かける。


    マツグミ。大きな木が多く、目線で観察できるものは見当たらなかった。

 山頂まで至るまだ歩いたことが無いルートを発見したのだが、出発時間が遅かったため頂上までは行けず途中で引き返すこととなった。毎日見ている目の前にある山なのに、歩いてみると新しい発見があって面白い。

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湯村山キンラン保護柵巡回  令和5年4月13日

2023年04月19日 | 山に咲く花
 湯村山をホームグラウンドとして巡回しているおばさまの情報によると、保護柵を設置してある林の木が大胆に切り倒されてしまい、保護柵が完全に露出する状態になってしまっているらしい。そろそろキンランの葉が出ている頃であろうし、修復作業と草刈りも必要な時期なので巡回に行ってみる。夕方からは私用があって時間は2時間ほどしかとれないので、大急ぎである。


    新緑の湯村山遊歩道


    これはガマズミか?


    たぶんマルバアオダモ


    葉先が円いのではなくて葉の辺縁が円い(鋸歯が無い)らしい。


    コゴメウツギはまだ蕾


    途中で見つけたこの葉はキンランか、あるいはササバギンランか?


    保護ネットに到着。情報通り木が切られてネットが露出している。日当たりが良くなり過ぎている。


    ネットの中を見てみる。笹が生えているので除去作業を行うことにする。


    キンランを探してみると、葉が出ていた。


    もう1本。例年と同じく2本出ている。


    一方、シュンランは日当たりが良過ぎるためか花を咲かせずに枯れている。


    笹を刈ってネットを修復。あまりしっかりとした保護柵ではないが、とりあえず今シーズンはこれで凌ぐ。


    もう1ヶ所は伐採が行われていなかった。


    昨年と同じく1本はしっかりと生えた。もう1本花を咲かせない小さいのがあったはずだが見当たらない。


    帰り際に気の早いキンランが1株咲いていた。

 伐採された保護柵内のキンランは日当たりが良過ぎて立ち枯れが心配である。花の咲く頃に、水を持って行って再訪してみたいと思う。

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桜の花咲く忍野を散策  令和5年4月11日

2023年04月16日 | 里に咲く花
 都留市に出張があり午前中で仕事は終わった。そろそろ富士五湖周辺での桜が満開になっている頃だろう。新倉山の忠霊塔と桜も良いだろうが、春霞で富士山は霞んでしまっている。忍野八海の桜と花を見に行ってみることにする。


    桜が満開


    お寺の境内の桜も見事に咲いている。


    橋の上で桜と富士山を楽しむ人たち


    菖蒲池と桜


    鏡池。富士山は霞んでいて画像を調整してやっとこの程度描出できる。


    キランソウが咲いていた。


    こちらはモモイロキランソウ


    エイザンスミレ


    蕾のヤマシャクヤク


    フッキソウが咲いている。


    花に詳しい地元の方に出会い、案内していただいたフッキソウの大群落。


    こんな大群落があるとは感動である。花が満開になるのは2週間ほど先になりそうである。


    川の土手に咲いていたエンゴサク


    普通に見ればヤマエンゴサクであろうが、托葉はギザギザに切れ込んでいる。


    別の場所のエンゴサク


    やはり托葉はギザギザに切れ込んでいる。これはキンキエンゴサクになるのか?いや、普通のヤマエンゴサクだろう。


    お目当ての黄色い小さな花は満開。


    生育範囲は限られているがしっかりと咲いてくれている。


    ちょうど見頃だったこの黄色い花、ヒメアマナ。


    黄色が鮮やかで可愛らしい花。

 花仲間から情報をいただいていたこともあって、ちょうど良い時期のヒメアマナに出会うことが出来た。ヤマエンゴサクに関しては、これからあちらこちらで咲いてくるであろうからもう少し個体数を多く見てからさらに検討を加えてみたいと思う。もう少しゆっくり散策したかったのだが、夕方から重要な会合があるため午後4時に撤退する。

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ジュウニキランソウ?判別がまだいまいち 北杜市  令和5年4月10日

2023年04月15日 | 里に咲く花
 昨年ジュウニヒトエとキランソウが一緒に咲いている公園で少し違う感じの花が見つかった。背が低くておそらく交雑種のジュウニキランソウという花ではないかと思われるのだが、いまひとつしっくりしない。そろそろ咲いている頃だろうから、敷島カタクリロードを回った後に北杜市まで足を延ばしてみる。


    大きな花のスミレが咲いている。


    こちらはノジスミレではないかと思う。


    これはアカネスミレと思われる。何だか判別の難しいスミレがある。


    これはジュウニヒトエであろう。


    花穂が長く、たぶんこれもジュウニヒトエ


    こちらは地面を這うように花を咲かせるキランソウ


    これが多分、中途半端な背丈をしている交雑種のジュウニキランソウではないかと思う。


    これもそうではないかと思う。


    こちらも怪しいが、モモイロキランソウのようにも見える。


    これもジュウニキランソウかと思うのだが、ただの背の低いジュウニヒトエのようにも見える。

 それなりに勉強していったつもりだったが、実際に見てみるとこれがジュウニキランソウと自信を持って言えるものはなかなか見つからず、やはり交雑種は見分けが難しいことを改めて知った。


    ヒロハハナヤスリは短い胞子穂を伸ばし始めていた。


    胞子穂を伸ばすヒロハハナヤスリ


    何度見に来ても可愛らしい。


    このまま刈られずにいてくれれば良いのだが・・・。


    もうひとつ刈られるのではないかと心配しているのがこの花。ギンランよりは明らかに大きく、おそらくクゲヌマランであろうと思っている。


    シュンランが全開。


    今日は天気が良く、夕方近くになっても富士山が良く見えた。

 クゲヌマランらしき花はこっそりと金具で囲ってやろうかと思って道具を持って行ったのだが、人目が気になって囲わずに撤退してきた。昨年は刈られずに結実したのを確認しており、今年もかられずに咲いてくれていることを期待している。周辺を散策してみたが一画にしか無く、ひょっとしたら誰かが植えたものではないかとも思っている。2週間過ぎごろに再訪できればと思っている。

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カタクリとスミレが咲く敷島カタクリロード  令和5年4月10日

2023年04月15日 | 里に咲く花
 そろそろカタクリが満開になっている頃ではないだろうか。毎年恒例の敷島カタクリロードを訪れてみる。


    予想通り、アズマイチゲはもう終盤である。


    咲き残りのアズマイチゲ


    別の場所のアズマイチゲ


    それほどたくさん咲いたという感じではない。


    アカネスミレが満開


    マルバスミレも満開でたくさん咲いている。


    イブキスミレも見ごろ


    この場所では初めて出会うゲンジスミレ


    草地の一角に固まって咲いていた。


    カタクリはほぼ満開。天気が良かったので花弁が反転して反り返っている。


    もっと密生してたくさん咲いてくれるのを期待していたのだが・・・


    想定していたよりも少なかった。一部は刈り払われた場所もあった。


    来年はもっとたくさん咲いて欲しい。


    例年ならばカタクリよりも2週間くらい遅れて咲くこの花。


    センダイタイゲキがもう花を咲かせ始めていた。


    今年もたくさん生えてくれた。

 お目当てだったカタクリは思ったほど密生して咲いておらず、ちょっと残念だった。センダイタイゲキはさらに勢いを増して個体数が増えているように見受けられる。周辺の広葉樹が伐採されて日当たりが良くなったことが幸いしているようである。一方で、アズマイチゲは若干減少しているようにも見える。自然界の争いは熾烈である。

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ちょっとスミレ散策のはずだったが・・・ 大深沢川遊歩道  令和5年4月7日

2023年04月10日 | 里に咲く花
 いろいろなスミレがたくさん咲く大深沢川スミレ街道を何年ぶりかに訪れてみる。いつも歩くところとは違う方向の遊歩道を少し先まで歩いてみたいと思う。山歩き用のズボンを持って来るのをわすれ、スラックスにスパッツを付けて歩くことになる。ちょっとだけ散策のつもりで出かけたのだが、周回出来るだろうと思った遊歩道は大きな道路に出てから大回りしないと元の場所に戻れず、山道を短絡してやろうと思ったが途中で道が無くなり・・・!!


    白いスミレが咲いていた。これはマルバスミレだろう。


    アカネスミレはたくさん咲いている。


    やや大株のアカネスミレ


    アカネスミレに似ているが葉の形がちょっと違う。これはノジスミレだろう。


    お目当てのゲンジスミレ。それなりに咲いているのだが、大株は見当たらない。


    群生していたゲンジスミレだが、花はもう終わっていた。


    イブキスミレはたくさんある。


    イチリンソウの葉。花はまだだいぶ先になりそうである。


    ニリンソウの群落。


    満開直前のニリンソウ。


    ヤマエンゴサク、だと思うが・・・


    托葉を観察してみるとギザギザと切れ込みが多い。


    別の花の托葉も切れ込んでいる。ではこれはキンキエンゴサクになるのか?う~ん、分からないが、どっちでも良い気がする。


    看板には「ヤマエンゴサク」と書かれている。


    サイハイランがロープで囲われて保護されていた。サイハイランの花はまだまともに見たことが無い。


    これはキツネノカミソリか?と思ったのだが、近くに看板が立っていた。


    どうやらこれはユウスゲのようである。


    ワサビの花が咲いていた。


    たぶんこれはコブシであろう。


    花の裏に葉が付いている。結構目立つ大きな葉が付くようである。


    ヒメオドリコソウの群落


    大深沢川の流れ


    川沿いにセリバヒエンソウが咲いていた。


    橋を渡ってさらに上流へ行ってみる。


    胸突き坂。そんなに急では無い。


    ワダソウがちらほらと咲いていた。


    咲き始めたばかりのアケボノスミレ


    こちらには本物のキツネノカミソリがあった。葉が細くて背が低く、オオキツネでは無くてキツネノカミソリではないかと思う。


    外来種のヒレアザミだろう。


    こちらにもゲンジスミレがあった。


    大深沢川上流域


    ほたるの郷。この坂道を登り切ると大きな道に出た。


    石垣の隙間に生えたイワオモダカ

 坂を登り切ると大きな道に出た。その道をさらに登ると民家が立つ田園地帯に出た。GPSを持ち忘れたので携帯電話のグーグルマップを開いて位置を確認する。そのまま広い道を行けば周回出来るだろうと思ったのだが、かなり大きく回り込んでいて遠くなりそうである。山道があったのでそれを使えば短絡できるだろうと思ったのだが・・・その道は鉄塔巡視路で途中で終わっていた。さらにその脇道も、川沿いまでもうすぐ下りられそうなところで終わっていた。


    大きな山道だったので短絡できるだろうと思ったのだが・・・


    鉄塔巡視路で、ここで道は終わっていた。もう1本の脇道も大深沢川がすぐ下に見えるところの鉄塔で道が途切れていた。

 食料はスティックチョコ1個だけ、水は150㏄くらいしか持って来ておらず、既に2時間半行動していて時刻は午後4時半になった。あと1時間すると暗くなってくるであろう。これは来た道を戻ったほうが無難であろうということで、結局は周回せずに大深川沿いの遊歩道を歩いて戻った。結構汗をかいた上に前日の長い林道歩きの疲れもあって足が痛くなった。しかし、スミレだけでなくユウスゲやキツネノカミソリ、サイハイランなどが生育する植生豊かな環境があることが分かった。今まではスミレの季節しか歩いていなかったが、また季節を変えて歩いてみたいと思う。

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夕暮れの王仁塚の桜  令和5年4月5日

2023年04月10日 | 番外編
 もう盛期は過ぎてしまっているであろうが、王仁塚の桜を見に行ってみる。時刻は夕方5時を過ぎており空模様も悪く、たぶん陽は当たっていないであろう。しかし富士山は良く見えている。この日の夕方は月齢14の丸い月が東の空に昇って来るはずである。うまくすれば桜の上に月が乗せられるのではないかと思う。どこから撮ろうかと田園の中を歩いていると、後ろから歩いて来られた地元の方が鉄塔が隠れる良い場所があると案内してくれた。このあたりはカメラマンが田畑を踏み荒らして嫌われているかと思っていたのだが、悪いのはカメラマンのほうでマナーを守れば地元の方たちも歓迎のようである。


    菜の花と王仁塚の桜。マナーを守って撮影しましょう。


    王仁塚の桜は鉄塔が邪魔になって撮影しにくいので有名。


    地元の方に教えていただいたこの場所はズームをかけると1本の鉄塔が隠れる。空模様が悪く日が当たらず桜は映えない。


    そろそろ月が昇っているはずだが??


    場所を変えながら桜の上に月が昇る場所を探るが・・・雲に覆われて月は姿を現さず。

 暗くなる6時過ぎまでブラブラしてみたが、とうとう月は現れなかった。残念。凄いミチノクフクジュソウの花園を見て本日の運は尽きたようである。

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歓喜!山上に咲く満開のミチノクフクジュソウ  令和5年4月5日

2023年04月09日 | 山に咲く花
 フクジュソウやアズマイチゲの花は陽が差し込まないと花が開かない少し気難しい花である。山上に咲くミチノクフクジュソウも早い時間に訪れると日が当たらずに花が開いていないかも知れない。午前11時ごろから午後3時ごろまでがベストであろう。時間調整して12時半ごろに到着するように出発したのだが、他の植物の写真を撮りながら歩いていると予定以上に時間がかかってしまい、フクジュソウの花園に到着したのは午後1時半になってしまった。長い林道歩きで少しばかり足が痛くなったが、たくさん咲いている花園を見て歓喜である。


    ミチノクフクジュソウが咲いている。


    ちょうど満開である。訪問時間も良かったようで、花が開いている。


    花園の核心部に行ってみて歓喜する。一面の黄色い花園になっている。


    今年のミチノクフクジュソウは当たり年だったようで、凄い数が咲いている。


    長い林道歩きの疲れが吹き飛んだ。


    素晴らしいミチノクフクジュソウの花園


    少し遅いのではないかと心配していたのだがちょうど良かった。


    少し離れた別の場所もたくさん咲いている。


    見ごたえ十分


    満開のフクジュソウ群落を十分過ぎるほどに楽しませていただいた。

 花園を前にして昼食をとり、ゆっくり休んでまた長い林道を歩いて帰る。帰り道はところどころ山の斜面を短絡して歩き、少し距離が短くなった。素晴らしい花園に出会えて満足な1日だった。

 ここからはおまけである。


    広角レンズでの撮影


    広角レンズで撮影したミチノクフクジュソウの花園


    一方こちらはスマホで撮影中。


    スマホで撮影したミチノクフクジュソウの花園



    トリーミング画像。上が広角レンズ、下がスマホ。トリーミングの大きさの違いがあるが、拡大するとスマホのほうが硬くて荒く見える。

 最近のスマホはレンズが3個付いているものが多く、かなりの高画質で撮影出来るところが凄い。ただ、画質が荒くて硬い画像になるのが一眼レフユーザーの私から見ると少し気になるところである。


    最後に川沿いで見たこの葉、オオキツネノカミソリか、それともユウスゲ?花の季節に確認してみたい。

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ミチノクフクジュソウの群落を訪れるが・・・その前に  令和5年4月5日

2023年04月08日 | 山に咲く花
 今年も南アルプスの奥深くに咲くミチノクフクジュソウの群落を見に行ってみる。林道ゲートはまだ冬期閉鎖中なので長い距離を歩かなければならない。その林道周辺にも様々な花や樹木が生育しており、写真を撮りながら存分に観察しながら歩いてみる。昨年も同じルートを歩いて樹木はだいぶ見てきたつもりだが、分からないものが多数あり同定には全く自信が無い。(間違いが多数あるのでそのつもりでご覧ください)


    林道脇にリュウキンカ?いや、これは・・・


    園芸種のヒメリュウキンカのほうだろう。


    たぶんヤブサンザシ。山梨県では結構見かける。


    ヤブサンザシの花。葉は掌状に5裂し、葉先は円みを帯びる。


    コクサギの雄花


    これはエドヒガンザクラだと思うが、もう終盤である。


    花筒が膨れていて毛が生えている。


    これは桜なのか?昨年から疑問に思っている花。


    ピンク色が濃い花。


    カンヒザクラかと思っていたのだが、側面から見ると花柄がほとんど無い。これは桃の花だろう。


    濃い色の花もある。たぶんこれは誰かが植えた桃であろう。


    花が咲いている。樹皮があまり剥げ落ちておらず、これはオオバヤシャブシではないかと思う。


    雄花が手前に垂れ下がり、その先に雌花がある。


    こちらも花が咲いている。幹の樹皮が著しく剥げており、これはヤシャブシではないかと思う。


    雄花が垂れ下がっている。その付け根のほうに雌花が居るはずだが見当たらない。まだ早いのかも知れない。


    たぶんこれはクマシデの花。


    こちらはキブシであろう。


    これはクロモジであろう。


    葉が展開する前に花が咲くが、もう葉が出始めている。枝は通常緑色をしている。


    花の感じはクロモジに似ているが分からないでいるのがこの花。


    枝が緑色では無く当初はカナクギノキかと思ったが違う。葉を見ると先端部が3裂しており、これは花が終わりかけたダンコウバイではないかと思う。


    この木は普通にあることが分かってきた。


    つぼ型をした小さな花、ヤマコウバシ。何故か雌花しか無いらしい。


    アカネスミレはたくさん咲いている。


    タチツボスミレはまだ咲き始め。


    驚きのゲンジスミレ。この株しか見つからなかった。


    タチキランソウがちらほらと咲いていた。


    圧巻のミチノクフクジュソウ群生地、やっと到着である。

 樹木はまだ分からないことばかり、未だに5割程度しか分からない。北杜市のミチノクフクジュソウを見てこちらのフクジュソウも是非見てみたくなった。日差しがあまり強く無く、咲いてくれているかどうか心配だったが、圧巻の花園が広がっていた。(続く)


 ここからはおまけのマニアの話。分布域から判断するとここに生育しているヤナギはコマイワヤナギだと思うのだが、シライヤナギ、チチブヤナギとの区別が全く分からない。


    発見したコマイワヤナギと思わしき樹


    花序が出ている。これは雌花と思われる。


    葉の柄の部分の毛の生え方で分かるらしいが・・・。この葉には毛が生えていない。


    ところが、もう少し根元に近い部分の葉を見ると葉柄にも葉の裏にも毛が生えている。

 いったいどこを見てどうやって見分ければ良いのか?ますます分からなくなってきたヤナギの仲間である。

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黄色いアマナ咲く  令和5年4月4日

2023年04月08日 | 山に咲く花
 先週も様子を見に行っている黄色いアマナであるが、その時はまだ蕾だった。もうきっと花が開いている頃だと思う。日が当たっているうちに訪問したかったのだが、任意継続だった健康保険証が4月1日で期限切れになっていることを知り、午前の仕事を終えてから市役所に行って手続きを終えてから訪問したため、現地を訪れたのは3時半を過ぎてしまった。


    ヒナスミレが咲き始めていた。


    白いヒナスミレ


    目的の黄色いアマナ


    ちょうど満開。


    個体数はほんのわずかしか無い。


    さて、この黄色いアマナの正体は?

 発見当初、華奢な構造をしており自力で咲かせた花を保持できないほど弱い花茎だったため、これはヒメアマナであろうと思っていた。しかし、別の場所でヒメアマナが見つかり、それと比べるとこちらの黄色いアマナは倍くらい大きい。同じ花が高尾山にもあるらしく、そちらはキバナノアマナとされているようである。いろいろと情報を総合してみると、この花はキバナノアマナとするのが妥当であろう。かつて茅ヶ岳で一度だけ見かけているがその後は見当たらず、現在確認出来ているのはこの場所だけである。

 さて、カメラの違いで写り方がどう変わるのかここで紹介してみたいと思う。


    これは100㎜マクロレンズで撮影しているところ。


    こちらは12㎜広角レンズで撮影しているところ。


    そしてこれがスマホで撮影しているところ。

 それぞれの画像は以下の通りである。


    100㎜マクロレンズで撮影した画像


    12㎜広角レンズで撮影した画像


    スマホで撮影した画像

 レンズの解像度の違いがあってマクロレンズで撮影した画像がいちばん鮮明に見えるが、広角レンズの場合は周辺の景色が写り込んで花が咲いている環境まで写し込める点が優れている。スマホの画像は100㎜マクロレンズに近い画角で撮影出来ており、拡大すると解像度がいまいちであるがブログに投稿する程度であれば全く問題無い。つまり、よほどの高画質を求めない限りはスマホでも十分に花の撮影は可能なのではないかと思う。


    ハナネコノメソウはまだ咲き始めたばかりだった。

 下見をしておいたこともあって、良い時期にキバナノアマナを観察することが出来た。

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