山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

山梨県に咲く貴重なラン科の植物3種  令和7年7月

2020年07月30日 | 番外編
 昨年黄色いランが久しぶりに山梨県での生育が確認された。既に広く情報が拡散されており踏み跡が目立ってきたことから、植物保護に携わる人たちが現地の視察に行ってくれたようで、今後何らかの対策がとられることを期待している。そしてもうひとつ、今年新たに山梨県特定指定種に指定されたヒメスズムシソウもどこからどうやって情報が拡散したかは知らないが、この花が生育している草地は昨年以上に酷い踏み荒らされようである。保護ロープが設置されることがほぼ決まっていたが、コロナウィルス感染拡大の影響で作業が出来ずにシーズンを迎えてしまった。来年はなんとかシーズン前に保護対策が完成するように提言し、また手伝いもして行きたいと思う。そしてもう1種類、数株しか確認されていなかった小さなランの生育が再確認された。


    黄色いエビネ


    キンセイラン


    新たな場所で生育が確認されたキンセイラン


    既に情報が拡散し始めており、死守しなければならないこの貴重な森。


    今年新たに特定指定種となったヒメスズムシソウ


    この場所の個体数は昨年とあまり変わらないが、小ぶりのものが多い。周辺の草がむしり取られた影響があると考える。


    マクロ撮影。唇弁に筋が入り、下向きに反り返るのが特徴。


    小さな株が踏まれている可能性がきわめて高い。


    小さくてなかなか見つけられない貴重なラン


    ミスズラン


    米粒のように小さな花は幸運にも満開だった。


    苔の上を好んで咲くこの花


    小さな葉にはうっすらとウズラ葉模様が入っていた。

 1種類は既に特定指定種に指定されているが、他の2種類もきわめて貴重な花なので特定指定種に指定されても良いのではないかと思っている。しっかりと個体数を調査し、分布域を調べる必要がある。

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山梨県県南部に生育するランを訪問するが・・・  令和2年7月26日

2020年07月28日 | 里に咲く花
 本日も朝から雨である。1日中ダメかと思っていたが9時を過ぎた頃から小降りになってきた。衛星画像と雨雲予想図を見ても一時的に雨は上がりそうである。県南部の沢沿いの岩壁に生育しているランを見に行ってみる。


    予想はしていたが雨続きで増水し、濁流になっている。対岸の花も見たかったがとても渡渉は無理。


    ここにあったはずだが・・・そっくり消失している。苔の生え方から見るとかなり前に無くなっているようだ。


    この場所は半分脱落していたがそれでも残っていた。しかし、遂に無くなってしまった。


    わずかに残っていた個体に1輪だけ花が咲いていた。


    こちらは残っているが花数は少ない。

 昨年の台風の大雨で流失してしまったと思われるのだが、カタヒバが残っているのにランだけ無くなっているのは盗掘の可能性もある。この周辺ではいちばん群生していた場所だけに無くなってしまったことはとても残念である。別の場所でも生育を確認しておりどうなっているか確認に行きたかったがこの濁流ではとても行くことは出来ない。

 途中から雨が降り出したかと思ったら今度は雷鳴が轟き出し、車に戻った頃には土砂降りの雨となってしまった。出来ればシダを2ヶ所ほど見に行きたかったのだがこれでは厳しそうである。このまま撤退と思ったのだが、帰り道の途中で道を間違えて時間をロスしている間に少しばかり小降りになってきた。ならば・・・傘を差しながら着生ランを見に行ってみる。


    咲いている。ちょうど満開。横と下にも小さな株がある。


    カヤの木に着生している白いラン


    この木に着生する一番の大株。


    雨に濡れるレンズを拭き取りながらなんとか撮影。


    別の場所。ここではシダレザクラに着生している。


    こちらは咲き始めたばかりの新鮮な花。

 当初は2泊、ないし3泊で北岳池山吊尾根付近から間ノ岳にかけての植物探索に行く予定だったのだが、コロナの影響で中止となり、さらには長引く梅雨の雨の影響であまり山にも行けず、消化不良の4連休となってしまった。これも止む無し。しかし、悪天候の中でもそれなりの花は見て回れたのではないかと思っている。
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山梨県郡内地方の渓谷に生育するシダを訪れる  令和2年7月

2020年07月27日 | シダの仲間
 本日も降ったり止んだりの空模様だが、前日の雨に比べるとまだ増しである。傘を持ってまだ訪れたことの無い渓谷のシダを見に行ってみる。


    水辺で給水していたミヤマカラスアゲハの群れ。


    増水しているが思ったほどでは無かった渓谷の水量。


    水の濁りが少ない。雨続きでなければ清涼な渓谷の流れが楽しめただろう。


    渓谷の岩壁に生えていたヤマユリ


    こちらの花には蛾が訪れていた。


    林道脇に生えていたゲジゲジシダ。この林道脇にはこのシダがたくさん生育している。


    細い鱗片と毛が多数混在している。一見ハクモウイノデと見間違えてしまう。


    キヨタキシダ。これも普通に生えている。


    三日月型ソーラス


    似ているが別のシダ、ヤマイヌワラビ。場所が悪くて近付けず。


    こちらはあまり見かけなかったシダ。葉の先端部の切れ込みが細かく、ナツノハナワラビと思われる。


    岩壁を好んで生育するイワデンダ


    ちょっと似ているが別物。フクロシダ。


    裏側には特徴的な袋状のソーラスが付着する。


    岩壁の隙間から生えていたイタチシダの仲間


    細い鱗片が上向きに付いている。おそらくヤマイタチシダと思われる。


    渓谷沿いの岩に生えていたノキシノブ。柄があることからミヤマノキシノブではないかと思われる。


    湿った岩壁を好むイワトラノオ


    やっと見つけたエビラシダ

 さて、今回の目的のシダはこんな様々なシダが生育する岩壁の中に静かに生育している小さめのシダである。決して存在感を示すことなく地味に生育していた。


    探していたのはこの小さめの目立たないシダ、コガネシダ。こう見えてもなかなかお目にかかれない珍しいシダ。


    この場所には固まって群生していた。


    裏側にはまさに小金のようなソーラスを付ける。毛が生えているところはキタダケデンダに似ている。


    薄い鱗片


    小雨の中を見に来た甲斐があった。嬉しい出会い。

 またひとつ、なかなかお目にかかれない山梨県絶滅危惧種のシダを見ることが出来た。師匠に感謝である。
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オオバナオオヤマサギソウとオオヤマサギソウ  令和2年7月23日

2020年07月27日 | 花・花・花
 4連休初日であるがこの日も天候が悪く、連休中もずっと晴れる日は無さそうな予報である。山の上の花を見に行く元気は出ず、車で移動して少し歩く程度の場所を散策する。今年どうしても見たかった花のひとつがオオバナオオヤマサギソウである。良く似たオオヤマサギソウは芦川の保護柵で囲った周辺にたくさん咲いてくれており、オオバナのほうとどこがどう違うのか、今年こそは確認してみたいと思っていた。1ヶ所は偶然出会った方から場所を教えていただき1株だけ確認している。個体数の多い場所があるらしいのだがどこだか全く分からなかったのだが、情報を持っている花仲間に教えていただくことが出来た。雨が降ったり止んだりの不順な天候であるが、この4連休を逃すといつ行けるか分からず花期を逃してしまう可能性が高い。傘を持ちながら散策に出かける。


    フジイバラは満開を過ぎて散り始めている。


    以前に教えていただいた株はまだ早くて蕾だった。


    場所を移動して別のところを散策。なかなか見つからなかったがやっと咲いている株に出会えた。


    小雨が降る薄暗い森の中に咲いていた花


    オオバナオオヤマサギソウ。咲いている花は初めて見るが、咲いている花も生育環境もオオヤマサギソウにきわめて良く似ている。


    オオバナオオヤマサギソウ


    側面から見る花

 雨脚が強くなり、もう少し散策したかったが車に戻ることにする。そして今度はそろそろ満開になっているだろうオオヤマサギソウを見に行ってみる。


    咲いている。


    見ごろを迎えていた芦川のオオヤマサギソウ。立ち枯れしていた個体も多かった。


    オオヤマサギソウ


    オオヤマサギソウの花

 いずれの花も良く似ていてちょっと見た感じでは同じもののように見えてしまう。ではどこがどう違うのか?並べて見てみると別物であることが分かって来る。


    オオバナオオヤマサギソウの花


    オオヤマサギソウの花


    オオバナオオヤマサギソウの花の拡大。側萼片は腕を広げるように横向きに広がる。


    オオヤマサギソウの花の拡大。側萼片はバンザイするように上を向く。


    オオバナオオヤマサギソウの距は真直ぐかやや下向きに湾曲する。


    オオヤマサギソウの距はやや上向きに湾曲する。

 この側萼片の開き方と距の曲がり方を見極めればいずれの花であるかは区別できるであろうが、いずれにしても開花している時でないと判別は難しい。もうひとつ、山梨県では分布域が分かれており、富士山山麓のものはオオバナオオヤマサギソウ、御坂山塊のものはオオヤマサギソウと住み分けているようである。その他の山域はまだ見ていないので何とも言えないが、櫛形山に咲いていたものがオオヤマサギソウだったところを見ると、おそらく富士山麓以外はオオヤマサギソウなのではないかと思っている。
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草原に咲く花たち 乙女高原  令和2年7月22日

2020年07月25日 | 山に咲く花
 決して良い天候とは言えず、訪問した時間も遅かったので傘を差して暗い空の下での花観察となってしまった。櫛形山のアヤメ平でキンバイソウが満開になっていたので、こちらの草原でも咲いているはずである。


    久しぶりに見たこの花、ヤナギラン。鹿の食害でどの自生地でも激減してしまった。


    キンバイソウが咲いている。


    群生しているキンバイソウだが、昨年に比べると今年は少な目な感じがする。


    キンバイソウ


    ヨツバヒヨドリ。アサギマダラが吸蜜していたがカメラを構えたら飛んで行ってしまった。


    キバナノヤマオダマキ


    ノアザミ


    オオバギボウシ


    シモツケ


    もうすぐ咲きそうなシモツケソウ


    タチフウロ


    草原の中や周辺の樹林の中に群生しているシダ、ヤマドリゼンマイ。胞子葉はもう枯れて残骸になっている。


    ヒメシダ。どこの草原でも普通に見かける。


    ヘビノネゴザ。これも普通にある。この草原の中で見かけるシダは主にこの3種類。


    これは草原の保護柵外で昨年見つけた正体不明のシダ。葉は固くゴワゴワしている。


    最下羽片は次第に小さくなる。


    小羽片先端は鋸歯があり、大きなソーラスは中肋と辺縁の真ん中に付く。


    鱗片はまばらに付着。おそらくこれはサトメシダであろう。

 サトメシダの仲間は判別が難しく、まだほとんど出会っていないので判別には全く自信が無い。師匠を連れて行って鑑定していただく必要があるだろうと思っている。乙女高原界隈はまだまだいろいろなものが出てきそうである。
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櫛形山の花とシダ探索(後編)  令和2年7月20日

2020年07月25日 | 山に咲く花
 氷室神社を8時に出発し、櫛形山林道に抜け出たのは11時半になった。軽く昼食をとって休憩し、南尾根登山道をほこら小屋経由で裸山に向かって登る。この先も整備された登山道が続き、急斜面はジグザグに登山道が切られていてさほど急登という感じは受けない。


    南尾根。左側に駐車スペースがあるのだが、重機が止まっている。右側の看板が登山道入り口。


    ほこら小屋が見えてきた。


    ほこら小屋の水場とミゾホオズキ


    裸山到着。アヤメはちらほらと咲き残っている。


    しかし定点撮影の場所はやはりもう遅く、アヤメの葉ばかりで花は終わってしまっている。


    裸山山頂付近で咲き残っていたアヤメ


    後ろには雲を纏った富士山が姿を見せる。


    テガタチドリ


    クガイソウには蝶がたくさん戯れている。


    クガイソウに戯れるコヒョウモンモドキ。このクガイソウを食草としている蝶である。

 途中で山仲間に出会ってしばし雑談していたこともあってすっかり遅くなってしまった。アヤメ平に到着したのは午後3時半である。さすがにもう誰も居なかった。花が咲き誇る櫛形山アヤメ平を三脚を担ぎながら一人贅沢に散策する。


    誰も居ないアヤメ平。池の茶屋に入れなかったこともあって訪問者は少なかったようである。


    クガイソウとタカネグンナイフウロ、アヤメの青いお花畑


    センジュガンピの群生


    センジュガンピ


    キンバイソウが咲く


    キンバイソウ


    このお花畑でもクガイソウに蝶が戯れていた。ウラギンヒョウモン、アサギマダラ、メスグロヒョウモン?、他。


    草に覆われて道が分からなくなってしまっている遊歩道


    遊歩道の中に咲くテガタチドリ


    まだ蕾のシモツケソウ。あと2週間もすれば今度は赤いお花畑に変わっているのだろう。


    林の中のシダの群生。何だか良く分からなかったが・・・


    ソーラスは小羽片の辺縁に付着。調べてみればいつも見ているミヤマワラビだった。群生していると別物に見えてしまう。


    アヤメ平保護柵の中で見た大型のシダ。葉質は固めでゴワゴワしている。


    ソーラスは楕円形、ないし三日月型。メシダの仲間のようだ。


    鱗片を見て驚き。この真っ黒な鱗片は1種類しか知らない。これはミヤマメシダ。北岳に行かなければ見られないと思っていたがここにもあった。


    本日の一番の目的がこのシダである。


    テバコワラビ。葉質が柔らかく、鹿の食害で激減してしまったそうである。


    鱗片は薄い。見つかったのはわずかに5株ほどである。

 アヤメ平を4時に折り返したかったが花が素晴らしいうえにあまり見かけないシダがあったりと、下山開始したのは4時半になってしまった。小走りに走りながら私にしては急ぎ足で下山し、ほぼ日没の6時35分に氷室神社駐車場に到着した。アヤメは遅かったがもうひとつのテバコワラビはなんとか見ることが出来た。これで絶滅危惧ⅠA・ⅠB・Ⅱ類のシダは目標だった80%を見て回ったことになり、1年にして目標達成である。引き続き探索は続け、別の場所にも見に行ってみたいと思っている。


    櫛形山稜線から見る富士山

 急いで下山したのは空が晴れているのでひょっとしたらあの彗星が見えるかも知れないと思ったからである。高速道路を使って八代ふるさと公園まで急いで移動し、7時40分ごろに到着した。既にネオワイズ彗星狙いのカメラマンたち20~30人ほどが展望台に三脚を構えてその時を狙っていた。しかし・・・北西の空は雲が多く彗星は見えてくれそうもない。三脚とカメラを準備したが・・・1カットも撮影することなく撤退した。未だ山梨県ではネオワイズ彗星は一度も見えていない。

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櫛形山の花とシダ探索(前編)  令和2年7月20日

2020年07月25日 | 山に咲く花
 毎年裸山のアヤメを7月初旬から中旬に定点撮影してその復活の様子を追いかけてきたが、今年は天候不順と他の場所の調査が入ってしまったため少し遅れてようやく行ける日が来た。おそらくアヤメは盛期を過ぎてもう大部分終わってしまっているだろう。本日は櫛形山林道よりも下の部分の植生も見たいので、敢えてルートが長い氷室神社から歩いてみることにする。後に知ったのだが、長雨が続いていて法面が脆い池の茶屋への林道は閉鎖になっているそうである。この日は池の茶屋からの裸山・アヤメ平へのいちばん短時間で行けるコースは使えなかったことになる。


    氷室神社入り口。ここから長い階段を登って登山道へ進む。


    石段は510数段ある。


    オシダと中腹の赤い鳥居


    大き目のシダに遭遇。上に見えるのが山門。


    これはホソバナライシダ。


    シダの形はシラネワラビに似るが、ソーラスはシラネワラビほど賑やかでは無い。


    やっと山門に到着。


    氷室神社本殿


    境内の池とユキノシタ


    水に滴るオシダ。水車の前にあるシダはヤマイヌワラビ。

 初めて訪れた氷室神社であるが立派な本殿が立ち、水車が回る池がある風情のある場所だった。その脇から登山道に入るのだが、思っていたよりも整備が行き届いた登山道が続いていた。


    整備の行き届いた登山道。


    シロバナイナモリソウが咲き始めたばかり。


    ジュウモンジシダはどこにでもあるが、これだけ群生していると圧巻である。


    花を終えたウメガサソウ


    花穂を伸ばしているキッコウハグマ


    こちらも花穂を伸ばしているジンバイソウ


    渓谷沿いの草地


    普通は岩の上に生えるものだが、こんな草地の中にイワデンダが生えていた。


    オニルリソウが数本


    草地の上部から見下ろす。半分雲に隠れた富士山が見えた。


    樹林帯(植林帯)に入ると沢を横切る。


    沢沿いに生えていたイノデはツヤが無い。


    葉軸中央部の鱗片は幅広で先端部が急に細くなる。これはツヤナシイノデだろう。


    幅広い鱗片


    キヨタキシダ


    苔の中に咲くヨツバムグラ


    植林帯の中で出会ったシダの群落。


    柄が長くて真直ぐに立ち上がっているのが胞子葉のようである。


    包膜に覆われた胞子嚢が小羽片の中軸と辺縁の真ん中あたりに付着している。これはハリガネワラビだろう。


    やっと櫛形林道に到着した。アヤメ平までのほぼ中間点であるが、3時間半もかかっている。何時に目的地に到着するやら?

 初めて歩くコースなので首を振り振り見逃しが無いようにじっくりと観察しながら多量の写真を撮りながら歩いてきた。普通ならば2時間ほどで到着出来るであろう櫛形山林道まで3時間半もかかってしまった。道は整備されているが長くて地味なコースだけに、出会ったのは氷室神社参拝者数人とトレランの男性1人だけだった。一休みしてほこら小屋を経由して裸山・アヤメ平に向かう。下山が夜になるのは覚悟している。(後編に続く)

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ネオワイズ彗星は見えるか? 御坂花鳥公園展望台  令和2年7月18日

2020年07月20日 | 星空
 御坂山系の山で花探索を終えた後、西の空を見ると雲が広がっているもののところどころ抜けて青空が見えている場所もある。これならばひょっとして・・・星好きの人たちでは現在話題になっているネオワイズ彗星が見えるかも知れない。春日山展望台まで行けば八ヶ岳の上に沈んで行くのはステラナビゲーターで確認してきているが、八ヶ岳は雲の中で見えない。その場所まで夜中に行くにはリスクが高い。そこで、今まで行ったことが無い花鳥公園展望台というのがあるのを以前から知っていたので立ち寄ってみることにした。この場所はリニア新幹線が眼下に見えるらしく、開通すれば多くの人で賑わうことになるのであろうが、果たしていつ開通するやら??


    花鳥公園展望台からの眺望。南アルプスを背景にリニア新幹線が走る。桃の時期が良さそうである。


    花鳥公園と花鳥の大杉。トイレと休憩東屋が整備されている。


    花鳥の大杉

 日没までには時間があったが、カメラ3台をセットし、1台は追尾用にスカイメモSをセットする。北極星は見えそうもないのでアストロレーサーという装置を使っておおよその極軸を合わせる。さらに広角系レンズと200㎜ズームレンズをセットして待つことにする。日没を過ぎた頃に双眼鏡とカメラをセットして空を見ているご夫婦がやって来て、さらにもう1人、フルサイズカメラにそれなりの高性能ズームレンズを搭載した若者が現れた。話をしてみると、赤外線カットフィルターが付いていない星撮り用のカメラを使っていた。スマホに登録してある画像を見せていただいたがやはり星雲の赤色の出方が凄い。さらにもう1人現れて、5人で彗星が現れるのを待つ。しかし、西の空の低空に広がる雲はさらに広がり、これで見えてくれるかどうか?


    綺麗な夕焼け空が広がった。あの抜けた隙間に一瞬でも彗星が現れてくれれば・・・


    甲府駅周辺の高層(?)ビルの上空を飛んで行くところを狙う。


    こちらは縦位置の望遠レンズ。撮れれば新聞に投稿・・・などと考えていたが・・・。


    あの隙間に現れれば・・・


    双眼鏡を使いながら目を凝らして雲の隙間を見つめていたが・・・


    残念ながらそれらしき姿は見えず。


    今頃はあの白い雲の中に居るはずである。


    石和で花火が上がっていたので追尾用の300mm望遠レンズで花火を撮影。


    それなりに花火は綺麗であるがしかし・・・


    何か虚しい。


    低空にはまだ見えている時間帯ではあるがこの雲ではもはや撮影は困難。9時少し前に撤退する。

 梅雨明けが遅れていて7月初旬からずっと狙っているネオワイズ彗星であるが、山梨県からはまだ1度も見えていない。北海道で撮影されたものはネット上に投稿があるが最近では大分県からでも見えたようである。長い尾を引く美しい彗星の姿が投稿されており、何よりも明るくて100mm程度の望遠でもその姿が捉えられているところが凄い。もし現れてくれれば、今の段階ならば肉眼で見ることが出来るであろう。しかし1週間後には・・・もう減光して4等級台になってしまう。なんとか明るいうちに見てみたいものだが、いかんせん天候が悪過ぎる。
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小雨の中の羽蝶の花探索  令和2年7月18日

2020年07月20日 | 山に咲く花
 先週に続いて今週も小雨の中の花探索となった。1人ならばおそらく行かないであろうが、日程調整が出来ないことと花期を考えると多少の雨ならば行かざるを得ない事情がある。シダを含めて岩場のある山へ調査隊5人で探索調査に出かける。


    これは三ツ峠にも生えていて少し変わったベニシダだと思っていたものだが・・・


    全体的な葉の形はやや縦長で長方形に近く、最下羽片があまり小さくならない。


    ソーラスは小羽片のやや中肋寄りに付着している。


    褐色のやや細長い鱗片が付着する。ベニシダより幅が広く密では無い。

 このシダはおそらくミヤマベニシダであろう。北岳でも見てきたが全く自信が無かった。


    この群生するシダは黒岳で見てきたものと同じ。


    イッポンワラビだろう。沢沿いの斜面にどこにでも普通にあることが分かってきた。


    ピンク色のギンリョウソウ


    驚いたのがこれ。こんなものがこの山に生えるのか?


    キバナノショウキラン。広葉樹林帯に生えると思っていたがこの周辺は主にヒノキ植林帯である。


    岩場の核心部近くに咲いていた羽蝶の花。この場所はもう痛み始めていた。


    核心部に咲いていた花はちょうど満開。


    梅雨の露がしたたる花


    同上


    昨年よりも少し増えているように見受けられる。


    それなりの大株


    マクロ撮影。上品な美しい花。

 ちょうど良い時期に訪問が出来た。小雨の中を強行してきて良かったのだが、3本持って行ったレンズの全てが結露してしまい乾くまでしばし休憩することとなってしまった。またまた時間をとらせてしまい、メンバーには申し訳ないことをした。しかし、今日良い花に会えたからと言って明日また見られるとは限らないし、来年はどうなっているかなど全く分からない。見られる時に見させていただき、悔いの残らないように、花に失礼が無いように、時間がかかってもじっくり撮ってやりたい。花との出会いは一期一会だと思っている。
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富士北麓の森の植物探索  令和2年7月16日

2020年07月17日 | 山に咲く花
 雲が多いが珍しく青空が見える空模様となった。午後から少し雨が降る予報ではあるが、こんな日を逃すと次はいつ花を見に行けるか分からない。またまた午後に年休をとって富士北麓の森に向かう。その前に、新たに見つかった2種類の植物の報告書を県庁のみどり自然課に提出して行くが、昼休みの時間にアポなしで訪れたため担当者がおらず、書面だけ渡していただくようにお願いしてきた。おそらく山梨県植物研究会のほうから既に情報は行っているはずである。

 さて、今回向かうのはフガクスズムシソウが生育する富士北麓の森であるが、目的はフガクスズムシソウだけでなく、その森では過去に1度しか見ていないスギランというシダである。初めてそのシダを見た時はまだシダ植物に興味を持っていなかった頃で、そのシダの価値が分からなかった。木の上に生育する着生シダであるが、実は個体数がきわめて少なくなかなか見ることが出来ない代物なのである。林道を登って行くと・・・工事中らしく旗を持っている係員の方に止められた。残念なことにその先で工事を行っていて数日間は通行止めになるそうだ。歩いて行くならば大丈夫とは言われたがまだだいぶ距離があって午後の時間から歩くには時間が足りない。あきらめて訪れたのが別の北麓の森である。ハッキリ言ってあまり期待はしていなかったのだが・・・途中で会った植物に詳しい方から、この森では何年も出会っていない菌従属栄養植物の情報をいただき、俄然元気が出てきた。


    苔が剥げ落ちて危険な状態にあるツリシュスラン、やはり今年は咲いていない。


    ツリシュスランの生育する部分を残して両側の苔が脱落してしまっている。ピンチ!


    ひょっとして咲いているかと思って立ち寄ってみると、しっかりと咲いていた。


    アリドオシラン


    周辺の苔が無くなってしまい個体数が減ってしまったように見える。


    マクロ1


    マクロ2


    情報をいただいて見てきたのがこの植物。今まで出会った中では最大の株。


    キバナノショウキラン。キノコのように見えるがラン科の植物。左下を見ると既に折れて上部が無くなった株が2本ある。これは食害か?


    ランのようには見えないが・・・


    開いている花を見ると確かにランの形をしている。


    ウサギシダ。下に穴が見えるこの位置で新鮮な個体を撮りたかったが、既に葉は痛んでいた。


    葉が柔らかくて茎が細く、華奢な作りをしている。ソーラスはまだはっきりしていなかった。

 この森では数年前に小さな個体を1株見たほかは探しても見つからなかったキバナノショウキラン、しかも大きな株に出会えたことは嬉しかった。もう消滅してしまったと思っていただけに残っていて良かったが、やはり個体数は少なく今後が心配である。

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ほころび始めたオオヤマサギソウ 芦川スズランの森  令和2年7月15日

2020年07月17日 | 山に咲く花
 ネオワイズ彗星(C/2020 F3)が7月に入ってから1等級まで明るくなっているらしいのだが、なにせ天候が悪く全く見える気配が無い。既に光度を下げてきており現在2等級くらいの明るさに減光してしまっている。夕方は少しだけ星空が見えていたので、ひょっとしたら未明3時半ごろの北東の空で見えるのではないかと少し早めに寝て2時半に目を覚ました。しかし空は雲におおわれて星は見えず。さらに3時半、4時半と起きて空を見るが星は全く見えない。もはや眠れないので5時に置き出して御坂のスズランの森にあるオオヤマサギソウを出勤前に見てくることにする。少し咲き出しているかも知れない。


    保護柵の外にあるオオヤマサギソウ。食害に遭わずに順調に育っている。


    これも元気な柵の外の株。


    少し立ち枯れ気味の株。下のほうは花が咲き出していた。


    咲き始めたオオヤマサギソウの花


    これも柵の外で別の場所。もうすぐ咲きそうだ。


    別株。目立つので食害に遭わないことを祈るばかりである。


    そしてこれが柵の中の株。至って元気である。


    少しほころびかけている。


    ほころびかけたオオヤマサギソウの花


    あと1週間もすれば咲きそうである。

 おそらく7月後半の4連休頃には見ごろを迎えているだろう。昨年は立ち枯れして綺麗な花を見られなかっただけに今年は咲くのが楽しみである。今年は特別に株数が多いようだ。

 そして、7月18日、御坂山系の山に登った帰り道で懲りずにまたまた立ち寄ってみると・・・


    また少し開花が進んだオオヤマサギソウ


    まだ下のほうが少し咲いたばかり。


    こちらの株はだいぶ開花が進んでいる。


    薄緑色のクリオネが舞う花


    そしてこれが満開を迎えていた花


    素晴らしい!

 既に満開となっている株もあるが、やはり見頃は来週だろう。立ち枯れしてしまっている株もいくつか見られており、残念である。

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八ヶ岳花探索 2日目  令和2年7月12日

2020年07月17日 | 高山に咲く花
 昨日の悪天候は回復してこの日は少しばかり青空が広がった。そして久しぶりに富士山が姿を現してくれた。本日もそれなりのメンバーを取り揃えて、前日とは違う八ヶ岳の尾根を花探索に出かける。


    遊歩道脇に生えていたミヤマタムラソウ、別名ケナツノタムラソウ。


    ダイコンソウ。今までにも見ているはずだが名前を知ったのは初めてである。


    草むらの中に生えていたツレサギソウ属。


    やや黄色がかった花と緩く湾曲する距、おそらくホソバキソチドリと思われる。


    樹林帯の中に咲いていたキソチドリ


    コバノイチヤクソウ


    これは初見の花、エゾノヨツバムグラ。


    うっすらとピンク色をしていた。おそらく山梨ではレアもの。


    岩場に生えていたビランジ。これも山梨ではあまり見かけない。


    ハコネグミ?だったか?星状毛があるとか無いとか説明された気がするが・・・忘れた。樹木関係は全くダメ。(➡ニッコウナツグミ、別名ツクバグミでした)


    久しぶりに見る山上からの富士山

 植物に詳しい方が同行してくれたので、かなり効率良く花を見ることが出来た。小ピークまで行って昼食をとり下山する。


    ミヤマワラビ。少し高い山に行くと普通に生えている。


    こちらが今回見たかったニッコウシダ。流線型をしている。


    鱗片は薄め。


    湿地の横に群生していた。


    ソーラスはまだ薄くてはっきりしていない。


    ミズチドリが1本


    タカトウダイ。


    さほど珍しく無いはずだが、写真を撮るのはおそらく初めてである。

 前日とは打って変わって穏やかな天候で、メンバーにも恵まれて存分に花観察を楽しんだ1日となった。


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八ヶ岳花探索 1日目  令和2年7月11日

2020年07月15日 | 山に咲く花
 当初の予定では山小屋に1泊して2日かけて行うはずの花探索だったが、コロナウィルスの影響で山小屋が営業しておらず、2日に分けて探索を行うこととなった。生憎の天候は小雨で、さらに悪くなって来るかも知れない。こんな日に山に登るのはいかがなものか、と思うのであるが、なにせこの日以外には日程がとれそうもなく、強行して花探索に出かける。午前中はなんとか持つだろうと思っていたのだが中腹ではそれなりの雨に見舞われ、稜線に抜け出ると今度は強風である。合羽を着た胸の中にカメラを抱きながら歩くが結露して撮影には苦労する。それでも、お昼ごろには雨が止んでなんとか花の観察は出来た。さすがに、登山者は我々のグループだけだった。


    八ヶ岳周辺に生育するシダ、オニゼンマイ。黒くぶら下がっているのが胞子葉である。


    毎年食害に遭っているエゾスズラン。無事に咲いてくれると良いのだが、既に食べられている株もあった。


    これも食害に遭って年々小さくなっているケブカツルカコソウ。5本のうち1本が食害で根元部分しか残っていなかった。


    ヤマトキソウ。悪天候もあってなかなか見つからず。前年周辺の草がむしり取られていた場所は個体数が激減していた。


    ムシトリスミレはもう終盤。


    ヒメハナワラビ。個体数は少ないが例年とあまり変わらず。


    細々と咲いていたカモメラン。生育地が雨で削れてしまったこともあるのだが、危機的な状況。誰かが石を積んでくれたようだ。


    ニョホウチドリ。こちらも生育地の斜面が一部流出していて数が減っていた。レンズが結露して画像がいまいち。


    タカネアオチドリ。生育地の草地は踏み跡が目立つ。


    小ぶりのものしか見つからず、個体数も少ない。


    期待していたコハクランは、昨年見た登山道沿いでは発見できなかった。今年は外れ年のようだ。


    もう終盤である。


    イブキトラノオ。終始天候悪く、もう少し上まで行く予定だったが撤退する。

 天候不良もあって十分な花観察は出来なかったが、それでも予定していた花は見て回って来た。希少な花が咲く草地の中は昨年と同様に踏み跡が目立っており、おそらく踏まれている小さな個体が多数あると推測される。保護ロープを設置するはずだったのだがコロナウィルスの影響で入山規制がかかり、予算はついたものの作業が出来なかったのは痛かった。
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やっと咲いたオオバノトンボソウ しかし・・・ 湯村山  令和2年7月9日

2020年07月09日 | 山に咲く花
 毎年訪れている湯村山およびその界隈であるが、今年の春に初めてオオバノトンボソウらしき葉を目撃した。近場の山なので何度か様子を見に行っているが、そろそろ咲いている頃だと思う。雨が上がりところどころ青空が広がっている。仕事を終えて夕方に訪問してみる。


    雨上がりの登山道は川のようになっていた。


    ジャノヒゲが咲いていた。


    いちばん大株が生えている場所に到着。無くなっている、と思ったら倒れていた。


    この花の形はやはりオオバノトンボソウであろう。


    長めの唇弁と開かない上萼片


    長めの尻尾


    真っ直ぐに起こして根元部分に土を補填して固めてきた。雨が降り続くとまた倒れてしまうかも知れない。


    近くにエビネの株があるのを発見。


    別の場所の株はまだ蕾だった。


    もう1週間もすれば咲きそうである。


    新たに見つけた葉。周辺を探したが花は見当たらず。

 何度か見に行った画像を見直してみると、少なくても5本の花穂が出た株を確認しているはずだが、そのうちの2株は登山道沿い、あるいは登山道の中に生えていて消滅していた。踏まれたか、鹿に食われたか、はたまた盗掘されたかは不明である。6月下旬に見たのが3株、今回は2株しか発見できなかった。おそらく探せばあるのだろうが、訪問時間が遅いためにじっくりと探している余裕が無く、かつ森の中が既に薄暗く探しにくいという状況もある。盗掘に遭っている可能性が否定できないので、しっかりとした個体数を把握しておく必要があるだろうと思っている。

 シケシダとハシゴシダはいつも見てくるのだが、もう1種類良く似たシダがあって、何だか分からなかったのだがソーラスが付着するようになってようやく正体が判明した。


    ミゾシダ。少し色付いていた。


    包膜の無い線形のソーラスはもう成熟していた。


    ハシゴシダは柔らかくて繊細な感じがする。


    小さめのソーラスが小羽片の辺縁に付く。


    そしてこれが何だか分からずにいたシダ。


    ハシゴシダに似ているが下のほうの羽片はハシゴシダのように最下部上向き小羽片が大きくならず、次第に小さくなっている。


    馬蹄形の小さめのソーラスは小羽片と中肋の真ん中あたりに付着する。


    薄めのソーラスはさほど特徴的では無い。


    このシダはおそらくヤワラシダであろう。

 小型のミゾシダではないかと思っていたこのシダはソーラスが付着するようになってようやく正体が判明した。他にも良く似たシダで、おそらくはハリガネワラビと思わしきシダがあったのだが、まだソーラスがはっきりしておらずまたの機会に確認してみたいと思う。いよいよマニアの仲間入りした気分である。
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黄色のエビネ三昧  令和2年7月5日

2020年07月07日 | 花・花・花
 山梨県レッドデータブック2018年版では調査期間内にこの花が発見できなかったようで、絶滅危惧ⅠA類からDD類(情報不足)に変更されてしまった。一昨年生育が確認され昨年開花を確認して山梨県には報告済みで、レッドデータ調査に携わる人たちも訪問しているはずである。まだ知る人はあまり居ないだろうと思っていたのだが、既に情報は広く拡散されており、訪問してみると1ヶ所は明瞭な踏み跡が出来てしまっており私が居る間にも次々に訪問者がやって来た。踏まれて痛んでいる小さな株もあれば何株か盗掘に遭ったとも聞く。この先どうなってしまうのか、先行きが心配である。


    この森で最も目立つのがこの2株。訪問者が多いため周辺は踏み固められてしまっていた。


    昨年は花を咲かせていなかった小さな2株。


    少し傾いている株


    美しい花を接写


    別の場所。ここは個体数が少ない。見つからないように木の枝を被せてあったが撤去されて露出していた。


    マクロレンズ撮影


    花を接写


    さらにマクロ撮影。透明感のある上品な花。


    ここは1株しか確認出来なかったが本日最も大きな株。


    3本の花柄を伸ばしていた。

 さて、もう1ヶ所は昨年私の花仲間が偶然発見してきてくれて教えてもらった場所であるが、まだ開花したところは確認していない。そろそろ咲いているのではないかと、そっと森に入ってみる。


    ちょうど咲き始めである。


    この場所は小さなものが多い。


    並んで咲いている黄色いラン


    この場所の個体数は多く、奥のほうにも咲いている。

 情報は拡散するのが早く、既に踏み荒らしや盗掘が始まってしまっている。県条例による保護は最低限必要と考えており、山梨県みどり自然課に提言しようと思っている。(7月中旬に報告書を作成して提出済みである。)複数の場所で生育が確認されたことはただちに絶滅の危険は無いであろうが、行政のほうで保護に動いてくれないようであれば自発的に保護に乗り出すことも検討中である。


コメント (7)
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