山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

越野のコバイモ咲く  平成30年3月29日

2018年03月30日 | 花・花・花
 咲き始めたと思ったらあっという間に武田神社の桜が満開になった。おそらく山梨県に生育する越野と甲斐の2種類のコバイモも咲いている頃だと思う。午後4時過ぎの遅い時間の訪問となったが、越野の君に会いに行く。


    ヨゴレネコノメが開花し始めていた。


    ヤマエンゴサクはほんの一部だけ開花。


    ミヤマエンレイソウはまだ蕾。


    アズマイチゲも出ていたが・・・


    訪問した時間が遅く花は閉じてしまっていた。

 現地に到着。そろそろこのあたりから・・・と探してみると、いつも見かける場所よりも少し下の場所で咲いていた。


    咲いていました。越野のコバイモ。


    大きくて立派な株。


    花を見上げる


    まだ咲き始めの茶色い花。


    踏まれてしまいそうな登山道のすぐ脇に咲いた花。


    囲ってあげた場所は花が咲いていないが、幼弱な葉がたくさん出ている。これならば、いつか咲いてくれるだろう。


    蕾


    2株並んで咲いていた。


    同上。別株。


    3つ並んで咲く。


    この斜面には以前からカタクリの葉がたくさん出るが、咲いたのはほとんど見かけたことが無い。鹿の餌食になっていると思われる。

 まだ上部のほうは咲いていないようだったが、下のほうに少し分布を広げたように見える。しかし、斜面が崩落して消失している場所があり、全体的な個体数は例年とあまり変わっていないようだ。2年続けて観察してきたシロバナは今年は出でいなかった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ハナネコノメ三昧 黒富士農園  平成30年3月28日

2018年03月28日 | 花・花・花
 10日ほど前に見に行った際はまだ咲き始めたばかりだったハナネコノメ。そろそろ見ごろを迎えている頃だと思う。再訪してみた。

 今回は前回に沢に入った場所よりももっと下流から入ってみた。険しい沢では無いが道が無いので沢の中を遡上する形になり、靴が水に浸かるのは止むを得ない。沢に下りてみると、さっそくハナネコノメが居た。下流のほうでもかなりの数が生育している。


    さっそく居ました、ハナネコノメ。ほぼ満開状態。


    こちらはコガネネコノメと思われるがまだ蕾。


    沢沿いに次々とハナネコノメが現われる。ここはまだ5分咲きくらい。


    満開。お見事。


    可愛らしくて綺麗な花。


    この株はちょっと様子が違う。


    葉が赤茶色く茎も赤茶色。


    花はほんのりピンク色がかっている。高尾山にピンクのハナネコがあると聞いたことがあるが、このようなタイプなのだと思う。


    水が綺麗な沢を登る。伐採が進んでおり、沢の周辺が乾燥化しているように見える。


    ここが問題の伐採地。これだけ伐られるとさすがに日が当たり過ぎて生えないだろうと思ったが・・・


    こんな場所でもハナネコノメが居た。ただし、背が低くて葉も小さくずんぐりして見える。


    さらに遡上すると再び樹林帯に入る。ハナネコノメがたくさんだが、ここは5分咲きくらい。


    数はかなりある。


    さらに遡上すると、目の前の岩が白くなっている。


    見事なり、ハナネコノメ。


    沢の中に咲く圧巻のハナネコノメに出会うことが出来た。


    白いハナネコノメ。


    こちらは少しグリーンがかったハナネコノメ。

 予定ではもっと上まで行くはずだったのだが時間が3時を過ぎてタイムアウトとなってしまう。これから夜勤があるので職場に戻らなければならない。今回巡ったのは生育地の半分ほどなので、さらに上流にもハナネコノメの群落があると思われる。機会があればもう一度訪れてみたい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

早春の朝霧高原花散策  平成30年3月28日

2018年03月28日 | 花・花・花
 朝霧高原のスミレはまだ咲き出していないが、ここ2年ほど訪れているコガネネコノメが咲く場所のアズマイチゲが咲き始めている頃だと思う。ちょっと立ち寄ってみることにする。


    コガネネコノメは予想通りまだ蕾。


    ヨゴレネコノメソウもまだ蕾。


    アズマイチゲは花が出ているが、気難しいこの花はまだ陽が射さない早朝だと花を開いてくれない。


    まだ咲き始めたばかりといった感じのアズマイチゲ。もっとたくさん咲くはずだ。

 車のガソリンが少なくなってきたので、ガソリンスタンドに立ち寄るついでにキスミレを見に行く。まだ野焼きが行われる前でキスミレを含めて花はほとんど見当たらない。


    ポツンと一輪だけキスミレが咲いていた。


    キスミレ

 さらにもう1ヶ所、まだ咲いていない公算が高いが様子を見に行ってみる。それと、Borg570mmの試し撮りも行ってみたい。


    過去に何度も撮影に来ているが満足に撮れたことが無いベニカヤラン。これはCanon200mmで撮影した画像。


    Borg570mm に変える。Iso640で1/400の高速シャッターで撮る。解像度は今までのレンズの中では一番良さそうだ。


    さらに2倍のエクステンダー装着し1,140㎜の超望遠。


    陽が当たっていて明るいこともあるのだが、今までに無い高解像度の画像が得られた。


    トリーミング画像。葉の紋様から蕾の様子まで繊細に見ることが出来る。

 早春の朝霧高原は花を見るにはまだ早い。あまり収穫は無かったが、Borg570mm の解像度は想定していた以上に良さそうだ。天候に恵まれて花に陽が差し込んでくれれば、今年こそはうまく撮れそうな気がする。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

多光芒ダイヤモンド富士ティアラ 朝霧高原もちや付近  平成30年3月28日

2018年03月28日 | ダイヤモンド富士
 久しぶりのティアラ撮影の挑戦である。

 昨年は散々苦労して4月になってから小田貫湿原でようやく撮影に成功した多光芒ダイヤモンド富士ティアラだが、昨年末から本年にかけて難しいと思われていた竜ヶ岳での撮影に成功して以来、軌道の計算がかなり正確に出来るようになり天候さえ恵まれれば高確率で成功するレベルまで達した。この日の富士山は霞がかかってやや白っぽく見えるが、厳冬期の富士山に比べると雪煙が舞わず穏やかに見える。春分の日を過ぎて太陽の出る位置がだいぶ北側に寄り、そろそろ剣ヶ峰の右側の傾斜に太陽を合わせるのには良い角度になってきた。天候さえ良ければティアラ撮影には良い時期になったと言える。

 現地到着はダイヤの15分前で毎度のことながら時間ギリギリである。既にカメラマン2人が三脚を立てて撮影の準備が出来ており、その間に入れてもらう。時計を見ながら10秒前からシャッターを切り始めるが若干時間がズレて20秒後に太陽が現れた。


    Borg570㎜。左から光が出る。


    すぐに右からも出る。


    位置はちょうどぴったり。ティアラ撮影成功。


    雪煙が出なければ霞んでいてもこのくらい光芒が出てくれる。


    Borg200mm。


    多光芒ダイヤモンド富士ティアラ


    今回は意外とあっさり撮影に成功。


    まずまずの輝き。


    数秒で終わってしまう。

 毎度今回のようにうまく行くわけでは無いが、昨年の苦労は何だったのかと思うくらいにあっさりと撮れた。おそらく8分割くらいしていると思うが、霞が無くて空気が澄んでいればもっと分割してくれるかも知れない。5月連休頃に朝霧高原YMCAで撮影が可能になるはずだ。その先のまかいの牧場あたりまでが撮影には好適地だと思う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

精進湖の夕暮れと国際宇宙ステーションISS  平成30年3月26日

2018年03月27日 | 星空
 前日ほどでは無いにしろ、この日も朝から富士山が姿を現していた。若干霞が出ているもののこの季節にこれだけ見えていれば上等である。ステラナビゲーターで本日の国際宇宙ステーションの軌道を見てみると、日没の頃に精進湖あたりで富士山の上を通過して行くことがわかる。しかし条件が悪く、かなり高い位置であること、それと日没後15分後ころの時間帯なので星はまだほとんど輝いていない時間帯である。写ってくれるのかどうかは全く分からないが、見えない可能性のほうが高いだろう。しかし、実際には撮ってみないとわからない。良いことといえば、月のすぐ下を通過して行くので軌道を追いかけるのは簡単であることだ。おそらくはダメであろうが、出かけてみることにする。


    精進湖から見上げる月。予想していたよりも月の位置が高く、10㎜広角レンズでやっと入るくらいの高さだ。


    別のレンズで縦位置にすれば、12㎜くらいで十分に入る。この2台は固定して連続撮影するように設定する。


    もう1台のフリーのカメラ。


    富士山は霞んでしまったが少しだけ夕焼けに染まった。

 何人かカメラマンが来ていたが夕映えの富士山が終わった頃に皆撤退していった。あまり面白い富士山にはならなかった。残ったのは私一人だけ、さて、お楽しみはこれからだ。しかし、写らないだろうと思っているのであまり気合が入っておらず、昨日の山中湖ISSが想定外に良すぎた感がある。さて、そろそろ飛んでくる頃なので連写を始める。


    500コマくらい撮影したカットを見直してみると、画像の右上に小さな光が居る。


    月のすぐ下に小さな光。


    こちらも月のすぐ下に小さな光。


    ズームで追いかけた月のすぐ下を白い光が横切って行く。

 ズームをかけたカメラのモニターでISSの姿を捉えることが出来たので、実際に肉眼で見てみると、今度こそ飛行機とは違ってチカリと輝く物体がゆっくりと月の下を通り過ぎて行くのが目視出来た。まだ星がほとんど輝いていない時間だが、ISSはこの時間に肉眼で見ることが出来るとわかり、少しばかり感動した。


    1秒で連写した画像約100コマを比較明合成して作成したISSの軌道。


    同上。

 やってみないとわからないもので、日没15分後でもISSを撮影することが出来てさらには肉眼でも見ることが出来るということがわかり、本日は大収穫だった。しかし、出来上がった画像はISSの位置が高すぎていまいちである。   
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夕暮れの山中湖と国際宇宙ステーションISS  平成30年3月25日

2018年03月27日 | 星空
 1日中青空が広がったこの日は夕方になっても雲が出て来ない。この時期にしては珍しく夕暮れのスッキリした富士山が見えている。北杜市明野でゲンジスミレを観察した後に急いで山中湖に移動する。しかし、御坂トンネルから富士吉田の市街地にかけて若干の渋滞に巻き込まれてしまい、予定していた鉄砲木の頭には間に合いそうもない。パノラマ台という手段もあったのだが、その場所は車のライトが邪魔になるのでタイムラプス撮影にはあまり向いていない。ならば山中湖の湖畔へということで、きららの駐車場に車を止めて湖畔に行き、3台のカメラをセットする。


    夕暮れの山中湖


    右裾の夕焼けの中に輝く明るい星は金星。

 2台のカメラはインターバル撮影を行いもう1台はフリーで適当に撮影する。午後7時を過ぎた頃、お目当てのものがそろそろ現れるはずだが・・・肉眼では確認できない。


    富士山の左中腹から白い光が現われた。


    富士山の上を通り過ぎて行く。


    この光が今回狙っていた国際宇宙ステーションISS。


    ISSの光跡。空から降り注ぐ緑色の光は月明かりのフレア。Tokinaレンズの欠点である。


    月と冬の大三角形。どうせならこの構図でISSを狙ったほうが良かっただろうが、写るかどうかがまず心配で構図まで気が回らなかった。


    夕暮れの山中湖とISS。比較明合成。


    同上。

 日没後1時間は星も輝きISSも輝いてくれる良い時間帯のようだ。写真を見る限りでは2等級以上の光度がありそうなので、おそらく肉眼でも確認できたはずである。撮影に手いっぱいで空を見ている余裕が無かった。写ることはわかってきたので、これからはもう少し構図を考えながら撮ってみたいと思う。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゲンジスミレはまだ蕾 明野村  平成30年3月25日

2018年03月26日 | 花・花・花
 ここ数年通っている明野のゲンジスミレだが、今年は花の咲くのが早いのでもう咲いているかも知れないと訪問してみた。林道を進むとまだアケボノスミレが出ていないしアカネスミレやイブキスミレは葉さえ姿を現していない。これは完全にフライングだろう、と思いつつも道を進むと、数株だけだがまだ開いていないゲンジスミレに出会うことが出来た。


    キジムシロが少しだけ咲いていた。


    居ました、ゲンジスミレ。もうすぐ開花しそう。


    こちらは少しだけ開いている。


    お顔を拝借。


    あと数日で開花しているだろう。


    ニオイタチツボスミレが少しだけ咲いていた。


    小さな株だが、エゾアオイスミレ。

 やはりまだ早かった明野村のゲンジスミレ。昨年は大当たりで驚くほどに咲いてくれたが、今年はどうなのだろうか?見ごろは2週間後くらいからだろう。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アズマイチゲほころぶ 敷島町カタクリロード  平成30年3月26日

2018年03月26日 | 花・花・花
 ここ数年訪問している敷島町の外れにあるカタクリが咲く道、自称カタクリロードであるが、林道の拡張工事と雑木林の伐採が行われて森がだいぶスカスカになってしまっている。アズマイチゲはもともとやや湿った場所を好むため、この場所のアズマイチゲはいつか消滅してしまうのではないかと心配しているのだが、昨年は思いのほかたくさん咲いていくれた。しかし、訪れた時には天候に恵まれなかったために花は全く開いてくれなかった。気温が上がり青空が広がったこの日、まだ時期的に早いだろうがひょっとしたら咲いているかも知れない。


    もともとはもう少ししっとりした場所だったが、雑木林が伐採されて日当たりが良くなり過ぎた感がある。


    シュンランが芽を出していた。


    花が咲いたフキノトウ。


    もう咲いていたアズマイチゲ。


    まだ咲き始めたばかり。


    アズマイチゲ。葉がまだ展開していない。


    このあたりに昨年はたくさん咲いたが、まだ咲き始めたばかり。これからだろう。


    林道の脇にも咲いていた。

 年々生育面積が狭くなっているように見えなくもないこのアズマイチゲ。何ヶ所かに分散しているが1ヶ所は林道整備で消滅している。山梨県では絶滅危惧種ⅠB類の貴重な花、似ているキクザキイチゲよりも数が少ないと思う。なんとかこれからも咲き続けて欲しいと願う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

甲府市北部の沢沿いに咲くハナネコノメ 板敷渓谷、他  平成30年3月24日

2018年03月26日 | 花・花・花
 先週は別の沢を訪れて昨年見つけたハナネコノメの生育する場所で咲き始めたのを確認した。おそらく甲府市北部の曲岳から黒富士に至る界隈の沢では普通にハナネコノメが見られるのではないかと思う。この日は別の沢を訪れる予定だったが、先日降った雪が意外と沢沿いでは残っていて、おそらくは予定していた沢の中は雪だらけと思われる。予定を変更してまだ訪れたことの無い板敷渓谷に入ってみることにした。たぶん、ここにもあるはずだ。


    甲府市の水源、荒川ダム貯水池。


    荒川ダムの奥、野猿谷のトンネル。


    トンネルの手前に板敷渓谷の入り口がある。


    沢に下りると遊歩道が整備されている。雰囲気の良い綺麗な沢。


    小さな滝


    いちばん奥に豪快に流れ落ちる板敷渓谷の大滝がある。沢登りや釣りの人がこの滝を登るらしいのだが、どこからどうやって登るのか???


    滝の近くに居たのは別のネコノメソウ属。どうやらツルネコノメソウのようだ。


    ツルネコノメソウ


    あちらこちらの岩に咲いている。


    そしてお目当てのハナネコノメ。やっぱり居ました。


    でもまだ蕾。


    小滝をバックに良さそうな場所もあった。


    ちょっとフライングだったハナネコノメ。

 車で移動して尾根を1本越え、隣の高成川上流を訪れてみた。まだ残雪あり、林道は荒れていて車が通った跡が無く倒木もあったが、なんとか進むことが出来た。


    高成川上流。取水管の残骸か?


    上流部は苔が生えておらず望み薄。


    下流の沢沿いを探してみると、別のハナネコノメ属。たぶんコガネネコノメソウだと思う。


    数は少ないながらやっぱり居ました。ハナネコノメ。

 さらに上流部は良さそうな感じの場所があったのだが、雪が残っていたので今回はあきらめた。

 さらにもう1本、別の沢を訪れてみる。黒富士の東側、鬼頬山の裾野を流れる沢で、林道が上流まで続いている。


    まだ雪が残っていた。


    この沢は随所に砂防ダム工事が行われており、どうやら望みは薄そうだ。


    林道終点から沢に下りてみるともう枯れ沢になっていた。この辺りにはネコノメソウは見当たらず。


    沢沿いを下って行くと別のネコノメソウが居た。


    ヨゴレネコノメソウ。こちらもまだ蕾。


    この葉っぱはどうやらネコノメソウ属では無さそうだ。

 こちらの沢では残念ながらハナネコノメには出会えなかった。堰堤工事が行われていなければ、ひょっとしたら生育していたのかも知れない。おそらく、この山域の界隈にはハナネコノメが普通に生育していると推測される。いちばん訪れやすいのが先日訪問した黒富士農園から八丁峠に至る沢沿いだろう。林道工事が行われて数が減ってしまってはいるが、来週には見頃を迎えているはずだ。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゲンジスミレほころぶ 甲府市武田の杜  平成30年3月22日

2018年03月23日 | 花・花・花
 甲府市武田神社の桜がほころび始め、いよいよ春の訪れである。前日の雪は思っていたほど積もらず、市街地の道路には全く雪が積もっていない。雲が晴れて気温が上がってきた午後、そろそろスミレが咲き始めているのではないかと千代田湖界隈の武田の杜を訪れてみた。


    河津桜が咲いていた。


    展望台から見下ろす甲府市街地には雪は無い。


    公園として整備されてはいるが鹿の踏み跡やイノシシの掘り返し跡が酷い。敷地全体を囲う保護柵の設置が必要だと思う。


    シュンランが真っ盛りだった。


    この界隈はシュンランを多く見かける。


    日当たりの良いところではイカリソウが咲いていた。


    ジュウニヒトエはまだ花芽を出したばかり。


    タチツボスミレが少しだけ咲いていた。


    もうすぐ開花しそうなアカネスミレ


    アカネスミレ


    いちばんのお目当てだったのがこのスミレ。


    もうすぐ咲きそうなゲンジスミレ。


    この界隈ではきわめて数が少ない。

 春まだ早い時期なので一部のスミレがほころび始めたばかりだった。昨年ようやく発見したゲンジスミレは昨年の場所では発見できず、別の場所で出会うことが出来た。もともとあまりお目にかかれないスミレであるが、この山の界隈ではきわめて数が少なく、いつ消滅してもおかしくない状況にある。今年も出会うことが出来て少し安心した。


    まだ茶色いカイイワカガミの葉。花芽はまだ見えない。


    夕映えの富士山が見えるのではないかと期待したが雲に巻かれてしまったまま。


    日没の頃に少しだけ姿を現した。

 湯村山界隈の花が咲き出すのはもう少し先である。

 3月いっぱいで多くの退職者が出る自分の職場であるが、一緒に頑張ってきた同志がいなくなるのは寂しい気持ちでいっぱいである。これから有志の送別会が行われる。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雨と雪の降る天気でカタクリ散策 毛が3つの山(栃木県)  平成30年3月21日

2018年03月21日 | 花・花・花
 この日は雪の予報だったので出かける予定では無かったのだが、考えようによっては悪天候の時こそ混雑が避けられて良い場所もある。栃木県の天気予報を見てみると午前中いっぱいならなんとか降らずに持ってくれそうだ。ならば、以前から一度訪れてみたいと思っていた三毳山、漢字が読めず毛が三つの「みけやま」だと思っていたら「みかもやま」と読むらしい。前日に訪問してみることに決めてネットで調べてみると、カタクリ群生地とカタクリ園が離れて存在するということがわかる。駐車場がいくつかあり、東駐車場に止めて周回してみることにした。

 朝6時半ごろに甲府を出発。出発時は雨だったが、笹子トンネルを越えたあたりから雪に変わり結構降っている。高尾山の梅園も雪を被っていた。圏央道に乗り東北道が近くなったあたりから小降りの雨となり栃木県に入った頃には雨は止んでいた。9時ごろに東駐車場に到着すると、予想通り駐車場はかなり空いている。9時半に出発、まずはカタクリ群生地を目指す。悪天候で人が少ないのは良しとして、重大な問題があるのだがそれを承知で訪れる。


    誰も乗っていないフラワートレインが運行していた。


    野草の森の中に咲いていた大株のシュンラン


    野草の森のカタクリ


    こちらはアズマイチゲの群落。


    階段を登ってカタクリ群生地に行く。


    遊歩道脇にあったギザギザの葉っぱ。たぶんイチリンソウだろう。


    こちらはニリンソウの群落。少しだけ咲き始めていた。


    もう咲き終わりだが、フクジュソウ。大きくて先日奥秩父で見たものとは別物のように見える。


    カタクリ群生地に到着。圧巻のカタクリの数。


    しかし・・・恐れていた通り、天候が悪くて花が開いてくれない。


    少しだけ開いているものがあったが、下を向いてしまっている。

 人が少なくて三脚を出して撮影しても邪魔にならないのは良かったが、恐れていた通りカタクリは悪天候で花を開いてくれない。アズマイチゲに至っては開花している花を一輪も見つけることが出来なかった。

 カタクリ群生地を通過して中岳の山頂に向かい、さらにV字型に折り返して山頂広場、みかも関所跡を経由して三毳山最高峰の青竜ヶ岳に登る。


    中岳の昇り。結構登る。


    山頂には先客が一人。向こうに見える三角錐が次に目指す青竜ヶ岳。結構遠い。


    みかも関所跡の東屋。ここでみぞれが降り出す。カッパを着てザックカバーを着ける。


    ヤマツツジが咲いていた。向こうに青竜ヶ岳。


    三毳山の名石 犬石


    三毳山の名石 花籠岩


    またまた激登り。


    登り切ったところの電波塔が立つピークが最高峰の青竜ヶ岳。


    山頂では雪が舞った。

 標高220mほどの山だからたいしたことは無いだろうとタカをくくっておやつしか持たずに登って来たが、ここで既に時間は12時になってしまった。きちんと昼食を持って来るんだった。この先を真直ぐに800mほど下りたところがカタクリ園のはずだ。またまた下ってそちらを目指す。


    稜線上で見つけた自生のシュンラン。葉はあったが花がなかなか見つからなかった。


    下って行くと展望台があった。その下が目的地のカタクリ園。


    足元にはアオイスミレが咲いていた。


    保護柵のゲートから中に入る。良く整備されているカタクリ園。


    圧巻のカタクリ群生。


    これがカタクリとアズマイチゲのコラボレーション。


    少しだけ開いていてくれていた花があっただけ益しだろう。


    花は咲いていなかったが雰囲気だけは十分に楽しませてもらった。


    入り口のミズバショウ田


    ミズバショウ


    あとは畑の中の道をテクテクと歩いて東駐車場に戻る。高平寺とその裏の鉄塔が立つピークが青竜ヶ岳。

 3時間もあれば周回できるだろうと思っていたのだが、三脚を立てて思いの行くまで撮りまくったことがあって駐車場に到着したのは午後2時半だった。5時間もかかったことになる。花が開いておらず、たいした写真にはならなかったが、公園の雰囲気は十分に楽しむことが出来た。なんとなく甲府市の湯村山に似ている感じがするこの山、湯村山も公園にするとこんな感じになるのかも知れない。

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

奥秩父のフクジュソウの花園を訪れる  平成30年3月18日

2018年03月19日 | 花・花・花
 平成27年3月に訪れて以来、2度目の奥秩父フクジュソウ群生地を訪れてみた。訪れる予定では無かったのだが、山梨県では越野のコバイモとハナネコノメが咲き出したのでおそらくこの花園も咲いている頃だろうと思ったことと、雨の予報だった天気が好転してこの日は晴れになったことがある。

 まだ人が来る前の時間に現地到着して心行くまで写真を撮りたかったので、未明3時起きで5時から歩き出す予定を立てた。しかし、前日の白鳥山での星撮影で車中泊したため寝不足著しくそんなに早い時間に起きられるはずも無く、目を覚ませば5時になっていた。どうするか迷いつつも出発し、7時半には登山口に到着したが既に駐車場は満杯で、手前の広場に止めさせていただいた。8時に出発する。


    この壊れた小屋は以前と変わっていない。


    保護柵が何ヶ所か増えたような気がする。


    エイザンスミレとタチツボスミレが咲いている。


    ハナネコノメが満開。


    これが咲いていれば、たぶんフクジュソウも咲いているはずだ。


    タチツボスミレ・・・と思ったがちょっと顔つきが違うような・・・?


    葉っぱの形が違うし毛が生えている。あんたは何者?たぶんコスミレ。山梨県ではまだ見たことが無い。

 1時間半かかって沢の入り口に到着した。一人の登山者に追い抜かれた他は誰も会わず、想定していたよりも静かな山行となった。沢に入ってからがこのルートの核心である。


    長い沢登り。苔が美しく、ツルネコノメ(あるいはムカゴネコノメか?)やイワボタンを眺めながら登って行く。


    フクジュソウ群生地に到着。


    相変わらずの圧巻のフクジュソウが咲いていた。

 沢に入ってから2時間でフクジュソウ群生地に到着した。先客が3人ほどいたが、もう帰るところで15分ほど私の独占状態となった。その後は単独登山者やグループ登山者たちが次々と訪れ、花園は15人ほどの訪問者となる。しかし、皆さんマナーが良くて花園に踏み込んで行く人は誰も居なかった。3年前とほとんど変わっていないフクジュソウが咲く景色が広がっており、花数は若干増えているように見受けられる。踏み荒らしを心配していたのだが大丈夫のようだ。


    いっぱいのフクジュソウ。


    満開、かつ太陽が差し込んでくれたおかげで花が開いている。


    フクジュソウ


    フクジュソウ


    とにかくフクジュソウ


    EosM2に装着した11㎜超広角レンズでこんな感じの写真を撮ってみたかった。


    側面から見るフクジュソウ自生地。

 花を満喫して尾根道ルートを下山するが、溶けた雪で斜面が滑り一苦労する。何度もスリップしたがなんとか転倒は免れたものの、足を踏ん張らないと滑るために余計な力を使い、下山後若干の筋肉痛になった。

 ちょうど満開のいちばん良い時期に訪問することが出来た。寝不足でやや強行ではあったが訪れてみて良かった。想定していたよりも訪問者は少なく、花園が維持されているところを見るとマナーの良い訪問者が多いのだろう。これからもずっと咲き続けて欲しいと思う。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

甲府市北部の沢に咲くハナネコノメ  平成30年3月17日

2018年03月18日 | 花・花・花
 あちらこちらでハナネコノメが咲き出したと聞く。山梨県は少し寒いのでまだ早いのではないかと思うのだが、越野のコバイモが咲き出したことだしひょっとしたら咲き始めているかも知れない。昨年群生している沢を見つけたが既に花は終わっていた。しかし、現地を訪問してみてビックリ!雑木林が大きく伐採されて丸裸になっていた。どうなっているのかと思えば、登山道が車が通れそうな作業道に変わっていた。今流行りの太陽光パネルでも設置しようというのであろうか?ハナネコノメが咲く核心部では無いが、一部は伐採された場所にかかっており消滅している。さらには、沢のすぐ近くを作業道が通っているので沢に陽が差し込み過ぎて土肌が乾燥化しつつあるようにも見える。折角の群落なのに、これはピンチでは無いだろうか?


    登山道がこんなに幅広い作業道に変わっていた。まだ工事の途中である。このあたりにはエイザンスミレやアケボノスミレがたくさん咲いたが消滅。


    沢に下りてみると・・・居ました。ハナネコノメ。


    しかしまだ蕾。


    日当たりの良いところは咲き始めていた。


    まだ開花したばかりのハナネコノメ。


    大群落とまでは行かないが数は結構ある。


    訪れた時間が午後4時ごろだったので陽の当たり方が悪い。


    水の流れと一緒に撮れる良い場所はなかなか見つからない。


    あってもまだ蕾。

 今回見回ったのは生育地の下流半分ほどで、まだ上流は咲いていないと思われる。1~2週間後が見ごろになるのではないだろうか。ハナネコノメは山梨県では絶滅危惧種ⅠB類に指定されている珍しい花である。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

富士山頂を越えるISS 白鳥山  平成30年3月17日

2018年03月18日 | 星空
 前日は時々雨の降る天候だったが、天気予報では深夜から晴れてくるはずだった。しかも風が強く吹いており雲が綺麗に飛んでくれる可能性が高い。前日道の駅とみざわに移動して車中泊するが、到着した8時半にはまだ雨が降っていた。9時半に寝て目が覚めたのが未明2時。まだ少し早いかと車の中でうとうとするが結局寝れずに白鳥山に移動する。しかし・・・雲が多くて雲間に星がわずかに見えるだけだ。これはかなり期待薄だ。もう天の川が昇って富士山の上でアーチを描いている頃だろうがまず写らないだろう。それよりも富士山が見えているのかどうかそれが心配だ。3本の三脚を担いで白鳥山の山頂に移動すると、かろうじて富士山は見えている。


    未明4時ごろの富士山。雲が多くて星はいまいち。富士山が見えているだけましだろう。

 予定では廻る北天の空と天の川、さらには天の川を横切って富士山の山頂でアーチを描く国際宇宙ステーションISSが写るはずだった。ISSが富士山頂を通過する時間は4時43分ごろのはずなので、4時半には2台のカメラをセットしてインターバル撮影を開始する。ISSは雲に阻まれはしたものの、雲間を抜け出たところをなんとか捉えることが出来た。


    富士山頂を越えるISS


    もう1台のカメラ


    ISSの写った5カットを比較明合成


    同上


    薄明の星空


    雲の巻く富士山


    雲が多くていまいち。


    あまり焼けそうも無い。


    南部町の町灯り


    遠くに見えるあの白き峰は?右は甲斐駒から北岳の山塊だと思うが角度が変わると形が変わって何だかわからない。

 予想が外れて狙っていた天の川とISSのコラボレーション、そして廻る北天の空の撮影は失敗に終わる。また天候と機会を見て挑・・・だが、その前に撮っておきたい別の場所がある。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

咲き始めた越野のコバイモ  平成30年3月17日

2018年03月17日 | 花・花・花
 高知県では桜が開花したというニュースを聞いた。今年は花の開花が早くなりそうに思う。山梨県では武田神社の桜が咲いた頃に見頃を迎える甲斐と越野の2種類のコバイモだが、越野のコバイモは開花の早い場所があってもうひとつの生育地よりも2~4週間早く開花する。ここのところ気温がグングン上がってスギの花粉も本格的に飛んでいる。ひょっとしたらもう咲いているかも知れないので訪れてみた。


    林道が壊れていていきなりの渡渉。


    もう花が付いている。


    越野のコバイモ。咲き始めの頃は茶色い花が多い。


    沢を見下ろすように花を付けている。


    まだ斜面に日が差し込まない早い時間だったので開花していない花ばかり。


    一株だけ咲いているものがあった。


    下からお顔を拝借。


    ヨゴレネコノメはまだ蕾。

 花を付けていた株は7~8株ほど出会うことが出来た。花を付けていない幼弱な葉を含めても30株ほどだろうか。いつ絶滅してもおかしくない状態である。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする