本州の中部地方以北と四国の亜高山帯~高山帯の草地や砂礫地に生える2年草または1年草である。花期は8月。茎は高さ20~30㎝とマツムシソウと比べて背が低い。根生葉には長い柄があり、倒卵状披針形~倒披針形で羽状に全裂する。茎葉は対生し、上部のものほど小さくて細く、ふちに欠刻がある。茎の先や葉腋から出た柄の先に直径3~4㎝の頭花を1個ずつ付ける。花弁は、外側の小花は濃青色で深く5裂(時に4裂)し、下側の裂片が大きい。内側の小花は筒状で5裂(時に4裂)し、花床には線状倒披針形の鱗片がある。萼片は数個で長さ4~5㎜の棘状になり、そう果になってもこの棘状の萼片が残る。棘状萼片はマツムシソウに比べて長めである。山梨県では過去の記録はあるようだが確実なものは確認できておらず、情報不足(DD)となっている。
タカネマツムシソウと思わしき花 令和1年8月 八ケ岳前三ツ頭(標高2,360m付近)で撮影
同上 背丈は20㎝ほど、根生葉は切れ込んでいるように見える。
同上 花
タカネマツムシソウと思わしき花 平成30年8月 編笠山(標高2,520m付近)で撮影
同上 花。少し時期が遅かった。
そう果のトリーミング画像。棘状の萼片がやや長く見える。
令和2年9月 大菩薩連邦ハマイバ丸(標高1,730m付近)で撮影したマツムシソウ
同上 そう花のトリーミング画像。上記のタカネマツムシソウ画像に比べて棘状萼片は短く見える。
タカネマツムシソウとマツムシソウの違いは何なのか?図鑑やネットで調べてみるといくつかの違いがある。
・タカネマツムシソウは背丈が20~30㎝と低く、マツムシソウは40~60㎝になる。
・タカネマツムシソウのほうが色が濃く、外側花弁の幅が広く隙間が無い。
・タカネマツムシソウのほうが棘状萼片が長い。
・根生葉の切れ込みがタカネマツムシソウでは深くて細かい。
標高だけで区別するのは難しく、花だけで見分けるのも難しそうである。根生葉で見分けるのが良さそうであるが、花が咲いている時期では無く葉が出始めた頃のほうが見分けやすいようである。今回のタカネマツムシソウと思わしき花は7割方タカネマツムシソウであろうと思っているが、もう少し細かく観察して来ないと確定には至らない。
⇒山梨県の絶滅危惧のスイカズラ科植物一覧
⇒山梨県の絶滅危惧の植物 ~科別分類~
タカネマツムシソウと思わしき花 令和1年8月 八ケ岳前三ツ頭(標高2,360m付近)で撮影
同上 背丈は20㎝ほど、根生葉は切れ込んでいるように見える。
同上 花
タカネマツムシソウと思わしき花 平成30年8月 編笠山(標高2,520m付近)で撮影
同上 花。少し時期が遅かった。
そう果のトリーミング画像。棘状の萼片がやや長く見える。
令和2年9月 大菩薩連邦ハマイバ丸(標高1,730m付近)で撮影したマツムシソウ
同上 そう花のトリーミング画像。上記のタカネマツムシソウ画像に比べて棘状萼片は短く見える。
タカネマツムシソウとマツムシソウの違いは何なのか?図鑑やネットで調べてみるといくつかの違いがある。
・タカネマツムシソウは背丈が20~30㎝と低く、マツムシソウは40~60㎝になる。
・タカネマツムシソウのほうが色が濃く、外側花弁の幅が広く隙間が無い。
・タカネマツムシソウのほうが棘状萼片が長い。
・根生葉の切れ込みがタカネマツムシソウでは深くて細かい。
標高だけで区別するのは難しく、花だけで見分けるのも難しそうである。根生葉で見分けるのが良さそうであるが、花が咲いている時期では無く葉が出始めた頃のほうが見分けやすいようである。今回のタカネマツムシソウと思わしき花は7割方タカネマツムシソウであろうと思っているが、もう少し細かく観察して来ないと確定には至らない。
⇒山梨県の絶滅危惧のスイカズラ科植物一覧
⇒山梨県の絶滅危惧の植物 ~科別分類~