山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

彗星の前に秋のイネ科植物観察 令和6年10月20日

2024年10月22日 | 山に咲く花
 朝から富士山は雲に隠れてしまっているが、夕方には姿を見せてくれるはずである。この日を逃すと仕事の都合で山中湖方面までの遠征は難しくなり、富士山頂を舞う紫金山・アトラス彗星の撮影は難しくなってしまう。まだ富士山は姿を現さないが、夕方にはきっと姿を現すと信じて、午後3時に籠坂峠を出発して山の上の展望地に向かう。彗星観察の前に、もうほとんど終わってしまっているがイネ科の植物を中心に登山道周辺に残っている植物を見ながら歩いてみる。

    少しずつ青空が広がってきているが・・・

    午後3時に出発した頃には富士山はまだ全く姿を見せてくれない。

    花が終わった登山道は殺風景に見える。

    咲き残っていたキク科の花。これはシロヨメナか?

    イネ科の植物ももう種が落ちてしまっているものが多い。葉が地面から出ていて光沢があり、これはホガエリガヤであろう。

    細い柄の先に小さな小穂を付けている。これはタツノヒゲであろう。

    ヤマアワ?それともノガリヤス?



    今年ようやく見つけたヒロハノハネガヤ。それなりに数はある。

    紅葉してたくさん生えている。これはヌカボではないかと思う。

    小さなトリカブトが生えていた。

    花柄を見てみると屈毛が生えているようである。これはヤマトリカブトであろう。

    リュウノウギクはちょうど満開だった。

    砂地に生えているこの枯れた草はシラゲヒメジソであろう。他の草に飲まれてだいぶ減ったように見える。

    日没前になんとか展望地に到着した。しかし相変わらず富士山は雲に隠れたままである。

 この界隈は何度も歩いていてイネ科の植物はそれなりに見てきたつもりである。同定が間違っているものがあるかも知れないが、おおよそマスターできたのではないかと思う。
 カメラ3台に三脚3本とさらには簡易赤道儀をザックに詰め込んで登って来た。重さは15㎏を越えてテント装備の時と同じくらいの重さになった。しかし、意外と歩けるものだと思った。肝心の富士山は雲に隠れて姿が見えない。陽が沈むとこれから冷え込んでくるので、雲が晴れて姿を見せてくれることを期待しつつ、3台のカメラと簡易赤道儀をセットして夕暮れを待つ。


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結実した美し森の木々を散策 令和6年10月12日

2024年10月14日 | 山に咲く花
 山本とダルビッシュが先発するポストシーズンのメジャーリーグ試合を見ていたら出発がすっかり遅くなってしまった。八ヶ岳山麓の2ヶ所を回る予定だったが時間的に美し森とその周辺だけで終わってしまいそうである。昨年は訪問時期が遅くて青い実が成っているはずのタンナサワフタギの実は見ることが出来なかった。もうひとつ、探している赤いサクランボのような実が成るフウリンウメモドキも探しやすくなっているはずである。

    今年何度目になるのか、またまた美し森を訪れてみる。

    ススキが美しい。右に見えるのはヤエガワカンバの木、左の山は茅ヶ岳、富士山は残念ながら雲の中。

    青い実がたくさん成っている。

    これが確認しておきたかったタンナサワフタギの実であろう。

    ブルーベリーをひとまわり小さくしたような実がたくさん付く。

    これはエゾノコリンゴの木のはずである。

    丸い実がたくさん付いている。

    エゾノコリンゴの実

    これはツリバナの木

    赤い実がたくさん付いている。

    初めて見るツリバナの実

    これはニシキギであろう。

    ニシキギの実

    この黒いほうはミヤマイボタの実であろう。

    黄色い実をたくさん付けているのはズミの木であろう。

    ズミの実

    ノコンギクの花

    遅咲きのサクラスミレ

    結実したヒメヒゴタイ

    これは普通のリンドウであろう。

    トリカブトの花が咲いていた。

    花茎の毛は直毛である。ではこれはホソバトリカブトなのか??

    だがこの葉はホソバトリカブトのようには見えない。相変わらずトリカブトは何だか判別できない。

    ゴマナの花

    このあたりの森の中を探せば、たぶん探しているサクランボのような実が付いた木が見つかると思ったのだが・・・

    あったのはズミの実ばかり。探し物のフウリンウメモドキは見つからなかった。

    これも今回探していた花のひとつ、ホソバツルリンドウ。

    シロバナに近い花だった。もっとたくさんあるだろうと思ったのだが、見つかったのは2本だけだった。

 フウリンウメモドキは赤い実を付けたこの季節ならば簡単に見つかるだろうと思っていたのだが、全く手ごたえが無く、探し場所を間違っているのかも知れない。ホソバツルリンドウはもっとたくさんあると思って期待していたのだが、この場所は今年はハズレ年のようである。11月にこの近場に出張でやって来るので、その際にまた探してみたいと思う。


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ほぼ満開のカリガネソウ 身延町 令和6年9月16日

2024年09月19日 | 山に咲く花
 身延町のカリガネソウは甲府市近傍のものと比べると花期が2~4週間遅い。昨年も訪れているが、そろそろ見ごろを迎えている頃ではないかと思う。

    林道脇にたくさん生えているマツカゼソウ。それなりに綺麗な花だが、はびこり過ぎている。

    もう終盤のダンドボロギク。これもこの界隈にはたくさんはびこっている。

    チヂミザサの花が咲いている。

    砂防堤に生えているカリガネソウ。昨年に比べると少し小ぶりである。


    ほぼ満開。散ってしまった花もあるがまだ蕾も多い。

    こちらの枝の花はもう盛期を過ぎていた。

    変わった形をした綺麗な花であるが、臭いは強烈である。

    個体数は大雨で流されてしまったようでだいぶ少なくなっている。

    こちらはあまり大きな株ではないが数株生えている。今後に期待したい。

    これはカヤの木ではないだろうか。

    着生ランを期待したが付いていないようである。

    生垣に白い花がたくさん咲いていた。

    葉に鋸歯が無く、これはセンニンソウのようである。

 カリガネソウは山梨県での自生地はきわめて少なく、個体数も減少しているので心配だったが、この場所は以前に比べると減少してはいるものの昨年と同じくらいの株数は生育してくれていた。


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八ケ岳山麓の森を散策 令和6年8月20日

2024年08月24日 | 山に咲く花
 7月下旬に訪問した際にはまだ咲いていなかったアサマフウロがそろそろ咲いている頃ではないかと思う。他にもいくつか見たい花があり八ケ岳山麓の森を訪れてみる。この日は暑さが少し和らいで八ケ岳山麓は快適に散策が出来た。

    青空が見えているがさほど暑く無く、さわやかな風が吹き抜ける。

    マツムシソウが咲いていた。

    ヨツバヒヨドリとノコギリソウ

    ヨツバヒヨドリで蝶が吸蜜している。これはジャノメチョウだろう。

    久しぶりに見るクジャクチョウ。かつては甲府市の我が家の近くでも飛んでいたが今は見当たらない。

    これはハナウドであろう。葉が細長い。

    こちらはシシウドであろう。葉の幅が広い。

    これはコバノギボウシであろう。オオバギボウシの花はもう終わっている。

    咲き始めのタムラソウ

    こちらは見たかった花のひとつヒメヒゴタイ。まだほとんどが蕾である。

    こちらは満開のヒメヒゴタイ

    それなりに数はあるが生育場所は限局的である。

    ピンク色のフウロソウの仲間、これはタチフウロであろう。

    こちらは色の濃いフウロソウの仲間、アサマフウロ

    アサマフウロの花

    こちらもそこそこに個体数はあるが生育場所は限られている。

    これも見たかった花のひとつ、ナガミノツルキケマン。この場所は花がもう終わっているようである。

    結実しているナガミノツツキケマン。実は捻れない。

    もう1ヶ所のナガミノツルキケマンはほぼ見頃になっていた。個体数が減っており花付きは悪い。

    ナガミノツルキケマンの鮮やかな黄色い花

    なかなか正体が分からなかったのだがようやく分かってきたこのシダ

    下側に付く羽片が次第に小さくなっている。これはニッコウシダであろう。ハリガネワラビはこのように小さくならない。

 ほとんど写真撮影ばかりであまり歩いてはいないが、いろいろな花が見られてとても楽しい散策になった。


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マツグミは少し遅かった 令和6年8月19日

2024年08月23日 | 山に咲く花
 この日も甲府市は猛烈に暑く、あまり長時間散策する気にはとてもなれない。あまり歩かないで観察できる甲府市のマツグミがもう咲いているか、少し遅いかも知れない。

    湯村山の尾根と甲府の町並。富士山は雲に隠れている。

    マツグミの花が咲いている。

    もう痛んでいて半分くらい散っている。

    大株のマツグミ

    ここはまだ比較的花が残っている。

    期待していた至近距離で見ることが出来るマツグミの木。残念ながらほとんど散っていた。

    残っていたマツグミの花

    少し遅かったのは残念。花付きはあまり良く無かったようである。

    これはネズミサシであろう。

    丸い実をたくさん付けている。

    赤い実を付けたこの木はアオハダであろう。

    こんなところにヒキヨモギが生えていた。

    向こう側にある大株はもう倒れていた。

    ミヤマウズラが咲いていた。

    カイイワカガミの中に咲いたミヤマウズラ。この山域で葉は見かけていたが花を見るのは初めてかも知れない。

 マツグミの花は少し遅かった。花付きはあまり良いとは言えなかったようである。ヒキヨモギは富士山周辺の草地でしか見られないものかと思っていたのだが、まさか甲府市にも生えている場所があった。先日タヌキマメを見に行った北杜市の草むらでも見かけており、意外と広く生育しているのかも知れない。

 さて、もう1ヶ所見に行ってみよう。

    カリガネソウが生育している用水路脇。今年は大株が生えている。

    昨年は伐採作業が行われていて倒れてしまっていたが、今年は元気である。用水路手前にあった株は残念ながら消失。

    もう大部分散ってしまっているカリガネソウ

    花は綺麗だが臭いはきつい。

 カリガネソウは元気に生えていたが用水路手前側の株は刈られて無くなってしまったようである。さらに道路の向こう側の斜面にあった株も見当たらなくなっており、全体的な個体数は減ってしまっている。


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咲き始めたコカモメヅル 令和6年8月8日

2024年08月10日 | 山に咲く花
 7月に見に行った時はまだ蕾だったコカモメヅルはもうそろそろ咲いている頃であろう。昨年も何度か見に行ったが花が開いたのは8月に入ってからだった。陽が当たらないと花を開かないので、観察するならば午後のほうが有利である。午後2時ごろに現地に到着し観察を始める。

    現地に行く前にちょっと立ち寄り。キツネノカミソリは満開、ないしは少し痛み始めていた。

    草にからみ付いているコカモメヅル

    まだ蕾が多いが少し咲き始めている。花数は昨年よりもかなり多い。

    咲き始めたばかりのコカモメヅル

    小さな花。風に揺れてなかなか撮らせてくれない。

    昨日の雨で水位が上がっている。

    ヒツジグサの花が見えない。葉も少ないように感じる。ヒルムシロはどこに行ったのだろうか?

    ヒツジグサの葉。小さな白い蕾が見えており、今日は咲かないようである。

    こちらは花を終えたものであろう。

    水位が上がって水中で咲いているヒツジグサ

    タヌキモは浮草なので池の周辺を探せば簡単に見つかると思ったのだが・・・

    今年はきわめて数が少ないようで、少ししか見つからない。捕虫嚢がまだ見えておらず、これからなのかも知れない。

 コカモメヅルはまだ咲き始めだが、今年は蕾をたくさん付けておりおそらく当たり年なのであろう。池の中はヒツジグサ、ヒルムシロ、タヌキモとも数が少ない。池にブラックバスや鯉が生育したことによる環境の変化によるものでは無いことを願いたい。


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懲りずにトサノクロムヨウラン 令和6年8月6日

2024年08月08日 | 山に咲く花
 前回見にいってから1週間近くが経過した。きっと咲いているであろうトサノクロムヨウランであるが、この花は午前中に行かないと花が閉じてしまうらしい。しかし仕事があって午前中が空く日はまだ少し先になってしまう。午後の早い時間ならばなんとか見られるのでは・・・という淡い期待を抱いて、仕事を終わらせてから急いで見に行ってみる。午後1時に到着したが、空模様が怪しくなり雷が鳴り出した。あまり長時間は天気が持たないであろう。急いで見に行ってみる。

    今度こそ咲いているか、咲いた形跡があるだろうと思ったのだが・・・

    先端部が開いておらず、咲いた形跡が無い。

    角度を変えて見てみると、先端部が傷み始めているようである。

    いちばん下側の花は茎が枯れかけているように見える。このままダメになってしまうのではないだろうか?

    近くにたくさん生えている草はセンブリではないかと思う。

    これはハシゴシダであろう。

    羽片のいちばん付け根の上向き小羽片が大きい。

 なんとか花を見てみたいと思っているトサノクロムヨウランはまたしても咲いていなかった。週末の連休は休みの予定なので、その時に午前中に見に来てみたいと思う。そこで咲いていなければ、今年は諦めである。


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この花はいつ開くのだろうか? トサノムヨウラン再訪 令和6年7月31日

2024年08月06日 | 山に咲く花
 本日の出張先は都留市だったのでトサノムヨウランが生育する場所とは全く反対方向である。しかしどうしてもこの花が開いているところが見たくて、高速を使って移動し、午後からまた訪れてみる。

    もう咲いている頃だろうと思ったのだが・・・

    残念ながら花が開いていない。

    先端部が傷んでいるものもあるのだが、ひとまずは立ち枯れしていない。

    サネカズラもまだ蕾

    しかし蕾が膨らんであと数日で咲きそうなものもある。

 トサノムヨウランは朝から午前中にかけて花を開き、午後になると閉じてしまうらしい。しかし、今回の株はまだ蕾が固くて開いた様子が無い。おそらく数日のうちに花を開くのであろうか、花の寿命が短くてタイミング良く花を見るのはかなり難しそうである。土・日曜日は仕事が入っており午前中に訪問できる日は10日くらい先になってしまう。なんとか花を見れないものかどうか、思案中である。


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アリノトウグサが満開 令和6年7月28日

2024年08月04日 | 山に咲く花
 10日ほど前に訪問した際のアリノトウグサはまだ咲き始めたばかりだったが、そろそろ満開になっている頃ではないか思う。ナツエビネを観察に行って軽い熱中症のようになってしまったが、機会を逃すと見られなくなってしまうので行ってみる。

    群生するアリノトウグサ

    生えているのはほんの一画のみである。


    先端部まで花が付いていてほぼ満開状態

    小さくてしかも風に揺れてなかなか撮らせてくれない。

    アリノトウグサの花

    花弁が反転して中の雄しべが見えている雄性期の花

    こちらは花弁が脱落して雌しべが見えている雌性期の花

    雌性期の花

    存分に楽しませてもらったアリノトウグサ

 見たかった雄性期と雌性期の花を観察することが出来た。暑くてバテていたがちょうど良い時期に花を観察することが出来て、立ち寄って良かったと思う。


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今年も夏バテのナツエビネ 令和6年7月28日

2024年08月03日 | 山に咲く花
 昨年訪れた時には半分以上の株が立ち枯れを起こしていて花が咲かないものが多かったナツエビネであるが、今年はどうだろうか?暑過ぎる日々が続いており今年もあまり咲かないで終わってしまうのではないかと思っている。

    ヒメサジランは少し増えたような感じがする。

    しかし相変わらずソーラスは付けていない。

    ベニシュスランはもう終わっていた。

    ナツエビネが生育する斜面。かつては少し草が生えていたのだが今は何も生えていない。立ち枯れするのは当然の環境であろう。

    思った通り、花が咲く前に花穂が枯れてしまっている。

    こちらも同様。生き残っている小さなほうの花穂も、たぶん全開せずに枯れると思う。

    小ぶりだが日陰に居たこの株はなんとか咲いてくれそうである。

    もともと個体数は少ないのだが、その半分以上が立ち枯れの状態になっていた。

    シダが着生している岩壁を覗き込んでみる。

    この岩にはオクタマシダが多く着生している。

    オクタマシダ。山梨県ではとてもレアなシダである。

    こんなに固まってたくさん生えている場所は他に知らない。

    岩壁に草が生えている。

    この真直ぐに立ち上がるように生える草は、おそらくハシナガカンスゲではないかと思う。岩壁が高く確認するのは難しい。

 ナツエビネが咲くには1週間ほど早かったが、予想していた通りに花が咲く前に立ち枯れを起こしていた。夏が暑過ぎるうえに斜面が乾燥化して生育環境が悪い。花が咲かないと増殖するのは難しく、今後徐々に衰退していってしまうのではないかと心配している。

 ナツエビネは夏バテしているが、観察に行ったこちらの体も完全に夏バテである。大汗をかいて体力を消耗、熱中症に近い状態になったようで、帰りの登り返しは息が上がって足が上がらない。ゆっくり休もうとするとヤマヒルに襲われる。やっと車のところまでたどり着いて、クーラーを効かせて30分ほど横になって休む。幸いにして着替えの下着があったので着替えたが、下着から汗がしたたり落ちるほどの大量の汗をかいた。水分を十分に補給して、あまり歩かなくて済む次の場所を訪れてみたいと思う。


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花が開かないトサノクロムヨウラン 令和6年7月28日

2024年08月02日 | 山に咲く花
 前日に見つけたトサノクロムヨウランは花の1輪は落ちてしまっていてその他はまだ蕾だった。ひょっとしたら本日は新鮮な花を開いているのではないかと期待して再訪してみる。折角なので周辺の林の中も散策してみる。

    開花しているのを期待していたトサノクロムヨウランだが・・・

    残念ながらまだ蕾で花は開いていなかった。


    もうすぐ開くのではないかと思うのだが??

    周辺の林の中を散策してみるとガラになったムヨウランの仲間が生えていた。

    それなりに数はある。

    こんなにたくさん生えているものにも出会えた。

    しかし、トサノクロムヨウランとは明らかに花期が違うようである。これはムヨウランのほうではないだろうか?

 期待していたトサノクロムヨウランは残念ながら花が開いていなかった。午後になったら開いてくれるのではないだろうか?他の場所の花を巡って来てからまた見に来てみよう。

    河川敷の草に黄色いツルがたくさん絡んでいる。

    これはアメリカネナシカズラのツルではないだろうか。花はまだあまり咲いていない。

    小型のものは花を付けていた。

    白い小さな花が咲いている。

    花弁が反転していて先端が尖っている。

    これはアメリカネナシカズラで間違いないであろう。

 他の場所の花を散策して午後5時ごろにもう一度トサノクロムヨウランを見に行ってみる。さて、どうだろうか?

    残念ながら花は開いていなかった。

 猛暑日が続いており、花が開かずに立ち枯れしてしまうのではないかと心配している。近々再訪してみたいと思う。


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サネカズラはまだ蕾 令和6年7月27日

2024年07月29日 | 山に咲く花
 10日ほど前に見てきたサネカズラはまだ蕾だった。ひょっとしたらもう咲いているかも知れないと思い、再訪してみる。

    ツル性植物のサネカズラ

    花が咲いているのを期待したのだが・・・

    残念ながらまだ蕾だった。咲くのはまだ2週間くらい先になりそうである。

    10日ほど前には蕾が見えていなかったものにも小さな蕾が見えてきた。

 花を期待していたサネカズラであるが咲くのはまだ2~3週間先になりそうである。

 別の場所を散策に行ってみる。

    もうほとんど終わっていたが、咲き残っていたアジサイ

    小さな白い花が咲いていた。

    これはシロバナイナモリソウであろう。こんなところで出会えるとは思ってもいなかった。

    ベンチと東屋がある山頂

    さらに別の場所を散策してみる。コシダがたくさん生えている。

    ヒカゲノカズラもたくさん生えている。

    何か変なものが地面から生えている。

    これはムヨウランの仲間であろう。

    落下しそうな花がひとつ付いているがその他はまだ蕾である。

    唇弁の先が紫色を帯び ている。これはトサノクロムヨウランであろう。

    周辺を探してみると花が終えて黒くなったものがあった。

 サネカズラはまだ早かったが、あまり期待せずに散策した場所で思わぬ花に出会うことが出来た。トサノクロムヨウランと思われるが、山梨県で見つかったのは初めてではないかと思う。残念ながら開花した良い状態の花は見ることが出来なかった。周辺を探したが花を付けているものはこの1株しか見つからなかった。しかし、大きな収穫だったと思う。


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アサマフウロはまだ咲いていなかった 令和6年7月26日

2024年07月29日 | 山に咲く花
 モウセンゴケを観察した際にアサマフウロが1輪だけ咲いていたので、昨年見つけたアサマフウロが咲く場所を訪れてみる。

    春に完成した展望台へ昇る道。驚くほど綺麗な道が出来ていた。

    リョウブノ花が満開

    こちらはノリウツギであろう。

    青い実をぶら下げている木があった。

    これはフウリンウメモドキでは?と期待したのだが、葉を良く調べてみるとこれはツリバナだった。

    咲き始めたばかりのツリガネニンジン

    コオニユリは満開

    チダケサシもほぼ満開

    ヒメヒゴタイのはずだがまだ固い蕾である。

    期待していたアサマフウロだが、花はまだ蕾も見えていなかった。

    展望台から見る富士山。雲が巻いているがなんとか姿を見せてくれた。

    クルマバナであろう。

    咲き残りのウツボグサ

    ナンバンハコベが群生していた。

    奇怪な形をしているナンバンハコベに花

 期待していたアサマフウロは葉のみ確認したが花はまだだいぶ先になりそうである。アサマフウロの花が咲く頃にはヒメヒゴタイも咲いている頃ではないかと思う。


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モウセンゴケ再び 令和6年7月26日

2024年07月29日 | 山に咲く花
 1週間前はまだ花が開いておらず蕾が多かったモウセンゴケであるが、今頃はきっと満開になっているのではないだろうか。モウセンゴケの花が見たくて再び八ケ岳裾野の湿地を再訪してみる。

    前回はまだ穂が伸びていなかったカヤツリグサ科の植物。

    今回は穂が伸びて開いている。ウキヤガラかと思っていたがこれはアブラガヤのようである。

    圧倒的にたくさん生えているのがこのクサイ。先端部に小穂が付く。

    中間部に小穂が付く別のイグサ科植物が生えていた。これはイだと思う。

    花穂を伸ばしているモウセンゴケ

    だが花が開いていない。

    花は終わっているか、あるいは蕾かのいずれかで開いているものが無い。

    別の花も同様である。

    花穂がたくさん出ているが、咲いている花はひとつも見つからなかった。

    別の場所に生育しているものを発見。この場所はもうほとんど花が終わっていた。

    ネジバナが咲いていた。

    ナデシコだが、切れ込みが細かい。

    これは小型のタチフウロではないかと思う。

    アサマフウロが1輪だけ咲いていた。

 モウセンゴケの花は咲く時間があるのかも知れないが、午後から訪れたところ開いている花はひとつも見つからなかった。蕾がまだ多く付いているので訪問が遅かったわけでは無いと思う。

 アサマフウロが咲いていたので、別の場所でももう咲いているかも知れない。もう1ヶ所立ち寄ってみる。


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これがヒロハノハネガヤであろう 令和6年7月21日

2024年07月24日 | 山に咲く花
 ヒコサンヒメシャラの花は終わってしまっていたが、そろそろ生えているはずのイネ科植物も一緒に観察してきた。花仲間に教えてもらったヒロハノハネガヤの生育場所はやや遠く、時間的に難しくなってきた。こちらの周辺にもあるのではないかと探しながら歩いてみる。

    登山道脇に生えていたこのイネ科の植物
    ヤマカモジグサという草らしい。群生してたくさん生えている。

    節には白くて長い毛が生えている。

    もう1種類、多く見かける草

    これはホガエリガヤという草らしい。花期がやや早く、もう終盤である。

    これはタツノヒゲか?

    細い枝先に小穂がまばらに付いている。

    これはヒメノガリヤスだと思う

    小穂の芒が突き出ていない。

    イネ科ではないが、葉が糸のように細く、これはハコネイトスゲであろう。


    果胞が付いている。

    ハコネイトスゲは果胞が少ないのが特徴とされている。先端部が緑色で嘴はやや長い。

    登山道脇で発見した初めて見るイネ科の植物。

    おそらくこれがヒロハノハネガヤであろう。ヒロハというほど葉の幅は広く無く、全体的に華奢である。

    節の部分以下が生えていない。葉鞘の縁の毛は目立たない。

    長い芒があり、花はまだ開いていない。

    こちらは咲き始めの花

    黄色い細長いものが葯(雄しべ)で黒紫色のものが柱頭(雌しべ)と思われる。

    数ヶ所に生育しているのが発見された。

 ヒロハノハネガヤは食害でかなり減少していると聞いていたが、今回探索した周辺にはそれなりにたくさん生育していた。全体的に華奢な感じがする草で葉の幅は思っていたほど広くはなかった。たぶんこれで間違い無いと思うのだがイネ科はまだ勉強不足なだけに間違っているかも知れない。


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