関東、東海地方に分布し、深山の林縁などに生育する多年草である。茎は数本出し、草丈は 30 ~ 90㎝。根生葉および下部の葉は大形で有柄、葉身は長さ10 ~ 30㎝で卵形から広卵形、羽状に全裂する。さらに各裂片は不規則に裂ける。上部の葉は苞状になる。花は紅紫色で長さ2.5 ~ 3㎝、茎の上部につく。花期は 8 ~ 9 月。鹿の食害と斜面の乾燥化により個体数は減少している。
2018年山梨県カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU) 2005年山梨県カテゴリー :絶滅危惧Ⅱ類(VU) 2017年環境省カテゴリー:なし
2015年7月 三ツ峠で撮影したハンカイシオガマ
まだ蕾。2023年9月訪問時には消滅していた。
ハンカイシオガマの葉。羽状深裂し、裂片はさらに切れ込む。茎には白い毛が密生する。
2017年8月 三ツ峠の別の場所で撮影したハンカイシオガマ。数株見かけている。
2023年9月訪問時にはこの場所のものも消滅していた。
2014年9月 毛無山の静岡県側で撮影したハンカイシオガマ
花は紅紫色で茎の上部に付く。花茎が長く風で揺れて撮影が難しい。
9月に三ツ峠に行けば、簡単に見られるであろうと思っていたハンカイシオガマであるが2023年9月訪問時には発見出来なかった。激減しているのではないかと推定される。開花している花はまだ山梨県では見ていない。