平成20年9月23日(天候雨のち晴れ)
3年続けて春分の日か、その前後に訪れている七面山。ダイヤモンド富士はなかなか見られないと言われつつも、3回とも良い風景をカメラに収めることができた。雪のある春分の日とは違い、秋分の日は登りやすくて人が多いため避けていたのだが、この季節は冬の大三角形が富士山を挟み込むように昇って来る。それと、この日は三日月も富士山の左側にからんで来るはずだ。
前日は甲府では昼ごろまで雨が降った。しかし、天気予報では朝には雨が上がって翌日は晴れの予報だ。夕方インターネットの七面山ライブカメラを見ると、富士山が見事に雲海の上に浮かんでいる。これは行くしかない、意を決して夕方7時過ぎに自宅を出発。羽衣の登り口を夜9時過ぎから登り始めた。最初は空に星が広がり、頭上には天の川と夏の大三角形がきらきらと輝く好天だった。しかし高度を上げるごとに雲行きが怪しくなり、3分の1ほど登った15丁目あたりから霧雨となり、さらに20丁目あたりから本格的に雨が降り出した。カッパを着て登っては行くが、果たして山頂はどうなのか?登るべきか、あきらめて下りるべきか。屋根付きのベンチに座って考えていた時、ふと後を見ると日蓮上人の格言が貼ってあった。「迷う者は凡人なり、悟りを開いて聖人となる」というような有難いお言葉。これは修行のために登って来いってことなのか。とにかく登ってみることにする。
月と冬の大三角形 午前2時、もうオリオン座は高く昇っている。三日月だというのにこの明るさ、しかもゴーストが出る。この雲の下には富士山が隠れている。
45丁目を過ぎたあたりで雨は止んだが、深い霧の中で空は全く見えない。午前1時40分、敬慎院の御来迎場に到着。霧で何も見えない状態だったが、30分ほどすると雲の切れ間から月や星が時折見えるようになってきた。しかし富士山は雲の中、狙っていた冬の大三角形と富士山の組み合わせは不発に終わる。さらに3時少し前あたりから富士山山頂が見え出し、3時半には雲海の上にぽっかりと富士山と毛無山が浮かび出す。素晴らしい眺望、登って来た甲斐があった。格言に感謝。
雲海に浮かぶ富士山と毛無山
朝焼け
朝焼けの富士
写真を撮りながら夜明けを待つ。富士山の後側の地平線がしだいに赤らみ始め、流れ行く雲が真赤に染まって行く。過去3回とはまた違う風景が広がる。そして5時55分ごろ、富士山頂から太陽が昇る。何度見ても感動的な風景だ。この日は信者さんたちが実に600人も敬慎院に宿泊していたそうで、三脚を構えるカメラマンたちの後には大勢の信者さんたちと南無妙法蓮華経の大合唱が響いていた。
雲たちの饗宴 上を流れる朝焼け雲、下には雲海。
秋分の日のダイヤモンド
この場所まで来て写真を撮る人はそれなりの人が多いらしく、私の周りにいた人はほとんどが6×7判か645判サイズのフィルムカメラの人ばかりだった。星空狙いの人はほとんどが長時間バルブ撮影で、星が流れる(線に写る)写真を狙っている人たちだった。シャッタースピード30秒で星を丸く撮ろうという人はほとんどなく、デジタルカメラならではの星空の表現はこれからの分野なのかもしれない。
3年続けて春分の日か、その前後に訪れている七面山。ダイヤモンド富士はなかなか見られないと言われつつも、3回とも良い風景をカメラに収めることができた。雪のある春分の日とは違い、秋分の日は登りやすくて人が多いため避けていたのだが、この季節は冬の大三角形が富士山を挟み込むように昇って来る。それと、この日は三日月も富士山の左側にからんで来るはずだ。
前日は甲府では昼ごろまで雨が降った。しかし、天気予報では朝には雨が上がって翌日は晴れの予報だ。夕方インターネットの七面山ライブカメラを見ると、富士山が見事に雲海の上に浮かんでいる。これは行くしかない、意を決して夕方7時過ぎに自宅を出発。羽衣の登り口を夜9時過ぎから登り始めた。最初は空に星が広がり、頭上には天の川と夏の大三角形がきらきらと輝く好天だった。しかし高度を上げるごとに雲行きが怪しくなり、3分の1ほど登った15丁目あたりから霧雨となり、さらに20丁目あたりから本格的に雨が降り出した。カッパを着て登っては行くが、果たして山頂はどうなのか?登るべきか、あきらめて下りるべきか。屋根付きのベンチに座って考えていた時、ふと後を見ると日蓮上人の格言が貼ってあった。「迷う者は凡人なり、悟りを開いて聖人となる」というような有難いお言葉。これは修行のために登って来いってことなのか。とにかく登ってみることにする。
月と冬の大三角形 午前2時、もうオリオン座は高く昇っている。三日月だというのにこの明るさ、しかもゴーストが出る。この雲の下には富士山が隠れている。
45丁目を過ぎたあたりで雨は止んだが、深い霧の中で空は全く見えない。午前1時40分、敬慎院の御来迎場に到着。霧で何も見えない状態だったが、30分ほどすると雲の切れ間から月や星が時折見えるようになってきた。しかし富士山は雲の中、狙っていた冬の大三角形と富士山の組み合わせは不発に終わる。さらに3時少し前あたりから富士山山頂が見え出し、3時半には雲海の上にぽっかりと富士山と毛無山が浮かび出す。素晴らしい眺望、登って来た甲斐があった。格言に感謝。
雲海に浮かぶ富士山と毛無山
朝焼け
朝焼けの富士
写真を撮りながら夜明けを待つ。富士山の後側の地平線がしだいに赤らみ始め、流れ行く雲が真赤に染まって行く。過去3回とはまた違う風景が広がる。そして5時55分ごろ、富士山頂から太陽が昇る。何度見ても感動的な風景だ。この日は信者さんたちが実に600人も敬慎院に宿泊していたそうで、三脚を構えるカメラマンたちの後には大勢の信者さんたちと南無妙法蓮華経の大合唱が響いていた。
雲たちの饗宴 上を流れる朝焼け雲、下には雲海。
秋分の日のダイヤモンド
この場所まで来て写真を撮る人はそれなりの人が多いらしく、私の周りにいた人はほとんどが6×7判か645判サイズのフィルムカメラの人ばかりだった。星空狙いの人はほとんどが長時間バルブ撮影で、星が流れる(線に写る)写真を狙っている人たちだった。シャッタースピード30秒で星を丸く撮ろうという人はほとんどなく、デジタルカメラならではの星空の表現はこれからの分野なのかもしれない。