平成23年1月1日
本来ならば年末から入山して山上で元日を迎えるはずだった。予定していたのは茅ヶ岳の向こう、金ヶ岳山頂。準備をして明野の近くまでは車で行ったものの、昨年11月ごろからひどく患っている左手のしびれと痛み・・・テント装備のザックを担いで登る自信無く、途中で引き返してきた。
何年ぶりか、自宅で紅白歌合戦を見て年を明かし、新年を迎えた未明1時、自宅を出発してホームグラウンドの茅ヶ岳に向う。初日の出くらいは山の上から拝みたい。林道を短絡するつもりだったが、大明神林道は冬季閉鎖となっていたため、深田公園駐車場に車を止めて未明2時半から歩き始める。4~5台車が停まっているが中に人がいる様子は無く、山に登っているのだろうか?登山道に積もった薄雪の上にも新しい足跡が残っている。荷物をできるだけ軽くし、バーナーも置いて行くが、三脚とカメラだけは置いて行けない。暗闇の中をヘッドライト点灯して、左腕をかばいつつ、黙々と歩いて5時15分ごろ山頂に到着した。
新春に昇る月と金星
金ヶ岳と八ヶ岳 空に輝く星はぎょしゃ座のカペラ
オリオン座はもう西の空に沈んだ後だったが、東の空にはひときわ明るい金星とその下に二十六夜の細い月が昇ってきていた。近くにはさそり座のアンタレスも見える。月例を計算せずに登って来ただけに、この景色は山の神様からの新年の贈り物のように思えた。山頂にはテントが3張、まだ暗いのに既に起きている人もいた。強風、かつ寒い朝、自分のあてにならない温度計を見ると、気温-18℃。そこまではないだろうが、氷点下10℃はありそうだ。寒さしのぎに三脚を担いで山の上を右往左往して日の出を待つ。その前に朝食を取ろうと思ったら、朝食まで車の中に置いてきてしまった。止む無し、非常用のチョコレートとお菓子で凌ぐ。
雪の茅ヶ岳山頂とテント 3張あった。テントから顔を出した人の明かりがちょうど標柱を照らした。
茅ヶ岳twin tower 健在。ラッカースプレーを持って行ったが、気温低くうまく気化せず。
二十六夜(二十五夜?)の細い月
金ヶ岳と八ヶ岳とEarth shadowの空 ご存知ですか?Earth shadowとは水平線に映る地球の影。
金峰山と朝焼けの空
やがて水平線がオレンジ色に染まり出し、空が明るんで行く。何度見ても山上で迎える朝は美しい。そして新春の日の出。テント泊の人たち、そして私の後から登って来た人たちを含めて、茅ヶ岳山頂で7~8人の人たちが初日の出を拝んだ。何を願うわけでも、何を誓うわけでもない今年の初日の出。ただ心配なのはこの左腕がこの先どうなるのか?
新春の日の出
朝日射す金ヶ岳
朝の南アルプス
初日の出
日の出を見て速攻で下山する。寒いこと、そしてお腹が空いたこと。夜が明けて改めて登山道を見ると結構な雪が積もっている。アイゼンを使うほどではないが、スリップに注意しながら下山した。
今年もよろしくお願いします。
さて、この左腕、症状が始まったのはもう一昨年の10月ごろからだろうか。最初は左前腕と手の軽いしびれ程度だった。槍ヶ岳に重い荷物を背負って出かけたので、そのためかと思っていたが、休んでも改善せず、さほど気になるものでもなかったので放置していた。昨年10月ごろからしびれがひどくなり、左腕全体に広がったがそれでもテントを担いで笊ヶ岳には行けた。11月に入ってから痛みが強くなり、そして遂に腕の筋肉の痙攣、さらに大胸筋と広背筋の痙攣が始まった。これは病変が知覚神経だけでなく運動神経にまで及んできたということだ。整形外科にかからざるを得ない状況となり、受診した結果、頚椎症と胸郭出口症候群の合併したものと診断された。現在内服治療のほかに週2回の理学療法と首の牽引、それと頚部安静のため首に装具を巻くことになった。1月に入ってから左腕の筋肉の萎縮が目立つようになってきている。午前中はまだ良いが、夕方になると強烈な左腕の痛みが波を打つように押し寄せる。治療で若干は回復してはいるものの、軽快にはほど遠い状態である。そういうわけで、ブログファンの皆様には申し訳ないが、当面はご期待に沿えるような画像が提供できないことをご承知いただきたいと思う。療養して必ず復活します!
本来ならば年末から入山して山上で元日を迎えるはずだった。予定していたのは茅ヶ岳の向こう、金ヶ岳山頂。準備をして明野の近くまでは車で行ったものの、昨年11月ごろからひどく患っている左手のしびれと痛み・・・テント装備のザックを担いで登る自信無く、途中で引き返してきた。
何年ぶりか、自宅で紅白歌合戦を見て年を明かし、新年を迎えた未明1時、自宅を出発してホームグラウンドの茅ヶ岳に向う。初日の出くらいは山の上から拝みたい。林道を短絡するつもりだったが、大明神林道は冬季閉鎖となっていたため、深田公園駐車場に車を止めて未明2時半から歩き始める。4~5台車が停まっているが中に人がいる様子は無く、山に登っているのだろうか?登山道に積もった薄雪の上にも新しい足跡が残っている。荷物をできるだけ軽くし、バーナーも置いて行くが、三脚とカメラだけは置いて行けない。暗闇の中をヘッドライト点灯して、左腕をかばいつつ、黙々と歩いて5時15分ごろ山頂に到着した。
新春に昇る月と金星
金ヶ岳と八ヶ岳 空に輝く星はぎょしゃ座のカペラ
オリオン座はもう西の空に沈んだ後だったが、東の空にはひときわ明るい金星とその下に二十六夜の細い月が昇ってきていた。近くにはさそり座のアンタレスも見える。月例を計算せずに登って来ただけに、この景色は山の神様からの新年の贈り物のように思えた。山頂にはテントが3張、まだ暗いのに既に起きている人もいた。強風、かつ寒い朝、自分のあてにならない温度計を見ると、気温-18℃。そこまではないだろうが、氷点下10℃はありそうだ。寒さしのぎに三脚を担いで山の上を右往左往して日の出を待つ。その前に朝食を取ろうと思ったら、朝食まで車の中に置いてきてしまった。止む無し、非常用のチョコレートとお菓子で凌ぐ。
雪の茅ヶ岳山頂とテント 3張あった。テントから顔を出した人の明かりがちょうど標柱を照らした。
茅ヶ岳twin tower 健在。ラッカースプレーを持って行ったが、気温低くうまく気化せず。
二十六夜(二十五夜?)の細い月
金ヶ岳と八ヶ岳とEarth shadowの空 ご存知ですか?Earth shadowとは水平線に映る地球の影。
金峰山と朝焼けの空
やがて水平線がオレンジ色に染まり出し、空が明るんで行く。何度見ても山上で迎える朝は美しい。そして新春の日の出。テント泊の人たち、そして私の後から登って来た人たちを含めて、茅ヶ岳山頂で7~8人の人たちが初日の出を拝んだ。何を願うわけでも、何を誓うわけでもない今年の初日の出。ただ心配なのはこの左腕がこの先どうなるのか?
新春の日の出
朝日射す金ヶ岳
朝の南アルプス
初日の出
日の出を見て速攻で下山する。寒いこと、そしてお腹が空いたこと。夜が明けて改めて登山道を見ると結構な雪が積もっている。アイゼンを使うほどではないが、スリップに注意しながら下山した。
今年もよろしくお願いします。
さて、この左腕、症状が始まったのはもう一昨年の10月ごろからだろうか。最初は左前腕と手の軽いしびれ程度だった。槍ヶ岳に重い荷物を背負って出かけたので、そのためかと思っていたが、休んでも改善せず、さほど気になるものでもなかったので放置していた。昨年10月ごろからしびれがひどくなり、左腕全体に広がったがそれでもテントを担いで笊ヶ岳には行けた。11月に入ってから痛みが強くなり、そして遂に腕の筋肉の痙攣、さらに大胸筋と広背筋の痙攣が始まった。これは病変が知覚神経だけでなく運動神経にまで及んできたということだ。整形外科にかからざるを得ない状況となり、受診した結果、頚椎症と胸郭出口症候群の合併したものと診断された。現在内服治療のほかに週2回の理学療法と首の牽引、それと頚部安静のため首に装具を巻くことになった。1月に入ってから左腕の筋肉の萎縮が目立つようになってきている。午前中はまだ良いが、夕方になると強烈な左腕の痛みが波を打つように押し寄せる。治療で若干は回復してはいるものの、軽快にはほど遠い状態である。そういうわけで、ブログファンの皆様には申し訳ないが、当面はご期待に沿えるような画像が提供できないことをご承知いただきたいと思う。療養して必ず復活します!