二十八夜の細月と明の明星金星が接近して昇って来るこの日を1ヶ月ほど前から狙っていた.平日なので撮影に行けるかどうか不確定だったが,午前中なんとか時間を空けることができた.未明2時半に目覚ましをかけて起きるが,ウトウトしていると3時を過ぎてしまう.急いで準備して精進湖に向かうが,湖畔から歩き始めたのは4時半になってしまう.月はまだ昇ってきていないが,さそり座の胴体までが富士山の左脇に昇って来ていた.精進山のコルに直登するやや急な道を黙々と登る.5時に精進山の展望台到着を予定していたが,とてもではないがそんな時間には到着できない.中腹で月が昇り始めてしまい,予定地に到着したのは4時25分,55分かかって到着したことになる.
この日は月と金星が接近しているだけでなく,さそり座の尻尾のところを横切る天の川が月のすぐ上に見えるかもしれない絶好の撮影日だった.明るい月だと天の川の輝きが消えてしまうので,両方を一緒に撮影するには二十七夜か二十八夜の細い月でなければ写ってくれない.1年のうちで撮影のベストは2月か3月ということになり,あまりチャンスはめぐって来ない.
撮影予定地に到着すると,富士山の裾野からもうだいぶ離れて月が昇っており,その左脇にはひときわ明るい金星が輝いていた.さそり座はもう富士山の山頂を越えている.残念ながら天の川は位置が低く,夜明けの明かりに混じってしまっているのか肉眼ではわずかにしか見えない.
富士の裾野に昇って来た二十八夜の月と金星.富士山の上に雲のようにかかる白い霞が天の川.
修理から帰ってきた17‐55mm F2.8レンズ.今度は周辺のピントのボケが直っており,新品の時と同じように写る.
精進湖の夜景と富士山
次第に空が明るみ始め,天の川は消え星の輝きも薄くなって行く.
薄明の富士山と精進湖
風がほとんど無くそれほど冷え込んでもいない.オーバージャケットを持っていったが,ダウンだけでも凌げるくらいだった.富士山と月と金星,そして眼下に見える精進湖を日が昇るまでひたすら撮りまくる.
地球照の月と金星
同上 55mmズーム
精進湖と地球照の月
この月も夜明けの明かりの中に次第に消えて行く.
夜明けの空に消えて行く二十八夜の月
もうすぐ日の出
午前7時,富士の裾野から朝日が昇る
同上
朝日に照らされたパノラマ台方面
夜明けの精進山展望台
朝日が昇ったところで三脚をたたみ,三方分山に向かう.この先の下りは踏み固められたアイスバーン状態になっていたが,道脇の踏まれていない雪を踏んだり,木につかまったりしながら慎重に通過する.アイスバーンは日陰のところだけで,三方分山の登り斜面には雪は無かった.8時,三方分山山頂に到着する.気温が高いためか,まだ朝だというのに富士山は少し霞んでいた.
三方分山への道は日陰のところがアイスバーン状態.
もうすぐ山頂
午前8時,山頂到着.山梨百名山標柱は朽ちて倒れそうだ.
三方分山山頂から見る富士山
富士山はもう霞んで見える.
山頂で朝食をとり,8時半に下山開始.9時女坂を通過し,小休止して一気に下山し,9時40分駐車場に到着した.遅い出勤となるが,この日は応援の先生がいるので午前の業務はお任せになっている.この日はそのまま当直の業務が待っていた.
この季節は早朝に夏の天の川が昇ってくる季節で,霞が増える4月前までで月明かりが無い日が天の川を撮影する絶好の機会となる.2月初旬に雨ヶ岳からこの天の川を狙ったことがあったが,その時も夜明けの明かりに天の川がかき消されて写らなかった.富士山山頂を流れる天の川を撮影するならば,2月中旬頃からパノラマ台,あるいは竜ヶ岳から毛無山の山塊が撮影の適地となるだろう.
この日は月と金星が接近しているだけでなく,さそり座の尻尾のところを横切る天の川が月のすぐ上に見えるかもしれない絶好の撮影日だった.明るい月だと天の川の輝きが消えてしまうので,両方を一緒に撮影するには二十七夜か二十八夜の細い月でなければ写ってくれない.1年のうちで撮影のベストは2月か3月ということになり,あまりチャンスはめぐって来ない.
撮影予定地に到着すると,富士山の裾野からもうだいぶ離れて月が昇っており,その左脇にはひときわ明るい金星が輝いていた.さそり座はもう富士山の山頂を越えている.残念ながら天の川は位置が低く,夜明けの明かりに混じってしまっているのか肉眼ではわずかにしか見えない.
富士の裾野に昇って来た二十八夜の月と金星.富士山の上に雲のようにかかる白い霞が天の川.
修理から帰ってきた17‐55mm F2.8レンズ.今度は周辺のピントのボケが直っており,新品の時と同じように写る.
精進湖の夜景と富士山
次第に空が明るみ始め,天の川は消え星の輝きも薄くなって行く.
薄明の富士山と精進湖
風がほとんど無くそれほど冷え込んでもいない.オーバージャケットを持っていったが,ダウンだけでも凌げるくらいだった.富士山と月と金星,そして眼下に見える精進湖を日が昇るまでひたすら撮りまくる.
地球照の月と金星
同上 55mmズーム
精進湖と地球照の月
この月も夜明けの明かりの中に次第に消えて行く.
夜明けの空に消えて行く二十八夜の月
もうすぐ日の出
午前7時,富士の裾野から朝日が昇る
同上
朝日に照らされたパノラマ台方面
夜明けの精進山展望台
朝日が昇ったところで三脚をたたみ,三方分山に向かう.この先の下りは踏み固められたアイスバーン状態になっていたが,道脇の踏まれていない雪を踏んだり,木につかまったりしながら慎重に通過する.アイスバーンは日陰のところだけで,三方分山の登り斜面には雪は無かった.8時,三方分山山頂に到着する.気温が高いためか,まだ朝だというのに富士山は少し霞んでいた.
三方分山への道は日陰のところがアイスバーン状態.
もうすぐ山頂
午前8時,山頂到着.山梨百名山標柱は朽ちて倒れそうだ.
三方分山山頂から見る富士山
富士山はもう霞んで見える.
山頂で朝食をとり,8時半に下山開始.9時女坂を通過し,小休止して一気に下山し,9時40分駐車場に到着した.遅い出勤となるが,この日は応援の先生がいるので午前の業務はお任せになっている.この日はそのまま当直の業務が待っていた.
この季節は早朝に夏の天の川が昇ってくる季節で,霞が増える4月前までで月明かりが無い日が天の川を撮影する絶好の機会となる.2月初旬に雨ヶ岳からこの天の川を狙ったことがあったが,その時も夜明けの明かりに天の川がかき消されて写らなかった.富士山山頂を流れる天の川を撮影するならば,2月中旬頃からパノラマ台,あるいは竜ヶ岳から毛無山の山塊が撮影の適地となるだろう.